「逆転のトノサマン」(2017/12/03 (日) 19:19:51) の最新版変更点
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マヨイ 「あたしもトノサマン・スピアーほしいなー。
なるほどくんをおもうさまつついてみたい。」
----
マヨイ 「‥‥‥‥。」
ナルホド「ホラ、真宵ちゃん。アコガレのスターさんだぞ。」
マヨイ 「ね。‥‥ホントにアレがそうなの?」
ナルホド「アレって言うな。
荷星 三郎。今回の依頼人、その人だよ。」
マヨイ 「こう言っちゃなんだけど、なるほどくん。
こりゃ、やってるよ、サツジンの1つや2つ。」
----
ニボシ 「あ。どうでした撮影所。やっぱりボク、ハンニンあつかいですよね・・・・。」
マヨイ 「そ、そんなことないですよー。ね。なるほどくん。」
ナルホド「え、ええ。せいぜい“容疑者”どまりだと思いますよ。」
ニボシ 「きょ、恐縮です・・・・。」
----
マヨイ 「これで、あのオバチャンにぎゃふんと言わせてやれるね!」
ナルホド「ぎゃふん・・・・。」
マヨイ 「なんで、なるほどくんが言うの?」
----
ミツルギ「証人の名前を。」
オバチャン 「・・・・あら、ちょいとアンタ、イイ男だね!
オバチャン、ちょっとトキめいちゃったヨ。」
ミツルギ「な、名前を聞いている!」
オバチャン 「ヤダねこの子、テレちゃってサ。・・・・“オバチャン”でいいわヨ。」
ミツルギ「たのむから、名前をッ!」
ナルホド(御剣のやつ、証人から名前を聞くのがニガテらしいな)
オバチャン「大場 カオルよ
”オオバサン” も ”オバチャン” も
たいして変わらないでショ。
そうそう、オバチャンもホラ、若い
ころからオバチャンだったワケじゃ
ないでしょだからねえムカシはよく
イジメられたりもしたワケよこれで
中学生のころアコガレていた将棋部
のセンパイがいてねェそのカレにサ
オバチャン呼ばわりされたときは
もうオバチャン泣いちゃったわね・・・ 」
ミツルギ「異議あり。しょ、証人のおしゃべりに異議を申し立てる。」
----
マヨイ 「じゃぁじゃぁ。この写真、さっそくオバチャンにつきつけて・・・・。」
ナルホド「いや、その必要はないよ。
裁判は明日だし、この写真は重要な武器になる。
テキにわざわざ、手の内を明かす必要はないよ。」
マヨイ 「うわ。なるほどくん、おぬし、意外とワルだね。
二代目・アクダイカーン。」
ナルホド「ヒトを勝手に怪人にするな!」
----
マヨイ 「なるほどくん、トノサマン汁だって。おいしいのかなあ。」
----
オバチャン 「とにかく! オバチャン、このウラミは 一生わすれないかんね!
もう、口もきかないんだから! 」
マヨイ 「さんざんしゃべってるクセに。 」
オバチャン 「今からだよ!ハイ、ヨーイ、スタート!
ナルホド(コドモか、このオバチャン・・・・)
----
チヒロ「‥‥私に何をつきつけてもムダよ。
ホラ、”死人に口なし”って言うでしょ?」
ナルホド(しゃべりまくってるクセに‥‥)
----
チヒロ「あら。なんだかグッタリしてるじゃない。
なるほどくん、ちゃんとお水やってくれてる?」
ナルホド「え、ええ。真宵ちゃんが‥‥。
ギャクに、ちょっとやりすぎなのかも、、水。」
チヒロ「もう。‥‥ごめんね。チャーリー。」
ナルホド(チャーリーっていうのか‥‥)
----
ナルホド「あ、そうそう。
千尋さん。この映画のタイトル、なんていうんですか?」
チヒロ「あ!ひさしぶりに私もみたいなあ。
‥‥あ、あれ。なんだっけ、タイトル。
‥‥どわすれしちゃった。ゴメんね。」
ナルホド(うう‥‥ストレスがたまる‥‥)
----
ナルホド「モーターを乗せた、電動自転車だ。
なんともいえない中途ハンパな感じが、ぼくはキライだ。」
チヒロ「あら。けっこうベンリなのに。」
ナルホド「姉妹そろって、もっと運動しましょうよ!」
----
ナルホド「”お茶””みそ汁””おしるこ””くず湯””おでん”‥‥
ラインナップが和風に統一されている。
”ウーロン茶”すらないぞ。」
チヒロ「私、この”流しそうめん”をいただいてみたいわ。」
ナルホド「そ、”そうめん”ですか?
つゆを飲んじゃって、メンだけがカンの底に残るんじゃあ‥‥。」
チヒロ「”一気にガッと行ってください”って書いてあるわね、カンに。」
ナルホド「”ガッ”とねえ‥‥。」
----
ナルホド「荷星さんのカバンだ。」
チヒロ「なるほどくん。勝手に開けちゃダメよ。」
ナルホド「開けませんよ!(真宵ちゃんに言ってよ‥‥)」
----
ナルホド「昔の映画のポスターだな。”武士節 主演、衣袋 武志”
”武士節”って、やっぱり”ぶしぶし”って読むのかな。」
チヒロ「室町時代をブタイにしたミュージカル映画よ。」
ナルホド「ミュ、ミュージカルですか。
‥‥千尋さん、けっこうくわしいんですね。」
チヒロ「真宵が大好きだから、そのおかげでちょっと、ね。」
----
ナルホド「”武者ぶるいの夏 主演、衣袋 武志”。
これまたずいぶん古いポスターだな。」
チヒロ「それ、真宵が好きな映画よ。」
ナルホド「うちの事務所のポスター、これにしましょうか。」
チヒロ「それは‥‥ちょっとカナシイかな。」
----
スタッフ「そ…そうですか…
そうですよね…
そんなもんですよね…
どうせそんなもんですよね…
どうせそんなもんなんですよね…
私なんてどうせそんなもんなんで」
チヒロ 「なるほどくん、どうするんですか!
心神喪失状態になってますよ!」
----
ミツルギ「そう‥‥第一スタジオへの道は塞がれていたのだ‥‥≪サルマゲくん≫の首によって!」
ナルホド(本当は≪サルマゲどん≫なんだけど‥つっこむ気も起こらない‥)
----
ナルホド「子供だろうが検事だろうが嘘は良くない!」
ミツルギ「何故そこで検事が出て来る‥‥」
----
サイバンカン「トノサマンの大ファンではある少年が、
なぜ、戦いのクライマックスを見ていなかったのですか!」
【見る事ができなかった】
ナルホド「九太くんは、見ていることができなかったのです!
だってそれは、殺人の瞬間だったわけですからね!」
ミツルギ「ちょっと待ってほしい。今までの証言の内容から、
少年が”殺人を目撃した”と思っていないのは、あきらかだ。
彼は、あくまでトノサマンの戦いを見たつもりでいる。
ならば、戦いがリアルであるほど、よけいに目をそらすハズがない!」
ナルホド「うううう‥‥。」
----
サイバンカン「トノサマンの大ファンではある少年が、
なぜ、戦いのクライマックスを見ていなかったのですか!」
【他の物を見ていた】
ナルホド「トノサマンがトドメをさしたとき、おそらく九太くんは他のものを見ていたのです!」
ミツルギ「”おそらく”‥‥?」
サイバンカン「”他のもの”‥‥?」
ミツルギ「成歩堂!‥‥答えてもらおう!
あの少年にとって、トノサマンの戦いよりも気を引くものなどない!
いったい、何を見ていたと言うのか!」
ナルホド「ぐぐうっ!(‥‥思いつかない‥‥)」
サイバンカン「成歩堂くん!‥‥コンキョのない発言はひかえてください!」
----
ナルホド「その証拠は‥‥!」
サイバンカン「証拠は?」
ナルホド「‥‥‥‥‥‥。
ちょっと待ってください。‥‥もう一度、考えます。」
----
ナルホド「”オマエ”‥‥?」
キュータ「なんだよ!トンガリアタマのオッサン!」
ナルホド「オ‥‥オッサン‥‥?」
ミツルギ「私は”おニイさん”だ」
サイバンカン「”オジさん”ということで」
キュータ「オトナ、メンツで生きているからイヤだよ‥‥。」
ナルホド「もう、ヨウシャしないぞ!‥‥証人!つづきを!」
----
サイバンカン「なぜ、少年は写真のデータを消してしまったのですか?」
【うまく撮れなかった】
ナルホド「おそらく、九太くんは”芸術家”なのです!」
サイバンカン「”ゲージュツカ”?」
ナルホド「彼は、撮った写真が気に入らなかったのです!
ピントがボケていたか、センターがズレていたか‥‥。
とにかく、そういう理由で彼は、データを消したのです。」
サイバンカン「そうなのかな、九太くん?」
キュータ「”センターがズレていた”って、なんのことだよ!」
サイバンカン「‥‥違うみたいですね。」
----
サイバンカン「なぜ、少年は写真のデータを消してしまったのですか?」
【間違って消した】
ナルホド「カンタンなことです。九太くんは、カメラのあつかいに慣れていなかった。
だから、間違ってデータを消してしまったのです!」
チヒロ「ちょ、ちょっと待って、なるほどくん。
そんな答えじゃ、何も状況は変わらないじゃない!」
ナルホド「え?‥‥違うんですか?」
サイバンカン「弁護人!コソコソ話はしない!」
----
ナルホド「ぼくたちは、大きなカン違いをしていたことになるます‥‥。」
ミツルギ「カン違いだと‥‥?それはいったい、どういうことかッ!」
【被害者はいない】
ナルホド「この事件では、被害者はいなかったのです!」
サイバンカン「な、な、な、なんですとォ!」
ナルホド「たしかに、衣袋武志は死んでしまった。
しかし、トノサマンの方もたおされているのです!
これはもう、”引き分け”ということに‥‥。」
ミツルギ「‥‥‥‥‥‥
あきれて、ちょっとコトバが見つからなかった。
いいか!この事件で死んだのは、衣袋武志、1人だけだッ!
被害者はいなかった、だと?
何年ニンゲンをやっているんだッ!」
ナルホド(うう‥‥そこまで言うか‥‥?)
ナルホド「‥‥‥‥すみません。
大きなカン違いをしていたのは、ぼくだったんですね‥‥。」
ミツルギ「成歩堂ッ!ふざけるにも、ほどがあるぞ!」
----
ナルホド「ぼくたちは、大きなカン違いをしていたことになるます‥‥。」
ミツルギ「カン違いだと‥‥?それはいったい、どういうことかッ!」
【被害者はイブクロだった】
ナルホド「つまり、被害者はイブクロさんだったのです!」
サイバンカン「‥‥‥‥」
ミツルギ「‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥」
サイバンカン「‥‥ああ。その、弁護人。
それはみんな、知ってます。」
ナルホド「はい。」
サイバンカン「自分が言ったことを、もう一度考えてごらんなさい。」
ナルホド「‥‥‥‥すみません。
大きなカン違いをしていたのは、ぼくだったんですね‥‥。」
ミツルギ「成歩堂ッ!ふざけるにも、ほどがあるぞ!」
----
オバチャン 「イブクロちゃん、やっちゃいけないことやっちゃったんだねえ‥‥。」
----
ナルホド「も、もっとしゃべりましょうよ。」
ミツルギ「証人は、おしゃべりをしに来たワケではない!
証言のジャマをしないでもらおう!」
ヒメガミ「アナタもよ、検事さん。
ムヤミに机をたたかないで。‥‥耳ざわりだから。」
ミツルギ「‥‥うぐ。」
----
ヒメガミ「机をたたかないで。‥‥うるさいわ。」
ミツルギ「そうだぞ!弁護人‥‥!あ。」
----
ナルホド「姫神さん!もし、ホネつきステーキを食べたのなら、
当然ですが、ホネが残ります。
つまり、あなたは‥‥」
【ホネも食べた】
ナルホド「ホネもいっしょに食べたんです!」
マヨイ「どうしてそうなるの、なるほどくん‥‥。
さすがのあたしも、ホネは残すよ!」
ナルホド「ぼくだって残すよ!」
サイバンカン「成歩堂くん!‥‥私も、ホネは残しますよ。」
----
ナルホド「姫神さん!もし、ホネつきステーキを食べたのなら、
当然ですが、ホネが残ります。
つまり、あなたは‥‥」
【ホネなしのステーキを食べた】
ナルホド「あなたが食べたステーキには、ホネがなかったのです!」
サイバンカン「‥‥‥‥。だとしたら、
そんな、指をつきつけて言うほどのこともありませんね。」
ナルホド「‥‥‥‥。そうですね。」
マヨイ「なるほどくん!姫神さんの証言を思い出して!」
ヒメガミ「”宇在といっしょに、ホネつきステーキを食べていたわ”」
マヨイ「ハッキリ”ホネつき”って言ってたじゃない!」
ナルホド「そのとおり。‥‥真宵ちゃんをためしたのさ。」
マヨイ「ウソだぁ。」
----
サイバンカン「姫神さんは休憩中、何をしたいたと‥‥?」
ナルホド「決まっているじゃないですか!」
【宇在をいじめていた】
ナルホド「宇在カントクをいじめていたんですよ!」
サイバンカン「‥‥弁護人。たまにあなたは、
ホンキだがジョウダンだがわからないことを言いますね。」
ナルホド「ええ。」
サイバンカン「できれば、ホンキだけにしてください。」
ナルホド「はあ。そうします‥‥、できれば。」
----
サイバンカン「違いますね、それは。」
ナルホド「‥‥まだ、何も言ってませんよ。」
サイバンカン「慣れてきましたからね。あやしいフンイキを感じます。」
マヨイ「あたしも感じる。‥‥綾里家の霊力で。」
----
サイバンカン「どうですか?イブクロさんを殺害した凶器を、掲示できますか?」
ナルホド「もちろんできません。」
サイバンカン「も、”もちろん”‥‥?」
ミツルギ「なんだそのタイドは!」
サイバンカン「わからないにしても、もう少し言い方があるでしょう!」
ナルホド(しまった‥‥思ったことをそのまま言ってしまった‥‥)
----
ナルホド「‥‥机を叩いているあいだに質問を考えようと思いましたが、何も浮かびませんでした。」
----
ミツルギ「‥‥イギをとなえるあいだに何か質問を考えようと思ったが、思い浮かばなかった。」
----
ヒメガミ「誰も、一言も口を聞かなかったわ。 重い、重い沈黙‥‥。
‥‥そこに、やっと起きた荷星がやってきたわ。
“オクレちゃった!ゆるしてオクレ!”‥‥って言いながら。
その場がさらに凍り付いたわね。」
ナルホド「‥‥‥」
ミツルギ「‥‥‥‥‥‥」
サイバンカン 「‥‥‥‥‥‥‥‥」
傍聴人 「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
ヒメガミ「‥‥こんな感じにね。」
マヨイ 「ねえ、ねえ、なるほどくん。‥‥どうしてかな?
けっこう、おもしろいのに。重いフンイキもなごみそうなもんだけどね。」
----
サイバンカン 「それが、姫神さんの動機を物語る証拠品ですか?」
ヒメガミ「弁護士の狂気を物語る証拠品じゃない?」
ナルホド(うまいコト言いやがって・・・・)
----
ミツルギ「‥。」
ナルホド「‥‥‥‥。」
ミツルギ「‥‥‥‥‥。
成歩堂。‥‥なにか言え。ニガテなのだ‥‥セケン話。」
ナルホド「え?あ、ああ。
‥‥‥‥ザンネンだったな! 御剣!」
ミツルギ「‥‥い、いきなりそれか。」
ナルホド「‥‥ありがとう。
きみの協力がなければ、姫神に逃げられるところだったよ。」
ニボシ「あ‥‥恐縮です。
‥‥ニボシと申します。」
ミツルギ「‥‥む。ミツルギと申します。
いつも、テレビでごカツヤクをハイケンしております。」
ナルホド「(ウソつけ!)」
ミツルギ「‥‥‥‥成歩堂。
私たちは、こうしてふたたび出会ってしまった。」
マヨイ「‥‥“ふたたび”‥‥?」
ミツルギ「しかし。出会うべきではなかった。
おかげで私の中に、よけいな感情がよみがえった。」
ナルホド「よけいな感情‥‥?」
ミツルギ「“不安”‥‥そして“迷い”だ。」
ナルホド「それは、よけいな感情じゃないだろう?」
ミツルギ「私にとってはジャマなものだ。
いいか。‥‥成歩堂 龍一。
もう二度と、私の目の前に現れないでほしい。
‥‥それだけ、言いに来た。」
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マヨイ 「あたしもトノサマン・スピアーほしいなー。
なるほどくんをおもうさまつついてみたい。」
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マヨイ 「‥‥‥‥。」
ナルホド「ホラ、真宵ちゃん。アコガレのスターさんだぞ。」
マヨイ 「ね。‥‥ホントにアレがそうなの?」
ナルホド「アレって言うな。
荷星 三郎。今回の依頼人、その人だよ。」
マヨイ 「こう言っちゃなんだけど、なるほどくん。
こりゃ、やってるよ、サツジンの1つや2つ。」
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ニボシ 「あ。どうでした撮影所。やっぱりボク、ハンニンあつかいですよね・・・・。」
マヨイ 「そ、そんなことないですよー。ね。なるほどくん。」
ナルホド「え、ええ。せいぜい“容疑者”どまりだと思いますよ。」
ニボシ 「きょ、恐縮です・・・・。」
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マヨイ 「これで、あのオバチャンにぎゃふんと言わせてやれるね!」
ナルホド「ぎゃふん・・・・。」
マヨイ 「なんで、なるほどくんが言うの?」
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ミツルギ「証人の名前を。」
オバチャン 「・・・・あら、ちょいとアンタ、イイ男だね!
オバチャン、ちょっとトキめいちゃったヨ。」
ミツルギ「な、名前を聞いている!」
オバチャン 「ヤダねこの子、テレちゃってサ。・・・・“オバチャン”でいいわヨ。」
ミツルギ「たのむから、名前をッ!」
ナルホド(御剣のやつ、証人から名前を聞くのがニガテらしいな)
オバチャン「大場 カオルよ
”オオバサン” も ”オバチャン” も
たいして変わらないでショ。
そうそう、オバチャンもホラ、若い
ころからオバチャンだったワケじゃ
ないでしょだからねえムカシはよく
イジメられたりもしたワケよこれで
中学生のころアコガレていた将棋部
のセンパイがいてねェそのカレにサ
オバチャン呼ばわりされたときは
もうオバチャン泣いちゃったわね・・・ 」
ミツルギ「異議あり。しょ、証人のおしゃべりに異議を申し立てる。」
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マヨイ 「じゃぁじゃぁ。この写真、さっそくオバチャンにつきつけて・・・・。」
ナルホド「いや、その必要はないよ。
裁判は明日だし、この写真は重要な武器になる。
テキにわざわざ、手の内を明かす必要はないよ。」
マヨイ 「うわ。なるほどくん、おぬし、意外とワルだね。
二代目・アクダイカーン。」
ナルホド「ヒトを勝手に怪人にするな!」
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マヨイ 「なるほどくん、トノサマン汁だって。おいしいのかなあ。」
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オバチャン 「とにかく! オバチャン、このウラミは 一生わすれないかんね!
もう、口もきかないんだから! 」
マヨイ 「さんざんしゃべってるクセに。 」
オバチャン 「今からだよ!ハイ、ヨーイ、スタート!
ナルホド(コドモか、このオバチャン・・・・)
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チヒロ「‥‥私に何をつきつけてもムダよ。
ホラ、”死人に口なし”って言うでしょ?」
ナルホド(しゃべりまくってるクセに‥‥)
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チヒロ「あら。なんだかグッタリしてるじゃない。
なるほどくん、ちゃんとお水やってくれてる?」
ナルホド「え、ええ。真宵ちゃんが‥‥。
ギャクに、ちょっとやりすぎなのかも、、水。」
チヒロ「もう。‥‥ごめんね。チャーリー。」
ナルホド(チャーリーっていうのか‥‥)
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ナルホド「あ、そうそう。
千尋さん。この映画のタイトル、なんていうんですか?」
チヒロ「あ!ひさしぶりに私もみたいなあ。
‥‥あ、あれ。なんだっけ、タイトル。
‥‥どわすれしちゃった。ゴメんね。」
ナルホド(うう‥‥ストレスがたまる‥‥)
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ナルホド「モーターを乗せた、電動自転車だ。
なんともいえない中途ハンパな感じが、ぼくはキライだ。」
チヒロ「あら。けっこうベンリなのに。」
ナルホド「姉妹そろって、もっと運動しましょうよ!」
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ナルホド「”お茶””みそ汁””おしるこ””くず湯””おでん”‥‥
ラインナップが和風に統一されている。
”ウーロン茶”すらないぞ。」
チヒロ「私、この”流しそうめん”をいただいてみたいわ。」
ナルホド「そ、”そうめん”ですか?
つゆを飲んじゃって、メンだけがカンの底に残るんじゃあ‥‥。」
チヒロ「”一気にガッと行ってください”って書いてあるわね、カンに。」
ナルホド「”ガッ”とねえ‥‥。」
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ナルホド「荷星さんのカバンだ。」
チヒロ「なるほどくん。勝手に開けちゃダメよ。」
ナルホド「開けませんよ!(真宵ちゃんに言ってよ‥‥)」
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ナルホド「昔の映画のポスターだな。”武士節 主演、衣袋 武志”
”武士節”って、やっぱり”ぶしぶし”って読むのかな。」
チヒロ「室町時代をブタイにしたミュージカル映画よ。」
ナルホド「ミュ、ミュージカルですか。
‥‥千尋さん、けっこうくわしいんですね。」
チヒロ「真宵が大好きだから、そのおかげでちょっと、ね。」
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ナルホド「”武者ぶるいの夏 主演、衣袋 武志”。
これまたずいぶん古いポスターだな。」
チヒロ「それ、真宵が好きな映画よ。」
ナルホド「うちの事務所のポスター、これにしましょうか。」
チヒロ「それは‥‥ちょっとカナシイかな。」
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スタッフ「そ…そうですか…
そうですよね…
そんなもんですよね…
どうせそんなもんですよね…
どうせそんなもんなんですよね…
私なんてどうせそんなもんなんで」
チヒロ 「なるほどくん、どうするんですか!
心神喪失状態になってますよ!」
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ミツルギ「そう‥‥第一スタジオへの道は塞がれていたのだ‥‥≪サルマゲくん≫の首によって!」
ナルホド(本当は≪サルマゲどん≫なんだけど‥つっこむ気も起こらない‥)
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ナルホド「子供だろうが検事だろうが嘘は良くない!」
ミツルギ「何故そこで検事が出て来る‥‥」
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サイバンカン「トノサマンの大ファンではある少年が、
なぜ、戦いのクライマックスを見ていなかったのですか!」
【見る事ができなかった】
ナルホド「九太くんは、見ていることができなかったのです!
だってそれは、殺人の瞬間だったわけですからね!」
ミツルギ「ちょっと待ってほしい。今までの証言の内容から、
少年が”殺人を目撃した”と思っていないのは、あきらかだ。
彼は、あくまでトノサマンの戦いを見たつもりでいる。
ならば、戦いがリアルであるほど、よけいに目をそらすハズがない!」
ナルホド「うううう‥‥。」
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サイバンカン「トノサマンの大ファンではある少年が、
なぜ、戦いのクライマックスを見ていなかったのですか!」
【他の物を見ていた】
ナルホド「トノサマンがトドメをさしたとき、おそらく九太くんは他のものを見ていたのです!」
ミツルギ「”おそらく”‥‥?」
サイバンカン「”他のもの”‥‥?」
ミツルギ「成歩堂!‥‥答えてもらおう!
あの少年にとって、トノサマンの戦いよりも気を引くものなどない!
いったい、何を見ていたと言うのか!」
ナルホド「ぐぐうっ!(‥‥思いつかない‥‥)」
サイバンカン「成歩堂くん!‥‥コンキョのない発言はひかえてください!」
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ナルホド「その証拠は‥‥!」
サイバンカン「証拠は?」
ナルホド「‥‥‥‥‥‥。
ちょっと待ってください。‥‥もう一度、考えます。」
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ナルホド「”オマエ”‥‥?」
キュータ「なんだよ!トンガリアタマのオッサン!」
ナルホド「オ‥‥オッサン‥‥?」
ミツルギ「私は”おニイさん”だ」
サイバンカン「”オジさん”ということで」
キュータ「オトナ、メンツで生きているからイヤだよ‥‥。」
ナルホド「もう、ヨウシャしないぞ!‥‥証人!つづきを!」
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サイバンカン「なぜ、少年は写真のデータを消してしまったのですか?」
【うまく撮れなかった】
ナルホド「おそらく、九太くんは”芸術家”なのです!」
サイバンカン「”ゲージュツカ”?」
ナルホド「彼は、撮った写真が気に入らなかったのです!
ピントがボケていたか、センターがズレていたか‥‥。
とにかく、そういう理由で彼は、データを消したのです。」
サイバンカン「そうなのかな、九太くん?」
キュータ「”センターがズレていた”って、なんのことだよ!」
サイバンカン「‥‥違うみたいですね。」
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サイバンカン「なぜ、少年は写真のデータを消してしまったのですか?」
【間違って消した】
ナルホド「カンタンなことです。九太くんは、カメラのあつかいに慣れていなかった。
だから、間違ってデータを消してしまったのです!」
チヒロ「ちょ、ちょっと待って、なるほどくん。
そんな答えじゃ、何も状況は変わらないじゃない!」
ナルホド「え?‥‥違うんですか?」
サイバンカン「弁護人!コソコソ話はしない!」
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ナルホド「ぼくたちは、大きなカン違いをしていたことになるます‥‥。」
ミツルギ「カン違いだと‥‥?それはいったい、どういうことかッ!」
【被害者はいない】
ナルホド「この事件では、被害者はいなかったのです!」
サイバンカン「な、な、な、なんですとォ!」
ナルホド「たしかに、衣袋武志は死んでしまった。
しかし、トノサマンの方もたおされているのです!
これはもう、”引き分け”ということに‥‥。」
ミツルギ「‥‥‥‥‥‥
あきれて、ちょっとコトバが見つからなかった。
いいか!この事件で死んだのは、衣袋武志、1人だけだッ!
被害者はいなかった、だと?
何年ニンゲンをやっているんだッ!」
ナルホド(うう‥‥そこまで言うか‥‥?)
ナルホド「‥‥‥‥すみません。
大きなカン違いをしていたのは、ぼくだったんですね‥‥。」
ミツルギ「成歩堂ッ!ふざけるにも、ほどがあるぞ!」
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ナルホド「ぼくたちは、大きなカン違いをしていたことになるます‥‥。」
ミツルギ「カン違いだと‥‥?それはいったい、どういうことかッ!」
【被害者はイブクロだった】
ナルホド「つまり、被害者はイブクロさんだったのです!」
サイバンカン「‥‥‥‥」
ミツルギ「‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥」
サイバンカン「‥‥ああ。その、弁護人。
それはみんな、知ってます。」
ナルホド「はい。」
サイバンカン「自分が言ったことを、もう一度考えてごらんなさい。」
ナルホド「‥‥‥‥すみません。
大きなカン違いをしていたのは、ぼくだったんですね‥‥。」
ミツルギ「成歩堂ッ!ふざけるにも、ほどがあるぞ!」
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オバチャン 「イブクロちゃん、やっちゃいけないことやっちゃったんだねえ‥‥。」
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ナルホド「も、もっとしゃべりましょうよ。」
ミツルギ「証人は、おしゃべりをしに来たワケではない!
証言のジャマをしないでもらおう!」
ヒメガミ「アナタもよ、検事さん。
ムヤミに机をたたかないで。‥‥耳ざわりだから。」
ミツルギ「‥‥うぐ。」
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ヒメガミ「机をたたかないで。‥‥うるさいわ。」
ミツルギ「そうだぞ!弁護人‥‥!あ。」
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ナルホド「姫神さん!もし、ホネつきステーキを食べたのなら、
当然ですが、ホネが残ります。
つまり、あなたは‥‥」
【ホネも食べた】
ナルホド「ホネもいっしょに食べたんです!」
マヨイ「どうしてそうなるの、なるほどくん‥‥。
さすがのあたしも、ホネは残すよ!」
ナルホド「ぼくだって残すよ!」
サイバンカン「成歩堂くん!‥‥私も、ホネは残しますよ。」
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ナルホド「姫神さん!もし、ホネつきステーキを食べたのなら、
当然ですが、ホネが残ります。
つまり、あなたは‥‥」
【ホネなしのステーキを食べた】
ナルホド「あなたが食べたステーキには、ホネがなかったのです!」
サイバンカン「‥‥‥‥。だとしたら、
そんな、指をつきつけて言うほどのこともありませんね。」
ナルホド「‥‥‥‥。そうですね。」
マヨイ「なるほどくん!姫神さんの証言を思い出して!」
ヒメガミ「”宇在といっしょに、ホネつきステーキを食べていたわ”」
マヨイ「ハッキリ”ホネつき”って言ってたじゃない!」
ナルホド「そのとおり。‥‥真宵ちゃんをためしたのさ。」
マヨイ「ウソだぁ。」
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サイバンカン「姫神さんは休憩中、何をしたいたと‥‥?」
ナルホド「決まっているじゃないですか!」
【宇在をいじめていた】
ナルホド「宇在カントクをいじめていたんですよ!」
サイバンカン「‥‥弁護人。たまにあなたは、
ホンキだがジョウダンだがわからないことを言いますね。」
ナルホド「ええ。」
サイバンカン「できれば、ホンキだけにしてください。」
ナルホド「はあ。そうします‥‥、できれば。」
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サイバンカン「違いますね、それは。」
ナルホド「‥‥まだ、何も言ってませんよ。」
サイバンカン「慣れてきましたからね。あやしいフンイキを感じます。」
マヨイ「あたしも感じる。‥‥綾里家の霊力で。」
----
サイバンカン「どうですか?イブクロさんを殺害した凶器を、掲示できますか?」
ナルホド「もちろんできません。」
サイバンカン「も、”もちろん”‥‥?」
ミツルギ「なんだそのタイドは!」
サイバンカン「わからないにしても、もう少し言い方があるでしょう!」
ナルホド(しまった‥‥思ったことをそのまま言ってしまった‥‥)
----
マヨイ「おねがいッ!なるほどくん!もう一度、考え直して!」
ナルホド「え?なんで?」
マヨイ「だって‥‥。そんなものが凶器なワケ、ないじゃない‥‥。」
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サイバンカン「いかがですか?弁護人。‥‥死体の問題については?」
ナルホド「や‥‥やればできるんじゃないですか?
ニンゲンって、死んだ気になれば、思ったよりも、やるもんですよ。」
サイバンカン「ここでニンゲンを語られても困ります。」
ミツルギ「”15分ですべてのことができた”というならば‥‥」
ナルホド(”その証拠を出せ”ってか?)
ミツルギ「そのとおり!‥‥証拠を出してもらおう!」
ナルホド(そんなの、ムリに決まってるだろう‥‥)
ミツルギ「ならば、テキトーなことは、言わないでもらいたい!」
ナルホド(なんでさっきから、ぼくの考えていることがわかるんだ?)
ミツルギ「ハッ‥‥!その冷や汗の感じで、なんとなくわかるのだよ。」
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ミツルギ「弁護人は、宇在カントクが共犯だったと言うのか!」
ナルホド「もちろん違います!」
ミツルギ「ハッ!宇在の目を盗んで死体をライトバンに乗せて、
宇在の目を盗んで着ぐるみに入れた‥‥
ホンキでそう主張するつもりかッ!」
ナルホド「‥‥‥‥。ホンキなワケ、ないじゃないですか。」
ミツルギ「は‥‥はぅぅッ!」
ナルホド「ジョークですよ。‥‥この場をなごませる。」
ミツルギ「‥‥な、な‥‥なごむかッ!」
サイバンカン「弁護人。主張するときは、つねにホンキでおねがいします。」
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ナルホド「‥‥机を叩いているあいだに質問を考えようと思いましたが、何も浮かびませんでした。」
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ミツルギ「‥‥イギをとなえるあいだに何か質問を考えようと思ったが、思い浮かばなかった。」
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ヒメガミ「誰も、一言も口を聞かなかったわ。 重い、重い沈黙‥‥。
‥‥そこに、やっと起きた荷星がやってきたわ。
“オクレちゃった!ゆるしてオクレ!”‥‥って言いながら。
その場がさらに凍り付いたわね。」
ナルホド「‥‥‥」
ミツルギ「‥‥‥‥‥‥」
サイバンカン 「‥‥‥‥‥‥‥‥」
傍聴人 「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
ヒメガミ「‥‥こんな感じにね。」
マヨイ 「ねえ、ねえ、なるほどくん。‥‥どうしてかな?
けっこう、おもしろいのに。重いフンイキもなごみそうなもんだけどね。」
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ナルホド「これだぁ!‥‥真宵ちゃん。」
マヨイ「な、なんであたしに見せるの?」
ナルホド「ちょっと、実験。」
マヨイ「ふーん‥‥。シッパイみたいだよ。‥‥ジッケン‥‥。」
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サイバンカン 「それが、姫神さんの動機を物語る証拠品ですか?」
ヒメガミ「弁護士の狂気を物語る証拠品じゃない?」
ナルホド(うまいコト言いやがって・・・・)
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ミツルギ「‥。」
ナルホド「‥‥‥‥。」
ミツルギ「‥‥‥‥‥。
成歩堂。‥‥なにか言え。ニガテなのだ‥‥セケン話。」
ナルホド「え?あ、ああ。
‥‥‥‥ザンネンだったな! 御剣!」
ミツルギ「‥‥い、いきなりそれか。」
ナルホド「‥‥ありがとう。
きみの協力がなければ、姫神に逃げられるところだったよ。」
ニボシ「あ‥‥恐縮です。
‥‥ニボシと申します。」
ミツルギ「‥‥む。ミツルギと申します。
いつも、テレビでごカツヤクをハイケンしております。」
ナルホド「(ウソつけ!)」
ミツルギ「‥‥‥‥成歩堂。
私たちは、こうしてふたたび出会ってしまった。」
マヨイ「‥‥“ふたたび”‥‥?」
ミツルギ「しかし。出会うべきではなかった。
おかげで私の中に、よけいな感情がよみがえった。」
ナルホド「よけいな感情‥‥?」
ミツルギ「“不安”‥‥そして“迷い”だ。」
ナルホド「それは、よけいな感情じゃないだろう?」
ミツルギ「私にとってはジャマなものだ。
いいか。‥‥成歩堂 龍一。
もう二度と、私の目の前に現れないでほしい。
‥‥それだけ、言いに来た。」
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