57話

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「悪りぃ、遅くなった!無事かリーム!?」 「見ての通り・・・・・・なんとか守るのが精一杯だったよ」 「よく耐えてくれたな。敵はあとあいつだけだ、気を緩めずに行こう!」 「うん・・・・・・って、あれ?アリウス、短剣はどうしたの?」 「げっ!?しまった、壁に刺したままだ!!」 急いで天井の破片が落ちている場所へ引き返そうとした時、カードが俺の頬をかすめて飛んできた。 「くそ・・・・・・戻らせてはくれないってか」 「どうする?一気に攻めるか?」 「それは相手の思うツボだろうね。トリックトラップは単体より多数相手のほうが向いてるんだよ」 「だったら少しづつ、か。俺に任せてくれ、風の道を見る!!」 俺は集中し、ゆっくりと人形に近づく。人形はこちらに向かって2枚カードを飛ばしてくるが、ひらりとかわして見せた。 「よし、このまま近づいて・・・・・・なっ!?」 もう少しでこちらの攻撃が届くという所でカードが背後と足元から飛んできた。とっさに避けようとしたが間に合わず、 両腕に傷を負ってしまった。人形の手元にカードが戻ってきたのが見えたので、俺はバックステップで距離をとる。 「痛っつ・・・・・・!ダメだ、攻撃が複雑すぎて風の道を見るだけじゃ見切れない!!」 「あたしが向こうのカードを相殺する!だからその隙に攻撃して!!」 「俺も援護するぞリーム!アリウスはもう一度人形への攻撃を頼む!!」 「了解!!」 「私はアリウスの援護をするね。無限に成る火の渦よ・・・・・・我に仇なす者に焔の裁きを与えよ」 アルルが詠唱をしている間に俺は人形の元へと走る。人形は落ち着いた様子で指を手前に引く。 「させないよ、トラップ!」 俺の背後から迫っていたカードをリームが弾く。人形はすかさず隙ができたリームにカードを飛ばす。 「甘いな、リームには俺が援護についてる。判断を誤ったな・・・・・・円陣舞!!」 リームの前に立ちはだかったルークは円陣舞で人形のカードを弾く。ここで俺が人形のかなり近くまで接近したが、人形は後退して再び距離をとろうとする。 「さっきまでの余裕はどうしたんだい!シュート!!」 リームはカードを一枚、人形の頭上を越える高さで真っ直ぐに放つ。 人形はチラリとそれを見たが、当たることがないのが分かっているのかすぐにこちらに向かって構える。 「カードの攻撃手段が3つだけだと思ったのが間違いだね。『フォール』!!」 ちょうどカードが人形の頭上を越える時、リームは左手を高く掲げ、真下に振り下ろした。 するとカードがその動きを追うように真下に落ち、人形の後頭部に直撃した。 「リーム、ナイス!喰らえ、烈神衝!!」 よろけて隙が生まれた人形に俺は追い討ちをかける。 「連続で行くぜ!風迅衝!!」 烈神衝と風迅衝を受けた人形は大きくのけぞった。俺は更に左足を1歩大きく踏み込み、 「吹っ飛べ!『双槌衝(ソウツイショウ)』!!」 両手の掌底での追撃をする。人形は大きく吹き飛び、地面に転がった。 「舞い上がれ、猛き焔!『火流煉獄翔(カリュウレンゴクショウ)』!!」 アルルが詠唱を終え、倒れた人形に追撃をする。炎に包まれた人形は上空へと吹き飛ばされた。それに向かってルークは剣を構える。 「少しやりすぎたかもしれないが・・・・・・悪いな、手加減を知らなくて。とどめだ!『破光満月斬(ハコウマンゲツザン)』!!」 ルークは剣で大きな弧を描くように人形を切る。人形は両足が砕け、地面に倒れて動かなくなった。 「終わった・・・・・・のか?」 「そうみたいだな。ふう、1対4でよくもまあこれだけ戦ってくれたもんだよ」 「厳しい戦いだったね。あんたたち、よく今までこんな化け物と戦い続けられたね・・・・・・」 「ホント、今までよく私達も無事でいられたよね。アリウス達が守ってくれたからかな?」 「はは、アルルはむしろ守る側だったんじゃないか?」 「むぅ、どういう意味?ルーク」 「まあまあ、落ち着けよアル・・・・・・!?」 俺はその時見た光景に目を疑った。まだ・・・・・・人形が動いていた。それは左手を真っ直ぐアルルに向けた。 「アルル!避けろ!!」 「え・・・・・・?」 カードは既に発射された後だった。鋭く先が研ぎ澄まされたカードはアルルの首元目掛けて飛ぶ。時がゆっくりと流れたような気がした。 「っダメだ、間に合わない!!」 「アルルーーーーー!!!」
「悪りぃ、遅くなった!無事かリーム!?」 「見ての通り・・・・・・なんとか守るのが精一杯だったよ」 「よく耐えてくれたな。敵はあとあいつだけだ、気を緩めずに行こう!」 「うん・・・・・・って、あれ?アリウス、短剣はどうしたの?」 「げっ!?しまった、壁に刺したままだ!!」 急いで天井の破片が落ちている場所へ引き返そうとした時、カードが俺の頬をかすめて飛んできた。 「くそ・・・・・・戻らせてはくれないってか」 「どうする?一気に攻めるか?」 「それは相手の思うツボだろうね。トリックトラップは単体より多数相手のほうが向いてるんだよ」 「だったら少しづつ、か。俺に任せてくれ、風の道を見る!!」 俺は集中し、ゆっくりと人形に近づく。人形はこちらに向かって2枚カードを飛ばしてくるが、ひらりとかわして見せた。 「よし、このまま近づいて・・・・・・なっ!?」 もう少しでこちらの攻撃が届くという所でカードが背後と足元から飛んできた。とっさに避けようとしたが間に合わず、 両腕に傷を負ってしまった。人形の手元にカードが戻ってきたのが見えたので、俺はバックステップで距離をとる。 「痛っつ・・・・・・!ダメだ、攻撃が複雑すぎて風の道を見るだけじゃ見切れない!!」 「あたしが向こうのカードを相殺する!だからその隙に攻撃して!!」 「俺も援護するぞリーム!アリウスはもう一度人形への攻撃を頼む!!」 「了解!!」 「私はアリウスの援護をするね。無限に成る火の渦よ・・・・・・我に仇なす者に焔の裁きを与えよ」 アルルが詠唱をしている間に俺は人形の元へと走る。人形は落ち着いた様子で指を手前に引く。 「させないよ、トラップ!」 俺の背後から迫っていたカードをリームが弾く。人形はすかさず隙ができたリームにカードを飛ばす。 「甘いな、リームには俺が援護についてる。判断を誤ったな・・・・・・円陣舞!!」 リームの前に立ちはだかったルークは円陣舞で人形のカードを弾く。ここで俺が人形のかなり近くまで接近したが、人形は後退して再び距離をとろうとする。 「さっきまでの余裕はどうしたんだい!シュート!!」 リームはカードを一枚、人形の頭上を越える高さで真っ直ぐに放つ。 人形はチラリとそれを見たが、当たることがないのが分かっているのかすぐにこちらに向かって構える。 「カードの攻撃手段が3つだけだと思ったのが間違いだね。『フォール』!!」 ちょうどカードが人形の頭上を越える時、リームは左手を高く掲げ、真下に振り下ろした。 するとカードがその動きを追うように真下に落ち、人形の後頭部に直撃した。 「リーム、ナイス!喰らえ、烈神衝!!」 よろけて隙が生まれた人形に俺は追い討ちをかける。 「連続で行くぜ!風迅衝!!」 烈神衝と風迅衝を受けた人形は大きくのけぞった。俺は更に左足を1歩大きく踏み込み、 「吹っ飛べ!『双槌衝(ソウツイショウ)』!!」 両手の掌底での追撃をする。人形は大きく吹き飛び、地面に転がった。 「舞い上がれ、猛き焔!『火流煉獄翔(カリュウレンゴクショウ)』!!」 アルルが詠唱を終え、倒れた人形に追撃をする。炎に包まれた人形は上空へと吹き飛ばされた。それに向かってルークは剣を構える。 「少しやりすぎたかもしれないが・・・・・・悪いな、手加減を知らなくて。とどめだ!『破光満月斬(ハコウマンゲツザン)』!!」 ルークは剣で大きな弧を描くように人形を切る。人形は両足が砕け、地面に倒れて動かなくなった。 「終わった・・・・・・のか?」 「そうみたいだな。ふう、1対4でよくもまあこれだけ戦ってくれたもんだよ」 「厳しい戦いだったね。あんたたち、よく今までこんな化け物と戦い続けられたね・・・・・・」 「ホント、今までよく私達も無事でいられたよね。アリウス達が守ってくれたからかな?」 「はは、アルルはむしろ守る側だったんじゃないか?」 「むぅ、どういう意味?ルーク」 「まあまあ、落ち着けよアル・・・・・・!?」 俺はその時見た光景に目を疑った。まだ・・・・・・人形が動いていた。それは左手を真っ直ぐアルルに向けた。 「アルル!避けろ!!」 「え・・・・・・?」 カードは既に発射された後だった。鋭く先が研ぎ澄まされたカードはアルルの首元目掛けて飛ぶ。時がゆっくりと流れたような気がした。 「っダメだ、間に合わない!!」 「アルルーーーーー!!!」 #comment [[56話]]へ戻る   [[58話]]に進む [[小説]]ページへ戻る [[トップページ]]へ戻る

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