白銀の堕天使と漆黒の悪魔

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「断る。俺は誰の指図も受けん」  太陽が西の地平線に没しようとしている頃、仮面ライダー書き手は言った。  その言葉を投げかける相手は夜色のドレスを身に纏った黒の少女。  すなわち――666。 「そうか、それは残念だ。私の目的と君の目的は特に対立するのもでは無いのだがね」 「話はそれで終わりか……!」  話はここで終わり、今すべきことは目の前の少女を倒すのみ。  仮面ライダーは変身を構えを取る。  だが666は臆することなく言った。 「そうだ、君には私がプロデュースするイベントのギャラリーになってもらおう」 「貴様……何を企んでいる」 「クラールヴィント、転移だ」  666と仮面ライダー書き手の足元に回転する三角形の魔法陣が現れる。 「なっ――転移魔法――!」 「ようこそ――我が名も無き庵へ」  ◆ 「――っ、ここは――?」  どれくらいの時間そうしていただろうか、仮面ライダー書き手は目を覚ました。  闇に覆われた瞬間、意識が飛んでしまったようだ。  一体どれくらい?  何時間もそうしていたのか、たった数分の出来事なのだろうか、  もしかしたら一秒にも満たない時間だったのかもしれない。  あたりを見渡す。硬いコンクリートの床、吹き付ける風、金属でできたフェンス。  赤く染まった日が沈んだばかりの空。  ここはどこかの建物の屋上のようだった。 「お目覚めかな? 仮面ライダー書き手」  背後から声がした。  幼い少女の声。  それはまぎれもなく先ほど現れた黒い少女のものだった。 「俺に何をした? 答えろ」 「何もしてはいないさ、ただの転移魔法さ。ここはE-8に位置する病院、その屋上だよ。  そしてこれから開演する『孤城の主』のために盛大な祝砲を打ち上げるのさ。君はその喜劇を特等席で見られるのだよ」 「何を企んでいるか知らんが俺が黙って見ているとでも――」 「見るさ、見るとも。座席に縛り付けて、首根っこを捕まえてこちらを向かせる。――バインド」  彼女がそう言った瞬間、仮面ライダー書き手の足元に円形の魔法陣が現れる。  そこから現れた光の縄が彼の身体を拘束する。 「貴様ッ――!」 「さあ、開演時刻まであと少し、今宵この病院は喜劇と悲劇に彩られた宴と成り果てるのだ」  666の胸元に一冊の本――闇の書が現れる。  そして右手に現れる十字杖シュベルトクロイツ  漆黒の翼を羽ばたかせ空に舞い上がる666。 「最終誘導にいささか不安があるが構わん、ゆくぞ『予約被りに定評のあるtu4』!」  666の前方に巨大な円形の魔法陣が現れる。  巨大な魔法陣は周りにさらに四つの小さな魔法陣を従えていた。  そして666は歌うようにその詠唱詩を口ずさむ。 「来よ、白銀の風、天よりそそぐ矢羽となれ――フレースヴェルグ!!!」  ◆ 「もうすぐ病院に着くわね」 「どうかしら? ……来るわよ!」 「えっ!?」  その瞬間、彼女たちを乗せ空を飛ぶ脳内補完の横を何かが掠めていく。 「脳内補完! 全速力でこの空域から離脱! かがみは衝撃に備えて!」  tu4が言うや否や後方の空が白く染まり、  凄まじい爆風と衝撃が彼女たちを襲う。 「きゃあああああああああ!!!」 「うおおおおお!!! なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁ!!!」  突然の爆発と衝撃にパニックに陥るスーパーかがみんと脳内補完。  そんな中でもtu4は今起こっている状況を冷静に分析していた。 「こちらが空を飛んでることを良いことに広域殲滅魔法……やってくれるわね!」  tu4はゲイン・ビジョウの『眼』の力を使い発射地点を視る。  だが―― 「ちっ……やはり簡単に尻尾を掴ませてくれないか。光波・電磁波・粒子も遮断……まさに結界ね」  病院周辺には謎のフィールドが形成されており、  彼女の眼をもってしてもその射手の正体を掴むのは容易ではなかった。  つまりこの砲撃を行っている者は自分と同じチート級参加者―― 「……ッ! 第二射、三射連続で来るわよ! 脳内補完、反転して後退!」 「なんで! 病院はもうすぐなのよ!」 「このまま直進したらアレの直撃を喰らうわ! 私は耐えれてもあんた達じゃ即死よ!」 「もう! これじゃ近づけないじゃない!」  tu4はひたすら眼を使い魔力弾の進路と着弾地点、そして爆発の範囲を予測する。  魔力弾は彼女達の進路を塞ぐように放たれている。  これだけの爆発範囲を持つ魔法だ。  『点』を狙うのではなく『面』を制圧するように撃てば空を飛ぶものは  特に正確な狙いをつけるまでもなく大地に叩き落される。 「着弾まであと五秒……四、三、二……もっとスピード上げて!」  再び闇に包まれた空が白い閃光に覆われ巨大な爆発が巻き起こる。  大気が震動し、衝撃波が唸りを上げて周囲に拡散していった。  ◆  バインドで拘束されたままの仮面ライダー書き手は眼前で起こる光景をただ見つめていた。  黒い少女――666の放ったフレースヴェルグは空中で凄まじい爆発を引き起こしている。  一体奴は何を狙っている?  彼は夜の帳が訪れた闇空を見上げる。  真っ暗な空にときおり巨大な白い火球が現れては消えるを繰り返す。  それは曳光弾のように周囲の空を白く照らしだし、  その合間に小さく、だが長い龍のようなものを浮かび上がらせていた。 「どうだい、いい眺めだろう? まさに開幕の演出を彩る花火に相応しいものだと思わないかい?」  仮面ライダー書き手の数メートル上空で666は魔法陣を展開させながら言った。  666は彼と会話を交わしている最中にもフレースヴェルグは放たれ闇夜を白く染め上げる。 「Cum historia mutat valde  Razgriz revelat ipsum:  Primum daemon scelestus est.  Cum potentia sua  Daemon fundet mortem in terram:  Deinde moritur.  Cum somnus finit,  Razgriz surget iterum:  Magnus hero est」  666は鈴を転がすような美しい声色で異国の歌を口ずさむ。  相変わらず空は白く輝き爆音が木霊している。  その光景に歌がひどく場違いで異様な雰囲気を醸し出していた。 「『歴史が大きく変わるとき、それは現れる。最初は漆黒の悪魔として。  悪魔はその力を以って大地に死を降り注ぎ、やがて死ぬ』  まさに私に相応しい詩だね、私こそ死を振りまく漆黒の悪魔だ。  だけどこの詩には続きがある『しばしの眠りの後、それは再び現れる……英雄として現れる』」  666は静かに仮面ライダー書き手に向けて言った。 「ほう……貴様は英雄になるつもりか」 「まさか、それは私の役目ではないよ。私はこのロワに死をもたらし英雄に倒される。それだけが私の役目であり私の唯一の望み」 「フンッ……狂ってるよお前」 「元よりそんなことは承知」  彼女の願いはただ一つ、この書き手ロワに死と腐敗と血の惨劇を引き起こし、  愛して愛してやまないネコミミストによって倒される。ただそれだけなのだ。  ◆  ところ変わってこちらはtu4一行。  彼女たちはフレースヴェルグの爆撃からの回避で精一杯だった。 「おいおいおいtu4! このままじゃジリ貧だぜ!」 「わかってるわよ脳内補完! ごちゃごちゃ言わずにあんたは回避に専念しなさいよッ!」 「ンなことわかってらあぁぁぁぁ!!!」  ふと砲撃が止まる。  さっきまでの轟音が鳴りを潜め、静寂が訪れた。 「砲撃が止まった……?」  tu4はふいに訪れた静寂に眉をひそめる。  これは罠……それとも……? 「今なら病院に直行できるんじゃ――」  スーパーかがみんの言う通り、この間に病院向かうべきなのだろう。  いつまでもこうしてはいられないのだから。 「いいわ、脳内補完全速力で病院へ!」 「おっしゃああああ! やぁぁぁぁってやるぜぇぇぇぇぇ!!!」  脳内補完はスピードを上げる。  このまま病院へ――  だがそれこそ666の罠。  再びフレースヴェルグが放たれる。 「は! たった一発だけかよ。そんなもの余裕で回避――」  だがフレースヴェルグは次の瞬間、弾頭が七つに分裂した。  分裂したフレースヴェルグは放射状に広がり壁のように行く手を遮る。 「チッ……やっぱこちらの油断を誘う罠だったようね……! 反転して回避よ!」 「糞ッあともう少しで病院だったのによッ!」  脳内補完は反転し後退する。  フレースヴェルグは彼の後方で爆発する――はずだった。 「爆発しない!? しまった!」  フレースヴェルクの弾頭はそのまま後方から脳内補完の追い抜いていく。  666はtu4達が反転すると読んでフレースヴェルグを放っていたのだ。  そして着弾地点に到達した魔力塊が炸裂する。 「回避! 駄目ッ間に合わない!」  回避に間に合わないと悟ったtu4は永遠神剣・存在を抜く。  剣と心を通わせ、周囲のマナの密度が濃くなっていく。 「マナよ私達を守る盾となれ! オーラフォトンバリア!」  オーラフォトンバリアの展開と同時に爆風が彼女たちを直撃する。  凄まじい熱量と衝撃に揺れる脳内補完の背。  スーパーかがみんは振り落とされないように必死に彼の背にしがみついていた。  やがて爆発と閃光が収まり再び静寂と闇が訪れる。 「何とかオーラフォトンバリアの展開は間に合ったようね……かがみは大丈夫?」 「うん……こっちは何とか」 「そう、だけど――脳内補完は――」  tu4は脳内補完に視線を移す。  焦げ臭い嫌な臭いが辺りに漂っている。  確かにオーラフォトンバリアの展開は間に合った。  だがその範囲はtu4を中心とした数メートルであり、  ギャラドスと合体し、全長三十メートルもの巨体の脳内補完はフレースヴェルクの爆風をもろに浴びてしまっていた。 「すまねえ……俺が図体でかいばかりに……」 「まだ頑張れる?」 「飛行能力半減ってとこだな……もう一度今のが来たら避けきれねえな……」  ところどころ焼け爛れた肌を見せる脳内補完の姿がとても痛々しいものだった。 「よく私の罠を切り抜けた。だが――次はどうかな?」  666はフレースヴェルグの発射を止め、別の魔法の詠唱に入る。  今度は足元に三角形の魔法陣が展開される。  666の周囲に無数の赤い光の短剣が編まれていく。  それは二十、三十、四十と数を増やしていった。 「刃以て、血に染めよ。穿て、ブラッディダガー!」 「――ッ! 今度は別の魔法!? さっきよりも弾速が速い!」 「こっちボロボロなんだぜ? もちっと手加減しろよな」  無数の赤い刃が飛来する。  威力こそフレースヴェルグに及ばないものの、  ブラッディダガーはそれを補ってあまりある弾速と数でtu4達を襲う。 「アレはある程度の誘導機能を備えているわ! 気をつけて!」  赤き刃の群れが脳内補完を追尾する。  脳内補完は紙一重でそれをかわそうとするが―― 「っぐあッ! 爆発しただと!?」  刃は当たるぎりぎりののところで自動的に爆発し、脳内補完の身体をより一層深く傷つける。 「さしずめ近接信管搭載のミサイルってとこね……味な真似を……!」  tu4は唇を深く噛み締める。  病院は一種の要塞と化していた。  空からの侵入を頑なに拒む無敵の要塞、  超射程の砲撃を掻い潜っても次に待ち受けるは嵐のような対空砲火。  弾幕の豪雨が彼女たちに降り注ぐのだ。  刃の嵐は寸でのところででかわしても爆発しダメージを受ける。  フレースヴェルグの直撃を受け、飛行能力の低下した脳内補完はブラッディダガーに対して無防備も同然だった。 「――tu4よお……あんた単独で空飛べるだろ。かがみを連れてここから離脱しろ。ある程度なら俺が囮になってやる。お前らはその隙に病院に行け……!」 「あなた……死ぬ気なの!」 「ああ、どの道この傷じゃ長くねえ。かがみを頼むぜ」 「……わかったわ」 「――ッ! あんた脳内補完を見捨てる気!」 「なら代案を出しなさい。この場で三人が無事に病院に辿り着く方法をね」 「く……」  スーパーかがみんは何も言い返せない。  完全な正論である。吐き気がするぐらいに。 「ウイングハイロゥ展開……かがみ、私の腰に手を回してしっかりしがみ付いてるのよ」  純白の翼を背中を生やしたtu4の表情は悲しみに満ちていた。  だけど涙は流さない。  そんなものは既に捨てている。  目指すものは病院、それ以外の感情は不要。 「準備はOKのようだな……じゃあ、逝くぜ」 「……逝ってらっしゃい」  tu4は翼を羽ばたかせ脳内補完の背中から離れる。  脳内補完はtu4の離脱を確かめると一直線に病院へ向かって行く。  それと同時にブラッディダガーの第二波が迫り来る。 「行くぜええええええええ!!」  無数の刃は余すことなく脳内補完の傷ついた巨体を容赦なく襲う。  刃が彼を貫き爆発する。  爆発。  爆発。  爆発。  それでも何発ものブラッディーダガーの直撃を受けながらも脳内補完は堕ちることはなく、  ただひたすら病院に向けて空を駆ける。  彼なりの矜持が折れそうな心を奮わせ空を駆けるための糧となっていた。 「ああっ……脳内補完がッ!」  スーパーかがみんの悲痛な声がtu4の耳に届く。  だがtu4はその声を無視するようにさらに加速する。  ◆ 「見事だKing of 脳内補完。最後の空気王の露払いご苦労だった。愛する者の勇姿を目に焼きつけ安らかに逝くといい」  脳内補完は役目を果たした。彼の尊い命をもってオープニングセレモニーは幕を下ろす。  666は最後の魔法の詠唱準備に入る。  666の足元の魔法陣の色が変わる。  黒を基調とした魔法陣からピンク色の魔法陣へと。  手をかざした666に魔力が集中する。  彼女が放つ魔法――スターライトブレイカー。  高町なのはがリンカーコアを奪われた際、闇の書に記録されたものである。  その力はオリジナルと何ら変わりがない星の光。 「さようなら脳内補完、ヴァルハラで会おう……スターライト……ブレイカー!!!」  ◆ (もうそろそろあいつら……病院に着くころかな……)  無数のブラッディダガーをその身に受けもはや瀕死状態の脳内補完。  失いそうになる意識を必死に繋ぎとめ空を舞っていた。  病院が光に包まれる。  鮮やかなピンクの光――星の煌きが彼の目に映る。 (今度こそ俺も終わりだな……でもそれでいい)  渦巻く光の奔流が一直線に脳内補完に向かって伸びる。  もはや回避も防御も不可能。  逃れられない死の運命。  だが彼の表情は不思議と安らかだった。 (惚れた女のために死ぬなんて男として最高の誉れだぜ――)  星の光は彼を飲み込んでゆく。  チリ一つ残さず彼の全てを焼き払って行った。  ◆ 「さて……どうだったかね仮面ライダー書き手、これにて開幕イベントは終わりだ」  いつのまにかに身体を拘束していたバインドは解かれ、自由の身になっていた。  仮面ライダー書き手は何も答えず、眼前の666を見据えている。 「もうすぐ空気王がやってくる。主賓の一人がここにやってくる。さて、君はどうする? この病院に留まり君もまた舞台の壇上に立つか、この病院から立ち去り舞台から降りるか。好きなほうを選ぶがいい」 「そんなこと遠くの昔に決まっている。貴様のくだらんプロデュース業ごっこに付き合う気は無い」 「じゃあ私を倒すかい?」 「断る。それこそ貴様の望みそのものだ。貴様のような煽り屋には『完全スルー』がもっとも効果的だ。  全ての事象を『それも私だ』と参加者全ては自分の掌の上と勘違いしている馬鹿の相手をする程俺は暇じゃない  確かに俺はこの病院に用があるが貴様のそのニヤけ面を見たら気が変わった」 「ふふふ……その行動こそが私の目的だと言ったらどうするかね?」 「勝利宣言乙。じゃあな」  仮面ライダー書き手はそれ以上会話を交わすことなく病院の屋上から飛び降り街中に消えていった。 「つれないなあ君も……さて私もこの舞台から引き上げよう。時が来るまで――」  666もまた姿を消す。  屋上には少し冷たい風と月の光だけが残されただけだった。 &color(red){【King of 脳内補完@漫画ロワ 死亡】} 【夜】【E-8/病院周辺】 【仮面ライダー書き手@ライダーロワ】 【状態】不死者(アニロワ2nd準拠)、健康 【装備】カイザギア@ライダーロワ、サイドバッシャー@仮面ライダー555 【所持品】支給品一式 、カードデッキ(ベルデ)@仮面ライダー龍騎、不明支給品(元書風連・その弐のもの)×1、大鉈@ギャルゲロワ 【思考・行動】 基本:皆殺しで優勝。可能ならばまとめキングを生き返らせる。 1:666の思惑に乗るつもりは無い。 2:コ・ホンブックを利用して、対主催者チームを作る。(保留) 3:対主催者チームのリーダーとなり、ステルスマーダーとして行動する。(保留) 4:猫子頭の鬼軍曹とあの漫画ロワ書き手(現代に蘇った熱血怪人)の悪評を広める。 5:俺を好きにならない奴は殺す。 6:コ・ホンブックの信頼をさらに得る。 7:コ・ホンブックを最悪のタイミングで裏切る。 ※外見や声は草加雅人です。 ※孔明から怪しげな裏話を聞かされました。いくつか虚偽が混ざっているらしいです。 ※地図氏一行の情報を得ました。 【派手好き地獄紳士666@LSロワ】 【装備】:ゲート・オブ・バビロン@アニロワ2nd(※特殊仕様)、闇の書@アニロワ1st、      クラールヴィント@アニロワ1st(ネコミミストと同じ物)、バリアジャケット 【所持品】:支給品一式、エリクシール瓶に入ったシャリダムのイケナイ触手汁、       エニグマの紙「漫画キャラバトルロワイアルwiki管理人」 【状態】:闇の書発動、不死者化?、大量の精気(エロパワー)吸収  疲労中 【外見】:黒いリボンドレス、背中から黒い六翼。長い髪は白く染まり後ろに降ろしている。眼鏡外し。 【思考・行動】 基本:極悪外道になった後、ネコミミストの前に敵として再会。ネコミミスト心から愛してる。 1:マーダーとして悪行を積む。 2:一旦病院を去る。tu4が病院に到着すればまた介入するかも? 3:戦力強化を図る。 4:ネコミミストの前に敵として現れ、最終的に喰われる。 ※ゲート・オブ・バビロンで出せるアイテムをどれも『一応は何とか使いこなせ』ます。  エリクシールと爆薬は使い切りました。 鳳凰寺風の剣は病院に起き捨て。  浄玻璃の鏡の回数制限は残り1回。凛の宝石は残り7個。風の矢は残量不明。  懐中時計型航時機『カシオベア』に(原作のように)ヒビが入りました。動作などへの影響は不明です。 ※ゲート・オブ・バビロンで出せる新たに判明した物及び追加された物。  アニロワ1stからディーヴァの剣、ルルゥの斧、マイクロ補聴器、  鳳凰寺風の弓と矢、鳳凰寺風の剣、凛の宝石×10、闇の書。  加えて――マテリアルブレード@テイルズロワ@XXX、クラールヴィント@アニロワ1st@XXX、  不死の酒@アニロワ2nd(既に使用済み?)@XXX。 ※闇の書と融合しているため、その内に言うまでもなく―― ※エロスの鐘の煩悩寺と、エロ師匠の(ついでに大暴れ鉄槌の)精気を吸収しました。  影丸の魔力を吸収したため、8割がた使いこなせるようになりました。 ※「漫画キャラバトルロワイアルwiki管理人」は一度だけ秘められた力を使う事が可能です。詳細は不明。自身に関係する事? ※書き手としてのメタ視点能力を使える様子。別に全知ではない。  ◆ 「脳内補完……」  tu4に抱えられたスーパーかがみんが見た脳内補完の最期の姿。  あっというまに彼を飲み込むピンク色の光だった。  彼は死んだ、跡形も残らず消滅した。 「ほんと馬鹿ね……」  tu4は目にうっすらと涙を浮かべていた。  その表情をスーパーかがみんに悟られぬように頭を垂れて空を飛ぶ。 「さあ病院よ、気を引き締めなさい」  tu4とスーパーかがみんはつい先ほどまで666がいた病院の屋上に降り立った。  すでに何も残されていない無人の屋上。  あの砲撃はここから行われたのだ。 「魔力の残りカスも見当たらない……後始末も完璧ってわけね」  念入りに屋上周辺を調べてみるが特筆すべき箇所は見当たらなかった。  砲撃を行った者は病院から離れたのか病院内に移動したのか、現時点ではどちらとも言えない。 「どちらにせよ病院で待ち受けるアーカードの相手をしなきゃならないのは変わらないわ」  tu4は病院内に続く階段への扉を開け放つ。  666の望む舞台の幕が今上がる―― 【夜】【E-8/病院】 【予約被りに定評のあるtu4氏@ギャルゲロワ】 【状態】ダメージ(中)、同胞に対する深い愛 【装備】永遠神剣第七位「存在」、ガンダールヴの証(ゼロの使い魔@漫画ロワ)、     ペンダント(空鍋の欠片) 、スーパーかがみん 【道具】写真付き名簿、支給品一式、不明支給品×1(未確認) 【思考】 基本:空気キャラの復権を! 1:アーカードと決着をつける 2:孤高の黒き書き手氏と接触する 3:空気キャラは保護する 4:書き手はみんな滅する 5:エロスの鐘の煩悩寺がマーダーだと広める 6:ギャルゲロワ陣営は欝に叩き込む 7:転もあったらただじゃおかない 8:邪魔するようならWIKI管理人も容赦はしない ※容姿は白鐘沙羅@フタコイ オルタナティブ。アセリアの服を着ています。 ※永遠神剣第一位「空気」が覚醒しました。  相変わらずロワの舞台は基本マナが少ないので普段「空気」自体は振るえません。  エターナル化は世界移動時の存在抹消がむかつくので「空気」とtu4双方の意志で抑制中。 ※転生前の記憶も蘇りました。 ※ガンダールヴの能力は、どんな武器でも自在に操れます。  また本来は使うと疲労を伴いますが、tu4氏の場合それはありません。チートですし。 ※空気王として他ロワの空気キャラの能力を使用できます。  空気の覚醒により更に応用が利くようになりました。  例フォルカ+ミミ=他の空気キャラを超神化(超進化)  チート度アップしましたし。 ※何を見て聞いたのかは次以降の書き手さんにお任せします。 ※スーパーかがみんは戦闘に介入する気はありません。 ただし、クールなロリスキーだけは敵視しています。 ※E-8周辺空域で大規模な爆発が多数確認されました。  病院内の人間は666の張った結界のため爆発の存在に気がついていません。 |247:[[熱血対熱血~仮面ライダーSPIRITS~]]|投下順に読む|249:[[惨劇『孤城への帰還』(前編)]]| |247:[[熱血対熱血~仮面ライダーSPIRITS~]]|時系列順に読む|| |240:[[集まるヒダネ]]|&color(red){King of 脳内補完}|| |240:[[集まるヒダネ]]|予約被りに定評のあるtu4氏|249:[[惨劇『孤城への帰還』(前編)]]| |240:[[集まるヒダネ]]|仮面ライダー書き手|249:[[惨劇『孤城への帰還』(前編)]]| |240:[[集まるヒダネ]]|派手好き地獄紳士666|249:[[惨劇『孤城への帰還』(前編)]]|
「断る。俺は誰の指図も受けん」  太陽が西の地平線に没しようとしている頃、仮面ライダー書き手は言った。  その言葉を投げかける相手は夜色のドレスを身に纏った黒の少女。  すなわち――666。 「そうか、それは残念だ。私の目的と君の目的は特に対立するのもでは無いのだがね」 「話はそれで終わりか……!」  話はここで終わり、今すべきことは目の前の少女を倒すのみ。  仮面ライダーは変身を構えを取る。  だが666は臆することなく言った。 「そうだ、君には私がプロデュースするイベントのギャラリーになってもらおう」 「貴様……何を企んでいる」 「クラールヴィント、転移だ」  666と仮面ライダー書き手の足元に回転する三角形の魔法陣が現れる。 「なっ――転移魔法――!」 「ようこそ――我が名も無き庵へ」  ◆ 「――っ、ここは――?」  どれくらいの時間そうしていただろうか、仮面ライダー書き手は目を覚ました。  闇に覆われた瞬間、意識が飛んでしまったようだ。  一体どれくらい?  何時間もそうしていたのか、たった数分の出来事なのだろうか、  もしかしたら一秒にも満たない時間だったのかもしれない。  あたりを見渡す。硬いコンクリートの床、吹き付ける風、金属でできたフェンス。  赤く染まった日が沈んだばかりの空。  ここはどこかの建物の屋上のようだった。 「お目覚めかな? 仮面ライダー書き手」  背後から声がした。  幼い少女の声。  それはまぎれもなく先ほど現れた黒い少女のものだった。 「俺に何をした? 答えろ」 「何もしてはいないさ、ただの転移魔法さ。ここはE-8に位置する病院、その屋上だよ。  そしてこれから開演する『孤城の主』のために盛大な祝砲を打ち上げるのさ。君はその喜劇を特等席で見られるのだよ」 「何を企んでいるか知らんが俺が黙って見ているとでも――」 「見るさ、見るとも。座席に縛り付けて、首根っこを捕まえてこちらを向かせる。――バインド」  彼女がそう言った瞬間、仮面ライダー書き手の足元に円形の魔法陣が現れる。  そこから現れた光の縄が彼の身体を拘束する。 「貴様ッ――!」 「さあ、開演時刻まであと少し、今宵この病院は喜劇と悲劇に彩られた宴と成り果てるのだ」  666の胸元に一冊の本――闇の書が現れる。  そして右手に現れる十字杖シュベルトクロイツ  漆黒の翼を羽ばたかせ空に舞い上がる666。 「最終誘導にいささか不安があるが構わん、ゆくぞ『予約被りに定評のあるtu4』!」  666の前方に巨大な円形の魔法陣が現れる。  巨大な魔法陣は周りにさらに四つの小さな魔法陣を従えていた。  そして666は歌うようにその詠唱詩を口ずさむ。 「来よ、白銀の風、天よりそそぐ矢羽となれ――フレースヴェルグ!!!」  ◆ 「もうすぐ病院に着くわね」 「どうかしら? ……来るわよ!」 「えっ!?」  その瞬間、彼女たちを乗せ空を飛ぶ脳内補完の横を何かが掠めていく。 「脳内補完! 全速力でこの空域から離脱! かがみは衝撃に備えて!」  tu4が言うや否や後方の空が白く染まり、  凄まじい爆風と衝撃が彼女たちを襲う。 「きゃあああああああああ!!!」 「うおおおおお!!! なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁ!!!」  突然の爆発と衝撃にパニックに陥るスーパーかがみんと脳内補完。  そんな中でもtu4は今起こっている状況を冷静に分析していた。 「こちらが空を飛んでることを良いことに広域殲滅魔法……やってくれるわね!」  tu4はゲイン・ビジョウの『眼』の力を使い発射地点を視る。  だが―― 「ちっ……やはり簡単に尻尾を掴ませてくれないか。光波・電磁波・粒子も遮断……まさに結界ね」  病院周辺には謎のフィールドが形成されており、  彼女の眼をもってしてもその射手の正体を掴むのは容易ではなかった。  つまりこの砲撃を行っている者は自分と同じチート級参加者―― 「……ッ! 第二射、三射連続で来るわよ! 脳内補完、反転して後退!」 「なんで! 病院はもうすぐなのよ!」 「このまま直進したらアレの直撃を喰らうわ! 私は耐えれてもあんた達じゃ即死よ!」 「もう! これじゃ近づけないじゃない!」  tu4はひたすら眼を使い魔力弾の進路と着弾地点、そして爆発の範囲を予測する。  魔力弾は彼女達の進路を塞ぐように放たれている。  これだけの爆発範囲を持つ魔法だ。  『点』を狙うのではなく『面』を制圧するように撃てば空を飛ぶものは  特に正確な狙いをつけるまでもなく大地に叩き落される。 「着弾まであと五秒……四、三、二……もっとスピード上げて!」  再び闇に包まれた空が白い閃光に覆われ巨大な爆発が巻き起こる。  大気が震動し、衝撃波が唸りを上げて周囲に拡散していった。  ◆  バインドで拘束されたままの仮面ライダー書き手は眼前で起こる光景をただ見つめていた。  黒い少女――666の放ったフレースヴェルグは空中で凄まじい爆発を引き起こしている。  一体奴は何を狙っている?  彼は夜の帳が訪れた闇空を見上げる。  真っ暗な空にときおり巨大な白い火球が現れては消えるを繰り返す。  それは曳光弾のように周囲の空を白く照らしだし、  その合間に小さく、だが長い龍のようなものを浮かび上がらせていた。 「どうだい、いい眺めだろう? まさに開幕の演出を彩る花火に相応しいものだと思わないかい?」  仮面ライダー書き手の数メートル上空で666は魔法陣を展開させながら言った。  666は彼と会話を交わしている最中にもフレースヴェルグは放たれ闇夜を白く染め上げる。 「Cum historia mutat valde  Razgriz revelat ipsum:  Primum daemon scelestus est.  Cum potentia sua  Daemon fundet mortem in terram:  Deinde moritur.  Cum somnus finit,  Razgriz surget iterum:  Magnus hero est」  666は鈴を転がすような美しい声色で異国の歌を口ずさむ。  相変わらず空は白く輝き爆音が木霊している。  その光景に歌がひどく場違いで異様な雰囲気を醸し出していた。 「『歴史が大きく変わるとき、それは現れる。最初は漆黒の悪魔として。  悪魔はその力を以って大地に死を降り注ぎ、やがて死ぬ』  まさに私に相応しい詩だね、私こそ死を振りまく漆黒の悪魔だ。  だけどこの詩には続きがある『しばしの眠りの後、それは再び現れる……英雄として現れる』」  666は静かに仮面ライダー書き手に向けて言った。 「ほう……貴様は英雄になるつもりか」 「まさか、それは私の役目ではないよ。私はこのロワに死をもたらし英雄に倒される。それだけが私の役目であり私の唯一の望み」 「フンッ……狂ってるよお前」 「元よりそんなことは承知」  彼女の願いはただ一つ、この書き手ロワに死と腐敗と血の惨劇を引き起こし、  愛して愛してやまないネコミミストによって倒される。ただそれだけなのだ。  ◆  ところ変わってこちらはtu4一行。  彼女たちはフレースヴェルグの爆撃からの回避で精一杯だった。 「おいおいおいtu4! このままじゃジリ貧だぜ!」 「わかってるわよ脳内補完! ごちゃごちゃ言わずにあんたは回避に専念しなさいよッ!」 「ンなことわかってらあぁぁぁぁ!!!」  ふと砲撃が止まる。  さっきまでの轟音が鳴りを潜め、静寂が訪れた。 「砲撃が止まった……?」  tu4はふいに訪れた静寂に眉をひそめる。  これは罠……それとも……? 「今なら病院に直行できるんじゃ――」  スーパーかがみんの言う通り、この間に病院向かうべきなのだろう。  いつまでもこうしてはいられないのだから。 「いいわ、脳内補完全速力で病院へ!」 「おっしゃああああ! やぁぁぁぁってやるぜぇぇぇぇぇ!!!」  脳内補完はスピードを上げる。  このまま病院へ――  だがそれこそ666の罠。  再びフレースヴェルグが放たれる。 「は! たった一発だけかよ。そんなもの余裕で回避――」  だがフレースヴェルグは次の瞬間、弾頭が七つに分裂した。  分裂したフレースヴェルグは放射状に広がり壁のように行く手を遮る。 「チッ……やっぱこちらの油断を誘う罠だったようね……! 反転して回避よ!」 「糞ッあともう少しで病院だったのによッ!」  脳内補完は反転し後退する。  フレースヴェルグは彼の後方で爆発する――はずだった。 「爆発しない!? しまった!」  フレースヴェルクの弾頭はそのまま後方から脳内補完の追い抜いていく。  666はtu4達が反転すると読んでフレースヴェルグを放っていたのだ。  そして着弾地点に到達した魔力塊が炸裂する。 「回避! 駄目ッ間に合わない!」  回避に間に合わないと悟ったtu4は永遠神剣・存在を抜く。  剣と心を通わせ、周囲のマナの密度が濃くなっていく。 「マナよ私達を守る盾となれ! オーラフォトンバリア!」  オーラフォトンバリアの展開と同時に爆風が彼女たちを直撃する。  凄まじい熱量と衝撃に揺れる脳内補完の背。  スーパーかがみんは振り落とされないように必死に彼の背にしがみついていた。  やがて爆発と閃光が収まり再び静寂と闇が訪れる。 「何とかオーラフォトンバリアの展開は間に合ったようね……かがみは大丈夫?」 「うん……こっちは何とか」 「そう、だけど――脳内補完は――」  tu4は脳内補完に視線を移す。  焦げ臭い嫌な臭いが辺りに漂っている。  確かにオーラフォトンバリアの展開は間に合った。  だがその範囲はtu4を中心とした数メートルであり、  ギャラドスと合体し、全長三十メートルもの巨体の脳内補完はフレースヴェルクの爆風をもろに浴びてしまっていた。 「すまねえ……俺が図体でかいばかりに……」 「まだ頑張れる?」 「飛行能力半減ってとこだな……もう一度今のが来たら避けきれねえな……」  ところどころ焼け爛れた肌を見せる脳内補完の姿がとても痛々しいものだった。 「よく私の罠を切り抜けた。だが――次はどうかな?」  666はフレースヴェルグの発射を止め、別の魔法の詠唱に入る。  今度は足元に三角形の魔法陣が展開される。  666の周囲に無数の赤い光の短剣が編まれていく。  それは二十、三十、四十と数を増やしていった。 「刃以て、血に染めよ。穿て、ブラッディダガー!」 「――ッ! 今度は別の魔法!? さっきよりも弾速が速い!」 「こっちボロボロなんだぜ? もちっと手加減しろよな」  無数の赤い刃が飛来する。  威力こそフレースヴェルグに及ばないものの、  ブラッディダガーはそれを補ってあまりある弾速と数でtu4達を襲う。 「アレはある程度の誘導機能を備えているわ! 気をつけて!」  赤き刃の群れが脳内補完を追尾する。  脳内補完は紙一重でそれをかわそうとするが―― 「っぐあッ! 爆発しただと!?」  刃は当たるぎりぎりののところで自動的に爆発し、脳内補完の身体をより一層深く傷つける。 「さしずめ近接信管搭載のミサイルってとこね……味な真似を……!」  tu4は唇を深く噛み締める。  病院は一種の要塞と化していた。  空からの侵入を頑なに拒む無敵の要塞、  超射程の砲撃を掻い潜っても次に待ち受けるは嵐のような対空砲火。  弾幕の豪雨が彼女たちに降り注ぐのだ。  刃の嵐は寸でのところででかわしても爆発しダメージを受ける。  フレースヴェルグの直撃を受け、飛行能力の低下した脳内補完はブラッディダガーに対して無防備も同然だった。 「――tu4よお……あんた単独で空飛べるだろ。かがみを連れてここから離脱しろ。ある程度なら俺が囮になってやる。お前らはその隙に病院に行け……!」 「あなた……死ぬ気なの!」 「ああ、どの道この傷じゃ長くねえ。かがみを頼むぜ」 「……わかったわ」 「――ッ! あんた脳内補完を見捨てる気!」 「なら代案を出しなさい。この場で三人が無事に病院に辿り着く方法をね」 「く……」  スーパーかがみんは何も言い返せない。  完全な正論である。吐き気がするぐらいに。 「ウイングハイロゥ展開……かがみ、私の腰に手を回してしっかりしがみ付いてるのよ」  純白の翼を背中を生やしたtu4の表情は悲しみに満ちていた。  だけど涙は流さない。  そんなものは既に捨てている。  目指すものは病院、それ以外の感情は不要。 「準備はOKのようだな……じゃあ、逝くぜ」 「……逝ってらっしゃい」  tu4は翼を羽ばたかせ脳内補完の背中から離れる。  脳内補完はtu4の離脱を確かめると一直線に病院へ向かって行く。  それと同時にブラッディダガーの第二波が迫り来る。 「行くぜええええええええ!!」  無数の刃は余すことなく脳内補完の傷ついた巨体を容赦なく襲う。  刃が彼を貫き爆発する。  爆発。  爆発。  爆発。  それでも何発ものブラッディーダガーの直撃を受けながらも脳内補完は堕ちることはなく、  ただひたすら病院に向けて空を駆ける。  彼なりの矜持が折れそうな心を奮わせ空を駆けるための糧となっていた。 「ああっ……脳内補完がッ!」  スーパーかがみんの悲痛な声がtu4の耳に届く。  だがtu4はその声を無視するようにさらに加速する。  ◆ 「見事だKing of 脳内補完。最後の空気王の露払いご苦労だった。愛する者の勇姿を目に焼きつけ安らかに逝くといい」  脳内補完は役目を果たした。彼の尊い命をもってオープニングセレモニーは幕を下ろす。  666は最後の魔法の詠唱準備に入る。  666の足元の魔法陣の色が変わる。  黒を基調とした魔法陣からピンク色の魔法陣へと。  手をかざした666に魔力が集中する。  彼女が放つ魔法――スターライトブレイカー。  高町なのはがリンカーコアを奪われた際、闇の書に記録されたものである。  その力はオリジナルと何ら変わりがない星の光。 「さようなら脳内補完、ヴァルハラで会おう……スターライト……ブレイカー!!!」  ◆ (もうそろそろあいつら……病院に着くころかな……)  無数のブラッディダガーをその身に受けもはや瀕死状態の脳内補完。  失いそうになる意識を必死に繋ぎとめ空を舞っていた。  病院が光に包まれる。  鮮やかなピンクの光――星の煌きが彼の目に映る。 (今度こそ俺も終わりだな……でもそれでいい)  渦巻く光の奔流が一直線に脳内補完に向かって伸びる。  もはや回避も防御も不可能。  逃れられない死の運命。  だが彼の表情は不思議と安らかだった。 (惚れた女のために死ぬなんて男として最高の誉れだぜ――)  星の光は彼を飲み込んでゆく。  チリ一つ残さず彼の全てを焼き払って行った。  ◆ 「さて……どうだったかね仮面ライダー書き手、これにて開幕イベントは終わりだ」  いつのまにかに身体を拘束していたバインドは解かれ、自由の身になっていた。  仮面ライダー書き手は何も答えず、眼前の666を見据えている。 「もうすぐ空気王がやってくる。主賓の一人がここにやってくる。さて、君はどうする? この病院に留まり君もまた舞台の壇上に立つか、この病院から立ち去り舞台から降りるか。好きなほうを選ぶがいい」 「そんなこと遠くの昔に決まっている。貴様のくだらんプロデュース業ごっこに付き合う気は無い」 「じゃあ私を倒すかい?」 「断る。それこそ貴様の望みそのものだ。貴様のような煽り屋には『完全スルー』がもっとも効果的だ。  全ての事象を『それも私だ』と参加者全ては自分の掌の上と勘違いしている馬鹿の相手をする程俺は暇じゃない  確かに俺はこの病院に用があるが貴様のそのニヤけ面を見たら気が変わった」 「ふふふ……その行動こそが私の目的だと言ったらどうするかね?」 「勝利宣言乙。じゃあな」  仮面ライダー書き手はそれ以上会話を交わすことなく病院の屋上から飛び降り街中に消えていった。 「つれないなあ君も……さて私もこの舞台から引き上げよう。時が来るまで――」  666もまた姿を消す。  屋上には少し冷たい風と月の光だけが残されただけだった。 &color(red){【King of 脳内補完@漫画ロワ 死亡】} 【夜】【E-8/病院周辺】 【仮面ライダー書き手@ライダーロワ】 【状態】不死者(アニロワ2nd準拠)、健康 【装備】カイザギア@ライダーロワ、サイドバッシャー@仮面ライダー555 【所持品】支給品一式 、カードデッキ(ベルデ)@仮面ライダー龍騎、不明支給品(元書風連・その弐のもの)×1、大鉈@ギャルゲロワ 【思考・行動】 基本:皆殺しで優勝。可能ならばまとめキングを生き返らせる。 1:666の思惑に乗るつもりは無い。 2:コ・ホンブックを利用して、対主催者チームを作る。(保留) 3:対主催者チームのリーダーとなり、ステルスマーダーとして行動する。(保留) 4:猫子頭の鬼軍曹とあの漫画ロワ書き手(現代に蘇った熱血怪人)の悪評を広める。 5:俺を好きにならない奴は殺す。 6:コ・ホンブックの信頼をさらに得る。 7:コ・ホンブックを最悪のタイミングで裏切る。 ※外見や声は草加雅人です。 ※孔明から怪しげな裏話を聞かされました。いくつか虚偽が混ざっているらしいです。 ※地図氏一行の情報を得ました。 【派手好き地獄紳士666@LSロワ】 【装備】:ゲート・オブ・バビロン@アニロワ2nd(※特殊仕様)、闇の書@アニロワ1st、      クラールヴィント@アニロワ1st(ネコミミストと同じ物)、バリアジャケット 【所持品】:支給品一式、エリクシール瓶に入ったシャリダムのイケナイ触手汁、       エニグマの紙「漫画キャラバトルロワイアルwiki管理人」 【状態】:闇の書発動、不死者化?、大量の精気(エロパワー)吸収  疲労中 【外見】:黒いリボンドレス、背中から黒い六翼。長い髪は白く染まり後ろに降ろしている。眼鏡外し。 【思考・行動】 基本:極悪外道になった後、ネコミミストの前に敵として再会。ネコミミスト心から愛してる。 1:マーダーとして悪行を積む。 2:一旦病院を去る。tu4が病院に到着すればまた介入するかも? 3:戦力強化を図る。 4:ネコミミストの前に敵として現れ、最終的に喰われる。 ※ゲート・オブ・バビロンで出せるアイテムをどれも『一応は何とか使いこなせ』ます。  エリクシールと爆薬は使い切りました。 鳳凰寺風の剣は病院に起き捨て。  浄玻璃の鏡の回数制限は残り1回。凛の宝石は残り7個。風の矢は残量不明。  懐中時計型航時機『カシオベア』に(原作のように)ヒビが入りました。動作などへの影響は不明です。 ※ゲート・オブ・バビロンで出せる新たに判明した物及び追加された物。  アニロワ1stからディーヴァの剣、ルルゥの斧、マイクロ補聴器、  鳳凰寺風の弓と矢、鳳凰寺風の剣、凛の宝石×10、闇の書。  加えて――マテリアルブレード@テイルズロワ@XXX、クラールヴィント@アニロワ1st@XXX、  不死の酒@アニロワ2nd(既に使用済み?)@XXX。 ※闇の書と融合しているため、その内に言うまでもなく―― ※エロスの鐘の煩悩寺と、エロ師匠の(ついでに大暴れ鉄槌の)精気を吸収しました。  影丸の魔力を吸収したため、8割がた使いこなせるようになりました。 ※「漫画キャラバトルロワイアルwiki管理人」は一度だけ秘められた力を使う事が可能です。詳細は不明。自身に関係する事? ※書き手としてのメタ視点能力を使える様子。別に全知ではない。  ◆ 「脳内補完……」  tu4に抱えられたスーパーかがみんが見た脳内補完の最期の姿。  あっというまに彼を飲み込むピンク色の光だった。  彼は死んだ、跡形も残らず消滅した。 「ほんと馬鹿ね……」  tu4は目にうっすらと涙を浮かべていた。  その表情をスーパーかがみんに悟られぬように頭を垂れて空を飛ぶ。 「さあ病院よ、気を引き締めなさい」  tu4とスーパーかがみんはつい先ほどまで666がいた病院の屋上に降り立った。  すでに何も残されていない無人の屋上。  あの砲撃はここから行われたのだ。 「魔力の残りカスも見当たらない……後始末も完璧ってわけね」  念入りに屋上周辺を調べてみるが特筆すべき箇所は見当たらなかった。  砲撃を行った者は病院から離れたのか病院内に移動したのか、現時点ではどちらとも言えない。 「どちらにせよ病院で待ち受けるアーカードの相手をしなきゃならないのは変わらないわ」  tu4は病院内に続く階段への扉を開け放つ。  666の望む舞台の幕が今上がる―― 【夜】【E-8/病院】 【予約被りに定評のあるtu4氏@ギャルゲロワ】 【状態】ダメージ(中)、同胞に対する深い愛 【装備】永遠神剣第七位「存在」、ガンダールヴの証(ゼロの使い魔@漫画ロワ)、     ペンダント(空鍋の欠片) 、スーパーかがみん 【道具】写真付き名簿、支給品一式、不明支給品×1(未確認) 【思考】 基本:空気キャラの復権を! 1:アーカードと決着をつける 2:孤高の黒き書き手氏と接触する 3:空気キャラは保護する 4:書き手はみんな滅する 5:エロスの鐘の煩悩寺がマーダーだと広める 6:ギャルゲロワ陣営は欝に叩き込む 7:転もあったらただじゃおかない 8:邪魔するようならWIKI管理人も容赦はしない ※容姿は白鐘沙羅@フタコイ オルタナティブ。アセリアの服を着ています。 ※永遠神剣第一位「空気」が覚醒しました。  相変わらずロワの舞台は基本マナが少ないので普段「空気」自体は振るえません。  エターナル化は世界移動時の存在抹消がむかつくので「空気」とtu4双方の意志で抑制中。 ※転生前の記憶も蘇りました。 ※ガンダールヴの能力は、どんな武器でも自在に操れます。  また本来は使うと疲労を伴いますが、tu4氏の場合それはありません。チートですし。 ※空気王として他ロワの空気キャラの能力を使用できます。  空気の覚醒により更に応用が利くようになりました。  例フォルカ+ミミ=他の空気キャラを超神化(超進化)  チート度アップしましたし。 ※何を見て聞いたのかは次以降の書き手さんにお任せします。 ※スーパーかがみんは戦闘に介入する気はありません。 ただし、クールなロリスキーだけは敵視しています。 ※E-8周辺空域で大規模な爆発が多数確認されました。  病院内の人間は666の張った結界のため爆発の存在に気がついていません。 |247:[[熱血対熱血~仮面ライダーSPIRITS~]]|投下順に読む|249:[[惨劇『孤城への帰還』(前編)]]| |247:[[熱血対熱血~仮面ライダーSPIRITS~]]|時系列順に読む|| |240:[[集まるヒダネ]]|&color(red){King of 脳内補完}|249:[[惨劇『孤城への帰還』(前編)]]| |240:[[集まるヒダネ]]|予約被りに定評のあるtu4氏|249:[[惨劇『孤城への帰還』(前編)]]| |240:[[集まるヒダネ]]|仮面ライダー書き手|249:[[惨劇『孤城への帰還』(前編)]]| |240:[[集まるヒダネ]]|派手好き地獄紳士666|249:[[惨劇『孤城への帰還』(前編)]]|

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