小さな愛の物語

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ここは死者スレの一角。二人の男が神妙な面持ちで話し合っている。 ああ、誤解のないように言っておくと、死者スレネタを誤爆したわけではない。 一応、本編に関係のある話である。 「なあ、頼むよ。おまえの能力なら出来るだろ?」 そういって頭を下げる男の名は、猫子頭の鬼軍曹という。 「うーん。そりゃあ、俺の変身能力を使えば出来ないこともないけどさあ…。」 渋い表情を浮かべるのは◆6/WWxs9O1s。またの名を誤解王。 「俺としては、ストーリーを大きく動かすならともかく、些細な目的のために大規模な行動を起こすのはまずいと思うんだ。 というか、死者スレから本編に干渉するってのがなあ…。この場合、夢枕に立つぐらいが許される限界だろ。 あんまり変なことやっちゃうと、この話自体が没ネタになる可能性が…。」 「没になってもいい!俺は男として、これだけはやっておきたいんだ!頼む!」 ついには土下座まで見せる鬼軍曹。その真摯な姿勢に、ついに6/も折れる。 「わかった…。今回だけだぜ、鬼軍曹殿。」 そう言うと、6/は変身を開始した。その姿は、瞬く間にリーゼントの不良へと変わっていく。 彼の名は桑原和真。「幽遊白書」のメインキャラクターにして、ジャンプロワの参加者である。 「はあ!」 気合いの声と共に、彼の手の中に光の剣が出現する。それは霊剣にあらず。 原作の仙水編、そしてジャンプロワの後半で目覚めた、桑原第二の能力だ。 「次元刀!」 桑原と化した6/が、次元刀を振るう。すると目の前の空間に、大きな裂け目が出現した。 「さあ、今のうちだ!変なところに影響が出る前に、さっさと用事済ませちまいな!」 「おおよ!」 鬼軍曹は、すかさず手にしていた物体を裂け目に投げ込む。 それを飲み込むと、裂け目は静かに消えていった。 ◇ ◇ ◇ こちらはロワ会場。コロンビーヌは夫・鬼軍曹の亡骸と共に、未だ教会から動かずにいた。 「!」 しかしそこへ生じる、何らかの違和感。それが自分の頭上から発せられていることに気づくと、コロンビーヌは天井を見上げる。 「何かしら、あれ…。」 そこにあったのは、空間に不自然に出現した裂け目だった。こういう場合、九分九厘裂け目の中から何かが出てくるものだ。 コロンビーヌは鬼軍曹をいったん離れたところに寝かせ、ゾナハ蟲を自分のまわりに集結させる。 出てきたものが、自分に敵意を持っていたときのための戦闘準備だ。しかし、彼女の警戒は杞憂に終わった。 「あら?」 裂け目から出てきたのは、小さな箱が一個だけ。それを吐き出すと、裂け目は跡形もなく消えてしまった。 「いったい何だったのかしら…。」 狐につままれたような表情を浮かべつつ、彼女は落ちてきた箱に歩み寄る。 小柄なコロンビーヌの手のひらにすら乗ってしまう、本当に小さな箱だ。 「………。」 冷静に考えれば、罠という可能性だってある。 だが彼女には、それが自分に危害を加える物ではないという確信があった。 コロンビーヌは無言で箱に巻かれたリボンをほどき、それを開ける。 「これは…。」 中に入っていたのは、三粒のキャンディーと一枚のメッセージカード。 彼女はすぐさまメッセージカードを手に取り、それを開く。 愛するコロンビーヌへ ホワイトデーのプレゼントです どうかお受け取りください あなたの騎士 鬼軍曹より (そうか…。ここと死者スレじゃ、時の流れが違うものね。向こうでは、そんなに時間が経ってたんだ…。) ロワの中では、コロンビーヌが鬼軍曹にバレンタインのチョコを渡してから数時間しか経っていない。 しかし死者スレ時間、もっとぶっちゃけて言えばリアル時間では、すでに一ヶ月が経過しているのである。 まあ、この場合鬼軍曹とコロンビーヌが他をぶっちぎって一気に夕方まで行ってしまい、 登場させるにさせられない状況になったこともこんなタイムラグが生まれた一因なのだが。 (ありがとう、軍曹…。これからも、私とこの子をずっと見守っていてね…。) コロンビーヌは鬼軍曹の元へ戻ると、その頭を愛しげになでた。 【夕方】【E-6 教会】 【コロンビーヌ@漫画ロワ】 【状態】:健康 【装備】:ゾナハ蟲@からくりサーカス、腕時計型麻酔銃(残弾1/1)@漫画ロワ 【道具】:支給品一式×2、ティーセット一式、麻酔銃の予備針×4 、変化の杖、キャンディー、      焦ったドラえもん・うっかり侍・孤高の黒き書き手の服、対戦車地雷×17個、ポン太くんスーツ@スパロワ(大破)      キャンディー 【思考】  基本:恋愛がしたい。  0:今はただそこにいる  1:鬼軍曹を生涯愛し続ける  2:宿った命を大切にする  3:そういえば、新生クライシス帝国のみんなはどうしているかしら?  ※容姿はコロンビーヌ(ロリ)@からくりサーカスです。  ※ギャグ将軍にシンパシーを感じています。  ※影の繋ぎ手・仮面ライダー書き手に紅茶を入れてあげたいそうです。  ※猫子頭の鬼軍曹と結婚しました ◇ ◇ ◇ 「くうっ、いいもん見せてもらったぜ、ちくしょう!」 再び死者スレ。6/はモニターでコロンビーヌの様子を見ながら号泣していた。 桑原に変身した影響で、すっかり涙もろくなってしまっているのである。 「いや、そこまで感動されてもなあ…。こっちがかえって感動しづらいわ。」 一方その隣で一緒にモニターを見ていた鬼軍曹は、微妙な表情を浮かべている。 「あ、ティッシュきれた。おーい、かがみん!悪いけどひとっ走り薬局まで行って、ティッシュ買ってきてくれ!」 鼻をかみながら、相棒の名前を呼ぶ6/。しかし、返事はない。 「あれ?かがみーん!」 「ああ、かがみんならさっきtu4氏に召還されて、向こうに帰ったぞ。」 「へ?」 しばし、沈黙。 「ふ、ふざけんなぁぁぁぁぁ!!本体死んでんのに、アルターだけ復活とかありえねえ! 劉鳳が死んで絶影だけ生き返ったら、100%NGくらうだろうがー!!」 「いや、アニロワとか漫画ロワとかならそうだろうけど…。これ、書き手ロワだし。」 「納得いくか!ええい、こうなったら俺も生き返ってやる!もう一回次元刀で…。」 「いや、やめろ!それこそ100%NGだから!!」 その後、荒れる6/を説得するのに、鬼軍曹は3時間を要したという…。 |224:[[世はこともなく廻り続ける]]|投下順に読む|226:[[もってかれた!お姉さま]]| |224:[[世はこともなく廻り続ける]]|時系列順に読む|230:[[これが超展開と言うものだ!]]| |208:[[Can You Celebrate]]|コロンビーヌ|233:[[三人で、行こう]]| |208:[[Can You Celebrate]]|&color(red){猫子頭の鬼軍曹}|| |208:[[Can You Celebrate]]|&color(red){◆6/WWxs901}|244:[[くろいひとたちはこよいもたのしそうです。]]|
ここは死者スレの一角。二人の男が神妙な面持ちで話し合っている。 ああ、誤解のないように言っておくと、死者スレネタを誤爆したわけではない。 一応、本編に関係のある話である。 「なあ、頼むよ。おまえの能力なら出来るだろ?」 そういって頭を下げる男の名は、猫子頭の鬼軍曹という。 「うーん。そりゃあ、俺の変身能力を使えば出来ないこともないけどさあ…。」 渋い表情を浮かべるのは◆6/WWxs9O1s。またの名を誤解王。 「俺としては、ストーリーを大きく動かすならともかく、些細な目的のために大規模な行動を起こすのはまずいと思うんだ。 というか、死者スレから本編に干渉するってのがなあ…。この場合、夢枕に立つぐらいが許される限界だろ。 あんまり変なことやっちゃうと、この話自体が没ネタになる可能性が…。」 「没になってもいい!俺は男として、これだけはやっておきたいんだ!頼む!」 ついには土下座まで見せる鬼軍曹。その真摯な姿勢に、ついに6/も折れる。 「わかった…。今回だけだぜ、鬼軍曹殿。」 そう言うと、6/は変身を開始した。その姿は、瞬く間にリーゼントの不良へと変わっていく。 彼の名は桑原和真。「幽遊白書」のメインキャラクターにして、ジャンプロワの参加者である。 「はあ!」 気合いの声と共に、彼の手の中に光の剣が出現する。それは霊剣にあらず。 原作の仙水編、そしてジャンプロワの後半で目覚めた、桑原第二の能力だ。 「次元刀!」 桑原と化した6/が、次元刀を振るう。すると目の前の空間に、大きな裂け目が出現した。 「さあ、今のうちだ!変なところに影響が出る前に、さっさと用事済ませちまいな!」 「おおよ!」 鬼軍曹は、すかさず手にしていた物体を裂け目に投げ込む。 それを飲み込むと、裂け目は静かに消えていった。 ◇ ◇ ◇ こちらはロワ会場。コロンビーヌは夫・鬼軍曹の亡骸と共に、未だ教会から動かずにいた。 「!」 しかしそこへ生じる、何らかの違和感。それが自分の頭上から発せられていることに気づくと、コロンビーヌは天井を見上げる。 「何かしら、あれ…。」 そこにあったのは、空間に不自然に出現した裂け目だった。こういう場合、九分九厘裂け目の中から何かが出てくるものだ。 コロンビーヌは鬼軍曹をいったん離れたところに寝かせ、ゾナハ蟲を自分のまわりに集結させる。 出てきたものが、自分に敵意を持っていたときのための戦闘準備だ。しかし、彼女の警戒は杞憂に終わった。 「あら?」 裂け目から出てきたのは、小さな箱が一個だけ。それを吐き出すと、裂け目は跡形もなく消えてしまった。 「いったい何だったのかしら…。」 狐につままれたような表情を浮かべつつ、彼女は落ちてきた箱に歩み寄る。 小柄なコロンビーヌの手のひらにすら乗ってしまう、本当に小さな箱だ。 「………。」 冷静に考えれば、罠という可能性だってある。 だが彼女には、それが自分に危害を加える物ではないという確信があった。 コロンビーヌは無言で箱に巻かれたリボンをほどき、それを開ける。 「これは…。」 中に入っていたのは、三粒のキャンディーと一枚のメッセージカード。 彼女はすぐさまメッセージカードを手に取り、それを開く。 愛するコロンビーヌへ ホワイトデーのプレゼントです どうかお受け取りください あなたの騎士 鬼軍曹より (そうか…。ここと死者スレじゃ、時の流れが違うものね。向こうでは、そんなに時間が経ってたんだ…。) ロワの中では、コロンビーヌが鬼軍曹にバレンタインのチョコを渡してから数時間しか経っていない。 しかし死者スレ時間、もっとぶっちゃけて言えばリアル時間では、すでに一ヶ月が経過しているのである。 まあ、この場合鬼軍曹とコロンビーヌが他をぶっちぎって一気に夕方まで行ってしまい、 登場させるにさせられない状況になったこともこんなタイムラグが生まれた一因なのだが。 (ありがとう、軍曹…。これからも、私とこの子をずっと見守っていてね…。) コロンビーヌは鬼軍曹の元へ戻ると、その頭を愛しげになでた。 【夕方】【E-6 教会】 【コロンビーヌ@漫画ロワ】 【状態】:健康 【装備】:ゾナハ蟲@からくりサーカス、腕時計型麻酔銃(残弾1/1)@漫画ロワ 【道具】:支給品一式×2、ティーセット一式、麻酔銃の予備針×4 、変化の杖、キャンディー、      焦ったドラえもん・うっかり侍・孤高の黒き書き手の服、対戦車地雷×17個、ポン太くんスーツ@スパロワ(大破)      キャンディー 【思考】  基本:恋愛がしたい。  0:今はただそこにいる  1:鬼軍曹を生涯愛し続ける  2:宿った命を大切にする  3:そういえば、新生クライシス帝国のみんなはどうしているかしら?  ※容姿はコロンビーヌ(ロリ)@からくりサーカスです。  ※ギャグ将軍にシンパシーを感じています。  ※影の繋ぎ手・仮面ライダー書き手に紅茶を入れてあげたいそうです。  ※猫子頭の鬼軍曹と結婚しました ◇ ◇ ◇ 「くうっ、いいもん見せてもらったぜ、ちくしょう!」 再び死者スレ。6/はモニターでコロンビーヌの様子を見ながら号泣していた。 桑原に変身した影響で、すっかり涙もろくなってしまっているのである。 「いや、そこまで感動されてもなあ…。こっちがかえって感動しづらいわ。」 一方その隣で一緒にモニターを見ていた鬼軍曹は、微妙な表情を浮かべている。 「あ、ティッシュきれた。おーい、かがみん!悪いけどひとっ走り薬局まで行って、ティッシュ買ってきてくれ!」 鼻をかみながら、相棒の名前を呼ぶ6/。しかし、返事はない。 「あれ?かがみーん!」 「ああ、かがみんならさっきtu4氏に召還されて、向こうに帰ったぞ。」 「へ?」 しばし、沈黙。 「ふ、ふざけんなぁぁぁぁぁ!!本体死んでんのに、アルターだけ復活とかありえねえ! 劉鳳が死んで絶影だけ生き返ったら、100%NGくらうだろうがー!!」 「いや、アニロワとか漫画ロワとかならそうだろうけど…。これ、書き手ロワだし。」 「納得いくか!ええい、こうなったら俺も生き返ってやる!もう一回次元刀で…。」 「いや、やめろ!それこそ100%NGだから!!」 その後、荒れる6/を説得するのに、鬼軍曹は3時間を要したという…。 |224:[[世はこともなく廻り続ける]]|投下順に読む|226:[[もってかれた!お姉さま]]| |224:[[世はこともなく廻り続ける]]|時系列順に読む|230:[[これが超展開と言うものだ!]]| |208:[[Can You Celebrate]]|コロンビーヌ|233:[[三人で、行こう]]| |208:[[Can You Celebrate]]|&color(red){猫子頭の鬼軍曹}|265:[[私たちの行方(前編)]]| |208:[[Can You Celebrate]]|&color(red){◆6/WWxs901}|244:[[くろいひとたちはこよいもたのしそうです。]]|

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