「1の凶行」(2006/05/13 (土) 04:27:19) の最新版変更点
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<p>1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]
投稿日:2006/05/12(金) 23:38:24.66 ID:ckxa8G2s0<br>
オレはは今までこのVIPで数々のクオリティーを目の当たりにしてきた…。<br>
そしてその英雄たちの勇士を見て憧れの念を抱きつつも、同時に自分の中から湧き上がる何かを感じずにはいられなかった…。<br>
そしてその衝動は日々少しずつ、しかし確実に大きくなるのをオレは実感していた…。</p>
<p><br>
そしてついに…今日…最大限までに膨らんだオレのその衝動をブチまけたのである…。</p>
<p>8 名前:1[] 投稿日:2006/05/12(金) 23:41:28.82 ID:ckxa8G2s0<br>
オレは思い立ったことをやめられない性格である。衝動が具現化してしまった以上はもう行うしかないのだ。</p>
<p><br>
昨夜オレはamazonで購入したハレ晴レユカイのCDをMDにダビングした…。そのためだけにわざわざダイソーからMDを1枚買ってきたのだ。</p>
<p>14 名前:1[] 投稿日:2006/05/12(金) 23:45:45.68 ID:ckxa8G2s0<br>
なにぶんまだ興奮状態なので文章が激しく乱れているがキニシナイでくれ。</p>
<p><br>
作戦決行の時はすでに決めていた…5限目だ。<br>
ちょうどハラも膨れたし、外からの風と教師の抑揚のない節で眠気が最高潮にくるこの時間帯。舟をこいでいる生徒にも一泡拭かせてやろうという作戦だ。</p>
<p><br>
25 名前:1[] 投稿日:2006/05/12(金) 23:50:14.59 ID:ckxa8G2s0<br>
作戦決行のときが刻一刻とせまってくる。あそこまで午前中の授業が早く感じたのは正直生まれて初めてだった。<br>
そして昼食時間。この時間がすぎるとやってくる…。革命の時が。</p>
<p><br>
カーチャンの作ってくれたベーコンのアスパラ巻きがなかなか喉を通らず、オレは食べるのをやめ、精神統一に入った。</p>
<p>35 名前:1[] 投稿日:2006/05/12(金) 23:54:28.71 ID:ckxa8G2s0<br>
やってきた5限目。<br>
物理教師が教壇に立ち、いつもの挨拶をすませる。だが今日がいつもと違う日になるのを知ってるオレはワクワクを隠し切れなかった。<br>
まだあわてる時間じゃない。<br>
自分にそう言い聞かせ、逸る衝動を抑えた。</p>
<p>
決行時刻はクラスほとんどがダウンする終了20分前と決めていた。</p>
<p>43 名前:1 ◆3nOm78W8EE [] 投稿日:2006/05/12(金) 23:59:14.25
ID:ckxa8G2s0<br>
時間だ。</p>
<p>オレは若干の震えを感じながら手をあげた。</p>
<br>
<p><br>
「ちょwwwwセンセーwwトイレ行っていい?wwwwwさっき食堂行ったら行くヒマなかったわwwwww」</p>
<br>
<p>
ゆとり教育以前の大人では信じられん光景だろうが、今の学校では日常茶飯事な風景だ。</p>
<p>
あっさりと教師の承諾をもらい、オレは放送室に向かった。</p>
<p><br>
53 名前:1 ◆3nOm78W8EE [] 投稿日:2006/05/13(土) 00:04:05.36
ID:7ulvuilk0<br>
オレのクラスは2階。そして放送室は3階だ。<br>
3階に続く階段はトイレとは逆方向にあるが、なにぶんトイレに行くという口実なのでいたしかたない。<br>
トイレの方に向かい、そこから遠回りして階段に向かった。</p>
<p>
ポケットの中には作戦用のMDと、もしものときのためのCDだ。</p>
<p>
そしてオレは放送室にたどり着いた…。もちろん鍵は…</p>
<br>
<p>かかってなどいなかった。</p>
<p>64 名前:1 ◆3nOm78W8EE [] 投稿日:2006/05/13(土) 00:09:19.05
ID:7ulvuilk0<br>
放送室に入り、機材の電源を入れるオレ。<br>
すべての階に曲がいきわたるようにスイッチを全て押す。<br>
手が「校長室」のスイッチに触れたときはすこし躊躇したが、押した。</p>
<p>
うちの学校はどういう仕組みかしらんが授業中は放送室からの放送を一切受け付けない構造になっているらしい。職員室のマイクからのみ放送可能らしい。<br>
しかし一つのボタンの存在をオレは知っていた。</p>
<p><br>
「緊急連絡スイッチ」</p>
<p>どうやらこれを押すと授業中でも放送が届くらしい。</p>
<p>72 名前:1 ◆3nOm78W8EE [] 投稿日:2006/05/13(土) 00:13:53.17
ID:7ulvuilk0<br>
緊急連絡スイッチとは本来、火災や地震などが発生したときのみに使うものだと先生が言っていた。<br>
火災や地震に比べたら格落ちするものの、この事件も立派な緊急事態ってわけだ。<br>
「ってことは押していいってことだよな」</p>
<p>
激しく矛盾しているのは自分でも感じているが、何かしらの理由をつけたかったのだ。</p>
<p><br>
オレはMDをデッキに入れ、音を最大にして震える指で緊急連絡スイッチを押した…。</p>
<p>89 名前:1 ◆3nOm78W8EE [] 投稿日:2006/05/13(土) 00:19:12.50
ID:7ulvuilk0<br>
しかしここでオレのまったくの想定の範囲外のことが起こった!!!!!!放送室のスピーカーから流れてきたものにオレは一瞬硬直した。</p>
<br>
<br>
<p>
『ビーッ!!!!緊急事態発生!!!!!緊急事態発生!!!!!緊急事態発生!!!!!!きんky…』</p>
<br>
<p><br>
「チクショウ、こんなオプションは聞いてねー!!!!どこの秘密基地だよこの野郎!!!!」<br>
などと一人ごちてる場合ではない。</p>
<p>『放送室からの連絡です』</p>
<p><br>
「!!!!」<br>
そうかここで放送を流すのだな。<br>
オレはすかさずデッキのスイッチを入れた!!</p>
<p>111 名前:1 ◆3nOm78W8EE [] 投稿日:2006/05/13(土) 00:26:13.06
ID:7ulvuilk0<br>
緊張感あふれる放送の後、爆音で流れるハレ晴レユカイ…。そのギャップにオレは思わず吹いた。<br>
そろそろ教師が来る頃だろうが、この曲を3回ループさせないと気がすまない。鍵は内側からかけてるし、この学校にはメインの放送室の鍵が壊れてるため、スペアととりに行くには宿直室まで行かなくちゃならん。まだ時間はあるだろう。</p>
<br>
<p>『ある晴れた日のことー…♪』</p>
<p><br>
ああ、オレの中でハルヒが踊ってる…。</p>
<p>144 名前:1 ◆3nOm78W8EE [] 投稿日:2006/05/13(土) 00:35:03.96
ID:7ulvuilk0<br>
教師がドアの前でガチャガチャやって何か叫んでるようなのだが、なにぶんハレ晴レの方がでかいため聞き取れない。<br>
たぶん10人ぐらい集まってきてるだろう。</p>
<p>「よし、そろそろ逃走すっかなー」</p>
<p>
オレはMDを回収し、なぜか全てのスイッチの指紋を拭いて窓から身を乗り出した。</p>
<br>
<p><br>
実はオレがさっき授業中に行くと言ったトイレはこの放送室のちょうどこの放送室の左下にあたるのだ。トイレの窓は休み時間にあらかじめ開け放っていたため、容易に進入できると考えたのだ。<br>
そこでトイレに進入して、驚いた表情で教室に戻ろうというわけだ。</p>
<p>167 名前:1 ◆3nOm78W8EE [] 投稿日:2006/05/13(土) 00:40:04.93
ID:7ulvuilk0<br>
しかし!!!ここでまたオレの想定の範囲外のことが起こった。これがまずかったのだ…。</p>
<br>
<p>
オレの学校は校舎がコの字型になっていて、オレが逃走を試みた窓はなんと職員室から丸見えだったのだ!!</p>
<p>
窓から出て斜めになった部分(なんていうんだろあれ)に降り立ち、ふと正面をみた。</p>
<br>
<br>
<p><br>
( ゚д゚ )( ゚д゚ )( ゚д゚ )( ゚д゚ )( ゚д゚ )( ゚д゚ )</p>
<br>
<br>
<p>こんな顔して見てる教師数人と目があった。</p>
<p>208 名前:1 ◆3nOm78W8EE [] 投稿日:2006/05/13(土) 00:45:17.46
ID:7ulvuilk0<br>
ふと脳裏をよぎった台詞は</p>
<p>「こっちみんなwwwwww」</p>
<p><br>
だがそれは言葉にならなかった。<br>
オレはそのまま教師に連行され、生徒指導室に連れて行かれた。</p>
<p>
しかしこの絶体絶命的な状況にもかかわらず、バカなオレはワクワクを抑えきれなかった…。</p>
<p><br>
257 名前:1 ◆3nOm78W8EE [] 投稿日:2006/05/13(土) 00:51:35.49
ID:7ulvuilk0<br>
「なんであんなことしたんだ…」<br>
教師数人がオレの前に立つ。どいつも体育教師、しかもこの学校で四天王とうたわれている4人がそろっていやがる。</p>
<p>
室内はかなりピリピリした空気。さすがのオレも少しびびった。でもそれを悟られまいと、ふてくされた態度をとる。それが逆効果で教師がキレる。<br>
教師の放つ殺気と永遠のループを感じつつ、この内容をどうやって載せようか悩んでいた。</p>
<p><br>
「オマエのせいでどれだけの授業が中断されたとおもってるんだ!!!!!!」</p>
<p><br>
あれ…?前にこんな状況がどっかのブログで…。<br>
そう思った瞬間、脳が理解する前に言葉がでた。</p>
<p><br>
「(´・ω・`)知らんがな」</p>
<p>312 名前:1 ◆3nOm78W8EE [] 投稿日:2006/05/13(土) 00:57:28.21
ID:7ulvuilk0<br>
なんか>211や>>253神的発言してるじゃないか。もっと早くオマエらとめぐり合えてたら、オレの運命も変わってたかもな…。</p>
<br>
<p>
しかしここからが大変だ。さっきの発言に四天王がブチ切れ。イスを蹴り倒してなんやら咆えてやがる。<br>
でもその中で面白い発言をする教師もいた。<br>
「どうせインターネットとか見てこういうのやりたくなったんだろ?」</p>
<p>先生…ブログ見てますね。</p>
<p>379 名前:1 ◆3nOm78W8EE [] 投稿日:2006/05/13(土) 01:04:06.67
ID:7ulvuilk0<br>
かなり白熱しているが緊急スイッチは押して、さらに右に少し回す意味のわからないスイッチなんだ。まぁ頑張ってトリックを考えてくれ。もしかしたら採用するかもしれん。</p>
<br>
<p><br>
次に室内に校長が入ってきた。四天王どももさすがにおとなしくなる。<br>
校長はオレに諭すように語りかける。</p>
<p>
「学校で、ストレスの溜まることでもあったのかい?」</p>
<p>
オマエの頭に映った蛍光灯がまぶしくてストレスが溜まってます。…といいたいところだったが、流し込んだ。<br>
そしてとどめの言葉を放った。</p>
<p>「ついカッとなってやった。今は反省していない。」</p>
<p><br>
451 名前:1 ◆3nOm78W8EE [] 投稿日:2006/05/13(土) 01:11:55.72
ID:7ulvuilk0<br>
校長の顔は笑っていたが眉毛がピクピクと痙攣していたのを見逃さなかった。効いている。効いているぞ。</p>
<p>「どうしてカッなったんだい?」</p>
<p>「世の中に不満がいろいろありまして」</p>
<p>「ほう。たとえばどんな?」</p>
<p>
「蛍光灯g…もごもご。この学校は髪を染めるなと校則に載せながら、いきなり染めてきたヤツを黙認したり、かと思えばいきなり始業式などで頭髪検査をやり、黒くしろと言う始末。いったいどうなってるんですか?」</p>
<p>
あんなことをしたオレがいえる権利はないのだが、とりあえずこの場は学校に対しての不満を適当に言っておく。</p>
<p>
「なるほど…それもそうだね。でも、その君の行動のせいで沢山の生徒の授業に支障がでた。コレはわかっているかい?」</p>
<p>「(´・ω・`)知らんがな」</p>
<p>まだ帰れません。</p>
<p>511 名前:1 ◆3nOm78W8EE [] 投稿日:2006/05/13(土) 01:19:04.66
ID:7ulvuilk0<br>
このときすでに時刻は5時を指していた。そろそろ帰りたい。しかし今態度を急変させるわけにはいかない。<br>
オレの中で激しくジレンマが渦巻く…。帰りたい…。どうしよう。VIPで早くかきこみたい…。帰りたい…。</p>
<p><br>
だが帰りたいというその気持ちは校長も同じだったようだ。</p>
<p><br>
「君が本当に反省する気があるなら、この反省文5枚に反省した内容などをちゃんと書いて提出したら、なかったことにしてあげよう」<br>
反省する気があるならだと?今のオレの話の流れをちゃんと聞いてたのかこいつ?</p>
<p>
しかしここで反抗すると校長が帰って、四天王とオレとの長期決戦になりかねない。四天王のひとりはうほっな人とウワサされるやつがいる。オレもクォリティーよりは自分のケツは守りたい。</p>
<p><br>
「わかりました…。」</p>
<br>
<br>
<p>「あ、あと停学2週間ね。」</p>
<p>チクショウ。</p>
<p>559 名前:1 ◆3nOm78W8EE [] 投稿日:2006/05/13(土) 01:25:01.44
ID:7ulvuilk0<br>
これはさっき聞いた話なのだが、どうやらオレの友達のDQNたちが教師に<br>
「アイツがアレを流したのは俺らがやれやれwwwってそそのかしただけなんだよ!!!だから俺らが悪りぃんだよ!!!」<br>
とオレのことをかばってくれていたらしい。それで真相がどうなのかわからず、教師たちは反省文と停学2週間で済ませたらしい。</p>
<p><br>
指導室を出ると、友達の「やるなぁオマエwwww」だの「あれってオタクアニメの曲だろwww」などのはやし立てる声に歓迎され家路についた。</p>
<br>
<br>
<p>(´・ω・`)さぁ反省文どうしようか。<br>
↑いまここ。</p>
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