愛する者たちの為の書き手

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愛する者たちの為の書き手」(2008/04/06 (日) 08:30:20) の最新版変更点

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「気がつけばそこはビルの屋上だった」 屋上に吹く風がコロンビーヌの髪を揺らした。 「…超展開ってわけね」 突然の事態にも驚いた様子はなく、ゆっくりと辺りを見渡す。 一緒に温泉にいたChain-情もフラグビルドもシルベストリもいない。 数秒前まで戦闘をしていた三人組もいない。 「あら…フラグビルドもいないの…。残念だわ」 こめかみに細い指を当てて、残念そうに呟いた。 真面目なChain-情や寡黙なシルベストリとはぐれた事は大した問題ではない。 どちらもギャグ展開からは乖離した人物だ。 しかしフラグビルドは違う臭いがしていた。 あの女は無力な人間を装いながら、腹の中でとんでもないことを考えている。 上手く料理すれば最高のギャグ展開だったのに。 「あーあ…もったいない」 とはいえ、彼女も人のことは言えない。 対主催だとか言っておきながら、ステルスマーダーは放置する。 その理由は、面白そうだから。 面白そうなギャグ展開、うっとりするような恋愛展開を生み出す。 それが彼女の最大の目的だった。 対主催集団に加わったのも、温泉でのマーダーとの戦闘も、そのためのオマケにすぎなかった。 「面白そうなものはないかしら~」 ビルの端っこへと移動すると、下界を見下ろして状況を探る。 「あら? 誰かいるわね」 顔は見えないが、俯いて力なさそうに歩く男が一人。 「あんまり面白そうじゃないけど…ま、いっか」 えい! と叫ぶと、少女は事もあろうにビルの屋上から飛び降りた。 言い忘れていたが、このビルは20階立てである。 「俺は…俺は…」 鬼軍曹の足取りは重い。 その原因は、仮面ライダー書き手に浴びせられた言葉だ。 「俺は…書き手じゃないのか…」 ――お前は書き手じゃない 仮面ライダー書き手の言葉に、一切反論できなかった。 今の自分の姿も能力も、支給品も彼が書き手であることの証明などしてくれない。 もうこの疑問は自分では解決できない。 だから、早くアニロワ1stの書き手に会いたい。 会って、『お前は書き手だ』と呼びかけて欲しい。 しかし、その足取りは重い。 怖いのだ。 アニロワ1st書き手たちからも、否定されることが。 もし、彼らが自分のことを書き手じゃないなどと言えば、自分は…。 「…ッ! クソ!」 思うように足が進まないことにイラついて、その場に腰を下ろした。 ビル街はとても静かで、この世界に一人取り残されたような気持ちになる。 その雰囲気は、支えを失い、フワフワと迷いの森を漂っている彼の心に同調した。 このまま、無機質な景色の一部として消えてしまいたい。 そうすれば、悩むこともしなくてもいい。 この苦しみからも解放される…。 眼を閉じ、全身の力を抜くとビル風が鬼軍曹を包み込んだ。 強風の直撃を受けた体が冷えるが、もうどうだっていい。 今は何も考えず、このまま眠ってしまおう。 そう決めだが、眠る前に空を見上げたくなって一度だけ眼を開け、上を向いた。 「あら? お疲れのようね。乳酸菌とってるぅ?」 そこには…鋼鉄の翼を生やした少女がいた。 ゴスロリファッションに大きな羽。それはアニロワ1stにいたあるキャラを連想させる。 まさかアニロワ1st出身の書き手か? 期待しながら顔を覗き込むが、逆光が邪魔をして顔が判別できない。 それでも懸命に眼を凝らすと、少しずつ彼女の顔が認識できる。 確かに人形のような顔だが、彼の想像していたものとは少し違う。 「お前は…」 「私ぃ? そうねぇ…うん、天使よ! 天使。それがいいわ」 大きな羽をはためかせながら、たった今自称天使となった少女はカラカラと笑った。 これが天使なら、天国なんてものはロクな場所じゃあないんだろうな。 心の嘆きは天使には伝わらなかったが、鬼軍曹は少しだけ気持ちが楽になった気がした。 【午前】【E-6】 【コロンビーヌ@漫画ロワ】 【状態】:健康 【装備】:ゾナハ蟲@からくりサーカス、腕時計型麻酔銃(残弾1/1)@漫画ロワ 【道具】:支給品一式、ティーセット一式、麻酔銃の予備針×4 、変化の杖、      焦ったドラえもん・うっかり侍・孤高の黒き書き手の服 【思考】 基本:恋愛がしたい。 1:とりあえず鬼軍曹と話してみる。 2:新生クライシス帝国民と再会したい(?)。 ※容姿はコロンビーヌ(ロリ)@からくりサーカスです。 ※ギャグ将軍にシンパシーを感じています。 ※影の繋ぎ手・仮面ライダー書き手に紅茶を入れてあげたいそうです。 【猫子頭の鬼軍曹@アニロワ1st】 【装備:対戦車地雷(17/20)】 【所持品:支給品一式、ボン太くんスーツ@スパロワ(大破)】 【状態:多大な疲労、右肩負傷、湧き上がる疑問】 【思考・行動】 基本:殺し合いには乗らずに読み手を倒す。 1:何だこいつは? 2:自分自身への疑問が止まらない。 3:アニロワ1st書き手達との合流。 4:危険視しているコ・ホンブック(◆5VEHREaaO2)の殺害。 5:お姉さまをお仕置きする。 ※ボン太くんスーツはゴルドスマッシュの防御に使用したおかげで大破。一部パーツが散乱しています。 ※自分の姿、関連グッズや能力の皆無っぷりをふり返り、疑問が浮かびました。     /ノ 0ヽ    _|___|_    ヽ( ; ゚Д゚)ノ <俺って一体……。      | 个 |     ノ| ̄ ̄ヽ      ∪⌒∪ |157:[[「狂」]]|投下順に読む|159:[[幸せは願うもの。叶えるもの]]| |157:[[「狂」]]|時系列順に読む|159:[[幸せは願うもの。叶えるもの]]| |138:[[罪と罰~全てはフラグ・ビルドのために~]]|コロンビーヌ|175:[[残酷な天使の紅茶]]| |150:[[書き手って一体何ですか?]]|猫子頭の鬼軍曹|175:[[残酷な天使の紅茶]]| ----
「気がつけばそこはビルの屋上だった」 屋上に吹く風がコロンビーヌの髪を揺らした。 「…超展開ってわけね」 突然の事態にも驚いた様子はなく、ゆっくりと辺りを見渡す。 一緒に温泉にいたChain-情もフラグビルドもシルベストリもいない。 数秒前まで戦闘をしていた三人組もいない。 「あら…フラグビルドもいないの…。残念だわ」 こめかみに細い指を当てて、残念そうに呟いた。 真面目なChain-情や寡黙なシルベストリとはぐれた事は大した問題ではない。 どちらもギャグ展開からは乖離した人物だ。 しかしフラグビルドは違う臭いがしていた。 あの女は無力な人間を装いながら、腹の中でとんでもないことを考えている。 上手く料理すれば最高のギャグ展開だったのに。 「あーあ…もったいない」 とはいえ、彼女も人のことは言えない。 対主催だとか言っておきながら、ステルスマーダーは放置する。 その理由は、面白そうだから。 面白そうなギャグ展開、うっとりするような恋愛展開を生み出す。 それが彼女の最大の目的だった。 対主催集団に加わったのも、温泉でのマーダーとの戦闘も、そのためのオマケにすぎなかった。 「面白そうなものはないかしら~」 ビルの端っこへと移動すると、下界を見下ろして状況を探る。 「あら? 誰かいるわね」 顔は見えないが、俯いて力なさそうに歩く男が一人。 「あんまり面白そうじゃないけど…ま、いっか」 えい! と叫ぶと、少女は事もあろうにビルの屋上から飛び降りた。 言い忘れていたが、このビルは20階立てである。 「俺は…俺は…」 鬼軍曹の足取りは重い。 その原因は、仮面ライダー書き手に浴びせられた言葉だ。 「俺は…書き手じゃないのか…」 ――お前は書き手じゃない 仮面ライダー書き手の言葉に、一切反論できなかった。 今の自分の姿も能力も、支給品も彼が書き手であることの証明などしてくれない。 もうこの疑問は自分では解決できない。 だから、早くアニロワ1stの書き手に会いたい。 会って、『お前は書き手だ』と呼びかけて欲しい。 しかし、その足取りは重い。 怖いのだ。 アニロワ1st書き手たちからも、否定されることが。 もし、彼らが自分のことを書き手じゃないなどと言えば、自分は…。 「…ッ! クソ!」 思うように足が進まないことにイラついて、その場に腰を下ろした。 ビル街はとても静かで、この世界に一人取り残されたような気持ちになる。 その雰囲気は、支えを失い、フワフワと迷いの森を漂っている彼の心に同調した。 このまま、無機質な景色の一部として消えてしまいたい。 そうすれば、悩むこともしなくてもいい。 この苦しみからも解放される…。 眼を閉じ、全身の力を抜くとビル風が鬼軍曹を包み込んだ。 強風の直撃を受けた体が冷えるが、もうどうだっていい。 今は何も考えず、このまま眠ってしまおう。 そう決めだが、眠る前に空を見上げたくなって一度だけ眼を開け、上を向いた。 「あら? お疲れのようね。乳酸菌とってるぅ?」 そこには…鋼鉄の翼を生やした少女がいた。 ゴスロリファッションに大きな羽。それはアニロワ1stにいたあるキャラを連想させる。 まさかアニロワ1st出身の書き手か? 期待しながら顔を覗き込むが、逆光が邪魔をして顔が判別できない。 それでも懸命に眼を凝らすと、少しずつ彼女の顔が認識できる。 確かに人形のような顔だが、彼の想像していたものとは少し違う。 「お前は…」 「私ぃ? そうねぇ…うん、天使よ! 天使。それがいいわ」 大きな羽をはためかせながら、たった今自称天使となった少女はカラカラと笑った。 これが天使なら、天国なんてものはロクな場所じゃあないんだろうな。 心の嘆きは天使には伝わらなかったが、鬼軍曹は少しだけ気持ちが楽になった気がした。 【午前】【E-6】 【コロンビーヌ@漫画ロワ】 【状態】:健康 【装備】:ゾナハ蟲@からくりサーカス、腕時計型麻酔銃(残弾1/1)@漫画ロワ 【道具】:支給品一式、ティーセット一式、麻酔銃の予備針×4 、変化の杖、      焦ったドラえもん・うっかり侍・孤高の黒き書き手の服 【思考】 基本:恋愛がしたい。 1:とりあえず鬼軍曹と話してみる。 2:新生クライシス帝国民と再会したい(?)。 ※容姿はコロンビーヌ(ロリ)@からくりサーカスです。 ※ギャグ将軍にシンパシーを感じています。 ※影の繋ぎ手・仮面ライダー書き手に紅茶を入れてあげたいそうです。 【猫子頭の鬼軍曹@アニロワ1st】 【装備:対戦車地雷(17/20)】 【所持品:支給品一式、ボン太くんスーツ@スパロワ(大破)】 【状態:多大な疲労、右肩負傷、湧き上がる疑問】 【思考・行動】 基本:殺し合いには乗らずに読み手を倒す。 1:何だこいつは? 2:自分自身への疑問が止まらない。 3:アニロワ1st書き手達との合流。 4:危険視しているコ・ホンブック(◆5VEHREaaO2)の殺害。 5:お姉さまをお仕置きする。 ※ボン太くんスーツはゴルドスマッシュの防御に使用したおかげで大破。一部パーツが散乱しています。 ※自分の姿、関連グッズや能力の皆無っぷりをふり返り、疑問が浮かびました。     /ノ 0ヽ    _|___|_    ヽ( ; ゚Д゚)ノ <俺って一体……。      | 个 |     ノ| ̄ ̄ヽ      ∪⌒∪ |158:[[「狂」]]|投下順に読む|160:[[幸せは願うもの。叶えるもの]]| |158:[[「狂」]]|時系列順に読む|160:[[幸せは願うもの。叶えるもの]]| |139:[[罪と罰~全てはフラグ・ビルドのために~]]|コロンビーヌ|176:[[残酷な天使の紅茶]]| |151:[[書き手って一体何ですか?]]|猫子頭の鬼軍曹|176:[[残酷な天使の紅茶]]| ----

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