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東京ハンドブック

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社会/教育/メディア

 ・社会
世界災害後の混乱、物資や食料の略奪から自身を守るため、地方部では村社会回帰や都市国家化が著しい。
都市部でも同様の傾向が見られるものの、人口密度の高さから共同体同士の距離が近く、外部と接触する機会が多く、武装の強化がなされた。
2018年現在においては危機的状況は脱したとされるものの、特に地方部で、内と外を明確に意識する傾向が強い。


 ・環境
2018年現在における世界人口は30億前後とされる。全球的に寒冷化傾向にあり、一部では異常気象が発生している。
環境汚染は緩和されたものの、繁殖力旺盛な植物が人類圏を蝕み、対策のため過疎地が他の地域と合流したことで、人類圏での人口密度は高い。
都市部の人口は世界災害以前と比べて増加傾向で、武器の使用が一般化していることもあり、生活環境はやや悪い。


 ・労働
2018年現在においても食料の不足は解消していない。特に種類の不足が深刻であり、畜産/農業は人手不足が慢性化している。
都市部でも食料品関係の仕事は多く、最近では生産から代用食品の改良に需要が移りつつある。
その他、大企業の凋落、輸送経路の不安定化により、一つの地域に生存に必要な全ての業種を置くことが求められている。

また、各地の自警団やロッジの需要から、都市部では武器弾薬の製造も盛んである。
地方では戦力の差が生存に直結するため、共同体外の者に売らないのが慣例となっている。


 ・教育
2010年あたりまでは、広く教育を担っていたのは地域の小学校のみであった。三年間が小学校課程で義務教育、残る三年が中学校課程。
2014年あたりまで教育内容は概ね維持され、この頃さらに、高校卒業以上を含む高度な教育を施す中学校が制度に復帰している。
2018年になると、教育の難度は若干緩和され、小学校六年間が義務教育とされる。大学~院相当の高等学校が制度に復帰している。

以前は12、最近は15で社会に出る関係上、小学校の前期教育の段階で共同体の役割を教え、戦術と経済に踏み込むなど、内容は厳しい。
さらに小学校の後期教育では情報、通信、戦闘科目が追加されるなど、必要とはいえさながら軍隊の様相である。留年も認められる。
とはいえ前期の三年間はいわゆる『読み書き算盤』であり、そこで教育から離脱する者は商家や職人の家で住み込みで働くことが多かった。

小学校の前期教育を受けて、商売の道に進んだ者を、東京では『丁稚』(東京では本来『小僧』が正しいが、廃れた)と呼ぶ場合がある。
彼らは小学校に六年通う代わりに、商売人としての礼儀作法や教養などの教育をさらに六年ほど学びつつ、雑用を担う。
優秀であれば出自を問わず出世し、さらには養子縁組によって商家を継ぐこともあるが、厳しい日々に嫌気がさして"燃え尽きる"者も多い。


 ・メディア
ごく狭い地域の瓦版を除いては、最初に世界災害のノイズを克服したのは有線ネットワークであった。
当時の様相では全国的/世界的なニュースは求められておらず、地域ごとの情報交換で充分用が足りた。
このネットワークはインターネットに似ていたものの、付加が集中するとすぐに使用不能となり、徐々に不満が出始めた。

放送がノイズを克服したのは高出力の音声放送を除けば2010年頃。現在、全国的な放送は日本放送協会(新NHK)のみが行っている。
その他、地域に根ざした放送局が一つ、新世代の民放が一つ、ロッジ共同資本の局が一つ程度ある事が多い。番組の一部は融通し合っている。
また、東京ではネットレイス系の『NFVT』が、過激な映像と悪ノリでよく知られるている。

ケーブルテレビは技術的に全く問題ないものの、商業的には失墜した。前線で生き延びられる記者や、独自の要素を用意できなかったためだ。

旧メディアは世界災害によるノイズや電力の断絶、各種の混乱の中で一度は死んでいる。
2010年前後に復帰した彼らは責任論や捏造で世論を弄ぼうとしたため、NHKを含めてロッジ合同の大規模な襲撃を受けて完全に沈黙した。
多くは『寄って立つべき地域の平穏を乱した』として共同体法に則り処罰され、中には『日朝戦争で敵に荷担した』として収容された者もいる。




暮らしと文化

 ・民俗
 ・ものの文化史

衣食住

  ・衣
衣服は後回しにされがちだが、腐るわけではなく、そもそも大量の"備蓄"があり、真冬の防寒以外では問題とはならなかった。
現在では必要な分に関しては完全に良好な状態であり、過度でなければ装飾的で贅沢な衣服も手に入るようになっている。
ロッジの構成員の一部には、高性能な装甲材や、高価な素材を用いた『戦闘服』を用いる者もいる。


  ・食
食料の一部を安定して配給できるようになってからは、地域共同体に属する者が命に関わるほど飢えることはまずない。
近年、食事のほぼ全量が主食の食事に不満が出始め、飢えない程度に作物の転換や、都市部での野菜の水耕栽培が行われている。
とはいえ食肉の生産は難しい。苦肉の策として導入された培養虫肉は代用食品よりも人気がないにもかかわらず、設備は未だ稼働中である。

配給は一部量に限られるため、それだけでは満腹にはほど遠く、ほとんどの人間は市場に高値で出回る作物を購入している。
ロッジの構成員は基本的に配給制度の外にいるため、ロッジが代わりに買い付けて配給するか、それに相当する金銭を提供している。
ロッジへの所属は仕事ではないため、ただ所属しているだけでは死なない程度の量しか手に入らないのが普通である。

名無しさん> 問題は量だ。金があっても、贅沢は世間体に関わる。


  ・住
住環境はそれほど変わっていない。ただしコストの問題でエレベータなどが稼働していないことが多く、高層住宅は敬遠されている。
また、公共の交通手段を気軽に利用することもできないため、都市部での活動を生業とする人間は郊外でなく都市に住むことが多くなっている。
結果として、東京の人口密度は凡そ1500万と過密状態であり、寝床の提供のため手狭な『棺桶』ホテルや『コンテナ』住宅などが作られた。

ロッジの構成員も状況はあまり変わらないが、持ち家はごく少なく、高層住宅を敬遠することもしない。
彼らは総じて自身の居場所を隠蔽しようとするため、できる限り都市の盲点となる場所を選ぶか、およそ三ヶ月置きに棲処を替える。
その多くは部屋が手狭であってもさほど気にせず、自分が使う機材が置けて外から目立たなければ良いと考えている。




スポーツ/娯楽

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