20話


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「ぐっ・・・・・ああああああ!!」
俺は炎の鳥に包まれ、全身を焼かれている。体が熱い。だが、俺はそこから脱出できないでいた。
「アリウスっ!!どうして逃げないんだよ!!」
「確かさっき・・・・・・体が動かないって・・・・・・」
「まずい!!早く助けないと!!」
ルークは俺のほうに向かって走って来た。
「アリウスーーーーーっ!!!」
そうルークが叫んだかと思った瞬間、俺は体を抱きかかえられ、炎の鳥から脱出することができた。
「ルーク!!お前、なんて無茶を・・・・・・」
「馬鹿、自分の心配をしろよ・・・・・・大丈夫、怪我はしてないよ。それよりお前は大丈夫なのか?」
「ああ・・・・・・まだ死にはしないさ。体が全く動かないけどな・・・・・・」
「もしかして・・・・・・何度も無茶して強い魔法を使ったからじゃないかな・・・・・・?」
確かに、今回の俺の魔法の使用量は半端ではなかった。この塔を探し出すために使ったレンディル・ストーム、この部屋に入るために使った浮遊の風。
そしてついさっき使った牙流双烈波。恐らく、強力な魔法を使いすぎたせいで魔力が尽き、体に限界が来たのだろう。
「やっぱり無理しすぎたんだよ!!ルーク、アリウスを離れた場所に!!」
「ああ、分かってる!アリウス、少し休んどけ!」
そう言ってルークは俺を部屋の隅に運び、再び炎の鳥の前に立った。
「でもまずいな・・・・・・。アリウスが戦えないとなると、あいつに攻撃を当てることは・・・・・・」
そのとき、俺の目の前で二人に異変が起きた。
「な、なんだ・・・・・・呼吸が辛い・・・・・・」
「息が・・・・・・しづらい・・・・・・」
俺はその異変の原因がすぐわかった。自分も同じだから。なんとか話すことはできたので俺は二人に向かって叫んだ。
「まずい・・・・・・酸素不足だ!!こんな部屋の中でずっとあいつは燃えてるんだ、酸素が足りなくなって当たり前だ!ルーク、アルル。大丈夫か!?」
「私はなんとか大丈夫。・・・・・・え?ちょっと待って、酸素不足・・・・・・?炎の鳥は燃えてるんだよね・・・・・・そうだ!!アリウス、風の力を私に渡せない!?」
「わからない・・・・・・やってみるしか・・・・・・ないな」
俺は床に膝をついたまま、集中した。
「力よ・・・・・・我の内に眠りし風の力よ・・・・・・今一時の間我を離れ、力の持ち主を移せ!!」
そう唱えると風の力は俺から離れ、アルルの中に入っていった。
「アリウス・・・・・・ありがとう」
「アルル、来るぞ!!」
そうルークが叫んだ時、炎の鳥は二人に向かって襲い掛かってきた。
「すぐ・・・・・・開放してあげるからね・・・・・・」
そうアルルが優しく言うと、詠唱を始めた。強力な力を使うのだろう。
「俺だって、このくらいは役に立てるぜ・・・。ほれ、こっちだ!!かかって来い!!」
アルルが詠唱をしている間、ルークは炎の鳥を引き付けている。俺はその様子を離れて見ているしかなかった。
「風の根源となりし空気よ・・・・・・自然の摂理に逆らい、ここに今、新たなる風を生み出せ・・・・・・。ルーク、炎の鳥から離れて!!!」
そうアルルが言うと、ルークは炎の鳥から離れた。すると炎の鳥はアルルに向かって飛んで来た。
「アルル、危ない!!逃げろーーっ!!」
「大丈夫。ありがとうアリウス、心配してくれて。空気中成分の濃度調整・・・・・・行くよ!『CO2・ブラスト(シーオーツー・ブラスト)』!!」
アルルが放った風の波動は炎の鳥を貫いた。
「なるほどな。燃えるやつは炎を消せばそれで終わり、か。それで風の力で二酸化炭素の風を・・・・・・」
「自信はなかったんだけどね。なんとかうまく行ってよかった」
そのとき、再びあの鳴き声が聞こえてきた。






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