覚醒の黒き書き手

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G-7での作戦会議を終えたギャグ将軍、焦ったドラえもん(以下焦ったドラ)、孤高の黒き書き手(以下孤高)、永遠のうっかり侍(以下うっかり侍)はF-6へとたどり着いていた。 仲間を求めてここまでやってきたが、未だに一人も出会えない状況に一行は少々うんざりしていた。 「なかなか他の書き手に会えぬな」 「ど、どうしよう、みんなもうどこかへ行っちゃったのかな」 「だから向こうに行くべきだって言ったんです」 「まあまあ孤高殿、焦っても仕方のない事です。地道にさg――がぁっ」 ここでうっかり侍のスキル・うっかり発動。 地面の凹凸に見事に足を取られてきれいに転倒。 そしてそのまま地面に勢いよくダイビング。 ちなみに、温泉を出発してからこれで三度目だ。 「二度ある事は三度ある。至言よの」 「この調子なら三度どころか十度ぐらい軽くいきそうですね」 「ドラえもんよ、ならば三度ある事は十度あるじゃな。これも至言」 「そんな諺ありませんって~」 「某とした事が……面目ない」 いささか気落ちした様子のうっかり侍を見ながら、孤高は心中穏やかではなかった。 (何やっているんだか。  成り行き任せでここまで来たとはいえ、なんか不安になってきました。  こうしている間にもロワは着々と進んでいるかもしれないのに……いや、実際に着々と進行しているんでしょう。  第1回放送までの死者が24人。まさかここまで乗り気の人がいるなんて……  あぁー、考えただけで先が思いやられる。それなのにこの人たちときたら……  ギャグ将軍と焦ったドラえもんは二人で漫才しているし、永遠のうっかり侍は――自ロワの人ですけど――うっかり転んでばっかりですし……はぁ~) そんな事ばかりを考えていたからだろうか。 いつしか孤高の心の中には、本人も気づかないうちに、黒いシミのようなものが広がっていた。 それはほんの小さなの心の迷い。 けれどシミは少しずつ広がっていく。 じわじわと……じわじわと……心に広がっていく。  ◇ ◇ ◇ コ・ホンブックの精神は既に限界に達していた。 常人なら廃人になるようなところだが、コ・ホンブックも書き手である。 その強靭な精神で最後の精神を保っていた。 それはコ・ホンブックに残っていた最後の心。 それがあったところでコ・ホンブックが狂人であるという事実に変わりはない。 ただ単にそれがあったという事実があるだけ。 だがそんな最後の心も心臓と共に体外へと出されて、霧散した。 そして心臓だけが体内へと戻り――真の狂気の血が全身へと広がっていく。 じわじわと……じわじわと……全身に広がっていく。 コ・ホンブックは歩み始める。 頭の中にあるのは純粋な狂気のみ。 その狂気の捌け口を求めて、歩いていく。 そして見つけた、狂気の捌け口――視線の先にいる4人組。 コ・ホンブックはその顔に狂った笑みを浮かべて乖離剣・エアを正面へと向ける。 あとは、その力を解放するだけ……  ◇ ◇ ◇ 某が彼女に気づいたのは偶然だった。 不覚にも転んでしまい、立ち上がろうとしたその時だった。 兜をかぶり、素っ裸で、右手には何やら面妖な……剣?、そして体中から血を流し続けている少女。 あからさまに異常な恰好だが、それにもまして異常と思えたのは兜から僅かに窺えた表情だ。 言葉にするなら……それはまさしく『狂気』の表情。 「みn――――」 皆に注意を呼びかけようとしたが、それは無駄に終わった。 某の意識は赤い暴風と共に薙ぎ払われた。 ◇ ◇ ◇ 「……うっ……あぁ……いったい、何が……」 孤高は意識が回復すると、周りを見渡してみた。 アスファルトはところどころ剥がれ、周りの建物にも大小の被害が見受けられる。 自分はというと、防弾繊維のメイド服のおかげもあって少し体が痛む程度だ。 他の皆は……見当たらない。もしかして今の衝撃で―― 「痛いカラコロスイタクシテカラ殺スイタイカラ殺ス痛クシテカラコロス……」 「――ッ!?」 目の前に現れたのは明らかに常軌を逸した存在――コ・ホンブックだった。 その姿も十分異常だが、何より身に纏うオーラが異常だった。 それはどうしようもなくどす黒い狂気の塊だった。 それを目の当たりにしたとたん、孤高は金縛りにあったかのように身動き一つ取れなくなった。 もちろん、悲鳴を上げる事なんて無理だ。声が狂気に潰されたみたいだ。 ――本来なら最初のエアの攻撃を受けた4人は死体となるはず。 ――それが傷だらけとはいえ、五体満足でいるのはどういう事か。 ――いくつか理由は挙げられるが、一番の理由はコ・ホンブックが無意識にセーブした事にあった。 ――そうコ・ホンブックは支配されていた。 ――己の内から湧き上がる、たったひとつの感情に。 ――すなわち『狂気』に。 孤高は何とかこの場から逃れるべく必死に全身に命令を下すが、身体は全く命令を受け付けない。 ふと目の前を見ると、コ・ホンブックがエアの切っ先をこちらへゆっくり、ゆっくりと近づけてきていた。 その狙いは……自分の左目!? 「えっ、ちょっと待った。た、確かに今は朝倉音夢の格好だけど、だからって、そ、それはちょっ、え、あっ、クラールヴィント!  これでn『死んじゃえばいいよ♪』ってなんなんですかっ! この――――」 ブシュッ! 孤高の言い分など全く関係ないとばかりに、エアはその左目へと吸い込まれていった。 「――――ぎぃゃああアアぁぁああああァァぁぁっっッッッッ!?  目が、目がぁぁああああーー」 伝説では天と地を乖離させたと伝えられるその剣による痛みは、敢えて言葉にするなら魂と身体の乖離の痛みか。 地面をのたうちまわる孤高とそれを見下ろすコ・ホンブック。 コ・ホンブックはさらなる狂気を振りまくべく再度切っ先を向ける。 動けるようになったが、孤高は痛みで頭が混乱して何がなんだがわからない状況だった。 (なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんでっ!!  なんでこんな目に遭わなくちゃいけないっ! 何が悪い! 誰が悪い!  こんなロワを開いた主催者? ふざけた漫才ばかりしていたギャグ将軍や焦ったドラえもん? なんども転んだ永遠のうっかり侍?  それとも……ここまで成り行き任せで来た自分?  いやだ……そんな……こんなところで終るなんて――) 孤高の意識はそこで途絶えた。 いや彼女だけでなく、コ・ホンブックも同様だった。 それは幸運か、はたまた不運か。 別の場所で起こったある事象が今この事態を急変させた。 その瞬間、E-5で大破したアヴ・カミュの残骸の破片がなぜかタイムラグを生じさせてこの場所に降り注いだ。 かくして一帯に轟音が響き渡る事となった。  ◇ ◇ ◇ 孤高は気づくと闇の中にいた。 そこは自分の存在がひどく不安定な感じで、そのくせ確かに存在していると思わせる、異質な空間だった。 「……ここはd」 『終わりたくないのだな……おまえは……』 「誰ですか」 『おまえには生きるための理由があるらしい……』 「……理由? ええ、ありますよ。私はこれからも書き手としてロワを書き続けていくんです」 『力があれば……生きられるか……?』 「力ですか? そうですね、力さえあれば。もしかして何かくれるんですか」 『これは契約。力をあげる代わりに私の願いを一つだけ叶えてもらう』 「契約ですか」 『契約すればおまえは、人の世に生きながら、人とは違う理で生きる事になる。  異なる摂理、異なる時間、異なる命。  王の力はおまえを孤独にする。  その覚悟があるのなら……』 「いいですよ、契約しましょう」 『早いな』 「私の名は『孤高の黒き書き手』です。  『孤高』が示すように、一人抜きんでる存在になる事を宿命づけられた我が名前!  いまさら、孤独を恐れるような事はありません!!」 『まあいい。それで契約の内容だが――――  ――――以上だ』 「そうだったんですか。分かりました。やるだけの事はやってみます。  それで力というのは……」 『もう与えている。新しい左目だ』 「へっ、あぁ、見える、見えますよ。  ……へえぇー、こういう力なんですか」 『もう理解したか。本当に早いな、まあいい。では行くがいい』 「はい。じゃあ……あーそうだ。」 『なんだ』 「なんでそのキャラでこの力なんですか? 私ギャルゲロワの書き手ですけど」 『左目が無くなっていたから、ぴったりだと思ったんだが』 「こじつけ臭いですね」 『気にするな』 そう最後に『彼』が言うと、孤高の黒き書き手の意識は再び途絶えた。  ◇ ◇ ◇ 漆黒の龍、大暴れ鉄槌(以下鉄槌)、ボマーの3人は愛の伝道師を埋葬し終えると、新たな仲間を探して移動し始めた。 道中、鉄槌がボマーを殴ろうとするのを漆黒の龍が止めるという行動を繰り返しながら歩くこと数十分。 突然F-6の辺りから轟音が響いてきた。 「あの轟音、もしかしてマーダーか!?」 「けっ、そんならいっちょぶっ飛ばしに行くか。助けが必要な奴がいるかもしんねえしな」 「あんまり首を突っ込まない方が――アイタッ」 「何言ってんだ。元はと言えば、てめえのせいでもあるんだからな。責任とれよな」 「うぅ、分かったわよ」 そうして一行はまだ見ぬ仲間を求めて全速力でF-6に向かった。  ◇ 「これは……いったい何があったんだ」 それは酷い有様だった。 道路はところどころひび割れたり陥没し、周辺の建物の窓ガラスという窓ガラスはことごとく割れていた。 まるで隕石でも墜落したかのようだった。 とりあえず手分けして辺りを探る事にした。 この惨状では生存者は絶望的か、と思われた瞬間、漆黒の龍は倒れ伏す一人の少女を見つけた。 「おいっ、大丈夫か! しっかりしろ!」 「……うぅ……あなたは」 「僕は漆黒の龍、ライダーロワの書き手だ。安心してくれ、対主催だ」 「そうなんですか……あっ」 「どうしたんですか!?」 漆黒の龍はいきなり苦しそうに蹲る相手を気遣い、顔を寄せる。 そこで彼は気づく事になる――彼女の左の瞳が赤紫色に輝いている事に。 その瞳は見た瞬間、 「ぎぃゃああアアぁぁああああァァぁぁっっッッッッ!? あガァげぇえぐぎャアあぐィげぁァっっッッ――――」 この世のありとあらゆる苦痛が同時に押し寄せ、地獄でもまだ生ぬるいとばかりに自分に襲いかかってくる。 10秒もしない内に漆黒の龍はその場に倒れ、動かなくなった。 そしてそれを見下ろしているのは、さっき彼に介抱された少女――孤高の黒き書き手。 「すごいですねえ、この力は。これならどんな人にも負ける気はしません。  とりあえず、すいません。一応試しておきたくって。  それにしても……さっきの兜かぶった人どこに行ったんでしょうね。  せっかく仕返しできると思ったのに……死んじゃったんでしょうか。  ま、それならいいんですけど」 孤高が手に入れた力はアニロワ2ndでなんとなく持て余され気味な雰囲気にある王の力『ギアス』だった。 だが相手の目を見るという点においては同じだが、こちらはギャルゲロワ仕様で本来の効果『絶対遵守』とは違う。 こちらの効果は『ギャルゲロワに参加したキャラが味わった苦痛のイメージを全て再現する』というものだった。 あくまでイメージなので物理ダメージはないが、精神ダメージはえげつない。 普通の人なら精神が耐えられずに廃人か自殺という道に進むだろう。 だが、孤高はあまりに早くこの力を理解したために制限に関する部分を一部把握し損ねていた。 それは『同じ人物にこのギアスを使用した場合、その威力は回数に比例していくが、2回目以降は自分にも相手に与えた苦痛のイメージが再現される』というものだった。 つまり同じ人物にギアスを再びかける事は出来る事は出来るが、かけた瞬間自分も無事では済まないという事だ。 つまり孤高は同じ人物にギアスを再びかける行為に関する事象を全く知らなかった。 そしてもう一つ孤高が手に入れたもの……というよりも、現れたものがある。それは…… 「成り行き任せはもうこりごりですからねえ。  皆さんには悪いですけど、私こんな所で生涯を終えたくありませんし」 裏モード。モチーフでもある朝倉音夢の特性が孤高の書き手にも発現したのだった。 このモードの時は基本的に自分のためなら他人を犠牲にするのも厭わない性格のようだ。 「この力で絶対生き残ってみせ『何かを得るためには、それ相応の代価を支払わなければならない』  ったくうるさいデバイスですね。  とりあえず、当面は役に立ちそうな人でも見つけて、ついでに脱出に邪魔そうな人を始末していきますか。  あ、そうそう。ちゃんと契約は果たしますよー。後でね♪」  ◇ ◇ ◇ 漆黒の龍は気づくと闇の中にいた。 そこは自分の存在がひどく不安定な感じで、そのくせ確かに存在していると思わせる、異質な空間だった。 「……ここはd」 「敢えて言うなら夢の中というところだ」 「誰だ……って、あんたは!?」 そこにいたのは白い拘束服に緑髪の少女……ではなく、赤いジャケットを羽織った吉良吉影、そう『愛の伝道師』だった。 「愛の伝道師!? こんなところで何をして……もしかして、ここは死者スレか?  そういやこの世のものとは思えない衝撃に襲われたっけ。ああ死んじゃったのか」 「いや違う。ここは死者スレじゃないし、第一お前はまだ生きてるぞ」 「えっ、それじゃあ――」 夢の中、死んだはずの仲間、妙な感覚……そうか、これは、このイベントは―― 「死者からの伝言、ていう事か」 「そうだ。時間がないから手短に言うぞ。  (あいつがちゃんとしていれば良かったんだが……こうなった以上やむを得んからな)」 何かひどく複雑そうな表情をしているが、おそらく会えるのは最後だろう。己の耳に全神経を集中させる。 「単刀直入に言う。  『予約被りに定評のあるtu4氏』を止めてやってくれ!!」 どういう訳かはさっぱり不明だが、こんなに真剣に頼んでいるんだ。ここは引き受けるべきだろう。助けてもらった恩もあるし。 「分かった。引き受けよう」 「すまん。お前に迷惑をかけてしまって」 「いいんですよ。えっと、理由教えてもらえますか」 「ああ、一言で言うと、同じロワのよしみというやつだ」 「という事は、tu4氏も漫画ロワなんですか」 「いや、ギャルゲロワだ」 えっ、あんたって確か漫画ロワの書き手じゃなかったっけ。あんたボケたか。 「実を言うと、俺『愛の伝道師◆rnjkXI1h76』は、ギャルゲロワのしたらば管理人『ツキノ◆56WIlY28/s』でもあるんだ。  トリップは違うが同一人物だ、後で確かめてみてくれ」 「!?」 「したらばの管理人だから……予約スレで起こる予約合戦でtu4氏が被るのを結構見てきたというわけだ」 「そうだったんですか」 「そしてお前に渡したいものがある。これだ」 「こ、これは……ハイパーゼクター!!」 そう、それこそライダーロワで序盤から最重要脱出アイテムとして注目されていたハイパーゼクター。 まあ、実際脱出に貢献したのは時空を超える車だったんだが…… 「俺は伝道師。これをお前に伝えよう。  それと俺の代わりに愛を伝道してくれ」 「ありがとうございます、愛の伝道師」 思いは伝わった。愛の伝道師、僕はあなたの思いをしっかり受け継ぎます! ああ、意識が薄れていく……別れの時かぁ……あれ、まだ何か伝えて………… 「これは俺の推測なんだが……このロワどうも奇妙なんだ。  同じしたらば……人の…明……なに…知っ…………それに……地図…………地球……爆弾…………」 そして僕の意識は完全に落ちた。  ◇ 最後のは伝わらなかったか。まあ、根拠のないただの推論だしな。 でも……もし当たっていたら……読み手、感電氏、したらば管理人、地図氏、そしてもう一人の自分ツキノが参加していない事…… もしあの時の事が関係しているなら…………俺は…………  ◇ ◇ ◇ 鉄槌は無事な参加者を探していると、黄金仮面をつけてマントを羽織った怪人を見つけた。 全身に傷を負っているが、幸いな事に致命傷はなさそうだ。 「こいつも書き手だよなぁ。おいっ、しっかりしろ! おいっ!」 「……うっ……おぬしは」 「俺は大暴れ鉄槌、アニロワ1stの書き手だ」 「そうか。余はギャグ将軍。ライダーロワの書き手で、新生クライシス帝国初代大統領だ」 「その倉椅子帝国が何か分かんねえが、ライダーロワって事は漆黒の龍と同じロワの書き手か」 「おお、我らが同志の漆黒の龍を知っておるか」 「たぶんあっちの方だ。立てるか?」 ギャグ将軍を支えて漆黒の龍がいると思われる方へ歩いていくと、ボマーが見知らぬ二人と一緒にいた。 そこにいたのは、焦ったドラえもんと永遠のうっかり侍だった。 「おお、ドラえもんにうっかり侍。二人とも無事だったか。して、孤高も無事か」 「いや、私が見つけたのはこの二人だけ。他には誰も……」 ボマーがそう答えると、5人の間に重い空気が漂い始める。 そんな空気を吹き飛ばそうとギャグ将軍は言葉を発した。 「なに、孤高も新生クライシス帝国の一員。無事に違いない。  ところで、貴兄らには改めて礼を言わしてもらおう。  新生クライシス帝国の幹部として心から迎え入れようぞ」 「だからその倉椅子t「お~い、待ってくれ~」って誰だっ?」 鉄槌が声のした方を見ると、自分たちが来た方角からこれまた異様な姿をした書き手が走ってきた。 鉤爪のように鋭い指。細い手足。2m近い巨躯。赤く光る目。 そう彼はスパロワ書き手の『結』だった。 その姿ゆえ声をかけようか悩んでいたが、ようやく意を決して出てきたのだった。 「(ああ、やっと一人彷徨うのもここで『終結』だ。やっと仲間にめg――――がぁっ!?」 「イタイコロスイタイコロスイタイコロスイタイコロスイタイコロスイタイコロスイタイコロスイタイコロスイタイコロスッ!!」 その瞬間、文房具店から白い槍のようなものが何本も現われて、結を串刺にした。 白い槍――それは文房具店にあるありとあらゆる紙でできた槍だった。そしてそれを操る者は…… 「なによ、あいつは!?『グワッハハハハハ!!! あやつ、やりおったか!!!』」 焦ったドラがそう言ったのも無理はない(核金は余計だったが)。 その者は全身傷だらけの裸体をあます所なく見せ、さらに血がまるで生きているかのように蠢いている。 その者は不死身の悪魔将軍――どす黒い狂気の権化――コ・ホンブックだった。 隕石の直撃を受けたコ・ホンブックは不死の力で再生したのだが、時間が多少かかったためこの瞬間での覚醒となった。 「あれは紙使いの能力に不死の酒の効力……アニロワ2ndの奴か!?」 「鉄槌、あんたってアニロワ1stじゃ――イタッ!?」 「2ndでも書いたんだよ。となると、やばいぜこりゃ」 「どういう事だ鉄槌よ」 「ギャグ将軍か。はっきり言ってあいつは不死身だ。  制限がアニロワ2nd準拠ならまだ手はあるが、そうじゃなかったら倒す手がねぇ。  これじゃあ『孤城の主』だぜ」 「ほう~、ライダーロワで言うと『パーフェクトミッション』か『正義の系譜』というところか」 「まっ、とりあえず……最高の燃え展だな!」 不死身の怪人と5人の戦士。今、ゴングは高らかに鳴り響いた。 &color(red){【結@スパロワ】死亡} 【午前】【F-6】 【新生クライシス帝国・ギャグ将軍班】 【共通思考】 1:対主催の仲間を集める(首輪解除スキルを持つ者を優先) 2:第二回放送の頃には旅館に戻る。 【ギャグ将軍@ライダーロワ】 【状態】健康。 【装備】杖@ライダーロワ、王者のマント@FFDQロワ 【道具】支給品一式、コーヒーセット一式@スパロワ、コーカサスブレス&ゼクター@ライダーロワ、みWiki@らき☆すた?、ジャーク将軍のマント@ライダーロワ 【思考・行動】 基本:新生クライシス帝国の結成 1:目の前の敵に対処する。ギャグ展開にはできそうにないな。 2:Chain-情の計画に協力。 3:ついでに飲み友達を集める。 4:コーカサスゼクターの資格者を探し、コーヒーを飲む。 5:紅茶を飲むかどうかは保留。 【備考】 ※ジャークミドラに似た、ギャーグミドラに変身できます。 ※制限がライダーロワ基準だと思い込んでいます。 ※シルベストリから、漫画ロワの知識を若干得ました。 ※今はChain-情に協力的ですが、ちょっとしたことで心変わりする可能性があります。 【焦ったドラえもん@漫画ロワ】 【装備】ドラゴンごろし@アニロワ1st 、核鉄(バルキリースカート)@漫画ロワ、朝比奈みくるのメイド服@アニロワ1st 【道具】支給品一式 、銀河ヒッチハイクガイド、咎人の剣「神を斬獲せし者」@AAAロワ、他にまだあるかも。 【状態】とりあえず健康 【思考・行動】 1:なによ、あいつは!? というか、やっとシリアス展開!? 2:主催者め……ふざけたアイテムばかりよこしやがって。 3:また鯛焼きを買いに行きたい。 【備考】 ※銀河ヒッチハイクガイドには、全書き手のトリップや代表作も含め、  参加者が知りたいことは何でも記載されています。  ただし容量の都合で、かなり記述が切り詰められている場合があります。 ※核鉄(バルキリースカート)は主催者の改造(嫌がらせ)により、  発動の度に若本規夫ボイスが再生されます。セリフはランダムです。 【永遠のうっかり侍@ギャルゲロワ】 【装備品】:斬鉄剣@ルパン三世、ティアナのメイド服@アニロワ2nd 【道具】:支給品一式、パロロワ衣服詰め合わせ 【状態】:全身各所に刀傷。貧血は回復。 【思考・行動】 基本:打倒主催、乗った人間は斬り捨てる。 1:目の前の敵に対処する。 2:仲間たちを守る。 2:無事に皆で帰る。 【備考】 ※私立真白学園中等部の制服@アニロワ2ndを破り、包帯代わりに全身に巻いています。 【ボマー@LSロワ】 【状態】かなり疲労。裸ランドセル。下着・髪止めと靴は有り。たんこぶ。 【装備】キラークイーンのディスク@ジョジョロワ 【所持品】年齢詐称薬@LSロワ、支給品一式、首輪(闇その2@スパロワ) 【思考・行動】 1:目の前の敵に対処する。 2:とりあえず服。必要なら殺してでも奪い取る。 3:基本的に対主催路線。ただし弱者を守る気は皆無。 4:エロ師匠と対決する。 【備考】 ※ガンスリンガーガールのトリエラの姿をしています。義体の身体能力等も有ると思われます。 ※あ、声や演技や顔の造作は基本的にアニメ第一期で。 【大あばれ鉄槌@アニロワ1st】 【装備】レイジングハート(待機状態)、バリアジャケット 【所持品】支給品一式 【状態】軽い疲労、最高の燃え展にテンションMax 【思考・行動】 1:目の前の敵に対処する。最高の燃え展だぜ!! 2:隙を見てボマーを殴る。 3:他の参加者と燃え展を楽しませてもらう。 4:デバイスは見つけしだい破壊する。 ※容姿はスクライドのカズマ+ヴィータの騎士甲冑 ※声は保志総一郎 【全体備考】:コ・ホンブックの出現により5人とも孤高の黒き書き手と漆黒の龍の事は一時的に思考の外に追いやりました。 【コ・ホンブック@アニロワ2nd】 【状態】不死者化、胸に12の傷(※)、腹に10の刺し傷(※)、精神崩壊 【装備】乖離剣・エア@Fate、壊れた戦国の兜@バッカーノ、文房具店にあった紙類 【道具】なし 【思考】?? 基本:イタイコロスイタイコロスイタイコロスイタイコロス…… 1:皆殺シ ※容姿はR.O.D-TVのアニタ・キングです。 ※不死者化するまえの傷は治りません。ずっと痛いままです。 ※兜の面はなくなりました。 ※E-3の半分程度の建物が壊滅しました。 ※E-4のビルのいくつかが崩壊しました。 ※F-6のビルにかなりの被害が出ました。  ◇ ◇ ◇ 「ふう、とりあえずここで休憩としますか。それにしても……」 ここはF-6にあるビルの一室。 この部屋に現在いるのは二人。孤高の黒き書き手と漆黒の龍の二人だ。 無意識のうちに加減したのか、よくよく見ると漆黒の龍がまだ生きている事に気づいた孤高は、 漆黒の龍がこのまま目を覚まして誰かと合流されたら自分の立場が危ういと考え、目を覚ますまで傍にいる事にした。 本当は殺してもよかったんだが、なんとなくそんな気になれず、ここまで運んでしまった。 「なんででしょうね。  それに愛の伝道師に頼まれた事もやらなくちゃいけないし。  はあ、とりあえず周辺の探索でもしm『たった一つの真実を見抜く、見た目はツンデレ頭脳はニート、その名は』はあ~」 孤高が溜息をつく横で気絶している漆黒の龍がわずかに動いた。 漆黒の龍の覚醒は近い―――― 【午前】【F-6にあるビルの一室】 【孤高の黒き書き手@ギャルゲロワ】 【装備】:防弾繊維のメイド服@カオスロワ2nd、悟史の金属バット@ひぐらしのなく頃に、クラールヴィント(呪)@リリカルなのはシリーズ、ギアス(ギャルゲロワ仕様)@コードギアス 【所持品】:支給品一式 【状態】:裏モード 【思考・行動】 基本行動方針:ここからの脱出。そのためなら他の人は遠慮なく利用する。 1:とりあえずしばし休憩。 2:漆黒の竜が目覚めたら自分の事はうまく誤魔化す。 3:自分にとって役に立ちそうな人を見つける。 4:脱出に邪魔な人(マーダーや弱者)をできる範囲で始末する。 5:愛の伝道師との契約通り、tu4氏を止める(後回しにする気です) 6:生首はもう勘弁。 ※外見は「D.C.P.S.」の朝倉音夢。 ※クラールヴィントは主催者の嫌がらせにより全ての音声が釘宮理恵ボイスでランダム再生されます。  おまけに呪われているため外せません。 ※ギアス(ギャルゲロワ仕様)について:  効果は『ギャルゲロワに参加したキャラが味わった苦痛のイメージを全て再現する』  あくまでイメージなので物理ダメージはないが、精神ダメージはえげつない。  普通の人なら精神が耐えられずに廃人か自殺だが、書き手の皆さんは多かれ少なかれタフなので死ぬ事はない……はず。  『同じ人物にこのギアスを使用した場合、その威力は回数に比例していくが、同じ人物に2回目以降使用すると自分にもその相手に与えた苦痛のイメージが再現される』という制限がある。孤高の黒き書き手はこの制限を知らない。  その他に何かあるかは以降の書き手にお任せします。 ※裏モード:基本的に自分のためなら他人を犠牲にするのも厭わない性格……のはずだが、なぜか漆黒の龍が気になる。       その他の設定は次の書き手にお任せします。 【漆黒の龍@ライダーロワ】 【装備】カブトゼクター&ライダーベルト@ライダーロワ、がんがんじいスーツ(頭部に凹みあり)@特撮ロワ、ハイパーゼクター@ライダーロワ 【所持品】支給品一式 、折れたエクスカリパー、黒い皮手袋、首輪の残骸(愛の伝道師) 【状態】気絶中、かなりの疲労、全身にひどい痛み、下半身と背中土塗れ 【思考・行動】 基本:対主催。そして脱出。 1:予約被りに定評のあるtu4氏(姿は知らない)を止める! 2:とりあえず服だ。土塗れはもう嫌だし下着姿とかアレだし鉄槌はもう論外(ry 3:ボマーを守る。 4:鉄槌はまあどうにでもなるだろ。 5:生存者の確保、及び首輪の解析の出来る人物の捜索。 6:愛の伝道師の意志をついで愛を説く。 7:リュウガのカードデッキとかないかなー ※外見や声は城戸真司です。 ※他ロワの知識は皆無です。 ※ドラゴンオルフェノク@ライダーロワに覚醒しました(ただし黒色)。触れたものを灰にする能力はありません。  直接の原因はコ・ホンブック戦ですが、ビクトリーム博士戦も何かあったかもしれません。 ※『蘇った現代の熱血怪人』『派手好き地獄紳士』『ステルス鬼畜』『マスク・ザ・ドS』を危険人物として認識しました。  『予約被りに定評のあるtu4氏』を『エロスの鐘の煩悩寺』だと思い込み、危険人物として認識しました。  尚、名前は知りませんが『ビクトリーム博士』も危険人物として認識しました。 ※一人称が僕に変わりました。 ※ダークウイングの行方は後続の書き手さんに任せます。 ※愛の伝道師の推論を聞いたかどうかは次の書き手にお任せします。  またその推論の真偽は不明です。 |154:[[闇の声]]|投下順に読む|156:[[とっても!アンラッキーマン]]| |152:[[クイズ それも私だ!が、ついにそのベールを脱いでしまいました]]|時系列順に読む|156:[[とっても!アンラッキーマン]]| |142:[[殴る鉄槌、殴られる少女]]|漆黒の龍|168:[[断罪の光]]| |142:[[殴る鉄槌、殴られる少女]]|ボマー|157:[[「狂」]]| |142:[[殴る鉄槌、殴られる少女]]|大あばれ鉄槌|157:[[「狂」]]| |142:[[殴る鉄槌、殴られる少女]]|&color(red){結}|| |139:[[そうびはもってるだけじゃいみがないんだぜ。]]|永遠のうっかり侍|157:[[「狂」]]| |139:[[そうびはもってるだけじゃいみがないんだぜ。]]|焦ったドラえもん|157:[[「狂」]]| |139:[[そうびはもってるだけじゃいみがないんだぜ。]]|ギャグ将軍|157:[[「狂」]]| |139:[[そうびはもってるだけじゃいみがないんだぜ。]]|孤高の黒き書き手|168:[[断罪の光]]| |135:[[暴走する力]]|コ・ホンブック|157:[[「狂」]]| |130:[[MURDER PRINCESS]]|&color(red){愛の伝道師}|243:[[くろいひとたちはこよいもたのしそうです。]]| ----
G-7での作戦会議を終えたギャグ将軍、焦ったドラえもん(以下焦ったドラ)、孤高の黒き書き手(以下孤高)、永遠のうっかり侍(以下うっかり侍)はF-6へとたどり着いていた。 仲間を求めてここまでやってきたが、未だに一人も出会えない状況に一行は少々うんざりしていた。 「なかなか他の書き手に会えぬな」 「ど、どうしよう、みんなもうどこかへ行っちゃったのかな」 「だから向こうに行くべきだって言ったんです」 「まあまあ孤高殿、焦っても仕方のない事です。地道にさg――がぁっ」 ここでうっかり侍のスキル・うっかり発動。 地面の凹凸に見事に足を取られてきれいに転倒。 そしてそのまま地面に勢いよくダイビング。 ちなみに、温泉を出発してからこれで三度目だ。 「二度ある事は三度ある。至言よの」 「この調子なら三度どころか十度ぐらい軽くいきそうですね」 「ドラえもんよ、ならば三度ある事は十度あるじゃな。これも至言」 「そんな諺ありませんって~」 「某とした事が……面目ない」 いささか気落ちした様子のうっかり侍を見ながら、孤高は心中穏やかではなかった。 (何やっているんだか。  成り行き任せでここまで来たとはいえ、なんか不安になってきました。  こうしている間にもロワは着々と進んでいるかもしれないのに……いや、実際に着々と進行しているんでしょう。  第1回放送までの死者が24人。まさかここまで乗り気の人がいるなんて……  あぁー、考えただけで先が思いやられる。それなのにこの人たちときたら……  ギャグ将軍と焦ったドラえもんは二人で漫才しているし、永遠のうっかり侍は――自ロワの人ですけど――うっかり転んでばっかりですし……はぁ~) そんな事ばかりを考えていたからだろうか。 いつしか孤高の心の中には、本人も気づかないうちに、黒いシミのようなものが広がっていた。 それはほんの小さなの心の迷い。 けれどシミは少しずつ広がっていく。 じわじわと……じわじわと……心に広がっていく。  ◇ ◇ ◇ コ・ホンブックの精神は既に限界に達していた。 常人なら廃人になるようなところだが、コ・ホンブックも書き手である。 その強靭な精神で最後の精神を保っていた。 それはコ・ホンブックに残っていた最後の心。 それがあったところでコ・ホンブックが狂人であるという事実に変わりはない。 ただ単にそれがあったという事実があるだけ。 だがそんな最後の心も心臓と共に体外へと出されて、霧散した。 そして心臓だけが体内へと戻り――真の狂気の血が全身へと広がっていく。 じわじわと……じわじわと……全身に広がっていく。 コ・ホンブックは歩み始める。 頭の中にあるのは純粋な狂気のみ。 その狂気の捌け口を求めて、歩いていく。 そして見つけた、狂気の捌け口――視線の先にいる4人組。 コ・ホンブックはその顔に狂った笑みを浮かべて乖離剣・エアを正面へと向ける。 あとは、その力を解放するだけ……  ◇ ◇ ◇ 某が彼女に気づいたのは偶然だった。 不覚にも転んでしまい、立ち上がろうとしたその時だった。 兜をかぶり、素っ裸で、右手には何やら面妖な……剣?、そして体中から血を流し続けている少女。 あからさまに異常な恰好だが、それにもまして異常と思えたのは兜から僅かに窺えた表情だ。 言葉にするなら……それはまさしく『狂気』の表情。 「みn――――」 皆に注意を呼びかけようとしたが、それは無駄に終わった。 某の意識は赤い暴風と共に薙ぎ払われた。 ◇ ◇ ◇ 「……うっ……あぁ……いったい、何が……」 孤高は意識が回復すると、周りを見渡してみた。 アスファルトはところどころ剥がれ、周りの建物にも大小の被害が見受けられる。 自分はというと、防弾繊維のメイド服のおかげもあって少し体が痛む程度だ。 他の皆は……見当たらない。もしかして今の衝撃で―― 「痛いカラコロスイタクシテカラ殺スイタイカラ殺ス痛クシテカラコロス……」 「――ッ!?」 目の前に現れたのは明らかに常軌を逸した存在――コ・ホンブックだった。 その姿も十分異常だが、何より身に纏うオーラが異常だった。 それはどうしようもなくどす黒い狂気の塊だった。 それを目の当たりにしたとたん、孤高は金縛りにあったかのように身動き一つ取れなくなった。 もちろん、悲鳴を上げる事なんて無理だ。声が狂気に潰されたみたいだ。 ――本来なら最初のエアの攻撃を受けた4人は死体となるはず。 ――それが傷だらけとはいえ、五体満足でいるのはどういう事か。 ――いくつか理由は挙げられるが、一番の理由はコ・ホンブックが無意識にセーブした事にあった。 ――そうコ・ホンブックは支配されていた。 ――己の内から湧き上がる、たったひとつの感情に。 ――すなわち『狂気』に。 孤高は何とかこの場から逃れるべく必死に全身に命令を下すが、身体は全く命令を受け付けない。 ふと目の前を見ると、コ・ホンブックがエアの切っ先をこちらへゆっくり、ゆっくりと近づけてきていた。 その狙いは……自分の左目!? 「えっ、ちょっと待った。た、確かに今は朝倉音夢の格好だけど、だからって、そ、それはちょっ、え、あっ、クラールヴィント!  これでn『死んじゃえばいいよ♪』ってなんなんですかっ! この――――」 ブシュッ! 孤高の言い分など全く関係ないとばかりに、エアはその左目へと吸い込まれていった。 「――――ぎぃゃああアアぁぁああああァァぁぁっっッッッッ!?  目が、目がぁぁああああーー」 伝説では天と地を乖離させたと伝えられるその剣による痛みは、敢えて言葉にするなら魂と身体の乖離の痛みか。 地面をのたうちまわる孤高とそれを見下ろすコ・ホンブック。 コ・ホンブックはさらなる狂気を振りまくべく再度切っ先を向ける。 動けるようになったが、孤高は痛みで頭が混乱して何がなんだがわからない状況だった。 (なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんでっ!!  なんでこんな目に遭わなくちゃいけないっ! 何が悪い! 誰が悪い!  こんなロワを開いた主催者? ふざけた漫才ばかりしていたギャグ将軍や焦ったドラえもん? なんども転んだ永遠のうっかり侍?  それとも……ここまで成り行き任せで来た自分?  いやだ……そんな……こんなところで終るなんて――) 孤高の意識はそこで途絶えた。 いや彼女だけでなく、コ・ホンブックも同様だった。 それは幸運か、はたまた不運か。 別の場所で起こったある事象が今この事態を急変させた。 その瞬間、E-5で大破したアヴ・カミュの残骸の破片がなぜかタイムラグを生じさせてこの場所に降り注いだ。 かくして一帯に轟音が響き渡る事となった。  ◇ ◇ ◇ 孤高は気づくと闇の中にいた。 そこは自分の存在がひどく不安定な感じで、そのくせ確かに存在していると思わせる、異質な空間だった。 「……ここはd」 『終わりたくないのだな……おまえは……』 「誰ですか」 『おまえには生きるための理由があるらしい……』 「……理由? ええ、ありますよ。私はこれからも書き手としてロワを書き続けていくんです」 『力があれば……生きられるか……?』 「力ですか? そうですね、力さえあれば。もしかして何かくれるんですか」 『これは契約。力をあげる代わりに私の願いを一つだけ叶えてもらう』 「契約ですか」 『契約すればおまえは、人の世に生きながら、人とは違う理で生きる事になる。  異なる摂理、異なる時間、異なる命。  王の力はおまえを孤独にする。  その覚悟があるのなら……』 「いいですよ、契約しましょう」 『早いな』 「私の名は『孤高の黒き書き手』です。  『孤高』が示すように、一人抜きんでる存在になる事を宿命づけられた我が名前!  いまさら、孤独を恐れるような事はありません!!」 『まあいい。それで契約の内容だが――――  ――――以上だ』 「そうだったんですか。分かりました。やるだけの事はやってみます。  それで力というのは……」 『もう与えている。新しい左目だ』 「へっ、あぁ、見える、見えますよ。  ……へえぇー、こういう力なんですか」 『もう理解したか。本当に早いな、まあいい。では行くがいい』 「はい。じゃあ……あーそうだ。」 『なんだ』 「なんでそのキャラでこの力なんですか? 私ギャルゲロワの書き手ですけど」 『左目が無くなっていたから、ぴったりだと思ったんだが』 「こじつけ臭いですね」 『気にするな』 そう最後に『彼』が言うと、孤高の黒き書き手の意識は再び途絶えた。  ◇ ◇ ◇ 漆黒の龍、大暴れ鉄槌(以下鉄槌)、ボマーの3人は愛の伝道師を埋葬し終えると、新たな仲間を探して移動し始めた。 道中、鉄槌がボマーを殴ろうとするのを漆黒の龍が止めるという行動を繰り返しながら歩くこと数十分。 突然F-6の辺りから轟音が響いてきた。 「あの轟音、もしかしてマーダーか!?」 「けっ、そんならいっちょぶっ飛ばしに行くか。助けが必要な奴がいるかもしんねえしな」 「あんまり首を突っ込まない方が――アイタッ」 「何言ってんだ。元はと言えば、てめえのせいでもあるんだからな。責任とれよな」 「うぅ、分かったわよ」 そうして一行はまだ見ぬ仲間を求めて全速力でF-6に向かった。  ◇ 「これは……いったい何があったんだ」 それは酷い有様だった。 道路はところどころひび割れたり陥没し、周辺の建物の窓ガラスという窓ガラスはことごとく割れていた。 まるで隕石でも墜落したかのようだった。 とりあえず手分けして辺りを探る事にした。 この惨状では生存者は絶望的か、と思われた瞬間、漆黒の龍は倒れ伏す一人の少女を見つけた。 「おいっ、大丈夫か! しっかりしろ!」 「……うぅ……あなたは」 「僕は漆黒の龍、ライダーロワの書き手だ。安心してくれ、対主催だ」 「そうなんですか……あっ」 「どうしたんですか!?」 漆黒の龍はいきなり苦しそうに蹲る相手を気遣い、顔を寄せる。 そこで彼は気づく事になる――彼女の左の瞳が赤紫色に輝いている事に。 その瞳は見た瞬間、 「ぎぃゃああアアぁぁああああァァぁぁっっッッッッ!? あガァげぇえぐぎャアあぐィげぁァっっッッ――――」 この世のありとあらゆる苦痛が同時に押し寄せ、地獄でもまだ生ぬるいとばかりに自分に襲いかかってくる。 10秒もしない内に漆黒の龍はその場に倒れ、動かなくなった。 そしてそれを見下ろしているのは、さっき彼に介抱された少女――孤高の黒き書き手。 「すごいですねえ、この力は。これならどんな人にも負ける気はしません。  とりあえず、すいません。一応試しておきたくって。  それにしても……さっきの兜かぶった人どこに行ったんでしょうね。  せっかく仕返しできると思ったのに……死んじゃったんでしょうか。  ま、それならいいんですけど」 孤高が手に入れた力はアニロワ2ndでなんとなく持て余され気味な雰囲気にある王の力『ギアス』だった。 だが相手の目を見るという点においては同じだが、こちらはギャルゲロワ仕様で本来の効果『絶対遵守』とは違う。 こちらの効果は『ギャルゲロワに参加したキャラが味わった苦痛のイメージを全て再現する』というものだった。 あくまでイメージなので物理ダメージはないが、精神ダメージはえげつない。 普通の人なら精神が耐えられずに廃人か自殺という道に進むだろう。 だが、孤高はあまりに早くこの力を理解したために制限に関する部分を一部把握し損ねていた。 それは『同じ人物にこのギアスを使用した場合、その威力は回数に比例していくが、2回目以降は自分にも相手に与えた苦痛のイメージが再現される』というものだった。 つまり同じ人物にギアスを再びかける事は出来る事は出来るが、かけた瞬間自分も無事では済まないという事だ。 つまり孤高は同じ人物にギアスを再びかける行為に関する事象を全く知らなかった。 そしてもう一つ孤高が手に入れたもの……というよりも、現れたものがある。それは…… 「成り行き任せはもうこりごりですからねえ。  皆さんには悪いですけど、私こんな所で生涯を終えたくありませんし」 裏モード。モチーフでもある朝倉音夢の特性が孤高の書き手にも発現したのだった。 このモードの時は基本的に自分のためなら他人を犠牲にするのも厭わない性格のようだ。 「この力で絶対生き残ってみせ『何かを得るためには、それ相応の代価を支払わなければならない』  ったくうるさいデバイスですね。  とりあえず、当面は役に立ちそうな人でも見つけて、ついでに脱出に邪魔そうな人を始末していきますか。  あ、そうそう。ちゃんと契約は果たしますよー。後でね♪」  ◇ ◇ ◇ 漆黒の龍は気づくと闇の中にいた。 そこは自分の存在がひどく不安定な感じで、そのくせ確かに存在していると思わせる、異質な空間だった。 「……ここはd」 「敢えて言うなら夢の中というところだ」 「誰だ……って、あんたは!?」 そこにいたのは白い拘束服に緑髪の少女……ではなく、赤いジャケットを羽織った吉良吉影、そう『愛の伝道師』だった。 「愛の伝道師!? こんなところで何をして……もしかして、ここは死者スレか?  そういやこの世のものとは思えない衝撃に襲われたっけ。ああ死んじゃったのか」 「いや違う。ここは死者スレじゃないし、第一お前はまだ生きてるぞ」 「えっ、それじゃあ――」 夢の中、死んだはずの仲間、妙な感覚……そうか、これは、このイベントは―― 「死者からの伝言、ていう事か」 「そうだ。時間がないから手短に言うぞ。  (あいつがちゃんとしていれば良かったんだが……こうなった以上やむを得んからな)」 何かひどく複雑そうな表情をしているが、おそらく会えるのは最後だろう。己の耳に全神経を集中させる。 「単刀直入に言う。  『予約被りに定評のあるtu4氏』を止めてやってくれ!!」 どういう訳かはさっぱり不明だが、こんなに真剣に頼んでいるんだ。ここは引き受けるべきだろう。助けてもらった恩もあるし。 「分かった。引き受けよう」 「すまん。お前に迷惑をかけてしまって」 「いいんですよ。えっと、理由教えてもらえますか」 「ああ、一言で言うと、同じロワのよしみというやつだ」 「という事は、tu4氏も漫画ロワなんですか」 「いや、ギャルゲロワだ」 えっ、あんたって確か漫画ロワの書き手じゃなかったっけ。あんたボケたか。 「実を言うと、俺『愛の伝道師◆rnjkXI1h76』は、ギャルゲロワのしたらば管理人『ツキノ◆56WIlY28/s』でもあるんだ。  トリップは違うが同一人物だ、後で確かめてみてくれ」 「!?」 「したらばの管理人だから……予約スレで起こる予約合戦でtu4氏が被るのを結構見てきたというわけだ」 「そうだったんですか」 「そしてお前に渡したいものがある。これだ」 「こ、これは……ハイパーゼクター!!」 そう、それこそライダーロワで序盤から最重要脱出アイテムとして注目されていたハイパーゼクター。 まあ、実際脱出に貢献したのは時空を超える車だったんだが…… 「俺は伝道師。これをお前に伝えよう。  それと俺の代わりに愛を伝道してくれ」 「ありがとうございます、愛の伝道師」 思いは伝わった。愛の伝道師、僕はあなたの思いをしっかり受け継ぎます! ああ、意識が薄れていく……別れの時かぁ……あれ、まだ何か伝えて………… 「これは俺の推測なんだが……このロワどうも奇妙なんだ。  同じしたらば……人の…明……なに…知っ…………それに……地図…………地球……爆弾…………」 そして僕の意識は完全に落ちた。  ◇ 最後のは伝わらなかったか。まあ、根拠のないただの推論だしな。 でも……もし当たっていたら……読み手、感電氏、したらば管理人、地図氏、そしてもう一人の自分ツキノが参加していない事…… もしあの時の事が関係しているなら…………俺は…………  ◇ ◇ ◇ 鉄槌は無事な参加者を探していると、黄金仮面をつけてマントを羽織った怪人を見つけた。 全身に傷を負っているが、幸いな事に致命傷はなさそうだ。 「こいつも書き手だよなぁ。おいっ、しっかりしろ! おいっ!」 「……うっ……おぬしは」 「俺は大暴れ鉄槌、アニロワ1stの書き手だ」 「そうか。余はギャグ将軍。ライダーロワの書き手で、新生クライシス帝国初代大統領だ」 「その倉椅子帝国が何か分かんねえが、ライダーロワって事は漆黒の龍と同じロワの書き手か」 「おお、我らが同志の漆黒の龍を知っておるか」 「たぶんあっちの方だ。立てるか?」 ギャグ将軍を支えて漆黒の龍がいると思われる方へ歩いていくと、ボマーが見知らぬ二人と一緒にいた。 そこにいたのは、焦ったドラえもんと永遠のうっかり侍だった。 「おお、ドラえもんにうっかり侍。二人とも無事だったか。して、孤高も無事か」 「いや、私が見つけたのはこの二人だけ。他には誰も……」 ボマーがそう答えると、5人の間に重い空気が漂い始める。 そんな空気を吹き飛ばそうとギャグ将軍は言葉を発した。 「なに、孤高も新生クライシス帝国の一員。無事に違いない。  ところで、貴兄らには改めて礼を言わしてもらおう。  新生クライシス帝国の幹部として心から迎え入れようぞ」 「だからその倉椅子t「お~い、待ってくれ~」って誰だっ?」 鉄槌が声のした方を見ると、自分たちが来た方角からこれまた異様な姿をした書き手が走ってきた。 鉤爪のように鋭い指。細い手足。2m近い巨躯。赤く光る目。 そう彼はスパロワ書き手の『結』だった。 その姿ゆえ声をかけようか悩んでいたが、ようやく意を決して出てきたのだった。 「(ああ、やっと一人彷徨うのもここで『終結』だ。やっと仲間にめg――――がぁっ!?」 「イタイコロスイタイコロスイタイコロスイタイコロスイタイコロスイタイコロスイタイコロスイタイコロスイタイコロスッ!!」 その瞬間、文房具店から白い槍のようなものが何本も現われて、結を串刺にした。 白い槍――それは文房具店にあるありとあらゆる紙でできた槍だった。そしてそれを操る者は…… 「なによ、あいつは!?『グワッハハハハハ!!! あやつ、やりおったか!!!』」 焦ったドラがそう言ったのも無理はない(核金は余計だったが)。 その者は全身傷だらけの裸体をあます所なく見せ、さらに血がまるで生きているかのように蠢いている。 その者は不死身の悪魔将軍――どす黒い狂気の権化――コ・ホンブックだった。 隕石の直撃を受けたコ・ホンブックは不死の力で再生したのだが、時間が多少かかったためこの瞬間での覚醒となった。 「あれは紙使いの能力に不死の酒の効力……アニロワ2ndの奴か!?」 「鉄槌、あんたってアニロワ1stじゃ――イタッ!?」 「2ndでも書いたんだよ。となると、やばいぜこりゃ」 「どういう事だ鉄槌よ」 「ギャグ将軍か。はっきり言ってあいつは不死身だ。  制限がアニロワ2nd準拠ならまだ手はあるが、そうじゃなかったら倒す手がねぇ。  これじゃあ『孤城の主』だぜ」 「ほう~、ライダーロワで言うと『パーフェクトミッション』か『正義の系譜』というところか」 「まっ、とりあえず……最高の燃え展だな!」 不死身の怪人と5人の戦士。今、ゴングは高らかに鳴り響いた。 &color(red){【結@スパロワ】死亡} 【午前】【F-6】 【新生クライシス帝国・ギャグ将軍班】 【共通思考】 1:対主催の仲間を集める(首輪解除スキルを持つ者を優先) 2:第二回放送の頃には旅館に戻る。 【ギャグ将軍@ライダーロワ】 【状態】健康。 【装備】杖@ライダーロワ、王者のマント@FFDQロワ 【道具】支給品一式、コーヒーセット一式@スパロワ、コーカサスブレス&ゼクター@ライダーロワ、みWiki@らき☆すた?、ジャーク将軍のマント@ライダーロワ 【思考・行動】 基本:新生クライシス帝国の結成 1:目の前の敵に対処する。ギャグ展開にはできそうにないな。 2:Chain-情の計画に協力。 3:ついでに飲み友達を集める。 4:コーカサスゼクターの資格者を探し、コーヒーを飲む。 5:紅茶を飲むかどうかは保留。 【備考】 ※ジャークミドラに似た、ギャーグミドラに変身できます。 ※制限がライダーロワ基準だと思い込んでいます。 ※シルベストリから、漫画ロワの知識を若干得ました。 ※今はChain-情に協力的ですが、ちょっとしたことで心変わりする可能性があります。 【焦ったドラえもん@漫画ロワ】 【装備】ドラゴンごろし@アニロワ1st 、核鉄(バルキリースカート)@漫画ロワ、朝比奈みくるのメイド服@アニロワ1st 【道具】支給品一式 、銀河ヒッチハイクガイド、咎人の剣「神を斬獲せし者」@AAAロワ、他にまだあるかも。 【状態】とりあえず健康 【思考・行動】 1:なによ、あいつは!? というか、やっとシリアス展開!? 2:主催者め……ふざけたアイテムばかりよこしやがって。 3:また鯛焼きを買いに行きたい。 【備考】 ※銀河ヒッチハイクガイドには、全書き手のトリップや代表作も含め、  参加者が知りたいことは何でも記載されています。  ただし容量の都合で、かなり記述が切り詰められている場合があります。 ※核鉄(バルキリースカート)は主催者の改造(嫌がらせ)により、  発動の度に若本規夫ボイスが再生されます。セリフはランダムです。 【永遠のうっかり侍@ギャルゲロワ】 【装備品】:斬鉄剣@ルパン三世、ティアナのメイド服@アニロワ2nd 【道具】:支給品一式、パロロワ衣服詰め合わせ 【状態】:全身各所に刀傷。貧血は回復。 【思考・行動】 基本:打倒主催、乗った人間は斬り捨てる。 1:目の前の敵に対処する。 2:仲間たちを守る。 2:無事に皆で帰る。 【備考】 ※私立真白学園中等部の制服@アニロワ2ndを破り、包帯代わりに全身に巻いています。 【ボマー@LSロワ】 【状態】かなり疲労。裸ランドセル。下着・髪止めと靴は有り。たんこぶ。 【装備】キラークイーンのディスク@ジョジョロワ 【所持品】年齢詐称薬@LSロワ、支給品一式、首輪(闇その2@スパロワ) 【思考・行動】 1:目の前の敵に対処する。 2:とりあえず服。必要なら殺してでも奪い取る。 3:基本的に対主催路線。ただし弱者を守る気は皆無。 4:エロ師匠と対決する。 【備考】 ※ガンスリンガーガールのトリエラの姿をしています。義体の身体能力等も有ると思われます。 ※あ、声や演技や顔の造作は基本的にアニメ第一期で。 【大あばれ鉄槌@アニロワ1st】 【装備】レイジングハート(待機状態)、バリアジャケット 【所持品】支給品一式 【状態】軽い疲労、最高の燃え展にテンションMax 【思考・行動】 1:目の前の敵に対処する。最高の燃え展だぜ!! 2:隙を見てボマーを殴る。 3:他の参加者と燃え展を楽しませてもらう。 4:デバイスは見つけしだい破壊する。 ※容姿はスクライドのカズマ+ヴィータの騎士甲冑 ※声は保志総一郎 【全体備考】:コ・ホンブックの出現により5人とも孤高の黒き書き手と漆黒の龍の事は一時的に思考の外に追いやりました。 【コ・ホンブック@アニロワ2nd】 【状態】不死者化、胸に12の傷(※)、腹に10の刺し傷(※)、精神崩壊 【装備】乖離剣・エア@Fate、壊れた戦国の兜@バッカーノ、文房具店にあった紙類 【道具】なし 【思考】?? 基本:イタイコロスイタイコロスイタイコロスイタイコロス…… 1:皆殺シ ※容姿はR.O.D-TVのアニタ・キングです。 ※不死者化するまえの傷は治りません。ずっと痛いままです。 ※兜の面はなくなりました。 ※E-3の半分程度の建物が壊滅しました。 ※E-4のビルのいくつかが崩壊しました。 ※F-6のビルにかなりの被害が出ました。  ◇ ◇ ◇ 「ふう、とりあえずここで休憩としますか。それにしても……」 ここはF-6にあるビルの一室。 この部屋に現在いるのは二人。孤高の黒き書き手と漆黒の龍の二人だ。 無意識のうちに加減したのか、よくよく見ると漆黒の龍がまだ生きている事に気づいた孤高は、 漆黒の龍がこのまま目を覚まして誰かと合流されたら自分の立場が危ういと考え、目を覚ますまで傍にいる事にした。 本当は殺してもよかったんだが、なんとなくそんな気になれず、ここまで運んでしまった。 「なんででしょうね。  それに愛の伝道師に頼まれた事もやらなくちゃいけないし。  はあ、とりあえず周辺の探索でもしm『たった一つの真実を見抜く、見た目はツンデレ頭脳はニート、その名は』はあ~」 孤高が溜息をつく横で気絶している漆黒の龍がわずかに動いた。 漆黒の龍の覚醒は近い―――― 【午前】【F-6にあるビルの一室】 【孤高の黒き書き手@ギャルゲロワ】 【装備】:防弾繊維のメイド服@カオスロワ2nd、悟史の金属バット@ひぐらしのなく頃に、クラールヴィント(呪)@リリカルなのはシリーズ、ギアス(ギャルゲロワ仕様)@コードギアス 【所持品】:支給品一式 【状態】:裏モード 【思考・行動】 基本行動方針:ここからの脱出。そのためなら他の人は遠慮なく利用する。 1:とりあえずしばし休憩。 2:漆黒の竜が目覚めたら自分の事はうまく誤魔化す。 3:自分にとって役に立ちそうな人を見つける。 4:脱出に邪魔な人(マーダーや弱者)をできる範囲で始末する。 5:愛の伝道師との契約通り、tu4氏を止める(後回しにする気です) 6:生首はもう勘弁。 ※外見は「D.C.P.S.」の朝倉音夢。 ※クラールヴィントは主催者の嫌がらせにより全ての音声が釘宮理恵ボイスでランダム再生されます。  おまけに呪われているため外せません。 ※ギアス(ギャルゲロワ仕様)について:  効果は『ギャルゲロワに参加したキャラが味わった苦痛のイメージを全て再現する』  あくまでイメージなので物理ダメージはないが、精神ダメージはえげつない。  普通の人なら精神が耐えられずに廃人か自殺だが、書き手の皆さんは多かれ少なかれタフなので死ぬ事はない……はず。  『同じ人物にこのギアスを使用した場合、その威力は回数に比例していくが、同じ人物に2回目以降使用すると自分にもその相手に与えた苦痛のイメージが再現される』という制限がある。孤高の黒き書き手はこの制限を知らない。  その他に何かあるかは以降の書き手にお任せします。 ※裏モード:基本的に自分のためなら他人を犠牲にするのも厭わない性格……のはずだが、なぜか漆黒の龍が気になる。       その他の設定は次の書き手にお任せします。 【漆黒の龍@ライダーロワ】 【装備】カブトゼクター&ライダーベルト@ライダーロワ、がんがんじいスーツ(頭部に凹みあり)@特撮ロワ、ハイパーゼクター@ライダーロワ 【所持品】支給品一式 、折れたエクスカリパー、黒い皮手袋、首輪の残骸(愛の伝道師) 【状態】気絶中、かなりの疲労、全身にひどい痛み、下半身と背中土塗れ 【思考・行動】 基本:対主催。そして脱出。 1:予約被りに定評のあるtu4氏(姿は知らない)を止める! 2:とりあえず服だ。土塗れはもう嫌だし下着姿とかアレだし鉄槌はもう論外(ry 3:ボマーを守る。 4:鉄槌はまあどうにでもなるだろ。 5:生存者の確保、及び首輪の解析の出来る人物の捜索。 6:愛の伝道師の意志をついで愛を説く。 7:リュウガのカードデッキとかないかなー ※外見や声は城戸真司です。 ※他ロワの知識は皆無です。 ※ドラゴンオルフェノク@ライダーロワに覚醒しました(ただし黒色)。触れたものを灰にする能力はありません。  直接の原因はコ・ホンブック戦ですが、ビクトリーム博士戦も何かあったかもしれません。 ※『蘇った現代の熱血怪人』『派手好き地獄紳士』『ステルス鬼畜』『マスク・ザ・ドS』を危険人物として認識しました。  『予約被りに定評のあるtu4氏』を『エロスの鐘の煩悩寺』だと思い込み、危険人物として認識しました。  尚、名前は知りませんが『ビクトリーム博士』も危険人物として認識しました。 ※一人称が僕に変わりました。 ※ダークウイングの行方は後続の書き手さんに任せます。 ※愛の伝道師の推論を聞いたかどうかは次の書き手にお任せします。  またその推論の真偽は不明です。 |155:[[闇の声]]|投下順に読む|157:[[とっても!アンラッキーマン]]| |153:[[クイズ それも私だ!が、ついにそのベールを脱いでしまいました]]|時系列順に読む|157:[[とっても!アンラッキーマン]]| |143:[[殴る鉄槌、殴られる少女]]|漆黒の龍|169:[[断罪の光]]| |143:[[殴る鉄槌、殴られる少女]]|ボマー|158:[[「狂」]]| |143:[[殴る鉄槌、殴られる少女]]|大あばれ鉄槌|158:[[「狂」]]| |143:[[殴る鉄槌、殴られる少女]]|&color(red){結}|| |140:[[そうびはもってるだけじゃいみがないんだぜ。]]|永遠のうっかり侍|158:[[「狂」]]| |140:[[そうびはもってるだけじゃいみがないんだぜ。]]|焦ったドラえもん|158:[[「狂」]]| |140:[[そうびはもってるだけじゃいみがないんだぜ。]]|ギャグ将軍|158:[[「狂」]]| |140:[[そうびはもってるだけじゃいみがないんだぜ。]]|孤高の黒き書き手|169:[[断罪の光]]| |136:[[暴走する力]]|コ・ホンブック|158:[[「狂」]]| |131:[[MURDER PRINCESS]]|&color(red){愛の伝道師}|244:[[くろいひとたちはこよいもたのしそうです。]]| ----

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