「逆転のセレナード」(2024/03/27 (水) 21:42:14) の最新版変更点
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ガリュウ「キミたちも、ハートを落としちまわないように、ご用心。」
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ガリュウ「なんなんだよ、アレは!ぼくは、聞いてなかったぞ!」
スタッフ「す、すみません!今、担当の方に、事実関係のカクニンを‥‥」
ガリュウ「あやうく、火ダルマになるところだったんだぞ!
コトと次第によっては、出るトコ出てやるからな!」
ミヌキ 「‥‥なんか、荒れてますね。」
ガリュウ「あ!キサマか、王泥喜 法介!ぼくを燃やそうとしたのは!」
オドロキ「なんでオレなんだよ!」
----
オドロキ「牙琉検事。そこにあるポストカード・・・・」
ガリュウ「あぁ、ラミロアさんのポストカードのことかい?
サンプルとしてもらったんだ。なんなら一枚あげるよ。」
オドロキ「・・・・それを聞いて安心しました。
もう、みぬきちゃんが持っていってしまいましたから。」
ミヌキ 「え・・・だ、だって、それはみぬき・・・・アレ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なんですか!みぬき一人がワルモノみたいに!
オドロキさんも“キャーハン”!みぬきと“キャーハン”ですよ!」
ガリュウ「どうやら、“共犯”と言いたいみたいだね。」
オドロキ「・・・・食って食えなさそうな、微妙な関係なんだな、オレたち。」
----
オドロキ「ブローチを服につけるピンだ。安全ピン‥‥とは形がちがう。」
ミヌキ 「じゃあ、コレ。安全じゃないピンですか!いわば、キケンピン!」
オドロキ「そもそも。安全じゃないピンなんて存在しないと思うよ。
むしろ、キケンなものほど《安全》がついている気がするな。」
ミヌキ 「‥‥‥‥‥‥‥‥オドロキさん。コトバのキャッチボールを楽しみましょうよ。」
オドロキ(‥‥コトバの安全ピンでココロをつつかれた)
----
ガリュウ「《恋するギターのセレナード》楽しんでもらえたかな?」
ミヌキ 「イイ歌詞ですよね!みぬき、ちょっとウルウル来ちゃいました!」
オドロキ「“惨劇を呼ぶ呪われた歌詞”だけどね」
ガリュウ「あのときは、キミのために、歌ったようなものさ。お嬢さん。」
ミヌキ 「わあ!カンゲキです!」
オドロキ「・・・・歌ったのは、ラミロアさんだけどね。」
ガリュウ「キミのココロに届いてくれて、ぼくもウレシイよ。」
オドロキ(‥‥‥‥‥‥‥‥くっ!これ以上、ツッコミを思いつかない!)
----
ミヌキ 「ふーん。やっぱり、オドロキさんも、もう“おじさん”ですね。」
オドロキ「ぐっ!(15才の子にとっては、22才は“おじさん”なのか‥‥)」
ミヌキ 「じゃ、みぬき。行ってきますね!」
ガリュウ「おじさんは、そこで休んでていいよ。失礼‥‥」
オドロキ(あんたのほうが年上じゃないか!)
----
オドロキ「そういえば、ノドがかわいたな。何か飲むか。」
アカネ 「あたし、お茶。」
オドロキ「・・・・・・・・・・・・・・・コーヒーにしよう。」
アカネ 「お茶!」
オドロキ「自分で買ってください。」
《こつん!》
オドロキ(カリントウを投げつけられた・・・・)
アカネ 「お茶。」
----
オドロキ「なんだ、このヘンな人形・・・・」
アカネ 「さくさく・・・・それ、さくさく・・・・タイホ、さくさく・・・・くん。」
オドロキ「・・・・食べるかしゃべるか、どっちかにしてくださいよ。」
《こつん!》
オドロキ(カリントウを投げつけられた・・・・)
アカネ 「人がさくさくせっかくさくさく親切にさくさく教えてさくさく
あげてるってさくさくいうのにさくさく!」
オドロキ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
(ナニ言ってるのかさっぱりわからない・・・・)
アカネ 「さくさくさくさくさくさく。」
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オドロキ(かなりガンジョウそうなハコが置いてあるな。
楽器のケースか・・・・横にあるのは、ギターだな。)
アカネ 「コラ!勝手に持っていかない!」
オドロキ「持っていきませんよ・・・・こんな重いモノ。」
《こつん!》
オドロキ(カリントウを投げつけられた・・・・)
----
オドロキ「ガリューウェーブの公演、《ギルティツアー》のポスターだ。」
アカネ 「ハラ立つよねー。あちこちにべたべた張ってあって。」
オドロキ「まあ、そりゃ会場ですからね。張ってあって当然ですよ。」
アカネ 「・・・・気になるのよね。いちいち目に入ってくるから。」
オドロキ「まあ、そりゃ目に入らないと意味がないですからね。」
アカネ 「なによ!あたしの発言、ことごとくツブしてくれちゃって!」
《こつん!》
オドロキ(カリントウを投げつけられた・・・・)
----
オドロキ「大きな液晶テレビがある。オレも有名になったらこういうの買いたいな。」
ミヌキ 「パパも有名だったけど、貧乏でしたよ。」
オドロキ「そんなユメを壊すようなこと言わないでくれよ‥‥」
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ミヌキ 「あ。フルーツだ。食べたいな」
アカネ 「ダメよ。食べちゃ」
ミヌキ 「わかってますよ! でも、食べたいんです!」
アカネ 「あたしだって食べたいわよ!」
ミヌキ 「じゃあ、食べちゃいましょうよ!」
アカネ 「そうね!」
オドロキ「いやいやいやいや。ダメでしょう」
アカネ 「だってこの子があたしを誘うんだもの!」
オドロキ(大人としてそれはどうかと思うぞ・・・・)
----
サイバンチョ「しかし。45口径ともなると‥‥
ハンニンは、ピストルの扱いに慣れていたと考えられますね。」
ミヌキ 「そうなんですか?」
オドロキ「大口径のピストルはね。撃つと、ものすごい反動があるらしいよ。
裁判長が撃ったら、カラダ中のホネが砕けるぐらいね。」
サイバンチョ「それ、ちょっと言いすぎです!」
----
オドロキ「これ、美容院とかにあるやつだよね。」
ミヌキ 「知ってます!パーマかける機械ですよね。名前、なんて言うのかな。」
オドロキ「“パーマ機”、とかかな。」
ミヌキ 「機だけ日本語じゃかっこわるいですよ!」
オドロキ「じゃあ、ちょっとしゃれて“パーマシーン”とか。」
ミヌキ 「シンプルに“パーマー”かも。ドライヤーのノリで。」
オドロキ「結構遊べるね。《正式名称を考えよう》。…その時点ですでに正式じゃないけど。」
----
ミヌキ 「《ゴウカらんらん》な花が飾ってありますね!」
オドロキ「悪いけど、《けんらん》だぞ。」
ミヌキ 「えー!でも、《勇気りんりん》って言うじゃないですか!」
オドロキ「まあ言うけどさ。」
ミヌキ 「《るんるん気分》とも言うし。」
オドロキ「ああ、言うね。」
ミヌキ 「事務所の隣の眼鏡屋さんは《れんれん》だし。」
オドロキ「お、苦しくなってきたな。」
ミヌキ 「ろんろんは…ないや。みぬきの負けですね。」
オドロキ「じゃあ、満を持して《けんらん》ってことで。」
ミヌキ 「はい!」
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オドロキ「こんなに厚いカベが、ぺっこりヘコんでいる。
ホントに、オソロシイ威力のピストルだったんだな。」
ミヌキ 「マキさんみたいに小柄なヒトでも、撃てるものなのかなあ。」
オドロキ「肩がハズれちゃうかもしれないね。しばらくピアノなんか弾けないよ。」
ミヌキ 「あ。じゃあ、ウチのパパの肩コリも吹き飛ばしちゃうカモ!」
オドロキ「やめてくれよ。ホントに撃ちそうだぞ、あのヒト。」
ミヌキ 「たぶん、ないと思うけどなあ。そんな度胸。」
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ミヌキ 「このこれみよがしなスイッチ‥‥うう。押してみたいなあ。」
オドロキ「やめときなよ。このコロシアムが吹っ飛ぶかもしれない。」
ミヌキ 「はああ、オドロキさん。《あやしいスイッチ》といえば《バクダン》‥‥
そんな古い発想じゃ、この激動の世界をわたっていけませんよ。」
オドロキ「じゃ、なんだよ。このスイッチ。」
ミヌキ 「うーん‥‥ 楽屋にある牙琉検事さんのヒゲソリのスイッチが入る、とか。」
オドロキ「‥‥このスイッチだけでヒゲソリぐらいの大きさがあるぞ。」
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≪ヘッドセット≫をみぬきちゃんに取り付けた。
ミヌキ 「プラモデルみたいに言わないでください!」
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オドロキ「‥‥‥‥‥‥‥‥」
ミヌキ 「どうしたんですか?オドロキさん。きょろきょろして。」
オドロキ「いや。ここオフィスなのに、仕事用のイスが見当たらなくて‥‥。」
ガリュウ「おいおい。目の前にあるだろ。ぼくのお気に入りの、チェアがさ。」
オドロキ「え。だってこれ‥‥ マッサージ・チェアですよね。」
ガリュウ「いやいや。これはオフィス用の‥‥」
ミヌキ 「気持ちいいですよねー!ローラーで背中をゴリゴリって!」
ガリュウ「‥‥‥‥‥‥‥‥」
ミヌキ 「あれ?どうかしました?」
ガリュウ「いや‥‥なんでもないよ。説明しても伝わらなさそうだからさ。」
----
ミヌキ 「うわあ!すごいオーディオですね!」
ガリュウ「音楽の無い生活は、考えられないからね。 仕事中も、オーディオのスイッチは、つねに入れっぱなしだよ。」
ミヌキ 「こんな大きなスピーカーで、ですか!」
ガリュウ「この部屋の防音はカンペキだからね。大丈夫さ。」
ミヌキ 「ウチなんか、となりでビデオ録画が始まったら分かりますもんね‥‥」
オドロキ「成歩堂さんにでもたのんで、何とかしてもらったら。」
ミヌキ 「最近は、オドロキさんの発声練習のせいで、苦情ばかり‥‥」
オドロキ「お、オレからも成歩堂さんに、相談してみるよ‥‥」
----
ミヌキ 「おサラの上に、何か乗ってますね。なんだろ。」
オドロキ「ガム、じゃないか?
ガムをかんでる最中に電話がかかってきたから・・・・
一度、サラにもどしてから、もう一度かみ直そう、っていう。」
ミヌキ 「うわ。なんか、みみっちいですねー。」
ガリュウ「お、おいおい!勝手な想像はやめてくれよ。
これはガムじゃない。よく見てくれ・・・・。
・・・・っていうか。あんまり見てほしくないんだけどね。」
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ガリュウ「おデコくん。ぼくは思うんだけどね。
人生ででくわす事件は、とてもフクザツだ。どいつもこいつもね。」
オドロキ「まあ‥‥たしかに。歌詞に合わせた殺人なんて、特に。」
ガリュウ「だからこそ、自分のキモチぐらいは、シンプルに持っていたい。
ぼくが検事になろうと思ったのは、《真実》を追求するためだ。」
オドロキ「‥‥‥‥‥‥‥‥」
ガリュウ「だから。ムリして弁護士と張り合うつもりはない。 ‥‥それだけだよ。」
オドロキ「‥‥わかりました。」
ミヌキ 「あの‥‥検事さん?」
ガリュウ「なんだい?」
ミヌキ 「ちなみに、バンドで歌をうたってるのは、どうしてですか?」
ガリュウ「ああ。‥‥女の子に振り向いてもらいたいから、だよ。」
オドロキ「たしかに。シンプルですね。」
----
オドロキ「あの・・・ その。すばらしいステージでした。」
ラミロア「聞いてくださったのですね。ありがとうございます。」
オドロキ「できれば、あとでサインを・・・」
ラミロア「ええ。もちろん。わたくしのでよろしければ。」
サイバンチョ 「弁護人! 今は、尋問中でしょう! ・・・ぬけがけは、ズルイですぞ!
私にも、お願いできますかな。できれば、この木槌に・・・」
ガリュウ「裁判長。」
サイバンチョ 「な、なんですかな。コレは。」
ガリュウ「ぼくのサインをあげるからさ。シゴトを続けてくれよ。」
サイバンチョ 「な、なんと!・・・マゴのよろこぶ顔が目に浮かびますぞッ!」
オドロキ(どうやら裁判長のマゴは、アイツのファンみたいだな)
----
ラミロア「マキがピアノを弾くのに必要な、曲のイメージだけは伝えてあります。
“ギターが恋する曲”だということぐらいは‥‥マキも分かっています。」
ガリュウ「いや‥‥正確には、ギターが恋しているわけではないのですが。」
ラミロア「あ。わたくし、まちがえていたのですか‥‥?」
ガリュウ「ああ、モンダイありませんよ。 そういう解釈も、まあ。アリです。」
オドロキ(いいのか?そんなテキトーで‥‥)
----
オドロキ「この証拠品が、
あなたの嘘を示しているんですよ!
ラミロア「あの・・・・。私の通訳がマズイのでしょうか・・・・。」
「マキはヒトコト、『出直して来い』と。」
オドロキ(くっ!!間違えたのか・・・・)
----
マキ 「ホスーケ・オトロキ‥‥」
オドロキ(どこの国の人だよ、ホスーケって‥‥)
----
サイバンチョ 「弁護人! 次、行ってみましょう!」
オドロキ(なんか、クイズ番組みたいになってきたな・・・・)
----
??? 「‥‥さすが、ぼくが見こんだだけのことはあるね」
ミヌキ 「あ‥‥パパ!」
オドロキ「成歩堂さん! オレのコト‥‥見こんでくれていたんですか!」
ナルホド「いや、どうなんだろ」
オドロキ「え。」
ナルホド「ここは、そう言いながら出てくるといい感じかなと思ってさ」
オドロキ「‥‥聞くんじゃなかった‥‥」
----
オドロキ「たしかに、レタスさんが日本に来るのは初めてだったかもしれません。
しかし!あなたは国際課の刑事だ!
あなたの方が外国へ行き、彼に会っている可能性がある!」
ダイアン「・・・・フッ。まさか、コクハクさせられることになるとはな。」
オドロキ「・・・・コ、コクハク?」
ダイアン「恥ずかしいハナシ・・・・オレ、外国行ったことないんだよね。
飛行機のシートってヤツがダメなんだ。オレにはちょっとせますぎてさ。」
オドロキ「・・・・ちょ、ちょっと待ってください!そんな・・・・」
ガリュウ「オデコくん。聞いてのとおりだよ。
たしかにダイアンはこの国から一歩も出たことがない。ボクが保証するよ。
国内でも、国際課の仕事ってのはあるからね・・・・。」
オドロキ(そ、そんなの・・・・サギじゃないか!)
----
サイバンチョ 「いったい、それは何なのですかな?チクオン機の一種、みたいですが‥‥。」
オドロキ(おいおい‥‥。さっきも使っただろ‥‥‥。)
----
サイバンチョ 「“チリョーレス症候群”?‥どこかで聞いたような‥‥。」
オドロキ(今朝も見舞いに行ってきたんじゃなかったのかよ!)
----
サイバンチョ 「‥‥なんですか、コレは? キャンデーのようにも見えますが‥‥」
オドロキ「‥‥ああ。ちがいますから、なめないでください。
大庵刑事、これが何かわかりますか?」
ダイアン「‥‥キャンデー、に見えるな‥‥」
オドロキ「‥‥ オレをなめないでください。」
----
ダイアン「あんたのおデコなんか、すぐにハチの巣だぜ。」
ガリュウ「前髪も、消えてなくなるだろうね。」
ミヌキ 「ダレだか分からなくなっちゃいますね。」
----
ダイアン「どうやら‥‥ムダ、だったみたいだな。」
オドロキ「‥‥‥‥‥‥‥‥ いえ。そうとはかぎりませんよ。」
ダイアン「な。なんだと‥‥」
オドロキ「ラクな道がふさがれただけです。 それがないとすれば‥‥
正面から突破するだけのハナシです!」
----
ダイアン「フッ‥‥このオレを焼き尽くす“発火装置”‥‥だと?
最後までロマンチストだなァ、弁護士クン。」
ガリュウ「いいじゃないか。そのロマンチックな物語に‥‥
ぼくは最後まで、つきあってみたいね。」
----
オドロキ「うわ!アブナイからこっちに向けるなよ!」
ミヌキ「大丈夫ですよ。銃のあつかいには慣れてます。
マジック用の"タマ"が出るヤツですけど。」
オドロキ「弾丸が出たらマズいだろう!」
ミヌキ「ザンネンでしたー。ネコの"タマ"でーす。」
オドロキ「……………ネコが出るんだ。」
ミヌキ「なんか。フクザツな表情ですね、オドロキさん。」
オドロキ(ちょっと、見てみたい)
-----
オドロキ「あの…コレ、なんですけど。どう思いますか?」
アカネ「これまた、ちっちゃい機械ね……どうやら、発信機みたいだけど。」
ミヌキ「はっしんき…」
アカネ「このスイッチを押すと、電波信号が発信される仕組みね。
なんに使うかわからないけど。」
オドロキ「…電波…ですか。」
ミヌキ「どうしたんですか?オドロキさん。」
オドロキ「あの……アカネさん。
さっき、"ヘンなモノ"を見つけた、って言ってましたよね。」
アカネ「ああ…コレ?」
オドロキ「ちょっと…こっちのスイッチを押してみますね。」
アカネ「………………
あちちちちちちちちちちっ!!」
ミヌキ「もも。燃えてますよ!アカネさんのキカイがッ!」
アカネ「アンタ、ナニすんのよ!」
オドロキ「……ぎゃあッ!」
アカネ「どうやら…コレ。発火装置みたいね。」
ミヌキ「たしかに!ライターの燃えるトコ、みたいな感じですよね。この部分。」
アカネ「あやうく、焼きコロされるトコだったけどね!」
オドロキ「そんな目で見ないでくださいよ。ワザとじゃないんですから。」
-----
ミヌキ「はろー。こちら、みぬき隊員!
・・・・・・・・・・」
オドロキ「どうした?ダマりこんで。」
ミヌキ「通信機のクセに、応答がありません。」
オドロキ「…ムチャ言うなよ。」
ミヌキ「通信が入らない通信機なんて…
カガク捜査をしないアカネさんみたいなものじゃないですか!」
オドロキ(…アカネさんは"カガク捜査機"かよ)
「みぬきちゃん、そういうコトを言っちゃダメだよ。
アカネさんは、カリントウも食べるじゃないか。」
ガリュウ「キミたちも、ハートを落としちまわないように、ご用心。」
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ガリュウ「なんなんだよ、アレは!ぼくは、聞いてなかったぞ!」
スタッフ「す、すみません!今、担当の方に、事実関係のカクニンを‥‥」
ガリュウ「あやうく、火ダルマになるところだったんだぞ!
コトと次第によっては、出るトコ出てやるからな!」
ミヌキ 「‥‥なんか、荒れてますね。」
ガリュウ「あ!キサマか、王泥喜 法介!ぼくを燃やそうとしたのは!」
オドロキ「なんでオレなんだよ!」
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オドロキ「牙琉検事。そこにあるポストカード・・・・」
ガリュウ「あぁ、ラミロアさんのポストカードのことかい?
サンプルとしてもらったんだ。なんなら一枚あげるよ。」
オドロキ「・・・・それを聞いて安心しました。
もう、みぬきちゃんが持っていってしまいましたから。」
ミヌキ 「え・・・だ、だって、それはみぬき・・・・アレ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なんですか!みぬき一人がワルモノみたいに!
オドロキさんも“キャーハン”!みぬきと“キャーハン”ですよ!」
ガリュウ「どうやら、“共犯”と言いたいみたいだね。」
オドロキ「・・・・食って食えなさそうな、微妙な関係なんだな、オレたち。」
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オドロキ「ブローチを服につけるピンだ。安全ピン‥‥とは形がちがう。」
ミヌキ 「じゃあ、コレ。安全じゃないピンですか!いわば、キケンピン!」
オドロキ「そもそも。安全じゃないピンなんて存在しないと思うよ。
むしろ、キケンなものほど《安全》がついている気がするな。」
ミヌキ 「‥‥‥‥‥‥‥‥オドロキさん。コトバのキャッチボールを楽しみましょうよ。」
オドロキ(‥‥コトバの安全ピンでココロをつつかれた)
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ガリュウ「《恋するギターのセレナード》楽しんでもらえたかな?」
ミヌキ 「イイ歌詞ですよね!みぬき、ちょっとウルウル来ちゃいました!」
オドロキ「“惨劇を呼ぶ呪われた歌詞”だけどね」
ガリュウ「あのときは、キミのために、歌ったようなものさ。お嬢さん。」
ミヌキ 「わあ!カンゲキです!」
オドロキ「・・・・歌ったのは、ラミロアさんだけどね。」
ガリュウ「キミのココロに届いてくれて、ぼくもウレシイよ。」
オドロキ(‥‥‥‥‥‥‥‥くっ!これ以上、ツッコミを思いつかない!)
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ミヌキ 「ふーん。やっぱり、オドロキさんも、もう“おじさん”ですね。」
オドロキ「ぐっ!(15才の子にとっては、22才は“おじさん”なのか‥‥)」
ミヌキ 「じゃ、みぬき。行ってきますね!」
ガリュウ「おじさんは、そこで休んでていいよ。失礼‥‥」
オドロキ(あんたのほうが年上じゃないか!)
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オドロキ「そういえば、ノドがかわいたな。何か飲むか。」
アカネ 「あたし、お茶。」
オドロキ「・・・・・・・・・・・・・・・コーヒーにしよう。」
アカネ 「お茶!」
オドロキ「自分で買ってください。」
《こつん!》
オドロキ(カリントウを投げつけられた・・・・)
アカネ 「お茶。」
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オドロキ「なんだ、このヘンな人形・・・・」
アカネ 「さくさく・・・・それ、さくさく・・・・タイホ、さくさく・・・・くん。」
オドロキ「・・・・食べるかしゃべるか、どっちかにしてくださいよ。」
《こつん!》
オドロキ(カリントウを投げつけられた・・・・)
アカネ 「人がさくさくせっかくさくさく親切にさくさく教えてさくさく
あげてるってさくさくいうのにさくさく!」
オドロキ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
(ナニ言ってるのかさっぱりわからない・・・・)
アカネ 「さくさくさくさくさくさく。」
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オドロキ(かなりガンジョウそうなハコが置いてあるな。
楽器のケースか・・・・横にあるのは、ギターだな。)
アカネ 「コラ!勝手に持っていかない!」
オドロキ「持っていきませんよ・・・・こんな重いモノ。」
《こつん!》
オドロキ(カリントウを投げつけられた・・・・)
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オドロキ「ガリューウェーブの公演、《ギルティツアー》のポスターだ。」
アカネ 「ハラ立つよねー。あちこちにべたべた張ってあって。」
オドロキ「まあ、そりゃ会場ですからね。張ってあって当然ですよ。」
アカネ 「・・・・気になるのよね。いちいち目に入ってくるから。」
オドロキ「まあ、そりゃ目に入らないと意味がないですからね。」
アカネ 「なによ!あたしの発言、ことごとくツブしてくれちゃって!」
《こつん!》
オドロキ(カリントウを投げつけられた・・・・)
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オドロキ「大きな液晶テレビがある。オレも有名になったらこういうの買いたいな。」
ミヌキ 「パパも有名だったけど、貧乏でしたよ。」
オドロキ「そんなユメを壊すようなこと言わないでくれよ‥‥」
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ミヌキ 「あ。フルーツだ。食べたいな」
アカネ 「ダメよ。食べちゃ」
ミヌキ 「わかってますよ! でも、食べたいんです!」
アカネ 「あたしだって食べたいわよ!」
ミヌキ 「じゃあ、食べちゃいましょうよ!」
アカネ 「そうね!」
オドロキ「いやいやいやいや。ダメでしょう」
アカネ 「だってこの子があたしを誘うんだもの!」
オドロキ(大人としてそれはどうかと思うぞ・・・・)
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サイバンチョ「しかし。45口径ともなると‥‥
ハンニンは、ピストルの扱いに慣れていたと考えられますね。」
ミヌキ 「そうなんですか?」
オドロキ「大口径のピストルはね。撃つと、ものすごい反動があるらしいよ。
裁判長が撃ったら、カラダ中のホネが砕けるぐらいね。」
サイバンチョ「それ、ちょっと言いすぎです!」
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オドロキ「これ、美容院とかにあるやつだよね。」
ミヌキ 「知ってます!パーマかける機械ですよね。名前、なんて言うのかな。」
オドロキ「“パーマ機”、とかかな。」
ミヌキ 「機だけ日本語じゃかっこわるいですよ!」
オドロキ「じゃあ、ちょっとしゃれて“パーマシーン”とか。」
ミヌキ 「シンプルに“パーマー”かも。ドライヤーのノリで。」
オドロキ「結構遊べるね。《正式名称を考えよう》。…その時点ですでに正式じゃないけど。」
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ミヌキ 「《ゴウカらんらん》な花が飾ってありますね!」
オドロキ「悪いけど、《けんらん》だぞ。」
ミヌキ 「えー!でも、《勇気りんりん》って言うじゃないですか!」
オドロキ「まあ言うけどさ。」
ミヌキ 「《るんるん気分》とも言うし。」
オドロキ「ああ、言うね。」
ミヌキ 「事務所の隣の眼鏡屋さんは《れんれん》だし。」
オドロキ「お、苦しくなってきたな。」
ミヌキ 「ろんろんは…ないや。みぬきの負けですね。」
オドロキ「じゃあ、満を持して《けんらん》ってことで。」
ミヌキ 「はい!」
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オドロキ「こんなに厚いカベが、ぺっこりヘコんでいる。
ホントに、オソロシイ威力のピストルだったんだな。」
ミヌキ 「マキさんみたいに小柄なヒトでも、撃てるものなのかなあ。」
オドロキ「肩がハズれちゃうかもしれないね。しばらくピアノなんか弾けないよ。」
ミヌキ 「あ。じゃあ、ウチのパパの肩コリも吹き飛ばしちゃうカモ!」
オドロキ「やめてくれよ。ホントに撃ちそうだぞ、あのヒト。」
ミヌキ 「たぶん、ないと思うけどなあ。そんな度胸。」
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ミヌキ 「このこれみよがしなスイッチ‥‥うう。押してみたいなあ。」
オドロキ「やめときなよ。このコロシアムが吹っ飛ぶかもしれない。」
ミヌキ 「はああ、オドロキさん。《あやしいスイッチ》といえば《バクダン》‥‥
そんな古い発想じゃ、この激動の世界をわたっていけませんよ。」
オドロキ「じゃ、なんだよ。このスイッチ。」
ミヌキ 「うーん‥‥ 楽屋にある牙琉検事さんのヒゲソリのスイッチが入る、とか。」
オドロキ「‥‥このスイッチだけでヒゲソリぐらいの大きさがあるぞ。」
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≪ヘッドセット≫をみぬきちゃんに取り付けた。
ミヌキ 「プラモデルみたいに言わないでください!」
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オドロキ「‥‥‥‥‥‥‥‥」
ミヌキ 「どうしたんですか?オドロキさん。きょろきょろして。」
オドロキ「いや。ここオフィスなのに、仕事用のイスが見当たらなくて‥‥。」
ガリュウ「おいおい。目の前にあるだろ。ぼくのお気に入りの、チェアがさ。」
オドロキ「え。だってこれ‥‥ マッサージ・チェアですよね。」
ガリュウ「いやいや。これはオフィス用の‥‥」
ミヌキ 「気持ちいいですよねー!ローラーで背中をゴリゴリって!」
ガリュウ「‥‥‥‥‥‥‥‥」
ミヌキ 「あれ?どうかしました?」
ガリュウ「いや‥‥なんでもないよ。説明しても伝わらなさそうだからさ。」
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ミヌキ 「うわあ!すごいオーディオですね!」
ガリュウ「音楽の無い生活は、考えられないからね。 仕事中も、オーディオのスイッチは、つねに入れっぱなしだよ。」
ミヌキ 「こんな大きなスピーカーで、ですか!」
ガリュウ「この部屋の防音はカンペキだからね。大丈夫さ。」
ミヌキ 「ウチなんか、となりでビデオ録画が始まったら分かりますもんね‥‥」
オドロキ「成歩堂さんにでもたのんで、何とかしてもらったら。」
ミヌキ 「最近は、オドロキさんの発声練習のせいで、苦情ばかり‥‥」
オドロキ「お、オレからも成歩堂さんに、相談してみるよ‥‥」
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ミヌキ 「おサラの上に、何か乗ってますね。なんだろ。」
オドロキ「ガム、じゃないか?
ガムをかんでる最中に電話がかかってきたから・・・・
一度、サラにもどしてから、もう一度かみ直そう、っていう。」
ミヌキ 「うわ。なんか、みみっちいですねー。」
ガリュウ「お、おいおい!勝手な想像はやめてくれよ。
これはガムじゃない。よく見てくれ・・・・。
・・・・っていうか。あんまり見てほしくないんだけどね。」
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ガリュウ「おデコくん。ぼくは思うんだけどね。
人生ででくわす事件は、とてもフクザツだ。どいつもこいつもね。」
オドロキ「まあ‥‥たしかに。歌詞に合わせた殺人なんて、特に。」
ガリュウ「だからこそ、自分のキモチぐらいは、シンプルに持っていたい。
ぼくが検事になろうと思ったのは、《真実》を追求するためだ。」
オドロキ「‥‥‥‥‥‥‥‥」
ガリュウ「だから。ムリして弁護士と張り合うつもりはない。 ‥‥それだけだよ。」
オドロキ「‥‥わかりました。」
ミヌキ 「あの‥‥検事さん?」
ガリュウ「なんだい?」
ミヌキ 「ちなみに、バンドで歌をうたってるのは、どうしてですか?」
ガリュウ「ああ。‥‥女の子に振り向いてもらいたいから、だよ。」
オドロキ「たしかに。シンプルですね。」
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オドロキ「あの・・・ その。すばらしいステージでした。」
ラミロア「聞いてくださったのですね。ありがとうございます。」
オドロキ「できれば、あとでサインを・・・」
ラミロア「ええ。もちろん。わたくしのでよろしければ。」
サイバンチョ 「弁護人! 今は、尋問中でしょう! ・・・ぬけがけは、ズルイですぞ!
私にも、お願いできますかな。できれば、この木槌に・・・」
ガリュウ「裁判長。」
サイバンチョ 「な、なんですかな。コレは。」
ガリュウ「ぼくのサインをあげるからさ。シゴトを続けてくれよ。」
サイバンチョ 「な、なんと!・・・マゴのよろこぶ顔が目に浮かびますぞッ!」
オドロキ(どうやら裁判長のマゴは、アイツのファンみたいだな)
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ラミロア「マキがピアノを弾くのに必要な、曲のイメージだけは伝えてあります。
“ギターが恋する曲”だということぐらいは‥‥マキも分かっています。」
ガリュウ「いや‥‥正確には、ギターが恋しているわけではないのですが。」
ラミロア「あ。わたくし、まちがえていたのですか‥‥?」
ガリュウ「ああ、モンダイありませんよ。 そういう解釈も、まあ。アリです。」
オドロキ(いいのか?そんなテキトーで‥‥)
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オドロキ「この証拠品が、
あなたの嘘を示しているんですよ!
ラミロア「あの・・・・。私の通訳がマズイのでしょうか・・・・。」
「マキはヒトコト、『出直して来い』と。」
オドロキ(くっ!!間違えたのか・・・・)
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マキ 「ホスーケ・オトロキ‥‥」
オドロキ(どこの国の人だよ、ホスーケって‥‥)
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サイバンチョ 「弁護人! 次、行ってみましょう!」
オドロキ(なんか、クイズ番組みたいになってきたな・・・・)
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??? 「‥‥さすが、ぼくが見こんだだけのことはあるね」
ミヌキ 「あ‥‥パパ!」
オドロキ「成歩堂さん! オレのコト‥‥見こんでくれていたんですか!」
ナルホド「いや、どうなんだろ」
オドロキ「え。」
ナルホド「ここは、そう言いながら出てくるといい感じかなと思ってさ」
オドロキ「‥‥聞くんじゃなかった‥‥」
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オドロキ「たしかに、レタスさんが日本に来るのは初めてだったかもしれません。
しかし!あなたは国際課の刑事だ!
あなたの方が外国へ行き、彼に会っている可能性がある!」
ダイアン「・・・・フッ。まさか、コクハクさせられることになるとはな。」
オドロキ「・・・・コ、コクハク?」
ダイアン「恥ずかしいハナシ・・・・オレ、外国行ったことないんだよね。
飛行機のシートってヤツがダメなんだ。オレにはちょっとせますぎてさ。」
オドロキ「・・・・ちょ、ちょっと待ってください!そんな・・・・」
ガリュウ「オデコくん。聞いてのとおりだよ。
たしかにダイアンはこの国から一歩も出たことがない。ボクが保証するよ。
国内でも、国際課の仕事ってのはあるからね・・・・。」
オドロキ(そ、そんなの・・・・サギじゃないか!)
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サイバンチョ 「いったい、それは何なのですかな?チクオン機の一種、みたいですが‥‥。」
オドロキ(おいおい‥‥。さっきも使っただろ‥‥‥。)
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サイバンチョ 「“チリョーレス症候群”?‥どこかで聞いたような‥‥。」
オドロキ(今朝も見舞いに行ってきたんじゃなかったのかよ!)
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サイバンチョ 「‥‥なんですか、コレは? キャンデーのようにも見えますが‥‥」
オドロキ「‥‥ああ。ちがいますから、なめないでください。
大庵刑事、これが何かわかりますか?」
ダイアン「‥‥キャンデー、に見えるな‥‥」
オドロキ「‥‥ オレをなめないでください。」
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ダイアン「あんたのおデコなんか、すぐにハチの巣だぜ。」
ガリュウ「前髪も、消えてなくなるだろうね。」
ミヌキ 「ダレだか分からなくなっちゃいますね。」
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ダイアン「どうやら‥‥ムダ、だったみたいだな。」
オドロキ「‥‥‥‥‥‥‥‥ いえ。そうとはかぎりませんよ。」
ダイアン「な。なんだと‥‥」
オドロキ「ラクな道がふさがれただけです。 それがないとすれば‥‥
正面から突破するだけのハナシです!」
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ダイアン「フッ‥‥このオレを焼き尽くす“発火装置”‥‥だと?
最後までロマンチストだなァ、弁護士クン。」
ガリュウ「いいじゃないか。そのロマンチックな物語に‥‥
ぼくは最後まで、つきあってみたいね。」
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オドロキ「うわ!アブナイからこっちに向けるなよ!」
ミヌキ「大丈夫ですよ。銃のあつかいには慣れてます。
マジック用の"タマ"が出るヤツですけど。」
オドロキ「弾丸が出たらマズいだろう!」
ミヌキ「ザンネンでしたー。ネコの"タマ"でーす。」
オドロキ「……………ネコが出るんだ。」
ミヌキ「なんか。フクザツな表情ですね、オドロキさん。」
オドロキ(ちょっと、見てみたい)
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オドロキ「あの…コレ、なんですけど。どう思いますか?」
アカネ「これまた、ちっちゃい機械ね……どうやら、発信機みたいだけど。」
ミヌキ「はっしんき…」
アカネ「このスイッチを押すと、電波信号が発信される仕組みね。
なんに使うかわからないけど。」
オドロキ「…電波…ですか。」
ミヌキ「どうしたんですか?オドロキさん。」
オドロキ「あの……アカネさん。
さっき、"ヘンなモノ"を見つけた、って言ってましたよね。」
アカネ「ああ…コレ?」
オドロキ「ちょっと…こっちのスイッチを押してみますね。」
アカネ「………………
あちちちちちちちちちちっ!!」
ミヌキ「もも。燃えてますよ!アカネさんのキカイがッ!」
アカネ「アンタ、ナニすんのよ!」
オドロキ「……ぎゃあッ!」
アカネ「どうやら…コレ。発火装置みたいね。」
ミヌキ「たしかに!ライターの燃えるトコ、みたいな感じですよね。この部分。」
アカネ「あやうく、焼きコロされるトコだったけどね!」
オドロキ「そんな目で見ないでくださいよ。ワザとじゃないんですから。」
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ミヌキ「はろー。こちら、みぬき隊員!
・・・・・・・・・・」
オドロキ「どうした?ダマりこんで。」
ミヌキ「通信機のクセに、応答がありません。」
オドロキ「…ムチャ言うなよ。」
ミヌキ「通信が入らない通信機なんて…
カガク捜査をしないアカネさんみたいなものじゃないですか!」
オドロキ(…アカネさんは"カガク捜査機"かよ)
「みぬきちゃん、そういうコトを言っちゃダメだよ。
アカネさんは、カリントウも食べるじゃないか。」
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オドロキ「アカネさん。コレ、
見てもらえますか?」
アカネ「・・・・さくさくさくさく・・・・」
オドロキ「アカネさん・・・・?」
アカネ「・・・・さくさくさくさく・・・・」
オドロキ(カリントウを噛み砕く
スピードが上がった・・・・)
オドロキ(キケンだ。やめておこう)
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オドロキ「《ギルティツアー》の
ポスターが張ってある。」
ミヌキ「カッコイイですよね!
《ぎるてぃつあー》って!」
オドロキ「・・・・オレにとっては、
フキツきわまりないけどな。」
ミヌキ「じゃあ、みぬきたちも
やりましょうよ!」
ミヌキ「みぬきのマジックで。
《ムザイツアー》。」
オドロキ(ニホンゴだと
はげしくダサいなあ・・・・)
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