dokuohighschool @ ウィキ
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dokuohighschool @ ウィキ
ja
2007-12-28T16:52:29+09:00
1198828349
-
ドクオは高校一年生のようです11
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10 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 13:18:12.07 ID:hLyPS3Wj0
言ってしまった。
信じられない、今、確かにツンが、心の背中を押してくれた……。
('A`)「……」
(;・∀・)「な、何だね、いきなり君は非常識(ry」
川 ゚ -゚)「いいぞ」
( ・∀・)「え?」
川 ゚ -゚)「この前のお詫びだ。ドクオは気にしないと言っていたが……
やはり、あれは私に非があるしな」
17 名前: ◆ExcednhXC2 [>>9サンクス保存しました] 投稿日:2007/12/28(金) 13:22:00.05 ID:hLyPS3Wj0
('A`)「え、い、いいの?」
川 ゚ -゚)「ああ」
(;・∀・)「え、え、え?」
あれ?
これは、OKということか?
('A`)「じゃ、じゃあ放課後にこの教室で」
川 ゚ -゚)「ああ」
俺は、クーに背を向けて自軍基地へと戻っていく。
その時の俺の顔は、
('∀`)
満面の、笑みだった。
ξ゚⊿゚)ξb「よくやった……流石、我が一番弟子……輝いてるよ、ドクオ」
21 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 13:25:49.73 ID:hLyPS3Wj0
※
(´・ω・`)「さて、前回、ついにあのドクオが動きました。
クーさんと親密になるべく、ビッチ共と手を組み見事お誘いに成功したドクオ。
はたして、どうなってしまうのでしょうか?」
( ゚∋゚)「無理に解説しなくていいでごわすよ」
(´・ω・`)「うるさい、出番無し男め」
(#゚∋゚)「ふん! 絶対、後半はワシが主人公なんぞい!」
( ´_ゝ`)「はーい、喧嘩しないしない。そろそろ本編始まるよー」
(´・ω・`)( ゚∋゚)「まってくれ、まだ喋らせ(ry
25 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 13:27:51.67 ID:hLyPS3Wj0
放課後。
('∀`)bグッ
ξ゚⊿゚)ξbグッ
( ^ω^)「あの二人、何か握手してるお」
( ^Д^) 「出来てんじゃねーの? 空気読んで、ここは帰ろうぜ」
ミセ*゚ー゚)リ(うーん、何かつまんなーい、あたしも恋したーい!)
( ><)「今日は誰かのおうちで勉強するんです!!」
ミセ*゚ー゚)リ「あ、じゃあ私の家なんてどう? ねぇ、ビロード君……」
(;><)「え?え?」
29 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 13:31:10.91 ID:hLyPS3Wj0
ξ゚⊿゚)ξ「それじゃ、私は帰るけどしっかりやんなよ」
('A`)「オス!!」
ξ゚⊿゚)ξ「それと、報告もちゃんとすること。これ、携帯のアドと番号」
('A`)「オス!!」
ξ゚⊿゚)ξ「報告、楽しみにしてるからね。もし朝帰りなら、連絡は無くておk。
卒業パーティーの準備してあげっから、頑張りな」
(;A;)「うう、ありがとうございましあ!!」
何ていい奴なんだ。
俺は、今までこんなに愛された事(師弟的な意味で)があっただろうか?
38 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 13:35:01.98 ID:hLyPS3Wj0
……
(;'A`)「ドキドキだぜ……」
放課後の教室。
俺は、理科室の掃除当番のクーを、じっと待つ。
('A`)(あぁ、どうしよう。緊張してきた)
俺は緊張に耐えられず、師匠(ツン)にメールを送る。
『どうしよう、緊張して何話せばいいのかあwせdrftgtyふうい』
('A`)「あぁ、怖い怖い……」
期待と不安……いや、不安のが大きい。
俺の心拍数は、すでに限界突破状態である。
ピロピローン
('A`)「メールだ」
『へタレ! 覚悟を決めてしゃんとしなさい!』
('A`)「師匠……」
43 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 13:36:53.80 ID:hLyPS3Wj0
そうだ。
俺は、約束したんだ。
絶対にもう、後ろは見ないと。
('A`)「……」
数十分後。
('A`)「遅いなぁ」
流石にもう掃除も終わってる時間だ。
もしかして……いや、考えるな。
きっと、掃除が長引いてるんだ。
('A`)「……」
しかし、いくらなんでも、長引きすぎじゃないか?
44 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 13:38:06.31 ID:hLyPS3Wj0
その時、ガラガラと音がして、誰かが入ってきた。
('A`)「あっ! え、え、えっと遅かったね!」
俺は、爽やかさMAXでドアの方に振り返る。
(;´_ゝ`)「え、あ……え?」
('A`)「……」
兄者先生だった。
49 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 13:39:34.26 ID:hLyPS3Wj0
( ´_ゝ`)「いやー、何だ。俺の事を待っててくれたの?」
('A`)「……」
( ´_ゝ`)「可愛いとこあるじゃなーい♪ 何か悩みとかないか?
先生、めっちゃ聞くよ。口も堅いよ。誠実だよ? どーんとこい!」
('A`)「じゃあ、一つ頼みが」
( ´_ゝ`)「何だい?」
('A`)「さっさと帰ってください」
そう言う事である。
51 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 13:41:07.73 ID:hLyPS3Wj0
兄者先生は泣きながら黒板消しを集め、教室を出て行った。
ちょっと悪い事したかな……。
まぁ、タイミング悪いっちゃ悪いし、しゃーない。
('A`)「それにしても遅いな」
ここまで遅いと、もはや忘れられてるんじゃないか、という考えが浮かぶ。
('A`)「いや、そういう考えはダメだ。
……よし、理科室にいってみるか」
俺は、一応書置きを残して理科室へと向かった。
54 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 13:44:29.75 ID:hLyPS3Wj0
廊下を進み、理科室の前で立ち止まる。
電気はついているが、掃除はもうとっくのとうに終わった雰囲気だ。
('A`)「中にいるのかな?」
俺は、理科室のドアを開ける。
( ・∀・)「どうしても断るのかい?」
川 ゚ -゚)「すまない。私には、君がそう発言する意味がよくわからないんだ」
そこには、モララーとクーの姿があった。
(;'A`)(やべっ! またかよ!)
俺は咄嗟に、机の後ろに隠れる。
57 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 13:47:58.48 ID:hLyPS3Wj0
川 ゚ -゚)「どうして、ドクオとの約束をすっぽかして、君だけと過ごさなければならないんだ?
その理由をハッキリさせて欲しい」
( ・∀・)「簡単だよ。クー、君を僕だけの物にしたいんだ。
他の誰にも、渡したくは無い。この意味、わかるだろ?」
川 ゚ -゚)「……わからんな。そもそも、私は物じゃないし、誰かの所有物になるつもりもない」
今度は、距離が近いせいか、言葉がはっきりと聞こえてくる。
俺は、息を潜める。
( ・∀・)「俺じゃ不服か?」
川 ゚ -゚)「……悪いが、考えた事も無い。君は何故、そこまで私を欲する」
( ・∀・)「クーが魅力的だからさ。俺の相手に相応しい。誰もが認めると思うが?」
何言ってるんだ?
こいつ、身勝手すぎだろ……。
63 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 13:50:41.74 ID:hLyPS3Wj0
( ・∀・)「俺もそろそろガールフレンドの一人も欲しい所だ。
そうすれば、完璧なんだ。その相手は、クー。全てが完璧な君が相応しい」
川 ゚ -゚)「悪いが、モララー。私はそういう気は全く無い」
( ・∀・)「……どうしても?」
川 ゚ -゚)「ああ」
やばいな。
また家政婦は見たポジションに居る訳で。
ど、どうしよ。
( ・∀・)「しょうがないな」
川 ゚ -゚)「……何をする」
ガタン!!
( ・∀・)「本に書いてあったぞ。強気な女は、こうすれば折れるってね」
70 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 13:52:42.81 ID:hLyPS3Wj0
川 ゚ -゚)「大声を出すぞ? こんな事がバレたら、君の完璧な経歴に傷がつく」
( ・∀・)「そんな事言えるのか? クー。俺はお前の、醜い過去を知ってるんだ」
川;゚ -゚)「……何の事だ」
( ・∀・)「とぼけても無駄だよ。お前は中学の時に…・・・」
川#゚ -゚)「やめろ!!」
ドン!!
(;'A`)(うおっ!!)
机に衝撃が走る。
どうやら、突き飛ばされたモララーが机にぶつかったらしい。
74 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 13:56:05.51 ID:hLyPS3Wj0
川#゚ -゚)「ハァハァ……二度と、そんな事は……」
( ・∀・)「言ったらどうする? せっかくこんな田舎に逃げてきたのにねぇ?
また、君の居場所は無くなる訳だ」
川#゚ -゚)「貴様……見損なったぞ、屑め」
(;・∀・)「ははは。君が悪いんだよ。俺に大人しく服従しないから。
ばらされたくなきゃ、俺の彼女になれよ。なぁ、おい」
川;゚ -゚)「!!」
ガラガラと、大きな音がする。
クーの口が塞がれたのか、むー、むーという必死な声が、耳に響いた。
('A`)(まずい!!)
俺は咄嗟に、机の下から飛び出した。
87 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 13:58:54.24 ID:hLyPS3Wj0
(#'A`)「オラァ! クーから離れろ!!」
(;・∀・)「ぐっ!!」
馬乗りになっているモララーを、不意打ちで思い切り蹴飛ばす。
腹を蹴り飛ばされたモララーは、悲鳴をあげながら地面に転がった。
('A`)「クー!!」
川;゚ -゚)「ぷは……ど、ドクオか」
倒れているクーを、起き上がらせる。
よかった、まだ何もされていないみたいだ。
(;・∀・)「ドクオォ……邪魔すんじゃねえ」
(#'A`)「てめぇ、何やってんのかわかってんのか!?」
97 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 14:01:32.97 ID:hLyPS3Wj0
( ・∀・)「ああ、わかってるさ。俺が、完璧になるための……」
(#'A`)「てめーの完璧事情なんか知るか! そんな勝手な事で、クーを苦しめるんじゃねえ!」
(;・∀・)「何? はっ。お前みたいな凡人に何がわかる?」
(#'A`)「わかんねーよ。わかんねーけど、これだけは、はっきりしてる。
テメーはクーを苦しめてる!! それだけで、お前を殴るには十分な理由だ!!」
俺は、頭に血が上っていた。
感情に任せて、モララーの顔目掛けて拳を放つ。
108 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 14:06:01.07 ID:hLyPS3Wj0
しかし、その拳は空を切った。
お返しとばかりに、衝撃が俺の顔面に走る。
('A`)「ぐっ!」
(;・∀・)「はははっ。俺は完璧なんだ。お前みたいなもやしが、俺に勝てるか!!」
今度は、腹に蹴りを入れられた。
俺は後ろに吹っ飛び、机にぶつかる。
( ・∀・)「さあ、クー!! こっちにこい! 俺のものになれ!!」
川;゚ -゚)「くっ、やめ、やめろ……!」
ふざけんな。
物って何だよ……クーは、物じゃねえ……!!
(#'A`)「うああああ!!!」
モララーの膝下にタックルをする。
不意をつかれたのか、モララーはバランスを崩した。
(;・∀・)「う、お!?」
鈍い音が、理科室に響く。
そのまま、モララーは足をすくわれ、机に頭を思い切りぶつけた。
122 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 14:10:25.10 ID:hLyPS3Wj0
('A`)「はぁ、はぁ……」
( ・∀・)「く、そ……」
モララーが、震えながら、俺を睨みつける。
( ・∀・)「何で、お前、そんなに……」
('A`)「好きだからだ」
俺は、はっきりとそう言った。
川 ゚ -゚)「……ドクオ?」
('A`)「俺は、クーが好きだからだ!」
大声で、誰に言っているのかもわからなかったが、俺は叫んだ。
正直な、気持ちを。
(;・∀・)「おめでたい奴だ……その女は、中学の時に……」
モララーが、何かを呟く。
クーの表情が凍りついた。
( ・∀・)「先公に、レイプ未遂されてんだよ……ヒャハハ。傷物ってことだ
もったいねぇ……それを差し引いても……ぁ」
130 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 14:13:09.75 ID:hLyPS3Wj0
そう言うと、モララーは気を失ったのか、そのまま目を閉じた。
('A`)「……」
俺は、何も言えずに、クーの方を見る。
川 - )「……」
重い空気が、流れた。
俺は、そっと口を開く。
('A`)「先生、呼んでくるか。このままじゃまずいしな……」
川 - )「……」
何も言わず、俺は廊下へ出ようとする。
ドアを開こうとした時、腕をつかまれた。
川 ゚ -゚)「軽蔑、しただろう」
('A`)「え?」
138 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 14:17:32.08 ID:hLyPS3Wj0
川 ゚ -゚)「ドクオは、私の事を好きだと言ってくれたが……今ので、興ざめだろう?」
('A`)「何言ってんだ」
川 - )「はは。何でも完璧にこなす? ……違う。私は演じていただけだ。
本当は、馬鹿な人間の思惑も見抜けず、甘い言葉に惑わされた、愚かな女なんだ」
('A`)「……」
川 ゚ -゚)「この高校にきたのも、逃げてきたんだ。週刊誌に取り上げられて、ニュースにもなり、
学校に居場所が無くなったから……だから、学区外のここに、逃げてきたんだ」
川 - )「でも、それも終わりだな……また、ばれてしまった」
クーは、目に涙をためながら、体を震わせている。
俺は、抱きしめたかった。
抱きしめてやりたかった。
けど。
それは、出来ない。
今の彼女にそんな事をして……何になる?
嫌な過去を、思い出すだけじゃないのか?
145 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 14:20:58.25 ID:hLyPS3Wj0
川 - )「ドクオ。すまないが、君の気持ちにも答えられない。
私は、怖いんだ。人と近づきすぎて、裏切られるのが」
('A`)「……」
……そりゃ、
信じてた人に酷い事をされたら、誰だってそうなる。
川 - )「だから、私の事は諦めてくれ。
また、君の時間を奪ってしまう……」
だけど。
そうかもしれない、けど。
('A`)「嫌だ。諦めない」
俺は、はっきりとそういった。
154 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 14:25:39.75 ID:hLyPS3Wj0
川 ゚ -゚)「……何故だ? 私は、心を閉ざしている。だから、君の気持ちにも答えられない」
クーが、顔をあげる。
('A`)「あぁ。確かに、今は無理かもしれない。だけどさ、諦めてくださいっていわれて、
はいそうですかって引き下がれるほど、俺の気持ちは小さくないんでね」
川 ゚ -゚)「……」
('A`)「俺は、クーの事がもっと知りたい。クーと、もっと話がしたい。
そして……やっぱり、好きだから。損得とか、そういう理屈じゃないんだよ」
川 ゚ -゚)「しかし……他にも、もっといい人が」
('A`)「知らねーよそんなの。俺はクーが好きだ。それ以外に何がある?
こんなシンプルな事もわからんのか、クー」
そして、俺は、笑顔を作り言う。
('∀`)「俺は諦めが悪いんだ。KYだしな。待ってる。
クーが、俺に振り向いてくれるまで、ずっと待ってる。てかアタックもする。
身勝手で、しつこい男だとは自覚してる。でも、それが俺の気持ちだから」
169 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 14:29:28.49 ID:hLyPS3Wj0
俺は、自分の気持ちを全て伝えた。
こんなのは、俺のエゴかもしれない。
一方的に、気持ちを伝えただけの、自己満足かもしれない。
けれど、それが俺の出した答えなんだ。
川 - )「君は……本当に、馬鹿だな」
('A`)「ああ。馬鹿だよ」
川 ゚ -゚)「迷惑をかけるかもしれんぞ?」
('A`)「いいよ」
川 ゚ -゚)「セックスとか、拒否するかもしれないんだぞ?」
('A`)「そんなの関係ねぇ」
川 ゚ -゚)「……ドクオ」
クーは、また涙目になって、俺の方を見る。
……あー、だから、そういう顔されると弱いんだって。
('A`)「ほら、先生呼びにいこうぜ。そこに転がってる奴の後始末をしなきゃな」
川 ゚ -゚)「……ああ!」
180 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 14:32:30.00 ID:hLyPS3Wj0
俺は、クーの手を繋いで、職員室へと向かった。
先生に、この事を説明(クーがモララーに襲われた事)するのは、凄く大変だったけど。
先生は、ショックを受けてるみたいだったけど、やっぱり大人だ。
しっかりと、対応してくれた。
モララーは、先生に引き取られ、俺達は暗くなる前に帰る事に。
( ´_ゝ`)「おら、送ってってやるぞ二人とも。途中までな」
兄者先生の車に、俺達は乗る。
ちょっと不安だったけどね。
190 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 14:34:32.90 ID:hLyPS3Wj0
後部座席で、俺とクーは手を繋いだまま、座っている。
窓の外を、景色が凄いスピードで流れていく。
('A`)「大丈夫?」
川 ゚ -゚)「ああ。私は平気だ」
('A`)「……」
クーの手から伝わってくる温もりが、暖かくて、優しくて。
普段ならドキドキして声も出ないはずなのに、何故か気持ちは落ち着いている。
195 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 14:36:45.34 ID:hLyPS3Wj0
川 ゚ -゚)「星」
('A`)「え?」
川 ゚ -゚)「星が、綺麗だな」
('A`)「……あぁ。そうだな」
俺は、窓の外に浮かぶ星を見つめる。
こんな時、君の方が綺麗だよ、とかクサい台詞が浮かんだけど
やめておこう。
今は、この心地よさを、十分に味わおう。
( ´_ゝ`)(やべーな、道間違えちまったよ。こりゃ遠回りになっちまうな……ふ)
205 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 14:39:21.33 ID:hLyPS3Wj0
それから。
無言のまま、しかし心地よい時間はあっという間に過ぎ去った。
( ´_ゝ`)「それじゃ、二人とも気をつけてな」
('A`)「はい。ありがとうございました」
川 ゚ -゚)「ありがとうございました」
兄者先生は、親指を立てると、車を発進させた。
残された俺達は、しばらく見つめあい
川 ゚ ー゚)「また、明日」('∀`)
そう言って、それぞれの家へと戻っていった。
208 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 14:41:51.97 ID:hLyPS3Wj0
――――……
('A`)「……」
家に戻り、ベットに寝転がる。
さっきまでの出来事が、まるで夢のように思えた。
俺は、ツンにメールを打つ。
『色々あったけど、俺、クーに告白した。
そんで、とりあえず、俺達のペースで付き合うことになった。
本当にありがとうな、ツン』
('A`)「よし、と」
送信ボタンを押す。
俺は、携帯を置いて、再びベットに寝転がった。
('A`)(眠い……)
俺は目を閉じて、そのまま眠りに入った。
215 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 14:43:36.78 ID:hLyPS3Wj0
――ツン家――
ξ゚⊿゚)ξ「……」
ξ゚⊿゚)ξ「そっか、うまくいったんだ」
ツンはメールを見て、呟く。
ξ゚⊿゚)ξb「よかったよかった。これも、私のアドバイスのお陰よね!」
一人、部屋の中で親指を立てるツン。
ξ゚⊿゚)ξ「よし、早速おめでとうメールを打たなきゃ!
あのヘタレ、今ごろ浮かれてそうだしww」
220 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 14:45:21.43 ID:hLyPS3Wj0
ツンは携帯を持ち、返信メールを作成する。
ξ゚⊿゚)ξ「えーっと」
手馴れた手つきで、ボタンを打ち込む。
ξ゚⊿゚)ξ「ドクオ、やったじゃない……おめで……おめ……」
打つ手が、止まる。
ξ゚⊿゚)ξ「あれ、何でだろ。うまく打てないや」
ξ゚⊿゚)ξ「なんで、こんなに手が震えてるんだろう」
なんで? どうして?
アドバイスした身として、おめでとうっていってあげるべきなのに。
231 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 14:47:56.78 ID:hLyPS3Wj0
ξ゚⊿゚)ξ「おめで……ドクオ、おめ……」
何で、こんな気持ちなんだろう。
おめでたい事じゃない。
素直に、祝福してあげればいいのに。
どうして、こんな……悲しいんだろう。
ξ;⊿;)ξ「あれ? どうして……なんで私が泣かなきゃいけないのよ!!」
頬を流れる涙が止まらない。
ぬぐっても、ぬぐっても、その涙は流れ続けている。
('A`)
('∀`)
(;'A`)
どうして、今更気付いたんだろう。
どうして、もっと早く気付けなかったんだろう。
……私、あいつの事が、好きだったんだ。
240 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 14:51:45.81 ID:hLyPS3Wj0
ξ;⊿;)ξ「……」
どうして、素直になれなかったんだろう。
見栄を張っていなければ、もっと違った未来があったのかもしれない。
ξ;ー;)ξ「はは、私らしくないや。まるでドクオみたいねwwwうじうじしてwww」
もう、涙を拭う事もせず、メールを打つ。
『おめでとう! 私のアドバイスのお陰ね!! まったく、予想外の大健闘じゃない。
もう、アドバイス無しでも大丈夫よね! しっかりやんなさいよb』
送信ボタンを、押した。
250 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 14:55:07.02 ID:hLyPS3Wj0
終わった。
終わったんだ。
私は、ベットに倒れこむと、枕に顔を埋めた。
ξ;⊿;)ξ「うわーん!! ばかばかばか――!!」
もっと、強くなってやる。
もっと、綺麗になってやる。
そして、あいつを見返してやるんだ。
ξ;⊿;)ξ「どちくしょー!!幸せになってやるー!!覚えとけよー!!」
その叫びに答えるように、夜空では流れ星が一つ、流れていた。
253 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 14:56:15.20 ID:hLyPS3Wj0
第……何話だっけコレ。
一応、次が最終話です。というかエピローグ(ry
263 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 14:59:10.04 ID:hLyPS3Wj0
※
あれから。
( ´_ゝ`)「はーい、先日やった中間テストをかえしますねー」
「「ぎゃ――!!」」
( ´_ゝ`)「黙れ小僧! 現実から逃げられると思ったか!!」
兄者先生の一言に、教室中からブーイングが巻き起こった。
( ´_ゝ`)「違うもん! 先生のせいじゃないもん!
先生だって、本当はテストなんかしたくなかったんだもん!!」
( ><)「何か、いっつもあればかりですね!!」
( ^Д^) 「デジャヴだな……」
(´・ω・`)「ここまで僕の台詞無し!」
(;^ω^)「ショボン、何いってるんだお?」
268 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 15:02:49.57 ID:hLyPS3Wj0
色々な騒動も終わり、俺達は再びいつもの日常へと戻っていた。
モララーは、しばらく謹慎との事らしいが、会社の社長である親父さんが
転校させる、とか騒いでいるらしい。
全く、子も子なら親も完璧主義というか。
ミセ*゚ー゚)リ「ビロードくーん、今度、バスケの試合見にいってもいい~?」
(;><)「え、あ! は、はいなんです」
ミセ*゚ー゚)リ「きゃっ! やったぁ。またお弁当持っていくね♪」
(;^Д^) (おい、またあの地獄を繰り返すつもりか?)
(;><)(この間は、わさび弁当で口から火が出そうになったんです!!)
273 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 15:05:11.57 ID:hLyPS3Wj0
ミセ*゚ー゚)リ「おい、何喋ってんだコラ」
(;><)「い、いえ!! 何でもないんです!!」
ミセ*゚ー゚)リ「そ♪ じゃあ、楽しみに待っててねw」
( ^ω^)「ビロードざまあwwwww」
(´・ω・`)「もてもてwwwwwふひぃwwww」
ミセ*゚ー゚)リ「殺すぞ」
(´・ω・`)( ^ω^)「すいませんでした」
以前より、仲良しの輪も広がっているようで、何よりだ。
いや、ねぇ? 色々あったけど、雨降れば地固まるというか。
275 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 15:07:11.99 ID:hLyPS3Wj0
从 ゚∀从「……ケッ」
( ^ω^)「あのー、は、ハインさん?」
从 ゚∀从「あ?」
(;^ω^)「こ、これ昨日のぷ、プリントですお」
从 ゚∀从「ん」
この人は、相変わらず怖い。
まぁ、多少は受け答えできるようにはなったけど、まだまだ仲良くなれる……かな。
ブーン、お前は結構頑張ってると思うよ。うん。
俺?
俺はというと……
276 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 15:09:03.92 ID:hLyPS3Wj0
川 ゚ -゚)「次は日本史の直しだ」
(;'A`)「え、まだやるんですか」
川 ゚ -゚)「当然だ。さっさとやれ、今すぐやれ、今すぐに」
(;'A`)「俺の休み時間がぁ……」
中間テストの結果が思わしくなかった為、必死で復習をしている次第だ。
まぁ、クーと一緒なら辛くは無い、けど、やっぱちょっとキツイかも。
281 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 15:10:57.98 ID:hLyPS3Wj0
(´・ω・`)「またやってるよ」
( ^ω^)「まったく、熱々だお(ry」
ξ゚⊿゚)ξ「とう!!」
(;^ω^)「ぎゃわっ!」
ξ#゚⊿゚)ξ「あんたら、今日ショッピングモールにいくわよ!」
(;^ω^)「えぇ!?」
(;´・ω・`)「何をしにいくの?」
ξ#゚⊿゚)ξ「決まってるでしょ! ナンパの為の服を買うのよ、服を!
夏の準備は6月から! そして、夏といえば祭り! 祭りといえばナンパでしょうが!」
283 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 15:12:59.00 ID:hLyPS3Wj0
ミセ*゚ー゚)リ「あ、私もいきたいかもー。ねぇ、ビロード君もいくでしょ?」
(;><)「え? 僕はバスケの自主練……」
ミセ*゚ー゚)リ「行くよね?」
(;><)「はい」
(;^Д^) 「あ、俺用事が…・・・」
( ><)「プギャー、チームメイトは、いつでも一心同体なんです!!」
(;^Д^) 「く、くそ。ビロード、もっともらしい事を……!」
287 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 15:15:39.35 ID:hLyPS3Wj0
(#´_ゝ`)「こらー!! 今、授業中だってこと忘れてんべ!!
先生、怒る時は怒るよ! ぷんぷん!!」
「「黙れし」」
( ´_ゝ`)「はい。先生もう帰る。もう帰るもん」
(´・ω・`)「先生、ファイト……!」
わいわいと、皆、楽しそうに騒いでいる。
ミセ*゚ー゚)リ
(;><)
もう春も終わり、もうすぐ夏が来るんだ。
(´・ω・`)ノ(;´_ゝ`)
( ^ω^)
ξ#゚⊿゚)ξ
期末テストとか、色々面倒なこともあるけど、それが終われば……
291 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 15:17:28.07 ID:hLyPS3Wj0
川 ゚ -゚)「もうすぐ、夏休みだな」
('A`)「気が早いよwwでも、沢山遊べるからなー、夏休みは」
川 ゚ -゚)「その前に、期末テストだな」
(;'A`)「うぐ……ま、まぁそれは忘れてくれ」
( ´_ゝ`)「よーし、もう今日は授業終わり!! 帰りのHRだよー!!」
「「おぉー!! ダメ教師万歳!!」
( ´_ゝ`)「俺、減給かな……」
293 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 15:23:12.26 ID:hLyPS3Wj0
まだまだ、高校生活も始まったばかり。
これから、色んな事があるだろうけど、前を向いて歩いていこう。
こいつらと一緒なら、きっと、困難も乗り越えていける。
(´・ω・`)「よし、今日は(ry
( ゚∋゚)「今日はマックでだべるでゴワス!!!」
「「さんせ――――い!!」」
(´・ω・`)「僕の台詞がなーい!!」
('A`)「はははwwwショボンざまぁwwww」
川 ゚ -゚)「ほら、ドクオ。まだ終わってないぞ!!」
(;'A`)「ひぃぃ、サーセン!」
ま、とりあえずは、めでたしめでたしって感じかなwww
それじゃ、今回はこの辺で……
('∀`)ノシ「ばいばい!!」
('A`)ドクオは高校一年生のようです 完
2007-12-28T16:52:29+09:00
1198828349
-
ドクオは高校一年生のようです10
https://w.atwiki.jp/dokuohighschool/pages/20.html
939 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 12:50:29.98 ID:hLyPS3Wj0
※
川 ゚ -゚)「……」
飯も食べ終え、教室に戻る。
俺の視線の先には、本を読んでいるクーの姿が!
('A`)「はぁはぁはぁはぁはぁ」
ミセ*゚ー゚)リ「きめぇ……あ、何でもない」
('A`)「ハァハァハァハァ」
ξ゚⊿゚)ξ「ほら、勇気出していかんかい! 男は度胸、何でもやてみるもんさ!」
('A`)「よ、よし」
誘うんだ。
放課後、一緒に勉強しませんか? と。
いくんだ。
断られたらどうしよう。
いかんいかん、考えるな! 簡単な仕事だ。
ただ、誘えばいいんだ……!
945 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 12:53:11.16 ID:hLyPS3Wj0
('A`)「ご、ごほん。k、く、クー(ry」
( ・∀・)「失礼」
俺の隣を、軽やかにモララーが通過した。
( ・∀・)「クーさん、この問題はこれでいいのかな?」
川 ゚ -゚)「む? ああ、論述か。どれ」
「これはだな……」
「ああ、そういう考えも……」
('A`)「……」
('A`)「おじゃましましたー」
俺はそそくさと、自分の陣地に戻っていく。
(;A;)「のおおおおおお!!!!!!」
ξ゚⊿゚)ξ「あーあ、へタレが」
ミセ*゚ー゚)リ「モララー君、積極的だねー。これってもしかして……キャー」
949 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 12:56:36.91 ID:hLyPS3Wj0
('∀`)「俺、今日は諦めるよ。明日、また頑張るんだ!」
ξ゚⊿゚)ξ「明日っていうのは、今日を頑張った奴にしかこねーんだよ!
今のテメーに明日を迎える資格はねえ! 今日、や る ん だ よ ! !」
ドクン……ッ!
俺の心臓に、再び熱い血が流れ始める。
('A`)「お、俺……ごめん、間違ってた。また、先延ばしする所だったよ」
ξ゚⊿゚)ξ「私に謝ってる暇があるなら、さっさと誘いなさい。それが、あんたが今、すべき事でしょう……ッ!」
('A`)「……はい!」
もう一度。
もう一度、俺はやるんだ。
俺は、モララーなんかに負けない。
絶対に、負けない!!
956 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 12:59:06.36 ID:hLyPS3Wj0
――一方、ブーンの席近辺――
(´・ω・`)「何やってんだろうね、彼らは」
(;^ω^)「なんだか、すごい楽しそうだおね」
( ^Д^) 「案外、お似合いなんじゃねーの? ドクオみてーなタイプにはよ」
ミセ*゚ー゚)リ「ちわーっす」
( ><)「あ、ミセリさんなんです!!」
ミセ*゚ー゚)リ「あっちについていけないから、垂れ込みにきましたー」
(´・ω・`)「やあ、このジュースは奢りだから気にしなくていい。
さてm、今の状況をkwsk聞こうか」
959 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 13:01:37.09 ID:hLyPS3Wj0
――ドクオ陣地――
('A`)「ごほん……」
川 ゚ -゚)「わかったか?」
( ・∀・)「ああ、ありがとう。そういえばクーさんってさー」
('A`)「ごほんごほんふぇっくしょ――ん!! あぁノートがおっこっちゃったZE!!」
ξ゚⊿゚)ξb(さり気なくノートを落とす……素晴らしい作戦だわ、ブサイク!)
966 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 13:03:56.37 ID:hLyPS3Wj0
(;・∀・)「き、君、いきなり何(ry」
('A`)「あ、ノートといえばですね~。クー、この間はサンクスでした。ファミリーマート。
君のお陰で勉強進みまくってるよー」
川 ゚ -゚)「ん、ああ。気にするな」
('A`)「……」
川 ゚ -゚)「……」
( ・∀・)「……」
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| 次でボケて!!! |
|________|
||
ξ゚⊿゚)ξ||
/ づΦ
974 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 13:06:04.49 ID:hLyPS3Wj0
('A`)「そういえば、隣の兵がアルファベット持ってたってさ」
( ・∀・)「……は?」
('A`)「え-(A)カッコいい……なんてね。ふふ」
川;゚ -゚)
(;・∀・)
ξ゚⊿゚)ξ(あれ? 受けないわね……)
985 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 13:09:31.25 ID:hLyPS3Wj0
(;'A`)
やばい、やばい、どうすんねん。
ワイのワイバーンが滑りまくりや……。
この状況やばいんとちゃう? なぁ、ツンさんヘルプや。
ξ゚⊿゚)ξbA シュシュバッ
あのサインは……ストレート、直球ということか!
勝負に出るのか、監督……! でも、もしこれが外れたら……!
ξ゚⊿゚)ξ(甲子園なんて、お飾りや。真剣勝負。それが恋愛の醍醐味。
いつからだろうな……甲子園だけを目指して、勝負の熱さってのを忘れちまったのは……。
あんたの好きにせい。あんたの渾身のストレート、見せてみいや)
994 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 13:12:16.63 ID:hLyPS3Wj0
( A )(敬遠したくとも……もう次の球を投げる余力はない)
( A )(家に帰って、風呂に入りてえなぁ……昔は、こんな事いつでも言えたのに、
最近はうそつきだぜ俺は)
( A )(ツン、ごめんな……甲子園、連れて行けそうにないぜ……)
俺は、口を開こうとする。
その時
ξ゚⊿゚)ξ シンクロ! ('A`)「!?」
ズバーン!!!
('A`)「クー、よかったら放課後、勉強教えてくれない?
分からない所があるんだ。是非、クーに教えて欲しいんだ」
2007-12-28T16:51:17+09:00
1198828277
-
ドクオは高校一年生のようです9
https://w.atwiki.jp/dokuohighschool/pages/19.html
883 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 11:39:53.22 ID:hLyPS3Wj0
※
('A`)「はぁ……」
窓から見える空は、今日も青い。
雲ひとつ無い青き海は、まるで俺のチキンハートを責め立てているようだ。
('A`)「なぁ……太陽。お前はどうして、いつも輝いているんだ?」
太陽は、答えてくれない。
ふっ、当然か。だって太陽は、太陽だもんな。
(;^ω^)「……」
(´・ω・`)「これはひどい」
884 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 11:43:06.99 ID:hLyPS3Wj0
(;><)「何か、ドクオさん最近おかしいんです!!」
( ^Д^) 「ついに逝っちまったのか? ピリオドの向こうに」
('A`)「はぁ……」
周りの雑音も、耳に入らない。
俺は、あの出来事から彼女を意識してやまないのだ。
川 ゚ -゚)
クー。
彼女を見るたびに、胸が疼く。
この気持ちは、何だろうか?
四六時中、彼女の事を想ってしまう。
('A`)「神様、俺はこんな事でいいんでしょうか?」
(;^ω^)(;´・ω・`)(;^Д^)(;><)
888 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 11:45:36.51 ID:hLyPS3Wj0
ξ゚⊿゚)ξ「おーい、根暗」
ミセ*゚ー゚)リ「それと、その他大勢」
(´・ω・`)「あ、ビッチ」
ξ#゚⊿゚)ξミセ#゚ー゚)リ「誰がビッチだ!!」
ξ゚⊿゚)ξ「まー、あれじゃん? さっきから、そこのBSが様子おかしいじゃん?」
( ^ω^)「BS?」
ξ゚⊿゚)ξ「ブサイク」
('A`)「あぁ、クー。俺は君を欲してしまう。愚かな俺を許してくれ……」
890 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 11:47:37.29 ID:hLyPS3Wj0
(´・ω・`)「まぁ、確かに様子はおかしいよね。口から色々出てるし」
あぁ、俺はどうしてしまったんだろう。
皆の顔がぼやけて見える。はっきりと見えるのは、ただ一人。クーだけだ。
ξ゚⊿゚)ξ「これってさあ……」
ξ゚⊿゚)ξミセ*゚ー゚)リ「ずばり、恋でしょー!!」
ΩΩΩΩ「な、なんだってー!!!」
894 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 11:49:44.47 ID:hLyPS3Wj0
ミセ*゚ー゚)リ「恋……それは、甘いあまーい青春の一時……」
ξ゚⊿゚)ξ「胸が苦しくなっちゃうの……でも、彼は振り向いてくれない……」
ξ゚⊿゚)ξミセ*゚ー゚)リ「あぁーん、し・び・れ・る~!!!」
(;^ω^)「……」
ξ゚⊿゚)ξ「何よこの空白は」
(´・ω・`)「こら! 空白とか言うな!!」
897 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 11:53:31.52 ID:hLyPS3Wj0
('A`)「恋……? これが、恋!? ラブ……ラブ!」
ξ゚⊿゚)ξ「そうよブサイク! あんたは恋をしているのよ! まずは認めなさい、さあ認めなさい!」
ミセ*゚ー゚)リ「キャー、美女と野獣の恋……リアル童話チックでメルヘン~♪」
('A`)「で、でも俺が恋とか、ちょっと似合わないし」
ξ゚⊿゚)ξ「何いってるんじゃい! 大切なのはKIMOTI! 好きっていう感情でしょうが!!」
ミセ*゚ー゚)リ「チキン野郎に恋する資格はねぇ!!」
( ^Д^) 「そういや、皆テスト勉強の方はどうだ?」
( ><)「何とか英語は終わったんです!!でも数学がまだ……」
(´・ω・`)「じゃあ、今日は数学をやろうか」
900 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 11:56:11.48 ID:hLyPS3Wj0
そっか……そうだよな。
大切なのは、俺の気持ちか。
そうだよ、悪い方に考えても仕方ないんだ。
('∀`)「俺、頑張るよ! 男を見せるよ!」
ξ゚⊿゚)ξ「っしゃー! よくいったブサイク!」
ミセ*゚ー゚)リ「顔以外はかっこいいー!」
余計なお世話だ! と、心の中では突っ込んでおこう。
ξ゚⊿゚)ξ「よし。早速、作戦会議よ。昼休み屋上にきなさい!!」
('A`)「え、作戦会議?」
905 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 12:01:37.20 ID:hLyPS3Wj0
ξ゚⊿゚)ξ「かの孔明も、恋に重要なのは策略である、と言ってたのよ!!」
ミセ*゚ー゚)リ「ソースは『携帯小説 ~恋する三国志~ 孔明の罠編』ね」
し、知らなかった。
3000年の歴史がある中国に、そんな名言があったなんて。
('A`)「でも、お前らどうして俺に協力してくれるんだ? 俺はお前らに……」
バシーン!!
('A`)「ぐっわ!!ガッシポカ!!」
ξ゚⊿゚)ξ「馬鹿! 恋するクラスメイトは、今日の友っていうでしょ!」
ミセ*゚ー゚)リ「過去は忘れて未来を見ようってかんじ?」
……俺は、なんて誤解をしてたんだ。
こいつらが、俺の為にここまで考えてくれるなんて。
('A`)「心の友よ――――! 俺は絶対、この恋を成功させるぜ!!」
ξ゚⊿゚)ξ「おぅ! キメェけど頑張ろう!」
ミセ*゚ー゚)リ「おー!!」
(;´_ゝ`)(うわ、すごい入りづらい空気だコレ。どうすんだコレ)
909 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 12:04:46.99 ID:hLyPS3Wj0
( ´_ゝ`)「えーっと、あのー、うん。もうすぐテストだから頑張れ」
兄者先生のホームルームは3秒くらいで終わった。
なんだか今日は元気が無いようだ。まぁ、俺には関係ないか。
( ´_ゝ`)「あぁ、ドクオ君」
('A`)「はい?」
( ´_ゝ`)「くっせwwwまじくっせwwwwあーくせww羨ましくないくっせwww
それだけ! ふんだ! ばいばいぷー逃げちゃうもんね。先生、羨ましくなんかなもんね!」
('A`)「え、な、何だったんだろう」
911 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 12:09:13.46 ID:hLyPS3Wj0
兄者先生が、高速で教室のドアへと向かう。
しかし、さらに速い速度で、誰かが兄者先生の前に立ち塞がった。
( ・∀・)「待ってください!!」
(;´_ゝ`)「な、何ぃ? この俺のスピードを超えただと……!」
( ・∀・)「日本史のテストの範囲はP11からP35までですよね?
その時代背景や重要語句を暗記していれば8割は取れるとおっしゃっていましたが、
残りの2割は論述でしょうか? まさか小学生みたいに自分の意見を書け、などという主観的で
先生の私情が入るような問題を入れるおつもりではないでしょうね?」
( ・∀・)「今回の中間テストというのは、いわば高校最初の学力テストなわけです。
やはりスタートは綺麗に決めたい。よって、先生のテストが最も不確定かつ個人的に不安なわけです。
だってそうでしょう? 先生は教科書以外からも出しそうですからね。
まぁそんなことをすれば上からの圧力で簡単に飛ばされてしまうでしょうが」
915 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 12:12:21.15 ID:hLyPS3Wj0
(;´_ゝ`)「あ、う、いや、そんなことはないぜよ。
真面目にやってれば、10割とれるよ、うん。君なら出来る」
( ・∀・)「そうですか、安心しました。努力が結果に結びつかないテストならば
どうしてくれようか、と思っていたのですが、その心配はいらなかったようですね。
お時間を取らせてしまって申し訳ない。では、時間が惜しいので勉強に戻ります」
(;´_ゝ`)「あ、うん。うんこ。じゃ、僕、もういいかな? 頭が痛くなってきた……」
モララーは満足そうに笑顔を浮かべると、自分の席に戻り自習を始めた。
ξ゚⊿゚)ξ「ガリ勉(笑)」
ミセ*゚ー゚)リ「まぁ、将来性を考えるならアリ? でも、ちょっと理屈っぽーい」
918 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 12:14:53.69 ID:hLyPS3Wj0
('A`)「モララー、か」
俺は、あの日の事を思い出す。
クーと一緒にいたのは、モララーだった。
何の話をしていたのかはわからないが、二人きりで話していた。
(;'A`)(何だろう、今更になって気になってきた)
……なんだろう。
気になる。
午前中はその事ばかり考えてしまい、授業に集中できなかった。
920 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 12:19:27.90 ID:hLyPS3Wj0
※
昼休み。
俺はツンミセコンビと、屋上にいた。
ξ゚⊿゚)ξ「まずは、クーと仲良くなる事が重要条件よね」
ミセ*゚ー゚)リ「だねー。クーって言えば、やっぱ勉強?」
('A`)「勉強かぁ」
確かに、勉強ができるイメージがある。
といっても、運動も出来るし(体育を覗いた時に知った)
あぁ、何だよ。俺とは天と地の差じゃん。
('A`)「自信なくなってきた……鬱だ死のう」
ξ゚⊿゚)ξ「馬鹿! 今更自分のスペックの低さなんて気にしないの!
KYだとかブサイクだとか女々しいとか行動が一々キモいとか、そんなの生まれつきでしょうが!」
ミセ*゚ー゚)リ「そうそう、元気出していこー(笑) く、ぷぷ……」
921 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 12:25:02.54 ID:hLyPS3Wj0
('A`)「でも、俺なんかじゃ……うじうじ、うじうじ」
やっぱ、釣りあわないよな。
('A`)「俺、遠くからクーを見守ってるだけで幸せなんだ」
3年間、彼女を見ていたい。
勉強するクー。
友達と遊んでるクー。
楽しそうにお喋りするクー。
それだけで、俺は満足なんだ……。それ以上望むなんて、罰が当たるよ。
ξ#゚⊿゚)ξ「このボケぇ――!! チン○ついてんのかゴミクズが!!!」
(;'A`)「がっしぽかぁ!!」
931 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 12:38:24.53 ID:hLyPS3Wj0
ミセ*゚ー゚)リ「てか、ガッシボカ、だし。知ったか乙」
('A`)「うぅ……」
また殴られた。
しかもグーで。グーってお前……いてぇよ。
ξ゚⊿゚)ξ「いい? あんた口ではそんな事言ってるけど、クーに他の男が出来たらどう思う?
ちょっと想像してごらんなさいよっ!!」
('A`)「クーに、他の男が?」
俺は、想像を膨らませる。
933 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 12:41:24.09 ID:hLyPS3Wj0
~ドクオ脳内~
川 ゚ -゚)「池面さん……」
( )「やだな、さん付けなんてしなくていいよ。
だって僕らは、もうすぐ一つになるんだから」
川 ゚ -゚)「……はい」
ぱぱぱぱーん
ぱぱぱぱーん。チャチャチャチャッチャチャチャー
( ^ω^)「結婚おめでとー!」
( ・∀・)「ひゅー!」
(´・ω・`)「おめでとう、クー!!」
川 ゚ -゚)「皆、ありがとう!」
('A`)「おめ……おめで……」
( ゚∋゚)「どくでゴワス!!」
('A`)「ぎゃっ!」
~脳内終わり~
935 名前: ◆ExcednhXC2 [] 投稿日:2007/12/28(金) 12:45:40.56 ID:hLyPS3Wj0
胸が熱くなる。
ドクン、ドクンと、怒りという感情が血を煮えたぎらせているんだ。
(#'A`)「ぬおおおおお!! 許さん、許さんぞべジータァァァ!!!」
ξ゚⊿゚)ξ「そうそう、その調子だブサイク!」
ミセ*゚ー゚)リ「ちょっと男らしいかもー。顔以外は」
そうだ、俺はクーが好きなんじゃぁい!
他の男に渡す? ありえない。俺はクーのこと大好きなんだバーロー!!
('A`)「よし! では、俺はどうすればいい?」
ξ゚⊿゚)ξ「やっぱり、テスト前だし勉強教えてもらうっしょ!」
ミセ*゚ー゚)リ「あ、それ王道~。携帯小説でもよくあるww」
なるほど……!
確かに、それは得策……相手の懐に飛び込むには、相手の土俵で勝負すべし……!
('A`)「ツン……何という策士……! 恐ろしい……しかし、味方にすれば頼もしい……!」
ξ゚⊿゚)ξ「ほっほっほ。おぬしもようやく私の良さがわかったか。
もっと褒めていいぞ?ん?」
('A`)ξ゚⊿゚)ξ「はっはっは――!」
ミセ;゚ー゚)リ(……ちょっとついていけないかもー)
2007-12-28T16:50:29+09:00
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ドクオは高校一年生のようです8
https://w.atwiki.jp/dokuohighschool/pages/18.html
742 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 23:25:10.46 ID:Kg+QYcGd0
※
(;'A`)「やべ、何か不気味だな……」
誰も居ない廊下を歩く。
まるで、この学校に俺一人しかいないような感覚が、俺に襲い掛かる。
(;'A`)「怖くない、怖くない」
まだ夕方だし、そもそも幽霊なんて非科学的なものがあってたまるか。
(;'A`)(ま、それを抜きにしても、さっさと取ってさっさと追いつこう)
いささか早足で、俺は教室へと向かった。
もちろん、背後を振り向いたりしてないよ。
だって、何か……いたら嫌だしね。
気のせいだと思うけど、何か視線感じたしNE!
743 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 23:27:02.05 ID:Kg+QYcGd0
('A`)「えーっと、誰もいないよな……」
1-Aの教室の前で、立ち止まる。
少し、息切れしたか。
ま、まぁ決して怖くてドキドキしていたわけでは無い。
「……なんじゃないか」
「いや……は、ない」
('A`)「ん?」
中から、誰かの話し声が聞こえた。
先生でも残っているのだろうか。
俺は、そっとドアについた窓から、中を覗き込んだ。
747 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 23:29:44.90 ID:Kg+QYcGd0
( ・∀・)「……だよ」
川 ゚ -゚)「いや、私はだな……そういう……」
教室にいたのは、モララーとクーの秀才コンビだった。
俺とは、あまり面識の無い二人だ。
(;'A`)(まずったなー。気まずくて入れねぇ……何か真剣な話してるし)
俺は、ばれないようコッソリ様子を伺いながら、その場で待機する。
……なんだ、この家政婦は見た! 的なポジションは。
確かに、ちょっとwktkしてるけどね。
決して覗き見の趣味があるわけじゃ(ry
751 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 23:32:27.11 ID:Kg+QYcGd0
( ・∀・)「じゃあ、僕は帰る。その事に関してはまた後日」
川 ゚ -゚)「わかった」
モララーは、踵を返すと教室のドアへと向かう。
(;'A`)(やべっ!)
俺は急いで、隣の1-Bへと非難し、身を隠した。
廊下を歩く、モララーの足音が耳に響く。
バレてないよな……?
('A`)「行ったか……」
足音が消えるのを確認し、俺はそっと1-Bから出る。
754 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 23:34:52.89 ID:Kg+QYcGd0
川 ゚ -゚)「もう隠れなくていいのか? ドクオ」
('A`)「ああ。何とかやり過ごせたよ」
ふー、やれやれ。
こういうのは、例え見るつもりが無くても、当事者からしたら気分悪いしな。
('A`)「円滑なクラス関係を保つのも、一苦労だぜ」
川 ゚ -゚)「そうか。ところで、君は何をしに来たんだ?」
('A`)「あ、ノートだ、ノート。ノー……」
後ろを、振り向く。
おかしい。この声は、誰の声なんだ?
('A`)「ノォー……」
川 ゚ -゚)「……ん?」
思いっきり、当事者であるクーにばれていた。
758 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 23:38:47.64 ID:Kg+QYcGd0
(;'A`)「ご、ごごごごごごめんよぉぉぉ!!!
別に、の、覗き見した訳じゃなくて、偶然!そう偶然居合わせちゃったっていうかごめんなさい!!」
俺は、後ろへ飛びのきながら土下座をする。
バックフライング土下座。
サラリーマンであるトーチャンが、修羅場時にカーチャンに使っていた奥義だ。
川 ゚ -゚)「いや、謝られる筋合いはない。別に、私は隠すつもりもないし、君に聞かれて困るような話じゃない」
('A`)「え、あ、そ、ソウナンデスカ」
川 ゚ -゚)「それより、ノートとはこれのことか」
クーが、机に無造作に広がっていたノートを手に取る。
('A`)「あ、うん。ソレです」
クーは1、2ページほど俺のノートを読み、
川 ゚ -゚)「醜い」
厳しい評価を下した。
766 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 23:43:58.96 ID:Kg+QYcGd0
ショックでけぇ……
スイーツξ゚⊿゚)ξミセ*゚ー゚)リ共に悪口を言われるのは、もう慣れたけど、
あんま喋った事無いクーに、第一声に醜いって言われるのはキツイ。
('A`)「はは、どうせ俺はミニクインデス」
川 ゚ -゚)「? いや、ノートの事だ。何だこの回答だけを書いたノートは。
プロセス……過程を書かなければ、ノートとしての役割にならん」
('A`)「え? あ、ああ、ノートか」
川 ゚ -゚)「他に何がある?」
(;'A`)「い、いや何でもない。勘違いだった」
俺は、ほっと胸をなでおろした。
川 ゚ -゚)「とにかく、ここに座れ」
('A`)「え?」
川 ゚ -゚)「ノートの再構築を行う。
こういうのは、徹底的に管理しないと済まない性分なんでな」
クーは、自分のノートを取り出し、並べてみせる。
769 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 23:46:52.63 ID:Kg+QYcGd0
川 ゚ -゚)「早くしろ。さっさとしろ、今すぐはじめるぞ今すぐに」
(;'A`)「は、はい!」
何故か、やるとも言ってないのに、ノートの再構築をする事になってしまった。
さっきのクーの表情が、凄く怖かった。
俺、ちょっとちびりそうになったぞ。
川 ゚ -゚)「いいか、ここは……」
('A`)「は、はい」
どうやら、逃げられそうに無い。
すまん、ブーンとその他俺の友よ。
俺は、蜘蛛の巣にかかってしまったらしい。
772 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 23:51:12.80 ID:Kg+QYcGd0
……1時間後。
川 ゚ -゚)「違うぞ、ここは、こうやって解くんだ」
(*'A`)「……」
川 ゚ -゚)「おい? 聞いているのか?」
('A`)「あ、う、うん」
川 ゚ -゚)「さっきから集中が切れているな。何かあったのか?」
いや、だって……。
さっきから、クーの体が密着している訳で。
それに、さらさらの長い髪の毛が、俺の頬に当たってくすぐったいし、
女子特有の、甘い香りが……
774 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 23:52:12.06 ID:Kg+QYcGd0
('A`)「あwせdrftgyふじこl」
川;゚ -゚)「どうした? 頭、大丈夫か?」
('A`)「あ、う、うん。大丈夫デス」
心臓と、色々下半身がやばいけどね。
落ち着け、素数を数えるんだ俺……!!
~ドクオ脳内~
('∀`)「ぽにゅんぽにゅん。
クーの体柔らかいのうwwww柔らかいのうwwww」
だー!!!
あかん!!
/('A`)\「煩悩退散!煩悩退散!!」
~脳内終わり~
778 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 23:57:15.55 ID:Kg+QYcGd0
それから、下半身のぼるけいのうwwwwに必死に打ち勝つべく、
ガムシャラにノートの再構築をし、
('A`)「お、終わったー」
川 ゚ -゚)「よし」
ノートの構築を終わらせた。
('A`)「あー、疲れたー」
うーん、と背を伸ばす。
時計を見ると、もう7時半だ。
川 - )「……」
(;'A`)「あれ? ど、どうしたの?」
ふとクーの方を見ると、頭を抱えて、どんよりとした空気をかもし出している。
779 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 23:59:47.46 ID:Kg+QYcGd0
川 ゚ -゚)「ドクオ……す、すまん!!」
クーが、行き成り頭を下げて謝罪し始めた。
('A`)「え?」
川 ゚ -゚)「本当にすまん……私の悪い癖がまた出てしまったようだ……。
いや、私はドクオのノートみたいに、中途半端な物を見ると、つい完璧に直したくなってしまうんだ」
(;'A`)「え、あ、うん」
川 ゚ -゚)「勝手に色々押し付けてしまってすまない……。
あぁ、もう七時半だと!? な、なんて事だ。私は一時間以上も、君から時間を奪っていたというのか……!!」
('A`)「あ、いや、そんな奪うなんて(ry」
川 - )「すまない……。煮るなり焼くなり好きにしてくれ。
時間を返すことは出来ないが、せめてもの償いに……」
(;'A`)「わー、わー!! 落ち着け!!」
784 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/28(金) 00:05:06.22 ID:hLyPS3Wj0
俺の頭の中で、天使と悪魔が戦い始めた。
好きにしていいだと!? それは何てエロゲ!?
落ち着け、これはリアルだ。現実なんだ。
(;'A`)「いや、クー。俺はよかったと思うよ?
すげぇ勉強になったし、ほら、ノートもこんなに整理されたし」
川 - )「……本当か?」
('A`)「もちろんだって! だから、謝られる筋合いなんて無いよ。
だって、ほら、俺は気にしてないからさ」
川 ゚ -゚)「……本当に本当か?」
('A`)「ああ、本当に本当だ」
俺は胸を張って、そう答えた。
川 ゚ -゚)「……ありがとう。怒っているんじゃないかと、気がかりだったんだ。
そう言ってくれて、ホッとしているよ」
(*'A`)「い、いや、そんなでへへ」
786 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/28(金) 00:08:26.05 ID:hLyPS3Wj0
クーは、笑顔を俺に向ける。
冷たい表情が、少しだけ柔らかくなった。
その俺に向けられた笑顔が、あまりに魅力的過ぎて、俺の心臓は爆発寸前だ。
川 ゚ -゚)「じゃあ、また明日学校でな」
(*'A`)「う、うん」
クーが、教室を出ようとする。
まて、これはチャンスじゃないのか!? このままでいいのか俺!?
1「外暗いし、送っていくよ」
2「また明日」
作者「11111111111!!!!!!!!!!」
791 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/28(金) 00:10:15.95 ID:hLyPS3Wj0
('A`)「そ、外さ、く、暗いよね?」
川 ゚ -゚)「ん? あぁ、そうだな」
(;'A`)「お、俺帰り道、その、一緒に行かない!?」
川 ゚ -゚)「え?」
(;'A`)「お、おおおお俺がおくくおくおく(ry」
川 ゚ -゚)「何だって? 奥の細道?」
ち、違う……。
肝心な時に、言葉が出てこない。
ガンガレドクオ。男を見せる時だ……!!
794 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/28(金) 00:12:10.09 ID:hLyPS3Wj0
(;'∀`) 「……また明日」
川 ゚ -゚)「ああ。じゃあな」
俺は、クーの背中を見送り、その場に立ち尽くした。
('A`)「……」
('A`)「……」
お腹、へったな。
('A`)「帰るか……」
今日の夕飯、何だろうな。
('A`)「楽しみだなー」
799 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/28(金) 00:14:39.66 ID:hLyPS3Wj0
俺は、一人むなしく帰宅する。
暗い通学路を、たった一人で歩く。
('A`)「あーあ、あーあ!! あぁぁぁぁ――フラグ折れた!!折ーれた!!」
電柱に八つ当たりするが、逆に蹴った足が痛くなってしまった。
('A`)「何やってんだろう、俺」
その日の夕飯は、鶏肉のから揚げだった。
('A`)(テラチキンwwwwwちくしょう、うめぇwwwww)
2007-12-28T16:49:49+09:00
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-
ドクオは高校一年生のようです7
https://w.atwiki.jp/dokuohighschool/pages/17.html
706 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 22:48:10.13 ID:Kg+QYcGd0
※
五月。
新しい生活が始まってから、一ヶ月が経った。
('A`)「うぃーっす」
( ^ω^)「お、ドクオおはようだおwwww」
(´・ω・`)「相変わらず寝癖がひどいね」
('A`)「顔も悪いねって突っ込んでくれなかった辺りに、ショボンの優しさを感じるよ」
(´・ω・`)「HAHAHA! 友達にそんな酷い事を言うわけないじゃないか! 建前と本音は分けておくべきさ!」
一ヶ月も経つと、クラスの雰囲気もだいぶ柔らかくなってくる。
まぁ、派閥みたいな……仲良しグループが固まるのも、これくらいの時期な訳で。
( ><)「そんなことないんです! ドクオさん、素材はいかしてますよ!!」
( ^Д^) 「ワックスつけろよ、ワックス」
('A`)「そんなキャラじゃねーっての」
俺達は、大体こんなグループでつるんでいた。
710 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 22:51:40.52 ID:Kg+QYcGd0
ξ゚⊿゚)ξ「でさー、あの雑誌に載ってた服まじよくない?」
ミセ*゚ー゚)リ「わかるわかるwww」
こいつらは相変わらず、二人でつるんでる。
俺達に突っかかるのは飽きたのか、嫌がらせは止まった様だ。
そして、
( ゚∋゚)「……」
('A`)「……」
( ゚∋゚)「な、なんでゴワスか? おいどんは携帯を見てるでゴワス!
決してやる事がなくて寂しさを紛らわす為とか、そういうタイプじゃないでゴワスよ!!」
('A`)「あ、そう」
なんか、輪に入り損ねてしまった人もいるし
( ・∀・)「クーさん、ここの方程式は……」
川 ゚ -゚)「そこはこの公式を利用するんだ」
微妙に恋の香りがする人々も、いる。
714 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 22:55:30.19 ID:Kg+QYcGd0
从 ゚∀从「……」
ξ゚⊿゚)ξ「高岡さんって、何考えてるのかわかんないよねー」
ミセ*゚ー゚)リ「うんうん、金髪だし、ちょっと怖キャラみたいな?」
……見た目で判断しちゃいけないんだけど、確かにちょっと怖い。
漂ってる空気が、アンダーグラウンドな人だ。
( ><)「ドクオさん、どうしたんですか?
教室を見渡したりして」
('A`)「ん、いや、色んな奴がいるなぁって思って」
(´・ω・`)「そうだね。こうして見ると、まだまだ話したことない人もいるし」
( ^ω^)「皆仲良しになれたら万事休すだおwwww」
(;'A`)「それは使い方が違う!」
ブーンは、やっぱり少し……いや、かなり天然だ。
そういや、こいつ授業の時、起きていたためしが無いのだが、大丈夫なんだろうか。
人の心配してる場合じゃないんだけどね、俺も。
715 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 22:58:57.35 ID:Kg+QYcGd0
( ´_ゝ`)「しゅっしゅっぽっぽしゅっぽっぽー!
皆さんお待ちかね、兄者先生の到着だよー!!」
( ´_ゝ`)「あれ、何この空白」
(´・ω・`)「ちょっと、空白とか言わないで下さいよ先生」
(;´_ゝ`)「はっ! す、すまん」
何の話をしてるんだ、この二人は。
( ´_ゝ`)「えー、気を取り直して……来週末から中間テストだぞー。
皆、赤点取るなよ? 今から勉強をしーっかりしておくこと! あー、まじ採点めんどくせぇ」
「「え――――!!」」
テストという言葉に、教室中をブーイングが包んだ。
720 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 23:02:55.37 ID:Kg+QYcGd0
( ´_ゝ`)「先生のせいじゃないもん! 文部なんとか省が勝手に決めてるんだもん!
先生だってなぁ、採点なんかしないでVIPでwifiやりてーんだよ!!ばーかばーか!!」
捨て台詞を吐きながら、兄者先生は逃げるように教室を出て行った。
(;'A`)「中間かー、やばいなぁ」
(´・ω・`)「僕は大丈夫だけど……ビロードは?」
(;><)「僕は遅刻が多いから、ちょっとまずいんです!!」
( ^Д^) 「俺も授業なんかまともに聞いてねーぞ」
(;^ω^)「うはwwwwやっべwwwwwどうしよwwwww」
たぶん、こいつが一番やばいと思う。
いっつも寝てる、この人→( ^ω^)ね。
723 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 23:05:04.63 ID:Kg+QYcGd0
(´・ω・`)「じゃあ、放課後に皆でテスト勉強でもするかー!」
( ^ω^)「おっおwww是非お願いしますお!!!ショボン先生!!」
( ><)「先生! お願いします!!」
( ^Д^) 「助かるぜ、ショボン」
('A`)「右に同じ」
みんなの感謝を受け、ショボンはふるふると体を震わせている。
(´・ω・`)「ついに……ついにこのショボン様の時代が来たのね……!
生きててよかったマイライフ!!!」
727 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 23:08:18.79 ID:Kg+QYcGd0
いつもの通常授業が終わる。
やはり、テスト前ということで、総まとめのような授業であった。
しかし、基礎が抜けている奴らにはいささか厳しかったようで。
( ><)「わかんないんです!!」
( ^Д^) 「この関係なんとか詞ってのが意味不明だ」
( ^ω^)「きっと、どこかの市の名前だお。社会なら任せろお!」
ダメだ、こいつ(ブーン)
はやく何とかしないと。
(´・ω・`)「そんなわけで、はじめよっか」
放課後。
掃除が終わった教室で、ショボンの特別授業が始まる。
729 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 23:10:32.06 ID:Kg+QYcGd0
(´・ω・`)「分からないところがあったら教えるから、どんどん質問していいよ」
( ^ω^)「教科書貸してほしいお」
ヽ(´・ω・`)/ ズコー
\(.\ ノ
、ハ,,、  ̄
 ̄
(;'A`)( ;^Д^) (;><)「そこからかよ!!!」
( ^ω^)「いやー、何かよだれでべちょべちょになってるんだおww」
732 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 23:12:50.23 ID:Kg+QYcGd0
結局、ショボンはブーンにつきっきりとなり、
( ><)「ドクオさん、これ教えて欲しいんです!!」
( ^Д^) 「ドクオ、わかんね」
('A`)「あー、これはたぶん……」
一番、成績が凡な俺が、この二人に色々教える事となった。
教えるという作業は、自分で勉強するより二倍は辛い。
二倍は理解していないと、教える事が出来ないという話は本当だったのか。
いや、教えた分だけ、こっちも勉強になるけど、基礎の部分なので何とも言えない。
734 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 23:16:18.08 ID:Kg+QYcGd0
――――
…
( ><)「あ、もうこんな時間ですね!!」
窓からは夕日が差し込んでおり、そろそろ下校の時間が近づいているようだ。
( ^Д^) 「腹減ったし、そろそろ帰ろーぜ。続きはまた明日ってことでさ」
(;´・ω・`)「ハァ……ハァ……そ、そうだね。ブーン、どう? 出来そう?」
( ^ω^)「少しだけ出来るようになったお!!ショボンすげぇwwww」
(´・ω・`)「少しだけ……ああ、進歩した、ブーンは進歩したよHAHAHAHA!!!」
('A`)「ブーン、そこら辺にしとこう。ショボンが壊れてる」
( ^ω^)「お? 僕はまだ大丈夫だけど……まぁしゃーないおwww帰るおーww」
737 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 23:20:05.31 ID:Kg+QYcGd0
俺達は靴に履き替え、外に出る。
部活動はテスト期間なので、休止中だ。
誰も居ないグラウンドは、少しさびしげに見えた。
( ^ω^)「あーあ、テストだるいお」
('A`)「でもさ、テスト終わったら連休があるじゃん」
( ><)「まぁ、僕達は部活ですけどね!!」
五人揃って、校門へと向かう。
何だろう、こういう何でもない時間が、随分と心地よく感じる。
ノスタルチックっていうか……懐古感っていうか。
まだ16歳なのに、そんなモンを感じちまうなんて、俺ってちょっとお爺ちゃん気質あるのかもな。
738 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 23:22:02.25 ID:Kg+QYcGd0
(;'A`)「あ、いけね。ノート忘れちまった」
ふと、教室にノートをおきっぱなしだった事を思い出した。
( ^Д^) 「何やってんだ」
( ^ω^)「おっおwwwドジっ子だおwww」
( ><)「一緒にとりに行きましょうか??」
('A`)「いや、いいよ。先に行ってて。追いつけたら追いつくから」
俺はそう言うと、ダッシュで教室へと向かった。
2007-12-28T16:49:01+09:00
1198828141
-
ドクオは高校一年生のようです6
https://w.atwiki.jp/dokuohighschool/pages/16.html
479 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 16:58:23.19 ID:Kg+QYcGd0
※
「大丈夫、ただの貧血ですね」
('A`)「そっか。よかった……」
保健室。
ビロードの意識も戻り、今はベットで休んでいる。
( ><)「ごめんなさいなんです……迷惑かけちゃって」
('A`)「謝るなよ。それより、今は自分の体を労われって」
( ^ω^)「そうだお。ご飯はちゃんと食べてるのかお?
もしかして、寝坊して朝ごはん食べてないのかお?」
486 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 17:02:14.07 ID:Kg+QYcGd0
( ><)「朝ごはんは……食べてないんです」
('A`)「あー、そりゃ貧血起こすわな」
(´・ω・`)「しっかり食べないと、体に毒だよ」
ビロードは、こくりと頷いた。
( ^Д^) 「朝飯抜きで、この時間までバスケやってりゃ、倒れるのは明白だろーが。
本当に馬鹿だな。それくらいの事もわかんねーのかよ」
奥に座っていたプギャーが、呟いた。
(#><)「プギャーには関係ないんです! これは僕の問題なんですから!」
( ^Д^) 「そんなガムシャラで無茶な練習して、本当に強くなれるとでも?
体が壊れるのが先だな。クールダウンもロクにしてねえんだろ?」
(#><)「く……分かった風な事いわないで下さい! プギャーにはわかんないんです!」
( ^Д^) 「……」
489 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 17:05:45.36 ID:Kg+QYcGd0
沈黙が流れる。
プギャーは、何か考えた後、ふと立ち上がった。
( ^Д^) 「むかつくぜ。お前みたいな、熱血だけで何でも通ると思ってる奴はよ。
……放課後、あの公園に来い。お前がいかに無力か教えてやる」
(#><)「いいですよ! あの時の決着つけてやるんです!!」
(;'A`)「お、おい二人とも」
(´・ω・`)「クールダウンしようぜ! なーんてな」
「ここは保健室よ。元気になったなら、教室に戻りなさい」
俺達は、微妙な空気のまま、教室へと戻った。
(´・ω・`)「クールに落ち込むクールダウン。なんつって……ね」
495 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 17:08:38.91 ID:Kg+QYcGd0
※
放課後。
ビロード一人じゃ心配なので、俺達も無理を言って決闘場所についていった。
( ><)「手出しは無用なんです!!」
('A`)「ああ、でもやばいと思ったら止めるからな」
(;^ω^)「本当は、喧嘩なんてだめだお。
だから……うーん、僕は反対だお」
( ><)「ブーンさん! これは男と男のけじめなんです!
分かってください!!」
(´・ω・`)「ここまで僕の台詞無し」
ショボンは、最近妙な事ばかりいってる。
でも、今はビロードの事の方が優先だ。すまん、ショボン。
504 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 17:11:57.60 ID:Kg+QYcGd0
( ^Д^) 「逃げずに来たか」
( ><)「当たり前なんです!!」
プギャーと対立するビロード。
改めて、その体格差に驚く。
(;'A`)(やっぱり、止めた方がよかったかな)
喧嘩なら、圧倒的にビロードが不利だ。
いざという時は、俺ら全員で止めないとな。
( ^Д^) 「お前が一回でも、俺を抜いてシュートできたらお前の勝ちだ」
( ><)「え?」
ファイティングポーズをとっていたビロードに渡されたのは、
( ><)「バスケットボール……?」
507 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 17:15:13.95 ID:Kg+QYcGd0
( ^Д^) 「殴り合いの方がいいか?」
馬鹿にしたように、プギャーがビロードを見下した。
( ><)「いいんですか? 僕はバスケなら負ける気がしませんよ?」
(´・ω・`)「おおっと、珍しく強気ですねー。解説はショボンです」
( ^ω^)「ショボン自重するお」
(´・ω・`)「ごめん……最近、兄者先生の気持ちがわかるような気がしてきた」
( ^Д^) 「お前みたいなチビが、俺を抜けると思うな。それを、わからせてやるよ」
( ><)「やってやるんです……!!」
それを合図に、ビロードがドリブルを始めた。
小刻みなドリブルと、ステップ。
対し、プギャーは腰を低くし、ディフェンスの体勢に入る。
517 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 17:18:38.21 ID:Kg+QYcGd0
大柄な体格を生かしたディフェンスは、まるで壁のようだった。
ビロードが右にいけど、左にいけど、全てカバーされてしまっている。
(´・ω・`)「シュートうっちゃえばいいんじゃね?」
('A`)「叩き落とされて終わるだろ」
( ^ω^)「じゃあ、やっぱり抜くしかないのかお」
(;><)「くっ……」
( ^Д^) 「どうした? これが全国を目指すレベルかよ。
こんなんじゃ、一回戦突破も無理だぜ」
( ><)「……なめないで下さい!」
ビロードの動きが、速くなる。
522 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 17:21:05.79 ID:Kg+QYcGd0
( ^Д^) 「見え見えなんだよ!!」
(;><)「うっ!!」
フェイントも、見破られる。
( ><)(この動き……プギャー、経験者なんですね!! それも、かなりの……)
( ><)「でも!」
ビロードは小さな体をめいっぱい動かす。
( ^Д^) 「させるかよ!!」
( ><)「本当の狙いは、こっちなんです!!!」
ビロードが、まるで地を這う様に低い姿勢で、プギャーの隣を抜ける。
529 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 17:23:12.28 ID:Kg+QYcGd0
(;^Д^) (しまった……視線と動きに惑わされて!)
( ><)「僕は、僕は――――!!!」
ビロードが、シュートの体勢に入る。
それを止めるように、プギャーの長い手が伸びる。
( ><)「全国へ、行くんです!!!!」
パシュッ!!!
見事なシュートが、決まった。
それは、ビロードが公園で何度も練習していた、あのシュート。
540 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 17:26:25.58 ID:Kg+QYcGd0
(;^Д^)「俺が、抜かれた……?」
信じられない、といった表情で、プギャーは自分の手を見つめていた。
( ><)「やったんです!! 僕の勝ちなんです!!」
('A`)「ビロード……!」
( ^ω^)「ビロード、やったおー!!」
ビロードは、嬉しそうに笑う。
子供のように、はしゃぎながらブーンとハイタッチをしていた。
(´・ω・`)「いえーい!」
ショボンもハイタッチを求める。
( ^Д^) 「……クソ」
( ><)「プギャー」
その場で膝をつき、息切れをするプギャー。
545 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 17:29:59.91 ID:Kg+QYcGd0
( ^Д^) 「何だよ……笑いたきゃ笑えよ。
俺は、負けたんだ。散々、偉そうな事言っておきながらな」
( ><)「笑わないんです!!」
ビロードは、力強く言う。
( ^Д^) 「何……?」
( ><)「プギャー、凄くバスケうまかったんです!!
そして、全力で勝負してくれたんです!! だから、笑わないんです!!」
ビロードが、手を差し出した。
( ><)「握手なんです!!」
( ^Д^) 「……握手?」
(;><)「その、いい勝負をしたから……そ、それだけなんですからね!!
別にプギャーのこと、好きになったわけじゃないんです!!」
556 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 17:33:09.98 ID:Kg+QYcGd0
( ^Д^) 「……」
プギャーは、その手をじっと見つめる。
( ^Д^) 「俺は……バスケが嫌いだ。だから、握手する資格はねえよ」
( ><)「え……?」
プギャーは、ゆっくりとため息をついた。
( ^Д^) 「中学の頃は、好きだったさ。俺は昔から体はでかかったから、一年ですぐにレギュラーになれた」
( ><)「……」
( ^Д^)「だけど、それで調子に乗ったのがいけなかったんだな。
俺は、 『エア』にされちまったんだ」
ビロードは、ただ黙って、プギャーの話を聞き続ける。
566 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 17:37:22.41 ID:Kg+QYcGd0
( ^Д^) 「『エア』……空気って事さ。試合でも、練習でも、誰も俺を相手にしなくなった。
一緒に全国を目指そうって言ってくれた、親友も……俺を、避けるようになったんだ」
( ><)「……ひどい」
( ^Д^)「バスケなんて、そんな物さ。奇麗事だけじゃ、やっていけないんだ。
それでも続けていたら、今度はバッシュも、ユニフォームも、全てやられたさ。
……はは、ウチは親父がいねえから、また買う金なんてねーのにな」
ビロードが、びくっと体を奮わせた。
鼻を啜って、何かを我慢して、プギャーの次の言葉を待つ。
569 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 17:40:44.47 ID:Kg+QYcGd0
( ^Д^) 「俺は、バスケをやめたよ。
最後に、ウチの家庭を馬鹿にしたキャプテンをぶん殴ってな」
( ><)「プギャー……」
( ^Д^) 「俺はお前を、誰かと重ねて見てたのかもしれねえ。
だから、気に食わなかった。……勝手だな、俺は」
プギャーは、ゆっくりと立ち上がり、背を向ける。
( ^Д^) 「殴ったりして悪かった。お前の技術なら、全国、夢じゃなくて本当に……。
……それじゃあな」
( ><)「待ってください!!」
579 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 17:43:45.56 ID:Kg+QYcGd0
ビロードが、小さな体を震わせて叫ぶ。
その瞳に溜まった涙を、必死にこらえながら。
( ><)「プギャーは、それでいいんですか!!
バスケ、もうやれなくていいんですか!?」
( ^Д^) 「……」
( ><)「バスケをやってる時、プギャーから楽しいって気持ち伝わってきました!!
本当は、まだバスケが好きなんじゃないんですか!?」
( ^Д^) 「俺は……」
ビロードが、今までで一番大きな声を出して、叫ぶ。
( ><)「僕と一緒に、全国を目指しましょう!!!
僕には、プギャーが必要なんです!!!!!」
589 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 17:48:22.95 ID:Kg+QYcGd0
背を見せていたプギャーが、振り返る。
夕日を背に、振り返ったプギャーの顔からは涙がこぼれていた。
( ^Д^) 「俺……もう一度、バスケ、出来るかな?」
( ><)「……出来るんです。自分を、信じる事が大切なんです」
( ;Д;) 「チッ……しょうがねえな!! お、お前……俺にバスケをやらせるんなら、
途中で投げ出したりすんなよ!! 最後まで、責任もって付き合えよな!!」
( ><)「もちろんです!!」
プギャーは、差し出されたビロードの手を、握った。
('A`)「……帰るか」
(´・ω・`)「そうだね。もう、大丈夫だ」
それを見て、俺達は静かに公園を出る。
公園からは、ドリブルの音が、また響き始めていた。
595 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 17:50:30.08 ID:Kg+QYcGd0
( ^ω^)「あー、何かすがすがしお!! うわーーーい!!!」
(;'A`)「うおっ!びっくりしたぁ。お前いきなり叫ぶなよ」
(´・ω・`)「まあ、いいじゃないの今日くらい。
青春青春」
('A`)「そうだな。何か恋してーなー」
( ^ω^)「え?」
(´・ω・`)「え?」
(;'A`)「な、何だよお前ら。何引いてんだよ!!」
(´・ω・`)「いや、ねぇ?」
( ^ω^)「まさか、ねえ?」
605 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 17:53:29.69 ID:Kg+QYcGd0
(#'A`)「お前らー、そういう態度ダメ! 絶対!」
( ^ω^)「うわっ! ショボン、逃げるお! ドクオくっせぇwwwww」
(´・ω・`)「ドクオくせぇwwww厨房くせぇwwwww」
(#'A`)「許さん!絶対許さーん!!!」
夕日に照らされた道を、俺達は走った。
なんだか、憂鬱だったクラスも、少しずつ変わっているのかもしれない。
もしかしたら、楽しいかも。
俺は、そんな期待を胸に、心を躍らせていた。
('A`)(やっぱ俺くせぇwwww)
2007-12-28T16:48:22+09:00
1198828102
-
ドクオは高校一年生のようです5
https://w.atwiki.jp/dokuohighschool/pages/15.html
304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:43:02.96 ID:Kg+QYcGd0
※
結局、重い空気は改善される事なく、その日の授業は終わった。
(´・ω・`)「何か、今日は色々あったね」
( ^ω^)「早くもギクシャクしちゃってるお……なんだか悲しいお」
('A`)「……帰ろうぜ」
靴を履き替えるべく、下駄箱を開ける。
('A`)「何だこれ?」
(´・ω・`)「どうしたの?」
('A`)「何か紙切れが……」
『根暗うぜぇーまじKY』
なるほどね。
(#'A`)「うぜぇぇぇぇ!!!」
312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:47:19.08 ID:Kg+QYcGd0
( ><)「あ……」
陰湿なメモを捨て、靴に履き替えると、ビロードが下駄箱にやってきた。
('A`)「おう、殴られた所は大丈夫か?」
( ><)「はい。でも、今回の騒動で、三日間バスケ部の練習にいけないのが辛いんです……」
(;^ω^)「マジかお……かわいそうだお」
( ><)「でもでも、僕には秘密の特訓場所があるからいいんです!!」
ビロードは顔をあげ、グッと前を向く。
(´・ω・`)「秘密の特訓……ふふふ」
ショボンが何か笑ってるが、ここはスルーしておく。
(´・ω・`)「スルーといわず、突っ込(ry
('A`)「秘密の特訓場所?」
( ><)「はい! よかったら、皆さんもきませんか?
バスケは一人でやるより、大勢でやったほうが楽しいんです!」
333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:56:25.84 ID:Kg+QYcGd0
( ^ω^)「僕らも行っていいのかお?」
( ><)「もちろんなんです!! 本当は秘密だけど、友達だからばらしちゃうんです!」
('A`)「そうだな、最近運動不足だし、いっちょやるか」
( ><)「はい!!」
俺達は、ビロードの秘密の特訓場所とやらに行く事になった。
(´・ω・`)「いいのかい、ホイホイついて行っちゃって。僕はノンケでも……
ってちょっと待ってよ、置いてかないで!!」
352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 16:00:26.43 ID:Kg+QYcGd0
※
着いた場所は、丘の上にある公園だった。
そこには、バスケットボール用のゴールが設置されている。
('A`)「へぇ、こんな所があったんだ」
( ><)「はい!! 人も少なくて、練習にはもってこいなんです!!」
ビロードは、バスケットボールを一つ取り出すと、ドリブルを始める。
(;^ω^)「おお、早いお!」
バスケに関しては素人だが、そんな俺から見ても、そのドリブルは凄かった。
ビロードは、流れるように走り、レイアップシュートを決める。
( ><)「こんな感じなんです!!」
(;'A`)「す、すっげぇ……お前、相当うまいんだな!」
( ><)「えへへ、照れるんです!」
ビロードは笑顔を浮かべながら、ボールを俺の方へパスする。
358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 16:03:12.19 ID:Kg+QYcGd0
('A`)「よっしゃ、俺もやってやるぜ」
スラムダンクなら、全巻揃えたんだ。
俺にも出来る。
俺は、スリーポイントシュートを放った。
そして、ゴールに背を向け
('∀`)「天才ですから」
ガコン!!
( ^ω^)「……」
(;><)「……」
('∀`)「……」
(;´・ω・`)「う、うん。ドクオ、惜しかった。凄く惜しかったよ」
365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 16:06:51.86 ID:Kg+QYcGd0
('A`)「俺もうダメだわ」
(;><)「だ、大丈夫です!! 誰だって最初は下手なんです!」
(;^ω^)「ちょwww」
(;><)「あわわ、いや、そう言う事じゃないんです!ごめんなさいです!」
ビロードはあたふたとしている。
俺は、笑いながらビロードにボールを返した。
('A`)「なあ、お前のスリー見せてくれよ」
( ><)「僕のですか? いいですよ!!」
ビロードは、真面目な顔になり、意識をゴールに集中させる。
ボールが、ゆっくりと放たれる。
そのボールは美しい曲線を描き、ゴールに入った。
('A`)「やっぱ凄いな、お前」
( ^ω^)「だおだおww」
( ><)「そ、そんな事ないですってば! まだまだ下手っぴなんです!」
(´・ω・`)「あー、アリの行列見てるのおもしれー」
370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 16:09:21.61 ID:Kg+QYcGd0
微妙に輪に入れていないショボンに気付いたのか、ビロードが気を利かせる。
( ><)「ショボンもやってみますか!?」
(´・ω・`)「え、僕? いいの? ねぇ、いいの?」
( ><)「はい!!」
(´・ω・`)「よっしゃ、マジスーパーテクニック見せてやんよ!!」
('A`)( ^ω^)(嬉しそうだなー)
(´・ω・`)「ほらほら、そこの二人! ぼさっとしてると見逃すぜ!?」
('A`)「わーわー」
( ^ω^)「ヒュー! ショボンさいこー!」
380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 16:13:18.43 ID:Kg+QYcGd0
ショボンがスーパーテクニック(といっても、ただのダブルドリブルだった訳だが)
を披露したり、試合っぽい事をしたりと、俺達は日が沈むまでバスケをしていた。
('A`)(久々に、運動したなー)
今日の夕飯は、いつもより美味しく食べれそうだ。
そんな事を考えながら、俺は入らないスリーポイントシュートを放ち続けた。
( ^Д^) (何で、あいつら……ここにいるんだ)
( ^Д^) 「くだらねぇモン見ちまったぜ」
( ^Д^) 「さっさと買い物すませて帰るか……」
386 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 16:14:20.89 ID:Kg+QYcGd0
今、何話だったかな。たぶん三話だと思う。
とりあえず、またここで区切りです。
続いて四話いきます
391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 16:16:49.87 ID:Kg+QYcGd0
※
―朝7時過ぎ 秘密の特訓所(公園)―
( ><)「はぁはぁ……」
バシュッ!
( ><)「この体勢からのシュート、難しいんです」
( ><)「もっと左足を……」
ガコンッ!
( ><)「あ、外れちゃったんです!」
( ><)(そろそろいかないと、また遅刻なんです……)
( ><)「……あと一本入ったら、学校に行くんです」
397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 16:23:32.05 ID:Kg+QYcGd0
― 朝8時過ぎ ―
J(^Д^)し「プギャー、そろそろ行かないと遅刻じゃないの?」
( ^Д^) 「まだ平気だっつーの」
J(^Д^)し「そう? 無理して手伝わなくても、母さん一人で大丈夫よ」
( ^Д^) 「無理すんなよ。キャベツのダンボールとか、十キロはするだろ。
腰、痛めるぞ」
J(^Д^)し「そうかい、手伝わせちゃってごめんね。
父さんが生きていればねぇ……」
( ^Д^) 「しょうがないって。よし、これで今日の分は終わりだ。
行ってくる」
J(^Д^)し「行ってらっしゃい」
*(‘‘)*「おにい! 一緒に行こう!」
(;^Д^)「ヘリカル! お前まだ行ってなかったのかよ!」
403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 16:26:33.98 ID:Kg+QYcGd0
*(‘‘)*「だって、おにい手伝ってるから、空気読んだ」
( ^Д^) 「小学生は空気読まなくていいんだっつーの。
しょうがねえな、ほら行くぞ」
*(‘‘)*「うん!」
― 通学路 ―
( ^Д^) 「新しい友達はできたか?」
*(‘‘)*「うん! いっぱいできた! ヘリカル、空気読めるから!」
( ^Д^) 「そうか。悪い奴がいたら、すぐにおにいを呼べよ。
ぶっ飛ばしてやるからよ」
*(‘‘)*「わかってる! おにい、バスケやってて超スポーツマンだから、強いもんな!」
( ^Д^) 「……ああ」
411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 16:28:58.82 ID:Kg+QYcGd0
( ^Д^) 「それじゃ、遅刻しねーように走れよ。でも転ぶなよ」
*(‘‘)*「任せろ! ヘリカル、もう3ねんせい! おとな!」
タッタッタ……
( ^Д^) 「おにいは、バスケの上手いスポーツマンか」
( ^Д^) (もう、ドリブルの仕方なんて忘れちまったよ……)
バシュッ!
( ^Д^) 「ん? この音は……」
(;><)「はぁはぁ、また失敗なんです!!」
ガコン!
( ^Д^) 「あいつ……ビロード。何やってんだ……こんな時間に」
421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 16:31:40.47 ID:Kg+QYcGd0
(#><)「うがあああ! 入らないんです! 悔しいんです!」
( ><)「でも、頑張るんです!!」
ガコン!!
(;^Д^) (ビロードの身長じゃ、あの体勢からのシュートとか無理だっつーの!
さっさと諦めて、登校しろよ……)
( ^Д^) 「……行くか」
ガコン!
( ^Д^) (何で、俺は足を止めちまったのかな。
まだ、未練が……いや、無い。俺はもう、関係ないんだ)
428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 16:34:16.58 ID:Kg+QYcGd0
※
( ´_ゝ`)「うーっす! 皆、アイドルマスターって知ってるか?
いやー、あれに課金してたら給料消えたよ! 皆も気をつけような!」
「「は-い」」
('A`)「ねーよwww」
( ^ω^)「箱使いとは、先生も中々ディープだおねwww」
(´・ω・`)「何でさ……」
('A`)「ん?」
(´・ω・`)「モンハン3、Wiiで出るんだろうね……」
( ^ω^)「PS3乙wwww」
(´・ω・`)「お年玉二年分……」
435 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 16:37:03.98 ID:Kg+QYcGd0
( ´_ゝ`)「あれー、またビロードお前いねーよマジちょっとさー」
兄者先生が、嘆くようにそう叫んだ。
ブーンの前の席。
そこに、ビロードの姿は無かった。
('A`)「昨日、あれだけ動いたから寝坊したのかね」
( ^ω^)「ねぼすけさんだおwww」
( ´_ゝ`)「とにかくだ、今日もまた授業だから頑張れ。あ、あと部活の体験入部は今週末までだぞー」
連絡事項を言い終え、兄者先生は教室を出て行った。
443 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 16:40:05.30 ID:Kg+QYcGd0
1時間目 現代文
(´・ω・`)「つまり、くそみそというのは現代におけるアダムとイブの説を根本から……」
( ^ω^)「ZZZ……むにゃむにゃ」
('A`)「だりぃなー」
ξ゚⊿゚)ξ「でさー」
ミセ*゚ー゚)リ「うんww」
('A`)(隣は相変わらずうるせーし。ノートくらい開けや)
445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 16:42:09.39 ID:Kg+QYcGd0
2時間目 英語
( ゚∋゚)「ワッチュ伊豆ディス? いいえ、それは四国です」
( ^ω^)「おー。ZZZ……」
('A`)「ワッチュ、伊豆、ディス、と」
ξ゚⊿゚)ξ「私、中学の時は5人に告白されてー」
ミセ*゚ー゚)リ「へー。私は6人だけどね」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、間違えた。私7人だったww」
('A`)(だからうるせー)
449 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 16:44:54.58 ID:Kg+QYcGd0
三時間目
( ´_ゝ`)「俺の授業だぜ! ヒューヒュー!」
( ´_ゝ`)「いいか、まず俺の趣味について。
俺はゲームが好きだ! でも、エロゲーの方がもっと好きだ!」
バンッ!!
(#・∀・)「先生! 早く授業を進めてください!!」
(;´_ゝ`)「うおっ!モララー君が切れた!」
(#・∀・)「先生、それはテストに出るんですか!? 出ないのならば関係のない雑談はやめて頂きたい!」
(;´_ゝ`)「ごめん、ほんとごめん。俺が悪かった殴らないで!」
454 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 16:46:52.84 ID:Kg+QYcGd0
その時、教室のドアが開いた。
( ><)「すいません! 遅刻したんです!!」
息切れをしたビロードが、教室に入ってきた。
( ´_ゝ`)「ビロード君! 遅刻ってレベルじゃねーぞ!」
(;><)「スイマセン……」
( ´_ゝ`)「まぁいい。席に座りなさいぷんぷん!先生怒ってるよぷんぷん!」
459 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 16:49:17.75 ID:Kg+QYcGd0
(;^Д^) (あいつ、まさかこの時間まで練習してたのかよ)
ビロードは、ふらふらとした足取りで席に戻ろうとする。
(;'A`)「大丈夫かビロード、お前、顔色悪いぞ」
(;><)「全然平気なんです!」
(´・ω・`)「うん、確かに顔色がちょっと……保健室行く?」
( ^ω^)「ZZZ……お? ビロードおいすー!」
ブーン、お前、それでいいのか?
と、心の中で突っ込んでおく。
463 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 16:51:52.10 ID:Kg+QYcGd0
( ><)「全然、大丈夫……」
ビロードの体から、力が抜けていく。
そのまま、糸が切れた人形みたいに、ゆっくりと地面に倒れこんだ。
ξ゚⊿゚)ξミセ*゚ー゚)リ「「キャー!!」」
(;'A`)「おい、ビロード!!」
(;^ω^)「ビロード!!どうしたんだお!!」
教室中が、蜂の巣をつついたkのように、騒ぎ出す。
(;´_ゝ`)「お、おちつけ。救急車!114114!!あ、携帯とまってるね。料金未払いだった」
473 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 16:56:03.76 ID:Kg+QYcGd0
( ^Д^) 「どけ!!」
('A`)「うわっ!」
突然、プギャーに押しのけられた。
プギャーは、ビロードの体を軽く持ち上げる。
('A`)「お、おい。何を……」
( ^Д^) 「保健室はどこだ」
(;^ω^)「え?」
( ^Д^) 「保健室はどこだって言ってんだよ」
川 ゚ -゚)「私が案内する。ついてこい」
( ^Д^) 「よし、急げよ」
プギャーはビロードを担いだまま、早足でクーの後を追い、保健室へ向かった。
('A`)「俺達も行こう」
( ^ω^)「だお!」
(´・ω・`)(……どういう風の吹きまわしなんだろう)
2007-12-28T16:47:45+09:00
1198828065
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ドクオは高校一年生のようです4
https://w.atwiki.jp/dokuohighschool/pages/14.html
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 14:54:37.04 ID:Kg+QYcGd0
※
次の日。
いつも通り、俺はブーン、ショボンと共に学校へ登校した。
(;'A`)「……」
ところで。
さっきから、隣の席から痛々しいほどの視線が来るのですが。
ξ゚⊿゚)ξ「……じゃん?」
ミセ*゚ー゚)リ「てか……だね」
(;'A`)「……何?」
ξ゚⊿゚)ξ
ミセ*゚ー゚)リ
プイッ
ξ゚⊿゚)ξ「まじ……きも……」
ミセ*゚ー゚)リ「変態……顔も最悪……」
ちょこちょこ聞こえる陰口って、すごく……嫌です。
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 14:58:47.29 ID:Kg+QYcGd0
( ´_ゝ`)「はーい! ホームルームの時間だミクルビーム!!
み、み、みらくる、みっくるんるん!」
( ^Д^) 「うるさい」
( ´_ゝ`)「調子乗って本当すいませんでした」
兄者先生は、その一言で大人しくなり真面目に出席を取り始める。
すでに立場が逆転してるように見えるのは、教育的にどうなんだろう……ねぇ?
( ´_ゝ`)「えーっと、ビロード……は休みか。初日から休むとは心配だな」
( ^ω^)「お、ビロード君休みかお」
( ´_ゝ`)「欠席はそれだけかー。じゃあ今日は授業だから(ry」
( ><)「遅れてごめんなさいなんです!!」
勢い良くドアを開け、走ってきたのか、息切れをしながらビロードがやってきた。
205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:02:10.72 ID:Kg+QYcGd0
(#´_ゝ`)「こら! 遅刻しちゃダメだって安藤さんも言ってるだろ!
もう、この悪い子! 先生悲しいよ! ちょっと心配してたよばか!」
(;><)「ごめんなさいなんです! ハァハァ」
ビロードは、謝りながら自分の席についた。
( ´_ゝ`)「じゃあ、授業頑張ってねー。今日は体育は無いのか……チッ! ブルマ見れねぇ……」
兄者先生は、なにやら危ない言葉を残して教室を出た。
最後の言葉は、聞かなかった事にしよう。
208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:05:22.18 ID:Kg+QYcGd0
HRが終わり、教室がざわざわと騒がしくなった。
俺も、ブーンの席の前に移動する。
流石に、あの陰口をずっと聞いてたら辛いって。
何だよ、根暗怨念集合体って。変なあだ名つけんなスイーツめ。
( ^ω^)「おいすーだお!」
('A`)「おう……って、何やってんだ?」
( ^ω^)「ビロード君の体温を冷やしてあげてるんだおw」
ブーンは、下敷きを団扇にしてビロードをあおいでやっている。
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:08:04.09 ID:Kg+QYcGd0
( ><)「ブーン君、ありがとうなんです! 気持ちいいーんです!」
( ^ω^)「ビロード君すごい汗だおwwそんなに必死に走ってきたのかお?」
ビロードは、首を横に振る。
( ><)「いえ、ちょっとバスケの朝練をしてたんです!!」
('A`)「バスケ? あ、そういやバスケ部だったんだよね」
( ><)「そうなんです!! バスケ大好きなんです!」
(´・ω・`)「バスケットボールか。いいねぇ、青春だねぇ」
(;'A`)「ショボン、お前いつのまにww」
(´・ω・`)「設定ですよ、設定」
意味がわからない。
まぁ、ショボンはたまに不思議なこというから、もう慣れたけどね。
217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:10:28.87 ID:Kg+QYcGd0
( ^ω^)「じゃあ、高校でもバスケ部に入るのかお?」
( ><)「はい!! 頑張って日本一を目指すんです!!」
ビロードは意気揚々と、夢を言い放った。
('A`)「すげぇな。目標は日本一か」
(;><)「あ、すいません。勝手に盛り上がっちゃって……」
(´・ω・`)「いや、夢があっていい事じゃないか。僕の若い頃を思い出すよ」
(;^ω^)「ショボン、あんたまだ16歳だお」
(´・ω・`)「設定設定、と」
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:14:14.69 ID:Kg+QYcGd0
( ><)「僕は、バスケの全国大会で優勝する事が夢なんです!
この三年間の間に、絶対成し遂げてみせるんです!!」
('A`)「おお、言い切ったな」
( ^ω^)「ビロード君ならきっと出来るおwww」
( ><)「頑張るんです!!」
照れているのか、顔を少し赤らめながらビロードは笑った。
('A`)(……かっけぇな)
夢を語るビロードを見て、そう俺は思った。
やっぱ、目標があるのっていい事だよな。
( ^Д^) 「くだらねぇ」
後ろから、低い声がした。
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:18:25.58 ID:Kg+QYcGd0
(;><)「え?」
( ^Д^) 「くだらねぇって言ったんだよ。
さっきから聞いてりゃ、日本一だ? ハッ! 笑わせるぜ」
プギャーは、こちらを見ながら鼻で笑う。
( ^Д^) 「こんな無名高が、全国にいけるわけねぇだろ。
おまけに、そんな夢を語ってる奴が、チビだってんだから余計おめでたいぜ」
プギャーが、ビロードの頭に手をのせる。
10センチ以上の身長差がある二人は、まるで大人と子供だ。
(#><)「なんでそんな事いうんですか!!やってみなきゃわかんないんです!!」
( ^Д^) 「はぁ? 普通に考えればわかるだろ。
そもそもお前の身長じゃ全国どころか、地区予選でも通用しねーよ」
242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:22:11.98 ID:Kg+QYcGd0
(#><)「馬鹿にするな!!」
ビロードが、プギャーを押した。
行き成り押されたプギャーは、ニ、三歩よろめく。
( ^Д^) 「ってーなぁ。ふざけんなチビ!!」
( ><)「ぎゃっ!!」
プギャーの拳が、ビロードの頬に打ち込まれる。
ビロードの小さな体が吹き飛び、周りの机を巻き込んで倒れた。
(;'A`)「お、おい! やめろよ二人とも!」
(;^ω^)「だめだお! 喧嘩はだめだお!」
女子の悲鳴があがる。
(#><)「このやろぉぉぉ!!!」
ビロードが、再び掴みかかった。
しかし、プギャーはビロードの腕を掴み、捻る。
(#^Д^) 「うぜぇんだよチビ!!」
254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:25:19.47 ID:Kg+QYcGd0
( ゚∋゚)「やめるでゴワス!! とうっ!!」
大柄でマッチョな男子が、二人を止めに入る。
('A`)「あ、く、く……ウックル!」
( ゚∋゚)「……クックルでごわす」
('A`)「あ、すまん。クックル! 二人を止めてくれ!」
( ゚∋゚)「柔道部のワシに任せるでごわす! とう!」
クックルは、ビロードを両手で押さえる。
(;><)「離すんです!!」
( ゚∋゚)b「よし、そっちの怖いアンちゃんはお前らに任せた!」
クックルは、そう言いながら俺に向かい指を立てた。
(;'A`)「逆だろ常考……!!」
262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:28:17.36 ID:Kg+QYcGd0
(#^Д^) 「おらぁぁぁ!!」
プギャーが、拳を振り上げる。
ξ゚⊿゚)ξ「キャー!!」
ミセ*゚ー゚)リ「やばーwww」
('A`)「お前らさっさと先生呼んで来い!!」
ξ゚⊿゚)ξ「は?命令すんなし」
(;'A`)「クソがっ!!」
俺はプギャーに向かい、無我夢中で突進する。
(;'A`)「やめろっ! 落ち着け!!」
(#^Д^)「うらぁぁぁ離せ!!」
(;^ω^)「僕も手伝うお!!」
俺とブーンの二人がかりで、プギャーを押さえ込んだ。
すごいパワーだ。
少しでも気を抜けば、振り放されてしまう。
269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:31:23.25 ID:Kg+QYcGd0
川 ゚ -゚)「先生を連れてきたんだが……」
(;´_ゝ`)「うわっ! 怖い怖い怖い!」
川 ゚ -゚)「先生、止めなくていいのですか?」
(;´_ゝ`)「あ、あいててて、持病が……すまん! 先生トイレいってくる!
落ち着いたら呼んでくれ! あ、やばいやばいもれちゃう!!」
川 ゚ -゚)「だ、そうだ」
(;'A`)「使えねぇぇぇぇ!!!」
(#^Д^) 「うがああああ!!」
(;^ω^)「いたたたた! げ、限界近いお!」
(´・ω・`)「仕方ないな、僕が止めるか」
276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:32:36.56 ID:Kg+QYcGd0
諸事情により
音声のみでお楽しみください。
(´・ω・`)「びっくりするほどユートピア! びっくりするほどユートピア!
びっくりするほどユートピア! びっくりするほどユートピア!
びっくりするほどユートピア! びっくりするほどユートピア!
びっくりするほどユートピア! びっくりするほどユートピア!
びっくりするほどユートピア! びっくりするほどユートピア!
びっくりするほどユートピア! びっくりするほどユートピア!」
289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:36:31.64 ID:Kg+QYcGd0
……
( ´_ゝ`)「初日から喧嘩がおこり、授業がロングHRになるという嬉しい……いや、情けない事態な訳だが」
ようやく二人は落ち着き、一応は大人しく席に着いた。
( ´_ゝ`)「まず、どうしてこういう事になったのか、教えて欲しい。
俺、こういう時は真面目だから。マジシリアスモード入っちゃうからヨロシク」
先生がそう問うと、ビロードが勢い良く立ち上がった。
(#><)「プギャーが悪いんです! 僕の夢を馬鹿にしたんです!!」
( ´_ゝ`)「どうなんだ、プギャー……君、いや、プギャーさん。
あ、すいませんほんとすいません」
( ^Д^) 「……」
プギャーは、無言で鞄を持ち、立ち上がる。
(;'A`)「お、おい」
( ^Д^) 「帰る」
296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:39:57.83 ID:Kg+QYcGd0
(;'A`)「……」
(;^ω^)(空気、重いお)
プギャーは何も言わず、教室を出て行った。
(;´_ゝ`)「あー、その、なんだ。せっかく同じクラスになったんだし、仲良く行こうぜ☆
以上! 終わり!!」
兄者先生も、逃げるように教室を出て行った。
明らかに、空気の重さに耐えられなくなって逃げただろ先生よ。
( ><)「……」
ξ゚⊿゚)ξ「やっぱかっこよくない?」
ミセ*゚ー゚)リ「うんうん。クールな池面って私、大好きー」
ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと、抜け駆けはなしよ」
ミセ*゚ー゚)リ「は? それはお互い様でしょ?」
ξ゚⊿゚)ξミセ*゚ー゚)リ「だよねー。あたしらマブダチだしー」
2007-12-28T16:47:09+09:00
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ドクオは高校一年生のようです3
https://w.atwiki.jp/dokuohighschool/pages/13.html
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 14:20:03.44 ID:Kg+QYcGd0
('A`)「お、おい。そりゃねえだろ」
ξ゚⊿゚)ξ「は? 逆切れ? まじKYなんだけど」
(;'A`)「いや、逆切れとかじゃなくってさ……確かにぶつかったのは俺が悪い。
だけど、席譲れってのは……」
ミセ*゚ー゚)リ「うわー、責任取れよ。アベする気だよこいつ」
(#'A`)「……だから、違うって」
ダメだ、我慢できねぇ。
女子だから下に出てたけど、もう、苛立ちが限界突破だ。
(;^ω^)「ま、待ってくれお! そうだお、一緒に食べるってのはどうだお?
ほら、二人くらい座れるしww」
(´・ω・`)「……」
ξ゚⊿゚)ξ「は? あんた達と一緒に? ありえないからwww」
ミセ*゚ー゚)リ「そーそー。悪いけど、君達に興味ないから? ごめんねー」
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 14:24:22.37 ID:Kg+QYcGd0
頭に血が上ってきた。
ダメだ、落ち着け。冷静に、やり過ごすんだ。
こんな奴らの言葉、真に受けたって仕方ないんだ。
(;^ω^)「じゃ、じゃあ僕らは右側で食べるから、ツン達は左側で食べるってのはどうだお?
ほら、机を離せば……」
ξ゚⊿゚)ξ「何? そんなにウチらと食べたいの?」
ミセ*゚ー゚)リ「もしかして、ツンに気があるんじゃない?」
ξ゚⊿゚)ξ「まじ? ごめん、私ぽっちゃりは無理だからwwごめんねーww」
(;^ω^)「あうあう……」
ふざけるな……。
ブーンを馬鹿にするんじゃねえ……俺の友達を、馬鹿にするな。
もう許さねぇ。ぶん殴ってやる!!
(´・ω・`)「おい、待てや小娘ども」
ξ゚⊿゚)ξ「は?」
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 14:27:01.76 ID:Kg+QYcGd0
(´・ω・`)「確かに、ふざけていて、あんたのコーラをこぼしたのはドクオが悪い。
だが、謝って弁償するといっているのに、席まで譲れってのはおかしくないか?」
ξ゚⊿゚)ξ「は? 何、あんたも逆切れ?」
(´・ω・`)「切れてないですよ。僕を切れさせたらたいしたもんですよ」
ξ゚⊿゚)ξ「つーか、うちらがいいたいのはさー」
(´゚ω゚`)「黙れクソスイーツ(笑)どもがぁぁぁぁぁ!!!!」
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 14:30:58.98 ID:Kg+QYcGd0
(;'A`)「お、おい。ショボ(ry」
(´゚ω゚`)「貴様らの血は何色じゃぁぁぁい!!! てめーら、どうせ痴漢冤罪とかするタイプだろ?あ?
この人マジでお尻触ってきてマジショックでー(笑)とかある事無い事言って金ふんだくってんだろぉ!?」
ξ゚⊿゚)ξ「は、はぁ!? マジうざっ! 勝手に……」
(´゚ω゚`)「てめーが今やってることは同じ事なんだよ腐れアマがぁぁぁ!!!
涙は女の武器(笑)男は紳士であるべき(笑)笑わせんじゃねぇぇぇぇ!!!
自分磨き(笑)の前に人としての心を磨いてからにしろやボケがぁ!!!
はーい、皆さん聞いてくださーい! ここにいる女子二人は、僕たちをユスろうとしてまーす!!」
147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 14:33:37.82 ID:Kg+QYcGd0
ショボンの大声で、マックにいる全ての人の視線が、こちらに向けられる。
「ざわ……ざわ……」
「なんだ……ユスり?」
「最近の子は怖いねぇ……」
ξ;゚⊿゚)ξ「ちょ、な、あんたいい加減に……」
ミセ*゚ー゚)リ「ち、違いますよー、皆さん誤解ですってば!」
(´゚ω゚`)「あんたらの負けだ。帰ってママに慰めてもらいな、ベイビーガール共」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 14:37:34.68 ID:Kg+QYcGd0
ミセ*゚ー゚)リ「クソがっ! ショボン、あんたマジ覚えとけよ!」
ξ゚⊿゚)ξ「うう……もう嫌っ!」
二人は、店内中の視線に耐え切れず、逃げるようにマックから出て行った。
(´・ω・`)「たわいもない」
(;'A`)「しょ、ショボン」
(´・ω・`)「ああ、ゴメンな。つい切れてしまった。
うん、すまない。僕も我慢の限界が、相当きてたんだ」
(;^ω^)「ごめんだお。僕がふざけたから、変な騒動になっちゃって」
(´・ω・`)「気にするなよ、ブーン」
('A`)「そうだよ。俺だって、ショボンが切れてなかったら殴りかかってたところだったぜ」
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 14:41:02.36 ID:Kg+QYcGd0
(;^ω^)「mjd?」
('A`)「ああ。ブーンが馬鹿にされた時は流石に、な」
(´・ω・`)「手を出したら負けさ。こういうのは口で倒さないと」
ショボンは、喉が渇いたのか水を一気に飲んだ。
(;^ω^)「僕のことは全然気にしなくてよかったのに……」
('A`)「お前が気にしなくても、俺が許せねーってことだよ」
( ^ω^)「ドクオ……」
(´・ω・`)「ウホッ! フラグ立った?」
( ^ω^)('A`)「ねーよwwww」
166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 14:46:02.73 ID:Kg+QYcGd0
その後、俺達は楽しくマックで雑談をした。
初日から嫌な事はあったけど、俺達三人が揃ってれば、何とかなる。
友達、か。
( ^ω^)「わろすwwww」
(´・ω・`)「ドクオ、お前あれだよ、あれ!あれしよう!」
('A`)(やっぱり、いいもんだな)
我ながらくせぇな、と思いながらも、この心地よい時間がずっと続けばいいな、なんて。
そう、思った。
店長「君、そこコーラこぼれてるんだけど拭いといて」
マック店員「うぃっすwwwww(めんどくせぇwwww)」
店長「後、何か騒ぎがあったみたいだけど、そう言う時は君、止めてね。若いんだから」
マック店員「おkっすwwww(年齢関係ねーだろwwwうぜぇwww)」
2007-12-28T16:46:24+09:00
1198827984
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ドクオは高校一年生のようです2
https://w.atwiki.jp/dokuohighschool/pages/12.html
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 13:46:39.79 ID:Kg+QYcGd0
( ^Д^) 「プギャー。痛いニュース中出身」
低い声でそう言うと、プギャーはまただるそうに席に着いた。
(;´_ゝ`)「え、えーっと、それだけかな?
ほら、趣味とか、好きな食べ物とか、幼女のすばらしさについて小一時間語るとか」
( ^Д^) 「さっさと次進めろ」
( ´_ゝ`)「はい! えー、じゃあ次の人いってみようかねー! うん!」
兄者先生は、恐ろしく素早いスピードで、次の人へ当てた。
ξ゚⊿゚)ξ「うわーお、かっこよくない?」
ミセ*゚ー゚)リ「うんうん、何か一匹狼って感じでワイルドー。私、アタックしちゃおっかな」
……いや、怖いだろ常考。
やばい、なるべく関わらないようにしよう。
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 13:50:04.98 ID:Kg+QYcGd0
(´・ω・`)「ひろゆき中……いや、東中出身ショボンです。ただの人間には興味ありません。この中に(以下略」
そこそこの反応だった。
(´;ω;`)(略された……この日の為にハルヒ100回見て練習したのに!
許さん、許さんぞ神よぉぉ!!!)
( ゚∋゚)「おいどんは、クックルと(ry あ、アレ(ry
何で略されるでゴワスか(ry え、ページの関係(ry ちょ、まつでゴワ(ry
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 13:51:52.25 ID:Kg+QYcGd0
一応、区切りとしてここまでが第一話、みたいな感じです。
題名とかつけわすれた。次から第二話入りまーす
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 13:56:11.30 ID:Kg+QYcGd0
( ´_ゝ`)「んじゃ、気をつけて帰って下さいね。明日から早速授業ですよー」
「アリエネー」
「ゆとりはどうしたんだよー氏ねー」
「だりぃー」
( ´_ゝ`)「先生のせいじゃないもん! 先生だって休みたかったもん!
でもなんとか省からの圧力でしょうがないんだもん! ぷん! もう知らない!!」
輝く涙を落としながら、兄者先生は走り去っていった。
('A`)「明日から授業か。めんどいな」
(´・ω・`)「そう? 僕は早速勉強が出来て嬉しいけどなぁ」
( ^ω^)「はいはい秀才秀才。ところで、今日はこの後どうするお?」
(´・ω・`)「僕は暇だよ。ドクオは?」
('A`)「俺も特に予定ねーな」
( ^ω^)「じゃあマックいってだべるおwww携帯クーポンうめぇwww」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 14:01:17.18 ID:Kg+QYcGd0
※
そんな訳で、俺達は駅前のマックにやってきた訳だ。
('A`)「ポテトMと水で」
( ^ω^)「同じく」
(´・ω・`)「えーっと、うーんどうしようかなー。あ! 決めた! 彼らと一緒で」
マック店員「かしこまりましたー(うぜぇwwwww」
俺達は二階の席へ移動し、ポテトを食べながら話す。
('A`)「正直、あの面子の中でうまくやってける自信ねーわ、俺」
(´・ω・`)「確かに、皆強烈だったね」
( ^ω^)「うんうん。わかるわかるーモグモグ」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 14:03:08.22 ID:Kg+QYcGd0
('A`)「特にほら、プギャーだっけ? あいつ怖すぎだろ。
絶対、暴走族とかそこらの類だって」
(´・ω・`)「うーん、確かに見た目そんな感じだしね」
( ^ω^)「うんうん、まじでー? モグモグ」
(#'A`)「てめーは話を聞け!」
(;^ω^)「アー! 僕のポテトがあぁっぁぁ!!」
俺はブーンのポテトを三個ほどいただく。
('A`)「うめぇwww」
( ^ω^)「僕のポテト取らないで欲しいお!!」
('A`)「お前、最近食いすぎだって。また太るぞ?」
( ^ω^)「体質的に大丈夫ですから」
(´・ω・`)「なごみん乙」
('A`)「はいはい、つよきすつよきす」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 14:09:02.43 ID:Kg+QYcGd0
( ^ω^)「お返しにドクオのポテトもらうお!」
('A`)「おっと、そうはいかんざき」
ブーンの手が、俺のポテトに伸びる。
しかし、俺は即座にその手を止めてみせた。
( ^ω^)「くれおー!!ポテトくれおー!!」
('A`)「やかましいメタボリック症候群予備軍め!!」
俺はブーンの両手を素早くガードする。
上、下、→、←、ABAB!
('A`)「エネミーコントローラー発動!!」
勢い良く腕を引いた瞬間。
肘に何かが、ぶつかった。
ガシャン!
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 14:09:27.81 ID:Kg+QYcGd0
ξ゚⊿゚)ξ「きゃっ!」
('A`)「へ?」
後ろを振り向く。
ξ#゚⊿゚)ξ「……ちょっと、飲み物こぼれたんですけど」
('A`)「あ」
ξ#゚⊿゚)ξ「あ、また根暗男!!」
そこにいたのは、あの点数女の片割れ、ツンと
ミセ*゚ー゚)リ「どうしたの、ツン?」
確か、ミセリとかいう女子。
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 14:12:37.11 ID:Kg+QYcGd0
ξ゚⊿゚)ξ「この根暗の肘が当たって、コーラこぼれちゃったんだけどマジ最悪ー」
ミセ*゚ー゚)リ「うわ、マジ? 最悪じゃん」
女子二人組が、俺の方を睨んでくる。
恐ろしい威圧感が、俺に向けられた。
(;'A`)「わ、わりぃ。弁償するよ」
ξ゚⊿゚)ξ「は? 当然じゃん。早く買って来なさいよ。超喉渇いてるんだけど」
('A`)「あ、う、うん」
ミセ*゚ー゚)リ「ほんと、見た目通りKYじゃんww」
キャハハハ、という甲高い笑い声が、耳に響く。
正直……むかつくむかつくむかつくむかつ(ry
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 14:16:02.46 ID:Kg+QYcGd0
(;^ω^)「ちょ、ちょっと待つお。ふざけてたのは僕だから、僕が弁償するお!」
ブーンが財布を取り出し、小銭を出す。
('A`)「いや、いいって。直接ぶつかったのは俺だし」
ξ゚⊿゚)ξ「どうでもいいから、早くしてくんない?
あとさー、禁煙席あいてないから、そこどいてよ」
(#'A`)「は、はぁ?」
意味がわからない。
こいつは、何をいってるんだ?
ξ゚⊿゚)ξ「だーかーら、ジュースこぼした上に、肘ぶつけたんだから、席譲るの当然でしょ?
私、タバコの煙嫌いだし」
ミセ*゚ー゚)リ「そうそう。よって、ウチらの発言は正当? みたいなー」
2007-12-28T16:45:28+09:00
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