スーパーお夜食タイム

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 焦ったドラえもんは、暖かい鯛焼きの袋を抱えてなおも進んだ。  どこか、落ち着いて食べられる所でこれを齧りつつ対策を考えることにしよう。あれっ、よく考えたら鯛焼きの代金払ってないや。明日また買うついでに払うとするか。  そんなことを考えながら歩いてゆくうちに、辺りはいつの間にか建物もまばらになっている。  目の前は森。引き返そうかと思ったが、よく見れば向こうの方に灯りがともっている。  夜の夜中を建物の中でやり過ごそうというのは実に普通の考えだ。とすれば、あそこには割と普通の人間がいるかもしれない。  足取りを速めて近づくと、それは小作りな山小屋だった。辺りには薪が積まれ、煙突からは煙が立ち上っている。  ああ、なんて普通の光景。  感動のあまり駆け寄って、ノックも忘れて扉を開く。  中では黒いマントに身を包んだ黄金のおっさんと、狙いすぎなほど乙女趣味の黒い服をまとった愛らしい少女がテーブルを挟んでお茶していた。 「こ、これは……いわゆる……」  あまりにも普通でないその光景に、彼女の口から一つの単語が漏れる。 「 援 助 交 際 」 「我らの至福の一服を邪魔しておいて、言うことはそれだけか」  ギャグ将軍が立ち上がり、杖を彼女の胸に突きつける。 「じゃあ普通のロリコンだとでもいうのっ!?こーの変態!」 「あくまで余を愚弄するか!」  ギャグ将軍が振り下ろした杖を、焦ったドラえもんは間一髪で飛び退いて避けた。  黄金に輝く巨躯がのしのしと近づいて来る。これは普通に怒っているかも知れない。  彼女は辺りを見回し、暖炉に火掻き棒代わりに刺さっていた剣を掴んだ。  重さを確かめるように軽く振るうと、触れただけで壁もろとも暖炉が崩れ、辺りに火のついた薪が飛び散る。 「これは……普通に強い剣!」  威力を目にしたギャグ将軍が足を止める。 「もらったぁ!」  すこーん。   ギャグ将軍の脳天を過たず捉えた剣は、明るく楽しく元気よい音を立てて跳ね返された。 「ええっ!?」  焦ったドラえもんは愕然として手の中の剣を見た。  その剣の柄には、Aを三つ重ねたような紋章が刻まれている。   咎人の剣「神を斬獲せし者」。それが、彼女が握った禍々しい剣の名前である。  どれくらい禍々しいかと言うと、グラフィックに無駄に力を入れるトライエース作品において、装備してもポリゴンに反映されないくらいである。絵にも書けない禍々しさ、と言えば良いだろうか。  咎人の剣「神を斬獲せし者」は名前にふさわしい強大な破壊力を持つ剣だった。ただ問題は、切れ味に恐ろしくムラがあるということだ。  6桁ダメージをたたき出したかと思ったらゼロ連発なんてこともしばしばで正直使えねー、っていうか頼むから槍使いにも使わせれと何度(バグが発生しました。続きを読むにはPSをリスタートしてください)。 「笑止!」  ギャーグミドラに変身した将軍が大剣を振り下ろす。  ひとたまりもなかった。分断された胴体からは赤黒い内容物が漏れ、辺りに飛び散る。  コロンビーヌは頬についたまだ暖かいそれを指で拭い、口元に運んだ。 「ふふ……結構紅茶と合うかも」  テーブルの上に、無惨に切り飛ばされた頭が恨めしそうに横たわる。  人形の純白の手がそれを掴み、引き寄せた。うっとりとした表情で口づけると、その 指に黒ずんだ汚れが絡む。 「すてきな『おやつ』をありがとう、おじさま」  にっこりと微笑む笑顔は、どこか不気味ですらあった。 「私、鯛焼きを食べたの、初めてだわ」 「それは私の夜食よっ!」  焦ったドラえもんは空になった紙袋を抱きしめつつ、その指を人形に突きつけた。 「そちはまず、夜食の前に考えるべきことがあるのではないかな」  (ここで普通のバトルがありましたがあまりに普通なため中継は省略します)    豪剣同士の苛烈な争いにすっかり瓦礫と化した小屋の中、武器を失った女が呆然と立ちすくむ。  咎人の剣は、先ほどまで壁があった場所に寂しくつきたっていた。  やわな木材で出来た壁も屋根も、微塵に砕かれて辺りに散らばっている。先ほどまで暖炉で燃え盛っていた薪がその間に紛れ、小屋は今や巨大なキャンプファイヤーに変わろうとしていた。 「それで終わりか?」  ギャグ将軍は熱風にマントを揺らし、焦ったドラえもんを睨んだ。テーブルとその上の食器をさりげなく保守していたコロンビーヌが、声を立てて笑いながら椅子を降り、彼女に近づいて来る。 「そちに残された道は二つ」  少女は酷薄さの宿る瞳で、焦ったドラえもんの煤だらけの顔を覗き込んだ。  ゆっくりと、運命の選択を言葉に紡ぐ。 「紅茶にする?それとも……コーヒー?」  テーブルの上の紅茶も、鯛焼きも、まだ冷めていなかった。 【黎明】【B-7 市街地近郊】 【焦ったドラえもん@漫画ロワ】 【装備】無し 【道具】支給品一式 。銀河ヒッチハイクガイド。咎人の剣「神を斬獲せし者」@AAAロワ。他にまだあるかも。 【状態】錯乱。強い疑心暗鬼 【思考・行動】 1.鯛焼きには緑茶に決まっておろうが! 【備考】 ※ドラゴンごろし@アニロワ1stは森のどこかに落ちています。 ※銀河ヒッチハイクガイドには、全書き手のトリップや代表作も含め、  参加者が知りたいことは何でも記載されています。  ただし容量の都合で、かなり記述が切り詰められている場合があります。 【ギャグ将軍@ライダーロワ】 【状態】健康。 【装備】杖@ライダーロワ ジャーク将軍のマント@ライダーロワ 【道具】支給品一式、コーヒーセット一式@スパロワ、コーカサスブレス&ゼクター@ライダーロワ 【思考・行動】 基本:新生クライシス帝国の結成 1:とりあえず一服。 2:その後、町を出て飲み友達を集める。 3:コーカサスゼクターの資格者を探し、コーヒーを飲む。 4:紅茶を飲むかどうかは保留。 ※ジャークミドラに似た、ギャーグミドラに変身できます。 ※制限がライダーロワ基準だと思い込んでいます。 ※アルレッキーノ・ドットーレとコーヒーを飲みたいようです。 【コロンビーヌ@漫画ロワ】 【状態】健康 【装備】ゾナハ蟲@からくりサーカス 【道具】支給品一式、ティーセット一式、他未確認。 【思考・行動】 基本:恋愛がしたい。 1:優雅なティータイムを満喫。 2:ギャグ将軍についていく。 3:ギャグ将軍と話のつくりが気が合う。 ※影の繋ぎ手・仮面ライダー書き手に紅茶を入れてあげたいそうです。 【備考】 山小屋付近は、辺り一面火の海です。 |080:[[ほとんど無害]]|投下順に読む|081:[[戦爵様だぞーえらいんだぞー!]]| |080:[[ほとんど無害]]|時系列順に読む|084:[[月下の騎士の虎退治]]| |026:[[嫌すぎるこった]]|焦ったドラえもん|092:[[交錯していく雄と雌~旅館で朝食を~]]| |037:[[エンゲージ]]|ギャグ将軍|092:[[交錯していく雄と雌~旅館で朝食を~]]| |037:[[エンゲージ]]|コロンビーヌ|092:[[交錯していく雄と雌~旅館で朝食を~]]|
 焦ったドラえもんは、暖かい鯛焼きの袋を抱えてなおも進んだ。  どこか、落ち着いて食べられる所でこれを齧りつつ対策を考えることにしよう。あれっ、よく考えたら鯛焼きの代金払ってないや。明日また買うついでに払うとするか。  そんなことを考えながら歩いてゆくうちに、辺りはいつの間にか建物もまばらになっている。  目の前は森。引き返そうかと思ったが、よく見れば向こうの方に灯りがともっている。  夜の夜中を建物の中でやり過ごそうというのは実に普通の考えだ。とすれば、あそこには割と普通の人間がいるかもしれない。  足取りを速めて近づくと、それは小作りな山小屋だった。辺りには薪が積まれ、煙突からは煙が立ち上っている。  ああ、なんて普通の光景。  感動のあまり駆け寄って、ノックも忘れて扉を開く。  中では黒いマントに身を包んだ黄金のおっさんと、狙いすぎなほど乙女趣味の黒い服をまとった愛らしい少女がテーブルを挟んでお茶していた。 「こ、これは……いわゆる……」  あまりにも普通でないその光景に、彼女の口から一つの単語が漏れる。 「 援 助 交 際 」 「我らの至福の一服を邪魔しておいて、言うことはそれだけか」  ギャグ将軍が立ち上がり、杖を彼女の胸に突きつける。 「じゃあ普通のロリコンだとでもいうのっ!?こーの変態!」 「あくまで余を愚弄するか!」  ギャグ将軍が振り下ろした杖を、焦ったドラえもんは間一髪で飛び退いて避けた。  黄金に輝く巨躯がのしのしと近づいて来る。これは普通に怒っているかも知れない。  彼女は辺りを見回し、暖炉に火掻き棒代わりに刺さっていた剣を掴んだ。  重さを確かめるように軽く振るうと、触れただけで壁もろとも暖炉が崩れ、辺りに火のついた薪が飛び散る。 「これは……普通に強い剣!」  威力を目にしたギャグ将軍が足を止める。 「もらったぁ!」  すこーん。   ギャグ将軍の脳天を過たず捉えた剣は、明るく楽しく元気よい音を立てて跳ね返された。 「ええっ!?」  焦ったドラえもんは愕然として手の中の剣を見た。  その剣の柄には、Aを三つ重ねたような紋章が刻まれている。   咎人の剣「神を斬獲せし者」。それが、彼女が握った禍々しい剣の名前である。  どれくらい禍々しいかと言うと、グラフィックに無駄に力を入れるトライエース作品において、装備してもポリゴンに反映されないくらいである。絵にも書けない禍々しさ、と言えば良いだろうか。  咎人の剣「神を斬獲せし者」は名前にふさわしい強大な破壊力を持つ剣だった。ただ問題は、切れ味に恐ろしくムラがあるということだ。  6桁ダメージをたたき出したかと思ったらゼロ連発なんてこともしばしばで正直使えねー、っていうか頼むから槍使いにも使わせれと何度(バグが発生しました。続きを読むにはPSをリスタートしてください)。 「笑止!」  ギャーグミドラに変身した将軍が大剣を振り下ろす。  ひとたまりもなかった。分断された胴体からは赤黒い内容物が漏れ、辺りに飛び散る。  コロンビーヌは頬についたまだ暖かいそれを指で拭い、口元に運んだ。 「ふふ……結構紅茶と合うかも」  テーブルの上に、無惨に切り飛ばされた頭が恨めしそうに横たわる。  人形の純白の手がそれを掴み、引き寄せた。うっとりとした表情で口づけると、その 指に黒ずんだ汚れが絡む。 「すてきな『おやつ』をありがとう、おじさま」  にっこりと微笑む笑顔は、どこか不気味ですらあった。 「私、鯛焼きを食べたの、初めてだわ」 「それは私の夜食よっ!」  焦ったドラえもんは空になった紙袋を抱きしめつつ、その指を人形に突きつけた。 「そちはまず、夜食の前に考えるべきことがあるのではないかな」  (ここで普通のバトルがありましたがあまりに普通なため中継は省略します)    豪剣同士の苛烈な争いにすっかり瓦礫と化した小屋の中、武器を失った女が呆然と立ちすくむ。  咎人の剣は、先ほどまで壁があった場所に寂しくつきたっていた。  やわな木材で出来た壁も屋根も、微塵に砕かれて辺りに散らばっている。先ほどまで暖炉で燃え盛っていた薪がその間に紛れ、小屋は今や巨大なキャンプファイヤーに変わろうとしていた。 「それで終わりか?」  ギャグ将軍は熱風にマントを揺らし、焦ったドラえもんを睨んだ。テーブルとその上の食器をさりげなく保守していたコロンビーヌが、声を立てて笑いながら椅子を降り、彼女に近づいて来る。 「そちに残された道は二つ」  少女は酷薄さの宿る瞳で、焦ったドラえもんの煤だらけの顔を覗き込んだ。  ゆっくりと、運命の選択を言葉に紡ぐ。 「紅茶にする?それとも……コーヒー?」  テーブルの上の紅茶も、鯛焼きも、まだ冷めていなかった。 【黎明】【B-7 市街地近郊】 【焦ったドラえもん@漫画ロワ】 【装備】無し 【道具】支給品一式 。銀河ヒッチハイクガイド。咎人の剣「神を斬獲せし者」@AAAロワ。他にまだあるかも。 【状態】錯乱。強い疑心暗鬼 【思考・行動】 1.鯛焼きには緑茶に決まっておろうが! 【備考】 ※ドラゴンごろし@アニロワ1stは森のどこかに落ちています。 ※銀河ヒッチハイクガイドには、全書き手のトリップや代表作も含め、  参加者が知りたいことは何でも記載されています。  ただし容量の都合で、かなり記述が切り詰められている場合があります。 【ギャグ将軍@ライダーロワ】 【状態】健康。 【装備】杖@ライダーロワ ジャーク将軍のマント@ライダーロワ 【道具】支給品一式、コーヒーセット一式@スパロワ、コーカサスブレス&ゼクター@ライダーロワ 【思考・行動】 基本:新生クライシス帝国の結成 1:とりあえず一服。 2:その後、町を出て飲み友達を集める。 3:コーカサスゼクターの資格者を探し、コーヒーを飲む。 4:紅茶を飲むかどうかは保留。 ※ジャークミドラに似た、ギャーグミドラに変身できます。 ※制限がライダーロワ基準だと思い込んでいます。 ※アルレッキーノ・ドットーレとコーヒーを飲みたいようです。 【コロンビーヌ@漫画ロワ】 【状態】健康 【装備】ゾナハ蟲@からくりサーカス 【道具】支給品一式、ティーセット一式、他未確認。 【思考・行動】 基本:恋愛がしたい。 1:優雅なティータイムを満喫。 2:ギャグ将軍についていく。 3:ギャグ将軍と話のつくりが気が合う。 ※影の繋ぎ手・仮面ライダー書き手に紅茶を入れてあげたいそうです。 【備考】 山小屋付近は、辺り一面火の海です。 |080:[[ほとんど無害]]|投下順に読む|081:[[戦爵様だぞーえらいんだぞー!]]| |080:[[ほとんど無害]]|時系列順に読む|084:[[月下の騎士の虎退治]]| |026:[[嫌すぎるこった]]|焦ったドラえもん|092:[[交錯していく雄と雌~旅館で朝食を~]]| |037:[[エンゲージ]]|ギャグ将軍|092:[[交錯していく雄と雌~旅館で朝食を~]]| |037:[[エンゲージ]]|コロンビーヌ|092:[[交錯していく雄と雌~旅館で朝食を~]]| ----

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