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118 名前:11 33 21 75 14 投稿日:2008/01/16(水) 21:32:35 ???
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「ねぇアスカ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど…。いい…?」
ヒカリが話しかけてきた。生気の感じられない死んだような目。
こんな表情のヒカリを見たのは初めてだった。
「うん、いいよ。屋上に行きましょ。」ヒカリが何を聞きたいのか察しはつく。
私はヒカリを連れだって屋上に出た…。
やはり屋上には誰もいなかった。
空を見上げると晴れわたる空に、ぽつんと一筋の雲が虚しく取り残されている。
ヒカリが力なく口を開いた。「トウジはどうして死んだのかな…?」
「私にも詳しくはわからないの…。」やっぱり…胸がしめつけられる。
「ただトウジのエヴァが使徒に乗っ取られたってことくらいで…。」
「それで…?その後は…知ってる?」
「…うん。シンジの初号機がエヴァごと使徒を殲滅……。」
「碇君の…エヴァ……?」
「そう…。でもきっとシンジのせいじゃないと思うの。
あいつはバカだから…自分の命よりも他人の命を優先するようなやつじゃないかな。
辛いのはすごくよくわかるよ?でもお願い。シンジを責めないであげて…。」
ヒカリの目が赤い。「わかってる…。私も碇君のせいだなんて思えない。でも……でも…。」
「ヒカリ。」私は彼女を抱き締めた。
「いっぱい泣いてもいいよ…?」
「…グス…グス………………。うわぁぁぁぁぁぁっ!!」
ヒカリの泣き声が空いっぱいにコダマした。彼女の悲しみが癒される日はいつになったら訪れるのだろうか。
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