筆記式操縦適性検査

一般幹部候補生一次試験、筆記式操縦適性検査

筆記式操縦適性検査は、一次試験の二日目に行われます。
飛行要員受験者のみに課せられる試験項目で、一般区分での受験者には無関係です。

試験項目

心理テスト

心理テスト

• 『ＹＧ性格検査（矢田部ギルフォード性格検査）』、『警察庁方式運転適性検査Ｋ型』等が形式として近いと思われます。
• 虚偽、誇大表現、自信過剰/過少といった回答は欠格事項とされる可能性があります。
• 素直な気持ちで、余裕を持って、深く考えずに答えるのがベター。

知能テスト

知能テスト

• 思考の回転力・柔軟さ等が問われるテストです。
• 試験官の指示と問題をよく理解し、パニックにならないように、冷静に回答していきましょう。

飛行適性検査<pc表示推奨>

飛行適性検査
受験生にとって、いずれも初めて目にするような問題ばかりになるでしょう。
問題用紙1ページ目で、解き方の説明がなされている為、迅速に、しかし正確に把握してから解答に移りましょう。
特に「右と左」「上と下」などを誤って理解したまま解答すると悲惨な事になります。また、いずれの試験においても、掌やペンなどを飛行機に見立てて思考する事は禁じられ
(3次元的な飛行姿勢を「頭の中で」思い描きながら思考せよという事)、時間に大きなゆとりはないでしょう。

• 姿勢変化
• 連続写真

航空機が運動している最中に撮影された複数の写真から、航空機がどのような操作を行ったのかを答える。写真は多少粗く、不鮮明なところがある。

• 水平儀/定針儀複合

対象の航空機に対して同高度、真南の位置からその航空機を観察した時にどのように見えるのかを解答する。その航空機の姿勢や方角が与えられる。

• 方角

8方位のいずれかを向いた航空機と、8方位のいずれか一つが与えられる。(上が北、ではなく、どちらが北でどちらが東なのかは一箇所与えられた方位から判断する。)それと同一の方向を向いた航空機を選択、解答する。尚、「東西南北」ではなく、「NESW」の英字表記が用いられる。
また、多くの受験生にとって最も時間制限の厳しい試験でもあるため、Eの反対側はW、NE(北東)から90°時計回りに回るとSE(南東)といった理解ができている事が望ましい。「Eって事は東だから、その反対側は……」と思考している時間は無い。

（以下、筆記式操縦適性検査に対する管理者の意見）

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『適正』は『知識』ではなく、『受験者の資質』によるもの、として捉えております。
ですので、生半可な付け焼刃で適性検査をパスしてしまう受験者が出ないよう、最低限の情報のみ記させていただきました。

本気でパイロットを目指したい方は、付け焼刃ではなく、本当の力を発揮して試験に臨んでもらいたい、と考えます。

『経験』も立派な『力』。

経験を身につけたい方は、パイロットライセンスの免許取得を取り扱っている会社等に掛け合ってみてはいかがでしょうか。
実際にライセンス取得となると多大な費用と時間が必要ですが、『体験』としてフライトシミュレーターでの試験が受けれたり、心理/医学それぞれでの適性検査を受けることが出来る会社もいくつか存在します。

一例として、自分が問い合わせをしたライセンススクールでは、以下のような価格設定となっていると伺いました。

• フライトシミュレーターによる飛行適正　：　8,000-
• 指定医による身体検査　：　約 25,000-
• 心理適性検査　：　約　15,000-

実際に適性検査を体験せずとも、『パイロットになりたいがどんな適正検査があるのか』と問い合わせることで適正検査の種類・実状を知ることができるかもしれません。

パイロットは現場自衛官の花形であるとともに、責任と危険の非常に大きい職種です。

本当にパイロットになりたい人が、本当の自分の力でパイロットへの道を勝ち得ることを、応援しています。

(平成21年 8月7日　wiki ◆M5YvdfyZlU)

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