すれ違う二人+α++曖昧ネッケツ怪人

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 森を抜けた、市街地のはずれ。 「ぶぅるあああああああああああああああ」  咆哮。又もや殺し損ねた。  ――我等《漫画ロワ書き手》は神《漫画ロワ》の代理人。神罰の地上代行者。    我等の使命は、我が神《漫画ロワ》に逆らう愚者《他ロワ書き手》を、その肉の最後の一片までも絶滅すること。  だと言うのに、なぜ、何故にあの男達はそれに逆らうのか?   「パンタローネ、愛の伝道師」  それが、破戒者の名前。  奴らは、同じ漫画ロワの書き手だというのに。  それに加え、異教徒《他ロワ書き手》を庇うなどとは……その破戒、御しがたい。   「そうか、貴様らは……書き手だというのに、そうなのだな」     熱血怪人は、拳を握り、歯軋りをする。  我が神の元にいながら、我が神に抵抗する。それはすなわち―― 「抵抗者《プロテスタント》」    ならば、どうする?    ――決まっている。いいプロテスタントは、 「死んだプロテスタントだけだ」  そう、殺すまでだ。  先程は遅れをとったが、今度はそうも行かない。  俺には、まだ、隠していた切り札があるのだから。  この体のもう一人の主、その能力。 「ゲハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」  次は殺す、必ず殺す。奴らを、我が神に逆らう愚者を、殺す。     「…………………………さん!」  なにやら、爆音と共に叫び声が聴こえる。  これは、待ちに待った戦闘だろう。絶好の好機。  ならば、ならば、横合いから殴りつける。 「征くぞ……フゥリィィィークゥゥス」  言って、両足に力を込める。  その目的地は中央より少し右外れに建つビル街d――、  『中央』より少『し』右外れに『建』つビル街、『中央』……『し』……『建』、『センター』……『し』……『けん』、 「センター試験、よもやそこま――――ガッ」  唐突な光と共に、蘇った熱血怪人の意識は途絶えた。                      ◇  ◆  ◇      一方、ここはビル街。  一人の男が叫び声をあげる。 「貴様は……ジャーク将軍! 罪もない猫を俺と戦わせ、それを観察しようなど……この俺が許さん!」  怒りを高らかに、男はマイクを仕舞い、変わりに右手の銃を構える。 「破壊光弾ハードショット!」  舞い上がる火花。光が三度、男の足元を穿つ。 「ぐううう……ッ!」  金の男が呻る。ギャグ将軍の姿をしている、◆6/WWxs901だ。  誤解フラグをばら撒こうと、参加者に変身した◆6/WWxs901(以下、◆6/)だったが、彼の目論見は見事に外れた。  書き手ロワの反映を願った言葉が、影の繋ぎ師の耳に入ってしまったのだ。  別に◆6/は誰に聞かせるつもりもなかった。ただ、変身して高性能になった影の繋ぎ師の耳が、勝手にキャッチ。  それから、彼の姿を見た繋ぎ師は、叫ぶなり、ボルティックシューターを取り出してきて、今に至る。  ちなみに、その間にちゃっかりボンボン系の書鬼は逃げ出してたりする。 「逃がさん!」  影の繋ぎ師が更に光弾を放つ。今度はわき腹を掠め、彼方へ。  制限からか(あるのかわからないが)、ハードショットは追尾性を失っていたのが幸いした。  それにしても、拙い。このまま戦闘で撃たせていては書き手ロワの繁栄どころか、舞台を破滅させてしまう。  かといって、後ろを見せれば、その瞬間に撃ち抜かれ、ジ?エンド。 「く……仕方がない」  ◆6/は、覚悟を決めた。  参加者を自らの手で葬る、その覚悟を。   「変身!」 『HENSHIN』  電子音と共に、◆6/の姿が変わる。赤い装甲を纏った、仮面の戦士。  カブトゼクターなしの過程を飛ばした変身。姿を自在に変え、その能力を操る――それが◆6/の特殊能力だった。  ここで選択したのは、仮面ライダーカブト。ジャーク将軍のままでは、ロボライダーには勝てない。多分。きっと。  だったら、目には目を、歯には歯を、ライダーにはライダーを、だ。  時を自在に操る、この能力、このライダーに、ただのライダー勝てるはずがない。  そう思って◆6/は仮面ライダーカブトに変身した。  それがハイパーカブトでないのは一種の慢心からだろう。 「クロックアップ」 『Clock Up』  そのまま間髪をいれず、影の繋ぎ師の元へ。そして頭部に一閃。その命を、刈り取る。 「なッ!」  しかし、必殺の筈だった攻撃は、受け止められていた。掌握。そして、 「うぼァァァァ!」  鳩尾に、一撃。  手放され、◆6/はあまりの痛みに膝をついた。 「な……なぜだ」  息も絶え絶えに問う◆6/に、影の繋ぎ師は簡潔に答える。   「創世王は異なった時間を生きている。だから、俺に時間攻撃は効かないッ!!」    見誤った、そう思う頃には遅かった。    ――いや、まだ遅くない。◆6/はジグマールに姿を変え、ワープで影の繋ぎ師の後ろへ。  そして背後から、彼の首にある首輪へ衝撃波を加える。しかし、彼が見込んだ爆発は起きない。  足りない、まだ足りないと、ワープで影の繋ぎ師を撹乱し、首輪に圧力を加える。  だが、皹は入るものの、首輪は一向に壊れようとしない。    まどろっこしい。◆6/は影の繋ぎ師――ビルの上空へとワープする。そして、     「『恋符』マスタースパーク!!」  支給品のミニ八卦炉をもって、ビルごと影の繋ぎ師を蒸発させた。   &color(red){【影の繋ぎ師@ライダーロワ】蒸発}                ◇  ◆  ◇    「う……ここは」  目を開けて、ゆっくりと頭を起こす。それから、あたりに目を向ける。  ぐらぐらゆれる頭を押さえて、熱血怪人はありのまま自分に起こった状況を反芻する。  そして、結論付けた。自分は、法王庁に洗脳されていたと。    自分は、熱血書き手といわれている。  しかし元来自分は、どちらかと言うと鬱展の方が好きなのだ。  ヅラと灰原がDIOに無残に殺されたのも好きだし、しんのすけ豚をばらしてしまった話も好きだ。  なのはが親友の前で喉を喰いちぎられて死んだのには滾ったし、デビルマスタングが友人をブチ殺したなんてのはもうたまらない。  一般人のはずの明日夢が、パーティメンバーを毒殺した話など心が躍った。  強力マーダーがノロウィルスで倒れる話も好きだ。  阿部さんが男で勃起できなくなったなんてのは、死後にもて遊ばれるカズキ並みに絶頂の極みだ。  沙羅さんがまったく活躍できないなんて話は……いや、活躍できないのは普通だから、鬱でも何でもないか。  兎に角、自分は真正面から戦って死ぬ話より、戦闘も含めて、対主催者が無残に殺されていく話の方を好んでいるのだ。  ただ、だからと言って熱血が嫌いなワケでもなく――実際とても好きだ。  そうなのだが、それよりも他人の書く鬱話のほうが好物なのだ。  しかし自分は、それら全てと同じくらい――対主催が活躍する話も愛しているのだ。    そんな自分が、『易々と』他人をブチ殺そうとするとは、洗脳されている以外にありえないのだ。  しかし自分は鬱な心と、熱く戦う心を蘇らせた。愛と平和と自由を望む正義の心で。    などと思い込む熱血怪人。  しかしてその実態は、センター試験の無残な結果で鬱になったことと、  頭に撃ち込まれたハードショットの所為で頭脳が麻痺しただけなのだが、熱血怪人は知る由もない。   「おのれ法王庁……俺を洗脳して、あまつさえ悪の手先として使おうとするなど、許さん!」  それどころか熱く滾り、強い怒りに燃えていた。  その思いを胸に左の拳をぎゅっと握りしめ、右の掌に万感の思いを乗せる。   「ライダー……」  斜め上に突き出した右手で頭上に円を描きつつ、逆の手を右上に突き出す。 「変身ッ!」  腰に現れたベルトが、はじめと真逆のポーズを光で包む。 「トウッ!」    ハイジャンプの後、殺し合いの地に降り立ったその姿は、飛蝗――仮面ライダー一号そのものだった。                    ◇  ◆  ◇     「はあ、はあ、はあ…………」  肩を大きく上下し、◆6/は地上へと降り立った。  先程の砲撃で、影の書き手のいたビルを中心にクレーターが出来上がっていた。  少し派手にやりすぎた。クレーターの中は、溶岩のように赤熱していた。  しかし、これはやりすぎだっただろうか?  ――いや、ここまでしなければ自分はやられていた。    そこまで至らしめた影の繋ぎ師への恐怖に、◆6/は今更ながら膝を折った。  影の繋ぎ師との戦いで、多くの力を使ってしまった。  恐らく変身能力は使えても、変身した相手の能力はもうきっと使えまい。  だが別にいい。今自分は生き残った。  変身能力だけでも書き手ロワを盛り上げるには十分だ。  ◆6/は衰弱した体で書き手ロワの繁栄を願い、神に感謝した。生き残れてよかった、と。  しかし、現実は非情である。  確かに消し飛ばしたはずのクレーターから、奴は立ち上がってきたのだから。   「俺は炎の王子! 炎の力は……俺のエネルギーだ!」   &color(blue){【影の繋ぎ師@ライダーロワ】 生存確認}    そう吼える影の繋ぎ師の右手が、黄金に輝く。  マズイ、逃げなければ。そう思っても、腰に力は入らない。  死にたくない。自分はまだ、書き手ロワを盛り上げていない。  この世に未練があるのと同様に、この場に未練でもあるかの様に体はこの場から退こうとしない。  腰が抜けて、逃げられない。 「嫌だ、し、死にたくない!」  そう悲鳴をあげる◆6/の髪は、いつの間にか海草のようなウェービーヘアーになっていた。 「貴様が生きることは、この俺が許さん!」  怒りを露に、影の繋ぎ師は◆6/目掛けて拳を振り下ろそうとして――   「待て!!!!」    闖入者の言葉に拳を止めた。     【早朝】【D‐6 ビルの跡地】 【影の繋ぎ師@ライダーロワ】 【装備】:サタンサーベル@ライダーロワ、シャドーセイバー@ライダーロワ 【道具】:カラオケマイク@現実 【所持品】:支給品一式 【状態】:健康。クライシス帝国と熱血怪人への激しい怒り。ロボライダーに変身中。 【思考?行動】 基本:殺し合いには乗らない 1:ぶ っ ち ぎ る ぜ 2:まさか……先輩? 3:目の前のクライシス帝国の手下を倒す 4:先程のクライシス帝国の手下を倒す 【備考】 ※変身体はシャドームーンです ※いきなりロボライダーに変身可能になりました。ぶっちぎりです。 ※首輪に皹が入っていますが、ぶっちぎりです。   【蘇った現代の熱血怪人@漫画ロワ】 【装備】:バヨネット×2 【道具】:なし 【所持品】:支給品一式 【状態】:仮面ライダー一号に変身中 【思考?行動】 基本:打倒、主催! 1:目の前のワカメを保護する。 2:他ロワ書き手(異教徒)と一般人(化け物)は鏖・・・・・・なのか? 3:どこかで鬱展開にもって行きたい   ※イスカリオテの制服@ヘルシングに身を包んでいます。顔や髪型までアンデルセンではありません ※声はアンデルセン、髪型は本郷猛、顔は村雨良です ※法王庁に洗脳されていたと思い込んでいます ※頭部に衝撃が加わることで、また元に戻るかもしれません   【◆6/WWxs901@カオスロワ】 【状態】ワカメ、精神疲労大 【装備】ダイナマイトたくさんとライター、ミニ八卦炉@LSロワ 【道具】支給品一式、他にもなんかあるかも 【思考?行動】 基本:参加者に変身して色んな奴の誤解フラグをばら撒く 1:何やってるライダー! は、早く僕を助けろ! 2:書き手ロワの繁栄に尽くす。 ※変身能力があり、誰にでも変身できます ※主催者によってジョーカーとして召喚されたっぽい。 ※精神疲労が大きい為、能力を使う能力は使えません   【共通備考】 ※D-6にクレーターが出来ました                  ◇  ◆  ◇      そんなカオスなクレーターから一キロほど離れたビルの中。  ボンボン系の書鬼は、奇妙な寝相で夢の中にいた。   【早朝】【D-5 どこかのビル】 【ボンボン系の書鬼@アニロワ2nd】 【装備】:内臓火器(ミサイル)。なんでも切れる剣@サイボーグクロちゃん 【道具】:なし 【所持品】支給品一式(未確認) 【状態】:健康。 【思考?状態】 1:zzz………………。 2:おいらを巻き込むな。 3:なんだったんだ? あいつら。 |106:[[すごく……誤解です]]|投下順に読む|108:[[意外!それは紙切れ!]]| |105:[[新しい朝が来た、対主催の朝だ]]|時系列順に読む|108:[[学校屋上戦争]]| |087:[[噛み合わない二人+α]]|影の繋ぎ師|120:[[私のかがみ様、ツンデレのかがみ様]]| |086:[[ゼットン]]|蘇った現代の熱血怪人|120:[[私のかがみ様、ツンデレのかがみ様]]| |087:[[噛み合わない二人+α]]|◆6/WWxs901|120:[[私のかがみ様、ツンデレのかがみ様]]| |087:[[噛み合わない二人+α]]|ボンボン系の書鬼|132:[[MURDER PRINCESS]]| ----
 森を抜けた、市街地のはずれ。 「ぶぅるあああああああああああああああ」  咆哮。又もや殺し損ねた。  ――我等《漫画ロワ書き手》は神《漫画ロワ》の代理人。神罰の地上代行者。    我等の使命は、我が神《漫画ロワ》に逆らう愚者《他ロワ書き手》を、その肉の最後の一片までも絶滅すること。  だと言うのに、なぜ、何故にあの男達はそれに逆らうのか?   「パンタローネ、愛の伝道師」  それが、破戒者の名前。  奴らは、同じ漫画ロワの書き手だというのに。  それに加え、異教徒《他ロワ書き手》を庇うなどとは……その破戒、御しがたい。   「そうか、貴様らは……書き手だというのに、そうなのだな」     熱血怪人は、拳を握り、歯軋りをする。  我が神の元にいながら、我が神に抵抗する。それはすなわち―― 「抵抗者《プロテスタント》」    ならば、どうする?    ――決まっている。いいプロテスタントは、 「死んだプロテスタントだけだ」  そう、殺すまでだ。  先程は遅れをとったが、今度はそうも行かない。  俺には、まだ、隠していた切り札があるのだから。  この体のもう一人の主、その能力。 「ゲハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」  次は殺す、必ず殺す。奴らを、我が神に逆らう愚者を、殺す。     「…………………………さん!」  なにやら、爆音と共に叫び声が聴こえる。  これは、待ちに待った戦闘だろう。絶好の好機。  ならば、ならば、横合いから殴りつける。 「征くぞ……フゥリィィィークゥゥス」  言って、両足に力を込める。  その目的地は中央より少し右外れに建つビル街d――、  『中央』より少『し』右外れに『建』つビル街、『中央』……『し』……『建』、『センター』……『し』……『けん』、 「センター試験、よもやそこま――――ガッ」  唐突な光と共に、蘇った熱血怪人の意識は途絶えた。                      ◇  ◆  ◇      一方、ここはビル街。  一人の男が叫び声をあげる。 「貴様は……ジャーク将軍! 罪もない猫を俺と戦わせ、それを観察しようなど……この俺が許さん!」  怒りを高らかに、男はマイクを仕舞い、変わりに右手の銃を構える。 「破壊光弾ハードショット!」  舞い上がる火花。光が三度、男の足元を穿つ。 「ぐううう……ッ!」  金の男が呻る。ギャグ将軍の姿をしている、◆6/WWxs901だ。  誤解フラグをばら撒こうと、参加者に変身した◆6/WWxs901(以下、◆6/)だったが、彼の目論見は見事に外れた。  書き手ロワの反映を願った言葉が、影の繋ぎ師の耳に入ってしまったのだ。  別に◆6/は誰に聞かせるつもりもなかった。ただ、変身して高性能になった影の繋ぎ師の耳が、勝手にキャッチ。  それから、彼の姿を見た繋ぎ師は、叫ぶなり、ボルティックシューターを取り出してきて、今に至る。  ちなみに、その間にちゃっかりボンボン系の書鬼は逃げ出してたりする。 「逃がさん!」  影の繋ぎ師が更に光弾を放つ。今度はわき腹を掠め、彼方へ。  制限からか(あるのかわからないが)、ハードショットは追尾性を失っていたのが幸いした。  それにしても、拙い。このまま戦闘で撃たせていては書き手ロワの繁栄どころか、舞台を破滅させてしまう。  かといって、後ろを見せれば、その瞬間に撃ち抜かれ、ジ?エンド。 「く……仕方がない」  ◆6/は、覚悟を決めた。  参加者を自らの手で葬る、その覚悟を。   「変身!」 『HENSHIN』  電子音と共に、◆6/の姿が変わる。赤い装甲を纏った、仮面の戦士。  カブトゼクターなしの過程を飛ばした変身。姿を自在に変え、その能力を操る――それが◆6/の特殊能力だった。  ここで選択したのは、仮面ライダーカブト。ジャーク将軍のままでは、ロボライダーには勝てない。多分。きっと。  だったら、目には目を、歯には歯を、ライダーにはライダーを、だ。  時を自在に操る、この能力、このライダーに、ただのライダー勝てるはずがない。  そう思って◆6/は仮面ライダーカブトに変身した。  それがハイパーカブトでないのは一種の慢心からだろう。 「クロックアップ」 『Clock Up』  そのまま間髪をいれず、影の繋ぎ師の元へ。そして頭部に一閃。その命を、刈り取る。 「なッ!」  しかし、必殺の筈だった攻撃は、受け止められていた。掌握。そして、 「うぼァァァァ!」  鳩尾に、一撃。  手放され、◆6/はあまりの痛みに膝をついた。 「な……なぜだ」  息も絶え絶えに問う◆6/に、影の繋ぎ師は簡潔に答える。   「創世王は異なった時間を生きている。だから、俺に時間攻撃は効かないッ!!」    見誤った、そう思う頃には遅かった。    ――いや、まだ遅くない。◆6/はジグマールに姿を変え、ワープで影の繋ぎ師の後ろへ。  そして背後から、彼の首にある首輪へ衝撃波を加える。しかし、彼が見込んだ爆発は起きない。  足りない、まだ足りないと、ワープで影の繋ぎ師を撹乱し、首輪に圧力を加える。  だが、皹は入るものの、首輪は一向に壊れようとしない。    まどろっこしい。◆6/は影の繋ぎ師――ビルの上空へとワープする。そして、     「『恋符』マスタースパーク!!」  支給品のミニ八卦炉をもって、ビルごと影の繋ぎ師を蒸発させた。   &color(red){【影の繋ぎ師@ライダーロワ】蒸発}                ◇  ◆  ◇    「う……ここは」  目を開けて、ゆっくりと頭を起こす。それから、あたりに目を向ける。  ぐらぐらゆれる頭を押さえて、熱血怪人はありのまま自分に起こった状況を反芻する。  そして、結論付けた。自分は、法王庁に洗脳されていたと。    自分は、熱血書き手といわれている。  しかし元来自分は、どちらかと言うと鬱展の方が好きなのだ。  ヅラと灰原がDIOに無残に殺されたのも好きだし、しんのすけ豚をばらしてしまった話も好きだ。  なのはが親友の前で喉を喰いちぎられて死んだのには滾ったし、デビルマスタングが友人をブチ殺したなんてのはもうたまらない。  一般人のはずの明日夢が、パーティメンバーを毒殺した話など心が躍った。  強力マーダーがノロウィルスで倒れる話も好きだ。  阿部さんが男で勃起できなくなったなんてのは、死後にもて遊ばれるカズキ並みに絶頂の極みだ。  沙羅さんがまったく活躍できないなんて話は……いや、活躍できないのは普通だから、鬱でも何でもないか。  兎に角、自分は真正面から戦って死ぬ話より、戦闘も含めて、対主催者が無残に殺されていく話の方を好んでいるのだ。  ただ、だからと言って熱血が嫌いなワケでもなく――実際とても好きだ。  そうなのだが、それよりも他人の書く鬱話のほうが好物なのだ。  しかし自分は、それら全てと同じくらい――対主催が活躍する話も愛しているのだ。    そんな自分が、『易々と』他人をブチ殺そうとするとは、洗脳されている以外にありえないのだ。  しかし自分は鬱な心と、熱く戦う心を蘇らせた。愛と平和と自由を望む正義の心で。    などと思い込む熱血怪人。  しかしてその実態は、センター試験の無残な結果で鬱になったことと、  頭に撃ち込まれたハードショットの所為で頭脳が麻痺しただけなのだが、熱血怪人は知る由もない。   「おのれ法王庁……俺を洗脳して、あまつさえ悪の手先として使おうとするなど、許さん!」  それどころか熱く滾り、強い怒りに燃えていた。  その思いを胸に左の拳をぎゅっと握りしめ、右の掌に万感の思いを乗せる。   「ライダー……」  斜め上に突き出した右手で頭上に円を描きつつ、逆の手を右上に突き出す。 「変身ッ!」  腰に現れたベルトが、はじめと真逆のポーズを光で包む。 「トウッ!」    ハイジャンプの後、殺し合いの地に降り立ったその姿は、飛蝗――仮面ライダー一号そのものだった。                    ◇  ◆  ◇     「はあ、はあ、はあ…………」  肩を大きく上下し、◆6/は地上へと降り立った。  先程の砲撃で、影の書き手のいたビルを中心にクレーターが出来上がっていた。  少し派手にやりすぎた。クレーターの中は、溶岩のように赤熱していた。  しかし、これはやりすぎだっただろうか?  ――いや、ここまでしなければ自分はやられていた。    そこまで至らしめた影の繋ぎ師への恐怖に、◆6/は今更ながら膝を折った。  影の繋ぎ師との戦いで、多くの力を使ってしまった。  恐らく変身能力は使えても、変身した相手の能力はもうきっと使えまい。  だが別にいい。今自分は生き残った。  変身能力だけでも書き手ロワを盛り上げるには十分だ。  ◆6/は衰弱した体で書き手ロワの繁栄を願い、神に感謝した。生き残れてよかった、と。  しかし、現実は非情である。  確かに消し飛ばしたはずのクレーターから、奴は立ち上がってきたのだから。   「俺は炎の王子! 炎の力は……俺のエネルギーだ!」   &color(blue){【影の繋ぎ師@ライダーロワ】 生存確認}    そう吼える影の繋ぎ師の右手が、黄金に輝く。  マズイ、逃げなければ。そう思っても、腰に力は入らない。  死にたくない。自分はまだ、書き手ロワを盛り上げていない。  この世に未練があるのと同様に、この場に未練でもあるかの様に体はこの場から退こうとしない。  腰が抜けて、逃げられない。 「嫌だ、し、死にたくない!」  そう悲鳴をあげる◆6/の髪は、いつの間にか海草のようなウェービーヘアーになっていた。 「貴様が生きることは、この俺が許さん!」  怒りを露に、影の繋ぎ師は◆6/目掛けて拳を振り下ろそうとして――   「待て!!!!」    闖入者の言葉に拳を止めた。     【早朝】【D‐6 ビルの跡地】 【影の繋ぎ師@ライダーロワ】 【装備】:サタンサーベル@ライダーロワ、シャドーセイバー@ライダーロワ 【道具】:カラオケマイク@現実 【所持品】:支給品一式 【状態】:健康。クライシス帝国と熱血怪人への激しい怒り。ロボライダーに変身中。 【思考?行動】 基本:殺し合いには乗らない 1:ぶ っ ち ぎ る ぜ 2:まさか……先輩? 3:目の前のクライシス帝国の手下を倒す 4:先程のクライシス帝国の手下を倒す 【備考】 ※変身体はシャドームーンです ※いきなりロボライダーに変身可能になりました。ぶっちぎりです。 ※首輪に皹が入っていますが、ぶっちぎりです。   【蘇った現代の熱血怪人@漫画ロワ】 【装備】:バヨネット×2 【道具】:なし 【所持品】:支給品一式 【状態】:仮面ライダー一号に変身中 【思考?行動】 基本:打倒、主催! 1:目の前のワカメを保護する。 2:他ロワ書き手(異教徒)と一般人(化け物)は鏖・・・・・・なのか? 3:どこかで鬱展開にもって行きたい   ※イスカリオテの制服@ヘルシングに身を包んでいます。顔や髪型までアンデルセンではありません ※声はアンデルセン、髪型は本郷猛、顔は村雨良です ※法王庁に洗脳されていたと思い込んでいます ※頭部に衝撃が加わることで、また元に戻るかもしれません   【◆6/WWxs901@カオスロワ】 【状態】ワカメ、精神疲労大 【装備】ダイナマイトたくさんとライター、ミニ八卦炉@LSロワ 【道具】支給品一式、他にもなんかあるかも 【思考?行動】 基本:参加者に変身して色んな奴の誤解フラグをばら撒く 1:何やってるライダー! は、早く僕を助けろ! 2:書き手ロワの繁栄に尽くす。 ※変身能力があり、誰にでも変身できます ※主催者によってジョーカーとして召喚されたっぽい。 ※精神疲労が大きい為、能力を使う能力は使えません   【共通備考】 ※D-6にクレーターが出来ました                  ◇  ◆  ◇      そんなカオスなクレーターから一キロほど離れたビルの中。  ボンボン系の書鬼は、奇妙な寝相で夢の中にいた。   【早朝】【D-5 どこかのビル】 【ボンボン系の書鬼@アニロワ2nd】 【装備】:内臓火器(ミサイル)。なんでも切れる剣@サイボーグクロちゃん 【道具】:なし 【所持品】支給品一式(未確認) 【状態】:健康。 【思考?状態】 1:zzz………………。 2:おいらを巻き込むな。 3:なんだったんだ? あいつら。 |106:[[すごく……誤解です]]|投下順に読む|108:[[意外!それは紙切れ!]]| |105:[[新しい朝が来た、対主催の朝だ]]|時系列順に読む|109:[[学校屋上戦争]]| |087:[[噛み合わない二人+α]]|影の繋ぎ師|120:[[私のかがみ様、ツンデレのかがみ様]]| |086:[[ゼットン]]|蘇った現代の熱血怪人|120:[[私のかがみ様、ツンデレのかがみ様]]| |087:[[噛み合わない二人+α]]|◆6/WWxs901|120:[[私のかがみ様、ツンデレのかがみ様]]| |087:[[噛み合わない二人+α]]|ボンボン系の書鬼|132:[[MURDER PRINCESS]]| ----

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