地獄紳士は大変な××を盗んでいきました(後編)

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この場において、その戦力差と趨勢は明らかだった。 確かにコロンビーヌもこのロワでは数少ない「超越者」の一人でありチート級である。 そして先ほど得た支給品によって強化もなされている。 だがこの地獄紳士が持つ数あるチート級の中で決定的な異才を前にしてはそれでも追っつかない。 そう、影の繋ぎ師すら持っていない「チートを生み出すもの」としての才覚に対しては。 その才覚によって生まれたチート級・熱血王子と五分ではその時点で彼女との開きを証明しているもの。 ここに来てその彼我の立場は大きく水をあげられていた。 「く ど い わ ん。 愛は羽根よりも軽く星よりも輝くもの。  私の愛を誰にも縛れないし、何よりも自由。愛無き貴方には、私の貞操を侵すことなど叶わぬとしりなさい」 『ほう? 私に愛がないと? それが君が見極めた私の形というならば、少々聞き捨てならないね』 「貴女は一見ネコミミストを愛しているように見える。でも、おかしくないかしらん?  “貴女がネコミミストを愛しているというのならば、なんでそれを彼女に伝えないのん?”」 携帯電話を通じて彼女は知っていた。666はネコミミストにその思いを告白したことは一度も無い。 彼女がネコミミストを大切に思っていたことはネコミミストにも十分伝わっているが、それだけだ。 666は何だそんな事かと鼻で笑うように息を吐いた。 『告白=愛だというなら世界はもう少し愛で溢れているだろうさ。  私の愛は少々人と位相が違っていてね、憎悪も歓喜も狂気も、ネコミミストの全てを私は受け止めたいのさ』 「……だから駄目なのよ、666ちゃん。それは愛じゃない、唯愛でているだけよ」 嘲笑が止む。変わりに当たりを包むのは三倍増しの重圧だ。 しかし、コロンビーヌは珍しく真剣な表情で言った。 「貴女はただネコミミストちゃんを可愛く思い、その可愛らしい様々な仕草、挙動、感情の色相…  その全てを観察してきた。そしてあなたが最後に自分が食われることで、その観察が終了する。  モルモットの脳味噌に薬品を投入して、その反応を伺うことと大差ないわん。  私はあらゆる愛を愛する。実り破れすれ違い空回りして裏目に出て憎みあう……  その全て、全てを等しく尊く美しいと思う。でもね、これら全ての愛は「心を受け取らなければ愛足りえない」のよ」 心を受け取ると書いて、愛と書く。 愛とはすなわち心……感情の受信だ。受信は送信が無くては成立しない。 憎しみや恨み、慟哭に失意それらすら糸となりて運命を悲恋を紡ぐものとなる。 感情が錯綜し網の目を引くことで美しき文様が生まれる。その姿こそが美しいのだ。 「でも、あなたはそれを恐れている。ネコミミストの感情を真正面から受け止める気と器がない。  精々がネコミミストに様々な刺激を与えて、彼女が自分以外の誰かに発する虹のような光のお零れを啜るだけ。  挙句の果てには喰われることで浮かぶモノを見届けたい?  最終結果が観察に終始する時点で貴女は彼女と一つになる気がないのが明白だわ。  貴女は最後の最後まで彼女を観察し抜き、彼女という観察日記を完成させたいだけ」 コロンビーヌは、怒りというよりはむしろ誰かが言わなければならないことだと決意を決めたような面持ちで言った。 「心を通わせることなく、ただ自分の愛情の送信だけで全てを完結させようとするあなたの行為は、  ネコミミストの心を受け取る気のない貴女の行為は、既に初手の段階で愛ですらない。  ストーカーの自慰行為じゃない。いかにも処女が見そうな幻想ね。片想いは想いであって愛じゃないのよ」 地球破壊爆弾とロリスキーは、言葉と血液を交えることで、その陽の心を渡し合った。 ドSとコ・ホンブックは拷問と痛み、そして悲鳴にてその陰の心を渡し合った。 孔明とバトルマスターは謀略と純真、そして陰陽の交わりにて太極を通じた。 このロワでも大小様々な恋愛があったが、その全てが一本の線で交わっていた。 だが、ネコミミストと地獄紳士666。この二人の思いを結ぶ線は未だ存在しない。 ネコミミストにとって未だ地獄紳士666は思いを引き継ぐべき仲間でしかないし、 地獄紳士にしても、ネコミミストの為と嘯きながらネコミミストへの干渉だけは避けている。 一見強い因果で結ばれているように見えるが、この二人を繋ぐ糸は幻想でしかない。 「幾ら私でも、まだ始まってない愛は愛でこそすれ愛せない。  ネコミミストにその気が無く、貴女が妄想に耽るだけで満足する処女じゃ愛が実るかどうかも怪しいものだわん。  それが貴方の行動に手を貸さない、二つめの理由よん。満足したならお好きにどうぞ」 両の手を心に当てて自分の思いを語るコロンビーヌ。 ギャグと愛を司る彼女にとって、脚本を作り自由であるべき運命を勝手に弄ぶ地獄紳士は交わることのない存在だった。 すでに直ぐ近くまで来ていた熱血王子の鎌がブンと引きしぼられるが、動じることはない。 あの地獄紳士にここまでボロクソ言えるのは内にも外にも瑕疵を持たぬ彼女くらいだろう。 この身は既に契りを結びて半身と共にある。彼女という宇宙の中で歴史は完結している。 たとえこの身がここで死に終わったとしても、その玉に瑕がつくことなどあり得ない。 そっと下腹に手を添え、コロンビーヌは慈愛の表情と共に自らの結晶を確認しようとして ――――――――――――宇宙が終わってしまったことを知った。 『ならばこそ君は僕に従わざるを得ないのだよ、コロンビーヌ。君の閉じた完全は既に崩れ去っているのだから』 さする。もう一度さする。擦るなぞる押す抓る回す廻す叩く。 あらゆる腹部への衝撃を与える彼女は、まるで閉じこめられた密室に残された唯一の扉を懸命に叩く少女のようだった。 だが扉の向こうから返事はない。声は帰らぬ温かみは在らぬ存在証明は不可能。 指示を受けたのか、熱血王子がバルディッシュを待機状態に戻して攻撃を止める。 闇の中から、ぼうと再びモノが出現した。黒化したグラールヴィント、そこから旅の鏡が開き何かが現出する。 「あ、あア……嘘、あ、AA……あナた…」 戸をひっきりなしに叩いて確認したかったモノをその目に写し、彼女はこの世のモノとは思えぬ声を出した。 本来ならば胎盤を超えて経路を通り然るべき道より生まれ祝福されるべきモノ。 この世で最も完全なる密室の一つ……母の胎は、今、目の前の邪悪にて破られた。 『ガードが堅くて苦労したが、熱血王子に気を囚われすぎたね。  そして君も慢心しすぎだ。余裕というのかもしれないが、超越者となった程度で油断するようではマダオ君と変わらない』 てらてらと光る何か、未だ人の形を成していないそれは虫のよう。 「……覚悟、できて、るのよねえん…」 夢遊病者の譫言のように理性をかろうじて紡ぐ母。その目の先にあるのは、唯の一つ。 『これは異なことを。覚悟を問うのは私の方だろう。ここまでコケにされて平然と出来るほど私は完成されていない。  君の第一行動方針が即ち君の弱点だ。自分の愛を守れぬモノが、他人の愛を歌う資格も無いさ』 地獄紳士は大変なものを盗んでいきました。 『さあ御覧、名も無き仔よ。君をこの世界で最も愛してくれる人だよ』 それは、貴女の胎児です。 「貴方……厭ぁ」 発狂から白目を向き掛けた彼女は、闇の向こうに地獄紳士の顔を漸く見たような気がした。 あれは、もはや人の貌ではない。なれば、彼女の自慰は、既に人の境界を越えているというのだろうか。 そんなことを思いながら、コロンビーヌはこのロワで一番自由であるはずの自分ですら逃れられぬ運命を強く感ずる。 何処かひどく遠くで姑獲鳥が啼いた様な気がした。 闇だけが浮かぶ空の上で、二人の影があった。 その内の一人、熱血王子が闇から出現するモノを掬い取ってコロンビーヌに渡す。 それはクレイジーダイヤモンドによって完全な状態で修繕されたボン太くんスーツだった。 しかし、その色はむしろ量産型のように黒と灰色の間の色調となり、表情も若干研ぎ澄まされた漢のような目つきになっていた。 これだとボイスチェンジャー機能でふもっふという際に金田朋子ボイスというよりは中田譲治ボイスになってしまうかもしれない。 だが、曲がりなりにも完全修復であることを確認した彼女はそれを受領する。 『他にも君の支給品は全て私の手で強化してしておいた。元の能力が強い君だ、そうそうに引けを取ることもあるまい。  但し、携帯電話は預からせてもらう。これを還すかどうかは……出来高の報酬ということにしておこう』 あえて黒化ではなく強化といった666の皮肉を聞き流し、コロンビーヌは睨みつける。 「……いいこと。約束だけは確実に守ってもらうわ」 『無論。最低バトルマスターの魔力を半分以上枯渇できれば、その場で帰ってきてもらっていい。  闇の揺り籠にいるかぎりは胎盤の外とはいえ問題ない。君の愛おしい鬼軍曹との結晶は無事還してあげるよ』 「あの人のことを口に出すな。穢れる」 あまりの怒りになりきりすら吹き飛ぶような殺意が666に叩きつけられる。 彼女の眼前の闇が震えた。恐怖ではなく、お化け屋敷を愉しむ様な震えだった。 『おお、怖い怖い。ならば早く向かうといい。君の仔とはいえ、所詮は赤子。  まともな成人でも廃人になるこの闇では、さほど保たないだろう』 「……いわれなくとも」 歯を軋らせる彼女の胸中には得も言われない感情が渦巻いていた。 雌としての愛情、女としての愛情、母親としての愛情。相克する要素が自分の中で混交する。 だが惜しむらくも彼女にはその新しい感情を愉しむ暇が無い。 『ああ忘れていた。支度金といっては何だが、コレをあげよう。  いざとなればこれを用い、バトルマスターや蟹座氏を滅ぼすといい。使い方は……道々で覚え給え』 そういって再び熱血王子を介して666が渡したのは、丸い宝玉だった。 大きさはナメック星のドラゴンボールといったところか。奇しくもその宝玉もまた、龍の名を冠するものだったから。 『見送る前に一つ聞いておきたいのだが……例えば、もし今ここで君が私に這い蹲って足を舐め、  先程までの私に対する評価を勘違いだったと言えば、仔を無条件で還す。といったらどうするかね?』 意地の悪い666の問いに答えることなく、コロンビーヌはボン太くんスーツを着用した。 そして、666に向かって親指を立てて首を掻き切るポーズを取り 「ふもっふ」 とだけ言って、南へとその歩を進めた。 飛ぶことはせずに道路の真ん中をのっしのっしと歩いていく彼女。 天真爛漫なボン太くんの風体とは裏腹に、コロンビーヌのその胸中は怨嗟を渦まかせている。 ふもっふと言うと、空中にいたゾハナ虫の二個小隊規模の群が集まってきた。 彼女がそれを変化の杖で叩くと、ポンという小気味良い音を立てて姿を変える。 これだけは渡すまいと地獄紳士を欺くために虫に紛れさせた富竹のカメラと、もう一つの支給品だった。 だが、現状では焼け石に水程度の効果しかないだろう。 我が子は全ての身命を賭してでも守らなければならぬものであり、不倶戴天の敵に従うより道は無いのだから。 「ごめんなさい、あなた……私の騎士様。貴方と私の子は、必ずや取り戻しますから。本当にごめんなさい……」 ゾハナ虫が数個の纏まりになって集合し、形を作っていった。 その姿は槍でも盾でもなく、武装した量産型ポン太くんだった。 小隊を取り急ぎ結成したコロンビーヌは最後に666より渡されたそれを確認してF6へと向かう。 「使うことなく済めばいいんだけどねん……」 光失せた道を照らすのは心もとない街頭のみ。 その先に何があるのか、道はあるのか。それを確認することは今は出来ない。 なにせ指し示す明かりが、あの666なのだから。 ――――――――☆ 「ホントウニ……良カッタノデスカ……天使サマ」 ボン太くんが見えなくなるまで見送った後、闇の空で熱血王子が姿無き666に尋ねた。 『ん? ああ、あのドラゴンオーブのことかい? あれはどの道使い勝手が悪いからね、私には無用さ』 混沌のバビロン最後の財宝にしてAAAの神宝。 ヴァルキリープロファイルの世界において重要な役目を果たすヴァルハラの神々。 その中にある、世界を調停する4つの強力なアイテムを四宝という。 グングニル、レーヴァティン、シルヴァンボウ……そして、AAAロワにも登場しているドラゴンオーブ。 凄まじい魔力を有しており、開放するだけで世界を崩壊させることが出来るパワーを持っている。 というより強すぎてぶっちゃけ世界を滅亡させるくらいしか使い道の無い通常ロワなら即制限の変態アイテム。 それがコロンビーヌに渡した切り札だった。 『元々がジョーカーである6/W君への支給品だ、会場滅亡とまではいかなくても1エリア程度は灰になるだろう』 「イエ……アノ女、マダ光消エテナイ……裏切ル可能性モ……」 『君がそういうのであれば、それも在りうるかもね。だがそれも杞憂さ。既に彼女の仔を盗んだ時に、私の闇を植え付けておいた。  愛媛君のオリジナルにくらべればいささか感染力には劣るが、何、いずれは彼女も闇に染まる。  それにドラゴンオーブは文字通り神の宝だ。チート級とはいえ魔術スキルの無い彼女では扱いきれない……おそらくは、死ぬさ』 いざとなれば私が直接操るまでだよ、と言外に含んで666は言葉を締めた。 『さて、君にも出番だ。tu4氏が消えて繋ぎ師が宇宙に行き、地図氏が修羅場になった今こそが絶対の好機。  存分に暴れてくるがいい。これが私が君に与えられる最後のチャンスだ……素晴らしい戦果を期待しているよ』 再び影から出現するアイテムを熱血王子がキャッチする。 「……!!」 熱血王子がその胡乱な左目と、あらぬ方を向いたお姉さまの右目でそれを凝視した。 既に光を映さぬその瞳ではあるが、その手触りと疎ましいほどの眩さがそれが何かを教えていた。 熱血王子に散々煮え湯を飲ませてきた仮面ライダーたち、その変身トリガーの一つであるカードデッキである。 『王蛇のデッキが無いのは残念だが、今までの恨みを晴らすのには相応しい装備だろう?  二つの仮面で難易度も二倍というやつだ。これならば最後まで粘ることも出来るだろうさ。  さ、行きたまえ。時間は何物にも変えがたい』 熱血王子は綻んだ様な顔を一瞬だけ浮かべ、あとは喜悦と焦燥だけのいつもの面に戻った。 こうして熱血王子もまた空を舞い、無明の闇に溶けていった。 何も無い闇だけが残り、クククとその洞穴の底で666は笑った。 『このタイミングで携帯電話を得るとは……僥倖という他に言葉が浮かばないのは書き手として複雑だな……』 携帯電話、『柿テロ猥・R2‐ND』、ギャグ将軍の暴走、地図氏の逡巡。 いまだ尋常ならぬ速度で集まりつつある負の無限力。そして二つの火薬庫に送り込んだ火種。 全ては恐るべきスピードで終末への階段を上り、その流れの中心点は彼女が抑えている。 『愛ではない、か……結構だよ、コロンビーヌ。もとより二次創作はどんなかたちであれその性質をもっているものだ。  なれば私は私のまま、彼女と螺旋を駆け上がり根源へと至る。  最強最悪の自慰が生み出すモノ、冥府の狭間で見届けるがいい……』 ドクン、と闇の中で木霊がした。最後の四神合体機は闇黒の底で未だ眠っている。 【真夜中/E-5ビル街】 【コロンビーヌ@漫画ロワ】 【状態】:黒いボン太軍結成 闇の侵食中? 【装備】:ゾナハ蟲(黒)@からくりサーカス、腕時計型麻酔銃(黒)(残弾1/1)@漫画ロワ 【道具】:支給品一式×3、ティーセット一式、麻酔銃の予備針×3、変化の杖(黒)、キャンディー×2、富竹時報のカメラ、      焦ったドラえもん・うっかり侍・孤高の黒き書き手の服、対戦車地雷(黒)×7、ブラックポン太くんスーツ@スパロワ、      黒リュート@からくりサーカス、刃物付き帽子(黒)@からくりサーカス、      ピストル(黒)(0/0)、不明支給品×1 ドラゴンオーブ@AAA 【思考】基本:あの子を助けないと!  0:鬼軍曹を生涯愛し続ける。宿った命を大切にする。  1:F6にいき、蟹座氏&バトルマスターの戦力を削る  2:子供を助けたら666は殺す  3:愛に介入しようとする邪魔者は倒す  ※容姿はコロンビーヌ(ロリ)@からくりサーカスです。  ※ギャグ将軍にシンパシーを感じています。  ※猫子頭の鬼軍曹と結婚しました。  ※ロワ内の愛を感知できるようになりました。お邪魔虫もわかるようです。  ※真の愛と哀しみを知り、北斗神拳奥義『無想転生』を習得しました。  ※ドサクサ紛れに、マダオから腕時計型麻酔銃を奪いました。持っていた予備の針を装填済みです。  ※子供がいた場所を中心に驚きの黒さに感染しました。感染力が弱いのでダークサイド寄りにならないかぎり侵食は進みません。  ※太陽、月、星々がなくなった訳を知りました。 【真夜中/E-5学校跡上空】 【熱血王子@漫画ロワ】 【状態】:黒化 右目にお姉さまの眼が入っている 復ッ活ッ なのはさんに完全変身 ディーの仮面装着 宝石カートリッジ残り五発 【装備】:バルディッシュ・アサルトBC ディーの仮面(黒) カードデッキ・黒(龍騎)      AK-74(残り28発・黒)  マジシャンズレッドのDISC(黒) 放火セット(燃料、松明、マッチ) 【所持品】:ナイフ、BL本、GL本、泉こなたのスクール水着@漫画ロワ 首輪×2 パロロワ衣服詰め合わせ       お徳用原作パロロワ全生首セット(目玉セット他に換装可能) &原作パロロワ全手首詰め合わせ今なら腕も付いてくる! 【思考・行動】  基本:愛媛に許されるために殺す  0:……ごめんなさい ……ごめんなさい ……ごめんなさい  1:もう一度病院にいき、今度こそ殺す  2:黒く染まってない奴を優先して殺す  3:白に寝返りそうな奴も殺す    ※状態は黒い高町なのは(19)@sts、色んな要素が化学反応してスパークした結果変身状態で固定されました。  ※闇の書とパスが繋がっているため、EN回復(大)が付きます  ※所持品は所持しているだけなので黒化していません    【バルディッシュ=アサルト・ブラックカスタム】  ゲートオブバビロン@カオスロワから取り出されたバルディッシュアサルト@アニ1の改造デバイス。  武器系の支給品融合と黒化、凛の宝石から作られたカートリッジによってスペックが向上している。  さらに射撃のアサルト、鎌のハーケン、剣のザンバーの三形態に加えて【破棄すべき全ての手】と合体したことで  宝具技を使用可能なブレイカーフォームが搭載された。 【真夜中/E-5暗黒】 【派手好き地獄紳士666@LSロワ】 【状態】:闇の書発動、不死者化?、大量の精気(エロパワー)吸収  疲労中 負のエネルギー蒐集中 暴走?       アルテマ修得中(小アルテマはラーニング済み)……私の愛は愛ではないだって? 【外見】:黒いリボンドレス、背中から黒い六翼。長い髪は白く染まり後ろに降ろしている。眼鏡外し。 【装備】:ゲート・オブ・バビロン@アニロワ2nd(※特殊仕様)、闇の書@アニロワ1st(ディス・レヴ内臓)、ビッグ承      クラールヴィント・黒@アニロワ1st(ネコミミストと同じ物)、バリアジャケット、コアドリル@アニロワ2nd、 携帯電話@現実、 【所持品】:エニグマの紙「漫画キャラバトルロワイアルwiki管理人」、ヒュッケバイン・ボクサー(トロンベ)       四次元ポケット、クレイジーダイヤモンドのDISC、高性能探索機能つき扇風機 コロンビーヌの仔       朝倉涼子のアーミーナイフ、夜天の書(BL本)ウルトラミキサー、モンスターボール(空) 【思考・行動】  基本:極悪外道になった後、ネコミミストの前に敵として再会。ネコミミスト心から愛してる。  1:しばらくは身を隠し、ディス・レヴを使いこなせるようにする  2:携帯電話…最高の玩具だねえ  3:熱血王子とコロンビーヌの動向はチェック  4:熱血王子が改心されそうなら…… コロンビーヌが裏切るなら……  5:ネコミミストの前に敵として現れ、最終的に喰われる ※ゲート・オブ・バビロンで出せるアイテムをどれも『一応は何とか使いこなせ』ます。  エリクシールと爆薬は使い切りました。 鳳凰寺風の剣は病院に起き捨て。  ディーヴァの剣、ルルゥの斧、鳳凰寺風の弓と矢は全て武器融合に使用。  浄玻璃の鏡の回数制限は残り1回。凛の宝石は全てカートリッジに変形。  懐中時計型航時機『カシオベア』破壊 ※ゲート・オブ・バビロンで出せる新たに判明した物及び追加された物。  アニロワ1stからディーヴァの剣、ルルゥの斧、マイクロ補聴器、  鳳凰寺風の弓と矢、鳳凰寺風の剣、凛の宝石×10、闇の書。  加えて――マテリアルブレード@テイルズロワ@XXX、クラールヴィント@アニロワ1st@XXX、  不死の酒@アニロワ2nd(既に使用済み?)@XXX。 ※闇の書と融合しているため、その内に言うまでもなく―― ※エロスの鐘の煩悩寺と、エロ師匠の(ついでに大暴れ鉄槌の)精気を吸収しました。  影丸の魔力を吸収したため、8割がた使いこなせるようになりました。 ※「漫画キャラバトルロワイアルwiki管理人」は一度だけ秘められた力を使う事が可能です。詳細は不明。自身に関係する事? ※書き手としてのメタ視点能力を使える様子。別に全知ではない。 ※闇の書とディス・レヴ@スパロワが内臓されました。リミッターをかけていますが会場内の負の力を自動的に集められます ※バビロンの財宝はクレイジーダイヤモンドでは治せません(宝物庫そのものは別) ※『真・驚きの黒さ』を蒐集により習得しました。これによりディス・レヴの効率を上げられます。 ※コロンビーヌの胎児を闇の中に確保しています。驚きの黒さ内なにで遠からず汚染されます。 ※全支給品を合成させ、自身も融合することにより、【グランゼボーマ@アニロワ2(グレンラガン)】の力が振るえます。  制限によりサイズはLLL内で収まっています(つまり星よりでかいとかにはなりません)  ただし666としてか闇の書の暴走が表に出るかは状況によります。 666もそのことは理解してます。 ※ヒュッケバインボクサートロンベ:単純にヒュッケバイン・ボクサーが黒色(レーツェルカラー)になったもの。                  トロンベ化に伴いトロニウムエンジンから核融合エンジンになったが、                  666からのエネルギー供給でトロニウムエンジン以上に安定駆動可能になっている。                  人間サイズより一回り大きい。念動兵器が使えるかは不明。 |263:[[地獄紳士は大変な××を盗んでいきました(前編)]]|投下順に読む|264:[[新訳・これより先怪物領域]]| |263:[[地獄紳士は大変な××を盗んでいきました(前編)]]|時系列順に読む|264:[[新訳・これより先怪物領域]]| |263:[[地獄紳士は大変な××を盗んでいきました(前編)]]|コロンビーヌ|265:[[私たちの行方(前編)]]| |263:[[地獄紳士は大変な××を盗んでいきました(前編)]]|派手好き地獄紳士666|265:[[私たちの行方(前編)]]| |263:[[地獄紳士は大変な××を盗んでいきました(前編)]]|熱血王子|[[]]|
この場において、その戦力差と趨勢は明らかだった。 確かにコロンビーヌもこのロワでは数少ない「超越者」の一人でありチート級である。 そして先ほど得た支給品によって強化もなされている。 だがこの地獄紳士が持つ数あるチート級の中で決定的な異才を前にしてはそれでも追っつかない。 そう、影の繋ぎ師すら持っていない「チートを生み出すもの」としての才覚に対しては。 その才覚によって生まれたチート級・熱血王子と五分ではその時点で彼女との開きを証明しているもの。 ここに来てその彼我の立場は大きく水をあげられていた。 「く ど い わ ん。 愛は羽根よりも軽く星よりも輝くもの。  私の愛を誰にも縛れないし、何よりも自由。愛無き貴方には、私の貞操を侵すことなど叶わぬとしりなさい」 『ほう? 私に愛がないと? それが君が見極めた私の形というならば、少々聞き捨てならないね』 「貴女は一見ネコミミストを愛しているように見える。でも、おかしくないかしらん?  “貴女がネコミミストを愛しているというのならば、なんでそれを彼女に伝えないのん?”」 携帯電話を通じて彼女は知っていた。666はネコミミストにその思いを告白したことは一度も無い。 彼女がネコミミストを大切に思っていたことはネコミミストにも十分伝わっているが、それだけだ。 666は何だそんな事かと鼻で笑うように息を吐いた。 『告白=愛だというなら世界はもう少し愛で溢れているだろうさ。  私の愛は少々人と位相が違っていてね、憎悪も歓喜も狂気も、ネコミミストの全てを私は受け止めたいのさ』 「……だから駄目なのよ、666ちゃん。それは愛じゃない、唯愛でているだけよ」 嘲笑が止む。変わりに当たりを包むのは三倍増しの重圧だ。 しかし、コロンビーヌは珍しく真剣な表情で言った。 「貴女はただネコミミストちゃんを可愛く思い、その可愛らしい様々な仕草、挙動、感情の色相…  その全てを観察してきた。そしてあなたが最後に自分が食われることで、その観察が終了する。  モルモットの脳味噌に薬品を投入して、その反応を伺うことと大差ないわん。  私はあらゆる愛を愛する。実り破れすれ違い空回りして裏目に出て憎みあう……  その全て、全てを等しく尊く美しいと思う。でもね、これら全ての愛は「心を受け取らなければ愛足りえない」のよ」 心を受け取ると書いて、愛と書く。 愛とはすなわち心……感情の受信だ。受信は送信が無くては成立しない。 憎しみや恨み、慟哭に失意それらすら糸となりて運命を悲恋を紡ぐものとなる。 感情が錯綜し網の目を引くことで美しき文様が生まれる。その姿こそが美しいのだ。 「でも、あなたはそれを恐れている。ネコミミストの感情を真正面から受け止める気と器がない。  精々がネコミミストに様々な刺激を与えて、彼女が自分以外の誰かに発する虹のような光のお零れを啜るだけ。  挙句の果てには喰われることで浮かぶモノを見届けたい?  最終結果が観察に終始する時点で貴女は彼女と一つになる気がないのが明白だわ。  貴女は最後の最後まで彼女を観察し抜き、彼女という観察日記を完成させたいだけ」 コロンビーヌは、怒りというよりはむしろ誰かが言わなければならないことだと決意を決めたような面持ちで言った。 「心を通わせることなく、ただ自分の愛情の送信だけで全てを完結させようとするあなたの行為は、  ネコミミストの心を受け取る気のない貴女の行為は、既に初手の段階で愛ですらない。  ストーカーの自慰行為じゃない。いかにも処女が見そうな幻想ね。片想いは想いであって愛じゃないのよ」 地球破壊爆弾とロリスキーは、言葉と血液を交えることで、その陽の心を渡し合った。 ドSとコ・ホンブックは拷問と痛み、そして悲鳴にてその陰の心を渡し合った。 孔明とバトルマスターは謀略と純真、そして陰陽の交わりにて太極を通じた。 このロワでも大小様々な恋愛があったが、その全てが一本の線で交わっていた。 だが、ネコミミストと地獄紳士666。この二人の思いを結ぶ線は未だ存在しない。 ネコミミストにとって未だ地獄紳士666は思いを引き継ぐべき仲間でしかないし、 地獄紳士にしても、ネコミミストの為と嘯きながらネコミミストへの干渉だけは避けている。 一見強い因果で結ばれているように見えるが、この二人を繋ぐ糸は幻想でしかない。 「幾ら私でも、まだ始まってない愛は愛でこそすれ愛せない。  ネコミミストにその気が無く、貴女が妄想に耽るだけで満足する処女じゃ愛が実るかどうかも怪しいものだわん。  それが貴方の行動に手を貸さない、二つめの理由よん。満足したならお好きにどうぞ」 両の手を心に当てて自分の思いを語るコロンビーヌ。 ギャグと愛を司る彼女にとって、脚本を作り自由であるべき運命を勝手に弄ぶ地獄紳士は交わることのない存在だった。 すでに直ぐ近くまで来ていた熱血王子の鎌がブンと引きしぼられるが、動じることはない。 あの地獄紳士にここまでボロクソ言えるのは内にも外にも瑕疵を持たぬ彼女くらいだろう。 この身は既に契りを結びて半身と共にある。彼女という宇宙の中で歴史は完結している。 たとえこの身がここで死に終わったとしても、その玉に瑕がつくことなどあり得ない。 そっと下腹に手を添え、コロンビーヌは慈愛の表情と共に自らの結晶を確認しようとして ――――――――――――宇宙が終わってしまったことを知った。 『ならばこそ君は僕に従わざるを得ないのだよ、コロンビーヌ。君の閉じた完全は既に崩れ去っているのだから』 さする。もう一度さする。擦るなぞる押す抓る回す廻す叩く。 あらゆる腹部への衝撃を与える彼女は、まるで閉じこめられた密室に残された唯一の扉を懸命に叩く少女のようだった。 だが扉の向こうから返事はない。声は帰らぬ温かみは在らぬ存在証明は不可能。 指示を受けたのか、熱血王子がバルディッシュを待機状態に戻して攻撃を止める。 闇の中から、ぼうと再びモノが出現した。黒化したグラールヴィント、そこから旅の鏡が開き何かが現出する。 「あ、あア……嘘、あ、AA……あナた…」 戸をひっきりなしに叩いて確認したかったモノをその目に写し、彼女はこの世のモノとは思えぬ声を出した。 本来ならば胎盤を超えて経路を通り然るべき道より生まれ祝福されるべきモノ。 この世で最も完全なる密室の一つ……母の胎は、今、目の前の邪悪にて破られた。 『ガードが堅くて苦労したが、熱血王子に気を囚われすぎたね。  そして君も慢心しすぎだ。余裕というのかもしれないが、超越者となった程度で油断するようではマダオ君と変わらない』 てらてらと光る何か、未だ人の形を成していないそれは虫のよう。 「……覚悟、できて、るのよねえん…」 夢遊病者の譫言のように理性をかろうじて紡ぐ母。その目の先にあるのは、唯の一つ。 『これは異なことを。覚悟を問うのは私の方だろう。ここまでコケにされて平然と出来るほど私は完成されていない。  君の第一行動方針が即ち君の弱点だ。自分の愛を守れぬモノが、他人の愛を歌う資格も無いさ』 地獄紳士は大変なものを盗んでいきました。 『さあ御覧、名も無き仔よ。君をこの世界で最も愛してくれる人だよ』 それは、貴女の胎児です。 「貴方……厭ぁ」 発狂から白目を向き掛けた彼女は、闇の向こうに地獄紳士の顔を漸く見たような気がした。 あれは、もはや人の貌ではない。なれば、彼女の自慰は、既に人の境界を越えているというのだろうか。 そんなことを思いながら、コロンビーヌはこのロワで一番自由であるはずの自分ですら逃れられぬ運命を強く感ずる。 何処かひどく遠くで姑獲鳥が啼いた様な気がした。 闇だけが浮かぶ空の上で、二人の影があった。 その内の一人、熱血王子が闇から出現するモノを掬い取ってコロンビーヌに渡す。 それはクレイジーダイヤモンドによって完全な状態で修繕されたボン太くんスーツだった。 しかし、その色はむしろ量産型のように黒と灰色の間の色調となり、表情も若干研ぎ澄まされた漢のような目つきになっていた。 これだとボイスチェンジャー機能でふもっふという際に金田朋子ボイスというよりは中田譲治ボイスになってしまうかもしれない。 だが、曲がりなりにも完全修復であることを確認した彼女はそれを受領する。 『他にも君の支給品は全て私の手で強化してしておいた。元の能力が強い君だ、そうそうに引けを取ることもあるまい。  但し、携帯電話は預からせてもらう。これを還すかどうかは……出来高の報酬ということにしておこう』 あえて黒化ではなく強化といった666の皮肉を聞き流し、コロンビーヌは睨みつける。 「……いいこと。約束だけは確実に守ってもらうわ」 『無論。最低バトルマスターの魔力を半分以上枯渇できれば、その場で帰ってきてもらっていい。  闇の揺り籠にいるかぎりは胎盤の外とはいえ問題ない。君の愛おしい鬼軍曹との結晶は無事還してあげるよ』 「あの人のことを口に出すな。穢れる」 あまりの怒りになりきりすら吹き飛ぶような殺意が666に叩きつけられる。 彼女の眼前の闇が震えた。恐怖ではなく、お化け屋敷を愉しむ様な震えだった。 『おお、怖い怖い。ならば早く向かうといい。君の仔とはいえ、所詮は赤子。  まともな成人でも廃人になるこの闇では、さほど保たないだろう』 「……いわれなくとも」 歯を軋らせる彼女の胸中には得も言われない感情が渦巻いていた。 雌としての愛情、女としての愛情、母親としての愛情。相克する要素が自分の中で混交する。 だが惜しむらくも彼女にはその新しい感情を愉しむ暇が無い。 『ああ忘れていた。支度金といっては何だが、コレをあげよう。  いざとなればこれを用い、バトルマスターや蟹座氏を滅ぼすといい。使い方は……道々で覚え給え』 そういって再び熱血王子を介して666が渡したのは、丸い宝玉だった。 大きさはナメック星のドラゴンボールといったところか。奇しくもその宝玉もまた、龍の名を冠するものだったから。 『見送る前に一つ聞いておきたいのだが……例えば、もし今ここで君が私に這い蹲って足を舐め、  先程までの私に対する評価を勘違いだったと言えば、仔を無条件で還す。といったらどうするかね?』 意地の悪い666の問いに答えることなく、コロンビーヌはボン太くんスーツを着用した。 そして、666に向かって親指を立てて首を掻き切るポーズを取り 「ふもっふ」 とだけ言って、南へとその歩を進めた。 飛ぶことはせずに道路の真ん中をのっしのっしと歩いていく彼女。 天真爛漫なボン太くんの風体とは裏腹に、コロンビーヌのその胸中は怨嗟を渦まかせている。 ふもっふと言うと、空中にいたゾハナ虫の二個小隊規模の群が集まってきた。 彼女がそれを変化の杖で叩くと、ポンという小気味良い音を立てて姿を変える。 これだけは渡すまいと地獄紳士を欺くために虫に紛れさせた富竹のカメラと、もう一つの支給品だった。 だが、現状では焼け石に水程度の効果しかないだろう。 我が子は全ての身命を賭してでも守らなければならぬものであり、不倶戴天の敵に従うより道は無いのだから。 「ごめんなさい、あなた……私の騎士様。貴方と私の子は、必ずや取り戻しますから。本当にごめんなさい……」 ゾハナ虫が数個の纏まりになって集合し、形を作っていった。 その姿は槍でも盾でもなく、武装した量産型ポン太くんだった。 小隊を取り急ぎ結成したコロンビーヌは最後に666より渡されたそれを確認してF6へと向かう。 「使うことなく済めばいいんだけどねん……」 光失せた道を照らすのは心もとない街頭のみ。 その先に何があるのか、道はあるのか。それを確認することは今は出来ない。 なにせ指し示す明かりが、あの666なのだから。 ――――――――☆ 「ホントウニ……良カッタノデスカ……天使サマ」 ボン太くんが見えなくなるまで見送った後、闇の空で熱血王子が姿無き666に尋ねた。 『ん? ああ、あのドラゴンオーブのことかい? あれはどの道使い勝手が悪いからね、私には無用さ』 混沌のバビロン最後の財宝にしてAAAの神宝。 ヴァルキリープロファイルの世界において重要な役目を果たすヴァルハラの神々。 その中にある、世界を調停する4つの強力なアイテムを四宝という。 グングニル、レーヴァティン、シルヴァンボウ……そして、AAAロワにも登場しているドラゴンオーブ。 凄まじい魔力を有しており、開放するだけで世界を崩壊させることが出来るパワーを持っている。 というより強すぎてぶっちゃけ世界を滅亡させるくらいしか使い道の無い通常ロワなら即制限の変態アイテム。 それがコロンビーヌに渡した切り札だった。 『元々がジョーカーである6/W君への支給品だ、会場滅亡とまではいかなくても1エリア程度は灰になるだろう』 「イエ……アノ女、マダ光消エテナイ……裏切ル可能性モ……」 『君がそういうのであれば、それも在りうるかもね。だがそれも杞憂さ。既に彼女の仔を盗んだ時に、私の闇を植え付けておいた。  愛媛君のオリジナルにくらべればいささか感染力には劣るが、何、いずれは彼女も闇に染まる。  それにドラゴンオーブは文字通り神の宝だ。チート級とはいえ魔術スキルの無い彼女では扱いきれない……おそらくは、死ぬさ』 いざとなれば私が直接操るまでだよ、と言外に含んで666は言葉を締めた。 『さて、君にも出番だ。tu4氏が消えて繋ぎ師が宇宙に行き、地図氏が修羅場になった今こそが絶対の好機。  存分に暴れてくるがいい。これが私が君に与えられる最後のチャンスだ……素晴らしい戦果を期待しているよ』 再び影から出現するアイテムを熱血王子がキャッチする。 「……!!」 熱血王子がその胡乱な左目と、あらぬ方を向いたお姉さまの右目でそれを凝視した。 既に光を映さぬその瞳ではあるが、その手触りと疎ましいほどの眩さがそれが何かを教えていた。 熱血王子に散々煮え湯を飲ませてきた仮面ライダーたち、その変身トリガーの一つであるカードデッキである。 『王蛇のデッキが無いのは残念だが、今までの恨みを晴らすのには相応しい装備だろう?  二つの仮面で難易度も二倍というやつだ。これならば最後まで粘ることも出来るだろうさ。  さ、行きたまえ。時間は何物にも変えがたい』 熱血王子は綻んだ様な顔を一瞬だけ浮かべ、あとは喜悦と焦燥だけのいつもの面に戻った。 こうして熱血王子もまた空を舞い、無明の闇に溶けていった。 何も無い闇だけが残り、クククとその洞穴の底で666は笑った。 『このタイミングで携帯電話を得るとは……僥倖という他に言葉が浮かばないのは書き手として複雑だな……』 携帯電話、『柿テロ猥・R2‐ND』、ギャグ将軍の暴走、地図氏の逡巡。 いまだ尋常ならぬ速度で集まりつつある負の無限力。そして二つの火薬庫に送り込んだ火種。 全ては恐るべきスピードで終末への階段を上り、その流れの中心点は彼女が抑えている。 『愛ではない、か……結構だよ、コロンビーヌ。もとより二次創作はどんなかたちであれその性質をもっているものだ。  なれば私は私のまま、彼女と螺旋を駆け上がり根源へと至る。  最強最悪の自慰が生み出すモノ、冥府の狭間で見届けるがいい……』 ドクン、と闇の中で木霊がした。最後の四神合体機は闇黒の底で未だ眠っている。 【真夜中/E-5ビル街】 【コロンビーヌ@漫画ロワ】 【状態】:黒いボン太軍結成 闇の侵食中? 【装備】:ゾナハ蟲(黒)@からくりサーカス、腕時計型麻酔銃(黒)(残弾1/1)@漫画ロワ 【道具】:支給品一式×3、ティーセット一式、麻酔銃の予備針×3、変化の杖(黒)、キャンディー×2、富竹時報のカメラ、      焦ったドラえもん・うっかり侍・孤高の黒き書き手の服、対戦車地雷(黒)×7、ブラックポン太くんスーツ@スパロワ、      黒リュート@からくりサーカス、刃物付き帽子(黒)@からくりサーカス、      ピストル(黒)(0/0)、不明支給品×1 ドラゴンオーブ@AAA 【思考】基本:あの子を助けないと!  0:鬼軍曹を生涯愛し続ける。宿った命を大切にする。  1:F6にいき、蟹座氏&バトルマスターの戦力を削る  2:子供を助けたら666は殺す  3:愛に介入しようとする邪魔者は倒す  ※容姿はコロンビーヌ(ロリ)@からくりサーカスです。  ※ギャグ将軍にシンパシーを感じています。  ※猫子頭の鬼軍曹と結婚しました。  ※ロワ内の愛を感知できるようになりました。お邪魔虫もわかるようです。  ※真の愛と哀しみを知り、北斗神拳奥義『無想転生』を習得しました。  ※ドサクサ紛れに、マダオから腕時計型麻酔銃を奪いました。持っていた予備の針を装填済みです。  ※子供がいた場所を中心に驚きの黒さに感染しました。感染力が弱いのでダークサイド寄りにならないかぎり侵食は進みません。  ※太陽、月、星々がなくなった訳を知りました。 【真夜中/E-5学校跡上空】 【熱血王子@漫画ロワ】 【状態】:黒化 右目にお姉さまの眼が入っている 復ッ活ッ なのはさんに完全変身 ディーの仮面装着 宝石カートリッジ残り五発 【装備】:バルディッシュ・アサルトBC ディーの仮面(黒) カードデッキ・黒(龍騎)      AK-74(残り28発・黒)  マジシャンズレッドのDISC(黒) 放火セット(燃料、松明、マッチ) 【所持品】:ナイフ、BL本、GL本、泉こなたのスクール水着@漫画ロワ 首輪×2 パロロワ衣服詰め合わせ       お徳用原作パロロワ全生首セット(目玉セット他に換装可能) &原作パロロワ全手首詰め合わせ今なら腕も付いてくる! 【思考・行動】  基本:愛媛に許されるために殺す  0:……ごめんなさい ……ごめんなさい ……ごめんなさい  1:もう一度病院にいき、今度こそ殺す  2:黒く染まってない奴を優先して殺す  3:白に寝返りそうな奴も殺す    ※状態は黒い高町なのは(19)@sts、色んな要素が化学反応してスパークした結果変身状態で固定されました。  ※闇の書とパスが繋がっているため、EN回復(大)が付きます  ※所持品は所持しているだけなので黒化していません    【バルディッシュ=アサルト・ブラックカスタム】  ゲートオブバビロン@カオスロワから取り出されたバルディッシュアサルト@アニ1の改造デバイス。  武器系の支給品融合と黒化、凛の宝石から作られたカートリッジによってスペックが向上している。  さらに射撃のアサルト、鎌のハーケン、剣のザンバーの三形態に加えて【破棄すべき全ての手】と合体したことで  宝具技を使用可能なブレイカーフォームが搭載された。 【真夜中/E-5暗黒】 【派手好き地獄紳士666@LSロワ】 【状態】:闇の書発動、不死者化?、大量の精気(エロパワー)吸収  疲労中 負のエネルギー蒐集中 暴走?       アルテマ修得中(小アルテマはラーニング済み)……私の愛は愛ではないだって? 【外見】:黒いリボンドレス、背中から黒い六翼。長い髪は白く染まり後ろに降ろしている。眼鏡外し。 【装備】:ゲート・オブ・バビロン@アニロワ2nd(※特殊仕様)、闇の書@アニロワ1st(ディス・レヴ内臓)、ビッグ承      クラールヴィント・黒@アニロワ1st(ネコミミストと同じ物)、バリアジャケット、コアドリル@アニロワ2nd、 携帯電話@現実、 【所持品】:エニグマの紙「漫画キャラバトルロワイアルwiki管理人」、ヒュッケバイン・ボクサー(トロンベ)       四次元ポケット、クレイジーダイヤモンドのDISC、高性能探索機能つき扇風機 コロンビーヌの仔       朝倉涼子のアーミーナイフ、夜天の書(BL本)ウルトラミキサー、モンスターボール(空) 【思考・行動】  基本:極悪外道になった後、ネコミミストの前に敵として再会。ネコミミスト心から愛してる。  1:しばらくは身を隠し、ディス・レヴを使いこなせるようにする  2:携帯電話…最高の玩具だねえ  3:熱血王子とコロンビーヌの動向はチェック  4:熱血王子が改心されそうなら…… コロンビーヌが裏切るなら……  5:ネコミミストの前に敵として現れ、最終的に喰われる ※ゲート・オブ・バビロンで出せるアイテムをどれも『一応は何とか使いこなせ』ます。  エリクシールと爆薬は使い切りました。 鳳凰寺風の剣は病院に起き捨て。  ディーヴァの剣、ルルゥの斧、鳳凰寺風の弓と矢は全て武器融合に使用。  浄玻璃の鏡の回数制限は残り1回。凛の宝石は全てカートリッジに変形。  懐中時計型航時機『カシオベア』破壊 ※ゲート・オブ・バビロンで出せる新たに判明した物及び追加された物。  アニロワ1stからディーヴァの剣、ルルゥの斧、マイクロ補聴器、  鳳凰寺風の弓と矢、鳳凰寺風の剣、凛の宝石×10、闇の書。  加えて――マテリアルブレード@テイルズロワ@XXX、クラールヴィント@アニロワ1st@XXX、  不死の酒@アニロワ2nd(既に使用済み?)@XXX。 ※闇の書と融合しているため、その内に言うまでもなく―― ※エロスの鐘の煩悩寺と、エロ師匠の(ついでに大暴れ鉄槌の)精気を吸収しました。  影丸の魔力を吸収したため、8割がた使いこなせるようになりました。 ※「漫画キャラバトルロワイアルwiki管理人」は一度だけ秘められた力を使う事が可能です。詳細は不明。自身に関係する事? ※書き手としてのメタ視点能力を使える様子。別に全知ではない。 ※闇の書とディス・レヴ@スパロワが内臓されました。リミッターをかけていますが会場内の負の力を自動的に集められます ※バビロンの財宝はクレイジーダイヤモンドでは治せません(宝物庫そのものは別) ※『真・驚きの黒さ』を蒐集により習得しました。これによりディス・レヴの効率を上げられます。 ※コロンビーヌの胎児を闇の中に確保しています。驚きの黒さ内なにで遠からず汚染されます。 ※全支給品を合成させ、自身も融合することにより、【グランゼボーマ@アニロワ2(グレンラガン)】の力が振るえます。  制限によりサイズはLLL内で収まっています(つまり星よりでかいとかにはなりません)  ただし666としてか闇の書の暴走が表に出るかは状況によります。 666もそのことは理解してます。 ※ヒュッケバインボクサートロンベ:単純にヒュッケバイン・ボクサーが黒色(レーツェルカラー)になったもの。                  トロンベ化に伴いトロニウムエンジンから核融合エンジンになったが、                  666からのエネルギー供給でトロニウムエンジン以上に安定駆動可能になっている。                  人間サイズより一回り大きい。念動兵器が使えるかは不明。 |263:[[地獄紳士は大変な××を盗んでいきました(前編)]]|投下順に読む|264:[[新訳・これより先怪物領域]]| |263:[[地獄紳士は大変な××を盗んでいきました(前編)]]|時系列順に読む|264:[[新訳・これより先怪物領域]]| |263:[[地獄紳士は大変な××を盗んでいきました(前編)]]|コロンビーヌ|265:[[私たちの行方(前編)]]| |263:[[地獄紳士は大変な××を盗んでいきました(前編)]]|派手好き地獄紳士666|265:[[私たちの行方(前編)]]| |263:[[地獄紳士は大変な××を盗んでいきました(前編)]]|熱血王子|268:[[クレイジー・ダイヤモンドは砕けない]]|

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