53話


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「・・・・・・あれがこの洞窟の主なのかい?」
今までの力のように、洞窟の奥には大きな部屋があった。それを開くと、その部屋の奥にあったのは丸い大きめの土の塊だった。
「多分な。さっきの土の人形から考えても、アルルの自然の力を取り込んでるのは「地」の力みたいだな」
「それじゃあ、あれを倒せば・・・・・・」
「アルルの力に地が追加されるってことだな。よっしゃ、さっさと片付けるぜ!」
その時、土の塊が動きだし、人の形を構築し始めた。
「なんだ、また土人形か?」
「それなら楽勝だね。またあたし一人で片付けようか?」
「・・・・・・え?ちょっと待って、あの姿って・・・・・・」
 完全に形が作られた人形を見て俺達は驚く。驚かないはずがないだろう。その姿は俺そのものだったのだから。
「すごい、アリウスそっくりになっちゃった・・・・・・」
「何もかも完全に同じ、か。自分自身と戦うことになるとは思わなかったぜ」
俺が短剣を構えると、それを見た人形も短剣を構える。
「どうやら一人じゃないみたいだぞ。まだ塊が動いてる!」
新たに形作られた人型はまたしても俺達がよく知る女の子・・・・・・アルルの姿そっくりだった。
「塊が小さくなってるね。あと2人分くらいはありそうだよ」
「まあ、あと2つは大体予想できるけどな・・・・・・」
「リーム、ルーク!冷静に話してる場合じゃないよ、来る!」
                                      ~ENEMY 地の人形(&自然の力)~
その瞬間、俺の人形が俺のほうを向き、こちら目掛けて襲ってきた。
「早い!危ねえ危ねえ・・・・・・」
動きまで俺とそっくりだ。俺が反撃に移ろうとすると、それを妨害してきて防戦一方にさせられてしまう。
「俺を忘れてもらっちゃ困るな。背中が無防備だ!」
ルークが背中から人形を切りつける。とっさに人形が体を捻って避けたので直撃とは行かなかったが、それでもダメージは与えられた。
「まだまだ!虎爪旋撃!!」
ルーク距離を置いた俺の人形にすかさず追撃を決めようとする。しかし人形の前に突然土の壁が現れ、虎爪旋撃は防がれてしまった。
「私の人形が防いだみたいだね・・・・・・」
「さすがに一筋縄とはいかないか。こういう場合はサポート側の敵を先に倒すのがセオリーだ。行くぞ、アリウス!!」
「ああ、分かってる!」
「私達も援護するよ!水の力よ・・・・・・!」
アルルは水の力を使い、アルルの土人形の足元を凍らせて動けなくする。
「アルル、ナイスだ!一撃で仕留める!!」
ルークが剣を振り下ろしたその時、俺の人形がアルルをかばい、背中に傷を受けた。
「なっ!?」
「ルーク、危ない!!」
俺の人形はすかさずルークに近づき、ルークの腹に掌底を叩き込み、ルークは後方へと吹き飛んだ。
「ルーク!大丈夫!?」
「痛つつ・・・・・・ああ、俺は平気だ。それよりさっきの技って・・・・・・」
「うん・・・・・・アリウスの烈神衡。技まで同じなんて・・・・・・」
「アリウス、やるなら今だよ!アルルの人形を倒しな!!」
「分かってるって!行くぞ、風迅・・・・・・!?」
 風迅衝を叩き込もうとしたその時、俺は手を止めてためらった。
次の瞬間、俺の人形は短剣で俺に襲い掛かってきたのでそれをかわし、ルークの元へと駆け寄った。
「くそっ・・・・・・!!」
「アリウス、どうしてさっき攻撃をためらったの?チャンスだったのに・・・・・・」
「・・・・・・だ」
「え?何だってアリウス?」
「似すぎてるんだよ・・・・・・俺はあっちとは戦いたくない」
そう言ってアルルの人形を指指す。元は土なので肌や髪、目の色こそ違うものの、姿はアルルそのものだったから。
「アリウス・・・・・・」
「たしかに恋人を傷つけるのは抵抗がある、か。しょうがない、俺がアルルの人形を引き受ける!アルル、手伝ってくれ!」
「わかった!ごめんね、配慮してくれて。私もアリウスの人形とは戦いたくないから」
「悪りぃ。リーム、手伝ってもらってもいいか?」
「当たり前。行くよ、アリウス!!」





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