「宣伝活動」

ゲームを作る以上、できるだけ多くの人に遊んでもらいたい‥‥。これは、制作者の魂からの願いです。
そしてそのためには、できるだけ多くの人に、ゲームのことを知ってもらわなければなりません。
その手段こそ‥‥“宣伝”。

『逆転裁判』も、雑誌に広告を出したり、紹介記事を載せていただいたり、各種メディアを使って、可能な限りの宣伝活動を展開しています。
特に、プロデューサー発案による、この公式ページの体験版は、おかげさまで好評のようです。寄せられた感想には、チーム全員で目を通して一喜一憂しています。

しかし!
宣伝に関しては、常にあるジレンマがつきまといます。
それは‥‥
《物語の内容が、公表されてしまう》

『逆転裁判』は、ミステリーを題材にしたゲームです。
ミステリーにとって一番重要なのは、“意外性”‥‥まさに、新鮮さこそが命。
個人的には、いっさいの情報を知らない状態で遊んでほしいのです。

しんぼう強くここまでコラムにつきあっていただいているにも関わらず、まだ『逆転裁判』を手にしていないあなた! もうそろそろあきらめて、ゲームショップへ足をはこびましょう。
そして、ゲームをクリアするまで、この公式ページを含めたすべての情報に、目と耳をふさいでください。心からのお願いです。

‥‥とはいえ、コラムに手を出す前に、どうせみんな《エピソード紹介》のページに目を通しているんだろうな‥‥。

さて。次回からこのコラムでは、4つのエピソードについて、そのシナリオの制作風景を紹介していきたいと思います。
『逆転裁判』を遊んでから読んだ方が、ゼッタイおもしろいですよー‥‥と、ちょっとここでも“宣伝活動”しておきましょう。