12話

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ルークが城を出て行った後、俺はアルルが座っている檻の近くに座ってアルルと話していた。 「ルーク、大丈夫かな・・・・・・」 「ルークなら絶対大丈夫さ。かなり強いからな」 「そうなんだ。私はまだ、ルークが戦ってるの見たことないからね」 「すぐに見れるさ。絶対にここから出してやるからな」 「うん。ありがとう、アリウス」 こんな話を二人でしていると、国王がふいに話しかけてきた。 「仲間が危険かもしれないというときに、呑気なものじゃのう。あの者が心配ではないのか?」 「心配なんかする必要はないさ。あいつは無事に帰ってくる。ルークを信じてるからな」 「・・・・・・ならば、そやつが無事かどうか見てみようではないか」 そう言うと国王は何かのスイッチを入れた。すると、俺達の後ろから声が聞こえてきた。後ろを振り返ると、そこにはルークの姿が映っていた。 「なんだ・・・・・・?これは・・・・・・これが魔具ってやつか」 「その通り、これは遠くのものを移すことのできる魔具じゃ。ほう・・・あの若者、確かに腕が立つようじゃのう。」 ルークは次々と襲い掛かってくる魔物を楽々と斬り捨てている。そんなとき、大量の魔物が同時にルークに襲い掛かった。 「ルークっ!!危ない!!」 ルークは魔物の襲撃を受け、肩に傷を負った。 なぜ降石岩雷を使わないのかと思うと、その洞窟を見て理由がわかった。天井が高すぎて剣が届かないのだ。再び、魔物の大群がルークに襲い掛かる。 「調子に乗ると痛い目を見るぜ・・・・・・舞い上がれ、剣圧の刃よ!円陣舞(エンジンブ)!!」 そうルークが叫んだと思うと、ルークは右方向に一回転しながら左上から右下方向に剣を振った。 すると、ルークのすぐ近くまで来ていた魔物の群れは吹き飛ばされると同時に切り裂かれた。 「あ、あんな技いつ覚えたんだ!?俺は聞いてないぞ、ルーク!!」 俺は初めて見るそのルークの技に驚いた。しかし、俺の声は届かない。ルークは洞窟の奥へ走って行った。 するとルークは大きな部屋にたどり着き、其の部屋には箱が上に置いてある台座があった。 「あの箱か・・・・・・?」 ルークはゆっくりと台座に近づいて行く。その時、台座のそばにあった石像が動き出した。 「な・・・・・・なんだよあれ!?」 「石像人形(ゴーレム)じゃな。あれは相当な防御力を持っておる。」 「アリウス、ルークって剣士だったよね・・・・・・?」 「まずい・・・・・・剣だけじゃ勝ち目がない!!」                                    ~ENEMY 祠の守護者~ ルークはそんなことは知らず、ゴーレムに向かって行く。 しかし、その剣撃もゴーレムの硬い体には勝てず、攻撃がはじかれてしまう。 「くそっ・・・・・・硬いな・・・・・・」 だが、ルークはあきらめず切りかかって行った。 しかし、次の瞬間ルークはゴーレムのパンチをモロに喰らい、吹き飛んだ。 「ルークっもうやめて!逃げて!!」 アルルが叫ぶ。しかし、こちらの声はルークには聞こえないのだ。 「くそっ!俺が行けばあんな敵・・・・・・!!」 そう言うと俺はハッと気づいた。ルークには城を出る前に風の力を・・・・・・! 「もしかしたら・・・・・・。出来るかもしれない!」 俺は目を閉じ、集中した。 (ルーク!聞こえるか!!) その瞬間、画面に映っていたルークが辺りを見回した。何かに驚いている。俺はその様子を感じ、念を続ける。 (アリウスだ!集中して念じてみてくれ!!お前も話せるはずなんだ!!) (アリウス・・・アリウスか!?なんなんだ、これ・・・・?) (城を出る前、風の力を渡しただろ?魔法が使える者同士は心の中で話せるんだ!!今、そっちの状況をこっちで見てる! そいつに普通の剣の攻撃をしても無駄だ!) (そんな・・・・・・じゃあ、どうすればいいんだよ!!) (風の力を使え!俺が力の援護をする。手に力を入れて、力の流れを剣に集中させてくれ!) そう言うと、ルークは剣を握りなおした。そして、ルークの剣に緑色の光がコーティングされていく。 すると、俺の耳に声が聞こえた。ルークの物ではない、安らかに包み込むような声。 『アリウス、風の力で何を・・・・・・。鉱物などでできている物質に風は効かないぞ』 「風の力か・・・・・・大丈夫、岩でできているからこそ風が効くんだ。」 (アリウス、これでいいのか!?) (ああ、あとは思いっきりあいつを思いっきり叩っ斬るだけだ!) #comment [[11話]]へ戻る  [[13話]]へ進む [[小説]]ページへ戻る [[トップページ]]へ戻る
ルークが城を出て行った後、俺はアルルが座っている檻の近くに座ってアルルと話していた。 「ルーク、大丈夫かな・・・・・・」 「ルークなら絶対大丈夫さ。かなり強いからな」 「そうなんだ。私はまだ、ルークが戦ってるの見たことないからね」 「すぐに見れるさ。絶対にここから出してやるからな」 「うん。ありがとう、アリウス」 こんな話を二人でしていると、国王がふいに話しかけてきた。 「仲間が危険かもしれないというときに、呑気なものじゃのう。あの者が心配ではないのか?」 「心配なんかする必要はないさ。あいつは無事に帰ってくる。ルークを信じてるからな」 「・・・・・・ならば、そやつが無事かどうか見てみようではないか」 そう言うと国王は何かのスイッチを入れた。すると、俺達の後ろから声が聞こえてきた。後ろを振り返ると、そこにはルークの姿が映っていた。 「なんだ・・・・・・?これは・・・・・・これが魔具ってやつか」 「その通り、これは遠くのものを移すことのできる魔具じゃ。ほう・・・あの若者、確かに腕が立つようじゃのう。」 ルークは次々と襲い掛かってくる魔物を楽々と斬り捨てている。そんなとき、大量の魔物が同時にルークに襲い掛かった。 「ルークっ!!危ない!!」 ルークは魔物の襲撃を受け、肩に傷を負った。 なぜ降石岩雷を使わないのかと思うと、その洞窟を見て理由がわかった。天井が高すぎて剣が届かないのだ。再び、魔物の大群がルークに襲い掛かる。 「調子に乗ると痛い目を見るぜ・・・・・・舞い上がれ、剣圧の刃よ!円陣舞(エンジンブ)!!」 そうルークが叫んだと思うと、ルークは右方向に一回転しながら左上から右下方向に剣を振った。 すると、ルークのすぐ近くまで来ていた魔物の群れは吹き飛ばされると同時に切り裂かれた。 「あ、あんな技いつ覚えたんだ!?俺は聞いてないぞ、ルーク!!」 俺は初めて見るそのルークの技に驚いた。しかし、俺の声は届かない。ルークは洞窟の奥へ走って行った。 するとルークは大きな部屋にたどり着き、其の部屋には箱が上に置いてある台座があった。 「あの箱か・・・・・・?」 ルークはゆっくりと台座に近づいて行く。その時、台座のそばにあった石像が動き出した。 「な・・・・・・なんだよあれ!?」 「石像人形(ゴーレム)じゃな。あれは相当な防御力を持っておる。」 「アリウス、ルークって剣士だったよね・・・・・・?」 「まずい・・・・・・剣だけじゃ勝ち目がない!!」                                       ~ENEMY 祠の守護者~ ルークはそんなことは知らず、ゴーレムに向かって行く。 しかし、その剣撃もゴーレムの硬い体には勝てず、攻撃がはじかれてしまう。 「くそっ・・・・・・硬いな・・・・・・」 だが、ルークはあきらめず切りかかって行った。 しかし、次の瞬間ルークはゴーレムのパンチをモロに喰らい、吹き飛んだ。 「ルークっもうやめて!逃げて!!」 アルルが叫ぶ。しかし、こちらの声はルークには聞こえないのだ。 「くそっ!俺が行けばあんな敵・・・・・・!!」 そう言うと俺はハッと気づいた。ルークには城を出る前に風の力を・・・・・・! 「もしかしたら・・・・・・。出来るかもしれない!」 俺は目を閉じ、集中した。 (ルーク!聞こえるか!!) その瞬間、画面に映っていたルークが辺りを見回した。何かに驚いている。俺はその様子を感じ、念を続ける。 (アリウスだ!集中して念じてみてくれ!!お前も話せるはずなんだ!!) (アリウス・・・アリウスか!?なんなんだ、これ・・・・?) (城を出る前、風の力を渡しただろ?魔法が使える者同士は心の中で話せるんだ!!今、そっちの状況をこっちで見てる! そいつに普通の剣の攻撃をしても無駄だ!) (そんな・・・・・・じゃあ、どうすればいいんだよ!!) (風の力を使え!俺が力の援護をする。手に力を入れて、力の流れを剣に集中させてくれ!) そう言うと、ルークは剣を握りなおした。そして、ルークの剣に緑色の光がコーティングされていく。 すると、俺の耳に声が聞こえた。ルークの物ではない、安らかに包み込むような声。 『アリウス、風の力で何を・・・・・・。鉱物などでできている物質に風は効かないぞ』 「風の力か・・・・・・大丈夫、岩でできているからこそ風が効くんだ。」 (アリウス、これでいいのか!?) (ああ、あとは思いっきりあいつを思いっきり叩っ斬るだけだ!) #comment [[11話]]へ戻る  [[13話]]へ進む [[小説]]ページへ戻る [[トップページ]]へ戻る

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