森に咲く炎

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 一歩、一歩近付いてくる『欝のエル』を前に、『素晴らしきフラグビルド』は胸をどきどきさせる。  タイミングしだいで、自ロワのゆーちゃん並みのシンデレラヒロインになれるのだ。  緊張しないわけがない。 (うん、ここは彼と出会う少し前に、怖がっていましたってシチュエーションを作れば、保護欲を刺激されてくれるはず。 あの人は一般人みたいだし、強い人に出会うまでの繋ぎで利用って感じだけど、シンデレラストーリーには必須よね。 私のゆびぱっちんは秘密にしなきゃ)  『素晴らしきフラグビルド』は外見に似合わず腹黒いことを考えながら、撃つのエルを待つ。  その彼女の背後に、忍び寄る影。水のエルとの出会いの演出を考えていた彼女は気づかない。  やがて影は彼女の背後に立ち、腕をかざした。  『素晴らしきフラグビルド』はその時点でやっと気づき、後ろを振り返る。  同時に、彼女の身体が炎に包まれた。 「んなっ!!」  『欝のエル』が驚きと共に振り返ると、火柱が上がる。  その状況から、やはりここがバトルロワイアルであり、ライダーロワのように超人が跋扈している魔境だと悟る。  炎から出てきた小柄の影に構えるが、その顔を見て考え直す。 「助けてください!!」  ぶつかってくるのは背の低い、緑色という非現実的な髪をリボンで縛り上げた少女。  顔だけを見れば美少女といっていい。『欝のエル』としては、突然の出来事で戸惑うばかりだ。 「貴様、なんだ? 私の緋色の手(レ・マン・スカラティーヌ)の炎が真っ二つに切り裂かれたぞ」  現れた男を見て、『欝のエル』は絶句する。  長身に整った顔、長髪を風になびかせる男は一見優男に見える。  しかし、その身を中世の貴族が着るような服に包み、リュートを構え、右目に二つの瞳をもつ姿。  『欝のエル』は一瞬で理解する。こいつは超人だと。 「な、何やってんだよ」 「人間、私は読み手様の笑顔を見るために、この殺し合いに乗ることにした。 さあ、抗え。キサマのような人間たちが健気に立ち向かう姿を見るのが、読み手様の望みだ。 無論、最後は無情に死ぬのもまた、読み手様の望み」 「わ、わけ分かんない。とりあえず君、逃げるぞ!」 「は、はい」  少女の手を取り、『欝のエル』は闘争を開始する。  もっとも、読み手のために身を捧げた相手は逃がさない。  彼の指が分離し、炎が迸る。『欝のエル』はこれがこいつの能力かと舌打ちをした。 「無駄だ。大人しく抗え。そして、美しいまま散るがいい」  彼の声が、一般人である『欝のエル』に重くのしかかる。  『欝のエル』の背中に隠れながら、『素晴らしきフラグビルド』は眉を寄せて、困った顔をする。  マーダーに襲われ、逃げ惑う二人。美味しい、美味しすぎる。  だが、敵は強大。いくら当たり支給品を持ってしても、一般人である『欝のエル』が勝てそうにもない。  自慢のゆびぱっちんで『欝のエル』ごと真っ二つにしようかと一瞬血迷うが、頭を振って否定する。  自分はこの『欝のエル』とフラグを立てることを決めた。なら、最後まで成就させる。  『欝のエル』のピンチにいつでも助けれるように、指を構えようとするが、『欝のエル』が『素晴らしきフラグビルド』を後ろに押す。 「君、今は逃げてくれ」 「そんな……あなたを一人にして逃げれません」 「俺、欝書き手といわれて、戦闘も同じロワの書き手に負けるんじゃないかなーって弱気になることもある。 正直さ、こんなところ連れられても戦えるなんて思っちゃいない。 けどさ、格好つけさせてよ。君」  引きつった笑顔を向ける『欝のエル』に『素晴らしきフラグビルド』は一瞬呆ける。  やはり、彼とフラグを成就させるべきだ。構えをとる彼女の前で、『欝のエル』はデイバックから四角い箱を取り出す。 「運がいいよ。俺はあたりを引いたよ。何より、今この瞬間、ライダーロワの書き手でよかったっていえるよ」 「……何が言いたい?」 「あんたと、戦うってことさ!」  『欝のエル』はペットボトルを地面に置き、四角い箱をかざす。  すると、銀のベルトがペットボトルより顕在し、彼の腹に巻かれる。  右腕を真っ直ぐ右方向へと向け、クマのできた瞳で敵を睨みつける。 「変身ッ!!」  ベルトに四角い箱、カードデッキをはめた瞬間、重なる戦士の鏡像が『欝のエル』に集まっていく。  一瞬の間の後、赤いスーツに銀の鎧を着込み、シャッター上の仮面をつけ、龍の紋章を額に持つ戦士が姿を見せる。  その戦士の名を、『欝のエル』は知っている。 「ほう、面白い。私の名は漫画ロワの最古の四人が一人『アルレッキーノ』。貴様の名を聞かせてもらおうか」 「『欝のエル』……今は仮面ライダー龍騎だ、こんちくしょう!!」  今炎と炎のぶつかり合いが、始まろうとしていた。 【深夜】【A-8 森の中・川の傍】 【欝のエル@ライダーロワ】 【装備】カードデッキ(龍騎) 【所持品】支給品一式 【状態】健康。仮面ライダー龍騎に変身中。 【思考・行動】:元の世界に返りたい 1、アルレッキーノを倒す。 2、少女の保護。 3、“仮面ライダー書き手”を探す。 4、主催者を倒して、もとの世界に帰りたいなぁ…… ※見た目は何故かデスノートのLです。 【素晴らしきフラグビルド@アニ2nd】 【装備】無し 【所持品】支給品一式(本人確認済み) 【状態】全身軽い火傷。 【思考・行動】:フラグを立てて立てて立てまくる 1、目の前の青年(欝のエル)と素敵なフラグを立てる 2、1のためにアルレッキーノから欝のエルと共に逃げる。 3、ゆびぱっちんを使うか、否か…… ※外見は小早川ゆたか@らき☆すた(ただし髪の色は緑色)です。 ※ゆびぱっちんで真っ二つに出来ます。 【アルレッキーノ@漫画ロワ】 【装備】リュート。 【所持品】支給品一式(本人確認済み) 【状態】健康 【思考・行動】:読み手様に喜んで頂くために殺し合いに乗る。 1、目の前の欝のエルに興味。 2、しかし、邪魔をするなら殺す。 |029:[[再生怪人]]|投下順に読む|032:[[海鮮鍋温泉(効能:やけど・外傷・打ち身・不妊症・空腹)]]| |029:[[再生怪人]]|時系列順に読む|032:[[海鮮鍋温泉(効能:やけど・外傷・打ち身・不妊症・空腹)]]| |024:[[常識人のなく頃に~手違い編]]|欝のエル|033:[[『必殺技は受け止めなければならない』]]| |024:[[常識人のなく頃に~手違い編]]|素晴らしきフラグビルド|033:[[『必殺技は受け止めなければならない』]]| ||アルレッキーノ|033:[[『必殺技は受け止めなければならない』]]|
 一歩、一歩近付いてくる『欝のエル』を前に、『素晴らしきフラグビルド』は胸をどきどきさせる。  タイミングしだいで、自ロワのゆーちゃん並みのシンデレラヒロインになれるのだ。  緊張しないわけがない。 (うん、ここは彼と出会う少し前に、怖がっていましたってシチュエーションを作れば、保護欲を刺激されてくれるはず。 あの人は一般人みたいだし、強い人に出会うまでの繋ぎで利用って感じだけど、シンデレラストーリーには必須よね。 私のゆびぱっちんは秘密にしなきゃ)  『素晴らしきフラグビルド』は外見に似合わず腹黒いことを考えながら、撃つのエルを待つ。  その彼女の背後に、忍び寄る影。水のエルとの出会いの演出を考えていた彼女は気づかない。  やがて影は彼女の背後に立ち、腕をかざした。  『素晴らしきフラグビルド』はその時点でやっと気づき、後ろを振り返る。  同時に、彼女の身体が炎に包まれた。 「んなっ!!」  『欝のエル』が驚きと共に振り返ると、火柱が上がる。  その状況から、やはりここがバトルロワイアルであり、ライダーロワのように超人が跋扈している魔境だと悟る。  炎から出てきた小柄の影に構えるが、その顔を見て考え直す。 「助けてください!!」  ぶつかってくるのは背の低い、緑色という非現実的な髪をリボンで縛り上げた少女。  顔だけを見れば美少女といっていい。『欝のエル』としては、突然の出来事で戸惑うばかりだ。 「貴様、なんだ? 私の緋色の手(レ・マン・スカラティーヌ)の炎が真っ二つに切り裂かれたぞ」  現れた男を見て、『欝のエル』は絶句する。  長身に整った顔、長髪を風になびかせる男は一見優男に見える。  しかし、その身を中世の貴族が着るような服に包み、リュートを構え、右目に二つの瞳をもつ姿。  『欝のエル』は一瞬で理解する。こいつは超人だと。 「な、何やってんだよ」 「人間、私は読み手様の笑顔を見るために、この殺し合いに乗ることにした。 さあ、抗え。キサマのような人間たちが健気に立ち向かう姿を見るのが、読み手様の望みだ。 無論、最後は無情に死ぬのもまた、読み手様の望み」 「わ、わけ分かんない。とりあえず君、逃げるぞ!」 「は、はい」  少女の手を取り、『欝のエル』は闘争を開始する。  もっとも、読み手のために身を捧げた相手は逃がさない。  彼の指が分離し、炎が迸る。『欝のエル』はこれがこいつの能力かと舌打ちをした。 「無駄だ。大人しく抗え。そして、美しいまま散るがいい」  彼の声が、一般人である『欝のエル』に重くのしかかる。  『欝のエル』の背中に隠れながら、『素晴らしきフラグビルド』は眉を寄せて、困った顔をする。  マーダーに襲われ、逃げ惑う二人。美味しい、美味しすぎる。  だが、敵は強大。いくら当たり支給品を持ってしても、一般人である『欝のエル』が勝てそうにもない。  自慢のゆびぱっちんで『欝のエル』ごと真っ二つにしようかと一瞬血迷うが、頭を振って否定する。  自分はこの『欝のエル』とフラグを立てることを決めた。なら、最後まで成就させる。  『欝のエル』のピンチにいつでも助けれるように、指を構えようとするが、『欝のエル』が『素晴らしきフラグビルド』を後ろに押す。 「君、今は逃げてくれ」 「そんな……あなたを一人にして逃げれません」 「俺、欝書き手といわれて、戦闘も同じロワの書き手に負けるんじゃないかなーって弱気になることもある。 正直さ、こんなところ連れられても戦えるなんて思っちゃいない。 けどさ、格好つけさせてよ。君」  引きつった笑顔を向ける『欝のエル』に『素晴らしきフラグビルド』は一瞬呆ける。  やはり、彼とフラグを成就させるべきだ。構えをとる彼女の前で、『欝のエル』はデイバックから四角い箱を取り出す。 「運がいいよ。俺はあたりを引いたよ。何より、今この瞬間、ライダーロワの書き手でよかったっていえるよ」 「……何が言いたい?」 「あんたと、戦うってことさ!」  『欝のエル』はペットボトルを地面に置き、四角い箱をかざす。  すると、銀のベルトがペットボトルより顕在し、彼の腹に巻かれる。  右腕を真っ直ぐ右方向へと向け、クマのできた瞳で敵を睨みつける。 「変身ッ!!」  ベルトに四角い箱、カードデッキをはめた瞬間、重なる戦士の鏡像が『欝のエル』に集まっていく。  一瞬の間の後、赤いスーツに銀の鎧を着込み、シャッター上の仮面をつけ、龍の紋章を額に持つ戦士が姿を見せる。  その戦士の名を、『欝のエル』は知っている。 「ほう、面白い。私の名は漫画ロワの最古の四人が一人『アルレッキーノ』。貴様の名を聞かせてもらおうか」 「『欝のエル』……今は仮面ライダー龍騎だ、こんちくしょう!!」  今炎と炎のぶつかり合いが、始まろうとしていた。 【深夜】【A-8 森の中・川の傍】 【欝のエル@ライダーロワ】 【装備】カードデッキ(龍騎) 【所持品】支給品一式 【状態】健康。仮面ライダー龍騎に変身中。 【思考・行動】:元の世界に返りたい 1、アルレッキーノを倒す。 2、少女の保護。 3、“仮面ライダー書き手”を探す。 4、主催者を倒して、もとの世界に帰りたいなぁ…… ※見た目は何故かデスノートのLです。 【素晴らしきフラグビルド@アニ2nd】 【装備】無し 【所持品】支給品一式(本人確認済み) 【状態】全身軽い火傷。 【思考・行動】:フラグを立てて立てて立てまくる 1、目の前の青年(欝のエル)と素敵なフラグを立てる 2、1のためにアルレッキーノから欝のエルと共に逃げる。 3、ゆびぱっちんを使うか、否か…… ※外見は小早川ゆたか@らき☆すた(ただし髪の色は緑色)です。 ※ゆびぱっちんで真っ二つに出来ます。 【アルレッキーノ@漫画ロワ】 【装備】リュート。 【所持品】支給品一式(本人確認済み) 【状態】健康 【思考・行動】:読み手様に喜んで頂くために殺し合いに乗る。 1、目の前の欝のエルに興味。 2、しかし、邪魔をするなら殺す。 |029:[[再生怪人]]|投下順に読む|032:[[海鮮鍋温泉(効能:やけど・外傷・打ち身・不妊症・空腹)]]| |029:[[再生怪人]]|時系列順に読む|032:[[海鮮鍋温泉(効能:やけど・外傷・打ち身・不妊症・空腹)]]| |024:[[常識人のなく頃に~手違い編]]|欝のエル|033:[[『必殺技は受け止めなければならない』]]| |024:[[常識人のなく頃に~手違い編]]|素晴らしきフラグビルド|033:[[『必殺技は受け止めなければならない』]]| ||アルレッキーノ|033:[[『必殺技は受け止めなければならない』]]| ----

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