多田敷捜査官殺害事件の2年前に起こった、連続殺人事件。通称”青影事件”すでに解決済みで、申し送りが行われる日に、多田敷 道夫が殺害された。
罪門 直斗の身体から摘出されたナイフのかけらが、青影 丈の用いていた飛び出しナイフと一致し、それが決定的な証拠となり、青影 丈が犯人として逮捕された。
すでに死刑は執行されている。
被害者が6名おり、そのうち5名は青影の手によって、飛び出しナイフで殺害された。
残り1名の被害者、罪門 恭介の弟である、罪門 直斗は青影と格闘した際に、厳徒らのオフィスで、厳徒に殺害された。
《検事・オブ・ザ・イヤー》受賞の直後の出来事だった。
捜査の指揮は、厳徒 海慈、宝月 巴。
担当捜査官は、多田敷 道夫(捜査責任者)、罪門 恭介、市ノ谷 響華
公判の担当検察官は、御剣 怜侍(本来は、罪門 直斗が担当するはずだった。)検察側証人として、宝月 巴、宝月 茜が召喚されている。
またこの公判では、証拠のねつ造が行われていたことを、宝月 巴が自ら発言したことによって判明する。
担当捜査官らの証拠は隠ぺいされてしまったようだ。
青影は有罪判決を受け、死刑となる。
この後、人事整理がされ、響華は解雇されて罪門は巡査に降格された。
3人の担当捜査官らは、まだ事件は終わっていないと考えており、独自で2年間”SL9号事件”を追い続けていた。
事件から2年後、申し送りがされる直前に、多田敷に「もう一度捜査をさせてほしい」と言われた厳徒は、事件の真相を暴かれるのを恐れ、多田敷を殺害した。