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ほっかいどうピーストレードプチ講座「パレスチナの現状ー滞在から見えてきたもの」

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2015年11月2日(月)

2015年
ほっかいどうピーストレードプチ講座<終了>

「パレスチナの現状ー滞在から見えてきたもの」

岩淵育子さん(ピーストレード会員)はこの夏、7月の広島から始まり京都、東京、ヨーロッパを経由してイスラエルまで、原爆の灯を運ぶ「アースキャラバン」に参加しました。

「パレスチナでの1週間、ホームステイ、ボランティア、フェスティバルの参加を通じて見たもの感じたことをぜひ伝えたい、イスラエルの人の変化についても」という連絡があり、急ですがプチ講座を行います。

貴重な体験をみんなで聞きませんか?どなたでもご参加ください。

■講 師:岩淵 育子さん
インドで舞踏を学び帰国、後タオ療法に出合い学び四年目。岩手県一関在

■と き:11月2日(月)午後6時30分から
■ところ:ほっかいどうピーストレード事務所
(札幌市白石区菊水3条1目6-12)
■参加費:500円(ケーキと飲み物付き)
■主 催:ほっかいどうピーストレード
(札幌市白石区菊水3-1-6-12)
■連絡先:TEL 070-5619-3222 E-mail:hokkaidopeacetrade@gmail.com


<ピーストレードぷち講座報告>

講座に参加された能登睦美さんより感想をいただきました。

【以下感想文】
11月2日「パレスチナの現状ー滞在から見えてきたもの」に参加して
能登睦美(会員)

 今年の夏に、広島から京都、東京、ヨーロッパを経由してイスラエルまで、原爆の灯を運ぶ「アースキャラバン」に参加した岩渕育子さんから、「パレスチナを訪問して、見たものや感じたこと」を報告してもらいました。

 パレスチナの問題は、宗教の根深い問題と勘違いされることが多いけど、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、これらの宗教の原点の聖地がパレスチナにあり、もともと、3つの宗教を信仰する人たちは、友好的に混ざり合って暮らしていたという。
 しかし、イスラエルが国家として建国されて以来、イスラエルがパレスチナに行ってきたのは、差別と迫害と殺戮だ。
 ドイツはイスラエルにユダヤ人に対する国家的な犯罪の償いとして、賠償金を支払っていると言う。その賠償金が、パレスチナの人々が住んでいる地域を取り囲む壁を作っているというのは、衝撃だ。
 私は以前、その壁は、薄い鉄板のようなもので作られていると思い込んでいたのだけど、そんな塀のようなものではなく、まさに東西ドイツを隔てていたベルリンの壁のようなものだと知った。
 育子さんは、その壁にある入り口を通ってパレスチナ側に行ったわけだが、日本人にも、イスラエルの兵士は、武装して対応するという。その緊張のゲートを通って、パレスチナの住民の地域に入ると、ほっとしたと育子さんが話してくれた。
 実際に行って見て聞いた人から聞く話は真実味があると思った。

 私は、パレスチナ刺繍の小物をもっているけど、それは、レバノンに逃れて難民となった女性たちが作ったものだ。育子さんによると、今では、イスラエルのお店で、そのような伝統的な刺繍の作品が、機械化で大量に作られて売られているのだそうだ。パレスチナの伝統の文化も奪われているように感じた。

 なぜ、イスラエルは、パレスチナ人を 差別し、迫害し、奪うのかと考えた。
 イスラエルの人々は、自分たちは選ばれたすばらしい民族だと信じたくて、そのために、まるでパレスチナの人々が恐ろしいというように思い込み、武装して自分たちを守り、蔑み、差別し、迫害し、奪っているんだろう。それが不正義であると気づかない振りをして、自分たちを正統化しているんだなと思った。

 日本という国に置き換えて考えると、ヘイトスピーチをする人々の思想や行動、戦争のできる国を作ろうとしている人たちの企みに、通じるものがあると感じた。

 お話を聞きながら、珈琲、ハーブティー、おにぎり、ケーキなど、たらふくごちそうになりました。美味しくて幸せなごちそうでした。
 育ちゃん、貴重な話をありがとう。



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