新訳・これより先怪物領域

「新訳・これより先怪物領域」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

新訳・これより先怪物領域」(2008/06/09 (月) 14:06:24) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

右手にノートパソコンを抱え、速筆魔王LXは暗闇の中を歩く。 ノートパソコンの中にその意思を宿すギャグ将軍は、今は無言だ。 「一度一人でじっくりと考察したい」と本人は言っていたが、黙っている理由はそれだけではないだろうと魔王は思っていた。 静かなる~Chain-情~。孤高の黒き書き手。 共に新生クライシス帝国の一員であり、第三回の放送時点で生存が確認されていた書き手である。 だがコロンビーヌがもたらした情報は、この二人もすでに死亡しているというものであった。 孤高の黒き書き手は、コロンビーヌがその目で殺害された瞬間を確認している。 そして静かなる~Chain-情~も、彼女曰くその身から発せられていた強いラブオーラが、すでに完全に消滅してしまっているという。 つまり、新生クライシス帝国のメンバーで現在まで生き残っているのは、ギャグ将軍とコロンビーヌの二人だけになってしまったのである。 数多くいた部下の、そのほとんどを失ってしまった無念。察するに余りあるというものだ。 魔王によりKYの烙印を押されているみWikiも、さすがに今回は黙りこくっている。 「おや?」 そんなこんなでしばらく一言もしゃべらぬまま移動していた魔王だったが、ふいに声をあげる。 彼の目の前に広がっていたのは、おびただしい量の瓦礫の山だった。 「ここは…。市街地とビル街の境目だから、F-6か…。こんな状態になるなんて、いったい何があったんだ?」 「何があった、魔王よ。余にも見せるがいい。」 「ええ、わかりました。」 魔王はノートパソコンを開き、モニターを眼前の光景に向ける。 「なるほど、これはひどいのう…。昼間に余と部下達もこのあたりで戦闘を行ったが、そのときよりもさらに破壊が進んでおる。」 「さすがにこれでは通れませんね…。迂回するしか…。」 そう呟くみWikiだが、それに対し魔王は意外な答えを返す。 「いや、このまままっすぐ進むさ。」 ◇ ◇ ◇ 蟹座氏、バトルマスター、エロスの鐘の煩悩寺の三人は、廃墟と化したビル街から脱出すべくひたすら歩いていた。 しかし、その移動スピードははっきり言って遅い。 何せ、進めるルートを見つけるだけでも一苦労。 どうしても進めなくなり、みんなで瓦礫を切り崩して強行突破という場面も一度や二度ではない。 そんな状況だから、進んだ距離に比べ体力の消耗は激しくなる。 「ふや~…。」 「蟹座氏、大丈夫ですか?少し休憩しましょうか?」 「い、いや、大丈夫だよししょー!まだまだへっちゃらさ!」 自分を気遣うバトルマスターの言葉に、蟹座氏は元気よく返答をする。 だがそれが空元気だというのは、バトルマスターにはよくわかっていた。 バトルマスターと蟹座氏。共に先のジョーカー戦で大きく疲労し、ダメージもかなりのものを受けている。 本来ならばしばらく安静にいていなければならないような状態だ。 だが、そうゆっくりしているわけにはいかない。なぜなら、今はロワ終盤だからだ。 人数が少なくなった分一人あたりの描写が多くなる。それ故、何もしないでじっとしていることなどとうてい歓迎されない。 書き手としての悲しい本能が、彼らを無意識のうちに突き動かしているのである。 「ああっ!」 バトルマスターがそれでもあえて休憩を提案しようとしたそのとき、声をあげたのは煩悩寺だった。 「どうしました、煩悩寺さん!」 「あそこを見てください!人影みたいなものが!」 煩悩寺が指さしたのは、倒壊を免れた数少ないビルのひとつ。 その屋上に、月を背にして確かに誰かが立っていた。 その誰かは、ためらう様子をまったく見せることなく屋上から飛び降りる。 「うわっ!」 蟹座氏は、思わず声をあげる。その人影が飛び降りた高さは、どう考えても安全な高さではない。 影はそのまま、地面に突き刺さる。とどろく轟音。舞い上がる土煙。 「ふう…。さすがにあの高さからだと足が痺れるねえ…。」 しかし姿を現した男の反応は、至って平凡。まるでいすから落ちた程度にしか見えない。 それを見ていた三人は、明らかにリアクションに困っている。 まあ超人レベルの人ならノーダメージでも納得できるかもしれないけど、反応軽くない? 「ふむ、まあまあのボケだな。そちもわかってきたではないか、魔王よ。」 「ありがとうございます、将軍。でも、ぼけたつもりはないんですが。」 今度はノートパソコンと話し始める、謎の男。その光景を見て、バトルマスターはようやく我に返る。 「あの、あなたはいったいどちら様で…。それから、そのパソコンは意思持ち支給品ですか?」 「ああ、失礼。僕はアニロワ2ndの書き手、速筆魔王LXです。」 その名前を聞いたバトルマスターと蟹座氏の脳裏には何故か「パヤパヤ」というフレーズが浮かんだが、それはひとまずおいておく。 「そしてこっちが…。」 「余はライダーロワ書き手にして新生クライシス帝国初代大統領、ギャグ将軍である。」 魔王が三人に向けたノートパソコンの画面内で、金色の怪人が尊大に名乗る。 「ギャグ将軍…。たしか名簿にも載っている、れっきとした参加者のはずですが…。いったい、何故このような姿に?」 「まあ、その辺についてはおいおい話していくとして…。まずはそちらの名前を伺いましょうか。こちらだけ名乗るのは不公平でしょう。」 「それもそうですね…。僕はギャルゲロワのバトルマスター。こっちは僕と同郷の蟹座氏です。そして…。おや、どうしました?」 「い、いえ!なんでもありません!」 心配するバトルマスターにそう答え、彼女は顔中に冷や汗を浮かべながら名乗る。 「お二人とも、『初めまして』。アニロワ2ndの書き手、エロスの鐘の煩悩寺です。」 「初めまして…?」 「むう?」 (やばいやばいやばい、めっちゃ疑われてるー!!) 二人の視線を受けて、煩悩寺の顔にさらなる冷や汗が浮かぶ。何せ、この二人と彼女は一度遭遇しているのである。 それならバトルマスターも同じじゃないか、と思うかもしれないが、そうではない。 バトルマスターはその名の通り、特殊能力は戦闘に特化している。それ以外は普通の青年だ。 だから、多少の疑念を持ちつつもあっさり術中にはまった。 しかし、この二人は違う。なんというか、人間としての格が違う。 どんなに完璧な偽装も、あっさり見破られそうな気がしてならない。 特にギャグ将軍。この男(?)は底が知れない。何が飛び出すかわかったもんじゃない。 「ちょっと、二人とも!女の子をじろじろ見るのは失礼ですよ!」 煩悩寺に対して助け船を出す格好になったのは、蟹座氏だった。 もちろん彼女は煩悩寺の正体を知っているわけでもなければ、共犯者でもない。 男二人の煩悩寺への視線を、別の意味に勘違いしただけである。 「おっと、失礼。それではお互い名乗ったことですし、情報交換といきませんか?」 若干納得のいかないような表情を見せながら、魔王はこう切り出す。 バトルマスターはそれを快く受け入れ、二組の情報交換が始まった。 とは言っても、お互いまとめwikiの存在を知っていたため、共有する情報は多かった。 そのため主な論点となるのは、放送以降のお互いの行動である。 「なるほど…。ジョーカーに敗れた結果、将軍さんはその姿に、と…。」 「うむ。そちらにもジョーカーの介入があったようだな。」 「ふむ、なるほどなるほど…。」 情報が飛び交う中、魔王はその脳内でそれを的確に整理してゆく。 「そっちを襲ってきたジョーカーの目的は、時間稼ぎだった。おそらく、僕たちとの合流を遅らせるのが目的だろうね。 こっちも結果的に将軍がこんなことになったとはいえ、積極的に殺しに来てる感じじゃなかった。 殺すのが目的なら、もっと他にいくらでも方法があるはずだからね。」 その場にいる面々を見渡しながら、魔王は言葉を続ける。 「wikiから得た動向を見ても、ジョーカー達は人数を減らすために動いてるわけじゃなさそうだ。 僕やお姉さまと戦ったジョーカー…nanasinnは殺す気満々だったけど、あの人はあくまでイレギュラーだったらしいしね。」 「彼らの目的は、ロワの展開を自分たちに有利な方向へ導くこと…。参加者を殺すことではない、というわけですね。」 「うん。そういう意味では、彼らは本来の意味のジョーカーとは違う存在と言えるかもしれない。 まあwikiでもジョーカーで統一されてるみたいだし、今更新しい呼び名を考えるのも面倒だからそのままジョーカーって呼ぶけどね。」 バトルマスターの言葉を肯定し、魔王はなおも語り続ける。 「まあ向こうがどういうつもりにしろ、主催者打倒エンドを達成するには彼らを倒すしかない。 向こうの戦力は『ジョーカー』が7人。それに加えて戦力は未知数のwiki管理人、読み手、プー太氏…。 そしてかなりの実力を持つスタンド使いであることが予想される、感電氏…。 『真の対主催』を名乗る彼が、果たしてどちら側につくか…。こっちの味方になってくれれば言うことなしなんだけど…。」 「何を言うか、魔王!!」 突如として上がる怒声。それはこれまでおとなしく話を聞いていた、ギャグ将軍のものだった。 「奴は我が部下である焦ったドラえもんの体を乗っ取り、あろう事か殺戮の道具として使ったのだぞ! その上、戦友であるうっかり侍とフラグビルドまでその手にかけさせたのだ! そんな奴と手を組むことなど出来るか!必ずや、余がこの手で討ち取ってくれるわ!」 「気持ちはわかりますが…。少し頭冷やしましょう、将軍。 我々の目的は主催打倒によるロワ完結です。もはや対主催の参加者も十人ちょっと。 今後の展開次第では、さらに人数が減るでしょう。戦力になりうるものは、少しでも多く確保しなければならないんですよ。」 「知ったことか!!奴だけは…奴だけは許せぬ!!」 「だから落ち着いてください、将軍。だいたい、向こうのスタンドは物理無効、電撃吸収のレッドホットチリペッパーですよ? 元に戻れたとしても将軍のスペック上、相性最悪じゃないですか。」 「ぐ…。だがそれでも…。」 なおも食い下がろうとする将軍だが、さすがに痛いところをつかれ勢いは弱まっている。 それを確かめた上で、魔王は再び他のメンバーに向かって話す。 「とにかく、戦力の強化は最重要課題ってことになる。そこで、君たちの話を聞いて思いついたんだけど…。」 ◇ ◇ ◇ 「しかし、この終盤で単独行動は…。」 「むしろ、大集団で移動する方が死亡フラグ…。」 「でも…。」 煩悩寺は、周りの話をまったく聞いていなかった。彼女の注意は、ひたすら将軍が宿るノートパソコンに向けられている。 とにかく、自分の正体を隠す上で一番やっかいなのがあれだ。 ギャグ将軍だけでも警戒すべき存在だというのに、あのパソコンには参加者の顔写真付き名簿も入っているという。 おそらくそれにも自分の術の効果が及んでいるはずなので、今すぐ自分の正体がばれることはないだろう。 しかし、自分の情報が少しでも存在しているからには警戒を緩めるわけにはいかない。 幸いなのが、相手がノートパソコンだということだ。 上手く機会を見つければ、事故を装って簡単に破壊できるだろう。いや、壊さずとも強い衝撃を与えるだけで十分かもしれない。 (とはいっても、どうしようか…。魔王さんに色仕掛けは通用しそうにないし…。) 「…さん。煩悩寺さーん。」 「あ、はい!なんでしょう!」 すっかり自分の世界に入り込んでいた煩悩寺だったが、蟹座氏の呼びかけでようやく現実に帰還する。 「大丈夫ですか?やっぱりどこか悪いんじゃ…。」 「いや、そんなことは!?ちゃんと全身問題なしなのですよ!」 焦って口調がおかしくなるが、とりあえず蟹座氏はそれ以上追求するつもりはないようだ。 「とにかく、今出た結論に従って行動してくださいね?」 「結論?」 「やだなあ、聞いてなかったんですか?私とししょー、それに将軍さんは病院に向かいます。 煩悩寺さんは魔王さんと一緒に、F-3のホテルに向かってください。」 「はあ…。って、ええええ!?」 予想外の展開に、煩悩寺は思わず素っ頓狂な声をあげる。 「な、なんだってそんな話に!そもそも病院はともかく、ホテルなんてどこから出てきたんですか!」 「えーと、私たちの話を聞いた魔王さんが、ホテルに自分の強化フラグがあるかもしれないと言い出しまして…。 最初は魔王さん一人で行くと言っていたんですが、さすがにそれは危険だろうと。 それで、同じアニロワ2ndの書き手である煩悩寺さんがパートナーとして適任じゃないか、ということになったんです。」 「ええ!?ちょっと、なんで私の同意も得ずにそんな話に…。」 「いや…それでいいかって聞いた時、うなずいてたじゃないですか、煩悩寺さん。」 「………。」 絶句する煩悩寺。そういえば、適当に相槌を打っていた気がする。 「まあそういうことだから、よろしくね。」 ふいに、誰かが煩悩寺の肩をポンと叩く。振り向くと、そこには魔王の笑顔があった。 このとき、煩悩寺にはそれが、天使のような悪魔の笑顔に見えたという…。 ◇ ◇ ◇ 数十分後、一行はどうにかこうにか、ビルの迷路からの脱出に成功していた。 「それではしばしの別れである。またあとで会おう、魔王よ。」 「ええ。用が済んだら、こっちもすぐに追いかけますから。」 別れの挨拶を交わす、将軍と魔王。その表情に、悲壮さはない。お互い、再会できることを確信しているのである。 「ああ、そうだ。これを忘れるところだった。」 「どうしました?」 「これ持っていってよ、バトルマスターくん。」 魔王は無造作に、デイパックから取り出した何かをバトルマスターに投げ渡す。 キャッチしたバトルマスターが確認すると、それは一冊の本だった。 そう、さっきからすっかり空気になっていたみWikiである。 「もしこなたかかがみの姿をした参加者に会ったら、それを渡してもらえるかな? 具体的なことはわからないけど、何かが起こるらしいんだ。」 「わかりました、お預かりします。」 「よろしくお願いしますね、バトルマスターさんに蟹座のお嬢さん。」 「蟹座じゃないもん…って、しゃべった!しゃべるの、この本!?」 バトルマスターの傍らで、蟹座氏が目を丸くして驚く。 「驚きすぎですよ、蟹座氏。ロワじゃ意思持ち支給品なんて珍しくないでしょう。」 「いや、それはそうだけど…。むしろししょーが落ち着きすぎなんですよ!」 「そうですか?まあ何はともあれ、よろしくおねがいしますね。えーと…。」 「あ、みWikiと申します。」 「みWikiさんですね。改めてよろしく。」 「いえいえ、こちらこそ。」 お互いに笑顔で(みWikiは声からのイメージだが)挨拶を交わす、バトルマスターとみWiki。 蟹座氏はそれを見て、バトルマスターへの敬意が増したようなそうでもないような複雑な気持ちになった。 「それじゃあ、今度こそお別れだね。また生きて会おう!」 そう言い残し、魔王は不服そうな表情の煩悩寺を担いで去っていった。 「さて、我々も行くとしようか。」 「そうですね。」 ぐんぐん小さくなっていく魔王の姿を見送ると、バトルマスター達も移動を始める。 目的地は「孤城の主」の舞台、病院だ。 まだ戦いが続いているようなら、当然対主催側の助太刀に入る。 戦いが終わっていたとしても、生存者との接触は無駄にならないはずだ。 そもそも、もはや対主催の集団がいるのは病院しかないのだから、そこを目指すほかに選択肢はないのである。 「ねえ、ししょー…。」 「どうしました、蟹座氏。」 道すがら、蟹座氏はバトルマスターに話しかける。その表情は、どこか憂いを帯びているように見えた。 「ボク、あの魔王さんと初めて会った気がしないんだ…。いや、実際前に一度会ってるんだけど…。 それ以上に親しい関係だったような…。それに、こっちの将軍さんとも…。」 「何を言っておる。余のことを忘れたか、我が娘よ。」 「はああああ!?娘ぇ!?」 バトルマスターの代わりに蟹座氏の言葉に応えたのは、ギャグ将軍だった。 その返答に、蟹座氏は年頃の乙女としてちょっとどうかという声を出してしまう。 こんな金ぴか禿げに娘と呼ばれたら、普通は即座にそれを否定するだろう。 だが蟹座氏の中で、徐々に妙な感覚が目覚めてくる。 確かに自分は、この金ぴか禿げを「お母さん」と呼んでいた気がする。 それに、自分には優しいことこの上ない「兄様」もいた気が…。 おかしい、おかしい。遺伝子学的に考えて、自分と将軍に血のつながりなんてあるわけがない。 自分に兄だっていなかったはずだ。 おかしいといえば、お姉さまのことももそうだ。 ライバルというのはいい。だが、親友?自分とお姉さまは、そこまで親密な関係だったか? だが、お姉さまが死んだと知った時、彼女のことを「ライバルにして親友」と思ったことも事実なのだ。 おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。 何がおかしい?どこがおかしい?全部おかしい?それとも、何もおかしくない? 蟹座氏は、苦悩する。バトルマスターは、その様子を眉間にしわを寄せて見守っていた。 (中途半端になりきりから抜け出してしまいましたか、蟹座氏…。 助け船を出してあげたいところですが、あいにく私にもどうするのがベストなのかわかっていません…。 なりきりを捨てるべきなのか、それともなりきりを貫き通すべきなのか、ね…。 答えはあなたが出さなければならないのですよ、蟹座氏。) 走る、走る、二人は走る。背後から、自分たちの命を狙う悲しき自動人形が迫っているのを知らぬまま。 【真夜中】【F-7・市街地】 【バトルマスター@ギャルゲロワ】 【状態】:健康、キュレイ種のような身体、首輪解除 魔術回路にダメージ 【装備】:永遠神剣「冥加」、ゲイボルグ@アニロワ2nd、孔明の令呪(残り五画) 【道具】:支給品一式×2、コイン、名簿、孔明のメモ、スタンガン@アニロワ1st、 首輪(まとめキング)、みWiki@らき☆すた?、ノートパソコン、不明支給品×2 【思考】:  基本:コインの表が出た――だから徹底的に抗う。  0:仲間と協力して主催者を打倒!!  1:病院へ向かい、残った対主催の参加者と合流。  2:対主催として仲間を探し、殺し合いに乗った輩を倒す。  3:こなたかかがみの姿をした参加者にあったら、みWikiを渡す。 ※容姿は前原圭一@ひぐらしのなく頃にです。  ※自身の精神が、キャラの影響を受けている事に気付きました。  ※【闘争制覇者-Battle Master】    発動させることで、決して『バトル』に負けない固有結界を張る事ができます。   【闘争制覇者-Battle Master アイン・ソフ・オウル】    バトルマスターが生涯描きうるありとあらゆるバトルの世界に敵を放り込む技。    物語内のキャラの攻撃を全部くらわせます。    この技が発動した時点で、敵味方の全行動が『バトル』として定義されます。    故に、発動すればどんな状況でも、バトルマスターは不敗です。  ※影の繋ぎ師からディーの話を聞きました。  ※王蛇のカードデッキにある”ADVENT”のカードはベノスネーカー、メタルゲラス、ダークウイングの3枚です。  ※孔明のメモにはこのロワに関する孔明の知り得る限りの情報が記載されています。  ※孔明の令呪を使うことで魔力を補充することが出来ます。二画以上まとめて使うことでアインソフオウルを使用可能。   ただし、全ての令呪を使い切ると……?  ※みwikiが一段階強化されました。意思持ち支給品として近くの参加者と会話できます 【蟹座氏@ギャルゲロワ】 【状態】:蟹見沢症候群発症(ただいま沈静中)、へこみLv2、顎部に痒み、      『蟹座じゃないもん』覚醒、大程度の疲労、若干錯乱、首輪解除 左手首に傷 【装備】:体操着(ブルマ)、鉈、ケリュケイオン@リリカルなのはStrikerS、永遠神剣『誓い』 【道具】:支給品一式×2、蟹座の黄金聖闘衣、最高ボタン、カードデッキ(シザース)@ライダーロワ、      閃光弾、まふうじの杖、 バッド・カニパニーの甲羅 【思考】:  基本:ししょーと共に!  0:ししょーと共に対主催。  1:私の記憶、どこかおかしい?  2:『あいつ』に逢ったら殺す。  3:ギャルゲロワの仲間とはできるなら会いたくない……けど。  4:敵とは戦う。ギャルゲロワ以外でいじめてくる人はみんな敵。  ※容姿は蟹沢きぬ(カニ)@つよきすです。  ※最高ボタンを押すと、『いやっほぉぉぉおおおう、蟹座のONiぃ様、最高ーーーーーっ!!!!!』という台詞が、   ハクオロの声で流れます。シークレットボイスにも何かあるかも?  ※自分の心がキャラに影響されていることに気付きましたが、キャラに抵抗するため無駄な努力をしています。  ※身体能力は本気を出せば倉成武ぐらいの力が出ます。通常はカニ。  ※蟹見沢症候群について。   へこみのLvが5になったとき、発祥します。発症した場合、自分を苛めたり辱めたりした者を優先的に殺します。   基本的な症状は雛見沢症候群と同じです。発症中は蟹座氏のチャット状態の特徴により、語尾に♪がついたりします。  ※言霊『蟹座じゃないもん』に覚醒しました。   強い意志で蟹座であることを否定することにより、文字通り蟹に縁のあるアイテムから、   『蟹座じゃないもん』つまり『蟹座じゃないもん(者、物)』の力を引き出せます。  ※蟹座氏のバリアジャケット姿がどのようなものかは以降の書き手に任せます。  ※なりきりが解けかけ、記憶に混乱が生じています。 【パソコンの中&iPodの中】 【ギャグ将軍@ライダーロワ】 【状態】:首輪解除 腹部にダメージ(治療中) 電脳空間に幽閉 心機一転 増えた 上機嫌 【装備】:電脳空間なのでない、はずですが…… 【道具】:顔写真付き参加者名簿 支給品一覧(パスワードによりロック中) 地図 書き手ロワ2SS一部 【思考】:  基本:新生クライシス帝国の結成。  1:閉じ込められたついでに電脳世界を征服してくれよう!  2:主催者なり真の対主催なりの目的やらなんやら考察してみせよう!  3:熱血怪人の遺志を継ぎ、熱血王子を救う!  4:『白猫』を探し出してくれよう!  5:同胞を冒涜したあの連中は裁きにかける  6:ついでに飲み友達を集める。  7:コーカサスゼクターの資格者を探し、コーヒーを飲む。  8:紅茶を飲むかどうかは保留。  9:対主催の仲間を集める ※ポケモンの物まねによる影響が各地で現れたかもしれません。ただ、将軍のギャグ補正により悪い結果は導きません。 ※なんか増えました。すべてのコピーが同じ能力を持っているのか、実体化出来るのかは不明です。姿は変えれるようです。 ※一時的に実体(きぐるみ)を失っているため、キャラに何らかの変化があるかもしれません。 ※制限がライダーロワ基準だと思い込んでいます。 ※特殊能力:「書き手界の良心」に目覚めました。   本気の一喝を放つことにより、悪ノリし過ぎている者に自重を強いることができます。   ただし、ギャグ将軍の性格上、あまり多用されることはありません。   真剣な人生相談に乗ることも可能。なお、発動中はピンク色がかかった女言葉になります。 ※背中に謎のチャックを確認。ギャグ将軍曰く、開けると「大変なこと」になるそうです。詳細は不明です。  今回の発動はあくまで電脳空間でのなりきり変化の鍵としての解放であって、本来の解放の効果は不明です。 ※ノリと思い込みで電脳空間内でかなりの無茶が可能になったようです。またものによっては現実の方が将軍に合わせて動きます。  例:ピカピカ鳴くとラピュタの雷が勝手に発動します。 ※固有結界「コーヒーブレイク」   優雅なリネン一式の備わったテーブルと人数分の椅子を造り出し、皆でコーヒーを飲んで和みます。   それ以上の効果は確かめられていません。   コーヒーセット自体が発動させている可能性があります。 ※ノートパソコンの中に、顔写真付き参加者名簿と支給品一覧(パスワードが設定されている)のデータが確認されました。  また地図を確認。参加者の区別が付かない第三放送時の参加者分布を知ることが出来ます。上級パスでさらに詳しく? ※書き手ロワ2ndに存在するすべての「アドレス」に向けて、データ化されたギャグ将軍が送信されました ※パソコンから『柿テロ猥・R2‐ND』のチャットに出入り可能になりました。 ※コロンビーヌと情報交換しました。 ※『柿テロ猥・R2‐ND』掲載の情報を一部入手しました。  新生クライシス帝国に因縁のある相手――主催者・ジョーカーと真の対主催がメインです。  影の繋ぎ師の情報もそろっています。  反面『黒猫』の情報を初め、不完全な部分もあります。お任せ。 ※孤城の主のコロンビーヌ視点の情報を得ました。 ◇ ◇ ◇ 走れ、走れ、もっと速く。そう、飛ぶが如く! 弾丸のごとき速さで、暗闇の街を魔王が駆ける。なりきりの力は、将軍が身をもって教えてくれた。 今の自分は、何よりも速い。なぜなら自分は「速筆魔王」なのだから。 今の自分なら、かつての盟友DIE/SOULにだって速さで勝てる! 「あばばばばばばば!!」 気の毒なのは、煩悩寺である。人間を超えたスピードで走る魔王に抱えられ、前後左右に激しく揺さぶられている。 まんま、アニロワ1stでクーガーにおんぶされたセラスの再現である。 「まああああああ!ちょ、とまああああ!!」 なんとか魔王を止めようとしても、風圧のせいでまともにしゃべれない。 力ずくで止めるなど論外である。彼女の細腕では、魔王の体力にかなうはずがない。 結局、魔王はノンストップで目的地であるホテルにたどり着いてしまった。 「あ~う~…。」 ホテルに着くやいなや、煩悩寺は地面に倒れ込む。もう顔面は真っ青である。 ふと空を見上げると何故かお月様が見えなくなっていたが、今の彼女にはどうでもいい変化である。 まさかもう一人の自分が宇宙を崩壊させ、その後死んだなどとは夢にも思わない。 そんな煩悩寺を放置して、魔王は廃墟と化したホテルを歩く。 彼が求めるのは、さらなる強さ。 なりきりの力をコントロールできるようになり、彼の戦闘力はもはや人類最強と言ってもいい。 だが、それでも足りない。エンディングまで生き抜くには、なりきりの限界をさらに天元突破しなければならない。 これより先は人類の域を超えた強者達の戦場…怪物領域なのだから。 「ああ、いたいた。」 まるで最初から場所がわかっていたかのように、魔王はあっさりと一人の少女を見つけ出す。 「やっと会えたね、もう一人の僕。」 少女の名は、美形元帥。今や無惨な亡骸と化した、魔王の半身である。 「早速で悪いけど…。わけてもらうよ、君の力。」 魔王はそう言うと、無造作に美形元帥の白濁した眼球に手を伸ばした。 ためらいなくそれをえぐり取ると、自分の口の中に放り込む。 噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。 噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。 噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。 噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。 そして、飲み込む。 今の煩悩寺がこの光景を見たら、そのグロテスクな行動に嘔吐していたかもしれない。 幸いなことに彼女はあさっての方向を向いており、魔王の行動を見てはいなかった。 しかし、それでも声は彼女の耳に届く。 「…………るる。」 (え…?まさかこれって…。) 「るるるるるるるるるるるるるるるるるるるる。」 アニロワを知る者なら、誰でもその心に刻んでいるそのフレーズ。それが煩悩寺の鼓膜を叩く。 (まさか…。るるるのルイズゥーッ!?) おそるおそる、魔王を見る煩悩寺。魔王は、ゆっくりとこちらへ向かってきている。 その瞳は、虚ろ。何も写らぬ、虚無。 (やばいやばいやばいやばいやばい!!) 煩悩寺の防衛本能が、全力で警報を鳴らす。ただでさえいろいろやばい魔王が、ルイズの狂気に浸食されてしまったら…。 なんかもう、とにかく恐ろしい。一刻も早く逃げたいが、すっかり体がすくんでしまって動くに動けない。 そうこうしているうちに、魔王は煩悩寺の眼前まで歩いてくる。 「いやあああぁぁぁぁ!!」 「なーんちゃって。」 「へ?」 「ごめんごめん、ちょっとした悪ふざけだったんだけど…。そこまで怯えるとは思わなくてさ。」 笑顔で謝罪する魔王。要するに、るるる化は単なる演技である。 「お…驚かさないでくださいよぉぉぉぉぉ!!」 涙目で、魔王に非難の視線を向ける煩悩寺。スカートの真ん中あたりが濡れているような気がするが、気にしない。 きっと汗だ。というか汗ということにしておいてくださいお願いします。 「いやあ、だからごめんって。」 「とにかく、もう用事は済んだんですよね?早くバトルマスターさん達と合流しましょう。」 「いや、ちょっと待ってくれるかな。もう一つやりたいことがあるんだ。」 「え?」 予想外の返答にきょとんとする煩悩寺を尻目に、魔王はUターンして美形元帥の遺体の元へ引き返す。 そして、彼女の周りに散らばっている破片を集め出した。 それはグラーフアイゼン。美形元帥に支給されたデバイスである。 「うーん、やっぱり修理するにはパーツが足りないか…。そうだ、たしかトウカリョウくんの死体もこの辺にあるはず…。」 程なくして、魔王はトウカリョウの死体を発見した。そして、その体内に埋め込まれたテッククリスタルをつかみ出す。 「これにグラーフアイゼンのパーツを埋め込んで…。足りない分は焦ったドラえもんくんのデイパックに入ってたがらくたを使えば…。」 技術手袋を使い、魔王は手際よく作業を進めていく。異なる技術の融合もいいところだが、そのあたりは気にしたら負けかなと思っている。 「出来たー!」 数分の時間を費やした後、魔王は嬉しそうに叫ぶ。魔王オリジナル、デバイスクリスタルの完成である。 「じゃあ、早速試してみようかな…。テックセッター!」 意気揚々とクリスタルを掲げ、魔王は叫ぶ。その瞬間、彼をまばゆい光が包んだ。 「うおっ、まぶし!」 暗闇に慣れてきたところに強烈な光を浴びせられ、たまらず目をつぶる煩悩寺。 しばらくして目を開けると、そこには姿を大きく変えた魔王が立っていた。 「テッカ…マン…。」 半ば無意識に、煩悩寺は呟く。 「テッカマンエビル…。いや…テッカマンデモン…ってところかな。」 自らの姿を確認し、魔王は満足げに呟いた。 【真夜中】【F-3 ホテル跡】 【速筆魔王LX@アニロワ2nd】 【状態】健康 首輪解除 この魔王ノリノリである 【装備】斬鉄剣@ルパン三世、技術手袋@アニロワ1st、デバイスクリスタル、バリアジャケット(テッカマン風) 【道具】支給品一式×8、分解済みの首輪(素晴らしきフラグビルド)     首輪×3(地味子、◆wKs3a28q6Q、永遠のうっかり侍)、iPod     コーヒーセット一式@スパロワ、コーカサスブレス&ゼクター@ライダーロワ、     ジャーク将軍のマント@ライダーロワ、 杖@ライダーロワ、王者のマント@FFDQロワ     バヨネット×2、核鉄「バルキリースカート」、ジャッカル(5/6)     銀河ヒッチハイクガイド、咎人の剣「神を斬獲せし者」@AAAロワ、ドラゴン殺し@アニロワ1st、他にまだあるかも 【思考・行動】  1:パワーアップも出来たし、将軍達の後を追う  2:道中主催者や真の対主催について考察  3:熱血怪人の遺志を継ぐ  4:iPodとノートパソコンの中身を分析する  5:将軍の電子戦にある意味期待  6:『白猫』って誰? あと『黒猫』?  7:対主催陣を探し、ゲームに乗った強敵を撃破していく。  8:あの連中には借りを返す ※主催者陣営に裏切り者がいるのでは、と考えています。 ※首輪の構造を理解しました。 ※夢の内容ははっきり覚えていますが、どうでもいいと思っています。 ※『柿テロ猥・R2‐ND』掲載の情報を一部入手しました。  新生クライシス帝国に因縁のある相手――主催者・ジョーカーと真の対主催がメインです。  影の繋ぎ師の情報もそろっています。  反面『黒猫』の情報を初め、不完全な部分もあります。お任せ。 ※孤城の主のコロンビーヌ視点の情報を得ました。 ※彼が何を見たのかは、全力で忘れろ! ※美形元帥が持っていた、膨大な量の魔力を吸収しました。 ※バリアジャケットのデザインは、テッカマンエビルをさらに禍々しくしたような感じです。  テッカマンの能力が再現されているかどうかなど、詳細は後続の書き手さんにお任せです。 【エロスの鐘の煩悩寺@アニロワ2nd】 【状態】:精気満々、魔力全快、体力全快、激しい乗り物酔い、首輪解除 【装備】:エロスの鐘、ミニ・サスペリア(欝) クロスミラージュ@ニコロワ 不明支給品(0~1) 【道具】:竜宮レナのセーラー服 【思考】:  基本:エロスの限りを尽くす  0:気持ち悪い…。あと、魔王怖い。  1:なんとか対主催に取り入る  2:やばそうになったらエロでごまかす  3:ノートパソコンは破壊したい。 ※容姿はティアナ・ランスター@なのはstsです。  【エロスの鐘】  大人向けデバイス。魔法妖女デザイア・ベルへの変身アイテムでもある。  その音色を聞かせた者が隠し持っている欲望を引き出し、暴走させてしまう。  暴走した欲望からエロスを吸い取ることで相手の精気を自分のものにできる。  【ミニ・サスペリア】  掌サイズのメイドさん。闇のメイド・サスペリア@アニロワ2ndの姿をしている。  魔女っ娘に必要なマスコットキャラで、ご主人様に色々とアドバイスをしてくれる。  WIKI管理人の端末だった。主催陣と交信できる。ほぼ謹慎状態で今は鬱病気味。  ※幻術『M・Yデザイアベルはティアナ・ランスターなのか?』によって地上の参加者全員に、   『エロスの鐘の煩悩寺≠魔法妖女デザイア・ベル』という認識が植えつけられました。   変身シーンを見られるまでは判定が続きます。但し、自分よりランクの高い存在に対する効果は不明。  今のところ、速筆魔王LXとギャグ将軍にも効いています。 |263:[[地獄紳士は大変な××を盗んでいきました(後編)]]|投下順に読む|265:[[私たちの行方(前編)]]| |263:[[地獄紳士は大変な××を盗んでいきました(後編)]]|時系列順に読む|265:[[私たちの行方(前編)]]| |260:[[貫き通すは『ギャグ』と『愛』]]|速筆魔王LX|[[]]| |260:[[貫き通すは『ギャグ』と『愛』]]|ギャグ将軍|265:[[私たちの行方(前編)]]| |254:[[なのDeath☆(後編)]]|バトルマスター|265:[[私たちの行方(前編)]]| |254:[[なのDeath☆(後編)]]|蟹座氏|265:[[私たちの行方(前編)]]| |254:[[なのDeath☆(後編)]]|エロスの鐘の煩悩寺|[[]]|
右手にノートパソコンを抱え、速筆魔王LXは暗闇の中を歩く。 ノートパソコンの中にその意思を宿すギャグ将軍は、今は無言だ。 「一度一人でじっくりと考察したい」と本人は言っていたが、黙っている理由はそれだけではないだろうと魔王は思っていた。 静かなる~Chain-情~。孤高の黒き書き手。 共に新生クライシス帝国の一員であり、第三回の放送時点で生存が確認されていた書き手である。 だがコロンビーヌがもたらした情報は、この二人もすでに死亡しているというものであった。 孤高の黒き書き手は、コロンビーヌがその目で殺害された瞬間を確認している。 そして静かなる~Chain-情~も、彼女曰くその身から発せられていた強いラブオーラが、すでに完全に消滅してしまっているという。 つまり、新生クライシス帝国のメンバーで現在まで生き残っているのは、ギャグ将軍とコロンビーヌの二人だけになってしまったのである。 数多くいた部下の、そのほとんどを失ってしまった無念。察するに余りあるというものだ。 魔王によりKYの烙印を押されているみWikiも、さすがに今回は黙りこくっている。 「おや?」 そんなこんなでしばらく一言もしゃべらぬまま移動していた魔王だったが、ふいに声をあげる。 彼の目の前に広がっていたのは、おびただしい量の瓦礫の山だった。 「ここは…。市街地とビル街の境目だから、F-6か…。こんな状態になるなんて、いったい何があったんだ?」 「何があった、魔王よ。余にも見せるがいい。」 「ええ、わかりました。」 魔王はノートパソコンを開き、モニターを眼前の光景に向ける。 「なるほど、これはひどいのう…。昼間に余と部下達もこのあたりで戦闘を行ったが、そのときよりもさらに破壊が進んでおる。」 「さすがにこれでは通れませんね…。迂回するしか…。」 そう呟くみWikiだが、それに対し魔王は意外な答えを返す。 「いや、このまままっすぐ進むさ。」 ◇ ◇ ◇ 蟹座氏、バトルマスター、エロスの鐘の煩悩寺の三人は、廃墟と化したビル街から脱出すべくひたすら歩いていた。 しかし、その移動スピードははっきり言って遅い。 何せ、進めるルートを見つけるだけでも一苦労。 どうしても進めなくなり、みんなで瓦礫を切り崩して強行突破という場面も一度や二度ではない。 そんな状況だから、進んだ距離に比べ体力の消耗は激しくなる。 「ふや~…。」 「蟹座氏、大丈夫ですか?少し休憩しましょうか?」 「い、いや、大丈夫だよししょー!まだまだへっちゃらさ!」 自分を気遣うバトルマスターの言葉に、蟹座氏は元気よく返答をする。 だがそれが空元気だというのは、バトルマスターにはよくわかっていた。 バトルマスターと蟹座氏。共に先のジョーカー戦で大きく疲労し、ダメージもかなりのものを受けている。 本来ならばしばらく安静にいていなければならないような状態だ。 だが、そうゆっくりしているわけにはいかない。なぜなら、今はロワ終盤だからだ。 人数が少なくなった分一人あたりの描写が多くなる。それ故、何もしないでじっとしていることなどとうてい歓迎されない。 書き手としての悲しい本能が、彼らを無意識のうちに突き動かしているのである。 「ああっ!」 バトルマスターがそれでもあえて休憩を提案しようとしたそのとき、声をあげたのは煩悩寺だった。 「どうしました、煩悩寺さん!」 「あそこを見てください!人影みたいなものが!」 煩悩寺が指さしたのは、倒壊を免れた数少ないビルのひとつ。 その屋上に、月を背にして確かに誰かが立っていた。 その誰かは、ためらう様子をまったく見せることなく屋上から飛び降りる。 「うわっ!」 蟹座氏は、思わず声をあげる。その人影が飛び降りた高さは、どう考えても安全な高さではない。 影はそのまま、地面に突き刺さる。とどろく轟音。舞い上がる土煙。 「ふう…。さすがにあの高さからだと足が痺れるねえ…。」 しかし姿を現した男の反応は、至って平凡。まるでいすから落ちた程度にしか見えない。 それを見ていた三人は、明らかにリアクションに困っている。 まあ超人レベルの人ならノーダメージでも納得できるかもしれないけど、反応軽くない? 「ふむ、まあまあのボケだな。そちもわかってきたではないか、魔王よ。」 「ありがとうございます、将軍。でも、ぼけたつもりはないんですが。」 今度はノートパソコンと話し始める、謎の男。その光景を見て、バトルマスターはようやく我に返る。 「あの、あなたはいったいどちら様で…。それから、そのパソコンは意思持ち支給品ですか?」 「ああ、失礼。僕はアニロワ2ndの書き手、速筆魔王LXです。」 その名前を聞いたバトルマスターと蟹座氏の脳裏には何故か「パヤパヤ」というフレーズが浮かんだが、それはひとまずおいておく。 「そしてこっちが…。」 「余はライダーロワ書き手にして新生クライシス帝国初代大統領、ギャグ将軍である。」 魔王が三人に向けたノートパソコンの画面内で、金色の怪人が尊大に名乗る。 「ギャグ将軍…。たしか名簿にも載っている、れっきとした参加者のはずですが…。いったい、何故このような姿に?」 「まあ、その辺についてはおいおい話していくとして…。まずはそちらの名前を伺いましょうか。こちらだけ名乗るのは不公平でしょう。」 「それもそうですね…。僕はギャルゲロワのバトルマスター。こっちは僕と同郷の蟹座氏です。そして…。おや、どうしました?」 「い、いえ!なんでもありません!」 心配するバトルマスターにそう答え、彼女は顔中に冷や汗を浮かべながら名乗る。 「お二人とも、『初めまして』。アニロワ2ndの書き手、エロスの鐘の煩悩寺です。」 「初めまして…?」 「むう?」 (やばいやばいやばい、めっちゃ疑われてるー!!) 二人の視線を受けて、煩悩寺の顔にさらなる冷や汗が浮かぶ。何せ、この二人と彼女は一度遭遇しているのである。 それならバトルマスターも同じじゃないか、と思うかもしれないが、そうではない。 バトルマスターはその名の通り、特殊能力は戦闘に特化している。それ以外は普通の青年だ。 だから、多少の疑念を持ちつつもあっさり術中にはまった。 しかし、この二人は違う。なんというか、人間としての格が違う。 どんなに完璧な偽装も、あっさり見破られそうな気がしてならない。 特にギャグ将軍。この男(?)は底が知れない。何が飛び出すかわかったもんじゃない。 「ちょっと、二人とも!女の子をじろじろ見るのは失礼ですよ!」 煩悩寺に対して助け船を出す格好になったのは、蟹座氏だった。 もちろん彼女は煩悩寺の正体を知っているわけでもなければ、共犯者でもない。 男二人の煩悩寺への視線を、別の意味に勘違いしただけである。 「おっと、失礼。それではお互い名乗ったことですし、情報交換といきませんか?」 若干納得のいかないような表情を見せながら、魔王はこう切り出す。 バトルマスターはそれを快く受け入れ、二組の情報交換が始まった。 とは言っても、お互いまとめwikiの存在を知っていたため、共有する情報は多かった。 そのため主な論点となるのは、放送以降のお互いの行動である。 「なるほど…。ジョーカーに敗れた結果、将軍さんはその姿に、と…。」 「うむ。そちらにもジョーカーの介入があったようだな。」 「ふむ、なるほどなるほど…。」 情報が飛び交う中、魔王はその脳内でそれを的確に整理してゆく。 「そっちを襲ってきたジョーカーの目的は、時間稼ぎだった。おそらく、僕たちとの合流を遅らせるのが目的だろうね。 こっちも結果的に将軍がこんなことになったとはいえ、積極的に殺しに来てる感じじゃなかった。 殺すのが目的なら、もっと他にいくらでも方法があるはずだからね。」 その場にいる面々を見渡しながら、魔王は言葉を続ける。 「wikiから得た動向を見ても、ジョーカー達は人数を減らすために動いてるわけじゃなさそうだ。 僕やお姉さまと戦ったジョーカー…nanasinnは殺す気満々だったけど、あの人はあくまでイレギュラーだったらしいしね。」 「彼らの目的は、ロワの展開を自分たちに有利な方向へ導くこと…。参加者を殺すことではない、というわけですね。」 「うん。そういう意味では、彼らは本来の意味のジョーカーとは違う存在と言えるかもしれない。 まあwikiでもジョーカーで統一されてるみたいだし、今更新しい呼び名を考えるのも面倒だからそのままジョーカーって呼ぶけどね。」 バトルマスターの言葉を肯定し、魔王はなおも語り続ける。 「まあ向こうがどういうつもりにしろ、主催者打倒エンドを達成するには彼らを倒すしかない。 向こうの戦力は『ジョーカー』が7人。それに加えて戦力は未知数のwiki管理人、読み手、プー太氏…。 そしてかなりの実力を持つスタンド使いであることが予想される、感電氏…。 『真の対主催』を名乗る彼が、果たしてどちら側につくか…。こっちの味方になってくれれば言うことなしなんだけど…。」 「何を言うか、魔王!!」 突如として上がる怒声。それはこれまでおとなしく話を聞いていた、ギャグ将軍のものだった。 「奴は我が部下である焦ったドラえもんの体を乗っ取り、あろう事か殺戮の道具として使ったのだぞ! その上、戦友であるうっかり侍とフラグビルドまでその手にかけさせたのだ! そんな奴と手を組むことなど出来るか!必ずや、余がこの手で討ち取ってくれるわ!」 「気持ちはわかりますが…。少し頭冷やしましょう、将軍。 我々の目的は主催打倒によるロワ完結です。もはや対主催の参加者も十人ちょっと。 今後の展開次第では、さらに人数が減るでしょう。戦力になりうるものは、少しでも多く確保しなければならないんですよ。」 「知ったことか!!奴だけは…奴だけは許せぬ!!」 「だから落ち着いてください、将軍。だいたい、向こうのスタンドは物理無効、電撃吸収のレッドホットチリペッパーですよ? 元に戻れたとしても将軍のスペック上、相性最悪じゃないですか。」 「ぐ…。だがそれでも…。」 なおも食い下がろうとする将軍だが、さすがに痛いところをつかれ勢いは弱まっている。 それを確かめた上で、魔王は再び他のメンバーに向かって話す。 「とにかく、戦力の強化は最重要課題ってことになる。そこで、君たちの話を聞いて思いついたんだけど…。」 ◇ ◇ ◇ 「しかし、この終盤で単独行動は…。」 「むしろ、大集団で移動する方が死亡フラグ…。」 「でも…。」 煩悩寺は、周りの話をまったく聞いていなかった。彼女の注意は、ひたすら将軍が宿るノートパソコンに向けられている。 とにかく、自分の正体を隠す上で一番やっかいなのがあれだ。 ギャグ将軍だけでも警戒すべき存在だというのに、あのパソコンには参加者の顔写真付き名簿も入っているという。 おそらくそれにも自分の術の効果が及んでいるはずなので、今すぐ自分の正体がばれることはないだろう。 しかし、自分の情報が少しでも存在しているからには警戒を緩めるわけにはいかない。 幸いなのが、相手がノートパソコンだということだ。 上手く機会を見つければ、事故を装って簡単に破壊できるだろう。いや、壊さずとも強い衝撃を与えるだけで十分かもしれない。 (とはいっても、どうしようか…。魔王さんに色仕掛けは通用しそうにないし…。) 「…さん。煩悩寺さーん。」 「あ、はい!なんでしょう!」 すっかり自分の世界に入り込んでいた煩悩寺だったが、蟹座氏の呼びかけでようやく現実に帰還する。 「大丈夫ですか?やっぱりどこか悪いんじゃ…。」 「いや、そんなことは!?ちゃんと全身問題なしなのですよ!」 焦って口調がおかしくなるが、とりあえず蟹座氏はそれ以上追求するつもりはないようだ。 「とにかく、今出た結論に従って行動してくださいね?」 「結論?」 「やだなあ、聞いてなかったんですか?私とししょー、それに将軍さんは病院に向かいます。 煩悩寺さんは魔王さんと一緒に、F-3のホテルに向かってください。」 「はあ…。って、ええええ!?」 予想外の展開に、煩悩寺は思わず素っ頓狂な声をあげる。 「な、なんだってそんな話に!そもそも病院はともかく、ホテルなんてどこから出てきたんですか!」 「えーと、私たちの話を聞いた魔王さんが、ホテルに自分の強化フラグがあるかもしれないと言い出しまして…。 最初は魔王さん一人で行くと言っていたんですが、さすがにそれは危険だろうと。 それで、同じアニロワ2ndの書き手である煩悩寺さんがパートナーとして適任じゃないか、ということになったんです。」 「ええ!?ちょっと、なんで私の同意も得ずにそんな話に…。」 「いや…それでいいかって聞いた時、うなずいてたじゃないですか、煩悩寺さん。」 「………。」 絶句する煩悩寺。そういえば、適当に相槌を打っていた気がする。 「まあそういうことだから、よろしくね。」 ふいに、誰かが煩悩寺の肩をポンと叩く。振り向くと、そこには魔王の笑顔があった。 このとき、煩悩寺にはそれが、天使のような悪魔の笑顔に見えたという…。 ◇ ◇ ◇ 数十分後、一行はどうにかこうにか、ビルの迷路からの脱出に成功していた。 「それではしばしの別れである。またあとで会おう、魔王よ。」 「ええ。用が済んだら、こっちもすぐに追いかけますから。」 別れの挨拶を交わす、将軍と魔王。その表情に、悲壮さはない。お互い、再会できることを確信しているのである。 「ああ、そうだ。これを忘れるところだった。」 「どうしました?」 「これ持っていってよ、バトルマスターくん。」 魔王は無造作に、デイパックから取り出した何かをバトルマスターに投げ渡す。 キャッチしたバトルマスターが確認すると、それは一冊の本だった。 そう、さっきからすっかり空気になっていたみWikiである。 「もしこなたかかがみの姿をした参加者に会ったら、それを渡してもらえるかな? 具体的なことはわからないけど、何かが起こるらしいんだ。」 「わかりました、お預かりします。」 「よろしくお願いしますね、バトルマスターさんに蟹座のお嬢さん。」 「蟹座じゃないもん…って、しゃべった!しゃべるの、この本!?」 バトルマスターの傍らで、蟹座氏が目を丸くして驚く。 「驚きすぎですよ、蟹座氏。ロワじゃ意思持ち支給品なんて珍しくないでしょう。」 「いや、それはそうだけど…。むしろししょーが落ち着きすぎなんですよ!」 「そうですか?まあ何はともあれ、よろしくおねがいしますね。えーと…。」 「あ、みWikiと申します。」 「みWikiさんですね。改めてよろしく。」 「いえいえ、こちらこそ。」 お互いに笑顔で(みWikiは声からのイメージだが)挨拶を交わす、バトルマスターとみWiki。 蟹座氏はそれを見て、バトルマスターへの敬意が増したようなそうでもないような複雑な気持ちになった。 「それじゃあ、今度こそお別れだね。また生きて会おう!」 そう言い残し、魔王は不服そうな表情の煩悩寺を担いで去っていった。 「さて、我々も行くとしようか。」 「そうですね。」 ぐんぐん小さくなっていく魔王の姿を見送ると、バトルマスター達も移動を始める。 目的地は「孤城の主」の舞台、病院だ。 まだ戦いが続いているようなら、当然対主催側の助太刀に入る。 戦いが終わっていたとしても、生存者との接触は無駄にならないはずだ。 そもそも、もはや対主催の集団がいるのは病院しかないのだから、そこを目指すほかに選択肢はないのである。 「ねえ、ししょー…。」 「どうしました、蟹座氏。」 道すがら、蟹座氏はバトルマスターに話しかける。その表情は、どこか憂いを帯びているように見えた。 「ボク、あの魔王さんと初めて会った気がしないんだ…。いや、実際前に一度会ってるんだけど…。 それ以上に親しい関係だったような…。それに、こっちの将軍さんとも…。」 「何を言っておる。余のことを忘れたか、我が娘よ。」 「はああああ!?娘ぇ!?」 バトルマスターの代わりに蟹座氏の言葉に応えたのは、ギャグ将軍だった。 その返答に、蟹座氏は年頃の乙女としてちょっとどうかという声を出してしまう。 こんな金ぴか禿げに娘と呼ばれたら、普通は即座にそれを否定するだろう。 だが蟹座氏の中で、徐々に妙な感覚が目覚めてくる。 確かに自分は、この金ぴか禿げを「お母さん」と呼んでいた気がする。 それに、自分には優しいことこの上ない「兄様」もいた気が…。 おかしい、おかしい。遺伝子学的に考えて、自分と将軍に血のつながりなんてあるわけがない。 自分に兄だっていなかったはずだ。 おかしいといえば、お姉さまのことももそうだ。 ライバルというのはいい。だが、親友?自分とお姉さまは、そこまで親密な関係だったか? だが、お姉さまが死んだと知った時、彼女のことを「ライバルにして親友」と思ったことも事実なのだ。 おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。 何がおかしい?どこがおかしい?全部おかしい?それとも、何もおかしくない? 蟹座氏は、苦悩する。バトルマスターは、その様子を眉間にしわを寄せて見守っていた。 (中途半端になりきりから抜け出してしまいましたか、蟹座氏…。 助け船を出してあげたいところですが、あいにく私にもどうするのがベストなのかわかっていません…。 なりきりを捨てるべきなのか、それともなりきりを貫き通すべきなのか、ね…。 答えはあなたが出さなければならないのですよ、蟹座氏。) 走る、走る、二人は走る。背後から、自分たちの命を狙う悲しき自動人形が迫っているのを知らぬまま。 【真夜中】【F-7・市街地】 【バトルマスター@ギャルゲロワ】 【状態】:健康、キュレイ種のような身体、首輪解除 魔術回路にダメージ 【装備】:永遠神剣「冥加」、ゲイボルグ@アニロワ2nd、孔明の令呪(残り五画) 【道具】:支給品一式×2、コイン、名簿、孔明のメモ、スタンガン@アニロワ1st、 首輪(まとめキング)、みWiki@らき☆すた?、ノートパソコン、不明支給品×2 【思考】:  基本:コインの表が出た――だから徹底的に抗う。  0:仲間と協力して主催者を打倒!!  1:病院へ向かい、残った対主催の参加者と合流。  2:対主催として仲間を探し、殺し合いに乗った輩を倒す。  3:こなたかかがみの姿をした参加者にあったら、みWikiを渡す。 ※容姿は前原圭一@ひぐらしのなく頃にです。  ※自身の精神が、キャラの影響を受けている事に気付きました。  ※【闘争制覇者-Battle Master】    発動させることで、決して『バトル』に負けない固有結界を張る事ができます。   【闘争制覇者-Battle Master アイン・ソフ・オウル】    バトルマスターが生涯描きうるありとあらゆるバトルの世界に敵を放り込む技。    物語内のキャラの攻撃を全部くらわせます。    この技が発動した時点で、敵味方の全行動が『バトル』として定義されます。    故に、発動すればどんな状況でも、バトルマスターは不敗です。  ※影の繋ぎ師からディーの話を聞きました。  ※王蛇のカードデッキにある”ADVENT”のカードはベノスネーカー、メタルゲラス、ダークウイングの3枚です。  ※孔明のメモにはこのロワに関する孔明の知り得る限りの情報が記載されています。  ※孔明の令呪を使うことで魔力を補充することが出来ます。二画以上まとめて使うことでアインソフオウルを使用可能。   ただし、全ての令呪を使い切ると……?  ※みwikiが一段階強化されました。意思持ち支給品として近くの参加者と会話できます 【蟹座氏@ギャルゲロワ】 【状態】:蟹見沢症候群発症(ただいま沈静中)、へこみLv2、顎部に痒み、      『蟹座じゃないもん』覚醒、大程度の疲労、若干錯乱、首輪解除 左手首に傷 【装備】:体操着(ブルマ)、鉈、ケリュケイオン@リリカルなのはStrikerS、永遠神剣『誓い』 【道具】:支給品一式×2、蟹座の黄金聖闘衣、最高ボタン、カードデッキ(シザース)@ライダーロワ、      閃光弾、まふうじの杖、 バッド・カニパニーの甲羅 【思考】:  基本:ししょーと共に!  0:ししょーと共に対主催。  1:私の記憶、どこかおかしい?  2:『あいつ』に逢ったら殺す。  3:ギャルゲロワの仲間とはできるなら会いたくない……けど。  4:敵とは戦う。ギャルゲロワ以外でいじめてくる人はみんな敵。  ※容姿は蟹沢きぬ(カニ)@つよきすです。  ※最高ボタンを押すと、『いやっほぉぉぉおおおう、蟹座のONiぃ様、最高ーーーーーっ!!!!!』という台詞が、   ハクオロの声で流れます。シークレットボイスにも何かあるかも?  ※自分の心がキャラに影響されていることに気付きましたが、キャラに抵抗するため無駄な努力をしています。  ※身体能力は本気を出せば倉成武ぐらいの力が出ます。通常はカニ。  ※蟹見沢症候群について。   へこみのLvが5になったとき、発祥します。発症した場合、自分を苛めたり辱めたりした者を優先的に殺します。   基本的な症状は雛見沢症候群と同じです。発症中は蟹座氏のチャット状態の特徴により、語尾に♪がついたりします。  ※言霊『蟹座じゃないもん』に覚醒しました。   強い意志で蟹座であることを否定することにより、文字通り蟹に縁のあるアイテムから、   『蟹座じゃないもん』つまり『蟹座じゃないもん(者、物)』の力を引き出せます。  ※蟹座氏のバリアジャケット姿がどのようなものかは以降の書き手に任せます。  ※なりきりが解けかけ、記憶に混乱が生じています。 【パソコンの中&iPodの中】 【ギャグ将軍@ライダーロワ】 【状態】:首輪解除 腹部にダメージ(治療中) 電脳空間に幽閉 心機一転 増えた 上機嫌 【装備】:電脳空間なのでない、はずですが…… 【道具】:顔写真付き参加者名簿 支給品一覧(パスワードによりロック中) 地図 書き手ロワ2SS一部 【思考】:  基本:新生クライシス帝国の結成。  1:閉じ込められたついでに電脳世界を征服してくれよう!  2:主催者なり真の対主催なりの目的やらなんやら考察してみせよう!  3:熱血怪人の遺志を継ぎ、熱血王子を救う!  4:『白猫』を探し出してくれよう!  5:同胞を冒涜したあの連中は裁きにかける  6:ついでに飲み友達を集める。  7:コーカサスゼクターの資格者を探し、コーヒーを飲む。  8:紅茶を飲むかどうかは保留。  9:対主催の仲間を集める ※ポケモンの物まねによる影響が各地で現れたかもしれません。ただ、将軍のギャグ補正により悪い結果は導きません。 ※なんか増えました。すべてのコピーが同じ能力を持っているのか、実体化出来るのかは不明です。姿は変えれるようです。 ※一時的に実体(きぐるみ)を失っているため、キャラに何らかの変化があるかもしれません。 ※制限がライダーロワ基準だと思い込んでいます。 ※特殊能力:「書き手界の良心」に目覚めました。   本気の一喝を放つことにより、悪ノリし過ぎている者に自重を強いることができます。   ただし、ギャグ将軍の性格上、あまり多用されることはありません。   真剣な人生相談に乗ることも可能。なお、発動中はピンク色がかかった女言葉になります。 ※背中に謎のチャックを確認。ギャグ将軍曰く、開けると「大変なこと」になるそうです。詳細は不明です。  今回の発動はあくまで電脳空間でのなりきり変化の鍵としての解放であって、本来の解放の効果は不明です。 ※ノリと思い込みで電脳空間内でかなりの無茶が可能になったようです。またものによっては現実の方が将軍に合わせて動きます。  例:ピカピカ鳴くとラピュタの雷が勝手に発動します。 ※固有結界「コーヒーブレイク」   優雅なリネン一式の備わったテーブルと人数分の椅子を造り出し、皆でコーヒーを飲んで和みます。   それ以上の効果は確かめられていません。   コーヒーセット自体が発動させている可能性があります。 ※ノートパソコンの中に、顔写真付き参加者名簿と支給品一覧(パスワードが設定されている)のデータが確認されました。  また地図を確認。参加者の区別が付かない第三放送時の参加者分布を知ることが出来ます。上級パスでさらに詳しく? ※書き手ロワ2ndに存在するすべての「アドレス」に向けて、データ化されたギャグ将軍が送信されました ※パソコンから『柿テロ猥・R2‐ND』のチャットに出入り可能になりました。 ※コロンビーヌと情報交換しました。 ※『柿テロ猥・R2‐ND』掲載の情報を一部入手しました。  新生クライシス帝国に因縁のある相手――主催者・ジョーカーと真の対主催がメインです。  影の繋ぎ師の情報もそろっています。  反面『黒猫』の情報を初め、不完全な部分もあります。お任せ。 ※孤城の主のコロンビーヌ視点の情報を得ました。 ◇ ◇ ◇ 走れ、走れ、もっと速く。そう、飛ぶが如く! 弾丸のごとき速さで、暗闇の街を魔王が駆ける。なりきりの力は、将軍が身をもって教えてくれた。 今の自分は、何よりも速い。なぜなら自分は「速筆魔王」なのだから。 今の自分なら、かつての盟友DIE/SOULにだって速さで勝てる! 「あばばばばばばば!!」 気の毒なのは、煩悩寺である。人間を超えたスピードで走る魔王に抱えられ、前後左右に激しく揺さぶられている。 まんま、アニロワ1stでクーガーにおんぶされたセラスの再現である。 「まああああああ!ちょ、とまああああ!!」 なんとか魔王を止めようとしても、風圧のせいでまともにしゃべれない。 力ずくで止めるなど論外である。彼女の細腕では、魔王の体力にかなうはずがない。 結局、魔王はノンストップで目的地であるホテルにたどり着いてしまった。 「あ~う~…。」 ホテルに着くやいなや、煩悩寺は地面に倒れ込む。もう顔面は真っ青である。 ふと空を見上げると何故かお月様が見えなくなっていたが、今の彼女にはどうでもいい変化である。 まさかもう一人の自分が宇宙を崩壊させ、その後死んだなどとは夢にも思わない。 そんな煩悩寺を放置して、魔王は廃墟と化したホテルを歩く。 彼が求めるのは、さらなる強さ。 なりきりの力をコントロールできるようになり、彼の戦闘力はもはや人類最強と言ってもいい。 だが、それでも足りない。エンディングまで生き抜くには、なりきりの限界をさらに天元突破しなければならない。 これより先は人類の域を超えた強者達の戦場…怪物領域なのだから。 「ああ、いたいた。」 まるで最初から場所がわかっていたかのように、魔王はあっさりと一人の少女を見つけ出す。 「やっと会えたね、もう一人の僕。」 少女の名は、美形元帥。今や無惨な亡骸と化した、魔王の半身である。 「早速で悪いけど…。わけてもらうよ、君の力。」 魔王はそう言うと、無造作に美形元帥の白濁した眼球に手を伸ばした。 ためらいなくそれをえぐり取ると、自分の口の中に放り込む。 噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。 噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。 噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。 噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。噛む。 そして、飲み込む。 今の煩悩寺がこの光景を見たら、そのグロテスクな行動に嘔吐していたかもしれない。 幸いなことに彼女はあさっての方向を向いており、魔王の行動を見てはいなかった。 しかし、それでも声は彼女の耳に届く。 「…………るる。」 (え…?まさかこれって…。) 「るるるるるるるるるるるるるるるるるるるる。」 アニロワを知る者なら、誰でもその心に刻んでいるそのフレーズ。それが煩悩寺の鼓膜を叩く。 (まさか…。るるるのルイズゥーッ!?) おそるおそる、魔王を見る煩悩寺。魔王は、ゆっくりとこちらへ向かってきている。 その瞳は、虚ろ。何も写らぬ、虚無。 (やばいやばいやばいやばいやばい!!) 煩悩寺の防衛本能が、全力で警報を鳴らす。ただでさえいろいろやばい魔王が、ルイズの狂気に浸食されてしまったら…。 なんかもう、とにかく恐ろしい。一刻も早く逃げたいが、すっかり体がすくんでしまって動くに動けない。 そうこうしているうちに、魔王は煩悩寺の眼前まで歩いてくる。 「いやあああぁぁぁぁ!!」 「なーんちゃって。」 「へ?」 「ごめんごめん、ちょっとした悪ふざけだったんだけど…。そこまで怯えるとは思わなくてさ。」 笑顔で謝罪する魔王。要するに、るるる化は単なる演技である。 「お…驚かさないでくださいよぉぉぉぉぉ!!」 涙目で、魔王に非難の視線を向ける煩悩寺。スカートの真ん中あたりが濡れているような気がするが、気にしない。 きっと汗だ。というか汗ということにしておいてくださいお願いします。 「いやあ、だからごめんって。」 「とにかく、もう用事は済んだんですよね?早くバトルマスターさん達と合流しましょう。」 「いや、ちょっと待ってくれるかな。もう一つやりたいことがあるんだ。」 「え?」 予想外の返答にきょとんとする煩悩寺を尻目に、魔王はUターンして美形元帥の遺体の元へ引き返す。 そして、彼女の周りに散らばっている破片を集め出した。 それはグラーフアイゼン。美形元帥に支給されたデバイスである。 「うーん、やっぱり修理するにはパーツが足りないか…。そうだ、たしかトウカリョウくんの死体もこの辺にあるはず…。」 程なくして、魔王はトウカリョウの死体を発見した。そして、その体内に埋め込まれたテッククリスタルをつかみ出す。 「これにグラーフアイゼンのパーツを埋め込んで…。足りない分は焦ったドラえもんくんのデイパックに入ってたがらくたを使えば…。」 技術手袋を使い、魔王は手際よく作業を進めていく。異なる技術の融合もいいところだが、そのあたりは気にしたら負けかなと思っている。 「出来たー!」 数分の時間を費やした後、魔王は嬉しそうに叫ぶ。魔王オリジナル、デバイスクリスタルの完成である。 「じゃあ、早速試してみようかな…。テックセッター!」 意気揚々とクリスタルを掲げ、魔王は叫ぶ。その瞬間、彼をまばゆい光が包んだ。 「うおっ、まぶし!」 暗闇に慣れてきたところに強烈な光を浴びせられ、たまらず目をつぶる煩悩寺。 しばらくして目を開けると、そこには姿を大きく変えた魔王が立っていた。 「テッカ…マン…。」 半ば無意識に、煩悩寺は呟く。 「テッカマンエビル…。いや…テッカマンデモン…ってところかな。」 自らの姿を確認し、魔王は満足げに呟いた。 【真夜中】【F-3 ホテル跡】 【速筆魔王LX@アニロワ2nd】 【状態】健康 首輪解除 この魔王ノリノリである 【装備】斬鉄剣@ルパン三世、技術手袋@アニロワ1st、デバイスクリスタル、バリアジャケット(テッカマン風) 【道具】支給品一式×8、分解済みの首輪(素晴らしきフラグビルド)     首輪×3(地味子、◆wKs3a28q6Q、永遠のうっかり侍)、iPod     コーヒーセット一式@スパロワ、コーカサスブレス&ゼクター@ライダーロワ、     ジャーク将軍のマント@ライダーロワ、 杖@ライダーロワ、王者のマント@FFDQロワ     バヨネット×2、核鉄「バルキリースカート」、ジャッカル(5/6)     銀河ヒッチハイクガイド、咎人の剣「神を斬獲せし者」@AAAロワ、ドラゴン殺し@アニロワ1st、他にまだあるかも 【思考・行動】  1:パワーアップも出来たし、将軍達の後を追う  2:道中主催者や真の対主催について考察  3:熱血怪人の遺志を継ぐ  4:iPodとノートパソコンの中身を分析する  5:将軍の電子戦にある意味期待  6:『白猫』って誰? あと『黒猫』?  7:対主催陣を探し、ゲームに乗った強敵を撃破していく。  8:あの連中には借りを返す ※主催者陣営に裏切り者がいるのでは、と考えています。 ※首輪の構造を理解しました。 ※夢の内容ははっきり覚えていますが、どうでもいいと思っています。 ※『柿テロ猥・R2‐ND』掲載の情報を一部入手しました。  新生クライシス帝国に因縁のある相手――主催者・ジョーカーと真の対主催がメインです。  影の繋ぎ師の情報もそろっています。  反面『黒猫』の情報を初め、不完全な部分もあります。お任せ。 ※孤城の主のコロンビーヌ視点の情報を得ました。 ※彼が何を見たのかは、全力で忘れろ! ※美形元帥が持っていた、膨大な量の魔力を吸収しました。 ※バリアジャケットのデザインは、テッカマンエビルをさらに禍々しくしたような感じです。  テッカマンの能力が再現されているかどうかなど、詳細は後続の書き手さんにお任せです。 【エロスの鐘の煩悩寺@アニロワ2nd】 【状態】:精気満々、魔力全快、体力全快、激しい乗り物酔い、首輪解除 【装備】:エロスの鐘、ミニ・サスペリア(欝) クロスミラージュ@ニコロワ 不明支給品(0~1) 【道具】:竜宮レナのセーラー服 【思考】:  基本:エロスの限りを尽くす  0:気持ち悪い…。あと、魔王怖い。  1:なんとか対主催に取り入る  2:やばそうになったらエロでごまかす  3:ノートパソコンは破壊したい。 ※容姿はティアナ・ランスター@なのはstsです。  【エロスの鐘】  大人向けデバイス。魔法妖女デザイア・ベルへの変身アイテムでもある。  その音色を聞かせた者が隠し持っている欲望を引き出し、暴走させてしまう。  暴走した欲望からエロスを吸い取ることで相手の精気を自分のものにできる。  【ミニ・サスペリア】  掌サイズのメイドさん。闇のメイド・サスペリア@アニロワ2ndの姿をしている。  魔女っ娘に必要なマスコットキャラで、ご主人様に色々とアドバイスをしてくれる。  WIKI管理人の端末だった。主催陣と交信できる。ほぼ謹慎状態で今は鬱病気味。  ※幻術『M・Yデザイアベルはティアナ・ランスターなのか?』によって地上の参加者全員に、   『エロスの鐘の煩悩寺≠魔法妖女デザイア・ベル』という認識が植えつけられました。   変身シーンを見られるまでは判定が続きます。但し、自分よりランクの高い存在に対する効果は不明。  今のところ、速筆魔王LXとギャグ将軍にも効いています。 |263:[[地獄紳士は大変な××を盗んでいきました(後編)]]|投下順に読む|265:[[私たちの行方(前編)]]| |263:[[地獄紳士は大変な××を盗んでいきました(後編)]]|時系列順に読む|265:[[私たちの行方(前編)]]| |260:[[貫き通すは『ギャグ』と『愛』]]|速筆魔王LX|270:[[Take a shot]]| |260:[[貫き通すは『ギャグ』と『愛』]]|ギャグ将軍|265:[[私たちの行方(前編)]]| |254:[[なのDeath☆(後編)]]|バトルマスター|265:[[私たちの行方(前編)]]| |254:[[なのDeath☆(後編)]]|蟹座氏|265:[[私たちの行方(前編)]]| |254:[[なのDeath☆(後編)]]|エロスの鐘の煩悩寺|270:[[Take a shot]]|

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。