188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 14:54:37.04 ID:Kg+QYcGd0
※
次の日。
いつも通り、俺はブーン、ショボンと共に学校へ登校した。
(;'A`)「……」
ところで。
さっきから、隣の席から痛々しいほどの視線が来るのですが。
ξ゚⊿゚)ξ「……じゃん?」
ミセ*゚ー゚)リ「てか……だね」
(;'A`)「……何?」
ξ゚⊿゚)ξ
ミセ*゚ー゚)リ
プイッ
ξ゚⊿゚)ξ「まじ……きも……」
ミセ*゚ー゚)リ「変態……顔も最悪……」
ちょこちょこ聞こえる陰口って、すごく……嫌です。
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 14:58:47.29 ID:Kg+QYcGd0
( ´_ゝ`)「はーい! ホームルームの時間だミクルビーム!!
み、み、みらくる、みっくるんるん!」
( ^Д^) 「うるさい」
( ´_ゝ`)「調子乗って本当すいませんでした」
兄者先生は、その一言で大人しくなり真面目に出席を取り始める。
すでに立場が逆転してるように見えるのは、教育的にどうなんだろう……ねぇ?
( ´_ゝ`)「えーっと、ビロード……は休みか。初日から休むとは心配だな」
( ^ω^)「お、ビロード君休みかお」
( ´_ゝ`)「欠席はそれだけかー。じゃあ今日は授業だから(ry」
( ><)「遅れてごめんなさいなんです!!」
勢い良くドアを開け、走ってきたのか、息切れをしながらビロードがやってきた。
205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:02:10.72 ID:Kg+QYcGd0
(#´_ゝ`)「こら! 遅刻しちゃダメだって安藤さんも言ってるだろ!
もう、この悪い子! 先生悲しいよ! ちょっと心配してたよばか!」
(;><)「ごめんなさいなんです! ハァハァ」
ビロードは、謝りながら自分の席についた。
( ´_ゝ`)「じゃあ、授業頑張ってねー。今日は体育は無いのか……チッ! ブルマ見れねぇ……」
兄者先生は、なにやら危ない言葉を残して教室を出た。
最後の言葉は、聞かなかった事にしよう。
208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:05:22.18 ID:Kg+QYcGd0
HRが終わり、教室がざわざわと騒がしくなった。
俺も、ブーンの席の前に移動する。
流石に、あの陰口をずっと聞いてたら辛いって。
何だよ、根暗怨念集合体って。変なあだ名つけんなスイーツめ。
( ^ω^)「おいすーだお!」
('A`)「おう……って、何やってんだ?」
( ^ω^)「ビロード君の体温を冷やしてあげてるんだおw」
ブーンは、下敷きを団扇にしてビロードをあおいでやっている。
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:08:04.09 ID:Kg+QYcGd0
( ><)「ブーン君、ありがとうなんです! 気持ちいいーんです!」
( ^ω^)「ビロード君すごい汗だおwwそんなに必死に走ってきたのかお?」
ビロードは、首を横に振る。
( ><)「いえ、ちょっとバスケの朝練をしてたんです!!」
('A`)「バスケ? あ、そういやバスケ部だったんだよね」
( ><)「そうなんです!! バスケ大好きなんです!」
(´・ω・`)「バスケットボールか。いいねぇ、青春だねぇ」
(;'A`)「ショボン、お前いつのまにww」
(´・ω・`)「設定ですよ、設定」
意味がわからない。
まぁ、ショボンはたまに不思議なこというから、もう慣れたけどね。
217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:10:28.87 ID:Kg+QYcGd0
( ^ω^)「じゃあ、高校でもバスケ部に入るのかお?」
( ><)「はい!! 頑張って日本一を目指すんです!!」
ビロードは意気揚々と、夢を言い放った。
('A`)「すげぇな。目標は日本一か」
(;><)「あ、すいません。勝手に盛り上がっちゃって……」
(´・ω・`)「いや、夢があっていい事じゃないか。僕の若い頃を思い出すよ」
(;^ω^)「ショボン、あんたまだ16歳だお」
(´・ω・`)「設定設定、と」
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:14:14.69 ID:Kg+QYcGd0
( ><)「僕は、バスケの全国大会で優勝する事が夢なんです!
この三年間の間に、絶対成し遂げてみせるんです!!」
('A`)「おお、言い切ったな」
( ^ω^)「ビロード君ならきっと出来るおwww」
( ><)「頑張るんです!!」
照れているのか、顔を少し赤らめながらビロードは笑った。
('A`)(……かっけぇな)
夢を語るビロードを見て、そう俺は思った。
やっぱ、目標があるのっていい事だよな。
( ^Д^) 「くだらねぇ」
後ろから、低い声がした。
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:18:25.58 ID:Kg+QYcGd0
(;><)「え?」
( ^Д^) 「くだらねぇって言ったんだよ。
さっきから聞いてりゃ、日本一だ? ハッ! 笑わせるぜ」
プギャーは、こちらを見ながら鼻で笑う。
( ^Д^) 「こんな無名高が、全国にいけるわけねぇだろ。
おまけに、そんな夢を語ってる奴が、チビだってんだから余計おめでたいぜ」
プギャーが、ビロードの頭に手をのせる。
10センチ以上の身長差がある二人は、まるで大人と子供だ。
(#><)「なんでそんな事いうんですか!!やってみなきゃわかんないんです!!」
( ^Д^) 「はぁ? 普通に考えればわかるだろ。
そもそもお前の身長じゃ全国どころか、地区予選でも通用しねーよ」
242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:22:11.98 ID:Kg+QYcGd0
(#><)「馬鹿にするな!!」
ビロードが、プギャーを押した。
行き成り押されたプギャーは、ニ、三歩よろめく。
( ^Д^) 「ってーなぁ。ふざけんなチビ!!」
( ><)「ぎゃっ!!」
プギャーの拳が、ビロードの頬に打ち込まれる。
ビロードの小さな体が吹き飛び、周りの机を巻き込んで倒れた。
(;'A`)「お、おい! やめろよ二人とも!」
(;^ω^)「だめだお! 喧嘩はだめだお!」
女子の悲鳴があがる。
(#><)「このやろぉぉぉ!!!」
ビロードが、再び掴みかかった。
しかし、プギャーはビロードの腕を掴み、捻る。
(#^Д^) 「うぜぇんだよチビ!!」
254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:25:19.47 ID:Kg+QYcGd0
( ゚∋゚)「やめるでゴワス!! とうっ!!」
大柄でマッチョな男子が、二人を止めに入る。
('A`)「あ、く、く……ウックル!」
( ゚∋゚)「……クックルでごわす」
('A`)「あ、すまん。クックル! 二人を止めてくれ!」
( ゚∋゚)「柔道部のワシに任せるでごわす! とう!」
クックルは、ビロードを両手で押さえる。
(;><)「離すんです!!」
( ゚∋゚)b「よし、そっちの怖いアンちゃんはお前らに任せた!」
クックルは、そう言いながら俺に向かい指を立てた。
(;'A`)「逆だろ常考……!!」
262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:28:17.36 ID:Kg+QYcGd0
(#^Д^) 「おらぁぁぁ!!」
プギャーが、拳を振り上げる。
ξ゚⊿゚)ξ「キャー!!」
ミセ*゚ー゚)リ「やばーwww」
('A`)「お前らさっさと先生呼んで来い!!」
ξ゚⊿゚)ξ「は?命令すんなし」
(;'A`)「クソがっ!!」
俺はプギャーに向かい、無我夢中で突進する。
(;'A`)「やめろっ! 落ち着け!!」
(#^Д^)「うらぁぁぁ離せ!!」
(;^ω^)「僕も手伝うお!!」
俺とブーンの二人がかりで、プギャーを押さえ込んだ。
すごいパワーだ。
少しでも気を抜けば、振り放されてしまう。
269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:31:23.25 ID:Kg+QYcGd0
川 ゚ -゚)「先生を連れてきたんだが……」
(;´_ゝ`)「うわっ! 怖い怖い怖い!」
川 ゚ -゚)「先生、止めなくていいのですか?」
(;´_ゝ`)「あ、あいててて、持病が……すまん! 先生トイレいってくる!
落ち着いたら呼んでくれ! あ、やばいやばいもれちゃう!!」
川 ゚ -゚)「だ、そうだ」
(;'A`)「使えねぇぇぇぇ!!!」
(#^Д^) 「うがああああ!!」
(;^ω^)「いたたたた! げ、限界近いお!」
(´・ω・`)「仕方ないな、僕が止めるか」
276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:32:36.56 ID:Kg+QYcGd0
諸事情により
音声のみでお楽しみください。
(´・ω・`)「びっくりするほどユートピア! びっくりするほどユートピア!
びっくりするほどユートピア! びっくりするほどユートピア!
びっくりするほどユートピア! びっくりするほどユートピア!
びっくりするほどユートピア! びっくりするほどユートピア!
びっくりするほどユートピア! びっくりするほどユートピア!
びっくりするほどユートピア! びっくりするほどユートピア!」
289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:36:31.64 ID:Kg+QYcGd0
……
( ´_ゝ`)「初日から喧嘩がおこり、授業がロングHRになるという嬉しい……いや、情けない事態な訳だが」
ようやく二人は落ち着き、一応は大人しく席に着いた。
( ´_ゝ`)「まず、どうしてこういう事になったのか、教えて欲しい。
俺、こういう時は真面目だから。マジシリアスモード入っちゃうからヨロシク」
先生がそう問うと、ビロードが勢い良く立ち上がった。
(#><)「プギャーが悪いんです! 僕の夢を馬鹿にしたんです!!」
( ´_ゝ`)「どうなんだ、プギャー……君、いや、プギャーさん。
あ、すいませんほんとすいません」
( ^Д^) 「……」
プギャーは、無言で鞄を持ち、立ち上がる。
(;'A`)「お、おい」
( ^Д^) 「帰る」
296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/27(木) 15:39:57.83 ID:Kg+QYcGd0
(;'A`)「……」
(;^ω^)(空気、重いお)
プギャーは何も言わず、教室を出て行った。
(;´_ゝ`)「あー、その、なんだ。せっかく同じクラスになったんだし、仲良く行こうぜ☆
以上! 終わり!!」
兄者先生も、逃げるように教室を出て行った。
明らかに、空気の重さに耐えられなくなって逃げただろ先生よ。
( ><)「……」
ξ゚⊿゚)ξ「やっぱかっこよくない?」
ミセ*゚ー゚)リ「うんうん。クールな池面って私、大好きー」
ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと、抜け駆けはなしよ」
ミセ*゚ー゚)リ「は? それはお互い様でしょ?」
ξ゚⊿゚)ξミセ*゚ー゚)リ「だよねー。あたしらマブダチだしー」
最終更新:2007年12月28日 16:47