67話

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しばらくして船がウインドラヴィスに着く。船を下りて、俺達はホベルグ博士の研究所を目指して歩き出した。 「そういえばアイナさんはホベルグ博士に一体何の用で行くんだい?」 「アタシは博士に頼んであった結界装置を受け取りにいくのさ」 「結界装置?なんだそりゃ?」 「アタシの故郷は小さな村でね、よく魔物とかが村を襲ってくるのさ。そして周期的に多くの魔物が襲ってくる時期があるから、博士がいつも  そいつらを村に近寄れないようにする装置を作ってくれるのさ。アンタ達はどうして?」 「私達は博士ならアリウスの「闇」の力をどうにかしてくれるんじゃないかって思って博士を訪ねることにしたの」 「闇の力?呪いのかかった魔具でもつかまされたのかい?」 「アイナさん、それについてはあたしが説明するよ。みんな、いいかい?」 俺達は黙って頷き、リームが俺達の事情をアイナさんに説明した。 「・・・・・・なるほどね。つまりアタシ達と会ったときに変身したあれが「闇」の力ってわけかい」 「意外とあっさり信用してくれるんだな。俺とリームは最初疑ったもんだが」 「いちいち疑うのは面倒なんで嫌いなんだよ。とりあえず信じて、嘘だったらそのときさ」 「話が早くて助かるよ。さて、博士の研究所までは結構遠い、早速出発しよう」 しばらく歩き続けると、前方から何かが近づいてくる。 「なんだろあれ、鳥・・・・・・かな?」 「いや・・・・・・あれはハーピーだね。戦うよ!」 アイナさんの言葉と同時に俺達は武器を取り出し、相手目掛けて駆け出した。 「せーのっ、うらあ!!」 俺はジャンプしながらハーピー目掛けて切りかかるが、上昇されてかわされてしまう。 「くそ、短剣じゃリーチが足りないか・・・・・・」 「俺も無理だ、リーチはあるが速さが足りないから避けられる!」 「見ちゃいられないねえ・・・・・・リーム、行くよ!」 「了解!シュート!!」 リームが放ったトリックトラップは寸前のところでかわされる。リームでも無理かと俺は少し不安を覚えたのも一瞬のことだった。 「攻撃が単発で済むと思ったかい?アタシを忘れるんじゃないよ!『スパイラルバレット』!!」 アイナさんが交差させた両手に構えた銃を放つと、その弾丸は螺旋を描きながら飛び、パーピーの羽に穴を開ける。 「あたしもまだ攻撃を外したわけじゃないよ。シュート!そして2つの意思よ、貫け!『クロス』!!」 リームは新たにトリックトラップを一枚放ち、人差し指と中指を立てた両手を交差させる。 すると先に放ったカードがトリックと同じ動きで引き返し、ハーピーの体を前後から貫いた。 「レオン、頼むよ!!」 「はいです!アオォォォン!!」 レオンが咆哮を上げると地の槍が地面から現れ、体を貫かれて落ちてきたハーピーを串刺しにした。 「お見事・・・・・・なんというか、さすがだな」 「まあ、リームとは何度か戦闘の指南の為に一緒に魔物と戦ったことがあるからね。腕は上がってるみたいだね、リーム」 「ありがとう。でも、まだまだだよ。もっと強くならないとあいつと渡り合うことなんてできない」 「・・・・・・そうだね。これから強くなっていけばいいのさ。あんたには仲間がいるんだからね」 「そうそう。アリウスにアルル、それに俺もいるんだからさ」 ルークがポンポンとリームの頭を軽く叩いてやる。 「~~っ!こ、子供扱いするんじゃないよ!!」 リームが顔を赤らめながらぶっきらぼうにルークの手を跳ね除ける。 (アルルがこの前変なこと言うから・・・・・・!妙に意識しちゃうじゃないか) 「おっと、悪かった。気に障ったか?」 「い、いやいいよ。気にしないで」 「へえ。なんかいい感じってやつじゃねーの?」 「アリウス、それよりあれ・・・・・・」 「ん?どうし・・・・・・うわっ!?」                                     ズーーン・・・・・・ レオンがこっちに背を向け、異様なまでにヘコんでいた。 「僕は仲間じゃないですか・・・・・・?僕の名前、さっきルークさんに呼ばれなかったです・・・・・・」 「お、落ち着けレオン。ちゃんとお前も俺達の仲間だって。きっと言い忘れただけだよ」 その後ルークにも弁解させ、レオンの機嫌が戻るまでにかなりの時間がかかってしまった。 #comment [[66話]]へ戻る [[小説]]ページへ戻る [[トップページ]]へ戻る
しばらくして船がウインドラヴィスに着く。船を下りて、俺達はホベルグ博士の研究所を目指して歩き出した。 「そういえばアイナさんはホベルグ博士に一体何の用で行くんだい?」 「アタシは博士に頼んであった結界装置を受け取りにいくのさ」 「結界装置?なんだそりゃ?」 「アタシの故郷は小さな村でね、よく魔物とかが村を襲ってくるのさ。そして周期的に多くの魔物が襲ってくる時期があるから、博士がいつも  そいつらを村に近寄れないようにする装置を作ってくれるのさ。アンタ達はどうして?」 「私達は博士ならアリウスの「闇」の力をどうにかしてくれるんじゃないかって思って博士を訪ねることにしたの」 「闇の力?呪いのかかった魔具でもつかまされたのかい?」 「アイナさん、それについてはあたしが説明するよ。みんな、いいかい?」 俺達は黙って頷き、リームが俺達の事情をアイナさんに説明した。 「・・・・・・なるほどね。つまりアタシ達と会ったときに変身したあれが「闇」の力ってわけかい」 「意外とあっさり信用してくれるんだな。俺とリームは最初疑ったもんだが」 「いちいち疑うのは面倒なんで嫌いなんだよ。とりあえず信じて、嘘だったらそのときさ」 「話が早くて助かるよ。さて、博士の研究所までは結構遠い、早速出発しよう」 しばらく歩き続けると、前方から何かが近づいてくる。 「なんだろあれ、鳥・・・・・・かな?」 「いや・・・・・・あれはハーピーだね。戦うよ!」 アイナさんの言葉と同時に俺達は武器を取り出し、相手目掛けて駆け出した。 「せーのっ、うらあ!!」 俺はジャンプしながらハーピー目掛けて切りかかるが、上昇されてかわされてしまう。 「くそ、短剣じゃリーチが足りないか・・・・・・」 「俺も無理だ、リーチはあるが速さが足りないから避けられる!」 「見ちゃいられないねえ・・・・・・リーム、行くよ!」 「了解!シュート!!」 リームが放ったトリックトラップは寸前のところでかわされる。リームでも無理かと俺は少し不安を覚えたのも一瞬のことだった。 「攻撃が単発で済むと思ったかい?アタシを忘れるんじゃないよ!『スパイラルバレット』!!」 アイナさんが交差させた両手に構えた銃を放つと、その弾丸は螺旋を描きながら飛び、パーピーの羽に穴を開ける。 「あたしもまだ攻撃を外したわけじゃないよ。シュート!そして2つの意思よ、貫け!『クロス』!!」 リームは新たにトリックトラップを一枚放ち、人差し指と中指を立てた両手を交差させる。 すると先に放ったカードがトリックと同じ動きで引き返し、ハーピーの体を前後から貫いた。 「レオン、頼むよ!!」 「はいです!アオォォォン!!」 レオンが咆哮を上げると地の槍が地面から現れ、体を貫かれて落ちてきたハーピーを串刺しにした。 「お見事・・・・・・なんというか、さすがだな」 「まあ、リームとは何度か戦闘の指南の為に一緒に魔物と戦ったことがあるからね。腕は上がってるみたいだね、リーム」 「ありがとう。でも、まだまだだよ。もっと強くならないとあいつと渡り合うことなんてできない」 「・・・・・・そうだね。これから強くなっていけばいいのさ。あんたには仲間がいるんだからね」 「そうそう。アリウスにアルル、それに俺もいるんだからさ」 ルークがポンポンとリームの頭を軽く叩いてやる。 「~~っ!こ、子供扱いするんじゃないよ!!」 リームが顔を赤らめながらぶっきらぼうにルークの手を跳ね除ける。 (アルルがこの前変なこと言うから・・・・・・!妙に意識しちゃうじゃないか) 「おっと、悪かった。気に障ったか?」 「い、いやいいよ。気にしないで」 「へえ。なんかいい感じってやつじゃねーの?」 「アリウス、それよりあれ・・・・・・」 「ん?どうし・・・・・・うわっ!?」                                     ズーーン・・・・・・ レオンがこっちに背を向け、異様なまでにヘコんでいた。 「僕は仲間じゃないですか・・・・・・?僕の名前、さっきルークさんに呼ばれなかったです・・・・・・」 「お、落ち着けレオン。ちゃんとお前も俺達の仲間だって。きっと言い忘れただけだよ」 その後ルークにも弁解させ、レオンの機嫌が戻るまでにかなりの時間がかかってしまった。 #comment [[66話]]へ戻る   [[68話]]に進む [[小説]]ページへ戻る [[トップページ]]へ戻る

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