16話

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「荒れ狂う竜巻よ、全てを吹き飛ばせ!レンディル・ストーム!!」 俺が両手から巻き起こした竜巻は、みるみる山の砂を取り除いていく。 「はあ、はあ・・・・・・」 「アリウスっ!!大丈夫!?呼吸が凄く荒い・・・・・・」 「大丈夫・・・・・・まだ風の力を取り戻したばっかりで、あまり強い技を使えないもんだから・・・・・・無茶するとこうなるんだ」 「馬鹿・・・・・・あんまり無茶するなよ」 「ああ・・・・・・ありがとう、二人とも」  それから少しして俺の呼吸も正常になってきたころ、山の砂は取り除かれ、大きな塔が姿を表した。 「・・・・・・本当にあったんだ・・・・・・正直に言うと私、自身なかったんだ・・・・・・」 「俺も驚いたよ・・・・・・こんなところにこんなのがあったなんてさ・・・・・・」 「それは違うぞ、ルーク。多分、これがここにできたのは最近だ。さっき言ってたろ?こんなところに山は無かったって。 多分、アルルがこの世界に来たときからだよ。炎の力の魔力によって作られた塔だと思う」 「へえ・・・・・・。天然の魔力はこんな物まで作り出すのか・・・・・・。ってことは二人とも、すごい力の持ち主だったんだな」 「それはともかく、行こうぜ。アルルの力、早く取り戻さなきゃな」 「うん、行こうアリウス。私も早くまた力を使えるようになりたい。足手まといはやだもん」 そして俺達は、炎の塔に入った。 「あっ・・・・・・ちいいいいい!!!なんだよこの暑さは!!」  炎の塔に入った俺達は、この塔の内部の気温に参っていた。 「落ち着け、アリウス・・・・。だけど、確かにこりゃ耐え難い暑さだな・・・・・・」 「私は少し前まで炎の力を使ってたから少しは大丈夫だけど・・・・・・二人とも大丈夫?」 「頭がフラフラする・・・・・・水持ってきて本当に正解だったな。なかったら今頃ここで倒れてるよ」 「確かに・・・・・・。でも、水もそんなに残ってない、急ごう」  塔の奥に進んでいくと、大きな部屋に辿り着いた。そこはさっきまで俺達がいた通路より遥かに気温が高く、 そこにいるだけで火傷をしそうなくらいだった。 「な、なんだここは・・・・・・。話すだけで喉が痛くなってくる・・・・・・」 「どうやらただの部屋みたいだぜ、アリウス。ほら、向こうに道がある。こんなところ早く抜けようぜ」 「・・・・・・?待って、二人とも。ここの壁に何か書いてある。 えっと・・・・・・『前を見るだけではなく、足元を見ることも大切である』って書いてあるみたい」 「足元って・・・・・・うわああ!!なんだよ、ここ!!床の下はマグマの海かよ!!」 この部屋は足元が金網状になっていた。なので、下の景色がよく見える。光のような色を放ち、ボコボコと泡を立てている溶岩だ。 「どうりで暑いわけだぜ。とにかく、早くここを抜けようぜ、アリウス。」 「ああ、わかってる。・・・・・・なんだ?あそこの床、穴開いてるじゃんか。危ねえなぁ・・・・・・」 「もし落ちたら絶対助からないもんね・・・・・・。気をつけようね。」 俺達は穴に落ちないように、次の通路に入った。しかし次の部屋に着いた途端、俺達は目を疑った。 「あれ?ここってさっきの部屋じゃないか?」 「そんな・・・・・・。ここまでは一本道だったはずだ、きっと似てる部屋さ」 「ルーク、それ違うみたいだよ・・・・・・。さっきの文字が全く同じところにある」 そう、同じところに来てしまっていたのだ。ただし、俺達は道に迷ってはいない。何らかの力によってこの部屋に戻されてしまったのだ。 「さすがに、ずっとこの部屋にいるのは限界があるぞ・・・・・・。いったん水の補給に戻ろうぜ」 「賛成・・・・・・。来た道戻れば帰れるよね」 「そうだな、いったん戻ろう」 そう言うと俺達はさっき来た道を戻って行く。しかし、この塔はそんなに甘いものではなかった。 「うそ・・・・・・でしょ・・・・・・?」 「そんな・・・・・・また同じ部屋だって!?」 「まずいな・・・・・・閉じ込められたぞ・・・・・・!!」 #comment [[15話]]へ戻る  [[17話]]へ進む [[小説]]ページへ戻る [[トップページ]]へ戻る
「荒れ狂う竜巻よ、全てを吹き飛ばせ!レンディル・ストーム!!」 俺が両手から巻き起こした竜巻は、みるみる山の砂を取り除いていく。 「はあ、はあ・・・・・・」 「アリウスっ!!大丈夫!?呼吸が凄く荒い・・・・・・」 「大丈夫・・・・・・まだ風の力を取り戻したばっかりで、あまり強い技を使えないもんだから・・・・・・無茶するとこうなるんだ」 「馬鹿・・・・・・あんまり無茶するなよ」 「ああ・・・・・・ありがとう、二人とも」  それから少しして俺の呼吸も正常になってきたころ、山の砂は取り除かれ、大きな塔が姿を表した。 「・・・・・・本当にあったんだ・・・・・・正直に言うと私、自身なかったんだ・・・・・・」 「俺も驚いたよ・・・・・・こんなところにこんなのがあったなんてさ・・・・・・」 「それは違うぞ、ルーク。多分、これがここにできたのは最近だ。さっき言ってたろ?こんなところに山は無かったって。 多分、アルルがこの世界に来たときからだよ。炎の力の魔力によって作られた塔だと思う」 「へえ・・・・・・。天然の魔力はこんな物まで作り出すのか・・・・・・。ってことは二人とも、すごい力の持ち主だったんだな」 「それはともかく、行こう。アルルの力、早く取り戻さなきゃな」 「うん、行こうアリウス。私も早くまた力を使えるようになりたい。足手まといはやだもん」 そして俺達は、炎の塔に入った。 「あっ・・・・・・ちいいいいい!!!なんだよこの暑さは!!」  炎の塔に入った俺達は、この塔の内部の気温に参っていた。 「落ち着け、アリウス・・・・・・。だけど、確かにこりゃ耐え難い暑さだな・・・・・・」 「私は少し前まで炎の力を使ってたから少しは大丈夫だけど・・・・・・二人とも大丈夫?」 「頭がフラフラする・・・・・・水持ってきて本当に正解だったな。なかったら今頃ここで倒れてるよ」 「確かに・・・・・・。でも、水もそんなに残ってない、急ごう」  塔の奥に進んでいくと、大きな部屋に辿り着いた。そこはさっきまで俺達がいた通路より遥かに気温が高く、 そこにいるだけで火傷をしそうなくらいだった。 「な、なんだここは・・・・・・。話すだけで喉が痛くなってくる・・・・・・」 「どうやらただの部屋みたいだぜ、アリウス。ほら、向こうに道がある。こんなところ早く抜けようぜ」 「・・・・・・?待って、二人とも。ここの壁に何か書いてある。 えっと・・・・・・『前を見るだけではなく、足元を見ることも大切である』って書いてあるみたい」 「足元って・・・・・・うわああ!!なんだよ、ここ!!床の下はマグマの海かよ!!」 この部屋は足元が金網状になっていた。なので、下の景色がよく見える。光のような色を放ち、ボコボコと泡を立てている溶岩だ。 「どうりで暑いわけだ。とにかく早くここを抜けよう、アリウス。」 「ああ、わかってる。・・・・・・なんだ?あそこの床、穴開いてるじゃんか。危ねえなぁ・・・・・・」 「もし落ちたら絶対助からないもんね・・・・・・。気をつけようね」 俺達は穴に落ちないように、次の通路に入った。しかし次の部屋に着いた途端、俺達は目を疑った。 「あれ?ここってさっきの部屋じゃないか?」 「そんな・・・・・・。ここまでは一本道だったはずだ、きっと似てる部屋さ」 「ルーク、それ違うみたいだよ・・・・・・。さっきの文字が全く同じところにある」 そう、同じところに来てしまっていたのだ。ただし、俺達は道に迷ってはいない。何らかの力によってこの部屋に戻されてしまったのだ。 「さすがに、ずっとこの部屋にいるのは限界があるぞ・・・・・・。いったん水の補給に戻ろうぜ」 「賛成・・・・・・。来た道戻れば帰れるよね」 「そうだな、いったん戻ろう」 そう言うと俺達はさっき来た道を戻って行く。しかし、この塔はそんなに甘いものではなかった。 「うそ・・・・・・でしょ・・・・・・?」 「そんな・・・・・・また同じ部屋だって!?」 「まずいな・・・・・・閉じ込められたぞ!!」 #comment [[15話]]へ戻る  [[17話]]へ進む [[小説]]ページへ戻る [[トップページ]]へ戻る

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