48話

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                                     視点変更~アリウス視点~ 「ふああ、あ・・・・・・」 ベッドから降り、ゆっくりと伸びをする。他のみんなはまだ眠っているようだ。 あれから俺達は残りの買い物を済ませてから宿に戻り、現在に至る。 (アルルは・・・・・・さすがに今日は自分のベッドにいるか) 少し残念な気持ちもあったがしょうがない。眠気を覚ますために頬をパチンと叩く。 「おっと、今日は早いなアリウス。よく眠れたか?」 「ああ、おはようルーク。ばっちりさ」 「昨日もこれくらい早かったら誰にもバレずに済んだのにな」 「全くだ。まあ、別にいいんだけどな。正直言うと、元の世界じゃいつも一緒に寝てるしな」 「何だって?一緒の布団でか?」 「ああ。だけどやましいことはしてないぞ?」 「それはお前達を見てれば大体わかるけど・・・・・・アルルの家はどうした?」 「そういえばまだルークには言ってなかったっけ」 そう言ってアルルの方を見る。ぐっすり眠っていてまだ起きる様子はない。変わりにレオンが目を覚まし、こちらへと寄ってくる。 俺はレオンの頭を撫でてやりながらルークの方を向いた。 「アルルの両親が殺されたのは話したよな?」 「ああ、可哀想な話だよな」 「実はその両親ってのはアルルの本当の親じゃないんだ。血はつながってない」 「何だって!?それじゃあアルルの本当の両親は?」 「本当の両親は・・・・・・アルルが赤ん坊の頃にどこかへ行ってしまったんだ」 「そうだったのか・・・・・・生まれながらにして天涯孤独の身になってしまったんだな」 「ああ。そして、捨てられたアルルを拾ってくれたのがウェスターさんとリースさんだった」 「もしかして、その2人が?」 「そう。アルルが本当の両親のように慕い、愛した人たちだよ。そして無残にも殺されちまった、な」 「でも、それならその両親の家があるんじゃないのか?」 「ウェスターさんとリースさんは世界中を回ってるサーカス団の団長だったんだ。だから固定の家なんかは持っていられなかったんだよ」 「なるほど、それでアリウスの家で同棲することになったんだな」 「同棲って・・・・・・まあ、そういうこと」 「ふああ・・・・・・おはよう、みんな」 「おはよう。最近寝坊気味だぞ、アルル」 「うー、ルークが早すぎるんだよお」 「まあまあ。とりあえず外に行こうぜ」 それから朝食等を済ませ、俺達は噴水前広場に集まった。 「みなさん揃いましたね」 「おっと、今日は早いですねミーティアさん」 「いつも呼ばれて出てくるのは癪ですからね。たまには私から言おうかと思いまして」 「お師匠様、次の力の場所がわかったんですか?」 「ええ。次の力は「自然」の力。ここからしばらく北の方角に行ったところですね」 「ってことはアルルの力だな。自然の力なら楽勝だ、頑張ろうぜ」 「そんなに簡単ではないと思いますよ。1つ問題があります」 「え?何かあったんですかお師匠様?」 「その自然の力なのですが・・・・・・どうやら他の力に取り込まれてしまっているようなのです」 「何だって?他の力に取り込まれるなんてことがあるのか?」 「滅多にあることではありませんがね。恐らくこの世界の魔力が自然の力を取り込んでしまったようです」 「だったら、もしかしてその力を倒せば・・・・・・」 「ええ、アルルの力が全部で6つになるでしょう」 「それじゃあ私、もっと強くなれるんだ!早く行こうよアリウス!!」 元気にはしゃぎながら、アルルは俺の手を引いて走り出した。 「お、おいアルル!待てってば!!」 「やれやれ・・・・・・行くぞ、レオン!」 「ワウッ!!」 (しかし・・・・・・それだけなのでしょうか。力が取り込まれていてもその力自体が消えている、というわけではないのだから、  私が自然の力を見つけるのが遅くなった決定打にはならない。何か他にも要因が・・・・・・?) しばらく北に向かうと、ミーティアさんの言った通り、そこには大きな洞窟があった。 「あった!ここだよね、お師匠様が言ってた自然の力の場所って」 「多分な。ウェンディの時の洞窟より少し大きいけど、よく似てる」 「んじゃまあ、気合入れて行きますか!」 「ワフッ」 俺達は洞窟の入り口へと足を踏み入れる。すると洞窟の奥から何かが転がってきた。 「何?この紫色の玉・・・・・・」 「これは・・・・・・」 ルークがそれを拾い上げようとしたとき。 「ワウッ!!」 「ん?どうしたんだレオ・・・・・・ンッ!?」                                        視点変更~ルーク視点~                                               ドサッ レオンが叫んだとほぼ同時に、俺が拾い上げた玉が輝き出し、俺達は地面に叩きつけられた。 「な、何なのこれ・・・・・・!!」 「体が動かない!まさかさっきの玉、魔玉だったのか!?」 「グルルルル・・・・・・!!」 「ご名答。見事にかかってくれたね」 #comment [[47話]]へ戻る [[小説]]ページへ戻る [[トップページ]]へ戻る
                                     視点変更~アリウス視点~ 「ふああ、あ・・・・・・」 ベッドから降り、ゆっくりと伸びをする。他のみんなはまだ眠っているようだ。 あれから俺達は残りの買い物を済ませてから宿に戻り、現在に至る。 (アルルは・・・・・・さすがに今日は自分のベッドにいるか) 少し残念な気持ちもあったがしょうがない。眠気を覚ますために頬をパチンと叩く。 「おっと、今日は早いなアリウス。よく眠れたか?」 「ああ、おはようルーク。ばっちりさ」 「昨日もこれくらい早かったら誰にもバレずに済んだのにな」 「全くだ。まあ、別にいいんだけどな。正直言うと、元の世界じゃいつも一緒に寝てるしな」 「何だって?一緒の布団でか?」 「ああ。だけどやましいことはしてないぞ?」 「それはお前達を見てれば大体わかるけど・・・・・・アルルの家はどうした?」 「そういえばまだルークには言ってなかったっけ」 そう言ってアルルの方を見る。ぐっすり眠っていてまだ起きる様子はない。変わりにレオンが目を覚まし、こちらへと寄ってくる。 俺はレオンの頭を撫でてやりながらルークの方を向いた。 「アルルの両親が殺されたのは話したよな?」 「ああ、可哀想な話だよな」 「実はその両親ってのはアルルの本当の親じゃないんだ。血はつながってない」 「何だって!?それじゃあアルルの本当の両親は?」 「本当の両親は・・・・・・アルルが赤ん坊の頃にどこかへ行ってしまったんだ」 「そうだったのか・・・・・・生まれながらにして天涯孤独の身になってしまったんだな」 「ああ。そして、捨てられたアルルを拾ってくれたのがウェスターさんとリースさんだった」 「もしかして、その2人が?」 「そう。アルルが本当の両親のように慕い、愛した人たちだよ。そして無残にも殺されちまった、な」 「でも、それならその両親の家があるんじゃないのか?」 「ウェスターさんとリースさんは世界中を回ってるサーカス団の団長だったんだ。だから固定の家なんかは持っていられなかったんだよ」 「なるほど、それでアリウスの家で同棲することになったんだな」 「同棲って・・・・・・まあ、そういうこと」 「ふああ・・・・・・おはよう、みんな」 「おはよう。最近寝坊気味だぞ、アルル」 「うー、ルークが早すぎるんだよお」 「まあまあ。とりあえず外に行こうぜ」 それから朝食等を済ませ、俺達は噴水前広場に集まった。 「みなさん揃いましたね」 「おっと、今日は早いですねミーティアさん」 「いつも呼ばれて出てくるのは癪ですからね。たまには私から言おうかと思いまして」 「お師匠様、次の力の場所がわかったんですか?」 「ええ。次の力は「自然」の力。ここからしばらく北の方角に行ったところですね」 「ってことはアルルの力だな。自然の力なら楽勝だ、頑張ろうぜ」 「そんなに簡単ではないと思いますよ。1つ問題があります」 「え?何かあったんですかお師匠様?」 「その自然の力なのですが・・・・・・どうやら他の力に取り込まれてしまっているようなのです」 「何だって?他の力に取り込まれるなんてことがあるのか?」 「滅多にあることではありませんがね。恐らくこの世界の魔力が自然の力を取り込んでしまったようです」 「だったら、もしかしてその力を倒せば・・・・・・」 「ええ、アルルの力が全部で6つになるでしょう」 「それじゃあ私、もっと強くなれるんだ!早く行こうよアリウス!!」 元気にはしゃぎながら、アルルは俺の手を引いて走り出した。 「お、おいアルル!待てってば!!」 「やれやれ・・・・・・行くぞ、レオン!」 「ワウッ!!」 (しかし・・・・・・それだけなのでしょうか。力が取り込まれていてもその力自体が消えている、というわけではないのだから、  私が自然の力を見つけるのが遅くなった決定打にはならない。何か他にも要因が・・・・・・?) しばらく北に向かうと、ミーティアさんの言った通り、そこには大きな洞窟があった。 「あった!ここだよね、お師匠様が言ってた自然の力の場所って」 「多分な。ウェンディの時の洞窟より少し大きいけど、よく似てる」 「んじゃまあ、気合入れて行きますか!」 「ワフッ」 俺達は洞窟の入り口へと足を踏み入れる。すると洞窟の奥から何かが転がってきた。 「何?この紫色の玉・・・・・・」 「これは・・・・・・」 ルークがそれを拾い上げようとしたとき。 「ワウッ!!」 「ん?どうしたんだレオ・・・・・・ンッ!?」                                        視点変更~ルーク視点~                                               ドサッ レオンが叫んだとほぼ同時に、俺が拾い上げた玉が輝き出し、俺達は地面に叩きつけられた。 「な、何なのこれ・・・・・・!!」 「体が動かない!まさかさっきの玉、魔玉だったのか!?」 「グルルルル・・・・・・!!」 「ご名答。見事にかかってくれたね」 #comment [[47話]]へ戻る   [[49話]]に進む [[小説]]ページへ戻る [[トップページ]]へ戻る

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