殴る鉄槌、殴られる少女

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保志ヴォイスの男――大あばれ鉄槌は、現在の状況をすぐさま理解していた。 あのVは無差別マーダーで、傍らに倒れている男はそいつに殺されたこと。 そしてその男はボマーを守るためVと戦い、死んでいった事。 「……いい燃え展開だ。」 誰に言うわけでもなく呟き、ボマーへと視線を向ける。 「ヒッ!?」 思わず身がすくむボマーだが、傍らではキラークイーンが構えている。 「おい、お前を殴るのは後回しだ。まずは……」 ろくに返事も聞かず、前を見る。 「このトンチキ野郎からだァッ!!」 一瞬で間合いを詰め、拳を振り上げる。 「ウオオオオオオオオッッ!」 気合を入れ、何発も殴る。殴る。殴る。 傍から見れば、まるで一方的に殴っているように見えるだろう。 だがそうでないことは、大あばれ鉄槌自身が一番判っていた。 (何だコイツ!? 殴っても手ごたえが全然ねェ!!) もちろん、判っていても拳を止めない。 「断罪のォォォォォォォ!!」 先ほどボマーにかましかけた技を使う。それはただ殴るだけだが――― 「シェルブリットオォォオォオォォォオォォオ!!!」 ―――それだけに、最も信頼できる技であった。 ズガァンッ、と巨大な音が響く。まるで鉄骨同士を重機でぶつけた様な音。 ズガンかと思われたが、Vも鉄槌も生きている。 「なッ……」 驚愕の声を上げたのは大あばれ鉄槌の方。 渾身の拳をもろに、しかも顔にぶつけたのだ。 顎が砕けてもおかしくはない。いや、顔の形でも変わらなければ割に合わない。 だというのに……そいつは笑っていた。そのままの、Vの形で。 一瞬の隙を突いて、触手が鉄槌の足を掴む。 「なッ、しまっ―――」 言葉の途中で振り回され、思わず舌を噛んでしまう。 一頻り振り回された後、思いっきり地面に叩きつけられた。 「グゥ、ァ」 「BUUULLLLLLAAAAAAAA!!!!」 呻き声をかき消すように、そのVが叫ぶ。 (クソッ、ここまでか……いや! 俺は、反逆するッッ!!) 大あばれ鉄槌の諦めない姿勢に天は味方したのか。 ――――奇跡は、起きた。 突如、Vの体が揺らぐ。 一発、二発と見えない何かが攻撃を加えている。 「なんだ、ありゃあ……?」 傍らにいた大あばれ鉄槌はただ狼狽していた。 ガァンッ! 一際Vが大きく跳ねたかと思うと、その何かが地面に向かって大きく叩きつけた。 衝撃で砂煙が上がり、晴れた中からはV以外にもう一人の異形がいた。 「まさか!?」 ボマーは思わず漆黒の龍が倒れていた場所を見る。 想像通り、そこには誰もいなかった。 龍を模したその禍々しいフォルム、体中を包む漆黒の硬質化した皮膚。 その色さえ違えど、その姿はまさにあの姿だった。 かつて仮面ライダーバトルロワイアルに参加し、有力マーダーとして期待されるも誰も殺せずに退場したあの怪人。 ここにライダーロワの書き手、特に仮面ライダー書き手がいたならばその名を口にしていただろう。 「……大丈夫か!?」 ――――ドラゴンオルフェノク・竜人態、と。 変身を解いた漆黒の龍が大あばれ鉄槌に話しかける。 「あ、あんた死んでたんじゃないのか!?」 「みたいだけどね。あの姿から察するに、たぶん人外になっちゃったんだろうな。」 ※ただいま大あばれ鉄槌にオルフェノクについて教えています。 「……というわけだ、わかった?」 「……アッハハハハハハハハ!!」 大あばれ鉄槌は黙って話を聞いていたが、いきなり腹を抱えて笑い出した。 余りにも大きい笑い声だったためか、漆黒の龍もボマーもあっけに取られていた。 「ハハハハ……つーとあれか、お前さんは燃え展開のために死んで、また生き返ったってわけか?」 今で息を切らしながら、大あばれ鉄槌は問う。 「……ま、そんなところだろうね。」 軽く舌を出しながら答える漆黒の龍。 その肩に手を置き、鉄槌はサムズアップをする。 「おもしれェ!燃え展開は俺の大好物だ!」 そういったかと思うと急にシリアス顔になり、立ち上がる。 「さぁて、じゃあ最後の締めと行くかァッ!」 大あばれ鉄槌の視線の先には、起き上がったVが居た。 「OOOOOOOOONIIIIIIIIII-CHAAAAAAAAAAAAAAAANNNNNNNN!!!!」 辺りの空気を揺るがすほどの大声。どうやら無茶苦茶怒っているようだ。 ナイトのカードデッキは壊れ、ドラゴンオルフェノクへの変身はもう解いてしまった。 「なーにぼさっとしてやがる。腰のそれは飾りか、あぁん?」 言われて気がついた。漆黒の龍はライダーベルトを見やる。 「け、けどこれは資格者じゃないと使えなくて……」 「知るか!燃え展開ってのは、カオスやギャグ並に色々出来るんだよ!」 「……ッ!」 その一言で目が覚めた。 自分は何だ? 燃え展開好きの書き手だ。 ならば――――これしきの逆境、跳ね除けて見せよう! 覚悟を決め、天に向かって右手を掲げる。 「来い!カブトゼクター!!」 空気を切り裂く音と共に、赤いカブト虫が手に収まる。 それを顔の前に持って行き、叫ぶ。 「変身!」 『HENSHIN』 「キャストオフ!」 『Cast Off』 二つの動作を同時に行い、装甲が体を包んでいき、そして弾ける。 紅き角が起き上がり、すべてが完了する。 『Change Beetle』 「準備は出来たか?」 「ああ。」 大あばれ鉄槌が肩に手を置き、漆黒の龍はぶっきらぼうな返事を返す。 「オーケイ、じゃあ―――いくぞォッ!」 言うが早いか、二人はV向かって走り出す。 まず最初に鉄槌が脇から拳を叩き込み、カブトがクナイガンで射抜く。 続いてカブトの蹴りを二発続けざまに食らわせ、そこに追撃で鉄槌のアッパーが炸裂する。 「BU、BLL!! U!!! BUUULLLLLLAAAAAAAA!!!!」 もはや声とはいえない何かを口走りながら、目の前のVは吹き飛んでいく。 「逃がすかよォォォォォォッッ!!」 完全に吹き飛ぶ前に後ろに回り、再び拳を叩きこむ。 「決めるぞォッ!」 「応!」 ――――それが、合図だった。 鉄槌は一度後ろに飛び、構えを取る。 対するカブトはベルトのボタンを押し、角を持ち上げる。 『Rider Kick』 「「オオオオオオオオオオオオッッ!!」」 二人が走り出し、叫ぶ。 「ライダァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」 「断罪のォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」 ――――刹那、二つの衝撃が同時にVに激突する!! 「キィイィィイイイィイイィイィィイイィック!!!」 「シェルブリットオォォオォオォォォオォォオ!!!」 ドゴォォッ!! 「BU、BUUULLLLLLAAAAAAAA!!!!」 さしものVも天高く吹き飛び、やがて見えなくなった。 「やったな。」 「ああ。」 二人の戦士が拳を合わせる。 「さぁーって、と。」 鉄槌が満面の笑みで振り返る。 視線の先には今までほとんど出てこなかったボマー。 心なしか、蛇に睨まれた蛙のように震えている。 「一発殴らせろォォォォォォォッッ! 」 「イヤアアアアアアアアアッッ!!」 数分後。 「うぅ……」 泣きながら蹲るボマーの頭には、一つの大きなたんこぶが出来ていた。 「ところで、二人はこれからどうするの?」 「あ? 俺はお前についてくけど?」 「えぇッ!?」 驚愕の声を上げる漆黒の龍。 「何驚いてんだよ。見たところ、お前は対主催だろ?」 鉄槌はなんでもないといったように言い返す。 「俺も、後こいつも対主催路線だ。」 「ええ、私にも責任はあるし。」 「責任?」 「出来れば聞かないで頂戴。」 こんな二人に驚くも、次第に顔が緩んでいく。 「んじゃま、行きますか。」 漆黒の龍の言葉を皮切りに、三人は歩き出す。 決意を胸に抱き、まっすぐ前を見て。 彼らの行く道には―――――――不安など何一つなかった。 「ハァッ、ハァッ、待て~……」 ――――後ろからもう一人ついてきていることは、だれも知らない。 【午前】【E-4 町】 【チーム:燃え展開】 【漆黒の龍@ライダーロワ】 【装備】カブトゼクター&ライダーベルト@ライダーロワ、がんがんじいスーツ(頭部に凹みあり)@特撮ロワ 【所持品】支給品一式 折れたエクスカリパー 黒い皮手袋、首輪の残骸(愛の伝道師) 【状態】かなりの疲労、全身に鈍い痛み、下半身と背中土塗れ 【思考・行動】 基本:対主催。そして脱出。 1:まずは服だ。土塗れはもう嫌だし下着姿とかアレだし鉄槌はもう論外(ry 2:ボマーを守る。 3:鉄槌はまあどうにでもなるだろ。 4:生存者の確保、及び首輪の解析の出来る人物の捜索。 5:愛の伝道師の意志をついで愛を説く。 6:リュウガのカードデッキとかないかなー ※外見や声は城戸真司です。 ※他ロワの知識は皆無です。 ※ドラゴンオルフェノク@ライダーロワに覚醒しました(ただし黒色)。触れたものを灰にする能力はありません。  直接の原因はコ・ホンブック戦ですが、ビクトリーム博士戦も何かあったかもしれません。 ※『蘇った現代の熱血怪人』『派手好き地獄紳士』『ステルス鬼畜』『マスク・ザ・ドS』を危険人物として認識しました。  『予約被りに定評のあるtu4氏』を『エロスの鐘の煩悩寺』だと思い込み、危険人物として認識しました。  尚、名前は知りませんが『ビクトリーム博士』も危険人物として認識しました。 ※一人称が僕に変わりつつあります。 ※カードデッキ(ナイト)@ライダーロワは破壊されました。 ※ダークウイングの行方は後続の書き手さんに任せます。 【ボマー@LSロワ】 【状態】かなり疲労。裸ランドセル。下着・髪止めと靴は有り。たんこぶ。 【装備】キラークイーンのディスク@ジョジョロワ 【所持品】年齢詐称薬@LSロワ、支給品一式、首輪(闇その2@スパロワ) 【思考・行動】 1:しばらくはこの二人と一緒にいる。 2:とりあえず服。必要なら殺してでも奪い取る。 3:基本的に対主催路線。ただし弱者を守る気は皆無。 4:エロ師匠と対決する。 【備考】 ※ガンスリンガーガールのトリエラの姿をしています。義体の身体能力等も有ると思われます。 ※あ、声や演技や顔の造作は基本的にアニメ第一期で 【大あばれ鉄槌@アニロワ1st】 【装備】レイジングハート(待機状態)、バリアジャケット 【所持品】支給品一式 【状態】疲労 【思考・行動】 1:隙を見てボマーを殴る。 2:他の参加者と燃え展を楽しませてもらう。 3:デバイスは見つけしだい破壊する。 ※容姿はスクライドのカズマ+ヴィータの騎士甲冑 ※声は保志総一郎 【午前】【E-4 漆黒一行の後方】 【結@スパロワ】 【状態】やや疲労 【装備】なし  【所持品】支給品一式 【思考】 基本:とりあえず、誰かと仲間になる 1:待てー! ※外見は第三次スーパーロボット大戦のディスアストラナガン ※武器は没収されてます ※体と一体化しているアインソフオウル、メスアッシャー、ディフィレクトフィールドは使用可能 ※永遠神剣『存在』は【D-9】草むらに落ちました 【午前】【???】 【ビクトリーム博士@アニロワ2nd】 【状態】酢飯細胞侵食中、体の至る所に負傷、大激怒 【装備】なし 【道具】なし 【思考】 基本:皆殺し 1:ONIICHAAAAAAAAAAAAAAAAAANNNNN!!!! ※触手を使って色々なことが出来ます。 ※ビクトリーム博士がどこに飛ばされたかは次の書き手にお任せします。 |142:[[大乱戦!Vは大声で叫ぶ]]|投下順に読む|143:[[とある天使の超電磁砲]]| |142:[[大乱戦!Vは大声で叫ぶ]]|時系列順に読む|143:[[とある天使の超電磁砲]]| |142:[[大乱戦!Vは大声で叫ぶ]]|漆黒の龍|155:[[覚醒の黒き書き手]]| |142:[[大乱戦!Vは大声で叫ぶ]]|ボマー|155:[[覚醒の黒き書き手]]| |142:[[大乱戦!Vは大声で叫ぶ]]|大あばれ鉄槌|155:[[覚醒の黒き書き手]]| |142:[[大乱戦!Vは大声で叫ぶ]]|ビクトリーム博士|151:[[薔薇のように、萌えキャラにだって棘はあるものさ]]| |142:[[大乱戦!Vは大声で叫ぶ]]|結|155:[[覚醒の黒き書き手]]| ----
保志ヴォイスの男――大あばれ鉄槌は、現在の状況をすぐさま理解していた。 あのVは無差別マーダーで、傍らに倒れている男はそいつに殺されたこと。 そしてその男はボマーを守るためVと戦い、死んでいった事。 「……いい燃え展開だ。」 誰に言うわけでもなく呟き、ボマーへと視線を向ける。 「ヒッ!?」 思わず身がすくむボマーだが、傍らではキラークイーンが構えている。 「おい、お前を殴るのは後回しだ。まずは……」 ろくに返事も聞かず、前を見る。 「このトンチキ野郎からだァッ!!」 一瞬で間合いを詰め、拳を振り上げる。 「ウオオオオオオオオッッ!」 気合を入れ、何発も殴る。殴る。殴る。 傍から見れば、まるで一方的に殴っているように見えるだろう。 だがそうでないことは、大あばれ鉄槌自身が一番判っていた。 (何だコイツ!? 殴っても手ごたえが全然ねェ!!) もちろん、判っていても拳を止めない。 「断罪のォォォォォォォ!!」 先ほどボマーにかましかけた技を使う。それはただ殴るだけだが――― 「シェルブリットオォォオォオォォォオォォオ!!!」 ―――それだけに、最も信頼できる技であった。 ズガァンッ、と巨大な音が響く。まるで鉄骨同士を重機でぶつけた様な音。 ズガンかと思われたが、Vも鉄槌も生きている。 「なッ……」 驚愕の声を上げたのは大あばれ鉄槌の方。 渾身の拳をもろに、しかも顔にぶつけたのだ。 顎が砕けてもおかしくはない。いや、顔の形でも変わらなければ割に合わない。 だというのに……そいつは笑っていた。そのままの、Vの形で。 一瞬の隙を突いて、触手が鉄槌の足を掴む。 「なッ、しまっ―――」 言葉の途中で振り回され、思わず舌を噛んでしまう。 一頻り振り回された後、思いっきり地面に叩きつけられた。 「グゥ、ァ」 「BUUULLLLLLAAAAAAAA!!!!」 呻き声をかき消すように、そのVが叫ぶ。 (クソッ、ここまでか……いや! 俺は、反逆するッッ!!) 大あばれ鉄槌の諦めない姿勢に天は味方したのか。 ――――奇跡は、起きた。 突如、Vの体が揺らぐ。 一発、二発と見えない何かが攻撃を加えている。 「なんだ、ありゃあ……?」 傍らにいた大あばれ鉄槌はただ狼狽していた。 ガァンッ! 一際Vが大きく跳ねたかと思うと、その何かが地面に向かって大きく叩きつけた。 衝撃で砂煙が上がり、晴れた中からはV以外にもう一人の異形がいた。 「まさか!?」 ボマーは思わず漆黒の龍が倒れていた場所を見る。 想像通り、そこには誰もいなかった。 龍を模したその禍々しいフォルム、体中を包む漆黒の硬質化した皮膚。 その色さえ違えど、その姿はまさにあの姿だった。 かつて仮面ライダーバトルロワイアルに参加し、有力マーダーとして期待されるも誰も殺せずに退場したあの怪人。 ここにライダーロワの書き手、特に仮面ライダー書き手がいたならばその名を口にしていただろう。 「……大丈夫か!?」 ――――ドラゴンオルフェノク・竜人態、と。 変身を解いた漆黒の龍が大あばれ鉄槌に話しかける。 「あ、あんた死んでたんじゃないのか!?」 「みたいだけどね。あの姿から察するに、たぶん人外になっちゃったんだろうな。」 ※ただいま大あばれ鉄槌にオルフェノクについて教えています。 「……というわけだ、わかった?」 「……アッハハハハハハハハ!!」 大あばれ鉄槌は黙って話を聞いていたが、いきなり腹を抱えて笑い出した。 余りにも大きい笑い声だったためか、漆黒の龍もボマーもあっけに取られていた。 「ハハハハ……つーとあれか、お前さんは燃え展開のために死んで、また生き返ったってわけか?」 今で息を切らしながら、大あばれ鉄槌は問う。 「……ま、そんなところだろうね。」 軽く舌を出しながら答える漆黒の龍。 その肩に手を置き、鉄槌はサムズアップをする。 「おもしれェ!燃え展開は俺の大好物だ!」 そういったかと思うと急にシリアス顔になり、立ち上がる。 「さぁて、じゃあ最後の締めと行くかァッ!」 大あばれ鉄槌の視線の先には、起き上がったVが居た。 「OOOOOOOOONIIIIIIIIII-CHAAAAAAAAAAAAAAAANNNNNNNN!!!!」 辺りの空気を揺るがすほどの大声。どうやら無茶苦茶怒っているようだ。 ナイトのカードデッキは壊れ、ドラゴンオルフェノクへの変身はもう解いてしまった。 「なーにぼさっとしてやがる。腰のそれは飾りか、あぁん?」 言われて気がついた。漆黒の龍はライダーベルトを見やる。 「け、けどこれは資格者じゃないと使えなくて……」 「知るか!燃え展開ってのは、カオスやギャグ並に色々出来るんだよ!」 「……ッ!」 その一言で目が覚めた。 自分は何だ? 燃え展開好きの書き手だ。 ならば――――これしきの逆境、跳ね除けて見せよう! 覚悟を決め、天に向かって右手を掲げる。 「来い!カブトゼクター!!」 空気を切り裂く音と共に、赤いカブト虫が手に収まる。 それを顔の前に持って行き、叫ぶ。 「変身!」 『HENSHIN』 「キャストオフ!」 『Cast Off』 二つの動作を同時に行い、装甲が体を包んでいき、そして弾ける。 紅き角が起き上がり、すべてが完了する。 『Change Beetle』 「準備は出来たか?」 「ああ。」 大あばれ鉄槌が肩に手を置き、漆黒の龍はぶっきらぼうな返事を返す。 「オーケイ、じゃあ―――いくぞォッ!」 言うが早いか、二人はV向かって走り出す。 まず最初に鉄槌が脇から拳を叩き込み、カブトがクナイガンで射抜く。 続いてカブトの蹴りを二発続けざまに食らわせ、そこに追撃で鉄槌のアッパーが炸裂する。 「BU、BLL!! U!!! BUUULLLLLLAAAAAAAA!!!!」 もはや声とはいえない何かを口走りながら、目の前のVは吹き飛んでいく。 「逃がすかよォォォォォォッッ!!」 完全に吹き飛ぶ前に後ろに回り、再び拳を叩きこむ。 「決めるぞォッ!」 「応!」 ――――それが、合図だった。 鉄槌は一度後ろに飛び、構えを取る。 対するカブトはベルトのボタンを押し、角を持ち上げる。 『Rider Kick』 「「オオオオオオオオオオオオッッ!!」」 二人が走り出し、叫ぶ。 「ライダァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」 「断罪のォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」 ――――刹那、二つの衝撃が同時にVに激突する!! 「キィイィィイイイィイイィイィィイイィック!!!」 「シェルブリットオォォオォオォォォオォォオ!!!」 ドゴォォッ!! 「BU、BUUULLLLLLAAAAAAAA!!!!」 さしものVも天高く吹き飛び、やがて見えなくなった。 「やったな。」 「ああ。」 二人の戦士が拳を合わせる。 「さぁーって、と。」 鉄槌が満面の笑みで振り返る。 視線の先には今までほとんど出てこなかったボマー。 心なしか、蛇に睨まれた蛙のように震えている。 「一発殴らせろォォォォォォォッッ! 」 「イヤアアアアアアアアアッッ!!」 数分後。 「うぅ……」 泣きながら蹲るボマーの頭には、一つの大きなたんこぶが出来ていた。 「ところで、二人はこれからどうするの?」 「あ? 俺はお前についてくけど?」 「えぇッ!?」 驚愕の声を上げる漆黒の龍。 「何驚いてんだよ。見たところ、お前は対主催だろ?」 鉄槌はなんでもないといったように言い返す。 「俺も、後こいつも対主催路線だ。」 「ええ、私にも責任はあるし。」 「責任?」 「出来れば聞かないで頂戴。」 こんな二人に驚くも、次第に顔が緩んでいく。 「んじゃま、行きますか。」 漆黒の龍の言葉を皮切りに、三人は歩き出す。 決意を胸に抱き、まっすぐ前を見て。 彼らの行く道には―――――――不安など何一つなかった。 「ハァッ、ハァッ、待て~……」 ――――後ろからもう一人ついてきていることは、だれも知らない。 【午前】【E-4 町】 【チーム:燃え展開】 【漆黒の龍@ライダーロワ】 【装備】カブトゼクター&ライダーベルト@ライダーロワ、がんがんじいスーツ(頭部に凹みあり)@特撮ロワ 【所持品】支給品一式 折れたエクスカリパー 黒い皮手袋、首輪の残骸(愛の伝道師) 【状態】かなりの疲労、全身に鈍い痛み、下半身と背中土塗れ 【思考・行動】 基本:対主催。そして脱出。 1:まずは服だ。土塗れはもう嫌だし下着姿とかアレだし鉄槌はもう論外(ry 2:ボマーを守る。 3:鉄槌はまあどうにでもなるだろ。 4:生存者の確保、及び首輪の解析の出来る人物の捜索。 5:愛の伝道師の意志をついで愛を説く。 6:リュウガのカードデッキとかないかなー ※外見や声は城戸真司です。 ※他ロワの知識は皆無です。 ※ドラゴンオルフェノク@ライダーロワに覚醒しました(ただし黒色)。触れたものを灰にする能力はありません。  直接の原因はコ・ホンブック戦ですが、ビクトリーム博士戦も何かあったかもしれません。 ※『蘇った現代の熱血怪人』『派手好き地獄紳士』『ステルス鬼畜』『マスク・ザ・ドS』を危険人物として認識しました。  『予約被りに定評のあるtu4氏』を『エロスの鐘の煩悩寺』だと思い込み、危険人物として認識しました。  尚、名前は知りませんが『ビクトリーム博士』も危険人物として認識しました。 ※一人称が僕に変わりつつあります。 ※カードデッキ(ナイト)@ライダーロワは破壊されました。 ※ダークウイングの行方は後続の書き手さんに任せます。 【ボマー@LSロワ】 【状態】かなり疲労。裸ランドセル。下着・髪止めと靴は有り。たんこぶ。 【装備】キラークイーンのディスク@ジョジョロワ 【所持品】年齢詐称薬@LSロワ、支給品一式、首輪(闇その2@スパロワ) 【思考・行動】 1:しばらくはこの二人と一緒にいる。 2:とりあえず服。必要なら殺してでも奪い取る。 3:基本的に対主催路線。ただし弱者を守る気は皆無。 4:エロ師匠と対決する。 【備考】 ※ガンスリンガーガールのトリエラの姿をしています。義体の身体能力等も有ると思われます。 ※あ、声や演技や顔の造作は基本的にアニメ第一期で 【大あばれ鉄槌@アニロワ1st】 【装備】レイジングハート(待機状態)、バリアジャケット 【所持品】支給品一式 【状態】疲労 【思考・行動】 1:隙を見てボマーを殴る。 2:他の参加者と燃え展を楽しませてもらう。 3:デバイスは見つけしだい破壊する。 ※容姿はスクライドのカズマ+ヴィータの騎士甲冑 ※声は保志総一郎 【午前】【E-4 漆黒一行の後方】 【結@スパロワ】 【状態】やや疲労 【装備】なし  【所持品】支給品一式 【思考】 基本:とりあえず、誰かと仲間になる 1:待てー! ※外見は第三次スーパーロボット大戦のディスアストラナガン ※武器は没収されてます ※体と一体化しているアインソフオウル、メスアッシャー、ディフィレクトフィールドは使用可能 ※永遠神剣『存在』は【D-9】草むらに落ちました 【午前】【???】 【ビクトリーム博士@アニロワ2nd】 【状態】酢飯細胞侵食中、体の至る所に負傷、大激怒 【装備】なし 【道具】なし 【思考】 基本:皆殺し 1:ONIICHAAAAAAAAAAAAAAAAAANNNNN!!!! ※触手を使って色々なことが出来ます。 ※ビクトリーム博士がどこに飛ばされたかは次の書き手にお任せします。 |143:[[大乱戦!Vは大声で叫ぶ]]|投下順に読む|144:[[とある天使の超電磁砲]]| |143:[[大乱戦!Vは大声で叫ぶ]]|時系列順に読む|144:[[とある天使の超電磁砲]]| |143:[[大乱戦!Vは大声で叫ぶ]]|漆黒の龍|156:[[覚醒の黒き書き手]]| |143:[[大乱戦!Vは大声で叫ぶ]]|ボマー|156:[[覚醒の黒き書き手]]| |143:[[大乱戦!Vは大声で叫ぶ]]|大あばれ鉄槌|156:[[覚醒の黒き書き手]]| |143:[[大乱戦!Vは大声で叫ぶ]]|ビクトリーム博士|152:[[薔薇のように、萌えキャラにだって棘はあるものさ]]| |143:[[大乱戦!Vは大声で叫ぶ]]|結|156:[[覚醒の黒き書き手]]| ----

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