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 「うーん・・・・・・」
 「アリウス~、そろそろ起きろ~」
 「ん?」
 俺が目を覚ましたとき、ルークはベッドの脇に立って俺を見下ろしていた。
 「ああ、そんなに寝てたか?俺・・・・・・」
 「そりゃもう。まあ、その状態なら無理ないかもな」
 そう言ってルークは視線を俺より向こう側にずらす。そして困ったような顔で再び俺を見る。
 「何だ?俺の隣に何か・・・・・・ハッ!?」
 ゆっくりと隣を見る。当然そこにいるのは
 「ん~・・・・・・ムニャムニャ」
 のんきに眠っているアルルだった。というかそろそろアルルも起きてくれ。
 「仲がいいことで。お熱いねぇ」
 完全に誤解を招いてしまっていた。こうならないよう早く起きようとしたはずなのに、見事に爆睡してしまったらしい。
 「ご、誤解だ!これはだな、ルーク」
 「分かってるって。おおかたお前が寝てる間にアルルがそっちの布団に入ったんだろう。昨日の今日だしな」
 「ああ・・・・・・俺もそう予想した。っていうか分かってたのかよルーク・・・・・・」
 「ははっ、さすがに長い付き合いになってきたしな。ある程度は分かるようになるさ」
 「そっか。でも、まだまだ付き合いは長くなると思うぜ?俺もアルルもまだ取り戻してない力はかなり残ってる」
 「あ、それなんだけどなアリウス。2人の使えた力ってのはいくつくらいあったんだ?」
 「俺とアルル、2人ともそれぞれ5つずつ。だからまだ半分も取り戻してないんだ」
 「へえ、結構長い旅をしてきたと思っていたけどまだまだなんだな。2人であと6つか」
 「そうなるな。そういえば急がなくても大丈夫なのか?その支配者とかいう奴の被害は?」
 「とりあえず最近は何も被害はない。それに、そいつの事自体がほとんど謎の存在なんだ」
 「謎?支配するなら普通は自分を強調して怖がらせるべきじゃないのか?」
 「そのはずなんだけどな・・・・・・。今までも2,3度しか猛威を振るったことがないんだよ、そいつは」
 「姿を隠す意味がわかんねえな。その猛威ってのは?」
 「これはあくまで聞いた話なんだけど、どこかの集落・・・・・・村が襲われたんだ」
 「村が・・・・・・!被害は?」
 「信じたくない話だけど・・・・・・全滅だったらしい」
 「全滅・・・・・・?ってことは!」
 「その村の住民が1人残さず殺された、と聞いてる」
 「・・・・・・!!」
 「でもその騒ぎ以来、そいつは何も被害を出してはいないんだ。だから支配されているって意識が薄い人すらいる」
 「なるほどな・・・・・・。ほとんどが謎の支配者、か」
 「村一つ壊滅させるくらいだから、かなりの実力者か、または相当ランクの高い魔具を持ってる可能性が高い。
  それに対抗するにはこっちもそれ相応の力が必要になる。だから今は2人の力を取り戻すことを優先しよう」
 「ああ、そうだな。んじゃ、今日も元気に行きますか!」
 「ん・・・・・・アリウス?どうしたの?」
 「やっと起きたか。アルル、アリウスの隣は寝心地がいいのか?」
 「うん、すっごく・・・・・・え?」
 まだ半分寝ぼけながらアルルが今の状況を把握している。
 「あ・・・・・・えっと、これは違うのルーク、実は・・・・・・」
 「大丈夫、アリウスにももう話したから」
 完全に目が覚めたアルルがあわてて弁解しようとしたが、ルークにフォローを入れられてしまった。俺は何も言えず苦笑するしかなかった。
 
 
 
 
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