21話

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「嘘・・・・・・だろ・・・・・・」 まだ、炎の鳥は倒れていなかった。再び鳴き声を上げた炎の鳥は、アルルの方へ向かっていった。 「アルル、危ない!!!」 「・・・・・・!大丈夫・・・・・・」 炎の鳥はアルルに襲いかかるどころか、アルルの目の前で止まり、ジッとアルルの目を見つめている。 「もうこのコに・・・・・・人を傷つける邪悪な心はないから」 「・・・・・・どうなってるんだ?アリウス・・・・・・」 「なるほどな・・・・・・。アルルは、他の生き物の心の闇を見通すことができるんだよ。だから、こいつがもうちゃんと心を取り戻したことが分かったんだろう」 炎の鳥は、次に俺のところに飛んできた。そして炎の鳥は羽を広げ、俺を包んだ。 「んな!?あっつ・・・・・・くない・・・・・・?それどころか、体に力が・・・・・・!」 「・・・・・・はははっ、なるほどな。アリウス、落ち着けって。炎の鳥、つまり不死鳥の炎は癒しの力にも燃やし尽くす力にもなる。だろ、アルル」 「うん。今そのコ、必死にアリウスに謝ってる。ごめんね、熱かったでしょ?って」 「気にするなよ。こういうのは慣れてるからさ」 俺は炎の鳥のおかげで魔力も使えるほどに回復した。俺を癒し終えた炎の鳥はまたアルルの目の前に立ち、赤い光となってアルルの中に入っていった。 「これで・・・・・・アルルも力を一つ取り戻せたな」 「うん。本当にありがとね、二人とも」 「さて、あとはここからどうやって脱出するか、だな」 「ん?また俺が風の力でみんなを浮かせてあの穴から・・・・・・」 「また動けなくなるぜ。下手をすれば浮いてる途中で力尽きるって。そうしたら終わりだ。それに上は無限回廊になってただろ?」 「あ、そうだよね。炎の力じゃ今は役に立たないしね・・・・・・」 俺達が困っていると、あの人の声が聞こえてきた。 「三人とも、聞こえますか?私です」 「・・・・・・お師匠様・・・・・・ですか?」 「はい。よく炎の力の場所をつきとめ、力を取り戻しましたね」 「私は何も・・・・・・。二人のおかげですよ」 「ミーティアさん・・・・・・どうしたんですか?」 待ちきれず、俺は話を先に進めた。 「ここからの脱出に困っているのでしょう?三人とも、目を閉じて下さい。 そう言われ、俺達3人は目を閉じた。すると、体が一瞬浮くような感じがした。 「いいですよ。目を開けて下さい」 俺達が目を開けると、そこに見えたのはクリア砂漠だった。 「ここは・・・・・・!俺達を助けてくれたんですか・・・・・・?」 「これくらいの援助は許されていますからね。これ以上のことはできませんが」 「ありがとう、ミーティアさん」 「どういたしまして。あなたたちはこれからまたサレッドに向かって下さい。サレッドに着いたとき、次の力の場所を教えます」 そう言い残して、ミーティアさんの声は消えた。 #comment [[20話]]へ戻る [[小説]]ページへ戻る [[トップページ]]へ戻る
「嘘・・・・・・だろ・・・・・・」 まだ、炎の鳥は倒れていなかった。再び鳴き声を上げた炎の鳥は、アルルの方へ向かっていった。 「アルル、危ない!!!」 「・・・・・・!大丈夫・・・・・・」 炎の鳥はアルルに襲いかかるどころか、アルルの目の前で止まり、ジッとアルルの目を見つめている。 「もうこのコに・・・・・・人を傷つける邪悪な心はないから」 「・・・・・・どうなってるんだ?アリウス・・・・・・」 「なるほどな・・・・・・。アルルは、他の生き物の心の闇を見通すことができるんだよ。だから、こいつがもうちゃんと心を取り戻したことが分かったんだろう」 炎の鳥は、次に俺のところに飛んできた。そして炎の鳥は羽を広げ、俺を包んだ。 「んな!?あっつ・・・・・・くない・・・・・・?それどころか、体に力が・・・・・・!」 「・・・・・・はははっ、なるほどな。アリウス、落ち着けって。炎の鳥、つまり不死鳥の炎は癒しの力にも燃やし尽くす力にもなる。だろ、アルル」 「うん。今そのコ、必死にアリウスに謝ってる。ごめんね、熱かったでしょ?って」 「気にするなよ。こういうのは慣れてるからさ」  俺は炎の鳥のおかげで魔力も使えるほどに回復した。俺を癒し終えた炎の鳥はまたアルルの目の前に立ち、赤い光となってアルルの中に入っていった。 「これで・・・・・・アルルも力を一つ取り戻せたな」 「うん。本当にありがとね、二人とも」 「さて、あとはここからどうやって脱出するか、だな」 「ん?また俺が風の力でみんなを浮かせてあの穴から・・・・・・」 「また動けなくなるぜ。下手をすれば浮いてる途中で力尽きるって。そうしたら終わりだ。それに上は無限回廊になってただろ?」 「あ、そうだよね。炎の力じゃ今は役に立たないしね・・・・・・」 俺達が困っていると、あの人の声が聞こえてきた。 「三人とも、聞こえますか?私です」 「・・・・・・お師匠様・・・・・・ですか?」 「はい。よく炎の力の場所をつきとめ、力を取り戻しましたね」 「私は何も・・・・・・。二人のおかげですよ」 「ミーティアさん・・・・・・どうしたんですか?」 待ちきれず、俺は話を先に進めた。 「ここからの脱出に困っているのでしょう?三人とも、目を閉じて下さい。 そう言われ、俺達3人は目を閉じた。すると、体が一瞬浮くような感じがした。 「いいですよ。目を開けて下さい」  俺達が目を開けると、そこに見えたのはクリア砂漠だった。 「ここは・・・・・・!俺達を助けてくれたんですか・・・・・・?」 「これくらいの援助は許されていますからね。これ以上のことはできませんが」 「ありがとう、ミーティアさん」 「どういたしまして。あなたたちはこれからまたサレッドに向かって下さい。サレッドに着いたとき、次の力の場所を教えます」 そう言い残して、ミーティアさんの声は消えた。 #comment [[20話]]へ戻る  [[22話]]へ進む [[小説]]ページへ戻る [[トップページ]]へ戻る

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