17話

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「どうする・・・・・・このままじゃ全員ここで終わりだぞ!」 あの後、何度も部屋の先の通路を通ってみたが、相変わらず同じ部屋に戻ってしまっていた。 「もう・・・・・・水もそんなに残ってないよ・・・・・・。早くここから出る方法を考えなきゃ・・・・・・」 「多分、これは罠じゃないはずなんだ・・・・・・。初めから俺達を倒すのが目的なら、風の力のときから仕掛けられてたはずだからな。」 「じゃあ、この部屋に何かあるってこと?アリウス。でも、この部屋には特に変わった物は何も・・・・・・」 「・・・・・・!そうだ、アリウス、アルル!あの文字じゃないか?きっとまた暗号なんだよ!」 「えっと、あの文字は・・・・・・あ、あったよ。この下の方」 「足元にも気をつけろって言われてもなあ・・・・・・。この部屋には大きな穴があるだけで他には何も・・・・・・」 「そうか、あの穴に何かあるんじゃないか!?調べてみようぜ」 そうルークが言うと、俺達は部屋の中心にある大きな穴の近くに来た。 「この穴・・・だよなあ。下には溶岩、上には天井があるだけだ・・・・・・」 「下の溶岩を見てるだけで目が焼けてるみたいに暑いよ・・・・・・あれ・・・・・・?」 「ん?アルル、どした?」 「下に・・・・・・道がある!でも、遠すぎてあそこまでは行けないね・・・・・・」 「道・・・・・・?あ、本当だ!!ルーク、見えるか?」 「いや・・・・・・俺はさっぱり・・・・・・。でも、道があるとしてもどうやってそこまで行くんだ?失敗でもしたら即あの世行きだぜ?」 「・・・・・・俺が行くしかないだろうな」 「え!?ちょっと待ってよアリウス!!さっき風の力を使ったのに、まだ使えるの・・・・・・?」 「ああ、大丈夫。魔力はだいぶ回復してるよ。多分、二人と俺をあそこまで運ぶくらいならできると思う」 「俺達を運ぶって・・・・・・うわっ、なんだこれ!?俺の体が浮いてるじゃないか!」 「落ち着いて、ルーク。アリウスが風の力を使ってるんだよ。ほら、三人とも浮いてるでしょ」 「・・・・・・魔導士って何でもできるんだな。羨ましいぜ・・・・・・」 「・・・・・・よし、大丈夫だ。力はちゃんと安定してる。ところでルーク、ちょっと水貸してくれないか?」 「ん?どうした、喉渇いたのか?」 俺はルークから水の入ったボトルを受け取ると、アルルの額に冷たいボトルを当ててやった。 「ひゃっ!な・・・・・・何?アリウス」 「全く・・・飲めよ、アルル。さっきから我慢してたの知ってたんだからな」 「あ・・・・・・やっぱりバレちゃってたか;少し水もらうね、二人とも・・・・・・」 「そういうことか。さすがにお互い理解し合ってるみたいだな、お二人さん」 「なんとなく様子見てただけだよ。アルルはこういうところでいつも強がってたからな」 「・・・・・・ふう、ありがとう。もう大丈夫だよ。」 水を飲み終わったアルルがそう告げる。ボトルをルークに返して、準備が整った。 「よし・・・・・・んじゃ、行くぞ」 「俺はいつでもいいぜ。ちょっと怖いけどな」 「私も怖いけどね。でも、力を取り戻さなきゃいけないんだもん、こんなところで止まってちゃだめだから」 俺は意識を集中した。そして俺達の体は宙に浮き、あの大きな穴を通り抜け、そしてゆっくりと溶岩の近くにある足場へと着地した。 #comment [[16話]]へ戻る   [[18話]]へ進む [[小説]]ページへ戻る [[トップページ]]へ戻る
「どうする・・・・・・このままじゃ全員ここで終わりだぞ!」 あの後、何度も部屋の先の通路を通ってみたが、相変わらず同じ部屋に戻ってしまっていた。 「もう・・・・・・水もそんなに残ってないよ・・・・・・。早くここから出る方法を考えなきゃ・・・・・・」 「多分、これは罠じゃないはずなんだ・・・・・・。初めから俺達を倒すのが目的なら、風の力のときから仕掛けられてたはずだからな。」 「じゃあ、この部屋に何かあるってこと?アリウス。でも、この部屋には特に変わった物は何も・・・・・・」 「そうだ、アリウス、アルル!あの文字じゃないか?きっとまた暗号なんだ!」 「えっと、あの文字は・・・・・・あ、あったよ。この下の方」 「足元にも気をつけろって言われてもなあ・・・・・・。この部屋には大きな穴があるだけで他には何も・・・・・・」 「そうか、あの穴に何かあるんじゃないか?調べてみよう」 そうルークが言うと、俺達は部屋の中心にある大きな穴の近くに来た。 「この穴・・・・・・だよなあ。下には溶岩、上には天井があるだけだ」 「下の溶岩を見てるだけで目が焼けてるみたいに暑いよ・・・・・・あれ・・・・・・?」 「ん?アルル、どした?」 「下に・・・・・・道がある!でも、遠すぎてあそこまでは行けないね・・・・・・」 「道・・・・・・?あ、本当だ!!ルーク、見えるか?」 「いや、俺はさっぱり・・・・・・。でも、道があるとしてもどうやってそこまで行くんだ?失敗でもしたら即あの世行きだぞ?」 「・・・・・・俺が行くしかないだろうな」 「え!?ちょっと待ってよアリウス!!さっき風の力を使ったのに、まだ使えるの・・・・・・?」 「ああ、大丈夫。魔力はだいぶ回復してるよ。多分、二人と俺をあそこまで運ぶくらいならできると思う」 「俺達を運ぶって・・・・・・うわっ、なんだこれ!?俺の体が浮いてるじゃないか!」 「落ち着いて、ルーク。アリウスが風の力を使ってるんだよ。ほら、三人とも浮いてるでしょ」 「・・・・・・魔導士って何でもできるんだな。羨ましい限りだよ」 「・・・・・・よし、大丈夫だ。力はちゃんと安定してる。ところでルーク、ちょっと水貸してくれないか?」 「ん?どうした、喉渇いたのか?」 俺はルークから水の入ったボトルを受け取ると、アルルの額に冷たいボトルを当ててやった。 「ひゃっ!な・・・・・・何?アリウス」 「全く・・・・・・飲めよ、アルル。さっきから我慢してたの知ってたんだからな」 「あ・・・・・・やっぱりバレちゃってたか;少し水もらうね、二人とも・・・・・・」 「そういうことか。さすがにお互い理解し合ってるみたいだな、お二人さん」 「なんとなく様子見てただけだよ。アルルはこういうところでいつも強がってたからな」 「・・・・・・ふう、ありがとう。もう大丈夫だよ。」 水を飲み終わったアルルがそう告げる。ボトルをルークに返して、準備が整った。 「よし・・・・・・んじゃ、行くぞ」 「俺はいつでもいけるぞ。ちょっとばかり怖いけどな」 「私も怖いけどね。でも、力を取り戻さなきゃいけないんだもん、こんなところで止まってちゃだめだから」 俺は意識を集中した。そして俺達の体は宙に浮き、あの大きな穴を通り抜け、そしてゆっくりと溶岩の近くにある足場へと着地した。 #comment [[16話]]へ戻る   [[18話]]へ進む [[小説]]ページへ戻る [[トップページ]]へ戻る

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