再生怪人

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「まったく……あんなところで……同郷の書き手に出会うとは思わなかった」    イスカリオテの制服に身を包んだ、長躯の男が息をついた。  忌々しげにバヨネットを木々に突き立て、叫ぶ。   「ぶぅるぅあああああああああああああああああああああ」    顔や髪が異なろうとも、声はアレクサンド・アンデルセンそのものだった。  くしゃり、とパーマがかった髪を掻き上げる。  その髪は本郷猛で、顔は村雨良だった。   「しかし……いくら戦闘能力が上がったとは言え、先程の様では優勝して帰るのは難しそうだ」    しかし、全く引くつもりもない。ならば、どうするか?   「決まっている。鏖だ。全ての敵対勢力を叩いて潰す。全ての塵を塵に帰す。  それになりより、俺は此処で死ぬつもりなど無い」    そうだ、そうだとも。全ての参加者を等しく平らに叩いて潰す。一切合切一点の例外も無く、だ。  しかし、無残に死ぬつもりなどは全く無い。  あくまでも優勝、あくまでも生存がこの蘇った現代の熱血怪人の目的だ。    ならばどうする?  ――無闇やたらに狂うつもりは無い。    然らばどうする?  ――自分は知性の無い獣では無い。    其れならば如何にする?  ――答えは決まっている。自分は、自分は効率的に人を狩るだけだ。   「そうだ、そうだとも」    自らが書いた才賀勝の様に、三村信二の様に、熱血怪人は頭を働かせる。  自分は今強い。しかし先程のパンタローネの様に自分より強い人間もいる。   「流石は、投下数が多いだけある……」    流石は最古の4人。流石は漫画ロワ書き手。  あのまま戦いが続けば塵芥となっていたのは自分の方だ。  悔しいが、奴との間には差があることは認めなくてはならない。    でも、だからと言って、むざむざやられるつもりがあるか? と問われたら、否と答える。  しかし、そうしても、確実に倒せる画策があるか? と聞かれても、否である。    漫画ロワ書き手、最古の4人、他ロワ主力書き手……強敵は多い。  1人倒して、はいさようならとは行かない。    ならば―― 「そうか……俺もそうすれば良いのだな」    バヨネットを抜きとり、十字に構える。   「俺は漫画ロワ書き手、蘇った現代の熱血怪人。  俺が使命は漫画ロワに逆らう愚者を、その肉の最後の一片まで絶滅すること。       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  そして……最高のタイミングで横合いから殴りつけること」    そうだ、そうだとも。  わざわざ自分が戦闘力の高い漫画ロワ住人と戦う必要は無い。  奴ら化け物《フリークス》は化け物《フリークス》共で潰し合えば良い。  そうして残った最後の欠片を、最高のタイミングで、思い切り横合いから叩き潰してやれば良い。    そう、ならばそれまでは沈黙を決め込むのが良い。  或いはステルスとして対主催グループに潜り込むのも良い。  ……尤も、他ロワ書き手《異教徒》を目の前に何時まで冷静になれるかわからないのだが。  どちらにせよ、正面から鉄火の口火を切るのは得策ではない。  無駄な手傷は優勝を遠ざける。  一先ず紛れて、確実に狩っていく。     「ならば、親しみ易い様にこの格好をどうにかするか……そうだな、短パンなんて良いかもしれないなあ」    そうと決まればバヨネットで下履きの太ももから下を断つ。  うむ、心なしか大分動きやすい。  自らの衣装を満足そうに眺めると、高らかに怪人は嗤う。     「フハハハハハハ……踊れ、踊れ、化け物《フリークス》共、俺の手の上でな」      そうして蘇った現代の熱血怪人は、勝ち上がる策を考えた。  しかし彼は――考察は出来ても――ステルスや鬱などを得意とする書き手ではないのだった。     ==================================================   【深夜】【B-3 森】 【蘇った現代の熱血怪人@漫画ロワ】 【装備:バヨネット×2】 【所持品:支給品一式】 【状態:全身に無数の穴、自己回復中】 【思考・行動】 基本:優勝して帰る。迷いは無い 1:一先ず紛れる 2:とりあえず傷を癒やす 3:他ロワ書き手(異教徒)と一般人(化け物)は鏖   ※イスカリオテの制服@ヘルシングに身を包んでいます。顔や髪型までアンデルセンではありません ※声はアンデルセン、髪型は本郷猛、顔は村雨良です |029:[[無題>無題(966)]]|投下順に読む|031:[[森に咲く炎]]| |029:[[無題>無題(966)]]|時系列順に読む|031:[[森に咲く炎]]| |023:[[熱血怪人対自動人形~特別ゲストお姉さま~]]|蘇った現代の熱血怪人|086:[[ゼットン]]|
「まったく……あんなところで……同郷の書き手に出会うとは思わなかった」    イスカリオテの制服に身を包んだ、長躯の男が息をついた。  忌々しげにバヨネットを木々に突き立て、叫ぶ。   「ぶぅるぅあああああああああああああああああああああ」    顔や髪が異なろうとも、声はアレクサンド・アンデルセンそのものだった。  くしゃり、とパーマがかった髪を掻き上げる。  その髪は本郷猛で、顔は村雨良だった。   「しかし……いくら戦闘能力が上がったとは言え、先程の様では優勝して帰るのは難しそうだ」    しかし、全く引くつもりもない。ならば、どうするか?   「決まっている。鏖だ。全ての敵対勢力を叩いて潰す。全ての塵を塵に帰す。  それになりより、俺は此処で死ぬつもりなど無い」    そうだ、そうだとも。全ての参加者を等しく平らに叩いて潰す。一切合切一点の例外も無く、だ。  しかし、無残に死ぬつもりなどは全く無い。  あくまでも優勝、あくまでも生存がこの蘇った現代の熱血怪人の目的だ。    ならばどうする?  ――無闇やたらに狂うつもりは無い。    然らばどうする?  ――自分は知性の無い獣では無い。    其れならば如何にする?  ――答えは決まっている。自分は、自分は効率的に人を狩るだけだ。   「そうだ、そうだとも」    自らが書いた才賀勝の様に、三村信二の様に、熱血怪人は頭を働かせる。  自分は今強い。しかし先程のパンタローネの様に自分より強い人間もいる。   「流石は、投下数が多いだけある……」    流石は最古の4人。流石は漫画ロワ書き手。  あのまま戦いが続けば塵芥となっていたのは自分の方だ。  悔しいが、奴との間には差があることは認めなくてはならない。    でも、だからと言って、むざむざやられるつもりがあるか? と問われたら、否と答える。  しかし、そうしても、確実に倒せる画策があるか? と聞かれても、否である。    漫画ロワ書き手、最古の4人、他ロワ主力書き手……強敵は多い。  1人倒して、はいさようならとは行かない。    ならば―― 「そうか……俺もそうすれば良いのだな」    バヨネットを抜きとり、十字に構える。   「俺は漫画ロワ書き手、蘇った現代の熱血怪人。  俺が使命は漫画ロワに逆らう愚者を、その肉の最後の一片まで絶滅すること。       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  そして……最高のタイミングで横合いから殴りつけること」    そうだ、そうだとも。  わざわざ自分が戦闘力の高い漫画ロワ住人と戦う必要は無い。  奴ら化け物《フリークス》は化け物《フリークス》共で潰し合えば良い。  そうして残った最後の欠片を、最高のタイミングで、思い切り横合いから叩き潰してやれば良い。    そう、ならばそれまでは沈黙を決め込むのが良い。  或いはステルスとして対主催グループに潜り込むのも良い。  ……尤も、他ロワ書き手《異教徒》を目の前に何時まで冷静になれるかわからないのだが。  どちらにせよ、正面から鉄火の口火を切るのは得策ではない。  無駄な手傷は優勝を遠ざける。  一先ず紛れて、確実に狩っていく。     「ならば、親しみ易い様にこの格好をどうにかするか……そうだな、短パンなんて良いかもしれないなあ」    そうと決まればバヨネットで下履きの太ももから下を断つ。  うむ、心なしか大分動きやすい。  自らの衣装を満足そうに眺めると、高らかに怪人は嗤う。     「フハハハハハハ……踊れ、踊れ、化け物《フリークス》共、俺の手の上でな」      そうして蘇った現代の熱血怪人は、勝ち上がる策を考えた。  しかし彼は――考察は出来ても――ステルスや鬱などを得意とする書き手ではないのだった。     ==================================================   【深夜】【B-3 森】 【蘇った現代の熱血怪人@漫画ロワ】 【装備:バヨネット×2】 【所持品:支給品一式】 【状態:全身に無数の穴、自己回復中】 【思考・行動】 基本:優勝して帰る。迷いは無い 1:一先ず紛れる 2:とりあえず傷を癒やす 3:他ロワ書き手(異教徒)と一般人(化け物)は鏖 ※イスカリオテの制服@ヘルシングに身を包んでいます。顔や髪型までアンデルセンではありません ※声はアンデルセン、髪型は本郷猛、顔は村雨良です |029:[[無題>無題(966)]]|投下順に読む|031:[[森に咲く炎]]| |029:[[無題>無題(966)]]|時系列順に読む|031:[[森に咲く炎]]| |023:[[熱血怪人対自動人形~特別ゲストお姉さま~]]|蘇った現代の熱血怪人|086:[[ゼットン]]| ----

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