元ネタ

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この項目では各エピソードのトリックなどの「元ネタ」を紹介しています。 ただし、以下は「&color(#F54738){公式発表}」と表記されたもの以外、逆転シリーズ開発スタッフによって公表されたものではありません(ファンによる推測ということです)。 公式発表の情報源は、2005年9月20日に発売された書籍「[[逆転裁判ファンブック>>https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840224463/gyakutensai0d-22/ref=nosim/]]」です。巧舟氏と有栖川有栖氏の対談が掲載されており、この対談中で明かされています。 ''※各エピソード及び元の作品のネタバレが含まれていますので、閲覧の際はご注意下さい''。 ***1-1「初めての逆転」 ・ジョン・ディクスン・カー「皇帝の嗅ぎ煙草入れ」 ・映画版ペリー・メイスン ・「古畑任三郎」2ndシーズン「しゃべりすぎた男」 いずれも「ある品物を''見間違えなかった''こと」が決定的な証拠となる。 ***1-2「逆転姉妹」 ・江戸川乱歩「心理試験」 どちらも「家具」の存在が決め手になって真犯人が事件当日に現場にいたことが証明される。 ***1-4「逆転、そしてサヨナラ」 ・刑事コロンボ「悪の温室」 どちらも真犯人の犯行を証明する「ある物」を「ある道具」を使って発見している。 ***2-3「逆転サーカス」 ・トマス・W・ハンシュー「ライオンの微笑」 どちらも「ライオンの笑顔」の正体が事件のカギとなる。ちなみに、このネタは藤原宰太郎の推理クイズ本にもある。 ・有栖川有栖「46番目の密室」(&color(#F54738){公式発表}) ・大阪圭吉「デパートの絞刑吏」(&color(#F54738){公式発表}) 「デパートの絞刑吏」は青空文庫で読むことが出来る。[[こちら>http://www.aozora.gr.jp/cards/000236/card1261.html]]から。 ***2-4「さらば、逆転」 ・刑事コロンボ「ハッサン=サラーの反逆」 どちらも真犯人に「ある二択」をつきつけて「裁判で有罪になる」ことを望むよう追い込んでいる。 ***3-2「盗まれた逆転」 ・刑事コロンボ「二枚のドガの絵」 どちらも「指紋」が決め手になって「ある品物」が犯人の自宅にあったことが証明される。 ・刑事コロンボ「5時30分の目撃者」 どちらも「目撃者が犯人を目撃していたこと」ではなく「犯人が目撃者を目撃していたこと」が事件解決の決め手となる。 ***3-3「逆転のレシピ」 ・刑事コロンボ「逆転の構図」 ・古畑任三郎2ndシーズン「赤か、青か」 いずれも真犯人しか知らないはずの「その品物が本物であること」をうっかりしゃべってしまうように誘導している。その直後に「今の話、聞いたよね?」と周りの人に確認を取る点も同じ。 ***3-4「始まりの逆転」 ・「手を怪我しており、片手で手すり越しに人を落とすのは不可能」 「Xの悲劇」でドルリー・レーンがディビッドを死刑から救い出した切り札のネタ。 ***3-5「華麗なる逆転」 ・本作のプロットはドルリー・レーンシリーズを参考にした箇所が多く見られる。数が多いので、詳しくは下を参照。 #region ''1.双子が入れ替わる''  「ドルリー・レーン最後の事件」のメイントリックの1つ。 ''2.年少者による、既に死亡した肉親の指示書に基づく殺人''  「Yの悲劇」の有名なメイントリック。その際に、「年少者ゆえに単語の意味を取り違えて奇妙な行動に出る」という展開も全く同じである。 ''3.探偵が最終話の犯人''  ドルリー・レーンシリーズでも最終作「ドルリー・レーン最後の事件」でレーンが犯人となる。さらに、以下の点が類似する。  (1)探偵は、自分の人生の生き甲斐に関することと人を守るために、やむなく殺人を犯す。   ・レーン:シェイクスピア、ペイシェンス   ・ゴドー:千尋、真宵  (2)探偵は、一部の感覚器が不自由である。   ・レーン:耳   ・ゴドー:目  (3)その不自由な感覚器のせいで不自然な行動を取ってしまう。   ・レーン:壁の隠し金庫を探すのに、壁を叩いて音の違うところを探すのではなく、手当たり次第、鉈で破壊して回る。   ・ゴドー:雪に付いた血が見えないため、血の付いた部分の雪だけを排除するのでなく、一帯の雪を全て排除する。  (4)その不自然さから、犯人に助けられた少女が正体に気付いてショックを受ける。しかも、少女は犯人を暴く立場にいる。   ・レーン:ペイシェンス(気付いて、失踪)   ・ゴドー:真宵(気付いて、失神)  (5)探偵は、すぐにそのことを察し、少女に「心配しなくていいから」と諭す。  (6)探偵は、どちらも服毒する。 #endregion //構成を整理しました。なお、もともとあった添付ファイルは下に残っています。 ・有栖川有栖「双頭の悪魔」(&color(#F54738){公式発表}) ---- なお、巧氏が好きなミステリは泡坂妻夫「亜愛一郎」シリーズ、ギルバート・ケイス・チェスタートン「ブラウン神父」シリーズ、「刑事コロンボ」など。 ''※泡坂妻夫氏について'' 巧舟氏が好きなミステリ作家。「逆転裁判」にも幾つかネタとして登場している。 ・DL2号機事件:泡坂氏の処女作の題名。「DL6号事件」の名前の元ネタ。 ・紋章上絵師:泡坂氏の職業。3-3「逆転のレシピ」に登場した五十嵐将兵の職業の元ネタ。 ・亜愛一郎(あ あいいちろう):泡坂氏の短編に登場する探偵の名前。「亜」という珍しい苗字は、探偵人名事典の最初に名前が載るようにつけられたという。1-5「蘇る逆転」の証拠品についていたタグの番号「AI-16」は「亜愛一郎」の語呂合わせと思われる。 ---- おまけ:[[奇跡体験!アンビリバボー:08.10.16放送分>http://www.fujitv.co.jp/unb/contents/419/p419_1.html]] DL6号事件そっくりの事例だが、この事件が解決したのは2002年なので、2001年発売の逆転裁判1の元ネタではないと思われる。 //このアドレスはリンク切れしているので削除してはどうか。 &link_up(▲ページ上へ▲) #amazon2(300x250)
この項目では各エピソードのトリックなどの「元ネタ」を紹介しています。 ただし、以下は「&color(#F54738){公式発表}」と表記されたもの以外、逆転シリーズ開発スタッフによって公表されたものではありません(ファンによる推測ということです)。 公式発表の情報源は、2005年9月20日発売の『[[逆転裁判ファンブック>>https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840224463/gyakutensai0d-22/ref=nosim/]]』に掲載された巧舟氏と有栖川有栖氏との対談です。 ''※各エピソード及び元の作品のネタバレが含まれていますので、閲覧の際はご注意下さい''。 //構成を整理、加筆しました。なお、もともとあった添付ファイルは下に残っています。 ***1-1「初めての逆転」 ・ジョン・ディクスン・カー『皇帝のかぎ煙草入れ』 ・『弁護士ペリー・メイスン』(映画版) ・『古畑任三郎』「しゃべりすぎた男」ほか いずれもある品物を「見間違えなかった」ことが決め手になって、犯人が特定される。 ***1-2「逆転姉妹」 ・江戸川乱歩『心理試験』 どちらも「家具の持ち込まれた時期」が決め手になって、犯人が事件当日に現場にいたことが証明される。 ***1-4「逆転、そしてサヨナラ」 ・『刑事コロンボ』「悪の温室」 どちらも犯人の犯行を証明する「ある物」を、「ある道具」を使って発見している。 ***2-3「逆転サーカス」 ・トマス・W・ハンシュー『ライオンの微笑』 どちらも「ライオンの笑顔」の正体が事件のカギとなる。藤原宰太郎の推理クイズ本などにも取り上げられているので、そちらで知った人も多いだろう。 ・有栖川有栖『46番目の密室』(&color(#F54738){公式発表}) ・大阪圭吉『デパートの絞刑吏』(&color(#F54738){公式発表}) 「空を飛ぶマックス」の正体はこの2作のトリックを組み合わせたようなものになっている。なお、『デパートの絞刑吏』は[[青空文庫>http://www.aozora.gr.jp/cards/000236/card1261.html]]で読むことができる。 ***2-4「さらば、逆転」 ・『刑事コロンボ』「ハッサン=サラーの反逆」 どちらも「ある人物」を動かして真犯人に「ある二択」をつきつけることで、自分から有罪を望むように追い込んでいる。 ***3-2「盗まれた逆転」 ・『刑事コロンボ』「二枚のドガの絵」 どちらも「指紋」が決め手になって、ある品物が犯人の自宅にあったことが証明される。 ・『刑事コロンボ』「5時30分の目撃者」 どちらも「目撃者が犯人を目撃したこと」ではなく「犯人が目撃者を目撃したこと」が決定的な証拠となる。 ***3-3「逆転のレシピ」 ・『刑事コロンボ』「逆転の構図」 ・『古畑任三郎』「赤か、青か」ほか いずれも真犯人しか知らないはずの「その品物が本物であること」をうっかりしゃべってしまうように誘導している。その直後に「今の話、聞いたよね?」と周りの人に確認を取る点も同じである。 ***3-4「始まりの逆転」 ・エラリー・クイーン『Xの悲劇』 どちらも「手を怪我しているので、片手で手すり越しに人を落とすのは不可能」という指摘で被告人の窮地が救われる。 ***3-5「華麗なる逆転」 ・エラリー・クイーン『レーン最後の事件』 以下のように、本エピソードのプロットの参考にしたと思われる箇所が多い。また、「双子の入れ替わりトリック」があることも共通している。 #region (1)犯人の動機は、自分にとって大切なものを守ることである。  ・レーン:シェイクスピア、ペイシェンス  ・ゴドー:千尋、真宵 (2)犯人は、五感に不自由なところがある。  ・レーン:耳  ・ゴドー:目(赤色が見えない) (3)犯人は、その不自由さのために不自然な行動を取ってしまう。  ・レーン:隠し金庫を探すときに壁を叩いて音の違うところを探すことができず、手当たり次第に鉈で破壊している。  ・ゴドー:血痕を隠すときに血の色が見えず、灯篭の血文字を見落としたり、血のついた一帯の雪を全て排除したりしている。 (4)犯人に助けられた少女が正体に気づいてショックを受ける。しかも、少女は犯人を暴く立場にいる。  ・ペイシェンス:気付いて、失踪  ・真宵:気付いて、失神 (5)犯人は、どちらも服毒している。  ・レーン:事件後に服毒自殺  ・ゴドー:事件の5年前に毒を盛られて昏睡状態に #endregion ・エラリー・クイーン『Yの悲劇』 どちらも「子どもが死者の遺した殺人計画に基づいて行動した」ことが事件のカギになっている。「単語の意味が分からずに奇妙な行動を取る」という点も同じである。 ・有栖川有栖『双頭の悪魔』(&color(#F54738){公式発表}) 「川の両側で分断された2つの場所で別々の事件が起こる」「探偵が二手に分かれてそれぞれの事件を調査する」といった展開が共通する。 ***余談:泡坂妻夫氏について 巧舟氏が好きなミステリ作家の1人。個性の強い登場人物、伏線の張り方の巧みさなどは『逆転裁判』にも少なからぬ影響を与えており、本編にも泡坂作品や氏本人に関するネタがいくつか登場している。 ・「DL2号機事件」 泡坂氏の処女作の題名で、亜愛一郎のデビュー作。「逆転、そしてサヨナラ」に登場した「DL6号事件」の名前の元ネタ。 ・紋章上絵師(もんじょうじょうえし) 泡坂氏の家業である、和服に家紋を描く職業。「逆転のレシピ」に登場した五十嵐将兵の職業の元ネタ。 ・亜愛一郎(あ あいいちろう) 泡坂氏の短編に登場する探偵。「亜」という珍しい苗字は、探偵人名事典の最初に名前が載るようにつけられたという。容姿端麗だが挙動不審で、真相に気づいたときに突然白目をむくなど、『逆転裁判』に登場しても違和感のない個性的な人物。 「蘇る逆転」の証拠品についていたタグの番号「AI-16」は、亜愛一郎の語呂合わせと思われる。 ---- //おまけ:[[奇跡体験!アンビリバボー:08.10.16放送分>http://www.fujitv.co.jp/unb/contents/419/p419_1.html]] //DL6号事件そっくりの事例だが、この事件が解決したのは2002年なので、2001年発売の逆転裁判1の元ネタではないと思われる。 //このアドレスはリンク切れしているので削除してはどうか。 &link_up(▲ページ上へ▲) amazon2(300x250)

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