双子の入れ替わり
 「ドルリーレーン最後の事件」のメイントリックのひとつ。

年少者による、既に死亡した肉親の指示書に基づく犯罪(殺人)
 「Yの悲劇」の有名なメイントリック
 →その際に、年少者ゆえに単語の意味を取り違えて奇妙な行動に出る
  「Yの悲劇」でも、全く同様のロジック。

それまでの話での探偵が最終話の犯人
 ドリルーレーン四部作(「ドルリーレーン最後の事件」)
 更に、以下の点が類似する。
  →探偵は、自分の人生の生き甲斐に関することと、人を守るために、やむなく犯罪(殺人)を犯す。
   ・レーン:シェイクスピア、ペイシェンス
   ・ゴドー:千尋、真宵
  →探偵は、一部の感覚器が不自由
   ・レーン:耳
   ・ゴドー:目
  →その不自由な感覚器のため、不自然な行動に出る
   ・レーン:壁の隠し金庫を探すのに、壁を叩いて音の違うところを
   探すのではなく、手当たり次第、鉈で破壊して回る。
   ・ゴドー:雪に付いた血が見えないため、血の付いた部分の雪だけを
   排除するのでなく、一帯の雪を全て排除する。
  →その不自然さから、少女が探偵本人が犯人であることに気付いて
   ショックを受ける。しかも少女は、その犯人に助けられながら、その 犯人を暴く立場にいる。
   ・レーン:ペイシェンス(気付いて、失踪)
   ・ゴドー:真宵(気付いて、失神)
  →しかし探偵はすぐにそのことを察し、少女に「心配しなくていいから」と諭す。
  →その探偵は、どちらも服毒する。