24話


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「はあ・・・・・・。結局野宿かあ・・・・・・」
すっかり辺りは暗くなってしまい、俺達はなるべく視界がいいところに野営の準備をしていた。
「まさかあんなに魔物が出るなんてね・・・・・・」
「俺もここまで多いとは思ってなかったんだが・・・・・・。さて、寝る準備はできたな」
そう言うとルークは何か小さいカプセルのような物を取り出し、ポイっと軽く放り投げた。
するとカプセルが開き、中から出てきたのはフライパンや鍋といった調理器具だ。
「・・・・・・!?な、なんだそのカプセルは・・・・・・?」
「ああ、そうか二人は知らないんだったな。万能携帯カプセル。いろんな物を収縮させてこのカプセルに入れることができるんだよ。
重さも収縮の度合いに比例するから軽くて便利なんだ」
「さすがに文化が進んでるだけあるね・・・・・・。私達の頃はそんなもの全く無かったもん」
「いや、これが作られたのは数十年くらい前にやっとできたって話だぞ?たしかどこかの学者が空間原理を利用した物質の縮小に成功して、
これが作られるようになったとか」
「へえ・・・・・・。そりゃすごいな」
「さて、そろそろ腹減ってきたな。誰が作る?晩飯・・・・・・」
「あ、いや俺は遠慮する・・・・・・」
「・・・・・・?どうしたんだアリウス、急に慌てて」
「なんでもないって!とりあえず俺は作るのパス!!」
「もしかして・・・・・・苦手なのか?料理」
「・・・・・・」
そう、俺は料理が大の苦手。料理すること自体は好きなのだが、なぜか俺が作ると超絶的にマズい料理になる。
「なんだ、それなら最初から言ってくれればよかったのに。しかし、アリウスにも苦手なものがあったんだな」
「人間一つくらいは苦手な物があってもおかしくないって。だからごめん、俺は料理パスするわ」
「じゃあ、私作ろっか?私は料理結構得意だし」
「悪いな、頼めるか?アルル」
「任せて。味は保障できないけどね」
そういうとアルルは材料を手に取り、調理を始めた。火は前もってアルルが力を使い焚き火を作ってあったのでそれを使うことになった。
「~~♪ふんふ~ん♪」
「・・・・・・なんつーか、絵になるなあ・・・・・・」
「そうだな。でも、久しぶりに感じるなあ、アルルの手料理食べるのも。こっちでは初めてになるか」
そうこう言っている内に、料理が完成した。
「おお、カレーか。うまそうじゃん♪」
「見た目はね。味は保障できないよ・・・・・・?」
「んじゃまあ、とにかくいただきます」
「・・・・・・どう?二人とも」
「うん・・・・・・やっぱうまい!」
「ああ、俺もうまいと思う。味の心配する必要なかったんじゃないか?」
「よかったあ。どんどん食べてね」
「おうっ!」
俺とルークの声がハモり、アルルが笑った。その後、後片付けをして俺達は寝る準備をした。
「さて、それじゃあ寝ますかね」
「今日は疲れたね~。明日は船に乗れるかなあ」
「それは心配しなくても大丈夫、ここからならあと少し歩けば着くさ。それじゃあ二人とも、ゆっくり寝ろよ」
「寝ろよ・・・・・・って、ルークは寝ないのか?」
「俺は寝ずの番さ。言ったろ、夜中は魔物が多いって。二人は俺に構わず寝ときな」
「すまないな、ルーク。頼むよ」
「ごめんねルーク・・・・・・。おやすみなさい」
「ああ、おやすみ」
数十分後・・・・・・。俺はムクリと起き上がった。
「どうしたんだアリウス?眠れないのか?」
「いや・・・・・・」
俺はそう言ってアルルの方を見やった。アルルはすーすーと寝息を立てながらぐっすり眠っている。
「俺も付き合うぜ、ルーク」
「え?俺は別に大丈夫だぜ?無理して起きてなくてもいいよ」
「無理じゃないよ。さっきまで寝転んでたのはウソ寝だ。アルルまで巻き込まないためのな」
「ああ、なるほどな・・・・・・」
「アルルの性格だと、俺も一緒に起きてる、なんて言えば絶対自分も一緒に起きてるって言い出すだろうからな。
今日はアルルは疲れてるだろうから、ゆっくり休ませてやりたかったんだ」
「そうか。なら二人でアルルを守ってやろうな」
「ああ、魔物が来ても速攻で倒してやるぜ!」
こうして俺達は寝ずの番をし、そして夜が明けた。




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