静かなる~Ge-道~

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それは、放送直前のことだった。 「さて、そろそろ温泉から出ざるを得ない。」 それまでゆっくりと温泉に浸かっていたシルベストリだが、放送が近づくに当たって一度温泉を出ることにした。 禁止エリアはメモしておかなければいけないし、そろそろ仲間たちが戻ってくるはずだ。 この場に残っているのが自分一人である以上、ほとんどわからないとはいえこうなるに 至った経緯をを説明しなければならない。 シルベストリは湯船からあがり、マントに手を伸ばす。そのときだった。 「失礼。少し取材させてもらっても…よろしいかな?」 突如として、背後からかけられる声。シルベストリが振り向くと、そこには奇妙なヘアバンドを付けた青年が立っていた。 時は少し流れて、放送直後。永遠のうっかり侍と焦ったドラえもんのメイド服コンビは、 温泉までの道中で放送を聞いていた。 「くっ…。ギャルゲロワの同志が、さらに二人…!」 「漫画ロワも、半分がリタイアしちゃったか…。全体としても半分切ったし…。」 それぞれの出身ロワからさらなる死者が出たことを嘆く二人。そして今回の放送では、 彼女たちが短い間とはいえ行動を共にした仲間の名前も呼ばれていた。 「ボマー殿も亡くなられたか…。」 「あのコ・ホンブックって子の名前は呼ばれなかった…。ということは彼女を制御しきれなかったか、 あるいは第三者に襲われて…。どっちにしろ、首輪の実験については期待出来なさそうね。」 「非常に残念ではありますが、終わったことをとやかく言っても仕方ありませぬな。 まずは急ぎ温泉に戻り、これまでのことをChain-情殿達に報告せねば…。」 「そのことなんだけどさあ…。」 「どうかされましたか、ドラえもん殿。」 焦ったドラえもんは返答を返す前に、自分たちの進行方向を指さす。 「私の目がおかしくなってなければ…。旅館、消えてない?」 「な、なんとおおおおお!!」 うっかり侍の素っ頓狂な声が、周囲に響き渡った。 「これはいったい…。」 旅館があったはずの場所にたどり着いた二人は、ただ呆然とするしかなかった。 そこは、完全な更地と化していた。「破壊された」のですらない。旅館は完全に「消滅」しているのだ。 「わ、訳がわかりませぬ!いったい何が起こったというのですか、ドラえもん殿! Chain-情殿やフラグビルド殿はどこへ!」 「ちょ、落ち着いてうっかり侍さん!私にわかるわけないでしょ!」 ただ混乱するしかない二人。そこへ、ひとつの人影が近づいてくる。 「あ、うっかり侍さんに焦ったドラえもんさん。お帰りなさい。」 学生服を身にまとった、端整な顔立ちの青年。その男はまさしく、二人の知る静かなる~Chain-情~その人だった。 「Chain-情殿、ご無事でしたか!」 「ええ。ところで、お二人だけですか?ギャグ将軍さんと孤高さんは?」 「いろいろと事情がありまして、我ら二人だけで戻ってまいりました。そのことは後で詳しく話します故、 今はそちらの事情をお聞かせ願いたい。いったい、誰がこんなことを…。」 「ああ、僕ですよ。」 「え?」 空気が、凍り付く。 「Chain-情殿、こんな時に冗談は…。」 「冗談なんか言ってませんよ。この状況は、紛れもなく僕が作りました。どうやったかのかは、トップシークレットですけどね。」 「バカな!Chain-情殿がそんなことをして、いったい何の得があるというのです!」 「混乱…ですかねえ?まあ、もっと大きな目的があるんですが。これはそのためのファーストステップですよ。」 Chain-情の顔に浮かぶのは、さわやかな笑顔。だがそれが、かえって眼前の二人には恐ろしさを感じさせる。 「他の…他の三人はどうなったのです!」 「ご心配なく。ちゃんと生きてますよ。さっきの放送で、名前呼ばれなかったでしょ? まあ、死ぬより辛い思いをしてるかもしれませんけどね。」 「何を言っておられるのです、Chain-情殿!あなたはあのフラグビルド殿にも危害を加えたとおっしゃるのですか! あれほどまでにあなたを慕っていたあの少女を!」 「ええ、本当に扱いやすい相手でしたよ、彼女は。けど、もう用済みです。」 「な…。」 顔を青ざめさせるうっかり侍。そしてその横で、これまで会話に入らなかった焦ったドラえもんが呟く。 「武装錬金…!」 『AAAAAAAAAAAAAAAAmmmmmmeeeeeeeeeennnnnnnッッッ!』 若本ボイスもスカートの乱れも気にすることなく、焦ったドラえもんはバルキリースカートを展開させてChain-情につっこむ。 彼女を動かしたのは怒りや憎しみではなく、むしろ嫌悪感。「おまえは生きてちゃいけないんだーっ!」的な思いである。 「『んー、おっぱい』をぶち撒けろぉぉぉぉぉ!!って、めっちゃ嫌なセリフかぶったぁぁぁぁぁ!!」 絶叫しながら、焦ったドラえもんはChain-情に刃を振り下ろそうとする。だがそのとき、 何者かが彼女とChain-情の間に割り込んできた。 (え?) 反射的に、焦ったドラえもんは攻撃を止める。その人影の正体は、彼女の仲間であるはずのシルベストリだった。 動きの止まったドラえもんに対し、シルベストリは容赦なくその腹に正拳を叩き込む。 「ガハッ!!」 ここに来るまでの道中で胃に詰め込んだものをぶち撒けながら、焦ったドラえもんは地面に叩きつけられる。 その体はけいれんを起こし、焦点は宙をさまよっている。カウンター気味に入ったこともあり、 かなりのダメージを受けてしまったようだ。 「ど、ドラえもん殿ーっ!シルベストリ殿、何故あなたまで!!」 悲痛な叫びをあげるうっかり侍。シルベストリはそれに答えず、ただ顔を無念そうに歪める。 「さて、この辺でお開きとしましょうかね。そうそう、僕の目的は人を殺すことじゃないんですよ。 だから、隙だらけのあなたも殺しません。縁があったら、またお会いしましょう。 アリーヴェデルチ(さよならだ)。」 さわやかな笑顔を保ちながら、Chain-情は言う。そして彼はポケットからダイナマイトを取り出すと、 それに火を付けて放り投げた。たちどころに起こる爆発。そして爆風と砂煙が収まったときには、 Chain-情とシルベストリの姿は消えていた。 「ううっ…。認めぬ!某は認めぬぞ!Chain-情殿が…。某が信じたChain-情殿が、あのような男であるはずがないぃぃぃぃぃ!!」 地面に座り込み、涙を流しながらうっかり侍は叫ぶ。その叫びは、ただむなしく更地にこだました。 「いやあ、上出来!なかなかやるじゃないか、俺!」 G-7に、満面の笑みを浮かべる美形が一人。その足下には、気絶したシルベストリが転がっている。 そう、大多数の読み手さんはすでにお気づきだと思うが、この男こそ先ほどまでうっかり侍達の前にいたChain-情の正体。 ◆6/WWxs901その人である。 彼は岸辺露伴に変身し、ヘヴンズ・ドアーでシルベストリの記憶を読んでいた。 そして彼の仲間たちの動向を知り、Chain-情に化けて戻って来るであろううっかり侍達を待ちかまえていたのだ。 そして今は爆風の中でジグマールに変身し、人間ワープで逃げてきたところだ。 とても数時間前に影の繋ぎ師に追いつめられていたヘタレとは思えない積極的な行動だが、 一度誤解フラグを立てることに成功したという自信が、彼を蚊トンボから獅子に変えたのだ。 「しかし、ヘヴンズ・ドアーはさすがに反則だったかな…。漫画ロワじゃNGくらった能力だし…。 よし、これの使用は今回だけにしておこう。いくらカオスロワ出身でも、空気を読むぐらいはしますよ、俺も。」 独り言を呟きながら◆6/WWxs901は再び露伴に姿を変え、ヘヴンズ・ドアーでシルベストリを本に変える。 そして「声を出せない」「◆6/WWxs901に危害を加えようとする者に攻撃する」という書き込みを消し、 代わりに「◆6/WWxs901と会ってからのことは忘れる」と書き込む。 「あ、そういやあそこにあった首輪、置いて来ちゃったな…。まあいいや。俺の役割は フラグを立てることであって、折ることじゃないもんな。さっさと次の誤解フラグを 立てにいくか。」 まだ意識を失っているシルベストリを放置し、◆6/WWxs901は露伴の姿のまま歩き始めた。 【日中】【G-8 旅館跡】 【メイドさんズ】 【永遠のうっかり侍@ギャルゲロワ】 【状態】:全身各所に刀傷、茫然自失 【装備】:斬鉄剣@ルパン三世、ティアナのメイド服@アニロワ2nd 【道具】:支給品一式、パロロワ衣服詰め合わせ 【思考】:  基本:主催を打倒し皆で元の世界へ帰る。殺し合いに乗った人間は斬り捨てる  1:Chain-情殿、いったい何が…。  2:再び漆黒の龍と孤高の黒き書き手を探しにいくか検討する  3:対主催チームの一員として尽力  ※容姿はトウカ@うたわれるものです。(ただし耳は普通の人間のもの)  ※私立真白学園中等部の制服@アニロワ2ndを破り、包帯代わりに全身に巻いています。 【焦ったドラえもん@漫画ロワ】 【状態】:腹部にダメージ(大)、意識朦朧 【装備】:ドラゴンごろし@アニロワ1st 、核鉄(バルキリースカート)@漫画ロワ、朝比奈みくるのメイド服@アニロワ1st 【道具】:支給品一式 、銀河ヒッチハイクガイド、咎人の剣「神を斬獲せし者」@AAAロワ、他にまだあるかも 【思考】:  1:何が起きているのか、誰かここに来て説明しろ。  2:とりあえずChain-情はぶっ飛ばす。  3:主催者め……ふざけたアイテムばかりよこしやがって。  4:また鯛焼きを買いに行きたい。  ※容姿はセラス@ヘルシングです。  【銀河ヒッチハイクガイド】  全書き手のトリップや代表作など、パロロワに関する全てが記されています。  ただし、容量の都合で記述が切り詰められている箇所も多々あり。  【核鉄(バルキリースカート)】  主催者の改造(嫌がらせ)により、発動の度に若本規夫ボイスが再生されます。※台詞はランダム。 【日中】【G-7 市街地】 【シルベストリ@漫画ロワ】 【状態】:全裸。気絶。 【装備】:なし。 【道具】:なし。 【思考】 基本:サ ー ビ ス シ ー ン 担 当 1:気絶していると言わざるを得ない。  ※容姿はシルベストリ@からくりサーカスです。  ※両目があります。金玉絶賛引き上げ中です  ※覆面&マントを装備した場合、外見が荒くれ仮面(FFDQロワ参照)になります。  ※◆6/WWxs901と接触して以降の記憶が消されました。そのため、自分が焦ったドラえもんを攻撃したことは覚えていません。  ※所持品(支給品一式、白手ぬぐい、覆面&マント@FFDQロワ(海水で湿ってる)、   『闇その2@スパロワ』の首輪(分解され内部構造がよく分かる) )はすべてH-8に放置されています。 【◆6/WWxs901@カオスロワ】 【状態】岸辺露伴、精神疲労(中) 【装備】ダイナマイトたくさんとライター、ミニ八卦炉@LSロワ 【道具】支給品一式、他にもなんかあるかも 【思考・行動】 基本:参加者に変身して色んな奴の誤解フラグをばら撒く 1:次行くぞ、次。 2:書き手ロワの繁栄に尽くす。 ※変身能力があり、誰にでも変身できます ※主催者によってジョーカーとして召喚されたっぽい。 ※調子が出てきたため、自分の行動理念に対する疑問は消えました。 ※ヘヴンズ・ドアーにより、第二回放送直前までのシルベストリの記憶を読みました。 |195:[[第二回放送]]|投下順に読む|197:[[大いなる意思(前編)]]| |228:[[最速の人へのレクイエム]]|時系列順に読む|197:[[大いなる意思(前編)]]| |183:[[学園に行こう!]]|永遠のうっかり侍|215:[[旅館に泊まってすぐ堕ちる~狂気の闇メイド~]]| |183:[[学園に行こう!]]|焦ったドラえもん|215:[[旅館に泊まってすぐ堕ちる~狂気の闇メイド~]]| |183:[[学園に行こう!]]|シルベストリ|204:[[働け対主催! 俺?俺に働けって? ]]| |192:[[さよなら誤解先生]]|◆6/WWxs901|202:[[誤解フラグ? ばっきばきにしてやんよ]]| ----
それは、放送直前のことだった。 「さて、そろそろ温泉から出ざるを得ない。」 それまでゆっくりと温泉に浸かっていたシルベストリだが、放送が近づくに当たって一度温泉を出ることにした。 禁止エリアはメモしておかなければいけないし、そろそろ仲間たちが戻ってくるはずだ。 この場に残っているのが自分一人である以上、ほとんどわからないとはいえこうなるに 至った経緯をを説明しなければならない。 シルベストリは湯船からあがり、マントに手を伸ばす。そのときだった。 「失礼。少し取材させてもらっても…よろしいかな?」 突如として、背後からかけられる声。シルベストリが振り向くと、そこには奇妙なヘアバンドを付けた青年が立っていた。 時は少し流れて、放送直後。永遠のうっかり侍と焦ったドラえもんのメイド服コンビは、 温泉までの道中で放送を聞いていた。 「くっ…。ギャルゲロワの同志が、さらに二人…!」 「漫画ロワも、半分がリタイアしちゃったか…。全体としても半分切ったし…。」 それぞれの出身ロワからさらなる死者が出たことを嘆く二人。そして今回の放送では、 彼女たちが短い間とはいえ行動を共にした仲間の名前も呼ばれていた。 「ボマー殿も亡くなられたか…。」 「あのコ・ホンブックって子の名前は呼ばれなかった…。ということは彼女を制御しきれなかったか、 あるいは第三者に襲われて…。どっちにしろ、首輪の実験については期待出来なさそうね。」 「非常に残念ではありますが、終わったことをとやかく言っても仕方ありませぬな。 まずは急ぎ温泉に戻り、これまでのことをChain-情殿達に報告せねば…。」 「そのことなんだけどさあ…。」 「どうかされましたか、ドラえもん殿。」 焦ったドラえもんは返答を返す前に、自分たちの進行方向を指さす。 「私の目がおかしくなってなければ…。旅館、消えてない?」 「な、なんとおおおおお!!」 うっかり侍の素っ頓狂な声が、周囲に響き渡った。 「これはいったい…。」 旅館があったはずの場所にたどり着いた二人は、ただ呆然とするしかなかった。 そこは、完全な更地と化していた。「破壊された」のですらない。旅館は完全に「消滅」しているのだ。 「わ、訳がわかりませぬ!いったい何が起こったというのですか、ドラえもん殿! Chain-情殿やフラグビルド殿はどこへ!」 「ちょ、落ち着いてうっかり侍さん!私にわかるわけないでしょ!」 ただ混乱するしかない二人。そこへ、ひとつの人影が近づいてくる。 「あ、うっかり侍さんに焦ったドラえもんさん。お帰りなさい。」 学生服を身にまとった、端整な顔立ちの青年。その男はまさしく、二人の知る静かなる~Chain-情~その人だった。 「Chain-情殿、ご無事でしたか!」 「ええ。ところで、お二人だけですか?ギャグ将軍さんと孤高さんは?」 「いろいろと事情がありまして、我ら二人だけで戻ってまいりました。そのことは後で詳しく話します故、 今はそちらの事情をお聞かせ願いたい。いったい、誰がこんなことを…。」 「ああ、僕ですよ。」 「え?」 空気が、凍り付く。 「Chain-情殿、こんな時に冗談は…。」 「冗談なんか言ってませんよ。この状況は、紛れもなく僕が作りました。どうやったかのかは、トップシークレットですけどね。」 「バカな!Chain-情殿がそんなことをして、いったい何の得があるというのです!」 「混乱…ですかねえ?まあ、もっと大きな目的があるんですが。これはそのためのファーストステップですよ。」 Chain-情の顔に浮かぶのは、さわやかな笑顔。だがそれが、かえって眼前の二人には恐ろしさを感じさせる。 「他の…他の三人はどうなったのです!」 「ご心配なく。ちゃんと生きてますよ。さっきの放送で、名前呼ばれなかったでしょ? まあ、死ぬより辛い思いをしてるかもしれませんけどね。」 「何を言っておられるのです、Chain-情殿!あなたはあのフラグビルド殿にも危害を加えたとおっしゃるのですか! あれほどまでにあなたを慕っていたあの少女を!」 「ええ、本当に扱いやすい相手でしたよ、彼女は。けど、もう用済みです。」 「な…。」 顔を青ざめさせるうっかり侍。そしてその横で、これまで会話に入らなかった焦ったドラえもんが呟く。 「武装錬金…!」 『AAAAAAAAAAAAAAAAmmmmmmeeeeeeeeeennnnnnnッッッ!』 若本ボイスもスカートの乱れも気にすることなく、焦ったドラえもんはバルキリースカートを展開させてChain-情につっこむ。 彼女を動かしたのは怒りや憎しみではなく、むしろ嫌悪感。「おまえは生きてちゃいけないんだーっ!」的な思いである。 「『んー、おっぱい』をぶち撒けろぉぉぉぉぉ!!って、めっちゃ嫌なセリフかぶったぁぁぁぁぁ!!」 絶叫しながら、焦ったドラえもんはChain-情に刃を振り下ろそうとする。だがそのとき、 何者かが彼女とChain-情の間に割り込んできた。 (え?) 反射的に、焦ったドラえもんは攻撃を止める。その人影の正体は、彼女の仲間であるはずのシルベストリだった。 動きの止まったドラえもんに対し、シルベストリは容赦なくその腹に正拳を叩き込む。 「ガハッ!!」 ここに来るまでの道中で胃に詰め込んだものをぶち撒けながら、焦ったドラえもんは地面に叩きつけられる。 その体はけいれんを起こし、焦点は宙をさまよっている。カウンター気味に入ったこともあり、 かなりのダメージを受けてしまったようだ。 「ど、ドラえもん殿ーっ!シルベストリ殿、何故あなたまで!!」 悲痛な叫びをあげるうっかり侍。シルベストリはそれに答えず、ただ顔を無念そうに歪める。 「さて、この辺でお開きとしましょうかね。そうそう、僕の目的は人を殺すことじゃないんですよ。 だから、隙だらけのあなたも殺しません。縁があったら、またお会いしましょう。 アリーヴェデルチ(さよならだ)。」 さわやかな笑顔を保ちながら、Chain-情は言う。そして彼はポケットからダイナマイトを取り出すと、 それに火を付けて放り投げた。たちどころに起こる爆発。そして爆風と砂煙が収まったときには、 Chain-情とシルベストリの姿は消えていた。 「ううっ…。認めぬ!某は認めぬぞ!Chain-情殿が…。某が信じたChain-情殿が、あのような男であるはずがないぃぃぃぃぃ!!」 地面に座り込み、涙を流しながらうっかり侍は叫ぶ。その叫びは、ただむなしく更地にこだました。 「いやあ、上出来!なかなかやるじゃないか、俺!」 G-7に、満面の笑みを浮かべる美形が一人。その足下には、気絶したシルベストリが転がっている。 そう、大多数の読み手さんはすでにお気づきだと思うが、この男こそ先ほどまでうっかり侍達の前にいたChain-情の正体。 ◆6/WWxs901その人である。 彼は岸辺露伴に変身し、ヘヴンズ・ドアーでシルベストリの記憶を読んでいた。 そして彼の仲間たちの動向を知り、Chain-情に化けて戻って来るであろううっかり侍達を待ちかまえていたのだ。 そして今は爆風の中でジグマールに変身し、人間ワープで逃げてきたところだ。 とても数時間前に影の繋ぎ師に追いつめられていたヘタレとは思えない積極的な行動だが、 一度誤解フラグを立てることに成功したという自信が、彼を蚊トンボから獅子に変えたのだ。 「しかし、ヘヴンズ・ドアーはさすがに反則だったかな…。漫画ロワじゃNGくらった能力だし…。 よし、これの使用は今回だけにしておこう。いくらカオスロワ出身でも、空気を読むぐらいはしますよ、俺も。」 独り言を呟きながら◆6/WWxs901は再び露伴に姿を変え、ヘヴンズ・ドアーでシルベストリを本に変える。 そして「声を出せない」「◆6/WWxs901に危害を加えようとする者に攻撃する」という書き込みを消し、 代わりに「◆6/WWxs901と会ってからのことは忘れる」と書き込む。 「あ、そういやあそこにあった首輪、置いて来ちゃったな…。まあいいや。俺の役割は フラグを立てることであって、折ることじゃないもんな。さっさと次の誤解フラグを 立てにいくか。」 まだ意識を失っているシルベストリを放置し、◆6/WWxs901は露伴の姿のまま歩き始めた。 【日中】【G-8 旅館跡】 【メイドさんズ】 【永遠のうっかり侍@ギャルゲロワ】 【状態】:全身各所に刀傷、茫然自失 【装備】:斬鉄剣@ルパン三世、ティアナのメイド服@アニロワ2nd 【道具】:支給品一式、パロロワ衣服詰め合わせ 【思考】:  基本:主催を打倒し皆で元の世界へ帰る。殺し合いに乗った人間は斬り捨てる  1:Chain-情殿、いったい何が…。  2:再び漆黒の龍と孤高の黒き書き手を探しにいくか検討する  3:対主催チームの一員として尽力  ※容姿はトウカ@うたわれるものです。(ただし耳は普通の人間のもの)  ※私立真白学園中等部の制服@アニロワ2ndを破り、包帯代わりに全身に巻いています。 【焦ったドラえもん@漫画ロワ】 【状態】:腹部にダメージ(大)、意識朦朧 【装備】:ドラゴンごろし@アニロワ1st 、核鉄(バルキリースカート)@漫画ロワ、朝比奈みくるのメイド服@アニロワ1st 【道具】:支給品一式 、銀河ヒッチハイクガイド、咎人の剣「神を斬獲せし者」@AAAロワ、他にまだあるかも 【思考】:  1:何が起きているのか、誰かここに来て説明しろ。  2:とりあえずChain-情はぶっ飛ばす。  3:主催者め……ふざけたアイテムばかりよこしやがって。  4:また鯛焼きを買いに行きたい。  ※容姿はセラス@ヘルシングです。  【銀河ヒッチハイクガイド】  全書き手のトリップや代表作など、パロロワに関する全てが記されています。  ただし、容量の都合で記述が切り詰められている箇所も多々あり。  【核鉄(バルキリースカート)】  主催者の改造(嫌がらせ)により、発動の度に若本規夫ボイスが再生されます。※台詞はランダム。 【日中】【G-7 市街地】 【シルベストリ@漫画ロワ】 【状態】:全裸。気絶。 【装備】:なし。 【道具】:なし。 【思考】 基本:サ ー ビ ス シ ー ン 担 当 1:気絶していると言わざるを得ない。  ※容姿はシルベストリ@からくりサーカスです。  ※両目があります。金玉絶賛引き上げ中です  ※覆面&マントを装備した場合、外見が荒くれ仮面(FFDQロワ参照)になります。  ※◆6/WWxs901と接触して以降の記憶が消されました。そのため、自分が焦ったドラえもんを攻撃したことは覚えていません。  ※所持品(支給品一式、白手ぬぐい、覆面&マント@FFDQロワ(海水で湿ってる)、   『闇その2@スパロワ』の首輪(分解され内部構造がよく分かる) )はすべてH-8に放置されています。 【◆6/WWxs901@カオスロワ】 【状態】岸辺露伴、精神疲労(中) 【装備】ダイナマイトたくさんとライター、ミニ八卦炉@LSロワ 【道具】支給品一式、他にもなんかあるかも 【思考・行動】 基本:参加者に変身して色んな奴の誤解フラグをばら撒く 1:次行くぞ、次。 2:書き手ロワの繁栄に尽くす。 ※変身能力があり、誰にでも変身できます ※主催者によってジョーカーとして召喚されたっぽい。 ※調子が出てきたため、自分の行動理念に対する疑問は消えました。 ※ヘヴンズ・ドアーにより、第二回放送直前までのシルベストリの記憶を読みました。 |196:[[第二回放送]]|投下順に読む|198:[[大いなる意思(前編)]]| |229:[[最速の人へのレクイエム]]|時系列順に読む|198:[[大いなる意思(前編)]]| |184:[[学園に行こう!]]|永遠のうっかり侍|216:[[旅館に泊まってすぐ堕ちる~狂気の闇メイド~]]| |184:[[学園に行こう!]]|焦ったドラえもん|216:[[旅館に泊まってすぐ堕ちる~狂気の闇メイド~]]| |184:[[学園に行こう!]]|シルベストリ|205:[[働け対主催! 俺?俺に働けって? ]]| |193:[[さよなら誤解先生]]|◆6/WWxs901|203:[[誤解フラグ? ばっきばきにしてやんよ]]| ----

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