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トロウ・モデル

概要

アメリカの社会学者、マーチン・トロウの提唱し、喜多村和之が図表化した理論モデルのこと。
高等教育進学者数の増加という量的な変化が高等教育の質の変容をもたらすという論であり、質の変容は大学の管理・運営、財政、カリキュラム、授業編成、教員の採用ならびに養成、学生の選抜方針、研究活動への援助方法、学生―教師関係など、多岐に及ぶ。

各段階

 該当年齢人口に占める大学在学率が15%までの段階をエリート段階、15%以上~50%までの段階をマス段階、50%以上をユニバーサル段階という。

特徴

高等教育制度の段階 エリート段階 マス段階 ユニバーサル段階
高等教育の機会 特権 権利 義務
大学進学の要件 制約的(家や才能) 準制約的(制度化された資格等) 開放的(個人の意思)
高等教育の目的観 人間形成・社会化 知識・技能の伝達 新しい広い経験の提供
高等教育の主要機能 エリート・支配階級の精神や性格の形成 専門分化したエリート養成+社会の指導層の育成 産業社会に適応しうる全国民の育成
教育課程 高度に構造化(剛構造的) 構造化+弾力化(柔構造的) 非構造的(段階的学習方法の崩壊)
主要な教育方法・手段 個人指導・師弟関係重視のチューター制・ゼミナール制 非個別的な多人数講義+補助的ゼミ、パートタイム型・サンドイッチ型コース 通信・TV・コンピュータ・教育機器等の活用
学生の進学・就学パターン 中等教育修了後ストレートに大学進学、中断なく学習して学位取得、ドロップアウト率低い 中等教育後のノンストレート進学や一時的就学停止(ストップアウト)、ドロップアウトの増加 入学時期の遅れやストップアウト、成人・勤労学生の進学、職業経験者の再入学が激増
高等教育機関の特色 同質性(共通の高い基準を持った大学と専門分化した専門学校) 多様性(多様なレベルの水準を持つ高等教育機関、総合制教育機関の増加) 極度の多様性(共通の一定水準の喪失、スタンダードそのものの考え方が疑問視される)
高等教育機関の規模 学生数2000~3000人 学生・教職員数30000~40000人 学生数は無制限的
社会と大学との境界 明確な区分、閉じられた大学 相対的に希薄化、開かれた大学 境界区分の喪失、大学と社会の一体化
権力の所在と意思決定の主体 小規模のエリート集団 エリート集団+利益集団+政治集団 一般公衆
学生の選抜原理 中等教育での成績または試験による選抜(能力主義) 能力主義+個人の教育機会の均等化原理 万人のための教育保障+集団としての達成水準の均等化
大学の管理者 アマチュアの大学人の兼任 専任化した大学人+巨大な官僚スタッフ 管理専門職
大学の内部運営形態 長老教授による寡頭支配 長老教授+若手教員や学生参加による“民主的”支配 学内コンセンサスの崩壊?学外者による支配?
(トロウ 1976 天野・喜多村訳より)

参考文献

 トロウ,マーチン 1976 高学歴社会の大学 天野郁夫・喜多村和之訳 UP選書





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  • 厳選された美女を、一握りのお客様のために(人・ω・) http://sns.fgn.asia/ -- 和子 (2012-08-22 02:03:33)
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