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失われた逆転

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匿名ユーザー

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ナルホド「やはり、警察官だけに警察手帳、とか‥‥」
アウチ 「弁護人!テキトーなことを言わんでもらいたい!」
ナルホド「だから、”とか”と言ったじゃないですか!」

モロヘイヤ  「コマりますね。人をそういう色メガネで判断されては。
      たしかにボクは、大学生と呼ばれる身分ではないかもしれない。
      百歩ゆずって、それは認めてあげましょう。
      しかしボクは、すべてが一流でなければならない宿命なのです。
      そんなボクにとってふさわしい大学とは、どこなのか‥‥?
      慎重に検討している最中なのです。
      それをアナタは“さんぽ中”‥‥」

モロヘイヤ  「‥‥あ、あなたがたはアレだ。 あのジャンヌダルクを
     処刑した連中といっしょだ。
     勇気を持って、正しいおこないをした者をつかまえて、
     なんにも悪くないのに火あぶりに‥‥」

モロヘイヤ  「あ、あなたがたはアレだ。ユトリロのアトリエに踏みこんだ
     警官たちといっしょだ!
     天才のシゴトを踏みにじり、美の女神との語らいを」
ナルホド「そんなことはどうでもいい!」

???「一流のファッション!車!女!メガネ!そしてモチロン、大学!」

ナルホド「裁判長!これで、1つハッキリしたことがあります!
     つまり、この証人は‥‥」
【バナナが大好き】
ナルホド「モロヘイヤさんは大のバナナ好きなのです!」
サイバンチョ「‥‥‥‥」
アウチ「‥‥‥‥‥‥」
モロヘイヤ「‥‥‥‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
マヨイ「な‥‥なるほどくん。こおりついちゃったじゃない!‥‥空気が!」
サイバンチョ「そ‥‥それがいったい、どうだと言うんですか?」
モロヘイヤ「ちなみに、ボクはバナナよりイチゴの方が好きだけど。」

ナルホド「裁判長!これで、1つハッキリしたことがあります!
     つまり、この証人は‥‥」
【野球を知らない】
ナルホド「モロヘイヤさんは、野球をやったことがないのです!
     だから、グローブというものを知らなかった!」
サイバンチョ「‥‥‥‥」
アウチ「‥‥‥‥‥‥」
モロヘイヤ「‥‥‥‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
マヨイ「な‥‥なるほどくん。こおりついちゃったじゃない!‥‥空気が!」
サイバンチョ「そ‥‥それがいったい、どうだと言うんですか?」
モロヘイヤ「中学時代、ボクはピッチャーで4番だったけどね。」

サイバンチョ「なぜこの証人が、詐欺グループの電話番号を‥‥!」
ナルホド「決まってるじゃないですか!モロヘイヤは‥‥」
【そのグループの被害者】
ナルホド「その詐欺グループの被害者だったのです!」
サイバンチョ「そ‥‥そうだったんですか!」
ナルホド「そして彼は復讐のために、彼らの名前と電話番号を調べて‥‥」
マヨイ「ま、待ってよ!なるほどくん。
    それじゃあ、町尾巡査さんを殺す動機にならないよ!」

サイバンチョ「なぜこの証人が、詐欺グループの電話番号を‥‥!」
ナルホド「決まってるじゃないですか!モロヘイヤは‥‥」
【そのグループを調べていた】
ナルホド「そのグループのことを調べていたんです!」
サイバンチョ「は?」
マヨイ「ちょちょっと、なるほどくん!ナニ言ってるの!
    ただ調べてただけじゃ、殺人の動機にならないよ!」
サイバンチョ「なりませんよ弁護人。」

アウチ「お待ちください!」
サイバンチョ「なんですか?」
アウチ「裁判長!これは‥‥これは、その‥‥不当な言いがかりです!」
サイバンチョ「‥‥あなた、さっきも言いましたね、それ。」

ナルホド(ダメだ!ぼくにはもう、何もできない‥‥
     イナカへ帰るしか‥‥。でも、ぼくのイナカ、どこだっけ‥‥?)

サイバンチョ「それがあなたの最終的な”答え”ですか‥‥。ガッカリですね。」
ナルホド「い、いやいや!今のは、軽いごアイサツです!」
モロヘイヤ「ヤレヤレ。‥‥ずいぶんなごアイサツもあったもんだ。」

サイバンチョ「‥‥これはどうも、ごていねいに。
       ワタクシは、こういうモノです。
       ‥‥って、名刺交換してる場合じゃありません!」
ナルホド「裁判長。その名刺のどこが重要なのか?それは‥‥
     その名刺の名前は、ぼくがダレなのかを教えてくれます!
     このぼくこそが”成歩堂龍一”である、と!」
アウチ「‥‥」
モロヘイヤ「‥‥‥‥」
マヨイ「‥‥‥‥‥‥」
サイバンチョ「‥‥知らなかったですか?」
ナルホド「はい!」
アウチ「‥‥な、な、な‥‥なんなんですかコレは!」
サイバンチョ「‥‥成歩堂くん!イイカゲンにしなさいッ!」
マヨイ「お、大目玉だよ!なるほどくん!」

ナルホド「異議あり!」
ナルホド「‥‥‥
      ‥‥‥‥‥
      ‥‥‥‥‥‥‥」
サイバンチョ「ど‥‥どうかしましたか?」
ナルホド「‥‥‥‥‥‥
      (なんだ、この感じ‥‥気がついたら思わず叫んでいた!‥‥”異議あり”って‥‥
      それもハラの底から、大声で。人さし指までつきつけて!
      感じるぞ‥‥体中にチカラがみちていく!)」

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