23話

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「・・・・・・きろ・・・・・・起きろ!アリウス!!」 「う・・・・・・ん?」 昨日はあの後アルルが宿を取ってきて、そのまま俺達三人は宿屋へ向かった。そして、今は寝坊している俺を二人が起こしてくれているようだ。 「やっと起きたか。そろそろ行かなきゃ間に合わなくなるぜ」 「アリウス、眠いかもしれないけど起きて。もう行かなきゃならないの」 「ああ・・・・・・ごめん。行こう」 身支度をして、俺達はサレッドを出た。 「長旅になりそうだな。これじゃあしばらく元の世界には帰れそうもないぜ・・・・・・」 「そうかもな・・・・・・。二人とも、両親と離れ離れにされてるんだろ?」 その言葉をルークが言うと、俺達は少し苦い顔をした。 「ん・・・・・・?どうした?」 「・・・・・・俺達はもう、両親がいないんだ・・・・・・」 「・・・・・・・」 「そんな!二人とも!?両方の親がいないだって?」 「ああ・・・・・・。俺の両親は不慮の事故で亡くなった。アルルの両親は・・・・・・」 「・・・・・・殺されたの・・・・・・」 「だっ・・・・・・・誰に!!」 「名前はまだ言えないけど・・・・・・人間じゃ、ないの。魔族の者としか言えない・・・・・・」 「・・・・・・すまん・・・・・・!!」 「別に謝る必要はないさ。ルークが謝ってくれたところで両親が生き返るわけじゃない。気にするなって」 「ああ。でも、悪かったな・・・・・・」  そんなことを言っているうちに、魔物が俺達の前に現れた。 「やっぱり出たか・・・・・・。戦うぞ、アリウス、アルル!!」 「ああ、分かってるさ!!」 魔物は3匹。丁度俺達も三人なので、1人1匹と戦うことになった。 「甘いっ!!円陣舞!!」 ルークは魔物の攻撃をかわし、円陣舞で切り裂いた。 「この魔物、そこまで強くないぞ!簡単に倒せる!」 「わかった!炎の力、見せてあげるよ!!『ファイアー・ボール』!!」 その名の通り、大きめの火の玉が敵を包み込み、燃え上がらせた。こちらも一撃だ。 「!?俺のは弱くないぞ!!」 俺が戦っている魔物だけ、二人の戦っていた魔物より一回り大きく、力も強かった。 「手伝おうか?アリウス。」 「いや・・・・・・必要ねえよ。風の力よ、我が右腕に宿れ!!新技行くぜ!『烈神衡(レッシンコウ)』!!」 風の力を宿した掌底(手を開いたまま指と指の間を閉じ、手のひらを相手に向けて手を真っ直ぐ押し出す攻撃)を相手に喰らわせた。普通の掌底とは違い、風の力を使っているので威力が高く、相手をより遠くに吹き飛ばすことができる。相手が吹き飛んでひるんでいる隙に、俺は短剣で魔物を切り裂き、体に深く短剣を刺した。 「ふう・・・・・・倒したな」 「さすがに三人ともなると戦闘が楽になるな、俺とアリウスだけじゃいまいち人数不足が否めなかったが・・・・・・」 「そうだね。私もこれからは戦えるようになったし」 そう言っている内に、再び俺達の前に魔物が現れた。 「んな!?また魔物かよ!!」 「この辺りは魔物が多いんだよ!!戦うぞ!!」 結局魔物が大量に現れたため、俺達は船着場に間に合わず野宿することになってしまった・・・・・・。 #comment [[22話]]へ戻る  [[24話]]へ進む [[小説]]ページへ戻る [[トップページ]]へ戻る
「・・・・・・きろ・・・・・・起きろ!アリウス!!」 「う・・・・・・ん?」 昨日はあの後アルルが宿を取ってきて、そのまま俺達三人は宿屋へ向かった。そして、今は寝坊している俺を二人が起こしてくれているようだ。 「やっと起きたか。そろそろ行かなきゃ間に合わなくなるぜ」 「アリウス、眠いかもしれないけど起きて。もう行かなきゃならないの」 「ああ・・・・・・ごめん。行こう」 身支度をして、俺達はサレッドを出た。 「長旅になりそうだな。これじゃあしばらく元の世界には帰れそうもないぜ・・・・・・」 「そうかもな・・・・・・。二人とも、両親と離れ離れにされてるんだろ?」 その言葉をルークが言うと、俺達は少し苦い顔をした。 「ん?どうした?」 「・・・・・・俺達にはもう、両親がいないんだ」 「・・・・・・・」 「そんな!二人とも!?両方の親がいないだって?」 「ああ・・・・・・。俺の両親は不慮の事故で亡くなった。アルルの両親は・・・・・・」 「・・・・・・殺されたの」 「だっ・・・・・・誰に!!」 「名前はまだ言えないけど・・・・・・人間じゃ、ないの。魔族の者としか言えない・・・・・・」 「・・・・・・悪かった」 「別に謝る必要はないさ。ルークが謝ってくれたところで両親が生き返るわけじゃない。気にするなって」 「ああ。でも、ごめん・・・・・・」  そんなことを言っているうちに、魔物が俺達の前に現れた。 「やっぱり出たか・・・・・・。戦うぞ、アリウス、アルル!!」 「ああ、分かってるさ!!」 魔物は3匹。丁度俺達も三人なので、1人1匹と戦うことになった。 「甘いっ!!円陣舞!!」 ルークは魔物の攻撃をかわし、円陣舞で切り裂いた。 「この魔物、そこまで強くないぞ!簡単に倒せる!」 「わかった!炎の力、見せてあげるよ!!『ファイアー・ボール』!!」 その名の通り、大きめの火の玉が敵を包み込み、燃え上がらせた。こちらも一撃だ。 「!?俺のは弱くないぞ!!」 俺が戦っている魔物だけ、二人の戦っていた魔物より一回り大きく、力も強かった。 「手伝おうか?アリウス。」 「いや・・・・・・必要ねえよ。風の力よ、我が右腕に宿れ!!新技行くぜ!『烈神衡(レッシンコウ)』!!」 風の力を宿した掌底(手を開いたまま指と指の間を閉じ、手のひらを相手に向けて手を真っ直ぐ押し出す攻撃)を相手に喰らわせた。普通の掌底とは違い、風の力を使っているので威力が高く、相手をより遠くに吹き飛ばすことができる。相手が吹き飛んでひるんでいる隙に、俺は短剣で魔物を切り裂き、体に深く短剣を刺した。 「ふう・・・・・・倒したな」 「さすがに三人ともなると戦闘が楽になるな、俺とアリウスだけじゃいまいち人数不足が否めなかったが・・・・・・」 「そうだね。私もこれからは戦えるようになったし」 そう言っている内に、再び俺達の前に魔物が現れた。 「んな!?また魔物かよ!!」 「この辺りは魔物が多いんだよ!!戦うぞ!!」 結局魔物が大量に現れたため、俺達は船着場に間に合わず野宿することになってしまった・・・・・・。 #comment [[22話]]へ戻る  [[24話]]へ進む [[小説]]ページへ戻る [[トップページ]]へ戻る

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