ドット絵作成メモ (フィルタ概説)

【フィルタ概説】
今度はフィルタについて。
一気に覚える必要はありませんが、目を通すくらいはしておいて下さい。
何となくでも良いので各フィルタの機能を把握しておくと、作業効率がだいぶ良くなるはずです。


1.高品位縮小
特殊効果の項にあります。
文字通り画像乃至レイヤーに「描かれている絵を」高い品質で以て縮小するためのツールです。
重要な特徴として「キャンバスのサイズには影響を与えない」という点が挙げられます。あくまでも描かれている絵を縮小します。
Output Width/Heightで縮小後のサイズを、以下の項目は「縮小方法」「なめらか強度」「ガンマ値」となっています(たぶん)
ぶっちゃけサイズ指定を含む前三者が分かれば無問題です。ガンマ値は触らなくておk。

なお、縮小方法となめらか強度は指定するサイズによって挙動がだいぶ変わってきます。
三次補完法で綺麗に縮小出来ないこともあれば、その真逆もあります。
仕上がりは好みの問題もありますので。ご自分で色々と試してみて下さい。



2.ドロップシャドウ
特殊効果の項にあります。
「選択範囲に沿った」影を落とします。そのまんまです。唯一の注意点は、範囲選択をしていないと意味がないということ。
アイコンの場合は使い道が(ryですが、マップつくりには一役買える可能性があるフィルタです。
変わり種作成時には有用。



3.単色効果
カラーの項にあります。
選択範囲内を指定した色味で染め上げるフィルタです。
画像を「単一な」色味にしてしまうもので、イメージとしてはセピア化やモノクロ化に近いものがあります。
ただしこのフィルタの場合、単純に色味を変えることに加えてコントラストが低くなってしまう(=絵がのっぺりする)傾向があります。
簡易的な色替えには極めて便利なフィルタですが、これ一本で全てを終わらせられるというわけでもありません。



4.RGBカラー
カラーの項にあります。
RGB、即ち「赤緑青」の三原色をそれぞれ別個に調整することが出来ます。
PictBearSE本体にも付いている機能ですが、こちらはプレビューが利用可能なためなにかと便利です。
-100~+100の範囲で加減を行います。なおこの数値は強度を示すもので、加減する値を直接示しているわけではありません。
結構極端な結果が出ることもあるので、一度に調整し切ろうとしない方が良いかもしれませんね。



5.色相/彩度/明度
カラーの項にあります。
色相環(義務教育時代に美術の授業でやったであろうアレ)に則った色の変更を加える部分、
鮮やかさの変更を加える部分、明るさの変更を加える部分の以上三種がセットになったフィルタです。
色相は360で一周(イメージが湧かない場合は実際に使ってみて下さい)をし、明るさや鮮やかさは一切変更しません。
一定の法則に基づいた変更が加えられるので、元画像の色のチョイスによっては加工後、色合いがおかしなことになる場合もあります。
元画像の明るさや鮮やかさを維持出来るので、色替えの際に大活躍をします。
彩度は色の鮮やかさを示し、0で変更なし、-100でモノクロ、+100で純色(たぶん)になります。
数値を上げれば上げるほど鮮やかに鮮やかになっていきます。やり過ぎると安っぽくなりますが。
どちらかというと下げて使うことが多いように思いますが、コントラストフィルタの代わりに使うことも一応可能です。
明度は明るさの変更を行います。
-100で真っ黒、+100で真っ白になる(それぞれRGBカラーで00/00/00と255/255/255)と思いますが、実際に使う範囲はもう少し小さくなると思います。
色替え改造ではあまり使いませんが、一応(手抜き)調整に使うこともあります。



6.チェッカー
模様の項にあります。
指定したサイズの四角(設定次第では横 or 縦縞)でキャンバスを埋め尽くします。
色替え改造には殆ど使いませんが、所謂「幽霊」を作ったり「半透明」の演出を加える際にはものすごい便利なフィルタです。
本改造メモの場合、原則的には縦横ともにサイズを1にした細かいチェックを使います。
※手動でも同じものは作れるけど果てしなく面倒くさいです。



7.色の入れ換え
色の入れ換えの項にあります。
RGBの三原色を「入れ替える」ものです。明るさや鮮やかさは基本的に変わりません。
色替え改造では色相と並ぶ主力フィルタですが、RGBについて頭に入りきっていないと少々苦戦するかもしれません。
もっとも仕組みは極めてシンプルなものなので、10分くらいアンドゥと変更をして遊んでいるだけでも結構理解出来ると思います。
なお三原色を「入れ替える」という性質上、三原色が元々同程度含まれている色=白や灰、黒には効果がありません。
どうしても、という場合はRGBカラーで調整するなどして色味を持たせれば効果が出てきます。



8.透明度操作
透明度の項にあります。
ちょっと難しいフィルタです。あるとたまに便利ですが、なくても「一向に」構いません。
まあいずれ説明する機会があれば。



色替え改造はここに挙げたフィルタを用いて行っていきます。
私自身は基本的に「色相 or 色の入れ替え→彩度→明度→微調整(RGBカラーや鉛筆を使って直接ぐりぐりと描いていく)」といった感じでやってます。
面倒な時は単色効果→コントラストで終わりますが、これだけだと仕上がりがあまり綺麗ではないので今は殆どやってません。
まあ実際は好きな手順でやって頂いて構いません。人により一番効率の良い方法も変わるでしょうし。

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最終更新:2008年06月20日 00:46