gundrake
PATH
最終更新:
gundrake
-
view
【パス/PATH】
小径の意味。ここでは霊妙な力の通り道ほどの意味で扱う。全ての生物はパスを開くことで、霊妙なる力の行使が可能となる。
ある者は有史以前の本能の中からこの力を得た。またある者は自己の内面を見つめ、また自己の修養によりパスを開くに到った。近世や現代においてもたゆまぬ鍛錬の末に無意識ながらパスを開き、伝説的な伎倆を身につけた者がいる。だが、それらの『パス使い』が代を重ねることは稀で、大抵は一代限り、そうでなくとも数代で迷信の中に埋もれていった。
魔術師の正体は、パスによってもたらされる力そのものを目的とし、知識と技法を継承してきた者達である。
魔術師の正体は、パスによってもたらされる力そのものを目的とし、知識と技法を継承してきた者達である。
パスはその名の通り『経路』である。魔術師は自身の内なる力や自然の法則にパスを通じることにより、それらから力を引き出すことができる。逆流した力を受け流し、外部への(あるいは内部への)パスを通じて放出することが、魔術を行使する一連の流れである。
しかしただの人間である魔術師が、遙かに大きな存在にパスを通じることは強い反動を伴う。力の経路が焼け付いてパスは破壊され、苦痛と消耗、場合によっては制御できない余剰の力による変異や狂気に苛まれることとなる。
魔術師たちは長年の経験則から、我が身を守る術を心得ている。詠唱や動作により自らのパスを外部に置く、魔術の性質に近いもの(千里眼の魔術に水鏡、炎の精の喚起に篝火など)に反動を肩代わりさせる、触媒のパスを取り込むことで反動を分散させるなどが代表的なものである。
魔術師たちは長年の経験則から、我が身を守る術を心得ている。詠唱や動作により自らのパスを外部に置く、魔術の性質に近いもの(千里眼の魔術に水鏡、炎の精の喚起に篝火など)に反動を肩代わりさせる、触媒のパスを取り込むことで反動を分散させるなどが代表的なものである。
魔女や占い師など、本物の魔術師でないにも関わらず魔術を行使する者の多くは、これらの『儀式』をひっくるめた形で魔術を覚えている事が多い。でなければ、余程の変異や精神の変調がない限り、インチキと考えて差し支えない。
魔術師、あるいは魔術を行使する者が、力を直接的な攻撃に使うことはほとんどない。即時の破壊的な魔術は経路を焼き尽くし、パスを引き裂いてしまう。さらには近頃の銃器は発達目覚ましく、あえて破壊的な魔術を行使する理由がほとんどない。
詠唱や触媒を駆使しても気休め程度でしかない破壊的な魔術は、研究開発さえほとんど行われていないのが現状である。
詠唱や触媒を駆使しても気休め程度でしかない破壊的な魔術は、研究開発さえほとんど行われていないのが現状である。
賢明な魔術師がどうしても破壊的な魔術を行使する場合、破壊的な存在を予め喚起(召喚)しておく、土砂崩れなど自然の原理を利用する、予め力を付与した刃物や爆発物を操るなどすることが多い。これらの方法は呪術などよりは即効性があり、かつ相手の霊妙な力への抵抗力が高くとも一定の成果を上げることが期待できる。
しかしながら、経路が焼けることを覚悟の上であれば、破壊的な魔術の行使は今なお可能である。
しかしながら、経路が焼けることを覚悟の上であれば、破壊的な魔術の行使は今なお可能である。
【パスの脆さ/Pathogen】
良いことばかりではない。パスは一方通行ではないため、外部からの力が侵入するための経路ともなる。
パスを閉じている者は、それは八芒星のシンボルで表される。
この状態にある者は、魔術を行使できないかわりに非常に強固である。特にパスの全てが閉じている場合、八芒星は追加の抵抗力を得る。
この状態にある者は、魔術を行使できないかわりに非常に強固である。特にパスの全てが閉じている場合、八芒星は追加の抵抗力を得る。
パスが開かれるほどそれらの力への抵抗力が落ち、それは指向性の強い五芒星で顕著である。
六芒星はかなりマシな部類だが、それでもパスを閉じているのとは比べものにならないほど脆い。
七芒星はより高次にあり、方向性があるにもかかわらず六芒星並の抵抗力を持つ。ただしこの領域は魔術そのものの反動が増す。
六芒星はかなりマシな部類だが、それでもパスを閉じているのとは比べものにならないほど脆い。
七芒星はより高次にあり、方向性があるにもかかわらず六芒星並の抵抗力を持つ。ただしこの領域は魔術そのものの反動が増す。
なお、一度開いたパスは、より経路の多い別種のパスに変わることはあっても、閉じることは非常に稀である。
魔術師にとって、パスの選択は人生の岐路に等しい。
魔術師にとって、パスの選択は人生の岐路に等しい。
優れた魔術師は優れた『探索者/pathfinder』になり得ると共に、魂を剥き出しにしたか弱い存在でもある。
そのため、パスの恐ろしさを充分に叩き込まれた生粋の魔術師は、万一に備えて経路を温存して隠者のように振る舞うことが多く、この時代に入って魔術を志したような新参の魔術師は力を振るいたがる傾向にある。彼らは互いを少々蔑みながらも、ある程度までは理解しあえる立場にある。それは力への嫉妬や畏れが激しい狂気の源となるのを身に沁みて理解しているからに他ならない。
そのため、パスの恐ろしさを充分に叩き込まれた生粋の魔術師は、万一に備えて経路を温存して隠者のように振る舞うことが多く、この時代に入って魔術を志したような新参の魔術師は力を振るいたがる傾向にある。彼らは互いを少々蔑みながらも、ある程度までは理解しあえる立場にある。それは力への嫉妬や畏れが激しい狂気の源となるのを身に沁みて理解しているからに他ならない。
【三星/vain vision】
小神族が持つ三角形のパスは畸形とされる。
大きな特徴として、三角形のパスを起点とした力以外ではパスの破壊が起こらないこと、同じ三角形のパス同士でも『色』が異なれば経路を連結できないこと、力の経路を延長することで力が爆発的に膨れあがることが挙げられる。
特に三連結によって放たれる魔術の効力は、魔術師のものとは比べものにならない。
大きな特徴として、三角形のパスを起点とした力以外ではパスの破壊が起こらないこと、同じ三角形のパス同士でも『色』が異なれば経路を連結できないこと、力の経路を延長することで力が爆発的に膨れあがることが挙げられる。
特に三連結によって放たれる魔術の効力は、魔術師のものとは比べものにならない。
ただし、経路の持ち主は抵抗力がかなり低くなり、魔術そのものの抵抗力は皆無に等しいため、このパスの持ち主にとって、魔術師は天敵といえる。なにしろ魔術師が簡易の結界を張るだけで、全力の魔術が効果を失う場合があるほどだ。
もっとも、熟練した小神族ならば『簡易の結界程度までなら』貫通できる可能性が高い。
もっとも、熟練した小神族ならば『簡易の結界程度までなら』貫通できる可能性が高い。
【具体的な抵抗力】
- 三芒星
容量3/抵抗力3
- 五芒星
容量5/抵抗力5
- 六芒星
容量6/抵抗力6
- 七芒星
容量7/抵抗力6
- 八芒星
容量8/抵抗力8
- 全て閉じている場合の追加抵抗力
容量0/抵抗力4
合計:容量24/抵抗力28
合計:容量24/抵抗力28