とある天使の超電磁砲

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とある天使の超電磁砲」(2008/04/06 (日) 07:00:27) の最新版変更点

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「きゃああああああああああ!!」 絹を裂くような悲鳴と共にtu4氏が病院の外壁へと叩き付けられる。 そして間髪入れず響くドサッ、という一人の人間が倒れこむ音。 前のめりでドミノの駒のように、ゆっくりとtu4氏は地面へと倒れ伏す。 勝敗は誰の眼から見ても(もっとも、この場の観客はしたらば孔明だけだったのだが)明らかだった。 「甘いです……tu4氏。確かに貴女は強い。その戦闘力は圧倒的だ。  しかしいかに貴女がチートな能力を持っていたとしても、『バトル』という舞台では私に敵う訳がないのです」 それがバトルマスターの元キャラとなっている前原圭一が持っていた固有結界を彼なりにアレンジしたものだった。 戦闘に特化した作風を持つバトルマスターが持つ固有結界は【自らの心象風景を投影した力場を発生させることによって、ありとあらゆるバトルに敗北しなくなる】――そんなインチキ臭い能力だ。 つまり、いかに第一位の永遠神剣である『空気』の力を宿すtu4氏であろうと彼には絶対敵わないのである。 (しかしこの能力は真っ向からのバトルに限定されるため、不意打ちや毒殺などにはとても弱い←ここ注目) そして、またまた余談ではあるが一つ。 前回の引きにおいて【決闘】という魅力的なイベントが提示され、次の展開にwktkしていた諸兄もいると思う。 だが見ての通り、このSSが始まって一行で決闘は終了してしまった。 それもまた紛れもない事実なのだ。 つまり、         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ          (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!           |i i|    }! }} //|          |l、{   j} /,,ィ//|       『前回のラストで決闘が始まったと思ったら         i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        次の話の冒頭ではもう終わっていた』         |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |        /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが      /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも何をされたのかわからなかった…     ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉      |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…     // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ    /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    催眠術だとか超スピードだとか    / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ   ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  } _/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ… という気分になっている方が少なからず居ると思う。 ちなみにコレは決して手抜きなどではなく、常日頃から 『バトルは極力書きたくない』 『中学から書き溜めたエログロSS100本』 『性的な意味で現実のバトルが嫌い』 『エロは好きとかそういうレベルじゃない』 『どこをどうすればバトルが書けるのか分からない』 『ヤンデレは女性の理想像』 などと豪語するtu4氏の内情を反映しているのだと、強く宣言しておく。 両者の息も付かせぬ攻防は実際の所、一時間近くも続いており、病院の周辺は荒野と化していた程だ。 その戦いの壮絶さは言葉に表すことなど到底不可能なのだ。 (……ようやく終わりましたか) 二人の勝手な盛り上がりっぷりに「はわわ」と言いながら観戦することにさえ飽きていたしたらば孔明は、遊んでいた携帯電話のアプリ『信長の野望』を終了させる。 せっかくもう少しで九州を平定させることが出来たのに、と後ろ髪を引かれる気持ちで一杯だ。 「tu4氏、君は狂気に囚われているだけなんだ! 大丈夫、今ならやり直せる!」 「……くっ……が……ふざけたこと……言ってんじゃないわよっ……!」 したらば孔明は思索を巡らせる。 つまり、このままバトルマスターが彼女を説得するのを傍観するかそこに割って入るかの二択だ。 バトルマスターの固有結界はガチバトル専用であるため、自分が不意打ちをかけることも十分に可能ではある。 ただし、メリットは皆無だ。この場において最大のイニシアチブを握っているのは彼であり、tu4氏の方に付く理由も見当たらなかった。 (決まりましたかね……) もはや、状況は火を見るよりも明らかだと言ってしまっていい。 おそらくtu4氏はバトルマスターの説得に耳を貸さないだろう。 彼女は自分を空気として認める一方で、『空気のまま生還』の代名詞となってしまったその運命を激しく憎悪している。 訪れる結末は眼を瞑っていても外すことはないだろう。 予約被りに定評のあるtu4氏の死亡――それでこの戦いに決着が付く。 「どうしてこんなに言っても分からないんですか!? 私は貴女の気持ちを理解できているつもりだ。  貴女にそんな歪んだ思想は似合わない!」 「うるさいっ……!! あんた何かに……あんた何かに……」 (……おや?) もはや両者の言い争いはピークに達していた。 必死に声を張り上げ、派手なアクションでtu4氏を説得するバトルマスター。 傷だらけの身体を持ち上げ、固くなに拒絶の姿勢を崩さないtu4氏。 だが、その時。 唯一の傍観者であるしたらば孔明はtu4氏のとある変化に気付いた。 それは本当に小さな小さな、彼がアニロワ2nd出身でなかったら絶対に意識しなかったであろう些細な変貌であった。 だが創造神レベルの力を持つ永遠神剣第一位「空気」は覚醒にはまだ程遠い。 では彼女に残されたその他の能力とは一体? 転生前の人格である芙蓉楓はアニメ版では少しだけヤンでしまったこともあったが基本は普通の女子高生だ。 FDで魔法少女化し幼馴染の少年に対して奴隷宣言をしたりもするが、あくまで常識的な少女である。 つまり、彼女のルーツから来る能力ではない。 そうなると答えは自ずと絞られる。 彼女、予約被りに定評のあるtu4氏のモチーフとなっている白鐘沙羅の最大の特徴、それは……、 (これはこれは……面白くなって来ましたよ) したらば孔明は愉悦を噛み殺せず、思わず口元を綻ばせた。 彼の瞳に移るのはtu4氏の艶やかな銀髪。 そして―― 一部だけが《黒髪》になった彼女の後姿だった。  □ 「……バトルマスター。一つだけ質問があるわ」 「何ですか? 私に答えられることなら何でもどうぞ」 「ええ、それじゃあ遠慮……なく」 tu4氏はボロボロの身体をゆっくりと持ち上げ、バトルマスターを睨みつけた。 その言葉は淀みなく。 春に謡う小鳥のようにはっきりとした言葉で紡がれる。 「――私のあだ名を言ってみろ!!!!!」 「な……!?」 「聞こえなかったかしら。こう見えても私、ブチギレてるのよ?」 「ッ…………」 tu4氏はいきなり押し黙ってしまったバトルマスターを冷ややかな眼で見つめる。 軽蔑、侮蔑、怨嗟――どす黒い感情の波が彼女から湧き出る。 バトルマスターが彼女の言葉に応えることが出来ないのも当然だ。 なぜなら、彼女が空気化した原因の半分近くはバトルマスターのモチーフである前原圭一にあるのだ。 (ちなみにコレは言い掛かりであって、本当は偶然の産物である) 「答えられる訳がないわよね。あなたはいつだってL5になった人間を救うために奮起する熱血対主催なんだから!」 「tu4氏……それは……」 「熱血バトルキャラには熱血バトルキャラらしい戦い方がある……。  鬱キャラには鬱キャラ、エロキャラにはエロキャラの……。  見せてあげる……空気王と呼ばれた私の本当の力、空気キャラの戦い方を!」 「――な、こ、これは……ッ!」 瞬間、tu4氏の身体を眩いばかりの光が包み込む。 二度目の転生?――否。 永遠神剣の覚醒?――否。 それは空気キャラとしての矜持。決して譲ることの出来ないプライド。 そして同胞達に向ける比類なき愛。 書き手ロワに参加している数少ない空気キャラとしての意地が発露したものであった。 「はああああああああああああああ!!!」 tu4氏の右腕が凄まじい勢いで変化していく。 メキメキと音を立て、人ならざる形へと進化を遂げる。彼女の口唇から放たれる大声が周囲に木霊する。 「はわわ、これはッ!!」 「あ、あれ? したらば孔明さんさっきまで何処に……?」 「あの、ご主人様、こういう時は空気を読んで下さい」 「え……も、申し訳ありません。えーと、知っているのか孔明!?」 突然ひょっこりと現れたしたらば孔明がバトルマスターに合いの手を求める。 なし崩しの形ながらも彼はそれに応えた。 したらば孔明も最高の笑顔のまま、自らの頭に刻まれた民明書房のデータを紐解く。 「はい、あれは《エンジェル・アーム》です!」 「エンジェル・アーム……ですか?」 「見て下さい、彼女の髪の毛を。微妙に黒髪になっている所があるでしょう?  あれはアニロワ2ndの空気王、人間台風【ヴァッシュ・ザ・スタンピード】の切り札エンジェル・アームに間違いありません!  その破壊力は驚天動地、天上天下一撃必殺!  黒髪化は漫画版の設定なので、2ndでは決して見られない超レアものですよ!」 「な、なるほど……しかし、何故彼女にそんな力が……?」 「おそらくですが、彼女は他ロワの空気キャラと密接にリンクしているものと思われます。  例えばLSロワのミミ、スパロワのフォルカ、アニ1stのキートン……差し詰め空気の集合体と言った所ですか」 ――エンジェル・アーム。 アニロワ2ndに参加するトライガンの主人公、ヴァッシュ・ザ・スタンピードの奥の手である。 しかしアニメ版と漫画版において大きな差異が存在するため、アニ2ndでは色々と厄介なことになっていたりする。 その威力は一発で一つの街を滅ぼし、月に穴を空ける強力無比な一撃だ。 「そう、エンジェル・アームよ。彼も中々不憫なことになっているものね……。  出会った人間が片っ端から死ぬせいで、未だにロワ中の知り合いが一人(しかもマーダー)しかいないんだもの」 tu4氏はそう呟くと、天を仰ぎ見て、一粒涙を零した。 それは同じ境遇の同胞に向けた慈愛の現れであった。 そう、彼女を包んでいた空気に対する過度の怒りは昇華され、空気キャラを愛でる心へと変化していたのだ。 「つまり、その超兵器で私を狙い撃つと言う訳ですか? しかし私の固有結界の前では……」 「因果を捻じ曲げる――ってこと? そんな型月の理論がどこででも通用すると思ったら大間違いよ!」 「な、何て恐ろしい台詞を……!」 凄まじい暴言を吐きながらtu4氏はエンジェル・アームの発射体勢に入る。 自分には当たらないと分かっていても、バトルマスターはさすがに気が気ではない。 しかも、したらば孔明の言う通りのパワーならば、彼女も無事では済まない。 ならば、 「したらば孔明さんっ! 逃げますよ!」 「ご主人様!」 三十六計逃げるに如かず。 困ったら退却するのが一番ベストな回答だったりするのだ。 バトルマスターはひょいっとしたらば孔明を脇に抱えると、tu4氏には眼もくれずその身を翻す。 「光になれええええええええええええ!!」 背中のウイング・ハイロウを展開し、エンジェル・アームを発射するtu4氏はまるでどこぞのガンダムのようであった。 太陽と錯覚するほどの圧倒的な光の氾濫。 バスターライフルの如く発射されたその一撃をバトルマスターはギリギリで回避する。 もちろん反撃に移る意志はこれっぽちもない。この場はただ逃げるのみだ。 打ち出された極光は何処まで飛んでいくのか。 某ロワのように彼女の同胞を消滅させてしまうのか。 それとも、特別な状況を打破する切っ掛けになるのか。それはまだ分からない。 【午前】【E-3 小さな個人病院】 【予約被りに定評のあるtu4氏@ギャルゲロワ】 【状態】ダメージ(大)、同胞に対する深い愛、黒髪化、エンジェル・アーム 【装備】永遠神剣第七位「存在」、ガンダールヴの証(ゼロの使い魔@漫画ロワ)、ペンダント(空鍋の欠片) 【道具】写真付き名簿、支給品一式、不明支給品×1(未確認) 【思考】 基本:空気にならないため他の書き手をみなごろし。 1:目の前の敵を滅す。 2:書き手はみんな滅する。私を空気とか呼ぶ奴はグロ死な。 3:エロスの鐘の煩悩寺がマーダーだと広める。 4:ギャルゲロワ陣営は欝に叩き込む。 5:空気キャラは保護する。 ※容姿は白鐘沙羅@フタコイ オルタナティブ。アセリアの服を着ています。 ※実は永遠神剣第一位「空気」を宿していますが何らかの因子が足りないため使えません。 ※ガンダールヴの能力は、どんな武器でも自在に操れます。   また本来は使うと疲労を伴いますが、tu4氏の場合それはありません。チートですし。 ※空気王として他ロワの空気キャラの能力を使用できます。 ※E-3から南東の方角にエンジェル・アームが発射されました。  どこに着弾するのか、LSロワのように誰かが巻き込まれるのかは不明です。 【午前】【F-4】 【バトルマスター@ギャルゲロワ】 【状態】胸に抉り傷。両腕に削り傷。内臓の一部に破損。 【装備】永遠神剣「冥加」 【道具】支給品一式、コイン、名簿、不明支給品2つ 【思考・行動】 基本:コインの表が出たので徹底的に抗う。 1:ひとまずその場から退却する 2:対主催として仲間を探し、殺し合いに乗った敵を倒す ※外見は前原圭一@ひぐらしのなく頃に ※自分の心がキャラに影響されていることに気付きました ※【自らの心象風景を投影した力場を発生させることによって、ありとあらゆるバトルに敗北しなくなる】固有結界が使えます。  名前は募集中。 【管理人・したらば孔明@アニロワ2nd】 【装備品:スタンガン@アニロワ1st】 【道具】支給品一式×2 ゲイボルグ@アニロワ2nd、オールオーバー@ライダーロワ、大鉈(破損)@ギャルゲロワ、     携帯電話@現実、首輪(まとめキング)、閃光弾、不明支給品(ランダムアイテム)】 【状態:健康、服に若干の血痕】 【思考・行動】 基本:脱出に向けて行動する(基本的に恋姫†無双の孔明を演じる) 1:はわわ、あ、新しいご主人様を助けます! 2:脱出に有能な方なら手を組みましょう。 3:危険な野郎なら排除するぜ。 4:面白いんじゃねぇの?あの能力。 ※外見は孔明(恋姫†無双version)、頭脳は孔明(Gロボversion)、力は孔明(水滸伝version)です。 ※口調は基本的に恋姫†無双versionでいくようですが、状況と気分で恋姫†無双version・Gロボversion・水滸伝versionのどれかにするようです。 |142:[[殴る鉄槌、殴られる少女]]|投下順に読む|144:[[キバヤシ考察はパロロワの華]]| |142:[[殴る鉄槌、殴られる少女]]|時系列順に読む|145:[[時よ止まれ、お前は美しい]]| |136:[[ある決闘の再現]]|バトルマスター|186:[[ぬくもりを抱きしめて]]| |136:[[ある決闘の再現]]|管理人・したらば孔明|186:[[ぬくもりを抱きしめて]]| |136:[[ある決闘の再現]]|予約被りに定評のあるtu4氏|188:[[空白(空気にあらず)]]| ----
「きゃああああああああああ!!」 絹を裂くような悲鳴と共にtu4氏が病院の外壁へと叩き付けられる。 そして間髪入れず響くドサッ、という一人の人間が倒れこむ音。 前のめりでドミノの駒のように、ゆっくりとtu4氏は地面へと倒れ伏す。 勝敗は誰の眼から見ても(もっとも、この場の観客はしたらば孔明だけだったのだが)明らかだった。 「甘いです……tu4氏。確かに貴女は強い。その戦闘力は圧倒的だ。  しかしいかに貴女がチートな能力を持っていたとしても、『バトル』という舞台では私に敵う訳がないのです」 それがバトルマスターの元キャラとなっている前原圭一が持っていた固有結界を彼なりにアレンジしたものだった。 戦闘に特化した作風を持つバトルマスターが持つ固有結界は【自らの心象風景を投影した力場を発生させることによって、ありとあらゆるバトルに敗北しなくなる】――そんなインチキ臭い能力だ。 つまり、いかに第一位の永遠神剣である『空気』の力を宿すtu4氏であろうと彼には絶対敵わないのである。 (しかしこの能力は真っ向からのバトルに限定されるため、不意打ちや毒殺などにはとても弱い←ここ注目) そして、またまた余談ではあるが一つ。 前回の引きにおいて【決闘】という魅力的なイベントが提示され、次の展開にwktkしていた諸兄もいると思う。 だが見ての通り、このSSが始まって一行で決闘は終了してしまった。 それもまた紛れもない事実なのだ。 つまり、         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ          (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!           |i i|    }! }} //|          |l、{   j} /,,ィ//|       『前回のラストで決闘が始まったと思ったら         i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        次の話の冒頭ではもう終わっていた』         |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |        /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが      /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも何をされたのかわからなかった…     ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉      |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…     // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ    /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    催眠術だとか超スピードだとか    / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ   ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  } _/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ… という気分になっている方が少なからず居ると思う。 ちなみにコレは決して手抜きなどではなく、常日頃から 『バトルは極力書きたくない』 『中学から書き溜めたエログロSS100本』 『性的な意味で現実のバトルが嫌い』 『エロは好きとかそういうレベルじゃない』 『どこをどうすればバトルが書けるのか分からない』 『ヤンデレは女性の理想像』 などと豪語するtu4氏の内情を反映しているのだと、強く宣言しておく。 両者の息も付かせぬ攻防は実際の所、一時間近くも続いており、病院の周辺は荒野と化していた程だ。 その戦いの壮絶さは言葉に表すことなど到底不可能なのだ。 (……ようやく終わりましたか) 二人の勝手な盛り上がりっぷりに「はわわ」と言いながら観戦することにさえ飽きていたしたらば孔明は、遊んでいた携帯電話のアプリ『信長の野望』を終了させる。 せっかくもう少しで九州を平定させることが出来たのに、と後ろ髪を引かれる気持ちで一杯だ。 「tu4氏、君は狂気に囚われているだけなんだ! 大丈夫、今ならやり直せる!」 「……くっ……が……ふざけたこと……言ってんじゃないわよっ……!」 したらば孔明は思索を巡らせる。 つまり、このままバトルマスターが彼女を説得するのを傍観するかそこに割って入るかの二択だ。 バトルマスターの固有結界はガチバトル専用であるため、自分が不意打ちをかけることも十分に可能ではある。 ただし、メリットは皆無だ。この場において最大のイニシアチブを握っているのは彼であり、tu4氏の方に付く理由も見当たらなかった。 (決まりましたかね……) もはや、状況は火を見るよりも明らかだと言ってしまっていい。 おそらくtu4氏はバトルマスターの説得に耳を貸さないだろう。 彼女は自分を空気として認める一方で、『空気のまま生還』の代名詞となってしまったその運命を激しく憎悪している。 訪れる結末は眼を瞑っていても外すことはないだろう。 予約被りに定評のあるtu4氏の死亡――それでこの戦いに決着が付く。 「どうしてこんなに言っても分からないんですか!? 私は貴女の気持ちを理解できているつもりだ。  貴女にそんな歪んだ思想は似合わない!」 「うるさいっ……!! あんた何かに……あんた何かに……」 (……おや?) もはや両者の言い争いはピークに達していた。 必死に声を張り上げ、派手なアクションでtu4氏を説得するバトルマスター。 傷だらけの身体を持ち上げ、固くなに拒絶の姿勢を崩さないtu4氏。 だが、その時。 唯一の傍観者であるしたらば孔明はtu4氏のとある変化に気付いた。 それは本当に小さな小さな、彼がアニロワ2nd出身でなかったら絶対に意識しなかったであろう些細な変貌であった。 だが創造神レベルの力を持つ永遠神剣第一位「空気」は覚醒にはまだ程遠い。 では彼女に残されたその他の能力とは一体? 転生前の人格である芙蓉楓はアニメ版では少しだけヤンでしまったこともあったが基本は普通の女子高生だ。 FDで魔法少女化し幼馴染の少年に対して奴隷宣言をしたりもするが、あくまで常識的な少女である。 つまり、彼女のルーツから来る能力ではない。 そうなると答えは自ずと絞られる。 彼女、予約被りに定評のあるtu4氏のモチーフとなっている白鐘沙羅の最大の特徴、それは……、 (これはこれは……面白くなって来ましたよ) したらば孔明は愉悦を噛み殺せず、思わず口元を綻ばせた。 彼の瞳に移るのはtu4氏の艶やかな銀髪。 そして―― 一部だけが《黒髪》になった彼女の後姿だった。  □ 「……バトルマスター。一つだけ質問があるわ」 「何ですか? 私に答えられることなら何でもどうぞ」 「ええ、それじゃあ遠慮……なく」 tu4氏はボロボロの身体をゆっくりと持ち上げ、バトルマスターを睨みつけた。 その言葉は淀みなく。 春に謡う小鳥のようにはっきりとした言葉で紡がれる。 「――私のあだ名を言ってみろ!!!!!」 「な……!?」 「聞こえなかったかしら。こう見えても私、ブチギレてるのよ?」 「ッ…………」 tu4氏はいきなり押し黙ってしまったバトルマスターを冷ややかな眼で見つめる。 軽蔑、侮蔑、怨嗟――どす黒い感情の波が彼女から湧き出る。 バトルマスターが彼女の言葉に応えることが出来ないのも当然だ。 なぜなら、彼女が空気化した原因の半分近くはバトルマスターのモチーフである前原圭一にあるのだ。 (ちなみにコレは言い掛かりであって、本当は偶然の産物である) 「答えられる訳がないわよね。あなたはいつだってL5になった人間を救うために奮起する熱血対主催なんだから!」 「tu4氏……それは……」 「熱血バトルキャラには熱血バトルキャラらしい戦い方がある……。  鬱キャラには鬱キャラ、エロキャラにはエロキャラの……。  見せてあげる……空気王と呼ばれた私の本当の力、空気キャラの戦い方を!」 「――な、こ、これは……ッ!」 瞬間、tu4氏の身体を眩いばかりの光が包み込む。 二度目の転生?――否。 永遠神剣の覚醒?――否。 それは空気キャラとしての矜持。決して譲ることの出来ないプライド。 そして同胞達に向ける比類なき愛。 書き手ロワに参加している数少ない空気キャラとしての意地が発露したものであった。 「はああああああああああああああ!!!」 tu4氏の右腕が凄まじい勢いで変化していく。 メキメキと音を立て、人ならざる形へと進化を遂げる。彼女の口唇から放たれる大声が周囲に木霊する。 「はわわ、これはッ!!」 「あ、あれ? したらば孔明さんさっきまで何処に……?」 「あの、ご主人様、こういう時は空気を読んで下さい」 「え……も、申し訳ありません。えーと、知っているのか孔明!?」 突然ひょっこりと現れたしたらば孔明がバトルマスターに合いの手を求める。 なし崩しの形ながらも彼はそれに応えた。 したらば孔明も最高の笑顔のまま、自らの頭に刻まれた民明書房のデータを紐解く。 「はい、あれは《エンジェル・アーム》です!」 「エンジェル・アーム……ですか?」 「見て下さい、彼女の髪の毛を。微妙に黒髪になっている所があるでしょう?  あれはアニロワ2ndの空気王、人間台風【ヴァッシュ・ザ・スタンピード】の切り札エンジェル・アームに間違いありません!  その破壊力は驚天動地、天上天下一撃必殺!  黒髪化は漫画版の設定なので、2ndでは決して見られない超レアものですよ!」 「な、なるほど……しかし、何故彼女にそんな力が……?」 「おそらくですが、彼女は他ロワの空気キャラと密接にリンクしているものと思われます。  例えばLSロワのミミ、スパロワのフォルカ、アニ1stのキートン……差し詰め空気の集合体と言った所ですか」 ――エンジェル・アーム。 アニロワ2ndに参加するトライガンの主人公、ヴァッシュ・ザ・スタンピードの奥の手である。 しかしアニメ版と漫画版において大きな差異が存在するため、アニ2ndでは色々と厄介なことになっていたりする。 その威力は一発で一つの街を滅ぼし、月に穴を空ける強力無比な一撃だ。 「そう、エンジェル・アームよ。彼も中々不憫なことになっているものね……。  出会った人間が片っ端から死ぬせいで、未だにロワ中の知り合いが一人(しかもマーダー)しかいないんだもの」 tu4氏はそう呟くと、天を仰ぎ見て、一粒涙を零した。 それは同じ境遇の同胞に向けた慈愛の現れであった。 そう、彼女を包んでいた空気に対する過度の怒りは昇華され、空気キャラを愛でる心へと変化していたのだ。 「つまり、その超兵器で私を狙い撃つと言う訳ですか? しかし私の固有結界の前では……」 「因果を捻じ曲げる――ってこと? そんな型月の理論がどこででも通用すると思ったら大間違いよ!」 「な、何て恐ろしい台詞を……!」 凄まじい暴言を吐きながらtu4氏はエンジェル・アームの発射体勢に入る。 自分には当たらないと分かっていても、バトルマスターはさすがに気が気ではない。 しかも、したらば孔明の言う通りのパワーならば、彼女も無事では済まない。 ならば、 「したらば孔明さんっ! 逃げますよ!」 「ご主人様!」 三十六計逃げるに如かず。 困ったら退却するのが一番ベストな回答だったりするのだ。 バトルマスターはひょいっとしたらば孔明を脇に抱えると、tu4氏には眼もくれずその身を翻す。 「光になれええええええええええええ!!」 背中のウイング・ハイロウを展開し、エンジェル・アームを発射するtu4氏はまるでどこぞのガンダムのようであった。 太陽と錯覚するほどの圧倒的な光の氾濫。 バスターライフルの如く発射されたその一撃をバトルマスターはギリギリで回避する。 もちろん反撃に移る意志はこれっぽちもない。この場はただ逃げるのみだ。 打ち出された極光は何処まで飛んでいくのか。 某ロワのように彼女の同胞を消滅させてしまうのか。 それとも、特別な状況を打破する切っ掛けになるのか。それはまだ分からない。 【午前】【E-3 小さな個人病院】 【予約被りに定評のあるtu4氏@ギャルゲロワ】 【状態】ダメージ(大)、同胞に対する深い愛、黒髪化、エンジェル・アーム 【装備】永遠神剣第七位「存在」、ガンダールヴの証(ゼロの使い魔@漫画ロワ)、ペンダント(空鍋の欠片) 【道具】写真付き名簿、支給品一式、不明支給品×1(未確認) 【思考】 基本:空気にならないため他の書き手をみなごろし。 1:目の前の敵を滅す。 2:書き手はみんな滅する。私を空気とか呼ぶ奴はグロ死な。 3:エロスの鐘の煩悩寺がマーダーだと広める。 4:ギャルゲロワ陣営は欝に叩き込む。 5:空気キャラは保護する。 ※容姿は白鐘沙羅@フタコイ オルタナティブ。アセリアの服を着ています。 ※実は永遠神剣第一位「空気」を宿していますが何らかの因子が足りないため使えません。 ※ガンダールヴの能力は、どんな武器でも自在に操れます。   また本来は使うと疲労を伴いますが、tu4氏の場合それはありません。チートですし。 ※空気王として他ロワの空気キャラの能力を使用できます。 ※E-3から南東の方角にエンジェル・アームが発射されました。  どこに着弾するのか、LSロワのように誰かが巻き込まれるのかは不明です。 【午前】【F-4】 【バトルマスター@ギャルゲロワ】 【状態】胸に抉り傷。両腕に削り傷。内臓の一部に破損。 【装備】永遠神剣「冥加」 【道具】支給品一式、コイン、名簿、不明支給品2つ 【思考・行動】 基本:コインの表が出たので徹底的に抗う。 1:ひとまずその場から退却する 2:対主催として仲間を探し、殺し合いに乗った敵を倒す ※外見は前原圭一@ひぐらしのなく頃に ※自分の心がキャラに影響されていることに気付きました ※【自らの心象風景を投影した力場を発生させることによって、ありとあらゆるバトルに敗北しなくなる】固有結界が使えます。  名前は募集中。 【管理人・したらば孔明@アニロワ2nd】 【装備品:スタンガン@アニロワ1st】 【道具】支給品一式×2 ゲイボルグ@アニロワ2nd、オールオーバー@ライダーロワ、大鉈(破損)@ギャルゲロワ、     携帯電話@現実、首輪(まとめキング)、閃光弾、不明支給品(ランダムアイテム)】 【状態:健康、服に若干の血痕】 【思考・行動】 基本:脱出に向けて行動する(基本的に恋姫†無双の孔明を演じる) 1:はわわ、あ、新しいご主人様を助けます! 2:脱出に有能な方なら手を組みましょう。 3:危険な野郎なら排除するぜ。 4:面白いんじゃねぇの?あの能力。 ※外見は孔明(恋姫†無双version)、頭脳は孔明(Gロボversion)、力は孔明(水滸伝version)です。 ※口調は基本的に恋姫†無双versionでいくようですが、状況と気分で恋姫†無双version・Gロボversion・水滸伝versionのどれかにするようです。 |143:[[殴る鉄槌、殴られる少女]]|投下順に読む|145:[[キバヤシ考察はパロロワの華]]| |143:[[殴る鉄槌、殴られる少女]]|時系列順に読む|146:[[時よ止まれ、お前は美しい]]| |137:[[ある決闘の再現]]|バトルマスター|187:[[ぬくもりを抱きしめて]]| |137:[[ある決闘の再現]]|管理人・したらば孔明|187:[[ぬくもりを抱きしめて]]| |137:[[ある決闘の再現]]|予約被りに定評のあるtu4氏|189:[[空白(空気にあらず)]]| ----

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