50話


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「何だって!?なんでアリウス達の時代の人間が俺達の時代にいるんだ?」
「人間じゃないんだ。あいつは・・・・・・『ヴァイス』は悪魔なんだ」
「悪魔って言っても・・・・・・。悪魔は絶滅してこの世界にはもう存在しないって文献で見たことがあるぞ?」
『ヴァイスは元々私達の時代にいた悪魔でな。恐らくだが、私達の時代から千年生き続けたのだろう。または何らかの方法でこちらへ飛んできたか、だ』
「そいつだけじゃないよ。シュラムが襲われたとき、その悪魔以外にも空にいくつかの人影があったんだ」
「そんな・・・・・・じゃあ、ヴァイス以外にもこの世界には悪魔がいるの!?」
「そうなるらしいな。全く、ミーティアさんにしてやられたぜ」
「千年前の因縁か・・・・・・やっと俺達が倒すべき相手の正体がわかってきたな」
「ちょっと待って、どういうことなのさ?あたしにもあんた達の事を聞く権利はあるはずだよ」
「ああ、悪かった。リームはアリウス達のことは知らないんだったな」
俺達はリームに細かい事情を話した。アリウス達千年前の魔導士のことや旅の目的、今までの冒険の事を。
「・・・・・・とまあ、こういうわけなんだ」
「ちょ、ちょっと待って・・・・・・突拍子もない話で頭の中が整理できてない」
「まあ、普通はこんな話聞いたら誰でもこうなっちゃうよね・・・・・・。でも全て本当の話なの」
「あ、そうだリーム。聞きたいんだけど、なんで俺がウェンディを出したときに「俺は悪魔じゃない」ってすぐに信じてくれたんだ?」
「それは俺が説明するよ。悪魔はお前達魔導士みたいに魔具なしで魔法を使うことができるんだ。
 だけどその魔法の属性は全て闇なんだ。それに、ウェンディのように意思を持った力なんてアリウスだけにしかできない芸当だしな」
『闇を象徴する色は黒ということも忘れてはいけない。私の体の色を見れば闇の力かどうか一目瞭然だろう』
「ま、俺も一応は悪魔の仲間入りってことになるのかねえ・・・・・・捨てることができない闇の力、か」
「アリウス!そんなこと言わないの。アリウスはれっきとした人間なんだから。そんな後ろ向きなアリウス嫌いだよ」
「き、嫌い・・・・・・」
『こらこら、悪循環させてしまっているではないか』
「・・・・・・あんたたち!」
テンションが下がって行くアリウスと、それを慌てて慰めるアルルを眺めていると、不意にリームが声を上げた。
「ん?どうしたんだ?」
「あんたたちの話・・・・・・信じるよ。どうも悪いようには見えないからね」
「ああ、信じてもらえてなによりだ」
「本当に悪かったと思ってる。それじゃあ、あたしは行くよ。また今度会ったときは仲良く・・・・・・」
「はあ?何言ってんだ、一緒に行かねえのかよ?」
「・・・・・・え?」
『やはり底なしのお人よしだな、お前は』
「よく言うよ、こう言うって分かってたくせに」
「そこがアリウスのいいところ、だもんね♪」
「アリウスの言う通りだよ。戦力は多いに越したことはない」
「あたしはあんた達の命を狙った奴なんだよ!?そんな女が信じられるの!?」
「ああ、信じられる」
「そ、即答・・・・・・」
「私も賛成。リーム、一緒に行こうよ!」
「本当に・・・・・・いいの?」
「もちろん」
リームは少し考えこんでいたが、顔を上げると照れくさそうに笑った。
「じゃあ・・・・・・これからよろしくお願いするよ」
「やったあ!」
「リームが仲間に加わった!」
「ん?アリウス、今のセリフはどういう意味だ?」
「いや、気にするな」





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