26話

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「な・・・・・・なんだ!?」 「さっきの音・・・・・・もしかして銃声!?」 俺とアルルは甲板から急いで船内に向かった。船内への扉を開けた。するとカチャリという音がしたかと思うと、俺達は後頭部に魔銃をつきつけられていた。 「おっと、動かないでもらおうか。この船はたった今、俺達『疾風の刃』が占拠した。おとなしくついてきてもらおうか」 「くっ・・・・・・しまった・・・・・・。」 俺とアルルは縄で縛られ、俺は普通の船室につれてこられた。 「ここでせいぜいおとなしくしておくんだな!下手な真似をすればお前の首が飛ぶぜ」 「くそ・・・・・・っ!!こんな縄なんてなければ・・・・・・!!」 「ルーク・・・・・・?ルークか!?」 「!!その声は・・・・・・アリウス!!」 俺が閉じ込められた船室には他の乗客も多数入れられており、その中にアリウスの姿がはっきりと目に写った。 「アリウス!!なんでお前までここに!」 「すまん・・・・・・。隙をつかれちまった。どうやらこの船、乗っ取られたようだけど・・・・・・」 「おい、貴様ら!!何をごちゃごちゃ抜かしてやがる!!そんなに早く死にてえか!?」 船室の見張りが銃を向けて俺達を脅す。俺は静かにアリウスの隣まで移動し、声のボリュームを下げて話した。 (で・・・・・・。何なんだルーク、こいつらは?) (『疾風の刃』。タチの悪い盗賊団だ。人数はそこまで多くはないんだけど、手際のよさと逃げ足の速さでまだ誰も捕まってない奴らなんだ。) (なるほど・・・。そういえばルーク、アルルはどうなったかわからないか?確か船を見て回るって言ってたよな) (すまない。さっき、一緒に捕まった・・・・・・。あいつら、女は別の部屋に捕まえてあるみたいで・・・・・・) (なっ・・・・・・!?こいつら・・・・・・アルルに何かしやがったら絶対に許さねえ!!) アリウスが困惑の表情を明らかに表に出し、本気で怒っている。すると 「貴様ら・・・・・・。本気で死にたいようだな。犠牲者は出したくなかったが、黙らせるにはこうするしかないみたいだな」 見張りの役がゆっくりとこちらに歩いてきて、魔銃の銃口をアリウスの額に当てる。                              ドクン・・・・・・・・ドクン・・・・・・ (何だ・・・・・・この音・・・・・・?) 「達者でな・・・・・・。若造」 見張りの役が引き金を引こうとしたその時、アリウスが動いた。風の力で鎌鼬を起こし、縄を切ったアリウスは、銃を弾き飛ばし、見ることもできないくらいの速さで見張り役を連続攻撃し、部屋の隅に吹き飛ばした。そしてアリウスがゆっくりと立ち上がり、俺の縄を切った。 「行くぞ・・・・・・ルーク・・・・・・。アルルを・・・・・・助けに・・・・・・!!」 そう言ったアリウスの表情は、殺気に満ちていた。俺は恐怖を感じ、何も言うことができなかった・・・・・・。 #comment [[25話]]へ戻る [[小説]]ページへ戻る [[トップページ]]へ戻る
「な・・・・・・なんだ!?」 「さっきの音・・・・・・もしかして銃声!?」 俺とアルルは甲板から急いで船内に向かった。船内への扉を開けた。するとカチャリという音がしたかと思うと、俺達は後頭部に魔銃をつきつけられていた。 「おっと、動かないでもらおうか。この船はたった今、俺達『疾風の刃』が占拠した。おとなしくついてきてもらおうか」 「くっ・・・・・・しまった・・・・・・。」 俺とアルルは縄で縛られ、俺は普通の船室につれてこられた。 「ここでせいぜいおとなしくしておくんだな!下手な真似をすればお前の首が飛ぶぜ」 「くそ・・・・・・っ!!こんな縄なんてなければ・・・・・・!!」 「ルーク・・・・・・?ルークか!?」 「!!その声は・・・・・・アリウス!!」 俺が閉じ込められた船室には他の乗客も多数入れられており、その中にアリウスの姿がはっきりと目に写った。 「アリウス!!なんでお前までここに!」 「すまん・・・・・・。隙をつかれちまった。どうやらこの船、乗っ取られたようだけど・・・・・・」 「おい、貴様ら!!何をごちゃごちゃ抜かしてやがる!!そんなに早く死にてえか!?」 船室の見張りが銃を向けて俺達を脅す。俺は静かにアリウスの隣まで移動し、声のボリュームを下げて話した。 (で・・・・・・。何なんだルーク、こいつらは?) (『疾風の刃』。タチの悪い盗賊団だ。人数はそこまで多くはないんだけど、手際のよさと逃げ足の速さでまだ誰も捕まってない奴らなんだ。) (なるほど・・・。そういえばルーク、アルルはどうなったかわからないか?確か船を見て回るって言ってたよな) (すまない。さっき、一緒に捕まった・・・・・・。あいつら、女は別の部屋に捕まえてあるみたいで・・・・・・) (なっ・・・・・・!?こいつら・・・・・・アルルに何かしやがったら絶対に許さねえ!!) アリウスが困惑の表情を明らかに表に出し、本気で怒っている。すると 「貴様ら・・・・・・。本気で死にたいようだな。犠牲者は出したくなかったが、黙らせるにはこうするしかないみたいだな」 見張りの役がゆっくりとこちらに歩いてきて、魔銃の銃口をアリウスの額に当てる。                              ドクン・・・・・・・・ドクン・・・・・・ (何だ・・・・・・この音・・・・・・?) 「達者でな・・・・・・。若造」 見張りの役が引き金を引こうとしたその時、アリウスが動いた。風の力で鎌鼬を起こし、縄を切ったアリウスは、銃を弾き飛ばし、見ることもできないくらいの速さで見張り役を連続攻撃し、部屋の隅に吹き飛ばした。そしてアリウスがゆっくりと立ち上がり、俺の縄を切った。 「行くぞ・・・・・・ルーク・・・・・・。アルルを・・・・・・助けに・・・・・・!!」 そう言ったアリウスの表情は、殺気に満ちていた。俺は恐怖を感じ、何も言うことができなかった・・・・・・。 #comment [[25話]]へ戻る   [[27話]]へ進む [[小説]]ページへ戻る [[トップページ]]へ戻る

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