街の狩人

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「まとめキング」 その名が放送で呼ばれたとたん、仮面ライダー書き手はその場に崩れ落ちた。 「バカな…。こんなに早くあの人が死ぬなんて…。」 視線を宙に漂わせ、仮面ライダー書き手はぶつぶつと呟く。 (守るべき対象を失い、混乱しているのか。まあ、無理のない話ではあるな。) 相棒の状態に関して考察を巡らせながら、エロ師匠は冷静に名簿に書かれた参加者の名前 を塗りつぶしていく。そして、余白に禁止エリアもメモしておく。 彼女は変人であっても、狂人ではない。いかなる状況下でも、ロワの基本作業を怠るよう なへまはしない。 やがて、放送は終わりを告げる。それとほぼ同時に出現した地図をつかむと、仮面ライダー 書き手は無言で歩き始めた。 「どこへ行く?」 エロ師匠が尋ねる。 「俺が守りたかった人は死んだ。ならば、敵を討つだけだ。それに、優勝したらひょっと して主催者が願いを叶えてくれるかもしれんからな。」 仮面ライダー書き手は、淡々と答える。その声には、若干の狂気がにじみ出ているように も聞こえた。 (典型的な奉仕マーダーの思考パターンだな…。こうなってしまった相手と同盟を維持 するのはある程度のリスクもはらむが、それを差し引いても彼の戦闘力は捨てがたい。 まあ、もう少し様子を見るか。もし彼が完全に狂ってしまうようであれば、見捨てるなり 始末するなりすればいい。彼を失うのは惜しいが、どうしても彼が相棒でなくてはいけない というわけでもないのだからな…。) わずかな時間で結論を導き出し、エロ師匠は仮面ライダー書き手の後を追った。 一方、こちらは鬼軍曹と空気王…もとい、影丸?のチーム。 「最初の放送までで24人だと?ふざけるな!」 鬼軍曹は、あまりの死者の多さに激怒していた。彼の仲間であるアニロワ1stの書き手 は一人しか死亡していなかったが、彼はそれを喜ぶような男ではない。 「何で同じ書き手同士で殺し合うんだよ!おかしいだろうが、こんなの!」 「その通りだよ、鬼軍曹!」 鬼軍曹の言葉に、ドラえもんも同意する。親密度が上がり、すでに呼び捨てである。 「おまえさんもそう思うだろ、影丸!」 「え…。ああ、そうッスね。」 影丸?は、とまどい気味に言葉を返す。そもそも彼は、マーダーになるといった覚えは ないが対主催になるといった覚えもない。自らの支給品であるドラえもんと鬼軍曹が仲良 くなってしまったので、成り行きで同行しているだけだ。 (けどまあ、このまま対主催でもいいか。外見がキョンで支給品がドラえもんじゃ、 どう考えてもマーダーは似合わないもんなあ…。) 「おーい!何やってんだ、影丸!置いてくぞー!」 「ああ、待ってください。」 先行する鬼軍曹たちを追う影丸?。その脳裏を、一瞬黒い考えがよぎった。 (まあ、それを逆手にとってステルスマーダー、ってのもありだけどな…。) 「えーと、今どの辺だ?」 「たぶんあそこからがビル街だから…。この辺かな?F-4かG-4あたり。」 支給されたばかりの地図を見ながら、鬼軍曹とドラえもんは現在地を確認する。 その後ろで、影丸はある施設の存在に気づき足を止めていた。 「影丸?どうしたんだ?何か見つけたのか?」 「ええ、まあ。あれがちょっと気になって。」 影丸?が指さしたもの。それは「倉田書店」と看板がかかった建物だった。 「本屋?あれがどうかしたのか?」 「アニロワ2ndでは、図書室にいろいろ出展作品に関係ある本が置いてあったりした じゃないですか。だから、何か役に立つ本があるんじゃないかと思いまして。」 「なるほどな。うーん、でもなあ…。」 影丸?の話に納得しつつも、鬼軍曹はそれを受け入れることを渋る。本というと、どうし ても宿敵であるコ・ホンブックのことを思い出してしまうのだ。 「悪い、俺パス。まだ寝足りないから、適当なところで寝てくるわ。調べ終わったら呼んでくれ。」 そう言い残すと、鬼軍曹はそそくさと移動を開始してしまう。 「ああ、ちょっと、鬼軍曹!」 ドラえもんは困惑した様子で、鬼軍曹と影丸?に交互に視線を送っている。 「ドラえもんは鬼軍曹さんに付いててくれ。こっちは大丈夫だろうから。」 「でも…。わかったよ。気を付けてね、影丸くん。」 迷った様子を見せたものの、結局ドラえもんは鬼軍曹の後を追っていった。 「さて…。それじゃ、調査開始といくか。」 一人残された影丸?は、独り言を呟きながら店内に足を踏み入れた。 店の中で最初に彼の視界に入ってきたのは、入り口の前に平積みにされた分厚い小説だった。 (原作の「バトル・ロワイアル」か…。やることが細かいねえ…。) 苦笑いを浮かべながらも、影丸?は本棚に収められた書物をチェックしていく。 (HELLSINGにひぐらしの漫画版と小説版…。パロロワの常連作品ばっかりだな…。 お、ハルヒもあった。) 気まぐれに一冊取ってデイパックに放り込み、影丸?はさらに店の奥へ進む。 すると、やがて女のささやくような声が聞こえてきた。 (何だ?先客がいたのか?) 本のチェックを一時中断し、影丸?は声の主を捜した。やがて、彼は一人の女性を発見する。 『腕も、足も、頬も、蜜を滴らせる花びらも。青年は口付けを交わしたまま、幼い肢体をあますことなく愛撫する。 未成熟ながらも、いや、未成熟であるが故に完璧な美しさを備えた姿。 少女はつぶらな瞳を潤ませて、今にも理性が弾けそうな青年に問い掛ける。 「Chain-情さん……私のこと、好き?」 「もちろんだよ」 青年は劣情を必死で押し隠し、にっこりと笑って答えた。 「僕は、世界で一番―― 」』 「待て待て待てーい!何やっとんのだあんたは!!」 いてもたってもいられず、影丸?は女性の行動につっこみを入れた。ひょっとしたら彼が 与えられたキョンの体に染みついたつっこみ属性が発動したのかもしれないが、まあそう でなくても普通は突っ込むだろう。 「何って…。単に官能小説を立ち読みしていただけだが?」 一方つっこみを受けた方の女性…エロ師匠は、さも何でもないかのように答える。 「いやいやいやいや、立ち読みするなよそんなもん!まあ百歩譲って立ち読みを認めたと してもだ、音読するな。非常識にも程がある。」 「おや、これは心外だな。非常識には慣れっこではないのかね、キョンくん。」 「俺はキョンじゃない。まあ、見た目はそうだが…。俺のここでの名前は、意外な影丸?だ。」 マイペースを崩さないエロ師匠に多少むっとしつつも、影丸?は名乗る。 「ほう、影丸くんというのか。では、影丸くん…。」 「何だ?」 「や ら な い か」 その瞬間、エロ師匠の目つきが変わる。その視線をもろに浴びた影丸?は、金縛りにでも あったかのように動けなくなってしまった。 (何だ、これは…。体が…熱い!) 影丸?は、エロ師匠のオーラに飲み込まれつつあった。しかし、後少しで彼がエロ師匠の 軍門に下ろうかというそのとき…。 「うおおおおお!!」 悲鳴が、周囲に響き渡った。 「今のは…。鬼軍曹さんの!」 その悲鳴を聞いて正気に戻った影丸?は、エロ師匠に背を向け店を出ようとする。 しかし、エロ師匠は影丸?の頭上を飛び越え、彼の行く手を阻むように着地する。 「つれないじゃないか、こんな美人をほったらかしていこうだなんて…。」 「どけよ…。あんたの遊びに付き合ってる場合じゃないんだ!」 「つまり、私の相手はしたくないと?」 「見くびるなよ…。」 影丸?はドラゴンキラーの切っ先をエロ師匠に向け、高らかに叫ぶ。 「ただの色情狂に興味はない!このロワにわがまま万能娘、無口宇宙人、巨乳未来人が いたら俺の所まで連れてこい!以上!」 「よくぞ吠えた。その言葉、当方への宣戦布告と判断する。武装錬金!」 なまめかしい表情を崩さぬまま、エロ師匠はサンライトハートを構える。 「君は運がいい。本来ならこのまま殺してしまうところだが、今の私は官能小説を読んで うずいている。両手両足を砕いて反抗できなくした後、思う存分味わってやろう。」 「ケッ、そうそう思い通りにさせてたまるかよ。」 対する影丸?も、額に冷や汗を浮かべつつドラゴンキラーを構える。 「意地があんだろ!男の子には!」 思わず口走ってしまった後で、影丸?はハッとする。 (やべえ…。自分から死亡フラグ立てにいっちまった…。) 【朝】【F-4 本屋】 【エロ師匠@漫画ロワ】 【装備:サンライトハート(後期型)@武装練金 カードデッキ(ゾルダ)@ライダーロワ】 【所持品:支給品一式×2、マジックペン@文房具、不明支給品×2人分】 【状態:健康、興奮状態(性的な意味で)、お肌ツヤツヤ、パワーアップ?】 【思考・行動】 1:影丸?を食べちゃう。もちろん、性的な意味で。 2:エロスを楽しむ。ほどほどになんてしない。エロスでどんどんパワーアップ! 3:この殺し合いの舞台を利用して、LSのボマーを倒す。できれば自分の手で倒す。 4:そのための戦力強化を図る。主に、同盟相手の模索&他人の支給品強奪で 5:バイセクシャルとはスペック高いぞ、仮面ライダー書き手!! ※外見と声は銀髪銀眼の津村斗貴子(エロ度200%増)です。無駄にエロいです。何でもエロくします。 ※サンライトハート(後期型)は支給品ではなく自前です。核鉄として心臓の代わりも兼ねています。 ※エロスで本当にパワーアップできるのかどうかは不明です。強くなった気がするだけなのかもしれません。 ※カードデッキだけはなぜか九分五十五秒しか変身できません。 ※服に若干の返り血 【意外な影丸?@アニロワ1st】 【装備】:ドラゴンキラー-1(呪)@トルネコの大冒険 【道具】:ドライフラワー、ドライヤー、ドライバー、小説「涼宮ハルヒの憂鬱」 【所持品】:支給品一式 【状態】:かすかな擦り傷。あご打撲。 【思考・行動】 基本:何でもいいから空気になるのだけは防ぐ。 1:目の前の痴女(エロ師匠)をどうにかして、鬼軍曹たちと合流。 2:ステルスマーダー…。まあ、今のところは保留で。 【備考】 ※容姿はキョン@涼宮ハルヒの憂鬱です。 時は少しさかのぼり、鬼軍曹と影丸?が別れた直後。鬼軍曹は本屋のすぐ近くにあるコンビニにいた。 店の奥に、運良く仮眠用のベッドを発見したのである。 「じゃ、俺寝るから。ドラえもんは影丸にここの位置を伝えてきてくれ。」 「うん、わかった。」 鬼軍曹の指示に従い、ドラえもんがその場を後にしようとしたそのとき、異変は起きた。 ドゴォォォォォン!! 轟音が鳴り響き、壁が崩れ落ちる。そこから姿を現したのは、カイザに変身した 仮面ライダー書き手であった。 「おいおい、何やってんだおまえ。ちゃんと入り口から入ってこいよ。」 「いや、鬼軍曹!そんなこと気にしてる場合じゃないよ!」 漫才のような二人の会話にも表情を変えず(もっとも、変えたところで変身中の今では わかりようがないが)、仮面ライダー書き手は彼らに言った。 「答えろ。今日の深夜から早朝の間に、まとめキングという男を殺したのはおまえたちか?」 「まとめキング?悪いが知らねえ名前だな。」 仮面ライダー書き手の問いを、鬼軍曹は即座に否定する。 「そうか…。」 「用件はそれだけか?俺、これから寝るから早くどっか行って…。」 「ならば、俺が優勝するために死ね!」 「はぃぃぃぃぃぃ!?」 唐突に、仮面ライダー書き手はカイザブレイガンを振り下ろす。鬼軍曹は、それを間一髪でかわした。 「危ねえ!ちくしょう、マーダーかよ!」 「もっと早く気づいてよ!明らかに危ない雰囲気だったじゃないか!」 ドラえもんを連れ、慌てて部屋から逃げ出す鬼軍曹。だがその背後から、仮面ライダー 書き手がガンモードにしたカイザブレイガンを放つ。 「うおおおおお!!」 ビームが肩を貫通し、鬼軍曹は苦悶の声をあげる。だがそれでも、彼は足を止めない。 そのまま部屋を出て、コンビニの店内へ逃れる。 「チッ、仕留め損ねたか…。まあいい、殺すのが少し遅くなっただけだ。」 悪態を付きつつも、仮面ライダー書き手は店内に足を踏み入れる。立ち並ぶ陳列棚が視界 を遮り、鬼軍曹の姿は見あたらない。しかし彼は焦ることなく、店内を歩き回る。 (さて、これからどうするかな…。) 身を隠しながら、鬼軍曹はこれから取るべき行動を考える。今の状況では、地雷は使えない。 まさか、むき出しの地雷を踏むバカはいないだろう。だいたい、こんな狭い場所で地雷を 使ったら、自分もただでは済みそうにない。 (となると、これを使うしかねえか…。俺のイメージに合わねえから、なるべく使いたく なかったんだがなあ…。) 鬼軍曹は、デイパックから二つ目の支給品を取り出した。 店内に響き渡る、ガチャガチャという金属音。そこから鬼軍曹の居場所を察知し、 仮面ライダー書き手は動く。 「そこか!」 勢いよく飛び出す、仮面ライダー書き手。その前に現れたのはドラえもんと、ねずみにも 犬にも見える着ぐるみだった。 「ふもー!ふもっふ!(さあ、かかってこいや!)」 【朝】【F-4 コンビニ】 【仮面ライダー書き手@ライダーロワ】 【状態】健康、仮面ライダーカイザに変身中 【装備】カイザギア@ライダーロワ 【所持品】支給品一式(未確認) 【思考・行動】 基本:皆殺しで優勝。可能ならばまとめキングを生き返らせる。 1:目の前の男(鬼軍曹)を殺す。 2:手こずるようならエロ師匠と合流。 3:俺を好きにならない奴は殺す。 ※外見や声は草加雅人です。 【猫子頭の鬼軍曹@アニロワ1st】 【装備:対戦車地雷(17/20)、ボン太くんスーツ@スパロワ】 【所持品:支給品一式、ドラえもん(四次元ポケットなし、CV:大山のぶ代)】 【状態:やや疲労、右肩負傷】 【思考・行動】 1:目の前の仮面ライダーをどうにかして、影丸?と合流。 2:殺し合いには乗らずに読み手を倒す。 3:アニロワ1st書き手達との合流。 4:危険視しているコ・ホンブック(◆5VEHREaaO2)の殺害。 5:お姉さまをお仕置きする。 ※ボン太くんスーツの具体的な武装については、次の書き手さんにお任せ。   ,>-、_       `ー、;;;;;;|::... `ヽ,    /:::..{ ̄`ヽ,_ |      }_ノ ̄`、  ヽ   ./:::...,ri   |::`~'  〕 _,,,-一! 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「まとめキング」 その名が放送で呼ばれたとたん、仮面ライダー書き手はその場に崩れ落ちた。 「バカな…。こんなに早くあの人が死ぬなんて…。」 視線を宙に漂わせ、仮面ライダー書き手はぶつぶつと呟く。 (守るべき対象を失い、混乱しているのか。まあ、無理のない話ではあるな。) 相棒の状態に関して考察を巡らせながら、エロ師匠は冷静に名簿に書かれた参加者の名前を塗りつぶしていく。 そして、余白に禁止エリアもメモしておく。 彼女は変人であっても、狂人ではない。いかなる状況下でも、ロワの基本作業を怠るようなへまはしない。 やがて、放送は終わりを告げる。それとほぼ同時に出現した地図をつかむと、仮面ライダー 書き手は無言で歩き始めた。 「どこへ行く?」 エロ師匠が尋ねる。 「俺が守りたかった人は死んだ。ならば、敵を討つだけだ。 それに、優勝したらひょっとして主催者が願いを叶えてくれるかもしれんからな。」 仮面ライダー書き手は、淡々と答える。その声には、若干の狂気がにじみ出ているように も聞こえた。 (典型的な奉仕マーダーの思考パターンだな…。こうなってしまった相手と同盟を維持 するのはある程度のリスクもはらむが、それを差し引いても彼の戦闘力は捨てがたい。 まあ、もう少し様子を見るか。もし彼が完全に狂ってしまうようであれば、見捨てるなり 始末するなりすればいい。彼を失うのは惜しいが、どうしても彼が相棒でなくてはいけない というわけでもないのだからな…。) わずかな時間で結論を導き出し、エロ師匠は仮面ライダー書き手の後を追った。 一方、こちらは鬼軍曹と空気王…もとい、影丸?のチーム。 「最初の放送までで24人だと?ふざけるな!」 鬼軍曹は、あまりの死者の多さに激怒していた。彼の仲間であるアニロワ1stの書き手 は一人しか死亡していなかったが、彼はそれを喜ぶような男ではない。 「何で同じ書き手同士で殺し合うんだよ!おかしいだろうが、こんなの!」 「その通りだよ、鬼軍曹!」 鬼軍曹の言葉に、ドラえもんも同意する。親密度が上がり、すでに呼び捨てである。 「おまえさんもそう思うだろ、影丸!」 「え…。ああ、そうッスね。」 影丸?は、とまどい気味に言葉を返す。そもそも彼は、マーダーになるといった覚えは ないが対主催になるといった覚えもない。自らの支給品であるドラえもんと鬼軍曹が仲良 くなってしまったので、成り行きで同行しているだけだ。 (けどまあ、このまま対主催でもいいか。外見がキョンで支給品がドラえもんじゃ、 どう考えてもマーダーは似合わないもんなあ…。) 「おーい!何やってんだ、影丸!置いてくぞー!」 「ああ、待ってください。」 先行する鬼軍曹たちを追う影丸?。その脳裏を、一瞬黒い考えがよぎった。 (まあ、それを逆手にとってステルスマーダー、ってのもありだけどな…。) 「えーと、今どの辺だ?」 「たぶんあそこからがビル街だから…。この辺かな?F-4かG-4あたり。」 支給されたばかりの地図を見ながら、鬼軍曹とドラえもんは現在地を確認する。 その後ろで、影丸はある施設の存在に気づき足を止めていた。 「影丸?どうしたんだ?何か見つけたのか?」 「ええ、まあ。あれがちょっと気になって。」 影丸?が指さしたもの。それは「倉田書店」と看板がかかった建物だった。 「本屋?あれがどうかしたのか?」 「アニロワ2ndでは、図書室にいろいろ出展作品に関係ある本が置いてあったりした じゃないですか。だから、何か役に立つ本があるんじゃないかと思いまして。」 「なるほどな。うーん、でもなあ…。」 影丸?の話に納得しつつも、鬼軍曹はそれを受け入れることを渋る。本というと、どうし ても宿敵であるコ・ホンブックのことを思い出してしまうのだ。 「悪い、俺パス。まだ寝足りないから、適当なところで寝てくるわ。調べ終わったら呼んでくれ。」 そう言い残すと、鬼軍曹はそそくさと移動を開始してしまう。 「ああ、ちょっと、鬼軍曹!」 ドラえもんは困惑した様子で、鬼軍曹と影丸?に交互に視線を送っている。 「ドラえもんは鬼軍曹さんに付いててくれ。こっちは大丈夫だろうから。」 「でも…。わかったよ。気を付けてね、影丸くん。」 迷った様子を見せたものの、結局ドラえもんは鬼軍曹の後を追っていった。 「さて…。それじゃ、調査開始といくか。」 一人残された影丸?は、独り言を呟きながら店内に足を踏み入れた。 店の中で最初に彼の視界に入ってきたのは、入り口の前に平積みにされた分厚い小説だった。 (原作の「バトル・ロワイアル」か…。やることが細かいねえ…。) 苦笑いを浮かべながらも、影丸?は本棚に収められた書物をチェックしていく。 (HELLSINGにひぐらしの漫画版と小説版…。パロロワの常連作品ばっかりだな…。 お、ハルヒもあった。) 気まぐれに一冊取ってデイパックに放り込み、影丸?はさらに店の奥へ進む。 すると、やがて女のささやくような声が聞こえてきた。 (何だ?先客がいたのか?) 本のチェックを一時中断し、影丸?は声の主を捜した。やがて、彼は一人の女性を発見する。 『腕も、足も、頬も、蜜を滴らせる花びらも。青年は口付けを交わしたまま、幼い肢体をあますことなく愛撫する。 未成熟ながらも、いや、未成熟であるが故に完璧な美しさを備えた姿。 少女はつぶらな瞳を潤ませて、今にも理性が弾けそうな青年に問い掛ける。 「Chain-情さん……私のこと、好き?」 「もちろんだよ」 青年は劣情を必死で押し隠し、にっこりと笑って答えた。 「僕は、世界で一番―― 」』 「待て待て待てーい!何やっとんのだあんたは!!」 いてもたってもいられず、影丸?は女性の行動につっこみを入れた。ひょっとしたら彼が 与えられたキョンの体に染みついたつっこみ属性が発動したのかもしれないが、まあそう でなくても普通は突っ込むだろう。 「何って…。単に官能小説を立ち読みしていただけだが?」 一方つっこみを受けた方の女性…エロ師匠は、さも何でもないかのように答える。 「いやいやいやいや、立ち読みするなよそんなもん!まあ百歩譲って立ち読みを認めたと してもだ、音読するな。非常識にも程がある。」 「おや、これは心外だな。非常識には慣れっこではないのかね、キョンくん。」 「俺はキョンじゃない。まあ、見た目はそうだが…。俺のここでの名前は、意外な影丸?だ。」 マイペースを崩さないエロ師匠に多少むっとしつつも、影丸?は名乗る。 「ほう、影丸くんというのか。では、影丸くん…。」 「何だ?」 「や ら な い か」 その瞬間、エロ師匠の目つきが変わる。その視線をもろに浴びた影丸?は、金縛りにでも あったかのように動けなくなってしまった。 (何だ、これは…。体が…熱い!) 影丸?は、エロ師匠のオーラに飲み込まれつつあった。しかし、後少しで彼がエロ師匠の 軍門に下ろうかというそのとき…。 「うおおおおお!!」 悲鳴が、周囲に響き渡った。 「今のは…。鬼軍曹さんの!」 その悲鳴を聞いて正気に戻った影丸?は、エロ師匠に背を向け店を出ようとする。 しかし、エロ師匠は影丸?の頭上を飛び越え、彼の行く手を阻むように着地する。 「つれないじゃないか、こんな美人をほったらかしていこうだなんて…。」 「どけよ…。あんたの遊びに付き合ってる場合じゃないんだ!」 「つまり、私の相手はしたくないと?」 「見くびるなよ…。」 影丸?はドラゴンキラーの切っ先をエロ師匠に向け、高らかに叫ぶ。 「ただの色情狂に興味はない!このロワにわがまま万能娘、無口宇宙人、巨乳未来人が いたら俺の所まで連れてこい!以上!」 「よくぞ吠えた。その言葉、当方への宣戦布告と判断する。武装錬金!」 なまめかしい表情を崩さぬまま、エロ師匠はサンライトハートを構える。 「君は運がいい。本来ならこのまま殺してしまうところだが、今の私は官能小説を読んで うずいている。両手両足を砕いて反抗できなくした後、思う存分味わってやろう。」 「ケッ、そうそう思い通りにさせてたまるかよ。」 対する影丸?も、額に冷や汗を浮かべつつドラゴンキラーを構える。 「意地があんだろ!男の子には!」 思わず口走ってしまった後で、影丸?はハッとする。 (やべえ…。自分から死亡フラグ立てにいっちまった…。) 【朝】【F-4 本屋】 【エロ師匠@漫画ロワ】 【装備:サンライトハート(後期型)@武装練金 カードデッキ(ゾルダ)@ライダーロワ】 【所持品:支給品一式×2、マジックペン@文房具、不明支給品×2人分】 【状態:健康、興奮状態(性的な意味で)、お肌ツヤツヤ、パワーアップ?】 【思考・行動】 1:影丸?を食べちゃう。もちろん、性的な意味で。 2:エロスを楽しむ。ほどほどになんてしない。エロスでどんどんパワーアップ! 3:この殺し合いの舞台を利用して、LSのボマーを倒す。できれば自分の手で倒す。 4:そのための戦力強化を図る。主に、同盟相手の模索&他人の支給品強奪で 5:バイセクシャルとはスペック高いぞ、仮面ライダー書き手!! ※外見と声は銀髪銀眼の津村斗貴子(エロ度200%増)です。無駄にエロいです。何でもエロくします。 ※サンライトハート(後期型)は支給品ではなく自前です。核鉄として心臓の代わりも兼ねています。 ※エロスで本当にパワーアップできるのかどうかは不明です。強くなった気がするだけなのかもしれません。 ※カードデッキだけはなぜか九分五十五秒しか変身できません。 ※服に若干の返り血 【意外な影丸?@アニロワ1st】 【装備】:ドラゴンキラー-1(呪)@トルネコの大冒険 【道具】:ドライフラワー、ドライヤー、ドライバー、小説「涼宮ハルヒの憂鬱」 【所持品】:支給品一式 【状態】:かすかな擦り傷。あご打撲。 【思考・行動】 基本:何でもいいから空気になるのだけは防ぐ。 1:目の前の痴女(エロ師匠)をどうにかして、鬼軍曹たちと合流。 2:ステルスマーダー…。まあ、今のところは保留で。 【備考】 ※容姿はキョン@涼宮ハルヒの憂鬱です。 時は少しさかのぼり、鬼軍曹と影丸?が別れた直後。鬼軍曹は本屋のすぐ近くにあるコンビニにいた。 店の奥に、運良く仮眠用のベッドを発見したのである。 「じゃ、俺寝るから。ドラえもんは影丸にここの位置を伝えてきてくれ。」 「うん、わかった。」 鬼軍曹の指示に従い、ドラえもんがその場を後にしようとしたそのとき、異変は起きた。 ドゴォォォォォン!! 轟音が鳴り響き、壁が崩れ落ちる。そこから姿を現したのは、カイザに変身した 仮面ライダー書き手であった。 「おいおい、何やってんだおまえ。ちゃんと入り口から入ってこいよ。」 「いや、鬼軍曹!そんなこと気にしてる場合じゃないよ!」 漫才のような二人の会話にも表情を変えず(もっとも、変えたところで変身中の今では わかりようがないが)、仮面ライダー書き手は彼らに言った。 「答えろ。今日の深夜から早朝の間に、まとめキングという男を殺したのはおまえたちか?」 「まとめキング?悪いが知らねえ名前だな。」 仮面ライダー書き手の問いを、鬼軍曹は即座に否定する。 「そうか…。」 「用件はそれだけか?俺、これから寝るから早くどっか行って…。」 「ならば、俺が優勝するために死ね!」 「はぃぃぃぃぃぃ!?」 唐突に、仮面ライダー書き手はカイザブレイガンを振り下ろす。鬼軍曹は、それを間一髪でかわした。 「危ねえ!ちくしょう、マーダーかよ!」 「もっと早く気づいてよ!明らかに危ない雰囲気だったじゃないか!」 ドラえもんを連れ、慌てて部屋から逃げ出す鬼軍曹。だがその背後から、仮面ライダー 書き手がガンモードにしたカイザブレイガンを放つ。 「うおおおおお!!」 ビームが肩を貫通し、鬼軍曹は苦悶の声をあげる。だがそれでも、彼は足を止めない。 そのまま部屋を出て、コンビニの店内へ逃れる。 「チッ、仕留め損ねたか…。まあいい、殺すのが少し遅くなっただけだ。」 悪態を付きつつも、仮面ライダー書き手は店内に足を踏み入れる。立ち並ぶ陳列棚が視界 を遮り、鬼軍曹の姿は見あたらない。しかし彼は焦ることなく、店内を歩き回る。 (さて、これからどうするかな…。) 身を隠しながら、鬼軍曹はこれから取るべき行動を考える。今の状況では、地雷は使えない。 まさか、むき出しの地雷を踏むバカはいないだろう。だいたい、こんな狭い場所で地雷を 使ったら、自分もただでは済みそうにない。 (となると、これを使うしかねえか…。俺のイメージに合わねえから、なるべく使いたく なかったんだがなあ…。) 鬼軍曹は、デイパックから二つ目の支給品を取り出した。 店内に響き渡る、ガチャガチャという金属音。そこから鬼軍曹の居場所を察知し、 仮面ライダー書き手は動く。 「そこか!」 勢いよく飛び出す、仮面ライダー書き手。その前に現れたのはドラえもんと、ねずみにも 犬にも見える着ぐるみだった。 「ふもー!ふもっふ!(さあ、かかってこいや!)」 【朝】【F-4 コンビニ】 【仮面ライダー書き手@ライダーロワ】 【状態】健康、仮面ライダーカイザに変身中 【装備】カイザギア@ライダーロワ 【所持品】支給品一式(未確認) 【思考・行動】 基本:皆殺しで優勝。可能ならばまとめキングを生き返らせる。 1:目の前の男(鬼軍曹)を殺す。 2:手こずるようならエロ師匠と合流。 3:俺を好きにならない奴は殺す。 ※外見や声は草加雅人です。 【猫子頭の鬼軍曹@アニロワ1st】 【装備:対戦車地雷(17/20)、ボン太くんスーツ@スパロワ】 【所持品:支給品一式、ドラえもん(四次元ポケットなし、CV:大山のぶ代)】 【状態:やや疲労、右肩負傷】 【思考・行動】 1:目の前の仮面ライダーをどうにかして、影丸?と合流。 2:殺し合いには乗らずに読み手を倒す。 3:アニロワ1st書き手達との合流。 4:危険視しているコ・ホンブック(◆5VEHREaaO2)の殺害。 5:お姉さまをお仕置きする。 ※ボン太くんスーツの具体的な武装については、次の書き手さんにお任せ。    ,>-、_       `ー、;;;;;;|::... `ヽ,     /:::..{ ̄`ヽ,_ |      }_ノ ̄`、  ヽ    ./:::...,ri   |::`~'  〕 _,,,-一! 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