34話


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                                     ~視点変更―――ルーク視点―――~
「く・・・・・・そ・・・・・・」
アリウスは床に膝をついた。自分の氷を溶かし終えたアルルがアリウスに呼びかける。
「しっかりして、アリウス!ねえ!!」
「あー・・・・・・ちょっと無理っぽいかも。アルル・・・・・・あいつを倒すには炎の力で・・・・・・俺の使・・・・・・た」
「アリウス・・・・・・アリウス!?」
ここでやっと氷を溶かした俺は、アリウスの元へ駆け寄った。
「・・・・・・大丈夫、気絶してるだけだ。だけど出血が多い、早く街に行って直さないとやばいぞ!」
「うん、わかった!」
 アルルはそう言うと、氷の魔物のほうを向いて立ち上がった。
「よくも・・・・・・よくもアリウスを!もう絶対に許さない!!」
すると氷の魔物は再び壁の中に姿を消した。
「でも、どうするんだよアルル!このままじゃラチがあかないぞ!」
「アリウスの言葉を思い出すの。最後に『俺の使った』って言ってたの!」
「アリウスの使ったって、あの『O2フィールド』か・・・・・?」
「・・・・・・!ありがとう、アリウス!!」
「わかったのか、アルル?」
「うん!!これできっと大丈夫!!」
そう言ったアルルは床に手をついて静かに詠唱を始める。どうやら強い力を使うようだ。
「無限に成る火の塊よ。我を中心とし、我を拒む者を焼き尽くせ!『アトミックフレア』!!」
そうアルルが唱えると、アルルを囲むように炎の玉が床から次々と飛び出し、氷の壁にぶつかっていく。
「うへー・・・・・・。すごいなこりゃ・・・・・・っと、危な!!」
「大丈夫、そこから動かない限り当たらないよ。アリウスはきっとこれを使えって言ったんだね。
 この技はかなりの酸素を使うから、こんな密閉空間で使えば普通は窒息しちゃうから」
 その時、氷の魔物の苦しそうな鳴き声が聞こえた。
「でも、このままじゃまた水から氷に戻るだけなんじゃないのか?」
「それも大丈夫、見てればわかるよ」
そう言われ、ずっと氷の魔物の様子を見ていたが一向に溶けていくばかりだ。結局元に戻ることはなく、完全に溶けてしまった。
「本当だ・・・・・・。なぜなんだ?アルル」
「水の状態でさらに加熱したの。もう凍れない温度にまでね」
「なるほど。たしかに、強い熱じゃないとそこまで加熱するのは無理だからな」
すると、氷の魔物がいた所から光が発し、アルルの中へと入っていった。
「これで、水の力も取り戻せたんだな」
「うん。さあ、急いでここを出よう。アリウスを早く治してもらわないと!」
「ああ、戻ろうぜ、ウォーティルに!」





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