連ジ

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【連ジ】 前作(正確には4作前)『機動戦士ガンダム 連邦VSジオン』、あるいはその続編『機動戦士ガンダム 連邦VSジオンDX(デラックス)』のこと。 両者を区別する際は、前者を「無印連ジ」、後者を「連ジDX」などと呼ぶ。 「無印連ジ」はガンダムVSシリーズの原点であり、アーケードゲームでは珍しい3DCGによって 描かれる美麗な機体と背景が、当時のプレイヤー達の間で話題となった。 2on2の対戦形式やコストによる機体性能の差別化など、シリーズ共通のおおまかなルールはこの作品において完成している。 しかし新しい類のゲームであるが故か、想定外へのミス射撃(いわゆる糞ビーム)や無限格闘コンボなど、システム面において多くの問題が存在した。 さらに、連邦・ジオンはそれぞれの軍所属の機体しか使うことは出来なかった上、コストの組み合わせを考えると明らかにジオン側に有利なものであった。 以上のようなことから、無印連ジはアーケードゲームに新たな可能性を見出した意欲的なゲームではあったが、 対戦ツールとしての良作として認められるには至らなかった。 無印連ジで確認されたミスを修正し、さらにゲームバランスの調整、新機体の追加を施したのが「連ジDX」である。 具体的には糞ビームの修正、コンボのダメージ補正及び5HITでの強制ダウン、CPUへの命令追加、陸戦型ガンダム&陸戦型ジム(&ボール)の新機体追加、 一部機体の性能・コストの調整、そして鹵獲モビルスーツの追加などである。また、いわゆる宙域ステージが登場したのも今作である。 これらの修正・調整によって対戦ゲームとしてのバランスは非常に高まり、このシリーズの人気に一気に火を点けることになった。 登場機体は「初代ガンダム登場機体+前述の追加機体」であるので、Zガンダム以降の作品にはその機体全てが内包されてしまうため一見物足りなく感じるが、 MA変形による高速移動や覚醒による一発逆転などのシステムがないため、対戦のかなりの部分がプレイヤーの実力によって左右されるゲームであり (例えば低コスト機のジムが高コスト機のガンダムに競り勝つことなどが、上位プレイヤー同士の真剣勝負においてすら少なからずあった)、 そのためプレイヤーは対戦に勝つために高度な技術、戦略を要求され、それが結果として対戦を白熱させることになったといえる。 多くのゲーマーに高い満足度を与えた作品であり、現在でもこのゲームがガンダムVSシリーズの最高傑作であると推す人も多い。  一方で今作で初出となった宙域ステージは原作の雰囲気を再現できていたが、地上戦に比べると単調でゲーム性が低くアクションゲームとしての完成度が低かった。 またバランスが悪く、ガンダムBZで接射しかしないという厨戦法を生み出すという弊害も生まれている。

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