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061224
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00

過去も未来も関係ない
僕は捨てるために書く

01

僕の人生は失敗だった。
つまらないし面倒くさいしぶっ壊れてる。

机の中を探して中学生の時に書いた詩を見つけた。
これがあの頃の自分の鏡。

過去の自分を憎み殺したくなる。
それは同時に現在の自分は未来の自分に呪われているということ。

自分は何一つ進歩していない。
恥ずかしい詩を書いていたあの時から。

その証拠に今こうして馬鹿な文を綴っている。
すぐに恥ずかしくなって燃やしたくなると分かりきっているのに。

02

何もかも朽ちていく。
それがこの世界の法則だから仕方が無い。

自分の勇気の無さ行動力の欠如モチベーションの低さ。
それらが枷となり縄となり鎖となって僕を縛りつける。
傷つくのが怖いから部屋で一人震えている。
都合のいい論理を振りかざして逃げていく。
自分自身にさえ否定された論理を高らかに語る舌。
引きちぎられてしまえばいい。

自分は生きているか?
肉体は生きていて精神は死んでいる。
人は死んだら生き返らない?
夢を見ているだけ。

現実逃避に現実逃避を重ねて
自らの重みでそれが歪みきる。

自我が壊れ、僕は感覚に触れた。

03

僕は飛ぶ
世界の意識と無意識の狭間へ
反転。反転。反転。
視界が意味を為さないほどに感覚は全て解放されている。
白。黒。白。黒。白。黒。
遠い。近い。遠い。近い。遠い。近い。

巨大な球体が無数に僕を押しつぶした
次の瞬間には
耳をつんざく空虚の中に原子に収束する
次の瞬間には
再び宇宙のような質量が僕を圧迫する
次の瞬間には
泣き出したくなるようなちいさなちいさな世界
次の瞬間には

どこまでも飛んでいくけど、
どこまでも落ちていく。

だから僕はプラスのエナジィだけに満たされていた

04

サイケデリックな世界を吐き出す。
再び壊れた歪んだ世界。

僕は記憶の海をわたる。
どうせ生きてはわたれないと思った。
だからその通りになった。
僕は落下して水没した。

微小な無数の生物に満ちた塩辛い液体が僕の気管に流入する。
生命活動が危機にさらされはじめる。

最も不必要な意識が取り外されるのを僕は見た。

定義どおり海は記憶だった。
だからそれを取り入れた僕は幻を視た。
あまりにもそれが大量だったため僕のメインメモリは処理能力の限界を超えた。
データがオーバーフローしたから殆どはバグかもしれない。

時間は現在。
僕は凍える冷気の中を、背中を丸め歩いていた。
小学生らしき集団とすれ違った。
女の子達が笑っている。
僕を見て笑っている?
それは錯覚だ、妄想だ。
今すぐ思考を遮断しろ。
何か僕の外見に不都合があったか?
わからない。わからない。
見た目の問題じゃない。何か雰囲気とかオーラとかそういう系統の、
何か、何か……………………
すれ違っただけで嘲われた……。
馬鹿な。
何故?
僕が?
僕のことを笑ったんじゃないんじゃないか?
いやでも小さい子って残酷だから容赦ないから。
そこらの女子高生とかと同レベルで考えたほうがいい。
TVとか漫画とかでエッチな知識とかを仕入れて、
あとアキバ系とかイケメンとかよくわかんないけどそういう知識でもって僕をジャッジするんだ。
キモいとか絶対言ってるんだあの子達は。
ひどい。
信じてたのに。
いや冷静になれ。
思考が暴走しているぞ。
大体小学校高学年なんてもう大人じゃないか。
世界の悪意に汚されて見も心もすっかり黒く染まっているに違いない。
あのくらいの年頃で純真さが残っている少女なんて幻想の産物だ。
恐ろしい…………。
誰も彼も僕の見ていないところで僕を笑ってる。
表面上僕と仲がいい振りを演じている人たちも絶対僕の見ていない所では
まじうぜえとか馴れ馴れしく話し掛けてきてタチ悪いとか言ってるに違いない。
それくらいなら傷つけられ無視された方がどんなに良いだろう。
いや、本当にそうか?本当にそっちのほうが良いのか?
僕はそうやって直接、いわゆる典型的ないじめを受けたことは無いから、
そうされた時の痛みや心の傷を本当に理解しているわけじゃない。
そんな僕が偉そうにいえる立場か?
実際にいじめられている人からしてみたらひどいこと言っているんじゃないか?
僕はひどいことを言った。自分より彼らのほうが良いだなんて。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい……………………

05

天気がいいので僕は外に出ました。
青空が僕に呼びかけているように感じました。
だから僕は天を仰ぎました。
眩しい日差し。
雲が文字を作ります。
それはまさに神様からのメッセージのように感じました。
僕はその文字が出来上がる様に心を奪われました。
風が計算されつくした軌道で吹き、芸術的な仕方で流れます。
文字は綺麗に並び、数秒で跡形も無く消えました。
それは僕に生きる価値は無いとの宣告でした。
僕は直ちに首を吊りました。
薄れ行く意識の中で僕は気づいてしまったのです。

これが現実ではないということに。

なぜなら僕はいままで一度も自殺する勇気を得たことが無いからです。

06

永遠の中に刹那がある
刹那の中に永遠がある

来い!
永遠の主よ。刹那の王よ。
私の中に来い!!

来るぞ。
来るぞ来るぞ。くるぞくるぞくるぞ

来た、来た来た来た来たきたきたキタキタキタキタキタキタキタキタ
僕が壊れる崩れる千切れる裂ける砕ける分解する分散する拡散する。その瞬間すなわち永遠。
暴走の前の静寂。血液の逆流。否。沸騰。
死だ!死に最も近づく飛翔。快感ドライヴ。

時間も空間もとっくにほどけてしまった次元
全てが僕であって僕でない??????

音なんてとっくに超えてるし光だって超えた。
宇宙が拡大をやめ僕に向かって収縮する。

助けて!助けて助けてたすけてたすけてたすけてたすけて
僕は死ぬ!!!!!!今はっきりと分かった
違う!?ずっと知っていた。でも、いつものように、
目を背けていたんだ。
あああああああああぁぁああぁあぁあ

07

浮遊しながら生きている狂人。
自分の存在も未来も分からないけどとりあえず生きている。
停止した死人。
評価するべきものも無い。なぜなら死んでいるから。

あなたならどちらを選びますか?
と、自分に訊かれた。

あなたは何を求めますか?
と、自分に訊かれた。

だから僕は訊き返してやった。
あなたは?

そうさ。僕はお前らとは違う。
脳の弱った思考力の無い奴らになんて判断を委ねるものか!!!!
僕はお前らとは違うんだああぁぁああ
なぜなら天才だから!!!!!

08

自分の中に自分でない人がいる気がします。
でもそれは思春期に良くある妄想だと思いこみました。
僕もう思春期じゃ無いんですけど。

09

友人が苦痛について克明に語っていました。
拷問かなにかの解説だったでしょうか。
僕は気分が悪くなりやめてくれと懇願しました。
でも彼は止めませんでした。
壊れた機械のように話し続け、僕はなぜか聞き続ける事しか出来ませんでした。
すなわちそれは悪夢だったのです。
僕が目覚める寸前彼は言いました。
「本当の自分を視ろーーーーーー」
僕は彼を殺しました。
彼が嬉々として語った苦しい死に方、まさにその死に方で死んでもらうことにしました。
彼が息絶えた時僕の目が覚めました。
つまりそれまで僕は夢を見ていたのです。
だから僕は無罪なんです。

10

人を愛するってなんなんでしょうか。

今までたくさんの人がこの疑問について考え、たくさんの答えを遺して死んでいきました。
でも人の精神というのはそれぞれ別個なので、僕も僕なりに考えてみることにしました。

………………
………………………………………………

違う!
そんな結果なんて認めてなるものか!
僕はもっと純粋な愛というものを抱いているんだ!!

と吼えたところで自分の思考相手では勝ち目が無いので僕は結果を素直に認めることにしました。

自分を特殊化して何とか保ってきた脆弱なアイデンティティー。
自分を記号化して何とか培ってきた矮小なプライド。
もうそろそろ捨てても良い頃だ。
そもそもそれらを必死に護るには僕はあまりに無力だ。
僕はこんなにも薄っぺら。こんなにも空っぽ。
コアが無いのにコーディングだけで生きてきました。
全く恥ずかしいことです。
いい加減認めたらどうですか。

11

(削除されました)

12

これが死ぬ直前の最後のトリップだよ?
準備はいいかい!

(僕はこれらが幻に過ぎないことを本当は知っている)

体中が灼けているよ。バラバラになりそうだ。
空からたくさんの輝きが降ってくる。
まぶしい光。真っ白。

(すべて僕の記憶の断片なんだ)

あぁ、世界中からエナジィが加速しながら!集まってくる!!
暖かい!うれしい!たのしい!

(きっと僕の幼い頃の本当に幸せな思い出なんだろう)

熱! 音!! 光!!!
精神! 感情!!
生命!!! 存在!!!!!!

(それなのにこんな壊れた快楽の為に使われている)

全部集まってくる!!
みんな一体となる!!! これは何だ!? 僕は誰だ!!!?? 楽しい!!

(ごめんなさい、お父さん、お母さん)

妖しい満月の光! 太陽の煌き!!
一緒に飛ぼう!!

(それに小さい頃の僕)

ガクン………
来た!!!!!

(本当に、ごめんなさい)

―――――――――――
―――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――

(僕はもうすぐ死んでしまいます)

生と死の境界へ
永遠と刹那の境界へ

(楽しかった日々は、もう二度と帰っては来ないのですね)

エナジィ、ビート、繰り返し、繰り返し、
ノイズ、スピード、どこまでも、どこまでも………!!

(どうして僕はこんなことになってしまったのでしょうか)

思考能力がうすれてきた
同時に怒涛の情報の交換の嵐のなか!!!!
宇宙の果ての暗闇
最初の瞬間の純粋な光

(何もかも、手遅れです)

ああ…
なんて幸せなんだろう
僕は、この時のために生まれてきた

(今まで……ありがとう…………)

もう何もわからない
あぁ、あぁ……
全部光ってる
僕は自由だ

(さようなら…………)

光が消え
最終更新:2008年01月14日 11:41