34話

「34話」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

34話」(2008/08/03 (日) 23:03:20) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

                                     ~視点変更―――ルーク視点―――~ 「く・・・・・・そ・・・・・・」 アリウスは床に膝をついた。自分の氷を溶かし終えたアルルがアリウスに呼びかける。 「しっかりして、アリウス!ねえ!!」 「あー・・・・・・ちょっと無理っぽいかも。アルル・・・・・・あいつを倒すには炎の力で・・・・・・俺の使・・・・・・た」 「アリウス・・・・・・アリウス!?」 ここでやっと氷を溶かした俺は、アリウスの元へ駆け寄った。 「・・・・・・大丈夫、気絶してるだけだ。だけど出血が多い、早く街に行って直さないとやばいぞ!」 「うん、わかった!」  アルルはそう言うと、氷の魔物のほうを向いて立ち上がった。 「よくも・・・・・・よくもアリウスを!もう絶対に許さない!!」 すると氷の魔物は再び壁の中に姿を消した。 「でも、どうするんだよアルル!このままじゃラチがあかないぞ!」 「アリウスの言葉を思い出すの。最後に『俺の使った』って言ってたの!」 「アリウスの使ったって、あの『O2フィールド』か・・・・・?」 「・・・・・・!ありがとう、アリウス!!」 「わかったのか、アルル?」 「うん!!これできっと大丈夫!!」 そう言ったアルルは床に手をついて静かに詠唱を始める。どうやら強い力を使うようだ。 「無限に成る火の塊よ。我を中心とし、我を拒む者を焼き尽くせ!『アトミックフレア』!!」 そうアルルが唱えると、アルルを囲むように炎の玉が床から次々と飛び出し、氷の壁にぶつかっていく。 「うへー・・・・・・。すごいなこりゃ・・・・・・っと、危な!!」 「大丈夫、そこから動かない限り当たらないよ。アリウスはきっとこれを使えって言ったんだね。  この技はかなりの酸素を使うから、こんな密閉空間で使えば普通は窒息しちゃうから」  その時、氷の魔物の苦しそうな鳴き声が聞こえた。 「でも、このままじゃまた水から氷に戻るだけなんじゃないのか?」 「それも大丈夫、見てればわかるよ」 そう言われ、ずっと氷の魔物の様子を見ていたが一向に溶けていくばかりだ。結局元に戻ることはなく、完全に溶けてしまった。 「本当だ・・・・・・。なぜなんだ?アルル」 「水の状態でさらに加熱したの。もう凍れない温度にまでね」 「なるほど。たしかに、強い熱じゃないとそこまで加熱するのは無理だからな」 すると、氷の魔物がいた所から光が発し、アルルの中へと入っていった。 「これで、水の力も取り戻せたんだな」 「うん。さあ、急いでここを出よう。アリウスを早く治してもらわないと!」 「ああ、戻ろうぜ、ウォーティルに!」 #comment [[33話]]へ戻る [[小説]]ページへ戻る [[トップページ]]へ戻る
                                     ~視点変更―――ルーク視点―――~ 「く・・・・・・そ・・・・・・」 アリウスは床に膝をついた。自分の氷を溶かし終えたアルルがアリウスに呼びかける。 「しっかりして、アリウス!ねえ!!」 「あー・・・・・・ちょっと無理っぽいかも。アルル・・・・・・あいつを倒すには炎の力で・・・・・・俺の使・・・・・・た」 「アリウス・・・・・・アリウス!?」 ここでやっと氷を溶かした俺は、アリウスの元へ駆け寄った。 「・・・・・・大丈夫、気絶してるだけだ。だけど出血が多い、早く街に行って直さないとやばいぞ!」 「うん、わかった!」  アルルはそう言うと、氷の魔物のほうを向いて立ち上がった。 「よくも・・・・・・よくもアリウスを!もう絶対に許さない!!」 すると氷の魔物は再び壁の中に姿を消した。 「でも、どうするんだよアルル!このままじゃラチがあかないぞ!」 「アリウスの言葉を思い出すの。最後に『俺の使った』って言ってたの!」 「アリウスの使ったって、あの『O2フィールド』か・・・・・?」 「・・・・・・!ありがとう、アリウス!!」 「わかったのか、アルル?」 「うん!!これできっと大丈夫!!」 そう言ったアルルは床に手をついて静かに詠唱を始める。どうやら強い力を使うようだ。 「無限に成る火の塊よ。我を中心とし、我を拒む者を焼き尽くせ!『アトミックフレア』!!」 そうアルルが唱えると、アルルを囲むように炎の玉が床から次々と飛び出し、氷の壁にぶつかっていく。 「うへー・・・・・・。すごいなこりゃ・・・・・・っと、危な!!」 「大丈夫、そこから動かない限り当たらないよ。アリウスはきっとこれを使えって言ったんだね。  この技はかなりの酸素を使うから、こんな密閉空間で使えば普通は窒息しちゃうから」  その時、氷の魔物の苦しそうな鳴き声が聞こえた。 「でも、このままじゃまた水から氷に戻るだけなんじゃないのか?」 「それも大丈夫、見てればわかるよ」 そう言われ、ずっと氷の魔物の様子を見ていたが一向に溶けていくばかりだ。結局元に戻ることはなく、完全に溶けてしまった。 「本当だ・・・・・・。なぜなんだ?アルル」 「水の状態でさらに加熱したの。もう凍れない温度にまでね」 「なるほど。たしかに、強い熱じゃないとそこまで加熱するのは無理だからな」 すると、氷の魔物がいた所から光が発し、アルルの中へと入っていった。 「これで、水の力も取り戻せたんだな」 「うん。さあ、急いでここを出よう。アリウスを早く治してもらわないと!」 「ああ、戻ろうぜ、ウォーティルに!」 #comment [[33話]]へ戻る   [[35話]]に進む [[小説]]ページへ戻る [[トップページ]]へ戻る

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: