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盗まれた逆転」(2011/07/22 (金) 22:44:22) の最新版変更点

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マヨイ「きゃあああっ、出た!なるほどくんのおばけだっ!」 ナルホド(なんで、ぼくなんだよ・・・・) ---- [つきつける→成歩堂龍一] マヨイ「写真うつり、よくないね。」 ナルホド「・・・・・・!」 ハルミ「会話が終わってしまいましたね!」 ---- [つきつける→成歩堂龍一] イトノコ「サエないカオッスな。」 ナルホド「・・・・・・・・!」 マヨイ「持ち歩かないほうが、いいんじゃないかな、それ。」 ナルホド(ホントだな・・・・) ---- アイガ 「魑魅魍魎の跳梁跋扈する頻闇の帳が帝都を包む宵、決闘の緞帳が開く!」 マヨイ「・・・・読めないし、イミもゼンゼンわかんないよ、なるほどくん・・・・」 ---- アイガ 「おお、弁護士殿! いささか、出すぎた行為ではないかな?」 ナルホド「え・・・・な、なんですか?」 アイガ 「・・・・犯罪者こそは、芸術家!その犯行現場は、彼らの芸術品!      名探偵以外、そのカンヴァスの美を読みとることは不可能!」 マヨイ 「・・・・なるほどくん。通訳をおねがい。」 ナルホド「“勝手にさわるな、シロートめ!”ってトコかな。」 ---- アイガ「・・・・ザンネンながら・・・・     我が好敵手たるライヴァルと証拠について語るシュミはなし!」 マヨイ「いえいえ、なるほどくんなんて、ケチでしがない弁護士ですから。」 アイガ「ケチでしがないヤカラに、我がスイリを語るイミなし!」 マヨイ「・・・・だってさ」 ナルホド「“ケチでしがない弁護士”よりは“ライバル”のほうがマシだな。」 ---- [つきつける→成歩堂龍一] ナルホド「そういえばさっき、ぼくの職業をピタリと当てましたよね。」 アイガ 「あいや、弁護士殿。ほんの初歩ですよ、初歩。       よろしいか。まずは貴方の髪型。・・・・後ろ向きにトガっている。       アキラカに闇討ちに対する用心だ。闇討ちと言えば犯罪人。       服装から刑事でないことは分かるから、残るは検事か弁護士。       あとはヒラメキとカンでズヴァリ!‥‥真実がこの手に、1つ。」 ナルホド(最後はカンかよ・・・・) マヨイ「‥‥エリの弁護士バッジを見れば、イッパツなのに・・・・」 ---- [つきつける→綾里真宵] マヨイ 「あの。あの。・・・・なんであたしが霊媒師だってわかったんですか! アイガ 「・・・・たやすいことですよ。       まずは貴方ての髪型。これまたフツーではない。       そして、珍にして妙なる、そのヘンなカッコウ。       占い師、もしくは霊媒師である可能性が極めて高い。       さらに、占い師としての知性が感じられないとなれば‥‥       あとは、ズヴァリ!‥‥真実がこの手に、もう1つ。」 マヨイ「秘宝展のポスターに、写真入りで紹介されているのに‥‥」 ---- [つきつける→綾里春美] アイガ 「この人物はズヴァリ!・・・・小学生ですな。」 ハルミ 「まぁっ!当たってます!」 アイガ 「そして・・・・この数年のうちに、中学生になろうとしている。」 ハルミ 「まぁっ!そんなことまで!」 ナルホド(・・・・聞いてるこっちが恥ずかしくなるな・・・・・) アイガ 「そういうコトを涼しいカオで言ってのけるのが名探偵なのですよ!」 ---- [つきつける→綾里千尋] アイガ「この人物は・・・・かなり、ビジンですな。」 ナルホド「・・・・はあ。」 アイガ「今度、紹介させていただきたい。」 ナルホド「・・・・・・・・・・・・・」 アイガ「いや、弁護士殿。これはあくまで、職業的キョーミですぞ!」 マヨイ「なんか、ちょっといかがわしいね、なるほどくん。」 アイガ「そのほのかなカオリこそが、名探偵の第一条件なのですよ!」 ---- [つきつける→華宮霧緒] アイガ「おお。チャアミングなる警備担当者・キリオ嫁ですな」 マヨイ「あれ。しっているんですか?」 アイガ「まあ・・・・いわば、今回の依頼人、ですからな。     我が名探偵・星威岳 哀牙に警備をまかせた、かしこき女性。」 ナルホド(まかせて正解だったのか、シッパイだったのか・・・・?)   ---- [つきつける→糸鋸圭介] アイガ「・・・・ああ、さっき会いましたよ、この刑事なら。     怪人の犯行に毎回カオを出し、毎回、取り逃すズッコケ刑事。」 マヨイ「ずっこけ・・・・。」 アイガ「・・・・そう考えると、この人物も怪人の一味と考えてもよい。」 ナルホド「え・・・・」 アイガ「“善意の共犯者”ですな。我に言わせれば。」 マヨイ「イトノコさんが聞いたら泣いちゃうね、きっと。」 ナルホド「ナイーブなオトコだからなあ。」   ---- [つきつける→星威岳哀牙] アイガ「この人物は・・・・ズヴァリ!名探偵、ではないですかな?」 ナルホド「・・・・ぼくに問いかけられても・・・・」 アイガ「この写真だけでは、データ不足で断言はできませんが・・・・     このリコウそうな目、そうとうヤリ手と見ましたぞ!」 マヨイ「・・・・ホンキで言ってるよ、なるほどくん。」 ナルホド「ちょっとコワくなってきた。」 ---- アイガ 「たった1人で!あの仮面マスクから!       この肉体派の脳ミソと、頭脳派のうでっぷしで!」 ---- アイガ「ほまれ高き地上の楽園、《哀牙探偵事務所》へ!」 マヨイ「ち、地上の楽園・・・・」 ---- マヨイ 「あ、ハシゴだ。」 ナルホド「それはキャタツだよ。」 マヨイ 「どうちがうの?同じようなものじゃない。      もっとホンシツを見ようよ、なるほどくん。」 ナルホド「ははは。」     (・・・・どこかで、同じような会話をかわしたような・・・・) ---- マヨイ 「こっちの、ゴミ箱にささっている巻きものはナニかな?      ≪マザリンの宝石強奪アルバトロス大作戦の巻≫      ≪不死身の女神像強奪ナックルボンバー大作戦の巻≫」 ナルホド「・・・・・・・・・・・・」     (警察の人たち、ここは捜査したのかな・・・・) ---- ナルホド「だけど優作くん、時々カッとなるからなぁ。      “死んじゃってくださーーーい!”みたいなノリで。」 ---- ナルホド「その“きれいなキモチ”を持っていたコドモのころ・・・・      おまえにはヒドい目にあわされたっけな。・・・・矢張。」 ---- ??? 「・・・・あ。あ。あの。ぼく。その。      か、か、か。怪人☆仮面マスク?・・・・なんですけれども。」 マヨイ 「・・・・・・・・・・・・・・・・なんかショボいよ、なるほどくん。」 ---- アマスギ「そういうのはボク、ちょっと。・・・・・・・・いや。      ちょっとちがうか。“そういうの”って、どういうのか」 マヨイ「よく聞こえないね。」 ナルホド「聞くイミもなさそうだよ。」      ---- アマスギ「スミマセン!かならずお返しします!・・・・・・・・いや。      ダメか。そんな、できもしないヤクソクは、ヒトをキズつけるだけ」 ハルミ「あの・・・・なるほどくん。     わたくし、聞き取りにくいです。・・・・特に、後半部分が。」 ナルホド「ちょっと・・・・仮面マスクさん。もっと大きな声でおねがいします。」 アマスギ「は。は。は。は。はい、わかりました!・・・・・・・・いや。      でも、待てよ。ボク、もともとホソい声がウリだし」 マヨイ「仮面マスクさん。ツボなんですけど・・・・」 アマスギ「は、はい!そのコトですけど!・・・・・・・・いや。      ムダだよな。こんなボクが何を言ったって信じてるもらえるワケ、ないし、ボク」 マヨイ「もお!ハッキリしてください!」 アマスギ「大きな声、出さないでくださーーーい!」 ---- アマスギ「その。はい!いえ。その・・・・はい!やっちゃいました!」 ---- アマスギ「すみまっせぇぇぇぇん!どっか行っちゃいましたーーーッ!」 ---- マヨイ「それにしても、でっかい絵だねー・・・・」 アイガ「≪アイがほしいだけさ≫・・・・星威岳 哀牙・作。     モデルがいいのでスバラシイ作品になりましたよ。」 マヨイ「・・・・はあ」 ---- マヨイ「きゃっ!この部屋の音楽、ここから聞こえていたんだ!」 アイガ「≪哀牙のエレジイ≫・・・・作曲・星威岳 哀牙。     それは、“チクオン機”と言いましてな。     いにしえの人びとは、そのキカイで音楽を聞いたのですよ。」 マヨイ「へええ。そうだと思いました!」 ナルホド「・・・・・・・・・・・・」 ---- ナルホド「リッパな本棚に、リッパな本がズラリと並んでいる。」 マヨイ「≪名探偵・星威岳 哀牙全集≫星威岳 哀牙・著。」 ナルホド「大きなボトルシップもかざってあるな。」 マヨイ「あ!このおフネ、運転席でアイガ探偵の人形が手をふってる!」 ナルホド「ケンビ鏡もあるぞ。何か研究しているみたいだ。      スライドガラスに標本の名前が書いてある。」 マヨイ「≪ホシイダケ菌≫・・・・だって。     ・・・・とことん目立ちたがり屋だねえ・・・・。」 ナルホド「なんか。ちょっとだけハラ立つな。」 ---- アイガ「我こそは、天上天下にその名をヒビかせた探偵中の探偵中の探偵!     自他とともに認める星威岳 哀牙、そのヒトですからな!」 ---- ナルホド「矢張、これなんだけど。」 ヤハリ「なんだよ、言いたいことがあったら、クチで言えよな。     ・・・・・・・・・・・・・・・・な、なんだコレ!脅迫状って!」 ナルホド「何か、思い当たることでもあるのか?」 ヤハリ「な・・・・な、なんで知ってるんだよ!エミコのことだろ!」 ナルホド「・・・・・・・・・・・・は?ナニ・・・・?」 ヤハリ「お、お、お、お・・・・オマエ、トモダチじゃなかったのかよ!     そんな・・・・ゴヒャクマンエンって、オマエ!」 ナルホド「い・・・・いやいやいや!それは天杉 優作が受け取ったものだぞ。」 ヤハリ「えええッ!ビックリさせるな!バカ!」 ---- アイガ「シュトルム・ウント・ドランク!・・・・荒れもだえ、たけび狂うッ!」 ---- アイガ「クックックックッ・・・・弁護士殿。今ここに、最高のステエジがととのったようですな。     あとは、フィィヴィア!・・・・おどるだけ、なのですよ。」     ---- アイガ 「弁護士殿、あなたの過ちはたった一つ!」 ナルホド「そ、それは…?」 アイガ 「弁護士になってしまったことですな。」 ハルミ 「かなり根本的な問題ですね…。」 ---- ゴドー 「やっと会えたな。・・・・まるほどう りゅういち。」 ナルホド「・・・・?」 マヨイ 「な・・・・なるほどくん!知り合いなの?」 ナルホド「知り合いはみんな、ぼくを“なるほどう”って呼ぶよ。」     (あのマスクの下・・・・いったい、ダレが・・・・?) ゴドー 「オレは、アンタと戦わなけりゃならねえ。      そのために・・・・地獄から戻ってきたのさ。」 サイバンチョ 「それでは、その。後藤検事。」 ゴドー 「“ごとう”じゃねえ。ゴドー・・・・だぜ。」 サイバンチョ 「とにかく、冒頭弁論をおねがいします。」 ゴドー 「そんなモノ、犬にでも食わせちまいな。」      ただ、ひとつだけ。アンタ。・・・・まるほどう。」 ナルホド「・・・・なんですか?」 ゴドー 「ヒトには“ウツワのデカさ”ってモンがあるぜ。      オレの料理するエモノ・・・・アンタのサラに、盛りつけられるかな・・・・?」 ---- ナルホド(・・・・なんか、どこかで見たことがあるような気がする) マヨイ 「あ!金魚ばちがあるよ。逆さまだけど。」 ナルホド「ヘルメットかもしれないよ。‥‥宇宙人の。」 マヨイ 「となりにあるのは、テープレコーダーかな。」 ナルホド「通信機かもしれないよ。‥‥宇宙人の。」 マヨイ 「なるほどくん。きちんと現実を見つめて、オトナになろうよ。」 ナルホド(真宵ちゃんに意見された) ---- ナルホド「お前に何か用があっても、事件当夜の警備責任者はお前だろ。」 ヤハリ 「なんだよ、それ!セキニンはゼンブオレに押しつけて、自分は知らんぷりか!       ズルいぞぉ!成歩堂ォォォ!!」 ナルホド「・・・・・・はい?」 マヨイ 「・・・・なるほどくん。“セキニン”は追求しないほうがいいみたいだよ。」 ---- ナルホド「このサイフ・・・・もちろん、覚えてるよな?」 ヤハリ 「見たコトもねぇぜ。」 ナルホド「うそつけ!お前が昨日、これを届けにきたんだろうが。」 ヤハリ 「・・・・チッ。くだらないことばかり覚えてやがんなー。」 ナルホド「・・・・さすがに、昨日のコトぐらいは覚えてるよ。」 ---- ゴドー 「‥‥いいコトを教えてやるよ。      ゲームってのは‥‥最後まで冷静だったほうが勝つんだぜ。」 サイバンチョ 「もっといいコトを教えてあげましょう、成歩堂くん。      少なくとも、そのコタエでは勝てませんぜ。」 ---- マヨイ 「じゃあさ、なるほどくんは わたしが水玉の服をイキに着込んで      『わたしイヨマちゃん』 なんて言ったらどうよ!」 ---- サイバンチョ 「何ですか! その先輩を校舎裏へ呼び出した女学生のような微笑みは!」 ---- アイガ 「愚者、愚者なるゆえを知らず、ですかな」 マヨイ 「ぐしゃぐしゃだって、ナルホドくん」 ---- ナルホド「いや、なかったな。」 マヨイ 「“あるかも”って言い出したの、なるほどくんじゃない!」 ナルホド「イヤなコトからは目をそらす‥‥      それが、ぼくのやり方だぜ。」 マヨイ 「カッコつけて逃げてちゃダメでしょ!」 ---- マヨイ 「まれかさん、知らないんだよね。      優作さんがクビになったこと。」 ナルホド「そうみたいだな。」 マヨイ 「ビミョーだよねえ。ヒミツのある夫婦、って。」 ナルホド(真宵ちゃんも、夫婦を語るようになったか‥‥) サイバンチョ 「弁護人。遠い目をしないように。」 ---- ゴドー 「クッ・・・・! ずいぶんツゴウのいいハナシだぜ。」 サイバンチョ 「本当にまあ、ずいぶんとツゴウのいいハナシですな、弁護人。」 ナルホド「ぼ、ぼくにヒニクを言われても・・・・。」 ---- サイバンチョ 「なんですっとォおおおおおおおおおおッ!」 サイバンチョ 「なぜ! いったいどうして!      どんな理由で! どういう意図で!」 サイバンチョ 「なんですか!私だけ仲間はずれですかッ!」 サイバンチョ 「証人! 今の発言を、証言のシリにでも、つけ加えなさいッ!」 アマスギ 「は・・・・はいッ!」 ナルホド (裁判長‥‥ロコツにキゲンが悪くなっちまったな) ---- マヨイ 「ううう‥‥メイタンテーになりそこねちゃったね。」 ナルホド (耳をかたむけるんだ! 美しきスイリがささやく真実に‥‥) マヨイ 「アイガ探偵になりきってるよ・・・・」 ---- サイバンチョ 「コラ! たたきつけた証拠をほったらかさないように!」 ---- サイバンチョ 「こ・・・・これは、なんと・・・・《血痕》ではないですかッ!」 サイバンチョ 「むむ! 事件は、がぜん血ナマぐさくなってきましたな!」 ナルホド 「・・・・い、いえいえ。そのシミはピンクのペンキです。」 サイバンチョ 「なんだ‥‥ただのペイントですか。      しかも、もも色の。」 ナルホド (ロコツにガッカリされた) ---- サイバンチョ 「今の証拠はなんですかな? 弁護人。」 ナルホド 「あ、その‥‥とりあえず、イキオイで投げつけてみました。」 サイバンチョ 「私はゴミ捨て場じゃありませんぞ!」 ---- ゴドー 「おっと・・・・アンタこそ、ウソはいけねえぜ。」 アイガ 「ウソを申すは、つねにコトバを持つ人間のみ。」 サイバンチョ 「・・・・ウソつきはふり返りざまに有罪ですぞ。」 ナルホド(・・・・よってたかってウソつきにされてしまった) ---- ゴドー 「『ユーサクくん、自分を怪人だと思いこんでるの!』      『カワイソウでしょ?ユルしてあげてよ!』」 ゴドー 「クッ・・・・!      ・・・・どうだ? まるほどう。」 ナルホド「ぐ・・・・。(彼女のモノマネか? 今の)」 マヨイ 「思ったより似てたね。」 ---- ゴドー 「存在自体がムジュンみたいなアンタが、よく言うぜ‥‥」 ナルホド(どっちがだ!) ---- ゴドー 「こういうとき・・・・オトコはコブシで語るモンだ。     見せてもらおうじゃねえか。・・・・アンタの、コブシを。」 [つきつける→間違える] ゴドー 「クッ・・・・!      そんなホロホロなパンチ、オレには届かねえぜ・・・・」 ナルホド「異議あり!」 ナルホド「・・・・そういう場合は、“ホロホロ”ではなく、“ヘロヘロ”のほうが」 サイバンチョ 「弁護人!」 サイバンチョ 「・・・・ヒトのあげアシをとる前に、もっとキチンと考えなさい!」 ナルホド (きくなあ・・・・裁判長のコブシは・・・・) ---- アイガ 「動機ですよ、動機。      ・・・・ムウビング・マシイン・・・・」 ---- サイバンチョ 「・・・・・・・・・・・・・・ビックリしました。弁護人、一流の冗談でしたか。」 アイガ 「我がモノサシではかるならば、二流ですな。」 ゴドー 「オレに言わせれば、流れてすらいねえ。」 マヨイ 「あたしは笑ってあげるよ。・・・・ちょっとなら。」 ---- ナルホド「星威岳 哀牙が、殺人までして守りたかった“正体”とは!」 [正体は、名探偵] ナルホド「星威岳 哀牙は・・・・名探偵だったのです!」 アイガ「ご紹介いただき、光栄しごく。我こそ名探偵・星威岳 哀牙ッ!     魑魅魍魎の跳梁跋扈する頻闇の帳が帝都を包む宵、決闘の緞帳が開く!」 サイバンチョ「・・・・読めないし、イミもよくわかりません。      というか、そんなコト、ダレでも知っていますぞ!」 マヨイ「いくらなんでも・・・・今のはないよ、なるほどくん。」 ナルホド(・・・・じつは、ボクもそう思う)  ---- ナルホド「星威岳 哀牙が、殺人までして守りたかった“正体”とは!」 [正体は、仮面マスク] ナルホド「星威岳 哀牙は・・・・怪人☆仮面マスクだったのです!      ・・・・・・・・・・・・あ、あれ?」 ゴドー「・・・・こっちが“あ、あれ?”・・・・だぜ。」 ナルホド「ど、どういうことですか?」 ゴドー「・・・・こっちが“ど、どういうことですか?”・・・・だぜ。     いいか。アンタ、今までずっとこう主張していたんだぜ。    “証人は、殺人の罪を着せるため、仮面マスクのフリをした”、と。     それならば! イノチ果てる瞬間・・・・こうつぶやいて、笑って死ね!     『それでもやっぱり、仮面マスクは天杉 優作だぜ』」 サイバンチョ「カンタンに信念を曲げるのはカンシンしませんな。」 マヨイ「なるほどくん!仮面マスクは優作さんじゃなかったの?」 ナルホド「ううう・・・・もう一度、考えなおしてみるよ。」 ----  アイガ 「貴方は‥‥小学校のころ、通信簿でよく、こう書かれた。      『そそっかしく、早とちりが多い』      ・・・・ちがいますかな?」  ナルホド「どどどど、どうしてそれを・・・・ッ!」 ----  ナルホド「・・・・小学校のころ、あなたは通信簿でよく、こう書かれた。      『悪あがきするが、効果はウスい』      ・・・・ちがいますか?」 アイガ 「どどどど、どうしてそれを・・・・ッ!」 ---- ??? 「裁判長。あなたは小学校のころ、通信簿でよく、こう書かれた。」 ??? 「『耳がとほく、聞きちがひをする』      ・・・・ちがうかしら?」 サイバンチョ「どどどど、どうしてそれを・・・・ッ!」  ---- ゴドー 「・・・・早すぎる木槌‥‥      カッコつかねえぜ。」 サイバンチョ 「ど、どういうことですか!私はすでに、判決の用意を・・・・」 ゴドー 「ひとつだけいっておく。      裁くのは‥‥このオレだぜ!」 サイバンチョ 「・・・・・・・・・!」 マヨイ 「・・・ショーゲキ的な宣言が飛び出したよ。」 ----  アイガ 「グ愚・・・・く苦苦苦オオ悪悪悪オ・・・・      さよう! 愚にして戯なる民どもに我が高邁なる御霊など、理解不能!      貴殿らの暴戻不遜たる罵詈雑言は、悪逆無道にして人面獣心なる蛮行!      阿鼻叫喚悪人正機な百鬼夜行的蒙昧夜郎自大の阿修羅道は悪人正機な      満身創痍神出鬼没美人薄命信賞必罰夜露死苦四捨五入東西南北四字熟語      さあれ! 我をさげすむがいい! 迷探偵にして不可解人たる我をッ!      殺人者! 脅迫者! 魑魅魍魎たる我は闇を跳梁跋扈する孤高の奇人!      あーっはっはっはっはっはっはっ! 笑いとばしていただきたいッ・・・・!」
マヨイ「きゃあああっ、出た!なるほどくんのおばけだっ!」 ナルホド(なんで、ぼくなんだよ・・・・) ---- [つきつける→成歩堂龍一] マヨイ「写真うつり、よくないね。」 ナルホド「・・・・・・!」 ハルミ「会話が終わってしまいましたね!」 ---- [つきつける→成歩堂龍一] イトノコ「サエないカオッスな。」 ナルホド「・・・・・・・・!」 マヨイ「持ち歩かないほうが、いいんじゃないかな、それ。」 ナルホド(ホントだな・・・・) ---- アイガ 「魑魅魍魎の跳梁跋扈する頻闇の帳が帝都を包む宵、決闘の緞帳が開く!」 マヨイ「・・・・読めないし、イミもゼンゼンわかんないよ、なるほどくん・・・・」 ---- アイガ 「おお、弁護士殿! いささか、出すぎた行為ではないかな?」 ナルホド「え・・・・な、なんですか?」 アイガ 「・・・・犯罪者こそは、芸術家!その犯行現場は、彼らの芸術品!      名探偵以外、そのカンヴァスの美を読みとることは不可能!」 マヨイ 「・・・・なるほどくん。通訳をおねがい。」 ナルホド「“勝手にさわるな、シロートめ!”ってトコかな。」 ---- アイガ「・・・・ザンネンながら・・・・     我が好敵手たるライヴァルと証拠について語るシュミはなし!」 マヨイ「いえいえ、なるほどくんなんて、ケチでしがない弁護士ですから。」 アイガ「ケチでしがないヤカラに、我がスイリを語るイミなし!」 マヨイ「・・・・だってさ」 ナルホド「“ケチでしがない弁護士”よりは“ライバル”のほうがマシだな。」 ---- [つきつける→成歩堂龍一] ナルホド「そういえばさっき、ぼくの職業をピタリと当てましたよね。」 アイガ 「あいや、弁護士殿。ほんの初歩ですよ、初歩。       よろしいか。まずは貴方の髪型。・・・・後ろ向きにトガっている。       アキラカに闇討ちに対する用心だ。闇討ちと言えば犯罪人。       服装から刑事でないことは分かるから、残るは検事か弁護士。       あとはヒラメキとカンでズヴァリ!‥‥真実がこの手に、1つ。」 ナルホド(最後はカンかよ・・・・) マヨイ「‥‥エリの弁護士バッジを見れば、イッパツなのに・・・・」 ---- [つきつける→綾里真宵] マヨイ 「あの。あの。・・・・なんであたしが霊媒師だってわかったんですか! アイガ 「・・・・たやすいことですよ。       まずは貴方ての髪型。これまたフツーではない。       そして、珍にして妙なる、そのヘンなカッコウ。       占い師、もしくは霊媒師である可能性が極めて高い。       さらに、占い師としての知性が感じられないとなれば‥‥       あとは、ズヴァリ!‥‥真実がこの手に、もう1つ。」 マヨイ「秘宝展のポスターに、写真入りで紹介されているのに‥‥」 ---- [つきつける→綾里春美] アイガ 「この人物はズヴァリ!・・・・小学生ですな。」 ハルミ 「まぁっ!当たってます!」 アイガ 「そして・・・・この数年のうちに、中学生になろうとしている。」 ハルミ 「まぁっ!そんなことまで!」 ナルホド(・・・・聞いてるこっちが恥ずかしくなるな・・・・・) アイガ 「そういうコトを涼しいカオで言ってのけるのが名探偵なのですよ!」 ---- [つきつける→綾里千尋] アイガ「この人物は・・・・かなり、ビジンですな。」 ナルホド「・・・・はあ。」 アイガ「今度、紹介させていただきたい。」 ナルホド「・・・・・・・・・・・・・」 アイガ「いや、弁護士殿。これはあくまで、職業的キョーミですぞ!」 マヨイ「なんか、ちょっといかがわしいね、なるほどくん。」 アイガ「そのほのかなカオリこそが、名探偵の第一条件なのですよ!」 ---- [つきつける→華宮霧緒] アイガ「おお。チャアミングなる警備担当者・キリオ嬢ですな」 マヨイ「あれ。しっているんですか?」 アイガ「まあ・・・・いわば、今回の依頼人、ですからな。     我が名探偵・星威岳 哀牙に警備をまかせた、かしこき女性。」 ナルホド(まかせて正解だったのか、シッパイだったのか・・・・?)   ---- [つきつける→糸鋸圭介] アイガ「・・・・ああ、さっき会いましたよ、この刑事なら。     怪人の犯行に毎回カオを出し、毎回、取り逃すズッコケ刑事。」 マヨイ「ずっこけ・・・・。」 アイガ「・・・・そう考えると、この人物も怪人の一味と考えてもよい。」 ナルホド「え・・・・」 アイガ「“善意の共犯者”ですな。我に言わせれば。」 マヨイ「イトノコさんが聞いたら泣いちゃうね、きっと。」 ナルホド「ナイーブなオトコだからなあ。」   ---- [つきつける→星威岳哀牙] アイガ「この人物は・・・・ズヴァリ!名探偵、ではないですかな?」 ナルホド「・・・・ぼくに問いかけられても・・・・」 アイガ「この写真だけでは、データ不足で断言はできませんが・・・・     このリコウそうな目、そうとうヤリ手と見ましたぞ!」 マヨイ「・・・・ホンキで言ってるよ、なるほどくん。」 ナルホド「ちょっとコワくなってきた。」 ---- アイガ 「たった1人で!あの仮面マスクから!       この肉体派の脳ミソと、頭脳派のうでっぷしで!」 ---- アイガ「ほまれ高き地上の楽園、《哀牙探偵事務所》へ!」 マヨイ「ち、地上の楽園・・・・」 ---- マヨイ 「あ、ハシゴだ。」 ナルホド「それはキャタツだよ。」 マヨイ 「どうちがうの?同じようなものじゃない。      もっとホンシツを見ようよ、なるほどくん。」 ナルホド「ははは。」     (・・・・どこかで、同じような会話をかわしたような・・・・) ---- マヨイ 「こっちの、ゴミ箱にささっている巻きものはナニかな?      ≪マザリンの宝石強奪アルバトロス大作戦の巻≫      ≪不死身の女神像強奪ナックルボンバー大作戦の巻≫」 ナルホド「・・・・・・・・・・・・」     (警察の人たち、ここは捜査したのかな・・・・) ---- ナルホド「だけど優作くん、時々カッとなるからなぁ。      “死んじゃってくださーーーい!”みたいなノリで。」 ---- ナルホド「その“きれいなキモチ”を持っていたコドモのころ・・・・      おまえにはヒドい目にあわされたっけな。・・・・矢張。」 ---- ??? 「・・・・あ。あ。あの。ぼく。その。      か、か、か。怪人☆仮面マスク?・・・・なんですけれども。」 マヨイ 「・・・・・・・・・・・・・・・・なんかショボいよ、なるほどくん。」 ---- アマスギ「そういうのはボク、ちょっと。・・・・・・・・いや。      ちょっとちがうか。“そういうの”って、どういうのか」 マヨイ「よく聞こえないね。」 ナルホド「聞くイミもなさそうだよ。」      ---- アマスギ「スミマセン!かならずお返しします!・・・・・・・・いや。      ダメか。そんな、できもしないヤクソクは、ヒトをキズつけるだけ」 ハルミ「あの・・・・なるほどくん。     わたくし、聞き取りにくいです。・・・・特に、後半部分が。」 ナルホド「ちょっと・・・・仮面マスクさん。もっと大きな声でおねがいします。」 アマスギ「は。は。は。は。はい、わかりました!・・・・・・・・いや。      でも、待てよ。ボク、もともとホソい声がウリだし」 マヨイ「仮面マスクさん。ツボなんですけど・・・・」 アマスギ「は、はい!そのコトですけど!・・・・・・・・いや。      ムダだよな。こんなボクが何を言ったって信じてるもらえるワケ、ないし、ボク」 マヨイ「もお!ハッキリしてください!」 アマスギ「大きな声、出さないでくださーーーい!」 ---- アマスギ「その。はい!いえ。その・・・・はい!やっちゃいました!」 ---- アマスギ「すみまっせぇぇぇぇん!どっか行っちゃいましたーーーッ!」 ---- マヨイ「それにしても、でっかい絵だねー・・・・」 アイガ「≪アイがほしいだけさ≫・・・・星威岳 哀牙・作。     モデルがいいのでスバラシイ作品になりましたよ。」 マヨイ「・・・・はあ」 ---- マヨイ「きゃっ!この部屋の音楽、ここから聞こえていたんだ!」 アイガ「≪哀牙のエレジイ≫・・・・作曲・星威岳 哀牙。     それは、“チクオン機”と言いましてな。     いにしえの人びとは、そのキカイで音楽を聞いたのですよ。」 マヨイ「へええ。そうだと思いました!」 ナルホド「・・・・・・・・・・・・」 ---- ナルホド「リッパな本棚に、リッパな本がズラリと並んでいる。」 マヨイ「≪名探偵・星威岳 哀牙全集≫星威岳 哀牙・著。」 ナルホド「大きなボトルシップもかざってあるな。」 マヨイ「あ!このおフネ、運転席でアイガ探偵の人形が手をふってる!」 ナルホド「ケンビ鏡もあるぞ。何か研究しているみたいだ。      スライドガラスに標本の名前が書いてある。」 マヨイ「≪ホシイダケ菌≫・・・・だって。     ・・・・とことん目立ちたがり屋だねえ・・・・。」 ナルホド「なんか。ちょっとだけハラ立つな。」 ---- アイガ「我こそは、天上天下にその名をヒビかせた探偵中の探偵中の探偵!     自他とともに認める星威岳 哀牙、そのヒトですからな!」 ---- ナルホド「矢張、これなんだけど。」 ヤハリ「なんだよ、言いたいことがあったら、クチで言えよな。     ・・・・・・・・・・・・・・・・な、なんだコレ!脅迫状って!」 ナルホド「何か、思い当たることでもあるのか?」 ヤハリ「な・・・・な、なんで知ってるんだよ!エミコのことだろ!」 ナルホド「・・・・・・・・・・・・は?ナニ・・・・?」 ヤハリ「お、お、お、お・・・・オマエ、トモダチじゃなかったのかよ!     そんな・・・・ゴヒャクマンエンって、オマエ!」 ナルホド「い・・・・いやいやいや!それは天杉 優作が受け取ったものだぞ。」 ヤハリ「えええッ!ビックリさせるな!バカ!」 ---- アイガ「シュトルム・ウント・ドランク!・・・・荒れもだえ、たけび狂うッ!」 ---- アイガ「クックックックッ・・・・弁護士殿。今ここに、最高のステエジがととのったようですな。     あとは、フィィヴィア!・・・・おどるだけ、なのですよ。」     ---- アイガ 「弁護士殿、あなたの過ちはたった一つ!」 ナルホド「そ、それは…?」 アイガ 「弁護士になってしまったことですな。」 ハルミ 「かなり根本的な問題ですね…。」 ---- ゴドー 「やっと会えたな。・・・・まるほどう りゅういち。」 ナルホド「・・・・?」 マヨイ 「な・・・・なるほどくん!知り合いなの?」 ナルホド「知り合いはみんな、ぼくを“なるほどう”って呼ぶよ。」     (あのマスクの下・・・・いったい、ダレが・・・・?) ゴドー 「オレは、アンタと戦わなけりゃならねえ。      そのために・・・・地獄から戻ってきたのさ。」 サイバンチョ 「それでは、その。後藤検事。」 ゴドー 「“ごとう”じゃねえ。ゴドー・・・・だぜ。」 サイバンチョ 「とにかく、冒頭弁論をおねがいします。」 ゴドー 「そんなモノ、犬にでも食わせちまいな。」      ただ、ひとつだけ。アンタ。・・・・まるほどう。」 ナルホド「・・・・なんですか?」 ゴドー 「ヒトには“ウツワのデカさ”ってモンがあるぜ。      オレの料理するエモノ・・・・アンタのサラに、盛りつけられるかな・・・・?」 ---- ナルホド(・・・・なんか、どこかで見たことがあるような気がする) マヨイ 「あ!金魚ばちがあるよ。逆さまだけど。」 ナルホド「ヘルメットかもしれないよ。‥‥宇宙人の。」 マヨイ 「となりにあるのは、テープレコーダーかな。」 ナルホド「通信機かもしれないよ。‥‥宇宙人の。」 マヨイ 「なるほどくん。きちんと現実を見つめて、オトナになろうよ。」 ナルホド(真宵ちゃんに意見された) ---- ナルホド「お前に何か用があっても、事件当夜の警備責任者はお前だろ。」 ヤハリ 「なんだよ、それ!セキニンはゼンブオレに押しつけて、自分は知らんぷりか!       ズルいぞぉ!成歩堂ォォォ!!」 ナルホド「・・・・・・はい?」 マヨイ 「・・・・なるほどくん。“セキニン”は追求しないほうがいいみたいだよ。」 ---- ナルホド「このサイフ・・・・もちろん、覚えてるよな?」 ヤハリ 「見たコトもねぇぜ。」 ナルホド「うそつけ!お前が昨日、これを届けにきたんだろうが。」 ヤハリ 「・・・・チッ。くだらないことばかり覚えてやがんなー。」 ナルホド「・・・・さすがに、昨日のコトぐらいは覚えてるよ。」 ---- ゴドー 「‥‥いいコトを教えてやるよ。      ゲームってのは‥‥最後まで冷静だったほうが勝つんだぜ。」 サイバンチョ 「もっといいコトを教えてあげましょう、成歩堂くん。      少なくとも、そのコタエでは勝てませんぜ。」 ---- マヨイ 「じゃあさ、なるほどくんは わたしが水玉の服をイキに着込んで      『わたしイヨマちゃん』 なんて言ったらどうよ!」 ---- サイバンチョ 「何ですか! その先輩を校舎裏へ呼び出した女学生のような微笑みは!」 ---- アイガ 「愚者、愚者なるゆえを知らず、ですかな」 マヨイ 「ぐしゃぐしゃだって、ナルホドくん」 ---- ナルホド「いや、なかったな。」 マヨイ 「“あるかも”って言い出したの、なるほどくんじゃない!」 ナルホド「イヤなコトからは目をそらす‥‥      それが、ぼくのやり方だぜ。」 マヨイ 「カッコつけて逃げてちゃダメでしょ!」 ---- マヨイ 「まれかさん、知らないんだよね。      優作さんがクビになったこと。」 ナルホド「そうみたいだな。」 マヨイ 「ビミョーだよねえ。ヒミツのある夫婦、って。」 ナルホド(真宵ちゃんも、夫婦を語るようになったか‥‥) サイバンチョ 「弁護人。遠い目をしないように。」 ---- ゴドー 「クッ・・・・! ずいぶんツゴウのいいハナシだぜ。」 サイバンチョ 「本当にまあ、ずいぶんとツゴウのいいハナシですな、弁護人。」 ナルホド「ぼ、ぼくにヒニクを言われても・・・・。」 ---- サイバンチョ 「なんですっとォおおおおおおおおおおッ!」 サイバンチョ 「なぜ! いったいどうして!      どんな理由で! どういう意図で!」 サイバンチョ 「なんですか!私だけ仲間はずれですかッ!」 サイバンチョ 「証人! 今の発言を、証言のシリにでも、つけ加えなさいッ!」 アマスギ 「は・・・・はいッ!」 ナルホド (裁判長‥‥ロコツにキゲンが悪くなっちまったな) ---- マヨイ 「ううう‥‥メイタンテーになりそこねちゃったね。」 ナルホド (耳をかたむけるんだ! 美しきスイリがささやく真実に‥‥) マヨイ 「アイガ探偵になりきってるよ・・・・」 ---- サイバンチョ 「コラ! たたきつけた証拠をほったらかさないように!」 ---- サイバンチョ 「こ・・・・これは、なんと・・・・《血痕》ではないですかッ!」 サイバンチョ 「むむ! 事件は、がぜん血ナマぐさくなってきましたな!」 ナルホド 「・・・・い、いえいえ。そのシミはピンクのペンキです。」 サイバンチョ 「なんだ‥‥ただのペイントですか。      しかも、もも色の。」 ナルホド (ロコツにガッカリされた) ---- サイバンチョ 「今の証拠はなんですかな? 弁護人。」 ナルホド 「あ、その‥‥とりあえず、イキオイで投げつけてみました。」 サイバンチョ 「私はゴミ捨て場じゃありませんぞ!」 ---- ゴドー 「おっと・・・・アンタこそ、ウソはいけねえぜ。」 アイガ 「ウソを申すは、つねにコトバを持つ人間のみ。」 サイバンチョ 「・・・・ウソつきはふり返りざまに有罪ですぞ。」 ナルホド(・・・・よってたかってウソつきにされてしまった) ---- ゴドー 「『ユーサクくん、自分を怪人だと思いこんでるの!』      『カワイソウでしょ?ユルしてあげてよ!』」 ゴドー 「クッ・・・・!      ・・・・どうだ? まるほどう。」 ナルホド「ぐ・・・・。(彼女のモノマネか? 今の)」 マヨイ 「思ったより似てたね。」 ---- ゴドー 「存在自体がムジュンみたいなアンタが、よく言うぜ‥‥」 ナルホド(どっちがだ!) ---- ゴドー 「こういうとき・・・・オトコはコブシで語るモンだ。     見せてもらおうじゃねえか。・・・・アンタの、コブシを。」 [つきつける→間違える] ゴドー 「クッ・・・・!      そんなホロホロなパンチ、オレには届かねえぜ・・・・」 ナルホド「異議あり!」 ナルホド「・・・・そういう場合は、“ホロホロ”ではなく、“ヘロヘロ”のほうが」 サイバンチョ 「弁護人!」 サイバンチョ 「・・・・ヒトのあげアシをとる前に、もっとキチンと考えなさい!」 ナルホド (きくなあ・・・・裁判長のコブシは・・・・) ---- アイガ 「動機ですよ、動機。      ・・・・ムウビング・マシイン・・・・」 ---- サイバンチョ 「・・・・・・・・・・・・・・ビックリしました。弁護人、一流の冗談でしたか。」 アイガ 「我がモノサシではかるならば、二流ですな。」 ゴドー 「オレに言わせれば、流れてすらいねえ。」 マヨイ 「あたしは笑ってあげるよ。・・・・ちょっとなら。」 ---- ナルホド「星威岳 哀牙が、殺人までして守りたかった“正体”とは!」 [正体は、名探偵] ナルホド「星威岳 哀牙は・・・・名探偵だったのです!」 アイガ「ご紹介いただき、光栄しごく。我こそ名探偵・星威岳 哀牙ッ!     魑魅魍魎の跳梁跋扈する頻闇の帳が帝都を包む宵、決闘の緞帳が開く!」 サイバンチョ「・・・・読めないし、イミもよくわかりません。      というか、そんなコト、ダレでも知っていますぞ!」 マヨイ「いくらなんでも・・・・今のはないよ、なるほどくん。」 ナルホド(・・・・じつは、ボクもそう思う)  ---- ナルホド「星威岳 哀牙が、殺人までして守りたかった“正体”とは!」 [正体は、仮面マスク] ナルホド「星威岳 哀牙は・・・・怪人☆仮面マスクだったのです!      ・・・・・・・・・・・・あ、あれ?」 ゴドー「・・・・こっちが“あ、あれ?”・・・・だぜ。」 ナルホド「ど、どういうことですか?」 ゴドー「・・・・こっちが“ど、どういうことですか?”・・・・だぜ。     いいか。アンタ、今までずっとこう主張していたんだぜ。    “証人は、殺人の罪を着せるため、仮面マスクのフリをした”、と。     それならば! イノチ果てる瞬間・・・・こうつぶやいて、笑って死ね!     『それでもやっぱり、仮面マスクは天杉 優作だぜ』」 サイバンチョ「カンタンに信念を曲げるのはカンシンしませんな。」 マヨイ「なるほどくん!仮面マスクは優作さんじゃなかったの?」 ナルホド「ううう・・・・もう一度、考えなおしてみるよ。」 ----  アイガ 「貴方は‥‥小学校のころ、通信簿でよく、こう書かれた。      『そそっかしく、早とちりが多い』      ・・・・ちがいますかな?」  ナルホド「どどどど、どうしてそれを・・・・ッ!」 ----  ナルホド「・・・・小学校のころ、あなたは通信簿でよく、こう書かれた。      『悪あがきするが、効果はウスい』      ・・・・ちがいますか?」 アイガ 「どどどど、どうしてそれを・・・・ッ!」 ---- ??? 「裁判長。あなたは小学校のころ、通信簿でよく、こう書かれた。」 ??? 「『耳がとほく、聞きちがひをする』      ・・・・ちがうかしら?」 サイバンチョ「どどどど、どうしてそれを・・・・ッ!」  ---- ゴドー 「・・・・早すぎる木槌‥‥      カッコつかねえぜ。」 サイバンチョ 「ど、どういうことですか!私はすでに、判決の用意を・・・・」 ゴドー 「ひとつだけいっておく。      裁くのは‥‥このオレだぜ!」 サイバンチョ 「・・・・・・・・・!」 マヨイ 「・・・ショーゲキ的な宣言が飛び出したよ。」 ----  アイガ 「グ愚・・・・く苦苦苦オオ悪悪悪オ・・・・      さよう! 愚にして戯なる民どもに我が高邁なる御霊など、理解不能!      貴殿らの暴戻不遜たる罵詈雑言は、悪逆無道にして人面獣心なる蛮行!      阿鼻叫喚悪人正機な百鬼夜行的蒙昧夜郎自大の阿修羅道は悪人正機な      満身創痍神出鬼没美人薄命信賞必罰夜露死苦四捨五入東西南北四字熟語      さあれ! 我をさげすむがいい! 迷探偵にして不可解人たる我をッ!      殺人者! 脅迫者! 魑魅魍魎たる我は闇を跳梁跋扈する孤高の奇人!      あーっはっはっはっはっはっはっ! 笑いとばしていただきたいッ・・・・!」

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